question
string | options
sequence | answer_idx
int64 | correct_answer
string | sample_id
string | year
string | text_only
bool | points
int64 | difficulty_score
float64 | model_failures
int64 | failure_type
string |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
腸管出血性大腸菌感染症と診断された場合に正しいのはどれか。 | [
"入院勧告の対象となる。",
"届出は一週間以内に行う。",
"届出先は市町村長である。",
"医療費は全額公費負担となる。",
"児童の場合は出席停止となる。"
]
| 4 | 児童の場合は出席停止となる。 | 112A4 | 2018 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
遠点が50cm、近点が25cmの成人の眼の調節力はどれか。 | [
"1.0D",
"2.0D",
"4.0D",
"6.0D",
"8.0D"
]
| 1 | 2.0D | 112A10 | 2018 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
解釈モデルを知るための質問として適切でないのはどれか。 | [
"「症状をあげていただけますか」",
"「どんな治療が必要になるとお考えですか」",
"「病気が治ったら生活はどう変わりますか」",
"「病気があることでどのようにお困りですか」",
"「原因について思い当たることはありませんか」"
]
| 0 | 「症状をあげていただけますか」 | 112B6 | 2018 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
患者のふらつきと易転倒性の原因として最も考えられるのはどれか。 | [
"貧血",
"廃用症候群",
"起立性低血圧",
"認知機能障害",
"糖尿病性神経障害"
]
| 1 | 廃用症候群 | 112C55 | 2018 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
まず行うべき治療はどれか。 | [
"血栓溶解療法",
"血漿交換療法",
"免疫抑制薬投与",
"ステロイドパルス療法",
"免疫グロブリン大量静注療法"
]
| 3 | ステロイドパルス療法 | 112C64 | 2018 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
4歳の女児。30分前にボタン電池を飲み込んだため父親に連れられて来院した。機嫌はよい。胸腹部エックス線写真で胃内にあることが確認された。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 | [
"胃洗浄",
"開腹手術",
"経過観察",
"磁石による摘出",
"内視鏡による摘出"
]
| 3 | 磁石による摘出 | 112D67 | 2018 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
この患者の病態に関与している部位はどれか。 | [
"腎動脈",
"腎臓",
"尿管",
"膀胱",
"前立腺"
]
| 4 | 前立腺 | 112E47 | 2018 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
経膣分娩における第2回旋の異常はどれか。2つ選べ。 | [
"額位",
"横位",
"高在縦定位",
"後方後頭位",
"低在横定位"
]
| 3 | 後方後頭位 | 113A10 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
64歳の男性。ろれつの回りにくさと体重減少を主訴に来院した。半年前から話しにくさを自覚しており、同僚からも声が小さくて聞き取りにくいと指摘されるようになった。2か月前から食事に時間がかかるようになり、2か月間で体重が5kg減少している。1か月前からは両手指の脱力で箸が使いづらく、階段昇降も困難になってきたため受診した。意識は清明。眼球運動に制限はなく顔面の感覚には異常を認めないが、咬筋および口輪筋の筋力低下を認め、舌に萎縮と線維束性収縮を認める。四肢は遠位部優位に軽度の筋萎縮および中等度の筋力低下を認め、前胸部、左上腕および両側大腿部に線維束性収縮を認める。腱反射は全般に亢進しており、偽性の足間代を両側性に認める。Babinski徴候は両側陽性。四肢および体幹には感覚障害を認めない。血液生化学所見:総蛋白5.8g/dL、アルブミン3.5g/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.4mg/dL、血糖85mg/dL、HbA1c 4.5%(基準4.6~6.2)、CK 182U/L(基準30~140)。動脈血ガス分析(room air):pH 7.38、PaCO2 45Torr、PaO2 78Torr、HCO3- 23mEq/L。呼吸機能検査:%VC 62%。末梢神経伝導検査に異常を認めない。針筋電図では僧帽筋、第1背側骨間筋および大腿四頭筋に安静時での線維自発電位と陽性鋭波、筋収縮時には高振幅電位を認める。頸椎エックス線写真および頭部単純MRIに異常を認めない。嚥下造影検査で造影剤の梨状窩への貯留と軽度の気道内流入とを認める。この時点でまず検討すべきなのはどれか。 | [
"胃瘻造設",
"気管切開",
"モルヒネ内服",
"エダラボン静注",
"リルゾール内服"
]
| 0 | 胃瘻造設 | 113A47 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
72歳の男性。幻視を主訴に来院した。1年前から睡眠中に怒鳴ったり、布団を蹴って足をバタバタしていると妻に指摘されるようになった。このころから時々立ちくらみを自覚していた。半年前から徐々に食事や着替えの動作が遅くなった。1か月前から夜中に「部屋の中で見知らぬ人が踊っている」と訴えるようになったため、家族に付き添われて受診した。喫煙は10本/日、飲酒はビール350mL/日。意識は清明。身長163cm、体重56kg。体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧158/86mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。改訂長谷川式簡易知能評価スケール23点(30点満点)、Mini-Mental State Examination〈MMSE〉25点(30点満点)。脳神経に異常を認めない。四肢で左右対称性に軽度の筋強剛を認める。腱反射は正常で、運動麻痺、感覚障害および運動失調を認めない。姿勢は前かがみで歩行は小刻みである。尿所見に異常を認めない。血液所見:赤血球342万、Hb 10.7g/dL、Ht 32%、白血球8,300、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dL、アルブミン3.8g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 42U/L、ALT 48U/L、LD 354U/L(基準176~353)、γ-GTP 56U/L(基準8~50)、アンモニア32μg/dL(基準18~48)、尿素窒素17mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、血糖112mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 104mEq/L。CRP 0.3mg/dL。診断に最も有用なのはどれか。 | [
"血中CK",
"頭部MRI",
"脳脊髄液検査",
"脳血流SPECT",
"腹部超音波検査"
]
| 3 | 脳血流SPECT | 113A58 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
肺炎で入院中の患者の診療記録を以下に示す。S:咳も治まってきましたし、熱も下がっているようです。①今日はとても体調が良いんですよ。O:②体温36.2℃、血圧120/82mmHg、脈拍88/分、整。呼吸数16/分。呼吸音清明、明らかな副雑音は聴取しない。心音I音異常なし、II音異常なし、III音、IV音は聴取しない、心雑音は聴取しない。【血液検査所見】WBC 9,800(前回16,800)neutro 65%(前回92%)AST 30、ALT 32、LD 245、BUN 16、Cr 0.6③喀痰培養結果はH.influenzae。A:④細菌性肺炎:自覚症状、検査所見ともに改善傾向、抗菌薬の効果あり。P:⑤本人は週末まで入院を希望している。治療開始3日目なので抗菌薬の投与を継続していく。胸部エックス線写真と血液検査の予定をA医師に確認して決める。下線部のうちSOAPの記載法にあてはまらないのはどれか。 | [
"①",
"②",
"③",
"④",
"⑤"
]
| 4 | ⑤ | 113B3 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
次の文を読み、48、49の問いに答えよ。68歳の男性。一過性の意識消失を主訴に来院した。現病歴:買い物中に突然目の前が真っ暗になり、意識を失って転倒した。居合わせた家族によると30秒後に速やかに意識を回復したとのことであった。そのまま家族に連れられて受診した。既往歴:10年前から高血圧症で自宅近くの診療所に通院中。生活歴:喫煙は10本/日を68歳まで40年間。飲酒は機会飲酒。家族歴:父親は70歳時に大腸癌で死亡。追加して確認すべき情報で重要度が低いのはどれか。 | [
"内服薬",
"動悸の有無",
"胸痛の有無",
"黒色便の有無",
"頭位変換時のめまいの有無"
]
| 4 | 頭位変換時のめまいの有無 | 113B48 | 2019 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
薬物療法として適切なのはどれか。 | [
"NSAIDs",
"β遮断薬",
"インスリン",
"経口血糖降下薬",
"陽イオン交換樹脂製剤"
]
| 2 | インスリン | 113C52 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
冠動脈ステント留置術が行われた。これまでの内服に加えて、追加投与が必要な薬剤はどれか。2つ選べ。 | [
"スタチン",
"抗凝固薬",
"経口強心薬",
"抗血小板薬",
"尿酸降下薬"
]
| 0 | スタチン | 113C62 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
最も考えられるのはどれか。 | [
"大腸憩室症",
"虚血性腸炎",
"潰瘍性大腸炎",
"非閉塞性腸管虚血症",
"腸管出血性大腸菌感染症"
]
| 0 | 大腸憩室症 | 113C64 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
70歳の男性。下肢の皮疹を主訴に来院した。自宅近くの診療所で3か月前に受けた血液検査で異常はなかった。3日前に両下肢の点状の皮疹に気付き、増加したため受診した。50歳から高血圧症で内服治療中である。市販薬は内服していない。体温36.4℃、脈拍72/分、整。血圧138/82mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。上肢の採血部位に紫斑を認める。両下肢に紫斑を多数認める。血液所見:赤血球463万、Hb 13.2g/dL、Ht 40%、白血球6,400(分葉核好中球55%、好酸球1%、好塩基球2%、単球6%、リンパ球36%)、血小板0.8万。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン4.5g/dL、AST 32U/L、ALT 25U/L、LD 186U/L(基準176~353)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、血糖86mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 104mEq/L。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本で巨核球を認める。造血細胞に形態異常は認めない。治療方針の決定に有用な検査はどれか。 | [
"尿素呼気試験",
"血小板機能検査",
"骨髄染色体検査",
"薬剤リンパ球刺激試験",
"組織適合抗原〈HLA〉検査"
]
| 0 | 尿素呼気試験 | 113D62 | 2019 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
次の文を読み、46、47の問いに答えよ。72歳の男性。左下肢痛を主訴に来院した。現病歴:2年前から500m程度歩行すると両側下腿に疼痛が出現し、1か月前からは100m程度の歩行で両側下腿の疼痛を自覚するようになった。しばらく立ち止まってじっとしていると疼痛は軽快するが、足先に冷感としびれが残っていた。昨日、急に左足趾尖の安静時疼痛が出現し、我慢できなくなったため受診した。既往歴:15年前から高血圧症と脂質異常症のため医療機関にかかっていた。投薬を受けていた時期もあるが、60歳の退職後は受診が滞っていた。生活歴:妻と2人暮らし。摂食、排泄および更衣は自立している。喫煙は20本/日を43年間。飲酒は機会飲酒。現 症:意識は清明。身長168cm、体重75kg。体温36.3℃。脈拍76/分、整。血圧156/88mmHg(右上肢)。呼吸数20/分。SpO2 98%(room air)。頸部と胸腹部に血管雑音を聴取しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右足に色調変化はないが、左足は暗赤色に変色している。右の後脛骨動脈は触知するが、左では触知しない。外来で足関節上腕血圧比〈ABI〉を測定するために四肢の収縮期血圧を測定した。この患者の測定値と考えられるのはどれか。
上肢血圧
下肢血圧
右
左
右
左
a
156
158
162
136
b
156
158
162
110
c
156
158
162
48
d
156
158
110
110
e
156
158
110
48
(単位mmHg) | [
"a",
"b",
"c",
"d",
"e"
]
| 4 | e | 113E46 | 2019 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
認められる可能性が高いのはどれか。 | [
"高CO2血症",
"一秒率の低下",
"肺拡散能低下",
"A-aDO2値の低下",
"気道過敏性の亢進"
]
| 2 | 肺拡散能低下 | 113E51 | 2019 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
23歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。2週前から続く咳嗽および喀痰、4日前から発熱がある。1か月前から喫煙を始めたという。呼吸数22/分。SpO2 89%(room air)。心音に異常を認めない。両側背部にfine cracklesを聴取する。胸部エックス線写真で両側びまん性のすりガラス陰影および浸潤影を認める。胸部CTでは、小葉間隔壁の肥厚を伴うすりガラス陰影、区域を超えた浸潤影を認めた。肺生検組織で著明な好酸球浸潤を認めた。気管支肺胞洗浄液中の好酸球は42%と増加を認めた。本疾患の特徴として誤っているのはどれか。 | [
"気管支喘息の合併が多い。",
"喫煙が誘因となり得る。",
"初期の末梢血好酸球数は正常である。",
"治療後の再発は少ない。",
"副腎皮質ステロイドの反応性は良好である。"
]
| 0 | 気管支喘息の合併が多い。 | 114A33 | 2020 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
尿素窒素28mg/dL、血糖90mg/dL、Na 125mEq/L。計算による血漿浸透圧(mOsm/kgH2O)の推定値はどれか。 | [
"245",
"255",
"265",
"275",
"285"
]
| 2 | 265 | 114B3 | 2020 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
次の文を読み、以下の問いに答えよ。22歳の男性。全身の脱力のため救急車で搬入された。現病歴:3か月前から運動時の動悸を自覚していた。1か月前にテニスをしたところ、翌日起床時にベッドから起き上がりづらく、4時間ほど休んでいたら元に戻った。昨日は特別な運動をしなかったが、焼き肉店で遅くまで友人と大量に飲食したのち、30分程度歩いて帰ったという。本日起床時ベッドから立ち上がろうとして力が入らず、次第に上肢にも力が入らなくなってきたため救急車を要請した。既往歴:特記すべきことはない。生活歴:大学生で実家暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。家族歴:特記すべきことはない。現 症:意識は清明。身長172cm、体重55kg。体温37.8℃。脈拍104/分、整。血圧96/44mmHg。呼吸数22/分。皮膚は著明に湿潤している。瞳孔と眼球運動とに異常を認めない。構音に異常はない。徒手筋力テストで近位筋優位の筋力低下を認める。四肢腱反射は低下しているが、左右差は認めない。筋萎縮は認めない。感覚系に異常は認めない。検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(−)、潜血(−)。血液所見:赤血球515万、Hb 17.3g/dL、Ht 48%、白血球5,900、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、AST 20U/L、ALT 25U/L、CK 120U/L(基準30〜140)、尿素窒素28mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL、血糖85mg/dL、Na 139mEq/L、K 2.4mEq/L、Cl 101mEq/L。この病態の原因として最も考えられる臓器はどれか。 | [
"胸腺",
"膵臓",
"副腎",
"甲状腺",
"副甲状腺"
]
| 3 | 甲状腺 | 114B47 | 2020 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
静脈路確保の次に行うべき対応はどれか。 | [
"胃洗浄",
"気管挿管",
"血液透析",
"血液濾過",
"活性炭投与"
]
| 1 | 気管挿管 | 114C64 | 2020 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
医療面接および神経診察の結果から判断して、異常を示す可能性が高いのはどれか。 | [
"嗅覚検査",
"針筋電図",
"膀胱内圧",
"純音聴力検査",
"体性感覚誘発電位"
]
| 3 | 純音聴力検査 | 114C68 | 2020 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
この時点で可能性が低い疾患はどれか。 | [
"脳梗塞",
"大動脈解離",
"急性冠症候群",
"肺血栓塞栓症",
"心タンポナーデ"
]
| 3 | 肺血栓塞栓症 | 114C70 | 2020 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
治療方針決定のために優先される検査はどれか。 | [
"心臓MRI",
"胸部造影CT",
"冠動脈造影CT",
"Dダイマー測定",
"心筋トロポニンT測定"
]
| 1 | 胸部造影CT | 114C71 | 2020 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
その後、患者は下部内視鏡検査を受け早期大腸癌が認められた。加療のため4床室に入院した。治療に関する説明のため医師が病室を訪れると、患者はベッドを起こした状態で、そばの椅子に座っている夫と話していた。4床室は満床で、空いている椅子は見当たらない。医師から病状説明を行う際に望ましい方法はどれか。 | [
"夫だけを別室に呼んで座って話す。",
"患者のベッドサイドに立って話す。",
"患者の足側のベッドの上に座って話す。",
"椅子を持ってきて患者のベッドサイドに座って話す。",
"患者を車椅子に乗せ、夫と一緒に車椅子で別室に移動して話す。"
]
| 4 | 患者を車椅子に乗せ、夫と一緒に車椅子で別室に移動して話す。 | 114E50 | 2020 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
82歳の女性。肺炎球菌性髄膜炎のため入院中である。意識障害が遷延しているため、経鼻胃管による経管栄養を開始することになった。意識レベルはJCS I-3からII-10で経過している。体温36.8℃。脈拍76/分。血圧120/80mmHg。呼吸数12/分。SpO2 98%(room air)。日中はベッド上で、半座位で過ごしている。経管栄養のための経鼻胃管について誤っているのはどれか。 | [
"患者を左側臥位として挿入する。",
"胃内容物を吸引しpHを確認する。",
"初回の栄養投与は日中に実施する。",
"栄養投与前に聴診器で気泡音を確認する。",
"留置後にエックス線撮影で位置を確認する。"
]
| 0 | 患者を左側臥位として挿入する。 | 115B37 | 2021 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
次の文を読み、以下の問いに答えよ。59歳の男性。1時間持続する前胸部痛のために救急車で搬入された。現病歴:1か月前から階段昇降時に前胸部絞扼感を自覚していたが、安静にすると5分間ほどで消失した。本日早朝に前胸部絞扼感で覚醒した。しばらく我慢していたが次第に増強し、自力で歩けなくなったため救急搬送された。既往歴:5年前から高血圧症で降圧薬を服用している。生活歴:自営業。喫煙は20本/日を39年間。飲酒はビールを500mL/日。現 症:意識は清明。身長168cm、体重82kg。体温36.6℃。心拍数104/分、整。血圧160/94mmHg。呼吸数24/分。SpO2 96%(room air)。冷汗を伴い、四肢は冷たい。心雑音はないが、奔馬調律を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。検査所見:心電図では明らかなST-T変化を認めない。急性心筋梗塞を疑い、心筋トロポニンTを測定することとした。発症からの時間経過から感度は60%、特異度は90%であるとする。この患者の検査前確率を80%と考えたが、結果は陰性であった。陰性結果にもかかわらず急性心筋梗塞である確率はどれか。 | [
"0.8",
"0.72",
"0.64",
"0.54",
"0.5"
]
| 2 | 0.64 | 115B41 | 2021 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
医療費が全額公費負担となるのはどれか。(編注:不適切問題であり正答が存在しなかったため、一部改変した) | [
"結核の一般医療",
"新感染症による入院",
"精神障害者の措置入院",
"小児慢性特定疾病の外来治療",
"予防接種による健康被害の救済措置"
]
| 1 | 新感染症による入院 | 115C6 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
分娩開始と判断する所見はどれか。2つ選べ。 | [
"破水",
"児頭の下降",
"子宮口開大の開始",
"陣痛周期が10分以内",
"陣痛頻度が1時間に6回以上"
]
| 3 | 陣痛周期が10分以内 | 115C30 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
次の文を読み、以下の問いに答えよ。65歳の男性。食道癌手術後に入院中である。現病歴:食道癌のため、10日前に胸腔鏡補助下胸部食道全摘術を施行した。術後経口摂取が困難と予想されたため、7日前に右内頸静脈に中心静脈カテーテルを留置して中心静脈栄養を開始した。以後徐々に経口栄養摂取は増加していた。今朝6時のバイタルサインには異常を認めず朝食時も問題なかったが、9時に医師が病室を訪ねると意識障害が認められた。既往歴:50歳から高血圧症に対して内服加療中。生活歴:昨年まで事務職。喫煙は20本/日を35年間。飲酒は機会飲酒。家族歴:両親が胃癌で死亡。現 症:意識レベルはJCS II-10、GCS E3V4M6。身長167cm、体重48kg。体温38.5℃。脈拍114/分、整。血圧88/50mmHg。呼吸数24/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は湿潤している。眼瞼結膜は軽度貧血様である。眼球結膜に黄染を認めない。口腔内と咽頭に異常を認めない。中心静脈カテーテル刺入部に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。手術創に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。背部の皮膚に異常を認めない。椎体の圧痛と叩打痛は認めず、また肋骨脊柱角の叩打痛は認めない。四肢は軽度の浮腫を認める。検査所見:尿所見:蛋白(−)、糖(−)、ケトン体(−)、潜血(±)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球345万、Hb 10.2g/dL、Ht 31%、白血球17,300(桿状核好中球28%、分葉核好中球47%、好酸球1%、好塩基球0%、単球7%、リンパ球17%)、血小板16万、PT-INR 1.1(基準0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン2.5g/dL、総ビリルビン1.0mg/dL、AST 71U/L、ALT 58U/L、LD 402U/L(基準120~245)、ALP 330U/L(基準115~359)、γ-GT 48U/L(基準8~50)、CK 143U/L(基準30~140)、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、血糖122mg/dL、Na 134mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 97mEq/L、Ca 8.0mg/dL、P 4.2mg/dL。CRP 24mg/dL。動脈血ガス分析(room air):pH 7.45、PaCO2 34Torr、PaO2 102Torr、HCO3- 24.2mEq/L。この時点でのquick SOFAスコアはどれか。 | [
"0点",
"1点",
"2点",
"3点",
"4点"
]
| 3 | 3点 | 115C60 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
この病態の診断に有用な血液検査項目はどれか。 | [
"Ca",
"TSH",
"血糖",
"血清補体値",
"コリンエステラーゼ"
]
| 4 | コリンエステラーゼ | 115C64 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
対応で正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"アドレナリン投与",
"ダントロレン投与",
"ドネペジルの中止",
"硫酸アトロピン投与",
"アセトアミノフェン投与"
]
| 2 | ドネペジルの中止 | 115C65 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
全生活史健忘患者が保持している記憶はどれか。2つ選べ。 | [
"自分の名前",
"自分の年齢",
"家族との旅行",
"切符の買い方",
"日本で一番高い山の名前"
]
| 3 | 切符の買い方 | 115D15 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
日齢0の女児。妊娠初期の妊婦健康診査で妊娠確定後、妊婦健康診査を受診していなかった。陣痛が発来したため前医を受診し、低出生体重のため救急車で搬入された。在胎39週1日、体重2,010g、Apgarスコアは7点(1分)、8点(5分)で出生した。体温36.7℃。心拍数120/分。血圧60/35mmHg。呼吸数40/分。SpO2 100%(room air)。活気不良、啼泣は弱い。第二肋間胸骨左縁にLevine 2/6の連続性雑音を認めた。血液所見:Hb 18.7/dL、白血球10,800、血小板7.9万、IgM 350mg/dL(基準0~20)であった。妊娠初期に母親は微熱と発疹を認めたが医療機関は受診しなかったという。母親が妊娠中に罹患した可能性が高い疾患はどれか。2つ選べ。 | [
"水痘",
"梅毒",
"風疹",
"伝染性紅斑",
"A群β溶連菌感染症"
]
| 1 | 梅毒 | 115D70 | 2021 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
便を用いた検査のうち、診断に最も有用なのはどれか。 | [
"脂肪染色",
"潜血",
"虫卵",
"毒素検出",
"培養"
]
| 3 | 毒素検出 | 115E48 | 2021 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
18歳の男性。寮生活をしている。発熱と意識障害を主訴に救急車で搬入された。前日から38.5℃の発熱と頭痛を認めた。本日になり意味不明の言動がみられるようになったため友人が救急要請を行った。意識レベルはJCS II-20。体温38.4℃。心拍数100/分、整。血圧102/70mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(マスク5L/分 酸素投与下)。項部硬直を認める。四肢に紫斑を認める。脳脊髄液検査:外観混濁、初圧220mmH2O(基準70~170)、細胞数861/mm3(多核球790、単球71)、蛋白100mg/dL、糖16mg/dL(同時血糖128mg/dL)。脳脊髄液のグラム染色ではグラム陰性双球菌と白血球による貪食像を認めた。正しいのはどれか。3つ選べ。 | [
"治療の第一選択薬はペニシリンである。",
"脳脊髄液検体は培養開始まで冷蔵保存する。",
"この原因微生物に対する不活化ワクチンがある。",
"診断後7日以内に保健所への届出が必要である。",
"患者に接触した医療従事者には抗菌薬の予防投与を行う。"
]
| 0 | 治療の第一選択薬はペニシリンである。 | 116A73 | 2022 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
26歳の初妊婦。妊娠24週で妊婦健康診査のため来院した。既往歴に特記すべきことはない。身長160cm、体重66kg(非妊時58kg)。体温37.0℃。脈拍72/分、整。血圧134/72mmHg。子宮底長21cm、腹囲85cm。下腿に軽度浮腫を認める。尿所見:蛋白(−)、糖2+。空腹時血糖値132mg/dL。まず行う対応として適切なのはどれか。 | [
"24時間蓄尿",
"経口糖尿病薬を開始",
"血糖値の日内変動を測定",
"強化インスリン療法を開始",
"75g経口ブドウ糖負荷試験を実施"
]
| 2 | 血糖値の日内変動を測定 | 116B33 | 2022 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
治療方針の決定に役立つ情報に含まれないのはどれか。 | [
"自覚症状",
"併存疾患の有無",
"心エコー検査の所見",
"心臓カテーテル検査の所見",
"MIBG心筋シンチグラフィの所見"
]
| 4 | MIBG心筋シンチグラフィの所見 | 116B45 | 2022 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
我が国における近年の疾病や疾病リスクについて正しいのはどれか。 | [
"脳血管疾患の患者数は年々増加している。",
"過剰飲酒の割合は男性低所得層で最も高い。",
"悪性新生物(全部位)年齢階級別死亡率は60代で増加傾向が見られる。",
"40歳未満女性の部位別悪性新生物では子宮頸がんが最も罹患率が高い。",
"糖尿病罹患は遺伝や生活習慣が主な要因で、社会的環境の関与は少ない。"
]
| 3 | 40歳未満女性の部位別悪性新生物では子宮頸がんが最も罹患率が高い。 | 116C21 | 2022 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
予防接種法に規定されている定期接種について正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"1類疾病と2類疾病がある。",
"実施主体は都道府県である。",
"接種費用が公費で負担される。",
"医師は副反応を疑う症状を知った時に報告する義務がある。",
"すべての対象疾病について、接種対象者には接種の努力義務がある。"
]
| 2 | 接種費用が公費で負担される。 | 116C29 | 2022 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
65歳の女性。多発関節痛を主訴に来院した。5か月前に自宅近くの医療機関で関節リウマチの診断を受けた。B型およびC型肝炎ウイルス検査、結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉は陰性で、メトトレキサートとプレドニゾロンによる治療が開始されたが、症状が改善しないため紹介受診となった。多発関節炎を認め、生物学的製剤による治療の適応と考えられた。併存疾患はない。輸血歴、結核の家族歴や接触歴もない。末梢血白血球数、リンパ球数、血清IgG、胸部エックス線検査に異常を認めない。この患者で生物学的製剤による治療開始前に追加すべき検査はどれか。 | [
"抗EBNA抗体",
"β-D-グルカン",
"抗アスペルギルス抗体",
"抗水痘・帯状疱疹ウイルス抗体",
"血中サイトメガロウイルス抗原"
]
| 1 | β-D-グルカン | 116C36 | 2022 | true | 0 | 1 | 2 | both_failed |
直ちに投与すべき薬剤はどれか。 | [
"ドパミン",
"アトロピン",
"アドレナリン",
"硫酸マグネシウム",
"グルコン酸カルシウム"
]
| 4 | グルコン酸カルシウム | 116C67 | 2022 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
71歳の男性。発熱、食欲不振を主訴に来院した。1週間前に貯めていた雨水で庭に水をまいた。数日前から食欲不振を認め、2日前から38.8℃の発熱、全身倦怠感、関節痛も出現したため受診した。意識は清明。身長172cm、体重68kg。体温39.1℃。脈拍76/分、整。血圧104/66mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。右下胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球373万、Hb 11.9g/dL、Ht 35%、白血球18,600(好中球93%、好酸球0%、好塩基球1%、単球4%、リンパ球2%)、血小板16万。血液生化学所見:AST 28U/L、ALT 16U/L、LD 177U/L(基準120~245)、CK 323U/L(基準30~140)、尿素窒素18.9mg/dL、クレアチニン0.97mg/dL、血糖169mg/dL、Na 127mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 93mEq/L。CRP 24mg/dL。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認める。喀痰グラム染色で多核好中球を多数認めるが、明らかな原因菌は確認できなかった。治療のために適切な抗菌薬はどれか。2つ選べ。 | [
"セフェム系",
"カルバペネム系",
"マクロライド系",
"ニューキノロン系",
"アミノグリコシド系"
]
| 2 | マクロライド系 | 116D69 | 2022 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
患者満足度を調査対象項目とするのはどれか。 | [
"患者調査",
"受療行動調査",
"病院機能評価",
"医療事故調査制度",
"産科医療補償制度"
]
| 1 | 受療行動調査 | 116E16 | 2022 | true | 1 | 1 | 2 | both_failed |
次の文を読み、以下の問いに答えよ。83歳の男性。呼吸困難を主訴に救急外来を受診した。現病歴:6年前から呼吸器疾患で入退院を繰り返しており、訪問診療と訪問看護を受けている。在宅酸素療法を受けている。昨日夜から呼吸困難が増悪し、様子を見たが改善しないため近所の人に連れられて来院した。既往歴:26歳時に虫垂炎手術を受けている。生活歴:一人暮らし。妻は3年前に死亡。二人の子供はいずれも県外在住。喫煙は20歳から20本/日を58年間。5年前に禁煙。家族歴:父が80歳時に脳出血で死亡。現 症:来院時、意識レベルはJCS I-1。呼吸困難のために会話が困難である。身長160cm、体重48kg。体温36.4℃。脈拍100/分、整。血圧124/72mmHg。呼吸数22/分。SpO2 88%(携帯用の酸素ボンベで鼻カニューラ1L/分)。じっとりと汗をかいている。呼吸音は減弱しており、呼気時に喘鳴を聴取する。口すぼめ呼吸を認め、胸鎖乳突筋が発達している。検査所見:血液所見:赤血球452万、Hb 15.3g/dL、Ht 44%、白血球9,200。血液生化学所見:総蛋白6.4g/dL、アルブミン2.8g/dL、AST 36U/L、ALT 32U/L、LD 338U/L(基準120~245)、尿素窒素25mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 102mEq/L。動脈血ガス分析(鼻カニューラ1L/分 酸素投与下):pH 7.33、PaCO2 56Torr、PaO2 58Torr、HCO3- 30mEq/L。初期対応として酸素投与を開始することとした。適切な酸素投与量はどれか。 | [
"鼻カニューラ2L/分",
"鼻カニューラ4L/分",
"鼻カニューラ6L/分",
"フェイスマスク6L/分",
"フェイスマスク10L/分"
]
| 0 | 鼻カニューラ2L/分 | 116E41 | 2022 | true | 3 | 1 | 2 | both_failed |
69歳の男性。全身倦怠感と食欲不振とを主訴に来院した。2年前に進行胃癌のため胃全摘術を受けた。その後受診をしなかったが、3か月前から倦怠感を自覚し、最近食欲不振が増強して食事摂取量が平常時の1/3以下となったため、不安になり受診した。身長170cm、体重45kg。体温36.2℃。脈拍80/分、整。血圧130/70mmHg。呼吸数14/分。胸部エックス線写真で多発肺転移を認め、腹部CT及び超音波検査で多発肝転移と軽度の腹水貯留とを認めた。悪心、嘔吐、呼吸困難および疼痛を認めず、患者と家族は在宅医療を希望している。今後の方針として適切なのはどれか。 | [
"外科的切除",
"抗癌化学療法",
"在宅酸素療法",
"在宅静脈栄養",
"ホスピス入院"
]
| 3 | 在宅静脈栄養 | 112A24 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
49歳の男性。高熱を主訴に来院した。3日前からの発熱、咳嗽および膿性痰のために受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温39.5℃。脈拍116/分、整。血圧128/82mmHg。呼吸数24/分。右肺にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:白血球19,200(桿状核好中球4 %、分葉核好中球84 %、単球2%、リンパ球10%)。血液生化学所見:AST 48U/L、ALT 42U/L。CRP 19.8mg/dL。腎機能は正常である。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認める。急性肺炎と診断し、入院させてスルバクタム・アンピシリン合剤の投与を開始することにした。1日の投与量を同一とした場合、この患者に対する投与方法として最も適切なのはどれか。 | [
"1回経口投与",
"1回筋注",
"1回点滴静注",
"2回点滴静注",
"3回点滴静注"
]
| 4 | 3回点滴静注 | 112A37 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
35歳の女性。職場の健康診断で肝機能検査の異常を指摘されて来院した。自覚症状はない。昨年も同様の指摘をされたがそのままにしていた。飲酒は機会飲酒。常用薬はなく、自然食品やサプリメントも服用していない。身長163cm、体重56kg。体温36.3℃。脈拍56/分、整。血圧116/62mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。圧痛を認めない。下肢に浮腫を認めない。血液所見:赤血球325万、Hb 12.0g/dL、Ht 32%、白血球5,300、血小板27万、PT-INR 1.0(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン4.3g/dL、総ビリルビン0.7mg/dL、AST 36U/L、ALT 42U/L、ALP 852U/L(基準115〜359)、γ-GTP 542U/L(基準8〜50)、空腹時血糖85mg/dL、HbA1c 5.4%(基準4.6〜6.2)、総コレステロール254mg/dL、トリグリセリド95mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。考えられるのはどれか。2つ選べ。 | [
"急性胆管炎",
"自己免疫性肝炎",
"原発性硬化性胆管炎",
"原発性胆汁性胆管炎",
"非アルコール性脂肪性肝炎"
]
| 2 | 原発性硬化性胆管炎 | 112A68 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
82歳の女性。筋肉痛を主訴に来院した。2週間前の朝に、急に頸部、肩甲部、腰部、殿部および大腿部に筋肉痛とこわばりを自覚し、起き上がりが困難になり、症状が持続するため受診した。意識は清明。体温37.8℃。脈拍84/分、整。血圧148/86mmHg。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。赤沈110mm/1時間。血液所見:赤血球312万、Hb 9.8g/dL、Ht 30%、白血球10,200、血小板43万。血液生化学所見:総蛋白5.9g/dL、AST 29U/L、ALT 28U/L、LD 321U/L(基準176〜353)、CK 38U/L(基準30〜140)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL。免疫血清学所見:CRP 15mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉陰性、抗核抗体陰性。この患者で注意すべき合併症を示唆する症状はどれか。2つ選べ。 | [
"複視",
"盗汗",
"頭痛",
"網状皮斑",
"Raynaud現象"
]
| 0 | 複視 | 112A72 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
成人の筋骨格系の診察において正しいのはどれか。 | [
"徒手筋力テストで筋収縮のみが認められる場合は1と評価する。",
"下腿周径は膝蓋骨下縁から5cm遠位の部位で測定する。",
"下肢長は恥骨結合から母趾爪先までを測定する。",
"膝関節の可動域は6方向を測定する。",
"大腿周径は最大周径で測定する。"
]
| 0 | 徒手筋力テストで筋収縮のみが認められる場合は1と評価する。 | 112B4 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
咳嗽を伴うことが少ないのはどれか。 | [
"気管支喘息",
"細菌性肺炎",
"過換気症候群",
"慢性気管支炎",
"特発性肺線維症〈IPF〉"
]
| 2 | 過換気症候群 | 112B15 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
この患者の療養を支援していくために重要性が低いのはどれか。 | [
"訪問看護師",
"成年後見人",
"介護福祉士",
"ケアマネジャー",
"近隣のボランティア"
]
| 1 | 成年後見人 | 112B43 | 2018 | true | 3 | 0.6 | 1 | either_failed |
二次医療圏について正しいのはどれか。 | [
"都道府県が定める。",
"特定機能病院を設置する。",
"ドクターヘリを配備する。",
"地域保健法によって規定される。",
"人口30万人を基準として設定される。"
]
| 0 | 都道府県が定める。 | 112C15 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
35歳未満の女性と比較して35歳以上の女性の妊娠で低率なのはどれか。2つ選べ。 | [
"帝王切開実施率",
"妊娠糖尿病の罹患率",
"児の染色体異常発生率",
"妊娠成立後の生児獲得率",
"体外受精-胚移植を行った場合の妊娠率"
]
| 3 | 妊娠成立後の生児獲得率 | 112C20 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
44歳の男性。消化管検査のため1日絶食が必要になり、末梢静脈から1,500mL/日の輸液を行うことになった。耐糖能異常と電解質異常はない。身長167cm、体重61kg。Na+は成人推奨量を、K+は平均的な経口摂取量の半分程度を入れたい。アミノ酸や脂肪乳剤の投与は行わない。輸液の既製市販品の組成を示す。
輸液の名称
Na+(mEq/L)
K+(mEq/L)
ブドウ糖(g/dL)
A液
30
20
20
B液
84
20
3.2
C液
35
20
4.3
1日分の輸液として適切なのはどれか。 | [
"A液1,500mL",
"B液1,500mL",
"C液1,500mL",
"乳酸リンゲル液1,500mL",
"5%ブドウ糖液500mLと生理食塩液1,000mL"
]
| 1 | B液1,500mL | 112C36 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
治療は奏効し、症状は軽快した。再発予防に用いるのはどれか。 | [
"アスピリン",
"ワルファリン",
"シクロスポリン",
"インターフェロンβ",
"副腎皮質ステロイド"
]
| 3 | インターフェロンβ | 112C65 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
74歳の女性。ネフローゼ症候群のために一般病棟に入院中であったが、呼吸困難、低酸素血症および腎機能低下による尿量減少をきたした。胸部エックス線写真で肺うっ血と両側胸水とを認め、心胸郭比は74%であった。持続血液透析濾過〈CHDF〉と呼吸管理とを行うためICUに入室し、気管挿管下に人工呼吸を開始した。動脈血ガス分析(FIO2 1.0):pH7.45、PaCO2 32Torr、PaO2 100Torr、HCO3- 22mEq/L。肺胞気-動脈血酸素分圧較差〈A-aDO2〉は、一般的にPAO2(肺胞気酸素分圧)−PaO2で表される。この患者のPAO2はどれか。ただし、大気圧は760Torr、37℃での水蒸気圧は47Torr、呼吸商は0.8とする。 | [
"150−32",
"150−32/0.8",
"760−47",
"(760−47)×1.0−32",
"(760−47)×1.0−32/0.8"
]
| 4 | (760−47)×1.0−32/0.8 | 112D27 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
80歳の女性。頭痛、吐き気および下肢のけいれんを主訴に来院した。日中は自宅に一人でおり、夕方帰宅した家族に連れられて受診した。同日の最高気温は39℃で、冷房は使用していなかったという。60歳から高血圧症のため、降圧薬を内服している。75歳時に急性心筋梗塞のため冠動脈ステントを留置されている。意識は清明。身長154cm、体重48kg。体温37.0℃。脈拍92/分、整。血圧108/58mmHg。尿所見:比重1.020、蛋白(±)、潜血(―)、尿中Na 15mEq/L。血液所見:赤血球:490万、Hb 14.0g/dL、Ht 43%、白血球6,300、血小板18万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン4.2g/dL、AST 35U/L、ALT 40U/L、CK 4,320U/L(基準30〜140)、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン2.5mg/dL、尿酸7.5mg/dL、Na 140mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 104mEq/L。最初に行う輸液の組成として最も適切なのはどれか。 | [
"5%ブドウ糖",
"Na$^+$ 35mEq/L、K$^+$ 20mEq/L、Cl$^-$ 35mEq/L",
"Na$^+$ 84mEq/L、K$^+$ 20mEq/L、Cl$^-$ 66mEq/L",
"Na$^+$ 90mEq/L, K$^+$ 0mEq/L、Cl$^-$ 70mEq/L",
"Na$^+$ 154mEq/L、濃グリセリン、フルクトース配合液"
]
| 3 | Na$^+$ 90mEq/L, K$^+$ 0mEq/L、Cl$^-$ 70mEq/L | 112D28 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
診療録について誤っているのはどれか。 | [
"傷病名を記載する。",
"記載者を明らかにする。",
"修正する場合は履歴を残す。",
"診療完結日から5年間保存する。",
"入院中変化がない日は記載を省略できる。"
]
| 4 | 入院中変化がない日は記載を省略できる。 | 112E4 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
座位から体幹を前傾させると、より明瞭になる聴診所見はどれか。 | [
"III音",
"II音の分裂",
"頸動脈雑音",
"心基部拡張期雑音",
"心尖部収縮期雑音"
]
| 3 | 心基部拡張期雑音 | 112E11 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
医療記録の保存義務期間が最も長いのはどれか。 | [
"エックス線写真",
"看護記録",
"手術記録",
"処方箋",
"診療録"
]
| 4 | 診療録 | 112E22 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
妊娠中の深部静脈血栓症の原因として最も注意すべきなのはどれか。 | [
"妊娠悪阻",
"過期妊娠",
"妊娠糖尿病",
"羊水過少症",
"血液型不適合妊娠"
]
| 0 | 妊娠悪阻 | 112E23 | 2018 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
35歳の男性。ふらつきを主訴に来院した。1年前に仕事上のトラブルをきっかけに退職した。その後は自宅に閉じこもりがちになり、食事は不規則で菓子パンやおにぎりを好んで摂取していた。1週間前から歩行時のふらつきが目立つようになり四肢のしびれ感も訴えるようになったため、心配した家族に付き添われて受診した。意識は清明。脈拍72/分、整。血圧124/68mmHg。腱反射は、上肢では減弱し、膝蓋腱反射とアキレス腱反射は消失している。Babinski徴候は陰性である。四肢筋力は遠位部優位に低下している。両下肢で痛覚過敏、振動覚の低下を認める。この患者に補充すべきなのはどれか。 | [
"亜鉛",
"葉酸",
"ニコチン酸",
"ビタミンB$_1$",
"ビタミンB$_{12}$"
]
| 3 | ビタミンB$_1$ | 112E29 | 2018 | true | 3 | 0.6 | 1 | either_failed |
次に行うべき検査はどれか。 | [
"胸腔穿刺",
"FDG-PET",
"心エコー検査",
"気管支鏡検査",
"胸部造影MRI"
]
| 0 | 胸腔穿刺 | 112E45 | 2018 | true | 3 | 0.6 | 1 | either_failed |
胃体部進行癌が浸潤しにくいのはどれか。 | [
"肝臓",
"膵臓",
"大網",
"胆嚢",
"横行結腸"
]
| 3 | 胆嚢 | 113A7 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
45歳の女性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。1週間前の7月初めに咳嗽が出現し、3日前から37℃台の発熱があり、昨日から呼吸困難も伴ったため受診した。3年前から毎年6月初旬から8月にかけて同様の症状を起こし、昨年も入院加療している。3年前から築25年のアパートに暮らしており、室内には趣味の観葉植物が多くあるという。両側胸部にfine cracklesを聴取し、胸部エックス線写真ではびまん性散在性粒状陰影を認める。Trichosporon asahii特異抗体が陽性である。この患者で認められる可能性が低いのはどれか。 | [
"IgE高値",
"帰宅試験陽性",
"拘束性換気障害",
"肺の病理所見で肉芽腫",
"気管支肺胞洗浄液CD4/CD8比低下"
]
| 0 | IgE高値 | 113A24 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
18歳の女子。普段と様子が違うことを心配した母親に連れられて来院した。昨日、以前から付き合っていた男性と別れることになったとつらそうな表情で号泣しながら帰宅した。2時間後に母親が声をかけると「お母さん、いつものお菓子作ってね」と普段と異なる幼児的な甘えた態度で訴えた。本人が帰宅した時のつらそうな様子について母親が尋ねても「何のこと」と答え、全く記憶していなかった。神経診察を含めた身体診察に異常を認めない。血液検査、脳画像検査および脳波検査で異常を認めない。この患者について正しいのはどれか。 | [
"昏迷状態である。",
"入院治療が必要である。",
"認知行動療法が有効である。",
"統合失調症の初期である可能性が高い。",
"ストレスとなった出来事に対する追想障害である。"
]
| 4 | ストレスとなった出来事に対する追想障害である。 | 113A25 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
32歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、耳掃除をしていたところ、子どもに後ろから抱きつかれ、右耳に耳かき棒が入った。聴力低下とぐるぐる回るめまいを自覚し、症状の改善がないため受診した。右耳鳴も持続している。右鼓膜に小さな穿孔を認め、聴力検査で右耳に軽度の聴力低下を認める。気導骨導差10dB。側頭骨CTで明らかな異常を認めない。数日以内に出現した場合、緊急手術が必要となるのはどれか。 | [
"耳漏の出現",
"めまいの増悪",
"味覚障害の出現",
"鼓膜穿孔の拡大",
"気導骨導差の縮小"
]
| 1 | めまいの増悪 | 113A26 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
3歳の男児。生後1か月ころに心雑音を指摘され、心エコー検査で診断、経過観察されていた。シャント疾患の精査のために施行された心臓カテーテル検査の心腔内酸素飽和度を以下に示す。上大静脈:82.5%、下大静脈:87.8%。右心房:92.9%、右心室:91.3%、肺動脈:92.8%。左心房:98.9%、左心室:98.5%、大動脈:98.4%。最も考えられるのはどれか。 | [
"心室中隔欠損症",
"心房中隔欠損症",
"動脈管開存症",
"大動脈縮窄症",
"Ebstein奇形"
]
| 1 | 心房中隔欠損症 | 113A28 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
62歳の男性。右顔面全体の動きにくさを主訴に来院した。3日前から右耳に痛みがあった。今朝、洗顔時に眼に水が入り、食事中に口から食べ物がこぼれることに気付いたため受診した。右耳介および外耳道内に小水疱を認める。口腔、咽頭には明らかな異常を認めない。発熱はなく、血液所見に異常を認めない。随伴する可能性が高いのはどれか。 | [
"嗄声",
"嗅覚脱失",
"視力低下",
"伝音難聴",
"平衡障害"
]
| 4 | 平衡障害 | 113A38 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
救急外来を受診した感染症が疑われる患者で敗血症の存在を考慮する評価項目として、意識レベルとともに有用なのはどれか。 | [
"体温と脈拍",
"体温と血圧",
"脈拍と血圧",
"脈拍と呼吸数",
"血圧と呼吸数"
]
| 4 | 血圧と呼吸数 | 113B11 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
23歳の女性。左乳房にしこりを自覚したため受診した。穿刺吸引細胞診および組織診の結果、乳癌と診断した。担当医は本人と母親に対して、検査結果と診断および今後の治療について説明することとなった。悪い知らせを伝える際のSPIKESモデルの「P」に相当するのはどれか。 | [
"防音性の高い個室で面談する。",
"さらに詳しい説明を希望するか尋ねる。",
"今後の治療の選択肢について説明する。",
"病気についての患者の理解度を確認する。",
"ショックを受けているであろう心情に寄り添う。"
]
| 3 | 病気についての患者の理解度を確認する。 | 113B28 | 2019 | true | 3 | 0.6 | 1 | either_failed |
28歳の男性。本人から面談の申し出があり産業医を訪れた。職場でストレスチェックを行った際、高ストレス者として選定され、面談指導が勧奨されたという。3か月前に実施した定期健康診断では身長172cm、体重65kg。血圧136/88mmHg。血液検査および生化学検査に異常を認めなかった。既往歴に特記すべきことはない。4か月前に新しい部署に異動し、それまでに経験のない対外折衝業務を担当することになったが、新しい業務になじめずにいた。上司や同僚ともあまり会話がなく、業務量も増加し、残業や休日出勤も必要となっていた。ここ1か月は、休日にも仕事のことが頭から離れなくなり、夜、なかなか寝付けず、朝も起きられないため、遅刻が目立つようになってきた。来所時の体重は62kg。血圧142/92mmHg。最近は、夫婦仲も悪化し、けんかが絶えないという。本人はストレスの原因は、不本意な人事異動にあると考えており、異動を強く希望している。産業医がまず行う対応として適切なのはどれか。 | [
"精神科受診を指示し面談を打ち切る。",
"ストレスについて業務上のことに限定して聞く。",
"管理監督者を交えた3者面談を本人に提案する。",
"異動できるよう、意見書を直ちに事業者に提出する。",
"直ちにストレスチェックの結果を人事責任者に閲覧させる。"
]
| 2 | 管理監督者を交えた3者面談を本人に提案する。 | 113C28 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
9歳の男児。陰毛発生、変声を主訴に母親に連れられて来院した。幼稚園の頃から一番背が高かった。半年前から陰毛が発生し、最近になり周囲から変声を指摘され、心配になり来院した。既往歴に特記すべきことはない。家族の身長は、父親175cm、母親159cm(10歳で初経)、兄14歳175cm(12歳で変声)、姉12歳152cm(10歳で初経)。本人は身長150cm、体重51kg。体温36.5℃。口腔内に異常を認めない。甲状腺と頸部リンパ節の腫大を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。café au lait斑を認めない。次に行うべきなのはどれか。 | [
"頭部MRI",
"成長曲線の確認",
"LHRH負荷試験",
"腹部超音波検査",
"胸部エックス線撮影"
]
| 1 | 成長曲線の確認 | 113C38 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
次の文を読み、51~53の問いに答えよ。36歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠33週に、倦怠感と口渇のため受診した。現病歴:妊娠前のBMIは20.8であった。これまで毎年受けている健診で異常を指摘されたことはない。妊娠18週で尿糖陽性を指摘されたが、その後妊婦健康診査に行かなくなった。妊娠25週で全身倦怠感が出現した。2日前から倦怠感が増悪し、口渇が出現した。既往歴:特記すべきことはない。生活歴:喫煙歴および飲酒歴はない。家族歴:父が高血圧症。現 症:身長152cm、体重62kg。体温37.6℃。脈拍108/分、整。血圧112/82mmHg。呼吸数26/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。子宮底長35cm、腹囲95cm。腱反射に異常を認めない。眼底に糖尿病網膜症の所見を認めない。検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖2+、ケトン体(-)。血液所見:赤血球468万、Hb 13.9g/dL、Ht 42%、白血球10,300(桿状核好中球30%、分葉核好中球45%、好酸球1%、好塩基球1%、単球6%、リンパ球17%)、血小板21万。血液生化学所見:AST 28U/L、ALT 16U/L、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿酸4.9mg/dL、血糖255mg/dL、HbA1c 7.8%(基準4.6~6.2)、Na 143mEq/L、K 4.9mEq/L。免疫血清学所見:抗GAD抗体陰性。腹部超音波検査では児の推定体重2,450g(+2.0SD)。明らかな心疾患を認めない。この母体と胎児の状態について正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"糖尿病合併妊娠である。",
"胎児は低血糖になりやすい。",
"1週間前の耐糖能は正常である。",
"妊娠によりインスリン抵抗性が生じている。",
"母体の高血糖と胎児の過体重には関連性がある。"
]
| 3 | 妊娠によりインスリン抵抗性が生じている。 | 113C51 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
次の文を読み、60~62の問いに答えよ。52歳の男性。歩行時の胸痛を主訴に来院した。現病歴:1週間前から階段を昇ったときに前胸部痛を感じていた。前胸部痛は下顎にも放散し、安静にすると1分程度で消失していた。4日前から平地歩行でも胸痛が出現。今朝からは安静時にも2~3分続く症状が出現するようになったため、家族に付き添われて来院した。既往歴:3年前から高血圧症で、カルシウム拮抗薬とアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬を内服中。生活歴:喫煙は15本/日を30年間。飲酒は機会飲酒。家族歴:父親が脂質異常症。現 症:身長168cm、体重88kg。脈拍72/分、整。血圧136/78mmHg。呼吸数28/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。検査所見:血液所見:赤血球450万、Hb 14.5g/dL、Ht 42%、白血球6,800、血小板25万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン4.0g/dL、AST 25U/L、ALT 20U/L、尿素窒素15mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、総コレステロール280mg/dL、トリグリセリド150mg/dL、HDLコレステロール54mg/dL、CK 128U/L(基準30~140)、尿酸6.6mg/dL。心電図で洞調律、心拍数84/分、整。V1、V2、V3、V4に軽度のST低下を認める。Brinkman指数はどれか。 | [
"52",
"154",
"176",
"350",
"450"
]
| 4 | 450 | 113C60 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
急性大動脈解離の合併症として出現し得る徴候に含まれないのはどれか。 | [
"視野障害",
"Barré徴候陽性",
"後脛骨動脈の触知不良",
"心音のI音とII音の減弱",
"心尖部を最強点とする全収縮期雑音"
]
| 4 | 心尖部を最強点とする全収縮期雑音 | 113D9 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
多発性硬化症との鑑別上、視神経脊髄炎を疑うべき所見はどれか。 | [
"視力の低下",
"血清の抗核抗体陽性",
"脳脊髄液の細胞数増多",
"末梢神経伝導速度の低下",
"頭部MRIの側脳室周囲病変"
]
| 2 | 脳脊髄液の細胞数増多 | 113D11 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
78歳の男性。背部痛、食欲不振と体重減少を主訴に来院した。3か月前から時々食後の背部痛を自覚していた。最近になり食後頻回に背部痛を認め、痛みは鈍痛で時に持続して眠れないことがあった。食欲も徐々に減衰した。体重は6か月で7kg減少し、起き上がれないこともあるため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は20本/日を40年間。飲酒は日本酒2合/日を40年間。80歳の妻と2人暮らし。家族歴に特記すべきことはない。身長168cm、体重48kg。脈拍72/分、整。血圧126/60mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜に軽度の貧血を認める。眼球結膜に異常を認めない。上腹部正中に径3cmの辺縁不整の腫瘤を触知する。血液所見:赤血球275万、Hb 7.8g/dL、Ht 24%、白血球9,800、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白5.2g/dL、アルブミン1.9g/dL、総ビリルビン0.4mg/dL、AST 34U/L、ALT 40U/L、γ-GTP 24U/L(基準8~50)、尿素窒素9mg/dL、クレアチニン0.4mg/dL、総コレステロール110mg/dL、トリグリセリド48mg/dL。CEA 16.4ng/mL(基準5以下)、CA19-9 580U/mL(基準37以下)。CRP 2.0mg/dL。胸部エックス線写真と胸部CTで径1cmの腫瘤を右肺に2か所、左肺に1か所認める。腹部超音波検査および腹部CTで膵体部に径3cmの腫瘤、肝両葉に径1~2cmの多発する腫瘤陰影、胆嚢に径5~8mmの結石を数個認める。腹水の貯留を認める。現時点で適切な対応はどれか。2つ選べ。 | [
"胃瘻造設",
"外科手術",
"栄養療法",
"鎮痛薬の投与",
"抗癌化学療法"
]
| 2 | 栄養療法 | 113D70 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
II音の奇異性分裂をきたすのはどれか。 | [
"動脈管開存症",
"肺動脈弁狭窄症",
"心室中隔欠損症",
"心房中隔欠損症",
"完全左脚ブロック"
]
| 4 | 完全左脚ブロック | 113E13 | 2019 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
2か月の乳児。新生児聴覚スクリーニングで精密検査が必要となり、両親とともに来院した。家族の呼びかけや周囲の音への反応はほとんどない。身長・体重は月齢相当である。外耳道と鼓膜とに異常を認めない。側頭骨CTでは中耳・内耳に異常を認めない。聴性脳幹反応〈ABR〉は両耳とも無反応である。耳音響放射〈OAE〉では、両耳で低中音部に残存聴力が確認された。医師から両親への説明として適切なのはどれか。 | [
"「機能性難聴です」",
"「補聴器装用を開始しましょう」",
"「副腎皮質ステロイドで治療します」",
"「人工内耳埋込み術をすぐに予定します」",
"「1歳6か月児健康診査まで様子をみてください」"
]
| 1 | 「補聴器装用を開始しましょう」 | 114A17 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
32歳の女性。未経妊。挙児希望を主訴に来院した。29歳時に結婚し避妊はしていないが、これまでに妊娠したことはない。不正性器出血はない。初経12歳。月経周期40〜90日、不整。身長160cm、体重70kg。内診で子宮は正常大で付属器を触知しない。不妊症の検査として有用でないのはどれか。 | [
"子宮鏡検査",
"超音波検査",
"基礎体温測定",
"子宮卵管造影検査",
"プロゲステロン負荷試験"
]
| 4 | プロゲステロン負荷試験 | 114A22 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
48歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。20年前からほぼ毎日、日本酒5合を飲酒している。6か月前に急性胃腸炎で入院した際にけいれんが生じたという。1週前から食欲不振、倦怠感と腹部膨満感が出現したため救急外来を受診し、入院した。意識レベルはJCS I-3。身長158cm、体重59kg。体温37.4℃。脈拍108/分、整。血圧122/78mmHg。呼吸数20/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し波動を認める。全身に発汗を認める。血液所見:赤血球247万、Hb 9.6g/dL、Ht 28%、白血球15,000、血小板5万、PT-INR 2.1(基準0.9〜1.1)。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン2.6g/dL、総ビリルビン6.1mg/dL、直接ビリルビン3.4mg/dL、AST 136U/L、ALT 45U/L、LD 362U/L(基準120〜245)、ALP 384U/L(基準115〜359)、γ-GT 223U/L(基準8〜50)、アミラーゼ68U/L(基準37〜160)、クレアチニン1.6mg/dL。HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 | [
"血小板輸血",
"ビタミンB群投与",
"ガンマグロブリン投与",
"内視鏡的胆道ドレナージ",
"ベンゾジアゼピン系薬投与"
]
| 1 | ビタミンB群投与 | 114A66 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
34歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。本日、オートバイ運転中に併走する乗用車と接触し転倒した。意識障害はなく、四肢の擦過傷と右膝関節の打撲以外に大きな外傷はなかった。転倒3時間後に心窩部痛を自覚し、徐々に増強するため妻に付き添われて受診した。意識は清明。体温37.2℃。脈拍104/分、整。血圧96/58mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。眼瞼結膜はやや貧血様だが眼球結膜に異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度膨隆し、腸雑音の減弱を認める。心窩部から右季肋下にかけての圧痛を認める。神経診察で異常を認めない。血液所見:赤血球327万、Hb 10.6g/dL、Ht 34%、白血球11,200、血小板16万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL、アルブミン3.7g/dL、総ビリルビン0.9mg/dL、AST 142U/L、ALT 78U/L、LD 358U/L(基準120〜245)、γ-GT 57U/L(基準8〜50)、アミラーゼ154U/L(基準37〜160)、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL、血糖97mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 1.0mg/dL。現時点で行うべき検査として適切なのはどれか。3つ選べ。 | [
"胸部エックス線撮影",
"上部消化管造影検査",
"腹部超音波検査",
"腹部造影CT",
"下肢MRI"
]
| 0 | 胸部エックス線撮影 | 114A74 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
咳嗽を主訴に受診した、喫煙をしている25歳男性の問題志向型医療記録〈POMR〉に基づいた診療録の一部を以下に示す。
問題リスト
#1 乾性咳嗽①
初期計画
#1 乾性咳嗽
診断的計画
胸部単純エックス線撮影②
血液生化学検査
アレルギー検査
禁煙指導③
治療的計画
鎮咳薬処方④
吸入薬処方
教育的計画
禁煙外来への通院助言⑤
記載する場所が誤っているのはどれか。 | [
"①",
"②",
"③",
"④",
"⑤"
]
| 2 | ③ | 114B13 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
82歳の男性。右下肢のしびれと痛みのため救急車で搬入された。本日、夕方にテレビを見ていたときに突然右下肢のしびれと痛みを感じた。しばらく様子をみていたが徐々に痛みが増悪し、3時間経過しても改善しないため救急車を要請した。意識は清明。体温36.4℃。心拍数98/分、不整。血圧160/96mmHg。呼吸数14/分。SpO2 99%(マスク5L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。右下腿は蒼白で冷感を認める。右大腿動脈、右膝窩動脈、右足背動脈の触診で動脈拍動を触知しない。下肢に浮腫は認めない。造影CTによる血栓の局在を確認した後、再灌流療法を行った。治療後に認められる可能性が低いのはどれか。 | [
"右下腿浮腫",
"ビリルビン尿",
"高カリウム血症",
"乳酸アシドーシス",
"血清クレアチンキナーゼ高値"
]
| 1 | ビリルビン尿 | 114B33 | 2020 | true | 3 | 0.6 | 1 | either_failed |
SOAPでこの患者の診療記録を作成するとき、Aの項目として記載すべきなのはどれか。 | [
"起立困難",
"意識レベル",
"考えられる病態",
"行うべき検査の計画",
"徒手筋力テストの結果"
]
| 2 | 考えられる病態 | 114B48 | 2020 | true | 3 | 0.6 | 1 | either_failed |
乳児の心肺蘇生法で正しいのはどれか。 | [
"胸骨圧迫の深さは胸の厚さの約1/2である。",
"胸骨圧迫は60〜80回/分の速さで行う。",
"死戦期呼吸を認めたら蘇生行為を開始する。",
"2人の救助者で行う場合の胸骨圧迫と人工呼吸の比は30:2である。",
"脈拍の触知は大腿動脈で行う。"
]
| 2 | 死戦期呼吸を認めたら蘇生行為を開始する。 | 114C3 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
皮膚病変と疑うべき疾患の組合せで正しいのはどれか。 | [
"Sweet病 --------- 慢性膵炎",
"環状肉芽腫 --------- 甲状腺機能亢進症",
"壊疽性膿皮症 --------- Fabry病",
"浮腫性硬化症 --------- 糖尿病",
"脛骨前粘液水腫 --------- 潰瘍性大腸炎"
]
| 3 | 浮腫性硬化症 --------- 糖尿病 | 114C8 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
公共施設・建物におけるユニバーサルデザインの発想に基づく設備はどれか。 | [
"市民会館の授乳室",
"国道交差点の歩道橋",
"市役所入口の自動ドア",
"美術館のオストメイト対応トイレ",
"駅のプラットホームの点字ブロック"
]
| 2 | 市役所入口の自動ドア | 114C9 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
維持輸液製剤(組成:Na+ 35mEq/L、K+ 20mEq/L、Cl− 35mEq/L、グルコース5.0%)500mL中に含まれるエネルギー量(kcal)に最も近いのはどれか。 | [
"25",
"50",
"100",
"200",
"400"
]
| 2 | 100 | 114C24 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
主に個人予防を目的としたB類疾病に含まれる定期予防接種の対象疾病はどれか。2つ選べ。 | [
"風疹",
"麻疹",
"百日咳",
"インフルエンザ",
"高齢者の肺炎球菌感染症"
]
| 3 | インフルエンザ | 114C27 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
保健所の役割はどれか。3つ選べ。 | [
"3歳児健康診査",
"医療法に基づく立入検査",
"国勢調査の調査票の審査",
"地域における健康危機管理",
"人口動態統計の調査票の審査"
]
| 1 | 医療法に基づく立入検査 | 114C33 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
抗菌薬治療を開始した。効果判定にまず用いるべき指標はどれか。 | [
"呼吸数の減少",
"下腿浮腫の消失",
"CRP値の正常化",
"白血球数の正常化",
"Dダイマーの正常化"
]
| 0 | 呼吸数の減少 | 114C62 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
高齢者機能評価簡易版〈CGA7〉の評価に必要な項目で読み取れないのはどれか。 | [
"意欲",
"情緒",
"認知機能",
"基本的ADL",
"手段的ADL"
]
| 1 | 情緒 | 114C67 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
次の文を読み、以下の問いに答えよ。76歳の女性。全身倦怠感と食欲不振を主訴に来院した。現病歴:65歳時に高血圧症および骨粗鬆症と診断され、かかりつけ医にて内服加療を受けていた。2か月前から変形性膝関節症の治療を受けていたが、立位や歩行時の痛みが強く、ベッド上で過ごすことが増えていた。1週前から食欲が徐々に低下していた。3日前から全身倦怠感の訴えがあり、ベッド上からほぼ動かなくなった。同居していた家族が心配し、付き添われて受診した。既往歴:74歳時に脳梗塞を発症。生活歴:左上下肢の不全麻痺としびれ感が残っており、杖歩行であるが身の回りのことは1人でできていた。喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴:父親が68歳時に肺癌で死亡。現 症:意識は清明。身長155cm、体重41kg。体温36.2℃。脈拍104/分、整。血圧86/54mmHg。呼吸数16/分。SpO2 97%(room air)。眼瞼はくぼんでいる。眼瞼結膜は貧血を認めない。口腔粘膜は乾燥している。頸静脈は虚脱している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。左上下肢に麻痺を認める。検査所見:尿所見:蛋白(−)、潜血(−)、糖(−)。血液所見:赤血球396万、Hb 12.1g/dL、Ht 39%、白血球8,600、血小板25万。血液生化学所見:総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.1g/dL、AST 34U/L、ALT 12U/L、LD 221U/L(基準120〜245)、ALP 352U/L(基準115〜359)、CK 38U/L(基準30〜140)、尿素窒素52mg/dL、クレアチニン2.2mg/dL、血糖104mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 108mEq/L、Ca 12.4mg/dL、P 3.6mg/dL。CRP 0.2mg/dL。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは26点(30点満点)。入院後、病棟薬剤師が確認したこの患者のお薬手帳を示す。
○△医院患者名:厚生 花子患者ID:114-0021医師名:労働 一郎処方日:2019/12/08
Rx 1
アムロジピン 5mg錠
1回1錠
〈降圧薬〉
(1日1回)
朝食後 28日分
Rx 2
アスピリン 100mg錠
1回1錠
〈抗血小板薬〉
(1日1回)
朝食後 28日分
Rx 3
メコバラミン 500μg錠
1回1錠
〈ビタミンB12〉
(1日3回)
朝昼夕食後 28日分
Rx 4
アルファカルシドール 1μg錠
1回1錠
〈活性型ビタミンD〉
(1日1回)
朝食後 28日分
Rx 5
ロキソプロフェン 60mg錠
1回1錠
〈NSAID〉
(1日3回)
朝昼夕食後 28日分
中止すべき薬剤はどれか。3つ選べ。 | [
"降圧薬",
"抗血小板薬",
"ビタミンB12",
"活性型ビタミンD",
"NSAID"
]
| 0 | 降圧薬 | 114C72 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
68歳の女性がS状結腸切除術を受けた。合併症として膿瘍形成が最も起こりやすいのはどれか。 | [
"右横隔膜下",
"左横隔膜下",
"右傍結腸溝",
"左傍結腸溝",
"直腸子宮窩"
]
| 4 | 直腸子宮窩 | 114D5 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
47歳の男性。右後足部痛を主訴に来院した。テニスの練習中に右足関節を後方から蹴られたような感じとともに断裂音を自覚し、右後足部痛が出現した。歩行は可能であるが、右足のつま先立ちはできない。この患者にあてはまるのはどれか。 | [
"手術治療の適応はない。",
"足関節の自動運動ができない。",
"足関節前後方向の不安定性が生じる。",
"下腿三頭筋の把握テストで足関節が底屈する。",
"保存療法として足関節背屈制限装具を用いる。"
]
| 4 | 保存療法として足関節背屈制限装具を用いる。 | 114D31 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
74歳の女性。動悸を主訴に来院した。今朝7時ころに突然、激しい動悸を自覚した。ソファーに横になり様子をみていたが、30分経っても症状が治まらず、不安感が強くなったため受診した。既往歴として高血圧症と両側頸動脈に動脈硬化性の狭窄を指摘されている。意識は清明。体温36.6℃。脈拍168/分、整。血圧132/88mmHg。呼吸数18/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。心電図ではQRS幅の狭い波形による、規則正しい頻拍を認める。対応として適切でないのはどれか。 | [
"Valsalva手技",
"ベラパミル投与",
"ジソピラミド投与",
"頸動脈洞マッサージ",
"アデノシン三リン酸投与"
]
| 3 | 頸動脈洞マッサージ | 114D40 | 2020 | true | 1 | 0.6 | 1 | either_failed |
IgakuQA Curated Subset (Text-Only)
This dataset contains 66 carefully selected text-only samples from the IgakuQA medical exam dataset, curated using advanced difficulty assessment and model evaluation techniques.
Dataset Description
This is a high-quality subset of the IgakuQA Japanese medical exam dataset, selected based on:
- Difficulty Score: Measures how challenging the sample is for AI models
- Consistency Score: Evaluates response consistency across different models
- Model Agreement: Measures consensus among different AI models
- Response Quality: Assesses the quality of model responses
- Text-Only Constraint: Only includes questions that don't require images
Recent Update
🔄 Dataset Cleaned: Filtered to only include text-only samples
- Original: 100 samples (mixed text-only and image-based)
- Updated: 66 samples (text-only only)
- Removed: 34 image-based samples
This ensures compatibility with language models that don't support image inputs via agent services.
Selection Methodology
The samples were selected using a sophisticated sample picker that:
- Evaluates samples using multiple state-of-the-art language models
- Calculates difficulty metrics based on model performance
- Ranks samples by their educational and evaluation value
- Selects the most challenging and informative samples
- Filters to text-only samples for broader compatibility
Dataset Structure
Fields
Core QA Fields:
question
: The medical exam question (in Japanese)options
: List of answer optionscorrect_answer
: The correct answer textanswer_idx
: Index of the correct answer (0-based)
Metadata:
sample_id
: Original sample ID from IgakuQAyear
: Exam yeartext_only
: Whether the question is text-only (alwaystrue
in this dataset)points
: Point value of the question
Selection Context:
difficulty_score
: How difficult this sample is for models (higher = more difficult)picker_sample_id
: Sample ID assigned by the picker tool
Usage
This curated subset is ideal for:
- Medical AI model evaluation and benchmarking with text-only models
- Fine-tuning on challenging Japanese medical questions
- Agent service evaluation where image support is limited
- Research on medical knowledge capabilities without visual components
- Educational purposes for understanding model limitations in medical domains
Language
The questions are primarily in Japanese, as they are from Japanese medical licensing examinations.
Compatibility
- ✅ Text-only models (GPT, Claude, Gemini via API)
- ✅ Agent services without image support
- ✅ Fine-tuning pipelines focused on text understanding
- ❌ Image-based medical reasoning (use full IgakuQA for that)
Original Dataset
This subset is derived from the IgakuQA dataset - a collection of Japanese medical exam questions.
Citation
If you use this curated subset, please cite both this dataset and the original IgakuQA dataset.
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