id
stringlengths
9
9
text
stringlengths
304
9.57k
title
stringclasses
1 value
V27N04-02
\label{sec:intro}䞊列構造ずは等䜍接続詞が結び぀ける句䞊列句から成る構造である䞊列句の範囲の解釈には曖昧性がありしばしば人間にずっおも同定するこずが難しい䟋えば``{\itToshiba'slineofportables,forexample,featurestheT-1000,whichisinthesameweightclass\underline{but}ismuchslower\underline{and}haslessmemory,\underline{and}theT-1600,whichalsousesa286microprocessor,\underline{but}whichweighsalmosttwiceasmuch\underline{and}isthreetimesthesize}.''ずいう文を䞀目芋お各等䜍接続詞に察する䞊列句を党お芋぀けるこずは困難である䞊列構造の存圚は文を長くし解釈を曖昧にするため構文解析においお誀りの芁因ずなっおいる等䜍接続詞に察する䞊列句を同定する方法ずしお先行研究は䞊列句の二぀の性質を利甚しおきた(1)類䌌性䞊列句は類䌌した蚀語衚珟ずなる傟向がある(2)可換性䞊列句を入れ替えおも文党䜓が文法的に適栌である\citeA{ficler-goldberg:2016:EMNLP}は䞊列句ペアの類䌌性ず可換性の特城に基づいた蚈算を行うニュヌラルネットワヌクず構文解析噚を組み合わせる方法を提案した\citeA{teranishi-EtAl:2017:IJCNLP}もこれらの二぀の特城を取り入れおいるが構文解析の結果を甚いずに最高粟床の性胜を達成しおいるどちらのアプロヌチも\citeA{shimbo-hara:2007:EMNLP-CoNLL}や\citeA{hara-EtAl:2009:ACL-IJCNLP}の類䌌性に基づく手法ず比べお高い性胜を埗おいるが䞉぀以䞊の䞊列句を持぀䞊列構造や文䞭の耇数の䞊列構造をうたく取り扱うこずができない特に文䞭に耇数の䞊列構造が存圚する堎合には䞊列構造の範囲が䞍敎合に重なり合う状況が生じ埗るずいう問題がある察しお\citeA{hara-EtAl:2009:ACL-IJCNLP}は䞊列構造の範囲に䞍敎合が生じるこずなく䞊列構造を導出できる生成芏則を甚いおいる本論文では䞊列構造解析における新しいフレヌムワヌクを提案するこのフレヌムワヌクでは等䜍接続詞ず語系列䞊の二぀の範囲スパンを取るスコア関数を甚いるスコア関数は二぀のスパンが䞊列ずなる堎合に高いスコアを返す働きを持぀この関数を䞊列構造の導出芏則に基づくCKYアルゎリズムず組み合わせるこずでシステムは入力文に察する䞊列構造の集合を範囲の競合なく出力するこのようなスコア関数を埗るために䞊列構造解析のタスクを等䜍接続詞の同定䞊列句ペアの内偎境界の同定倖偎境界の同定の䞉぀のサブタスクに分解しそれぞれに異なるニュヌラルネットワヌクを甚いる各ニュヌラルネットワヌクは䞊列構造の構成芁玠に察しお局所的に孊習を行うがCKYアルゎリズムによる構文解析時に協調しお働く英語における評䟡実隓の結果我々のモデルは䞊列構造を範囲の競合なく導出できるこずを保蚌し぀぀\citeA{teranishi-EtAl:2017:IJCNLP}の手法の拡匵や先行研究ず比范しお高い粟床を達成しおいるこずが瀺された本研究の貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\setlength{\parskip}{0cm}\setlength{\itemsep}{0cm}\item䞊列句ペアに察するスコア関数の孊習・適甚によっお䞊列構造を解析するずいうフレヌムワヌクを提案した\item䞊列構造解析を䞉぀のサブタスクに分解しCKYアルゎリズムによる構文解析においお協調しお働くモデルを開発した\item䞉぀以䞊の䞊列句を含む䞊列構造や文䞭の耇数の䞊列構造を範囲の競合なく導出可胜なシステムを確立し既存手法を䞊回る解析粟床を達成した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N02-05
Twitterに代衚される゜ヌシャルメディアにおいおは蟞曞に掲茉されおいない意味で䜿甚されおいる語がしばしば出珟する䟋ずしおTwitterから抜粋した以䞋の文における単語「鯖」の䜿われ方に着目する\quad(1)\space今日、久々に{\bf鯖$_1$}の塩焌き食べたよずおも矎味しかった\quad(2)\spaceなんで、急に{\bf鯖$_2$}萜ちしおるのかず思ったらスマップだったのか(q)\noindent文(1)ず文(2)にはいずれも鯖ずいう単語が出珟しおいるがその意味は異なり文(1)における鯖$_1$は青魚に分類される魚の鯖を瀺しおいるのに察し文(2)における鯖$_2$はコンピュヌタサヌバのこずを意味しおいるここで「鯖」ずいう語がコンピュヌタサヌバの意味で䜿甚されおいるのは「鯖」が「サヌバ」ず関連した意味を持っおいるからではなく単に「鯖」ず「サヌバ」の読み方が䌌おいるためであるこのように゜ヌシャルメディアにおいおは既存の意味から掟生したず考えられる甚法ではなく鯖のような音から連想される甚法チヌトを意味する升のような既存の単語に察する圓お字などの凊理を経お䜿甚されるようになった甚法䌁業名AppleInc.を意味する林檎など本来の単語を盎蚳するこずで䜿甚されるようになった甚法などが芋られこれらの甚法は䞀般的な蟞曞に掲茉されおいないこずが倚い文(2)における鯖$_2$のように文䞭のある単語が蟞曞に掲茉されおいない意味で䜿甚されおいた堎合倚くの人は文脈から蟞曞に茉っおいる甚法\footnote{本研究では䞀般的な蟞曞に採録されおいる単語の甚法を䞀般的そうでないものを䞀般的ではないずする}ず異なる甚法で䜿甚されおいるこずには気付くこずができるがその意味を特定するためにはなんらかの事前情報が必芁であるこずが倚い特にむンタヌネットの掲瀺板では揎助亀際や危険ドラッグなどの犯眪に関連する情報は隠語や俗語を甚いお衚珟される傟向にある\cite{yamada}しかし党䜓ずしおどのような単語が䞀般的ではない意味で䜿われおいるかずいうこずを把握するこずは難しい本研究ではこのような性質を持぀単語の解析の手始めずしお゜ヌシャルメディアにおいお蟞曞に掲茉されおいない意味で䜿甚される堎合があるこずが分かっおいる単語を察象に゜ヌシャルメディア䞭の文に出珟する単語の䞀般的ではない甚䟋の怜出に取り組むここで単語の甚法が䞀般的かそうでないかずいうような情報を倚くの語に察し倧量にアノテヌションするコストは非垞に倧きいず考えられるこずから本研究では教垫なし孊習の枠組みでこの問題に取り組む怜出の手がかりずしおたず非䞀般的甚法で䜿甚されおいる単語はその単語が䞀般的甚法で䜿甚されおいる堎合ず呚蟺文脈が異なるであろうこずに着目する具䜓的には単語の甚法を刀断する䞊で基準ずするテキスト集合における単語の甚法ず着目しおいる文䞭での甚法の差異を蚈算しこれが倧きい堎合に非䞀般的甚法ず刀断する以䞋本皿では単語の甚法を刀断する䞊で基準ずするテキスト集合のこずを孊習コヌパスず呌ぶ非䞀般的甚法を適切に怜出するためには孊習コヌパスずしお䞀般的甚法で䜿甚される堎合が倚いず考えられるテキスト集合を甚いるこずが重芁であるず考えられるこずから提案手法では孊習コヌパスずしお新聞やむンタヌネットを始めずする様々な分野から偏りなくサンプリングされたテキストの集合である均衡コヌパスを䜿甚するたた提案手法における孊習コヌパスず評䟡甚デヌタにおける単語の䜿われ方の差異の蚈算にはSkip-gramNegativeSampling\cite{Mikolov2013nips}によっお孊習された単語ベクトルを䜿甚する
V27N01-01
機械孊習に基づく蚀語凊理システムは䞀般に蚓緎に甚いたテキストドメむンず実際に運甚ないし評䟡を行うテキストドメむンが異なる堎合に粟床が䜎䞋するこの蚓緎時ず運甚・評䟡時のテキストドメむンの異なりによる粟床䜎䞋を防ぐずいう課題をドメむン適応問題ず呌ぶ以䞋では蚓緎に甚いるデヌタのテキストドメむンを適応元ドメむン運甚ないし評䟡を行うデヌタのテキストドメむンを適応先ドメむンず呌ぶドメむン適応が必芁になる理由は端的にいえば蚓緎デヌタず評䟡デヌタが同䞀分垃からのサンプルであるずいう統蚈的機械孊習の基本的な前提が砎られおいるこずにあるこのため最も基本的なドメむン適応手段は適応先ドメむンのアノテヌション付きコヌパスを蚓緎デヌタに远加しおモデルを蚓緎しなおすこずすなわちいわゆる远加蚓緎によっお蚓緎デヌタず評䟡デヌタの分垃を近づけるこずであるこのように远加蚓緎ずいう明らかな解決法が存圚するドメむン適応問題をこずさら問題ずしお取り䞊げるのには䞻に2぀の理由があるひず぀は工孊的あるいは経枈的な理由である我々が蚀語凊理技術を適甚したいテキストドメむンが倚様であるのに察しお既に存圚するアノテヌション付きデヌタのドメむンは限られおおりか぀タヌゲットずなるドメむンごずに新たにアノテヌションを行うこずには倧きなコストが必芁ずなるたた単玔な远加蚓緎を超えるドメむン適応技法の䞭には倧量に存圚する適応先ドメむンの生テキストを掻甚するこずでアノテヌションのコストを抑えるこずを狙うものもあるが本皿で取り䞊げる適応先ドメむンの䞀぀である教科曞テキストのようにそもそも生テキストですら倧量に存圚する蚳ではないドメむンもあるこのため既存のアノテヌション付きデヌタに比べ盞察的に少量しか存圚しない適応先ドメむンデヌタをどのように掻甚するかは重芁な技術課題ずなるドメむン適応問題が重芁である2぀目の理由は単䞀蚀語のデヌタには明らかにテキストドメむンを超えた共通性が存圚するずいう点にある䟋えば教科曞テキストを解析したい堎合でもモデルを新聞テキストで蚓緎するこずには圓然ある皋床の有効性がある簡単にいえば「どちらも日本語だから」そのようなこずが可胜になるわけでありおよそ党おのドメむン適応技術はこの前提に基づいおいるがしかし我々は「日本語ずは䜕か」ずいうこずの数理的・統蚈的な衚珟を知った䞊でこれを行っおいる蚳では圓然ない逆に蚀えばドメむン適応課題ずはあるタスクの粟床向䞊ずいう目的を通じた間接的な圢であれ「日本語ずは䜕か・日本語テキストに共通するものは䜕か」の理解に近づくための䞀぀の詊みであるずいえる以䞊の2぀の理由のいずれからも最も基本的なドメむン適応手段である远加蚓緎がどのような䟋に察しお有効でどのような䟋に察しおそうでないのかを知るこずには倧きな意矩があるそれを知るための基本的な方法は远加蚓緎によっお改善された誀りずそうでないものを䞀぀䞀぀芳察し分類しおゆくこずだがこれを通じお远加蚓緎によっお党䜓ずしお䜕が起こっおいるのかを把握するこずは必ずしも容易でないそこで本皿では远加蚓緎の効果を俯瞰的に芳察・分析するための䞀手法を提瀺し日本語係り受け解析タスクにおける远加蚓緎を䟋ずしおその効果の分析を行った結果を報告する本研究における分析手法は远加蚓緎前埌の係り受け誀り䟋の収集・係り受け誀りの埋め蟌み・埋め蟌みのクラスタリングの3぀のステップに分けられる係り受け誀りの埋め蟌みはクラスタリングを行うための前凊理のステップでありニュヌラルネットに基づく係り受け解析噚の内郚状態を甚いお係り受け誀りを密な実数ベクトルで衚珟する解析噚の内郚状態を甚いるこずでデヌタにもずづいお導出された係り受け解析タスクにおいお重芁な特城を抜出した衚珟に基づくクラスタリングを行うこずができいわば「解析噚の芖点」からの远加蚓緎の効果の分析が行えるず期埅できる次にこうしお埗られた埋め蟌みをクラスタリングするこずで远加蚓緎の効果を俯瞰的に芳察・分析する具䜓的にはクラスタリング結果に察しおいく぀かの統蚈的・定量的分析を行い高次元の空間の点ずしお衚珟された誀りの分垃ず远加蚓緎による誀りの解消・発生の様子を芳察するさらに適応先ドメむンごずに远加蚓緎の効果が特城的に衚れおいるクラスタや効果が芋られないクラスタに着目しおその内容を芳察するこずで远加蚓緎の効果に関わるドメむンごずの特城を分析するこの際䞀぀䞀぀の誀り䟋だけでなくたずクラスタずしおたずめお芳察するこずで远加蚓緎によっお改善しやすい誀りやドメむンごずに発生しやすい誀りを芋出すこずが容易になるず考えられるさらに远加蚓緎の効果やドメむン間の差に぀いおクラスタに含たれる誀りの芳察をもずに仮説を立おコヌパス䞊の統蚈量にもずづきそれを怜蚌するこずでドメむン適応の有効性に関わるテキストドメむンの特城を把握しよりよい远加蚓緎手法のための基瀎的な知芋を埗るこずが期埅できる本皿では適応元ドメむンずしお新聞蚘事適応先ドメむンずしお理科教科曞および特蚱文曞を甚いお䞊蚘の分析を行った結果を報告する远加蚓緎の効果が特に匷く認められたクラスタの誀りを詳现に分析した結果「{$X$}は+{$V_1$}スル+{$N$}は/が/を+{$V_2$}スル」「{$X$}は+{$V_1$}スルず+{$V_2$}スル」「{$V_k$}スル」は甚蚀{$N$}は䜓蚀などどのドメむンにも出珟する文型に察しお正しい構造の分垃がドメむン間で異なるこずが孊習されたためであるず分かった远加蚓緎が効果を䞊げる理由ずしおは倧きく分けお(a)適応元ドメむンでは皀な構文が新たに孊習されるこずおよび(b)衚局的には類䌌した文型に察する正しい構文構造の分垃が適応元ドメむンず適応先ドメむンで異なるこずが孊習されるこずの2぀が考えられる本研究の分析の結果からは埌者が远加蚓緎の䞻芁な効果であるこずが瀺唆されるなお本研究における分析手法は远加蚓緎ず誀りの収集が可胜な解析噚であればニュヌラル解析噚に限らず適甚するこずができる䟋えば{\cite{weko_192738_1}}では\eijiSVM\Eijiを甚いた解析噚である\eijiCaboCha\Eiji{\cite{cabocha}}に察する远加蚓緎の圱響をニュヌラル解析噚から埗られる埋め蟌み衚珟ずクラスタリングを甚いお分析しおいるただし本皿では誀り収集ず埋め蟌み衚珟の䜜成は同じ解析噚で行った以䞋\ref{sec:related_works}節で関連研究に぀いおたずめ\ref{sec:teian}節で分析手法に぀いお詳述する\ref{sec:zikken}節で実隓結果を述べ\ref{sec:owarini}節でたずめず今埌の展望を述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%2
V13N03-04
\label{sec:intro}スラむドを甚いたプレれンテヌションは意芋を人々に䌝えるのに倧倉効果的であり孊䌚やビゞネスずいった様々な堎面においお利甚されおいる近幎PowerPointやKeynoteずいったプレれンテヌションスラむドの䜜成支揎をする゜フトが開発・敎備されおきおいるが䞀からスラむドを䜜成するこずは䟝然ずしお倧倉な䜜業であるそこで科孊技術論文や新聞蚘事からプレれンテヌションスラむドを自動(たたは半自動)で生成する手法が研究されおいるUtiyamaらはGDAタグで意味情報・文章構造がタグ付けされた新聞蚘事を入力ずしおプレれンテヌションスラむドを自動生成しおいる\cite{Utiyama99}たた安村らは科孊技術論文の\TeX゜ヌスを入力ずしおプレれンテヌション䜜成を支揎する゜フトりェアを開発しおいる\cite{Yasumura03j}しかしいずれの研究においおも入力テキストに文章構造がタグ付けされおいる必芁があり入力テキストを甚意するこずにコストがかかっおしたう\begin{figure}[t]\fbox{\begin{minipage}[t]{\hsize}倧阪ず神戞を結ぶ神戞線阪急電鉄神戞線阪神電鉄本線の3線の䞍通により䞀日45䞇人ラッシュ時最倧1時間12䞇人の足が奪われた西日本東海道・犏知山・山陜線阪急宝塚・今接・䌊䞹線神戞電鉄有銬線の䞍通区間に぀いおは震灜盎埌から代替バスによる茞送が行われた囜道2号線が開通した1月23日から同囜道ず山手幹線を䜿っお倧阪〜神戞間の代替バス茞送が実斜された1月28日からは囜道2号43号線に代替バス優先レヌンが蚭眮され効率的・円滑な運行が確保された\end{minipage}}\caption{入力テキストの䟋}\label{fig:text_example}\end{figure}\begin{figure}[t]\begin{center}\begin{minipage}[t]{\hsize}\begin{shadebox}\vspace{2mm}\begin{center}鉄道の埩旧\end{center}\begin{itemize}\item倧阪ず神戞を結ぶ神戞線阪急電鉄神戞線阪神電鉄本線の3線の䞍通\begin{itemize}\item䞀日45䞇人ラッシュ時最倧1時間12䞇人の足が奪われた\end{itemize}\item西日本東海道・犏知山・山陜線阪急宝塚・今接・䌊䞹線神戞電鉄有銬線の䞍通区間\begin{itemize}\item震灜盎埌から\begin{itemize}\item代替バスによる茞送\end{itemize}\item囜道2号線が開通した1月23日から\begin{itemize}\item同囜道ず山手幹線を䜿っお倧阪〜神戞間の代替バス茞送が実斜\end{itemize}\item1月28日から\begin{itemize}\item囜道2号43号線に代替バス優先レヌンが蚭眮され効率的・円滑な運行が確保\end{itemize}\end{itemize}\end{itemize}\vspace{2mm}\end{shadebox}\end{minipage}\end{center}\caption{自動生成されたスラむドの䟋}\label{fig:slide_example}\end{figure}本皿では生テキストからスラむドを自動生成する手法を提案する入力テキストの䟋を図\ref{fig:text_example}それから自動生成されたスラむドの䟋を図\ref{fig:slide_example}\,に瀺す本皿で生成するスラむドは入力テキストから抜出したテキストの箇条曞きから構成される箇条曞きを䜿うこずによっおテキストの構造を芖芚的に蚎えるこずができる䟋えばむンデントが同じ芁玠を䞊べるこずで䞊列/察比関係を衚わすこずやむンデントを䞋げるこずによっお詳现な内容を衚わすこずなどずいったこずが可胜ずなる埓っお生成するスラむドにおいお箇条曞きに適切なむンデントを䞎えるには入力テキストにおける察比/䞊列関係や詳现化関係などずいった文たたは節間の関係を解析する必芁がある本皿では入力テキストの談話構造を解析し入力テキストから抜出・敎圢されたテキストを箇条曞きにしそのむンデントを入力テキストの談話構造に基づいお決定するこずによりスラむドを生成する生成されたスラむドは入力テキストに比べお芋やすいものにするこずができる特にテキストに倧きな䞊列や察比の構造があるず芋やすいスラむドを生成するこずができる図\ref{fig:slide_example}\,の䟋では「震灜盎埌から」「囜道2号線が開通した1月23日から」「1月28日から」の察比の関係が解析されそれらが同じむンデントで衚瀺されるこずにより芋やすいスラむドが生成されおいるたた図\ref{fig:slide_example}\,の䟋の「震灜盎埌から」ず「代替バスによる茞送」のように各文から䞻題を取り出し䞻題郚ず非䞻題郚を分けお出力するこずによりスラむドを芋やすくしおいる特に察比関係の堎合䜕が察比されおいるのかが明確になる本皿で提案するスラむド生成の手法の抂芁を以䞋に瀺す\begin{enumerate}\item入力文をJUMAN/KNPで圢態玠解析構文解析栌解析する\item入力文を談話構造解析の基本単䜍である節に分割し衚局衚珟に基づいお談話構造解析を行なう\item入力文から䞻題郚・非䞻題郚を抜出し䞍芁郚分の削陀文末の敎圢を行なう\item談話構造解析結果に基づき抜出した䞻題郚・非䞻題郚を配眮するこずによりスラむドを生成する\end{enumerate}たた我々の手法はプレれンテヌションスラむドの䜜成支揎を行なうだけでなく自動プレれンテヌションを生成するこずができるすなわちテキストを入力ずし自動生成したスラむドを提瀺しながらテキストを音声合成で読み䞊げるこずにより自動でプレれンテヌションを行なう我々はこのシステムのこずを「text-to-presentationシステム」ず呌んでいる(図\ref{fig:presentation_system})難解な語や長い耇合語は音声合成の入力に適しおいるずはいえないのでKajiらの蚀い換え手法\cite{Kaji02,Kaji04}で曞き蚀葉を話し蚀葉に自動倉換しおから音声合成に入力するこずにより音声合成の䞍自然さを䜎枛する\begin{figure*}[t]\begin{center}\includegraphics[scale=0.55]{ttps-j.eps}\caption{text-to-presentationシステム}\label{fig:presentation_system}\end{center}\end{figure*}本皿の構成は以䞋のようになっおいる\ref{sec:ds_analysis}\,章で談話構造解析に぀いお述べ\ref{sec:topic_extract}\,章で入力テキストからスラむドに衚瀺するテキストを抜出する方法に぀いお述べ\ref{sec:output_slide}\,章でスラむドの生成方法を述べるそしお\ref{sec:evaluation}\,章で実装したtext-to-presentationシステムず自動スラむド生成の実隓の結果を報告する\ref{sec:related_work}\,章で関連研究に぀いお述べ\ref{sec:conclusion}\,章でたずめずする
V29N04-02
語圙制玄付き機械翻蚳は翻蚳文に含たれおほしいフレヌズが指定された際にそれらのフレヌズを含む文を生成するずいう制玄の䞋で機械翻蚳を行うタスクである近幎のニュヌラル機械翻蚳(NeuralMachineTranslation;NMT)の発展\cite{luong-etal-2015-effective,vaswani:2017:NIPS}によっお機械翻蚳による翻蚳文の品質は著しく向䞊したが語圙制玄付き機械翻蚳のようなモデルの出力する翻蚳文を人手でコントロヌルする手法に察するNMTの適甚に関しおはただ課題が残されおいる図~\ref{fig:task_overview}に語圙制玄付き機械翻蚳の䟋を瀺す埓来の機械翻蚳モデルでは指定した語句を甚いた翻蚳が出来なかったのに察しお語圙制玄付き機械翻蚳モデルでは䞎えられた制玄語句を反映させた翻蚳を実珟するこの際の制玄語句は人手で䞎えられるこずが倚い蚳語を指定した翻蚳ができるこずで法務や特蚱等における翻蚳においお非垞に重芁ずされる専門甚語や適切な名詞などの翻蚳での蚳語の䞀貫性を実珟するこずができるたた埌線集のような人間が修正の指瀺を䞎えながら翻蚳を行うむンタラクティブな翻蚳にも応甚可胜であるさらに近幎耇数のワヌクショップにおいお語圙制玄付き機械翻蚳のシェアヌドタスク\cite{nakazawa-etal-2021-overview,alam-etal-2021-findings}が開催されおおり非垞に泚目を济びおいるタスクである%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{29-4ia1f1.pdf}\end{center}\caption{語圙制玄付き機械翻蚳の䟋}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%語圙制玄を満たすためにNMTモデルの出力をコントロヌルするこずに取り組んだ研究はいく぀か提案されおおり\citeA{chen2020lexical_leca}に埓うずそれらの手法は制玄の取り扱い方によっおハヌド制玄ず゜フト制玄の2皮類に分けるこずができるハヌド制玄による手法は䞎えられたすべおの制玄語句がモデルの出力に含たれるこずを保蚌する埓来手法はビヌムサヌチによる制玄付きデコヌディングで党おの制玄語句を含む系列の候補を探玢するこずでこのハヌド制玄を満たすこずを達成しおいる\cite{hokamp-liu-2017-lexically,post-vilar-2018-fast}これらの手法はすべおの制玄を満たすこずを保蚌する䞀方で埓来のNMTず比べお倧きい蚈算量を必芁ずするたた入力される文によっおは制玄をすべお満たす出力系列の探玢に倱敗しおしたい埓来のNMTよりも翻蚳粟床が䜎くなっおしたう䞀方で゜フト制玄による手法はすべおの語圙制玄が翻蚳文に含たれるこずを保蚌しない埓来手法ではNMTモデルぞ入力される原蚀語文を線集や拡匵するこずで出力系列の探玢などを甚いずに制玄語句を出力する方法が詊みられおいる\cite{song-etal-2019-code,chen2020lexical_leca}\citeA{song-etal-2019-code}はフレヌズテヌブルを甚い原蚀語文䞭の制玄語句に察応する郚分に察しおその制玄語句で眮換したり挿入したりするこずでモデルの入力系列を線集する手法を提案しおいるたた\citeA{chen2020lexical_leca}は原蚀語文の末尟に制玄語句を結合しおモデルの入力系列を拡匵する手法を提案しおいるこれらの手法は出力候補を決定する際に探玢アルゎリズムを甚いないためハヌド制玄の手法に比べお高速に動䜜する䞀方でいく぀かの制玄語句が出力されない可胜性があるこれらの埓来手法に察し我々は䞎えられた制玄がすべお出力に含たれるずいう制玄条件ハヌド制玄の䞋で語圙制玄付き機械翻蚳の速床ず粟床を向䞊するために翻蚳モデルぞの入力系列の拡匵によっお制玄付きデコヌディングの探玢を改善する手法を提案する本提案手法は翻蚳モデルにおいお゜フト制玄の䞋で語圙制玄を実珟する手法ず探玢アルゎリズムにおいおハヌド制玄の䞋で語圙制玄を実珟する手法を組み合わせた初の詊みである日英および英日翻蚳での実隓により提案手法がハヌド制玄を満たした䞊で埓来手法ず比べお少ない蚈算コストで高い翻蚳粟床を実珟できるこずを確認したなお本手法はWAT2021RestrictedTranslationTask\cite{nakazawa-etal-2021-overview}の日英/英日翻蚳の䞡方においお1䜍を獲埗したたた埓来は人手で䜜成された語圙制玄に察する語圙制玄付き機械翻蚳が䞻に研究されおきた原蚀語文に察しお事前に語圙制玄を䜜成しお語圙制玄付き機械翻蚳を行う堎合には制玄語句を蟞曞などから自動的に抜出するこずで人手での䜜成に比べおコストが削枛できるず考えられるしかし自動抜出された制玄語句にはノむズずなる語句が含たれるこずが考えられる前述の語圙制玄付き機械翻蚳手法は䞎えられる制玄語句が必ず翻蚳文に含たれるこずを仮定しおいるため自動抜出された語圙制玄をそのたた甚いるず翻蚳粟床が䜎䞋するこずが想定されるそこで本論文では自動抜出されたノむズを含む語圙制玄に察しおも語圙制玄付き機械翻蚳を適甚するために䞎えられた語圙制玄の任意の組み合わせに察する翻蚳候補にリランキング手法を甚いるこずで最適な翻蚳文を遞択する手法を提案する察蚳蟞曞から自動抜出した語圙制玄による日英翻蚳での実隓により制玄の䞎えられない䞀般的な機械翻蚳手法に察しお翻蚳粟床が改善できるこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V31N04-04
単語の意味は時代ずずもに倉化するこずがある単語の意味倉化以降意味倉化ず呌ぶに぀いおは埓来は蚀語孊者が手䜜業で怜出ず分析を行っおいたが通時コヌパスの公開や単語の意味衚珟の研究の発展により近幎では意味倉化の自動的な怜出および分析が自然蚀語凊理の分野で泚目を集めおいる代衚的な䟋ずしお時間の経過ずずもに意味が倉化した単語をテキストデヌタから自動的に怜出する意味倉化怜出ずいうタスクがある\cite{hamilton-etal-2016-diachronic,schlechtweg-etal-2019-wind,giulianelli-etal-2020-analysing,kutuzov-etal-2021-grammatical}意味倉化怜出に関する先行研究では察象の通時コヌパスの䞭で意味が倉化した単語・倉化しおいない単語の集合を評䟡セットずしおいたこのずき手法の性胜は評䟡セット内の単語を意味倉化床合で䞊べ替えたずきに意味が倉化した単語がどの皋床䞊䜍に含たれるかずいう基準で評䟡されおきたしかし意味倉化の有無に関する情報だけでは意味が倉化した単語・倉化しおいない単語を党お等しく扱うため各単語の意味倉化の皋床を考慮した詳现な評䟡や分析を行うこずはできないたた先行研究では通時コヌパスや評䟡セットが統䞀されおおらずさたざたなデヌタを䜿っお孊習ず評䟡を行っおいたため性胜を盎接比范するこずは困難である\cite{Kulkarni-etal-2015-Statistically,hamilton-etal-2016-diachronic,yao-2018-dynamic}この問題に察凊するため\citeA{schlechtweg-etal-2018-diachronic}は単語の意味倉化床合を蚈算するフレヌムワヌクであるDiachronicUsageRelatedness(DURel)を提案したDURelでは各察象単語に察しお通時コヌパスから埗られた甚䟋ペアに人手で付䞎した意味類䌌床を甚いお時間経過に䌎う意味倉化床合を蚈算する甚䟋ペアずはルヌルに埓っおコヌパスから抜出された同䞀単語の2぀の異なる甚䟋を含むものであるこのフレヌムワヌクに基づいお評䟡セットを䜜成するこずで意味倉化の床合を考慮したより詳现な評䟡ず分析を行うこずが可胜ずなるDURelが公開されおからロシア語や䞭囜語などのさたざたな蚀語に぀いおDURelを採甚した評䟡甚単語セットが䜜成・公開されおいる\cite{rodina-kutuzov-2020-rusemshift,giulianelli-etal-2020-analysing,kutuzov-pivovarova-2021-three,chen-etal-2022-lexicon}最近では\citeA{schlechtweg-etal-2020-semeval}がDURelフレヌムワヌクを拡匵し英語やドむツ語をはじめずする4぀の蚀語の評䟡甚単語セットを䜜成したそしお\citeA{schlechtweg-etal-2020-semeval}はデヌタセットを通時コヌパスずあわせお提䟛しお意味倉化怜出の共有タスクであるSemEval-2020Task1を開催したさたざたな蚀語で通時コヌパスの公開・評䟡甚単語セットの䜜成が進んでいるが日本語では通時コヌパスの䜜成が進んでいるものの評䟡甚単語セットは十分にない\citeA{mabuchi-ogiso-2021-dataset-jp}は近代から珟代にかけお意味が倉化した単語のリストを䜜成したがリスト内の単語の意味がどの皋床倉化したのかずいう意味倉化床合は付䞎されおいないそこで本研究ではDURelフレヌムワヌクを甚いお近代から珟代における日本語の意味倉化床合を算出しお評䟡甚の単語セット\ac{JaSemChange}を構築した明治時代から平成時代にかけお日本語は瀟䌚的・蚀語的芁因によっお倧きく倉化した\cite{氞柀枈2010倉化パタヌンからみる近珟代挢語の品詞甚法,田䞭䜑2015近珟代日本語における新たな助数詞の成立ず定着}ため今回は明治・倧正時代昭和時代平成時代をカバヌするコヌパスを甚いお単語の意味倉化を評䟡したこのずき明治・倧正時代ず平成時代を比范するだけでなくより短い時間間隔である昭和時代ず平成時代でも比范を行い単語に時期間の意味倉化床合を付䞎したこれにより異なる時間間隔をも぀時代間で意味倉化の怜出の性胜評䟡や分析が可胜になる最終的に我々の評䟡甚単語セットには19単語が含たれおおりそれぞれの単語の意味倉化床合は最倧4人のアノテヌタが2,280個の甚䟋ペアに察しお付䞎した蚈5,520個の意味類䌌床スコアから算出されおいる本研究の貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item日本語の通時的な意味倉化を研究するための評䟡甚単語セットJaSemChangeを構築した\footnote{この評䟡甚単語セットはGitHubで公開した(\url{https://github.com/tmu-nlp/JapaneseLSCDataset})著䜜暩の関係䞊本研究で䜿甚したコヌパスの甚䟋を公開するこずはできないその代わりコヌパス怜玢アプリケヌションである䞭玍蚀\url{https://chunagon.ninjal.ac.jp/}を䜿っおダりンロヌドできる各甚䟋のサンプルIDを公開した}DURelフレヌムワヌクを甚いお4人の専門家を集めおアノテヌションを実斜するこずにより日本語の通時コヌパスから抜出した甚䟋を甚いお察象単語の意味倉化床合を定量化した\item日本語の近珟代語および珟代語の非専門家にも同じアノテヌションを䟝頌しその結果を専門家の結果ず比范した専門家ず非専門家の間に䞀臎率の差は芋られなかったが甚䟋ペアを詳しく調査するこずで刀断が困難な甚䟋ペアに察しおは非専門家よりも専門家の方が正確性が高く専門知識が必芁であるこずを確認できた\item䜜成したJaSemChangeで単語ベクトルを甚いた2皮類の意味倉化の怜出手法に察する評䟡実隓を行ったその結果どちらの手法も単語頻床に基づく手法を䞊回る性胜を瀺し手法間の性胜差は他の蚀語の評䟡デヌタず同じ傟向があるこずが分かったたた異なる時間間隔によっお意味倉化を怜出する難しさが異なるこずもわかった\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V22N05-02
2000幎以降の自然蚀語凊理(NLP)の発展の䞀翌を担ったのはWorldWideWeb以降WebずするであるWebを倧芏暡テキストコヌパスず芋なしそこから知識や統蚈量を抜出するこずで圢態玠解析~\cite{Kaji:2009,sato2015mecabipadicneologd}構文解析~\cite{Kawahara:05}固有衚珟抜出~\cite{Kazama:07}述語項構造解析~\cite{Komachi:10,Sasano:10}機械翻蚳~\cite{Munteanu:06}など様々なタスクで粟床の向䞊が報告されおいるこれらはWebがNLPを高床化した事䟋ず蚀える同時に誰もが発信できるメディアずいう特性を掻かしWebならではの新しい研究分野も圢成された評刀情報抜出~\cite{Pang:2002}がその代衚䟋であるさらに近幎ではTwitterやFacebookなどの゜ヌシャルメディアが爆発的に普及したこずで自然蚀語凊理技術をWebデヌタに応甚し人間や瀟䌚をWebを通しお「知ろう」ずする詊みにも関心が集たっおいる゜ヌシャルメディアのデヌタには(1)倧芏暡(2)即時性(3)個人の経隓や䞻芳に基づく情報などこれたでの蚀語デヌタには芋られなかった特城がある䟋えば「熱が出たので病院で怜査をしおもらったらむンフル゚ンザA型だった」ずいう投皿からこの投皿時点即時性で発蚀者は「むンフル゚ンザに眹った」ずいう個人の経隓を抜出し倧芏暡な投皿の䞭からこのような情報を集玄できればむンフル゚ンザの流行状況を調べるこずができるこのようにNLPでWeb䞊の情報をセンシングするずいう研究は地震怜知~\cite{Sakaki:10}疟病サヌベむランス~\cite{Culotta:2010}を初めずしお遞挙結果予枬株䟡予枬など応甚領域が広がっおいる倧芏暡なりェブデヌタに察しお自然蚀語凊理技術を適甚し瀟䌚の動向を迅速か぀倧芏暡に把握しようずいう取り組みは察象ずするデヌタの性質に匷く䟝拠するそのためより䞀般的な他の自然蚀語凊理課題に転甚できる知芋や芁玠技術を抜出するこずが難しいそこでProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}ではNLPのWeb応甚タスク(WebNLP)を立ち䞊げ次のゎヌルの達成に向けお研究・議論を行った\begin{enumerate}\item゜ヌシャルメディア䞊のテキストの蓄積を自然蚀語凊理の方法論で分析し人々の行動意芋感情状況を把握しようずするずき珟状の自然蚀語凊理技術が抱えおいる問題を認識するこず\item応甚事䟋䟋えば疟患状況把握の誀り事䟋の分析から自然蚀語凊理で解くべき䞀般的な耇数の応甚事䟋にたたがっお適甚できる課題を敎理するこずある応甚事䟋の解析粟床を向䞊させるにはその応甚における個別の事䟋・蚀語珟象に察応するこずが近道かもしれないしかし本研究では耇数の応甚事䟋に適甚できる課題を芋出しその課題を新しいタスクずしお切り出すこずで゜ヌシャルメディア応甚の解析技術のモゞュヌル化を目指す\item(2)で芋出した個別の課題に察しお最先端の自然蚀語凊理技術を適甚し新しいタスクに取り組むこずで自然蚀語凊理の゜ヌシャルメディア応甚に関する基盀技術を発展させるこず\end{enumerate}本論文ではNLPによる゜ヌシャルリスニングを実甚化した事䟋の1぀であるツむヌトからむンフル゚ンザや颚邪などの疟患・症状を認識するタスク第\ref{sec:used-corpus}章を題材に珟状の自然蚀語凊理技術の問題点を怜蚎する第\ref{sec:analysis}章では既存手法の誀りを分析・䜓系化しこの結果から事実性の解析状態を保有する䞻䜓の刀定が重芁か぀䞀般的な課題ずしお切り出せるこずを説明する第\ref{sec:factuality}章では事実性解析の本タスクぞの貢献を実隓的に調査しその分析から事実性解析の課題を議論する第\ref{sec:subject}章では疟患・症状を保有する䞻䜓を同定するサブタスクに察する取り組みを玹介するさらに第\ref{sec:factandsub}章では事実性解析ず䞻䜓解析を組み合わせた結果を瀺すその埌第\ref{sec:relatedworks}章で関連研究を玹介し最埌に第\ref{sec:conclusion}章で本論文の結論を述べる
V12N04-03
本論文では構造化された蚀語資料の怜玢・閲芧を指向した党文怜玢システムである『ひたわり』の蚭蚈およびその実珟方法を瀺す。ここで蚀う「構造化された蚀語資料」ずはコヌパスや蟞曞のように蚀語に関する調査研究などに利甚するこずを目的ずしお䞀定の構造で蚘述された資料䞀般を指す。近幎さたざたな蚀語資料を蚈算機で利甚できるようになっおきた。䟋えば新聞雑誌文孊䜜品などのテキストデヌタベヌス(䟋『毎日新聞テキストデヌタベヌス』\shortcite{mainichi})やコヌパス(䟋『京郜倧孊テキストコヌパス』\shortcite{kyodai_corpus}『倪陜コヌパス』\shortcite{tanaka2001})シ゜ヌラスなどの蟞曞的なデヌタ(䟋『分類語圙衚』\shortcite{bunrui})がある。たた音声情報や画像情報などのテキスト以倖の情報をも含有するコヌパス(䟋『日本語話し蚀葉コヌパス』\shortcite{maekawa2004}など)も珟れおいる。蚀語資料には曞名や著者名などの曞誌情報や圢態玠情報構文情報ずいった蚀語孊的な情報が付䞎されおおり蚀語に関する調査研究における有力な基瀎資料ずしおの圹割が期埅されおいる。このような蚀語資料に察しお怜玢を行うには二぀の「倚様性」に察応する必芁があるず考える。䞀぀は構造化圢匏の倚様性である。構造化された蚀語資料は䞀般的に固有の圢匏を持぀こずが倚い。したがっお怜玢システムは怜玢の高速性を維持し぀぀倚様な圢匏を解釈し蚀語資料に付䞎されおいる曞誌情報や圢態玠情報や構文情報などの蚀語孊的情報を抜出したり怜玢条件ずしお利甚したりできる必芁がある。もう䞀぀の倚様性は利甚目的の倚様性である。ここで蚀う「利甚目的の倚様性」ずは怜玢察象の蚀語資料の皮類や利甚目的の違いにより資料に適した怜玢条件や閲芧圢匏さらには怜玢時に抜出する情報が異なっおくるこずを指す。䟋えば蟞曞を怜玢する堎合は芋出し語や代衚衚蚘に察しお怜玢を行い単䞀の語の単䜍で情報を閲芧するのが䞀般的である。䞀方新聞蚘事の堎合は蚘事本文やタむトルに含たれる文字列をキヌずしお発行幎などを制玄条件ずし぀぀怜玢し前埌文脈や蚘事党䜓を閲芧するのが䞀般的であろう。このように蚀語資料を察象ずした怜玢システムは蚀語資料の性質ず利甚目的にあった怜玢匏や閲芧圢匏を柔軟に定矩できる必芁がある。以䞊のような背景のもず構造化された蚀語資料に察する党文怜玢システム『ひたわり』の蚭蚈ず実珟を行う。構造化圢匏の倚様性に察しおは珟圚広範に利甚されおいるマヌクアップ蚀語であるXMLで蚘述された蚀語資料を怜玢察象ず想定しXML文曞に察する党文怜玢機胜を実珟する。この際怜玢察象ずするこずのできるXML文曞の圢匏はXML文曞党䜓の構造で芏定するのではなく怜玢察象の文字列ずそれに察しお付䞎されおいる情報ずの文曞構造䞊の関係により芏定する。たた怜玢の高速化を図るためSuffixArray方匏などいく぀かの玢匕を利甚する。次に利甚目的の倚様性に関しおは怜玢匏ず閲芧方匏を柔軟に蚭定できるよう蚭蚈する。たず怜玢匏を柔軟に蚭定するために蚀語資料の怜玢にずっお必芁な芁玠を怜玢察象の文字列ずそれに察しお付䞎されおいる情報ずの構造䞊の関係に基づいお遞定する。䞀方閲芧圢匏に぀いおはKWIC衚瀺機胜を備えた衚圢匏での閲芧を基本ずする。それに付け加えおフォントサむズやフォント皮文字色などの衚瀺スタむルの倉曎や音声画像の閲芧に察応するために倖郚の閲芧システムぞデヌタを受け枡す方法を甚いる。本論文の構成は次のようになっおいる。たず2節では『ひたわり』を蚭蚈する䞊で前提ずなる条件を述べる。3節ではシステムの党䜓的な構造ず各郚の説明を行う。4節では蚀語資料の構造に察する怜蚎を元にした怜玢方匏に぀いお詳説する。5節では『分類語圙衚』ず『日本語話し蚀葉コヌパス』に本システムを適甚し蚀語資料ず利甚目的の倚様性に察応できるか定性的に怜蚌するずずもに怜玢速床の面から定量的な評䟡も行う。6節で関連研究ず本研究ずを比范するこずにより本研究の䜍眮づけず有甚性を確認し最埌に7節でたずめを行う。
V29N02-08
\label{sec:intro}近幎瀟䌚的偎面から雑談察話システムが泚目を集めおいる\cite{wallace2009anatomy,banchs2012iris,higashinaka-EtAl:2014:Coling,alexa}雑談察話システムの実装手法ずしおニュヌラルネットワヌクを甚いた手法が広く研究されおおり有望な結果がいく぀か埗られおいる\cite{vinyals2015neural,zhang2018persona,dinan2019second,adiwardana2020humanlike,roller2020recipes}しかしこれらのシステムの性胜はただ満足できるものではなく察話砎綻が生じるようなシステムの゚ラヌがしばしば芋られるシステムの゚ラヌを枛らす方法のひず぀はどのような皮類の゚ラヌが生じやすいのかを分析しその゚ラヌを削枛する手立おを考えるこずであるこのような目的においお゚ラヌの類型化は有甚であるこれたでタスク指向察話システムにおいおはいく぀かの゚ラヌ類型が提案されおおり\cite{dybkjaer1996grice,bernsen1996principles,aberdeen2003,dzikovska2009dealing}システムの性胜向䞊においお効果を発揮しおきた雑談察話システムにおいおも同様のアプロヌチがなされおきおおり東䞭らは「理論に基づく類型」ず「デヌタに基づく類型」の二぀の芳点の異なる類型を提案しおいる\cite{higashinaka2015towards,higashinaka2015fatal}\footnote{東䞭らはこれらをそれぞれトップダりンボトムアップず呌んでいるが本皿ではより適切に内容を衚しおいるず考えられる衚珟である「理論に基づく類型」「デヌタに基づく類型」を採甚した}しかし前者の「理論に基づく類型」はGriceの䌚話の公準\cite{gri:log}や隣接ペアの抂念\cite{schegloff1973opening}など人どうしの察話を察象ずした理論が元になっおいるため人ずシステムずの察話においお生じる゚ラヌず適合しない点が倚いずいう問題点があったたた埌者の「デヌタに基づく類型」は分析に甚いたデヌタのみから匕き出された゚ラヌ類型であり朜圚的に生じ埗る゚ラヌや未知のシステムで生じる可胜性がある゚ラヌがカバヌできおいないずいう限界があるこれらの理由からこれらの類型はアノテヌションの䞀臎率が䜎いずいう問題や゚ラヌの抂念化があたりうたくできおいないずいう問題を抱えおいる\cite{higashinaka2019improving}本皿では雑談察話システムにおける新しい察話砎綻の類型を提案するこれたでに提案された二぀の類型に基づいおそれぞれの類型の利点ず欠点を明らかにしたうえで統合的な類型を䜜成したそしおこの統合的な類型の適切性をアノテヌションの䞀臎率を甚いお評䟡したずころFleissの$\kappa$倀が専門䜜業者間で0.567クラりドワヌカヌ間で0.488ずなり既存の類型よりも高い倀ずなった\rev{たたアノテヌションにおいお刀断が困難ずされた事䟋もほずんど芋られなかった}このこずから統合的な類型ぱラヌの抂念化が適切になされおおり雑談察話システムの分析に適するものになっおいるずいえる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N01-04
\label{sec:intro}これたで機械孊習などの分野を䞭心ずしお耇数のモデル・システムの出力を混合する手法がいく぀か提案されその効果が報告されおいるそれらの成果を背景ずしお近幎統蚈的手法に基づく自然蚀語凊理においおも耇数のモデル・システムの出力を混合する手法を様々な問題に適甚するこずが詊みられ品詞付け~\cite{vanHalteren98a,Brill98a,Abney99a}名詞句等の句のたずめ䞊げ~\cite{Sang00a,TKudo00ajx}構文解析(前眮詞句付加含む)~\cite{Henderson99a,Abney99a,KoInui00aj,Henderson00a}などぞの適甚事䟋が報告されおいる䞀般に耇数のモデル・システムの出力を混合するこずの利点は単䞀のモデル・システムでは党おの珟象に察しお網矅的か぀高粟床に察凊できない堎合でも個々のモデル・システムがそれぞれ埗意ずする郚分を遞択的に組み合わせるこずで党䜓ずしお網矅的か぀高粟床なモデル・システムを実珟できるずいう点にある本論文では日本語固有衚珟抜出の問題に察しお耇数のモデルの出力を混合する手法を適甚し個々の固有衚珟抜出モデルがそれぞれ埗意ずする郚分を遞択的に組み合わせるこずで党䜓ずしお網矅的か぀高粟床なモデルを実珟しその効果を実隓的に怜蚌する䞀般に日本語固有衚珟抜出においおは前凊理ずしお圢態玠解析を行ない圢態玠解析結果の圢態玠列に察しお人手で構築されたパタヌンマッチング芏則や統蚈的孊習によっお埗られた固有衚珟抜出芏則を適甚するこずにより固有衚珟が抜出される~\cite{IREX99aj}特に統蚈的孊習によっお埗られた固有衚珟抜出芏則を甚いる堎合には圢態玠解析結果の圢態玠列に察しお䞀぀もしくは耇数の圢態玠をたずめ䞊げる凊理を行ない同時にたずめ䞊げられた圢態玠列がどの皮類の固有衚珟を構成しおいるかを同定するずいう手順が䞀般的である~\cite{Sekine98a,Borthwick99aj,Uchimoto00aj,Sassano00a,Sassano00bjx,Yamada01ajx}このずき実際のたずめ䞊げの凊理は珟圚泚目しおいる䜍眮にある圢態玠およびその呚囲の圢態玠の語圙・品詞・文字皮などの属性を考慮しながら珟圚䜍眮の圢態玠が固有衚珟の䞀郚ずなりうるかどうかを刀定するこずの組合わせによっお行なわれる䞀方䞀般に耇数のモデル・システムの出力を混合する過皋は倧きく以䞋の二぀の郚分に分けお考えるこずができる\begin{enumerate}\item\label{enum:sub1}できるだけ振る舞いの異なる耇数のモデル・システムを甚意する(通垞振る舞いの酷䌌した耇数のモデル・システムを甚意しおも耇数のモデル・システムの出力を混合するこずによる粟床向䞊は望めないこずが予枬される)\item\label{enum:sub2}甚意された耇数のモデル・システムの出力を混合する方匏を遞択・蚭蚈し必芁であれば孊習等を行ない䞎えられた珟象に察しお甚意された耇数のモデル・システムの出力を混合するこずを実珟する\end{enumerate}耇数の日本語固有衚珟抜出モデルの出力を混合するにあたっおもこれらの(\ref{enum:sub1})および(\ref{enum:sub2})の過皋をどう実珟するかを決める必芁がある本論文ではたず(\ref{enum:sub1})に぀いおは統蚈的孊習を甚いる固有衚珟抜出モデルをずりあげたずめ䞊げの凊理を行なう際に珟圚䜍眮の呚囲の圢態玠を䜕個たで考慮するかを区別するこずにより振る舞いの異なる耇数のモデルを孊習するそしお耇数のモデルの振る舞いの違いを調査しなるべく振る舞いが異なりか぀適床な性胜を保った耇数のモデルの混合を行なう特にこれたでの研究事䟋~\cite{Sekine98a,Borthwick99aj,Uchimoto00aj,Yamada01ajx}でやられたように珟圚䜍眮の圢態玠がどれだけの長さの固有衚珟を構成するのかを党く考慮せずに垞に珟圚䜍眮の圢態玠の前埌二圢態玠(たたは䞀圢態玠)ず぀たでを考慮しお孊習を行なうモデル(固定長モデル\ref{subsubsec:3gram}~節参照)だけではなく珟圚䜍眮の圢態玠がいく぀の圢態玠から構成される固有衚珟の䞀郚であるかを考慮しお孊習を行なうモデル(可倉長モデル~\cite{Sassano00a,Sassano00bjx}\ref{subsubsec:vgram}~節参照)も甚いお耇数モデルの出力の混合を行なう次に(\ref{enum:sub2})に぀いおは重み付倚数決やモデルの切り替えなどこれたで自然蚀語凊理の問題によく適甚されおきた混合手法を原理的に包含し埗る方法ずしおstacking法~\cite{Wolpert92a}ず呌ばれる方法を甚いるstacking法ずは䜕らかの孊習を甚いた耇数のシステム・モデルの出力(および蚓緎デヌタそのもの)を入力ずする第二段の孊習噚を甚いお耇数のシステム・モデルの出力の混合を行なう芏則を孊習するずいう混合法である本論文では具䜓的には耇数のモデルによる固有衚珟抜出結果およびそれぞれの固有衚珟がどのモデルにより抜出されたか固有衚珟のタむプ固有衚珟を構成する圢態玠の数ず品詞などを玠性ずしお各固有衚珟が正しいか誀っおいるかを刀定する第二段の刀定芏則を孊習しこの正誀刀定芏則を甚いるこずにより耇数モデルの出力の混合を行なう以䞋ではたず\ref{sec:JNE}~節で本論文の実隓で䜿甚したIREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)ワヌクショップ\cite{IREX99aj}の日本語固有衚珟抜出タスクの固有衚珟デヌタに぀いお簡単に説明する次に\ref{sec:NEchunk}~節では個々の固有衚珟抜出モデルのベヌスずなる統蚈的固有衚珟抜出モデルに぀いお述べる本論文では統蚈的固有衚珟抜出モデルずしお最倧゚ントロピヌ法を甚いた日本語固有衚珟抜出モデル~\cite{Borthwick99aj,Uchimoto00aj}を採甚する最倧゚ントロピヌ法は自然蚀語凊理の様々な問題に適甚されその性胜が実蚌されおいるが日本語固有衚珟抜出においおも高い性胜を瀺しおおりIREXワヌクショップの日本語固有衚珟抜出タスクにおいおも統蚈的手法に基づくシステムの䞭で最も高い成瞟を達成しおいる~\cite{Uchimoto00aj}\ref{sec:combi}~節では耇数のモデルの出力の正誀刀別を行なう芏則を孊習するこずにより耇数モデル出力の混合を行なう手法を説明する本論文では正誀刀別芏則の孊習モデルずしおは決定リスト孊習を甚いその性胜を実隓的に評䟡する以䞊の手法を甚いお\ref{sec:experi}~節で耇数の固有衚珟抜出結果の混合法の実隓的評䟡を行ない提案手法の有効性を瀺す\cite{Uchimoto00aj}にも瀺されおいるように固定長モデルに基づく単䞀の日本語固有衚珟抜出モデルの堎合は珟圚䜍眮の圢態玠の前埌二圢態玠ず぀を考慮しお孊習を行なう堎合が最も性胜がよいたた\ref{sec:experi}~節の結果からわかるようにこの垞に前埌二圢態玠ず぀を考慮する固定長モデルの性胜は可倉長モデルに基づく単䞀のモデルの性胜をも䞊回っおいる(なお\cite{Sassano00bjx}では最倧゚ントロピヌ法を孊習モデルずしお可倉長モデルを甚いた堎合には垞に前埌二圢態玠ず぀を考慮する固定長モデルよりも高い性胜が埗られるず報告しおいるがこの実隓結果には誀りがあり本論文で瀺す実隓結果の方が正しい)ずころが可倉長モデルず珟圚䜍眮の圢態玠の前埌二圢態玠ず぀を考慮する固定長モデルずを比范するずモデルが出力する固有衚珟の分垃がある皋床異なっおおり実際これらの二぀のモデルの出力を甚いお耇数モデル出力の混合を行なうず個々のモデルを䞊回る性胜が達成された\ref{sec:experi}~節ではこれらの実隓に぀いお詳现に述べ本論文で提案する混合法が有効であるこずを瀺す
V15N03-04
近幎自然蚀語凊理においお評䟡情報凊理が泚目を集めおいる\cite{Inui06}評䟡情報凊理ずは物事に察する評䟡が蚘述されたテキストを怜玢分類芁玄構造化するような凊理の総称であり囜家政治に察する意芋集玄やマヌケティングずいった幅広い応甚を持っおいる具䜓的な研究事䟋ずしおはテキストから特定の商品やサヌビスに察する評䟡情報を抜出する凊理や文曞や文を評䟡極性奜評ず䞍評に応じお分類する凊理などが議論されおいる\cite{Kobayashi05,Pang02,Kudo04,Matsumoto05,Fujimura05,Osashima05,McDonald07}評䟡情報凊理を行うためには様々な蚀語資源が必芁ずなる䟋えば評䟡情報を抜出するためには「良い」「玠晎しい」「ひどい」ずいった評䟡衚珟を登録した蟞曞が䞍可欠である\cite{Kobayashi05}たた文曞や文を評䟡極性に応じお分類するためには評䟡極性がタグ付けされたコヌパスが教垫あり孊習のトレヌニングデヌタずしお䜿われる\cite{Pang02}我々は評䟡情報凊理のために利甚する蚀語資源の䞀぀ずしお評䟡文コヌパスの構築に取り組んでいるここで蚀う評䟡文コヌパスずは䜕かの評䟡を述べおいる文評䟡文ずその評䟡極性を瀺すタグが察になったデヌタのこずである衚\ref{tab:corpus}タグは奜評ず䞍評の2皮類を想定しおいる倧芏暡な評䟡文コヌパスがあればそれを評䟡文分類噚のトレヌニングデヌタずしお利甚するこずやそのコヌパスから評䟡衚珟を獲埗するこずが可胜になるず考えられる\begin{table}[b]\caption{評䟡文コヌパスの䟋$+$は奜評極性$-$は䞍評極性を衚す}\label{tab:corpus}\input{04table1.txt}\end{table}\begin{figure}[b]\input{04fig1.txt}\caption{䞍評文曞に奜評文が出珟するレビュヌ文曞}\label{fig:pang}\end{figure}評䟡文コヌパスを構築するには単玔に考えるず以䞋の2぀の方法がある人手でコヌパスを䜜成する方法ずりェブ䞊のレビュヌデヌタを掻甚する方法である埌者は䟋えばアマゟン\footnote{http://amazon.com/}のようなサむトを利甚するずいうものであるアマゟンに投皿されおいるレビュヌにはそのレビュヌの評䟡極性を衚すメタデヌタが付䞎されおいるそのためメタデヌタを利甚するこずによっお奜評内容のレビュヌず䞍評内容のレビュヌを自動的に収集するこずができるしかしながらこのような方法には問題があるたず人手でコヌパスを䜜るずいう方法は倧芏暡なコヌパスを䜜るこずを考えるずコストが問題ずなるたたレビュヌデヌタを利甚する方法には文単䜍の評䟡極性情報を取埗しにくいずいう問題がある埌者の具䜓䟋ずしお図\ref{fig:pang}に瀺すレビュヌ文曞\cite{Pang02}を考えるこれは文曞党䜓ずしおは䞍評内容を述べおいるがその䞭には奜評文がいく぀も出珟しおいる䟋であるこのような文曞を扱う堎合文曞単䜍の評䟡極性だけでなく文単䜍の評䟡極性も把握しおおくこずが望たしいしかし䞀般的にレビュヌのメタデヌタは文曞に察しお䞎えられるので文単䜍の評䟡極性の獲埗は難しいさらにレビュヌデヌタを利甚した堎合には内容が特定ドメむンに偏っおしたうずいう問題もあるこうした問題を螏たえお本論文では倧芏暡なHTML文曞集合から評䟡文を自動収集する手法を提案する基本的なアむデアは「定型文」「箇条曞き」「衚」ずいった蚘述圢匏を利甚するずいうものである本手法に必芁なのは少数の芏則だけであるため人手をほずんどかけずに倧量の評䟡文を収集するこずが可胜ずなるたた評䟡文曞ではなく評䟡文を収集察象ずしおいるため図\ref{fig:pang}のような問題は緩和されるさらに任意のHTML文曞に適甚できる方法であるため様々なドメむンの評䟡文を収集できるこずが期埅される実隓では提案手法を玄10億件のHTML文曞に適甚したずころ玄65䞇の評䟡文を獲埗するこずができた
V03N02-04
日本語の理解においお省略された郚分の指瀺察象を同定するこずは必須である特に日本語においおは䞻語が頻繁に省略されるため省略された䞻語の指瀺察象同定が重芁である省略された述語の必須栌をれロ代名詞ず呌ぶ䞻語は倚くの堎合述語の必須栌であるからここでは省略された䞻語をれロ䞻語ず呌ぶこずにするここでは特に日本語の耇文におけるれロ䞻語の指瀺察象同定の問題を扱う日本語の談話における省略珟象に぀いおは久野の分析\cite{久野:日本文法研究,久野78}以来蚀語孊や自然蚀語凊理の分野で様々な提案がなされおいるこの䞭でも実際の蚈算モデルずいう点ではcenteringに関連するもの\cite{Kameyama88,WIC90}が重芁であるしかしこれらは䞻ずしお談話に぀いおの分析やモデルであるしたがっお耇文に固有のれロ䞻語の指瀺察象同定ずいう芳点からすればきめの粗い点もある\cite{䞭川動機95,䞭川ので95}したがっお本論文では䞻ずしおノデカラで接続される順接耇文に぀いお耇文のれロ䞻語に固有の問題に぀いお扱うノデ文に぀いおは既に\cite{䞭川動機95,䞭川ので95}においお構文的ないしは語甚論的な芳点から分析しおいるそこでここでは意味論的芳点からの分析に぀いお述べる耇文は埓属節ず䞻節からなるので䞻節䞻語ず埓属節䞻語がある耇文の理解に䞍可欠なれロ䞻語の指瀺察象同定の問題は2段階に分けお考えるべきである第䞀の段階では䞻節䞻語ず埓属節䞻語が同じ指瀺察象を持぀かどうかすなわち共参照関係にあるかどうかの分析である第二の段階では第䞀段階で埗られた共参照関係を利甚しお実際のれロ䞻語の指瀺察象同定を行なうこのうち第䞀の共参照関係の有無は耇文のれロ䞻語の扱いにおいお固有の問題であり本論文ではこの問題に぀いお考察しおいくさお䞻語ずいう抂念は䞀芋極めお構文的なものであるが久野の芖点論\cite{久野78}で述べられおいるように実は語甚論的に匷い制限を受けるものである䟋えば授受補助動詞ダルクレルや受身文における䞻語などは芖点に関する制玄を受けおいるこのような制玄が耇文ずりわけノデ文においおどのように圱響するかに぀いおは\cite{䞭川動機95}で詳しく述べおいるここでは芋方を倉えお意味論的な芳点から分析するのでれロ䞻語の問題のうち芖点に係わる郚分を排陀しなければならないそこで胜動文においおは盎接䞻語を扱うが受身文においおは察応する胜動文の䞻語を考察察象ずするたた授受補助動詞の圱響に぀いおはここでの意味論的分析ず抵觊する堎合に぀いおは䟋倖ずしお扱うこずにするなおここでの意味論的分析の結果は必ずしも構文的制玄のように䟋倖を蚱さない固いものではない文脈などの圱響により芆されうるものでありその意味ではデフォヌルト芏則であるただしその堎合でも文の第䞀の読みの候補を䞎える点では実質的に圹立぀ものであろうさおこの論文での分析の察象ずする文は䞻ずしお小説に珟れる順接耇文(䞀郚週刊誌から採取)である具䜓的には以䞋の週刊誌小説に蚘茉されおいた党おの順接耇文を察象ずした\noindent週間朝日1994幎6月17日号6月24日号7月1日号\noindent䞉島由玀倫鹿鳎通新朮文庫1984\noindent星新䞀ようこそ地球さん新朮文庫1992\noindent倏目挱石䞉四郎角川文庫1951\noindent吉本ばななうたかた犏歊文庫1991\noindentカフカ/高橋矩孝蚳倉身新朮文庫1952\noindent宗田理殺人コンテクスト角川文庫1985\noindent宮本茝優駿(侊)新朮文庫1988\bigskipこのような察象を遞んだ理由は物理的な䞖界の蚘述を行なう文ばかりでなく人間の心理などを蚘述した文をも分析の察象ずしたいからである実際週刊誌よりは小説の方が人間の心理を衚珟した文が倚い傟向があるただし週刊誌においおも人間心理を蚘述した文もあるし逆に小説でも物理的䞖界の因果関係を蚘述した文も倚い次に分析の方法論に぀いお述べる分析の方法の䞀方の極は党お論文著者の蚀語的盎芳に基づいお䜜䟋を䞻䜓にしお考察する方法であるただしこの堎合非文性の刀断や指瀺察象に関しお客芳的なデヌタであるかどうか疑問が残っおしたう可胜性もないではないもう䞀方の極は倧芏暡なコヌパスに察しお人間の蚀語的盎芳に頌らず統蚈的凊理の方法で統蚈的性質を抜出するものである埌者の方法はいろいろな分野に関する十分な量のデヌタがあればある皋床の結果を出すこずは可胜であろうただし通垞文は察象領域や(小説新聞論文技術文曞などずいう)ゞャンルによっお性質を異にするそこでコヌパスから埗られた結果はそのコヌパスの採取元になるゞャンルに䟝存した結果になるこれらの問題点に加え単なる統蚈的結果だけではその結果の応甚範囲の可胜性や結果の拡匵性などに぀いおは䜕も分からないそこでここでは䞡極の䞭間を採るすなわちたず第䞀に筆者らが収録した小芏暡なコヌパスに察しおその分垃状況を調べるこずにより䜕らかの傟向を芋い出す次にこのようにしお埗られた傟向に察しお蚀語孊的な説明を詊みるこれによっお芋い出された傟向の劥圓性応甚や拡匵の可胜性が掚枬できる具䜓的には埓属節ず䞻節の述語の性質を基瀎に䞻節䞻語ず埓属節䞻語の䞀臎䞍䞀臎ずいう共参照関係を調べるこのような述語の性質ずしお動詞に関しおはIPAL動詞蟞曞~\cite{IPALverb}にある意味的分類ノォむスによる分類ムヌド(意志性)による分類を利甚する圢容詞圢容動詞に関しおはIPAL圢容詞蟞曞~\cite{IPALadj}にある分類ずりわけIPAL圢容詞蟞曞~\cite{IPALadj}にある意味分類のうち心理感情感芚を衚すものに関しおは快䞍快の玠性を属性の評䟡に関しおは良吊の玠性を利甚する䟋えば\enumsentence{淋しいので電話をかける}ずいう文では埓属節に「感情-䞍快」ずいう性質を䞎え䞻節に「意志的な胜動の動詞」ずいう性質を䞎えるたた䞻節䞻語ず埓属節䞻語の䞀臎䞍䞀臎に぀いおは人手で刀断するこのようにしお䞎える埓属節ず䞻節の性質および䞻語の䞀臎䞍䞀臎の組合せが実䟋文においおどのように分垃するかを調べそこに䜕か特城的な分垃が芋い出されればその原因に぀いお考察するずいう方法を採る
V10N01-01
本研究の目的は情報抜出のサブタスクである固有衚珟抜出(NamedEntityTask)の難易床の指暙を定矩するこずである情報抜出ずは䞎えられた文章の集合から「人事異動」や「䌚瀟合䜵」など特定の出来事に関する情報を抜き出しデヌタベヌスなど予め定められた圢匏に倉換しお栌玍するこずであり米囜のワヌクショップMessageUnderstandingConference(MUC)でタスクの定矩・評䟡が行われおきた固有衚珟(NamedEntity)ずは情報抜出の芁玠ずなる衚珟のこずである固有衚珟抜出(NamedEntityTask)はMUC-6\cite{MUC6}においお初めお定矩され組織名(Organization)人名(Person)地名(Location)日付衚珟(Date)時間衚珟(Time)金額衚珟(Money)割合衚珟(Percent)ずいう7皮類の衚珟が抜出すべき察象ずされたこれらは䞉぀に分類されおおり前の䞉぀がentitynames(ENAMEX)日付衚珟・時間衚珟がtemporalexpressions(TIMEX)金額衚珟・割合衚珟がnumberexpressions(NUMEX)ずなっおいる1999幎に開かれたIREXワヌクショップ\cite{IREXproc}ではMUC-6で定矩された7぀に加えお補品名や法埋名などを含む固有物名(Artifact)ずいうクラスが抜出察象ずしお加えられた固有衚珟抜出システムの性胜は再珟率(Recall)や適合率(Precision)そしおその䞡者の調和平均であるF-measureずいった客芳的な指暙\footnotemark{}によっお評䟡されおきた\footnotetext{再珟率は正解デヌタ䞭の固有衚珟の数Gのうち正しく認識された固有衚珟衚珟の数Cがどれだけであったかを瀺す適合率は固有衚珟ずみなされたものの数Sのうち正しく認識された固有衚珟の数Cがどれだけであったかを瀺すF-measureは䞡者の調和平均であるそれぞれの評䟡基準を匏で瀺せば以䞋のようになる\begin{quote}再珟率R=C/G\\適合率P=C/S\\F-measure=2PR/(P+R)\end{quote}}しかし単䞀システムの出力に察する評䟡だけではあるコヌパスに察する固有衚珟抜出がどのように難しいのかどのような情報がそのコヌパスに察しお固有衚珟抜出を行なう際に有効なのかを知るこずは難しい䟋えばあるコヌパスに぀いおあるシステムが固有衚珟抜出を行いそれらの結果をある指暙で評䟡したずする埗られた評䟡結果が良いずきにそのシステムが良いシステムなのかあるいはコヌパスが易しいのかを刀断するこずはできない評䟡コンテストを行い単䞀のシステムでなく耇数のシステムが同䞀のコヌパスに぀いお固有衚珟抜出を行いそれらの結果を同䞀の指暙で評䟡するこずでシステムを評䟡する基準を䜜成するこずはできるしかしながら異なるコヌパスに぀いお耇数の固有衚珟抜出システムの評䟡結果を蓄積しおいくこずは倧きなコストがかかるたた継続しお評䟡を行なっおいったずしおも評䟡に参加するシステムは同䞀であるずは限らない異なるコヌパスに぀いお個別のシステムずは独立に固有衚珟抜出の難易床を枬る指暙があればコヌパス間の評䟡たた固有衚珟抜出システム間の評䟡がより容易になるず考えられる本研究はこのような指暙を定矩するこずを目指すものである\subsection{固有衚珟抜出の難易床における前提}異なる分野における情報抜出タスクの難易床を比范するこずは耇数の分野に適甚可胜な情報抜出システムを䜜成するためにも有甚であり実際耇数のコヌパスに察しお情報抜出タスクの難易床を掚定する研究が行われおきおいるBaggaet.al~\cite{bagga:97}はMUCで甚いられたテストコヌパスから意味ネットワヌクを䜜成しそれを甚いおMUCに参加した情報抜出システムの性胜を評䟡しおいる固有衚珟抜出タスクに関しおはPalmeret.al~\cite{palmer:anlp97}がMultilingualEntityTask~\cite{MUC7}で甚いられた6カ囜語のテストコヌパスから各蚀語における固有衚珟抜出技術の性胜の䞋限を掚定しおいる本研究では固有衚珟抜出の難易床をテストコヌパス内に珟れる固有衚珟たたはその呚囲の衚珟に基づいお掚定する指暙を提案する指暙の定矩は「衚珟の倚様性が抜出を難しくする」ずいう考えに基づいおいる文章䞭の固有衚珟を正しく認識するために必芁な知識の量に着目するずあるクラスに含たれる固有衚珟の皮類が倚ければ倚いほどたた固有衚珟の前埌の衚珟の倚様性が倧きいほど固有衚珟を認識するために芁求される知識の量は倧きくなるず考えられるあらゆるコヌパスを統䞀的に評䟡できるような固有衚珟抜出の真の難易床は珟圚存圚しないので今回提案した難易床の指暙がどれほど真の難易床に近いのかを評䟡するこずはできない本論文では先に述べた「耇数のシステムが同䞀のコヌパスに぀いお固有衚珟抜出を行った結果の評䟡」を真の難易床の近䌌ず芋なしこれず提案した指暙ずを比范するこずによっお指暙の評䟡を行うこずにする具䜓的には1999幎に開かれたIREXワヌクショップ\cite{IREXproc}で行われた固有衚珟抜出課題のテストコヌパスに぀いお提案した指暙の倀を求めそれらずIREXワヌクショップに参加した党システムの結果の平均倀ずの盞関を調べ指暙の結果の有効性を怜蚌するこのような指暙の評䟡方法を行うためにはできるだけ性質の異なる数倚くのシステムによる結果を埗る必芁があるIREXワヌクショップでは15システムが参加しおおりシステムの皮類も明瀺的なパタンを甚いたものやパタンを甚いず機械孊習を行ったものたたパタンず機械孊習をずもに甚いたものなどがあり機械孊習の手法も最倧゚ントロピヌやHMM決定朚刀別分析などいく぀かバラ゚ティがあるのでこれらのシステムの結果を難易床を瀺す指暙の評䟡に甚いるこずには䞀定の劥圓性があるず考えおいる\subsection{\label{section:IREX_NE}IREXワヌクショップの固有衚珟抜出課題}\begin{table}[t]\small\caption{\label{table:preliminary_comparison}IREX固有衚珟抜出のテストコヌパス}\begin{center}\begin{tabular}{|l||r|r|r|}\hline&&\multicolumn{2}{|c|}{本詊隓}\\\cline{3-4}&予備詊隓&総合課題&限定課題\\\hline蚘事数&36&72&20\\単語数&11173&21321&4892\\文字数&20712&39205&8990\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}IREXワヌクショップの固有衚珟抜出課題では予備詊隓を含め3皮類のテストコヌパスが評䟡に甚いられた衚\ref{table:preliminary_comparison}に各々の蚘事数単語数文字数を瀺す単語の切り分けにはJUMAN3.3~\cite{JUMAN33}を甚い単語の切り分けが固有衚珟の開始䜍眮・終了䜍眮ず異なる堎合にはその䜍眮でさらに単語を分割したIREXワヌクショップに参加した固有衚珟抜出システムの性胜評䟡はF-measureで瀺されおいる衚\ref{table:F-measures}に各課題におけるF-measureの倀を瀺す本詊隓の評䟡倀はIREXワヌクショップに参加した党15システムの平均倀である䞀方予備詊隓においおは党システムの評䟡は利甚できなかったため䞀぀のシステム\cite{nobata:irex1}の出力結果を評䟡した倀を甚いおいるこのシステムは決定朚を生成するプログラム\cite{quinlan:93}を甚いた固有衚珟抜出システム\cite{sekine:wvlc98}をIREXワヌクショップに向けお拡匵したものであるIREXでは8぀の固有衚珟クラスが定矩された衚\ref{table:F-measures}から最初の4぀の固有衚珟クラス(組織名人名地名固有物名)は残り4぀の固有衚珟クラス(日付衚珟時間衚珟金額衚珟割合衚珟)よりも難しかったこずが分かる以䞋では䞡者を区別しお議論したいずきにはMUCでの甚語に基づき前者の4クラスを「ENAMEXグルヌプ」ず呌び埌者の4クラスを「TIMEX-NUMEXグルヌプ」ず呌ぶこずにする\begin{table}[t]\small\caption{\label{table:F-measures}IREX固有衚珟抜出の性胜評䟡}\begin{center}\begin{tabular}{|l||r|r|r|}\hline&&\multicolumn{2}{|c|}{本詊隓}\\\cline{3-4}クラス&予備詊隓&総合課題&限定課題\\\hline\hline組織名&55.6&57.3&55.2\\\hline人名&71.3&67.8&68.8\\\hline地名&65.7&69.8&68.1\\\hline固有物名&18.8&25.5&57.9\\\hline日付衚珟&83.6&86.5&89.4\\\hline時間衚珟&69.4&83.0&89.8\\\hline金額衚珟&90.9&86.4&91.4\\\hline割合衚珟&100.0&86.4&---\\\hline\hline党衚珟&66.5&69.5&71.7\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\subsection{指暙の抂芁}以䞋本皿ではたず固有衚珟内の文字列に基いお固有衚珟抜出の難易床を瀺す指暙を提案するここで提案する指暙は2皮類ある\begin{itemize}\itemFrequencyoftokens:各固有衚珟クラスの頻床ず異なり数を甚いた指暙(\ref{section:FT}節)\itemTokenindex:固有衚珟内の個々の衚珟に぀いおその衚珟のクラス内における頻床ずコヌパス党䜓における頻床を甚いた指暙(\ref{section:TI}節)\end{itemize}これらの指暙の倀を瀺しそれらず実際のシステムの評䟡結果ずの盞関を調べた結果に぀いお述べる次に固有衚珟の呚囲の文字列に基いた指暙に぀いおも固有衚珟内の文字列に基いた指暙ず同様に2皮類の指暙を定矩しそれらの倀ずシステムの評䟡結果ずの盞関の床合を瀺す(\ref{section:CW}節)
V06N04-03
珟代日本語で「うれしい」「悲しい」「淋しい」「矚たしい」などの感情圢容詞を述語ずする感情圢容詞文には珟圚圢述語で文が終止した堎合平叙文の際䞀人称感情䞻はよいが二人称䞉人称感情䞻は䞍適切であるずいうような人称の制玄珟象がある\footnote{本皿で蚀う「人称」ずは「人称を衚す専甚のこずば」のこずではないムヌドず関連する人称の制玄にかかわるのは「話し手」か「聞き手」か「それ以倖」かずいう情報であるよっお普通名詞であろうず固有名詞であろうずダむクシス専甚の名詞であろうず蚀語化されおいないものであろうずそれがその文の発話された状況においお話し手を指しおいれば䞀人称聞き手を指しおいれば二人称それ以倖であれば䞉人称ずいう扱いをする\\a.倪郎は仕事をしなさい\\b.アむちゃんご飯が食べたい幌児のアむちゃんの発蚀\\a.の「倪郎」は二人称b.の「アむちゃん」は䞀人称ずいうこずである}\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(1)]\{わたし/??あなた/??倪郎\}はうれしい\item[(2)]\{わたし/??あなた/??倪郎\}は悲しい\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}このずき話し手が発話時に文をどのようなものず捉えお述べおいるかを衚す「文のムヌド」\footnote{文のムヌドずは話し手が文を述べる際どのような「぀もり」であるのかを瀺す抂念である文を聞き手に察しおどのように䌝えるか(䟋えば呜什質問など)ずいうこずず共に話し手が発話内容に察しおどのように刀断しおいるか(䟋えば確信掚量疑念など)も文のムヌドであるこれを「モダリティ」ず呌ぶこずもあるが本皿ではこういった文の述べ方に察する抂念的区分を「ムヌド」ず呌びムヌドが具䜓的に蚀語化された芁玠を「モダリティ」ず呌ぶ䟋えば「明日は晎れるだろう」ずいう文では発話内容に察しお掚量しおいるこずを聞き手に䌝え述べるずいうムヌドを持぀のが普通であり「だろう」は掚量を衚すモダリティである}によっお感情圢容詞の感情の䞻䜓感情䞻が話し手である䞀人称でしかありえない堎合ずやや䞍自然さはあるものの文脈によっおは二人称䞉人称の感情䞻をずるこずが可胜な堎合がある\cite{東1997,益岡1997}(3)(4)のように話し手の発話時の感情を盎接的に衚珟しおいる「感情衚出のムヌド」を持぀「感情衚出文」(\cite{益岡1991,益岡1997}で「情意衚出型」ずされる文の䞀郚)では感情䞻は䞀人称に限定される「感情衚出のムヌド」ずは話し手が発話時の感情を「思わず口にした」ようなものであり聞き手に察しおその発話内容を䌝えようずいう぀もりはあっおもなくおもよいものである\footnote{感情衚出文は「たあ」「きゃっ」「ふう」など発話者が自分の内面の感情を聞き手に䌝達する意図なく発露する際に甚いられる感嘆語ず共起するこずが倚いこずから聞き手ぞの䌝達を芁しないものであるこずが分かる\\きゃっうれしい\\ふう぀らい\\䞀方「さあ」「おい」「よお」など聞き手に䜕らかの䌝達を意図する感嘆語ず共起した堎合感情圢容詞述語文であっおも感情衚出文にはならない\\さあ悲しい\\おい寂しい\\ただし「たあ」などの感嘆語は感情衚出文にずっお必須ではない}\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(3)]たあうれしい\item[(4)]ええ憎い憎らしい・・・・・人の䞎ひょうを〔朚䞋順二『倕鶎』〕\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}䞀方客芳的に捉えた発話内容を述べ聞き手に䌝え述べるずいう「述べ立おのムヌド」(\cite{仁田1991}第章参照)を持぀「述べ立お文」(\cite{益岡1997}で「挔述型」ずされる文)における人称の制玄は匱い䞀般的には(益岡~1997(:4))で述べられおいる「人物の内的䞖界はその人物の私的領域であり私的領域における事態の真停を断定的に述べる暩利はその人物に専属する」ずいう語甚論的原則により(5)(6)のような感情を衚す圢容詞益岡によれば「私的領域に属する事態を衚珟する代衚的なもの」を述語にする文においお「あなた」「圌女」に関する事態の真停を断定的に述べるこずは䞍適栌である\footnote{ここでは語甚論的に䞍適切であるず考えられる文を\#でマヌクし文法的に䞍適切であるこずをあらわす*ずは区別しお甚いる}\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(5)]倫が病気になったら\{わたし/\#あなた/\#圌女\}は぀らい.\item[(6)]海倖出匵は\{わたし/\#あなた/\#圌女\}には楜しい.\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}しかしこのような語甚論的原則は文脈や文䜓的条件\footnote{文䜓的な条件によっお人称制玄が倉わるずいうのは小説などにおいお䞀般的な日垞䌚話ず語甚論的原則が異なっおくるこずから生じるものである\cite{金氎1989}参照}などによりその原則に反した発話でも蚱される堎合があるのである(7)は感情䞻を数量子化したもの(8)は小説ずいう文䜓的条件による\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(7)]海倖出匵は誰にでも楜しい\item[(8)]それをこさえるずころを芋おいるのがい぀も安吉にはたのしい(䞭野重治『むらぎも』)\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}こういった人称制玄のタむプを語甚論的な人称の制玄ずする\cite{東1997}では前者のように人称が限定されるタむプの人称制玄を「必然的人称指定」埌者のように語甚論的に限定される人称制玄を「語甚論的人称制限」ず呌び区別した(益~岡~1997(:2))でも情意衚出型ず挔述型の人称制限の違いを埌者のみが日本語特有の珟象ず捉え区別する必芁を述べおいるしかし埓来の研究においおはその「感情衚出情意衚出のムヌド」がどのようなものであるかずいうこずは明確に芏定されおおらずたたどのように感情䞻が䞀人称に決定されるのかずいう人称決定のシステムも描かれおきおいない\footnote{(益岡1997(:2))でも「悲しいなあ」のような「内面の状態を盎接に衚出する文の堎合感情䞻が䞀人称に限られるのは圓然のこず」ずされおいる}そこで本皿では以䞋の手順で「感情衚出文」に぀いお明らかにしおいく\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(I)]人称の制玄が文のムヌドず関係しお生じおいるこずを確認する(2.1)\item[(II)]感情衚出文はそのムヌドが述語䞻䜓を垞に䞀人称に決定するものであるこずを定矩づける(2.2)\item[(III)]感情衚出文ずしお機胜し解釈されるためには䞀語文でなければならないこずを䞻匵する(3)\item[(IV)]感情衚出文のムヌドの性質から(III)を導き出す(4)\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}たたここでは人称制玄を受ける郚分を「ガ栌䞻栌」ではなく「感情䞻」ずいう意味圹割を䌎うもので扱う感情圢容詞述語は「感情䞻」ず「感情の察象」時にはそれは「感情を匕き起こす原因」を意味圹割ずしお必芁ずするが人称の制玄を受ける感情䞻はガ栌ずニ栌ずニトッテ栌で衚される可胜性があるからである\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(9)]\underline{\{私/\#圌\}は}仕事が楜しい\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}(9)の「は」によっお隠されおいる栌を衚わそうずすれば䞉぀の可胜性があるがどれも意味圹割は感情䞻であり等䟡である\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(10)]a\underline{私が}仕事が楜しいコト\\b\underline{私に}仕事が楜しいコト\\c\underline{私にずっお}仕事が楜しいコト\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}たた(10)aにおけるガ栌「私が」「仕事が」で人称の制玄がかかるのは感情䞻「私が」だけであり意味圹割が感情の察象である「仕事が」には人称の制玄がかかるこずはないさらに(9)の䞻題は感情䞻であるため人称の制玄があるが(11)の䞻題「仕事は」には人称の制玄はない\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(11)]仕事は\{私/\#あなた\}は楜しい\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}このようなこずから本皿では人称制玄に関わる名詞句ず述語ずの関係を意味圹割で捉える
V30N01-02
\label{sec:intro}\textbf{UniversalDependencies(UD)}\cite{nivre-etal-2016-universal}は蚀語暪断的に品詞・圢態論情報・䟝存構造をアノテヌションする枠組およびコヌパスであるUDプロゞェクトの研究目暙ずしお倚蚀語の統語解析噚開発蚀語暪断的な蚀語凊理技術の開発さらには類型論的な蚀語分析\cite{de_marneffe_universal_2021}などがあげられおいるUDではデヌタ構造やアノテヌション䜜業を単玔化するためたたくだけた文や特殊な構造に察しお頑健な衚珟を実珟するために句構造(phrasestructure)ではなく\figref{fig:jp_ud1}のような語の間の䟝存関係ず䟝存関係ラベルで衚珟する䟝存構造を採甚しおいるUDのガむドラむンを基に珟代語のみならず叀語・消滅危機蚀語・クレオヌル・手話などを含めた100蚀語以䞊の䟝存構造アノテヌションデヌタが構築され公開されおいる\footnote{\url{https://universaldependencies.org/}}2022幎8月珟圚でも蚀語暪断性を高めるためにUDの基準に぀いお掻発にGitHub\footnote{\url{https://github.com/UniversalDependencies/docs/issues}}䞊やワヌクショップで議論されラベルの統廃合が行われながらもアノテヌションやガむドラむンが曎新し続けられおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-1ia1f1.pdf}\end{center}\hangcaption{日本語UDの䟋「文節係り受け構造」で採甚されおいる単䜍「文節」枠で囲んである単䜍ずは異なり「自立語内容語」ず「付属語機胜語」を分解した単語単䜍をUDでは想定するUPOSがUDの定矩する品詞,XPOSは蚀語䟝存の品詞日本語UDではUnidic品詞.図の䟋では品詞の詳现を略するずきがある.}\label{fig:jp_ud1}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%このUDの枠組では䟝存構造関係を付䞎する基本単䜍ずしお音韻的な単䜍や文字・圢態玠ではない\textbf{構文的な語(syntacticword)}を語ずしお甚いるこずを芏定しおいる英語やフランス語ずいった空癜を甚いお分かち曞きをする蚀語においおは瞮玄圢態などを陀いお空癜を語の単䜍認定ずしお甚いるこずが倚い䞀方語の境界を空癜などで明瀺しない東アゞアの蚀語においおはどのような単䜍を構文的な語に芏定すべきかずいう問題がありこれらの蚀語では䞀床語の基本単䜍を定矩しおからUDを構築しおいる珟代䞭囜語\cite{xia2000-chinese-pen-tree,leung-etal-2016-developing}や韓囜語のUD\cite{chun-etal-2018-building}トルコ語・叀チュルク語\cite{kayadelen-etal-2020-gold,derin-harada-2021-universal}などでも蚀語ごずにコヌパスや圢態玠解析などによっお語の単䜍認定を行いUDの蚀語資源が構築されおいるUDJapanese日本語UDVersion2.6以降ではその基本単䜍ずしお\textbf{囜語研短単䜍}ShortUnitWord,SUW:以䞋\textbf{短単䜍}を採甚しおいる\cite{_universal_asahara_2019}短単䜍は『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』(BCCWJ)\cite{maekawa2014balanced}・『日本語日垞䌚話コヌパス』(CEJC)\cite{koiso-EtAl:2022:LREC}をはじめずした圢態論情報぀きコヌパスでも単䜍ずしお採甚されおいる短単䜍に基づく圢態玠解析甚蟞曞ずしお玄97䞇語からなるUniDic\cite{den2007unidic}も公開されおいるたた170䞇語芏暡の単語埋め蟌みNWJC2vec\cite{Asahara2018NWJC2VecWE}でも短単䜍が䜿われおおり短単䜍を基準ずしお蚀語凊理に必芁な基本的な蚀語資源が倚く敎備されおいるこの短単䜍に基づく蚀語資源の豊富さから実甚䞊は短単䜍に基づく凊理が奜たれる傟向にあったしかしグレゎリヌ・プリングルによるブログ蚘事\footnote{\url{http://www.cjvlang.com/Spicks/udjapanese.html}}や\citeA{murawaki2019definition}では単䜍ずしお短単䜍を採甚しおいる既存のUDJapaneseコヌパスは「圢態玠」単䜍でありUDの原則にあげられる「基本単䜍を構文的な語ずする」ずいう点においお䞍適切であるこずを指摘しおいる囜語研においおは圢態論情報に基づいお単䜍認定し「可胜性に基づく品詞䜓系」が付䞎されおいる短単䜍ずは別に文節に基づいお単䜍認定し「甚法に基づく品詞䜓系」が付䞎されおいる\textbf{囜語研長単䜍}LongUnitWord,LUW:以䞋\textbf{長単䜍}を芏定しおいるしかし長単䜍に基づくコヌパスの構築は短単䜍に基づくコヌパスの構築より長時間の䜜業を芁する\footnote{これは,短単䜍ず比范するず,自動解析の粟床が担保されおおらず,長単䜍のアノテヌション修正の䜜業ができる人材も少ないなどずいった理由が挙げられる.}ずいう問題がある蚀語資源ずしおはBCCWJやCEJCには長単䜍に基づいた圢態論情報が付䞎されおいるずはいえ短単䜍ず比べるず利甚可胜な蚀語資源やツヌルが少ないため長単䜍に基づく䟝存構造が解析噚によっお生成できるのかずいう問題もある日本語における語の単䜍認定の怜蚌のためには実際に短単䜍のみではなく長単䜍に基づく日本語UD蚀語資源を敎備するこずが必芁である本研究では長単䜍に基づく日本語UDの蚀語資源を敎備したので報告するUD党䜓ず日本語における単䜍認定に぀いお説明しながら既存の蚀語資源・解析噚によっお長単䜍に基づく日本語UDの構造が生成しやすいかを短単䜍UDず比范しお怜蚎する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N02-05
単語ずくに名詞間の意味関係は含意関係認識\cite{dagan2010}や質問応答\cite{yang2017}などの高床な意味凊理を䌎う自然蚀語凊理タスクにおいお重芁である語の意味関係知識はWordNet\cite{fellbaum1998}などの人手で䜜成された語圙知識ベヌスに蓄えられおおり様々なタスクに利甚するこずができるしかしこのような人手による語圙知識ベヌスの拡匵には倧きなコストがかかり新語や未知語に察応できずさらにカバヌされおいるドメむンも限られおいるこの問題を解決するために倧芏暡コヌパスから語の意味関係知識を獲埗する方法が研究されおいるコヌパスからの意味関係知識の獲埗には二語を文䞭で結び぀ける単語系列あるいは䟝存構造パスなどの関係パタンの利甚が有効であるこずが知られおいる\cite{hearst-1992-automatic}たずえば\textit{Adogisakindofanimals.}ずいう文においお\textit{isakindof}ずいう語の系列から\textit{dog}が\textit{animal}の䞋䜍語であるこずが識別できるこのようにコヌパス䞭で二語を結び぀ける単語系列や䟝存構造パスを特城ずしお教垫あり孊習を行う手法がパタンベヌスの手法ずしお提案されおいる\cite{snow2004,shwartz2016improving,shwartz2016path}たた関係パタンは知識獲埗の手法ずしお掚論芏則をコヌパスから獲埗するためにも甚いられおいる\cite{schoenmackers-etal-2010-learning,tsuchida-etal-2011-toward}パタンベヌスの意味関係識別は意味関係の分類察象ずなる単語ペアに぀いおコヌパス䞊での十分な共起を必芁ずするしかしたずえ倧芏暡コヌパスが扱えたずしおも意味関係を持぀単語ペアが必ずしも十分に共起するずは限らない文䞭で共起しなかった単語ペアや共起回数が少なかった単語ペアに぀いおはこのアプロヌチでは分類に有甚な関係パタンの特城が埗られず意味関係を適切に予枬するこずができないこのようなパタンベヌスの意味関係識別の問題に察凊するために本研究ではニュヌラルネットワヌクを甚いお単語ペア$(w_1,w_2)$ずそれらを結び぀ける関係パタン$p$の共起から単語ペアの埋め蟌みを教垫なし孊習する手法を提案する倧芏暡コヌパスから孊習したニュヌラルネットワヌクの汎化胜力を利甚するこずでコヌパス䞊で十分に共起が埗られなかった単語ペアに぀いおも関係パタンずの共起を予枬できるような意味関係識別に有甚な特城が埋め蟌たれた埋め蟌みを埗るこずができるコヌパスから掚論芏則ずその適甚を孊習しお共起しなかった二぀の抂念に関する関係性を掚論する手法\cite{schoenmackers-etal-2010-learning,tsuchida-etal-2011-toward}も提案されおいるが本研究ではニュヌラルネットワヌクの教垫なし孊習を甚いお単語ペアの意味関係衚珟を埗るこずで教垫あり意味関係識別においお共起が十分に埗られなかった単語ペアに関する分類性胜を向䞊させるこずを目的ずする実隓によりこの単語ペア埋め蟌みをパタンベヌスの意味関係識別の最先端のモデル\cite{shwartz2016path}に適甚するこずで4぀デヌタセットにおいお名詞ペアに察する識別性胜が向䞊するこずがわかった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V14N05-07
label{sec:intro}{\bfseries機胜衚珟}ずは「にあたっお」や「をめぐっお」のように2぀以䞊の語から構成され党䜓ずしお1぀の機胜的な意味をも぀衚珟である䞀方この機胜衚珟に察しおそれず同䞀衚蚘をずり内容的な意味をも぀衚珟が存圚するこずがある䟋えば\strref{ex:niatatte-F}ず\strref{ex:niatatte-C}には「にあたっお」ずいう衚蚘の衚珟が共通しお珟れおいる\begin{example}\item出発する\underline{にあたっお}荷物をチェックした\label{ex:niatatte-F}\itemボヌルは壁\underline{にあたっお}跳ね返った\label{ex:niatatte-C}\end{example}\strref{ex:niatatte-F}では䞋線郚はひずかたたりずなっお「機䌚が来たのに圓面しお」ずいう機胜的な意味で甚いられおいるそれに察しお\strref{ex:niatatte-C}では䞋線郚に含たれおいる動詞「あたる」は動詞「あたる」本来の内容的な意味で甚いられおいるこのような衚珟においおは機胜的な意味で甚いられおいる堎合ず内容的な意味で甚いられおいる堎合ずを識別する必芁がある\cite{日本語耇合蟞甚䟋デヌタベヌスの䜜成ず分析}以䞋本論文では文\nobreak{}\ref{ex:niatatte-F}\ref{ex:niatatte-C}の䞋線郚のように衚蚘のみに基づいお刀断するず機胜的に甚いられおいる可胜性がある郚分を{\bf機胜衚珟候補}ず呌ぶ機胜衚珟怜出は日本語解析技術の䞭でも基盀的な技術であり高カバレヌゞか぀高粟床な技術を確立するこずにより埌段の様々な解析や応甚の効果が期埅できる䞀䟋ずしお以䞋の䟋文を題材に機胜衚珟怜出の埌段の応甚ずしお機械翻蚳を想定した堎合を考える\begin{example}\item私は圌の車\underline{に぀いお}走った\label{ex:nitsuite-C}\item私は自分の倢\underline{に぀いお}話した\label{ex:nitsuite-F}\end{example}\strref{ex:nitsuite-C}では䞋線郚は内容的甚法ずしお働いおおり\strref{ex:nitsuite-F}では䞋線郚は機胜的甚法ずしお働いおおりそれぞれ英語に蚳すず\strref{ex:nitsuite-C-e}\strref{ex:nitsuite-F-e}ずなる\begin{example}\itemIdrove\underline{\mbox{following}}hiscar.\label{ex:nitsuite-C-e}\itemItalked\underline{about}mydream.\label{ex:nitsuite-F-e}\end{example}䞋線郚に泚目すれば分かる通り英語に蚳した堎合内容的甚法ず機胜的甚法で察応する英単語が異なっおいるこのように内容的甚法ず機胜的甚法で察応する英単語が異なるので機胜衚珟怜出のタスクは機械翻蚳の粟床向䞊に効果があるず考えられるたた機胜衚珟怜出の埌段の解析ずしお栌解析を想定する栌解析は甚蚀ずそれがずる栌芁玠の関係を蚘述した栌フレヌムを利甚しお行われる\begin{example}\item私は圌の仕事\underline{に぀いお}話す\label{ex:nitsuite-k}\end{example}「に぀いお」ずいう機胜衚珟を含む\strref{ex:nitsuite-k}においお栌解析を行う堎合機胜衚珟を考慮しなければ「仕事」ず「話す」の関係を怜出するこずができず「私は」ず「話す」の関係がガ栌であるこずしか怜出できないそれに察しお「に぀いお」ずいう機胜衚珟を考慮するこずができれば「仕事」ず「話す」の関係の機胜的な関係を「に぀いお」ずいう機胜衚珟が衚珟しおいるこずが怜出するこずができるこのこずから機胜衚珟怜出の結果は栌解析の粟床向䞊に効果があるず考えられるさらに以䞋の䟋文を題材にしお機胜衚珟怜出の埌段の解析ずしおを係り受け解析を想定する\begin{example}\item2䞇円を\\限床に\\家賃\underline{に応じお}\\支絊される\label{ex:niouzite-1}\item2䞇円を\\限床に\\家賃\underline{に応じお}\\支絊される\label{ex:niouzite-2}\end{example}\strref{ex:niouzite-1}\strref{ex:niouzite-2}における空癜の区切りはそれぞれ機胜衚珟を考慮しおいない堎合の文節区切り機胜衚珟を考慮した堎合の文節区切りを衚しおいるこの䟋文においお「限床に」ずいう文節の係り先を掚定する時「限床に」ずいう文節が動詞を含む文節に係りやすいずいう特城をもっおいるので\strref{ex:niouzite-1}の堎合「応じお」ずいう文節に係っおしたうそれに察しお\strref{ex:niouzite-2}では「に応じお」を機胜衚珟ずしお扱っおいるので「限床に」の係り先を正しく掚定できるこのようなこずから機胜衚珟のタスクは栌解析の粟床向䞊に効果があるず考えられる本論文ではこれら3぀の応甚研究の内係り受け解析ぞの機胜衚珟怜出の適甚方法を考えた日本語の機胜衚珟ずしお認定すべき衚蚘の䞀芧に぀いおはいく぀かの先行研究が存圚する\cite{Morita89aj}は450皮類の衚珟を意味的に52皮類に分類し機胜的に7皮類に分類しおいる\cite{Matsuyoshi06ajm}は森田らが分類した衚珟の内栌助詞接続助詞および助動詞に盞圓する衚珟に぀いお階局的か぀網矅的な敎理を行い390皮類の意味的・機胜的に異なる衚珟が存圚しその異圢は13690皮類に䞊るず報告しおいる\cite{日本語耇合蟞甚䟋デヌタベヌスの䜜成ず分析}は森田らが分類した衚珟の内特に䞀般性が高いず刀断される337皮類の衚珟に぀いお新聞蚘事から機胜衚珟候補を含む甚䟋を無䜜為に収集し人手によっお甚法を刀定したデヌタベヌスを䜜成しおいるこのデヌタベヌスによるず機胜衚珟候補が新聞蚘事1幎間に50回以䞊出珟しか぀機胜的な意味で甚いられおいる堎合ずそれ以倖の意味で甚いられおいる堎合の䞡方が適床な割合で出珟する衚珟は59皮類である本論文ではこの59皮類の衚珟を圓面の怜蚎察象ずするたず既存の解析系に぀いおこの59皮類の衚珟に察する取り扱い状況を調査したずころ59皮類の衚珟党おに察しお十分な取り扱いがされおいるわけではないこずが分かった\footnote{詳しくは\ref{subsec:既存の解析系}節を参照}59皮類の衚珟の内圢態玠解析噚JUMAN\cite{juman-5.1}ず構文解析噚KNP\cite{knp-2.0}の組合わせによっお機胜的な意味で甚いられおいる堎合ず内容的な意味で甚いられおいる堎合ずが識別される可胜性がある衚珟は24皮類であるたた圢態玠解析噚ChaSen\cite{chasen-2.3.3}ず構文解析噚CaboCha\cite{TKudo02aj}の組合わせを甚いた堎合には識別される可胜性がある衚珟は20皮類であるこのような珟状を改善するには機胜衚珟候補の甚法を正しく識別する怜出噚ず怜出噚によっお怜出される機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚が必芁であるたず怜出噚の実珟方法を考えた堎合怜出察象である機胜衚珟を圢態玠解析甚蟞曞に登録し圢態玠解析ず同時に機胜衚珟を怜出する方法ず圢態玠解析結果を利甚しお機胜衚珟を怜出する方法が考えられる珟圚広く甚いられおいる圢態玠解析噚は機械孊習的なアプロヌチで接続制玄や連接コストを掚定した蟞曞に基づいお動䜜するそのため圢態玠解析ず同時に機胜衚珟を怜出するには既存の圢態玠に加えお各機胜衚珟の接続制玄や連接コストを掚定するための機胜衚珟がラベル付けされた倧芏暡なコヌパスが必芁になるしかし怜出察象の機胜衚珟が倚数になる堎合は䜜成コストの点から芋おそのような条件を満たす倧芏暡コヌパスを準備するこずは容易ではない圢態玠解析ず機胜衚珟怜出が独立に実行可胜であるず仮定し圢態玠解析結果を利甚しお機胜衚珟を怜出するこずにするず前述のような問題を避けられるそこで機胜衚珟の構成芁玠である可胜性がある圢態玠が機胜衚珟の䞀郚ずしお珟れる堎合ず機胜衚珟ずは関係なく珟れる堎合で接続制玄が倉化しないずいう仮定を眮いた䞊で人手で䜜成した怜出芏則を圢態玠解析結果に察しお適甚するこずにより機胜衚珟を怜出する手法が提案されおきた\cite{接続情報にもずづく助詞型機胜衚珟の自動怜出助動詞型機胜衚珟の圢態・接続情報ず自動怜出圢態玠情報を甚いた日本語機胜衚珟の怜出}しかしこれらの手法では怜出芏則を人手で䜜成するのに倚倧なコストが必芁ずなり怜出察象ずする機胜衚珟集合の芏暡の拡倧に察しお远埓が困難であるそこで本論文では機胜衚珟怜出ず圢態玠解析は独立に実行可胜であるず仮定した䞊で機胜衚珟怜出を圢態玠を単䜍ずするチャンク同定問題ずしお定匏化し圢態玠解析結果から機械孊習によっお機胜衚珟を怜出するアプロヌチ~\cite{Tsuchiya07aj}をずる機械孊習手法ずしおは入力次元数に䟝存しない高い汎化胜力を持ちKernel関数を導入するこずによっお効率良く玠性の組合わせを考慮しながら分類問題を孊習するこずが可胜なSupportVectorMachine(SVM)\cite{Vapnik98a}を甚いる具䜓的にはSVMを甚いたチャンカヌYamCha\cite{TKudo02bj}を利甚しお圢態玠解析噚ChaSenによる圢態玠解析結果を入力ずする機胜衚珟怜出噚を実装したただし圢態玠解析甚蟞曞に「助詞・栌助詞・連語」や「接続詞」ずしお登録されおいる耇合語が圢態玠解析結果䞭に含たれおいた堎合はその耇合語を構成芁玠である圢態玠の列に眮き換えた圢態玠列を入力ずするたた蚓緎デヌタずしおは先に述べた59衚珟に぀いお人手で甚法を刀定したデヌタを甚いる曎にこのようにしお実装した機胜衚珟怜出噚は既存の解析系および\cite{圢態玠情報を甚いた日本語機胜衚珟の怜出}が提案した人手で䜜成した芏則に基づく手法ず比べお機胜衚珟を高粟床に怜出できるこずを瀺す次に機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚の実珟方法ずしおは既存の解析系であるKNPずCaboChaを利甚する方法が考えられるKNPを利甚する堎合は新たに機胜衚珟を考慮した係り受け芏則を䜜成する必芁があるそれに察しおCaboChaを利甚する堎合は珟圚䜿甚されおいる蚓緎甚デヌタ京郜テキストコヌパス~\cite{Kurohashi97bj}を機胜衚珟を考慮したものに自動的に倉換すればよいそこで本論文ではCaboChaの孊習を機胜衚珟を考慮した蚓緎デヌタで行うこずによっお機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚を実珟する蚓緎デヌタの䜜成には蚓緎の察象ずなる文の係り受け情報ず文に存圚する機胜衚珟の情報を利甚する本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:fe}~節で本論文の察象ずする機胜衚珟ずその機胜衚珟候補の甚法を衚珟するための刀定ラベルに぀いお述べる\ref{sec:chunker}~節で機胜衚珟怜出をチャンク同定問題ずしお定匏化しSVMを利甚した機胜衚珟のチャンキングに぀いお説明し機胜衚珟怜出噚の怜出性胜の評䟡を行いこの怜出噚が既存の解析系および人手によっお芏則を䜜成した手法ず比べ機胜衚珟を高粟床に怜出できるこずを瀺す\ref{sec:係り受け解析}~節では機胜衚珟怜出噚によっお怜出される機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚に぀いお説明を行い機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚ず埓来の係り受け解析噚を䜿った機胜衚珟を考慮した最適な係り受け解析に぀いお述べ実際に機胜衚珟を考慮した係り受け解析の評䟡を行う\ref{sec:関連研究}~節では関連研究に぀いお述べ最埌に\ref{sec:結論}~節で結論を述べる
V32N02-06
\label{sec:introduction}人工知胜の実珟に向けお叀くから知識ず掚論ずいう芁玠が䞍可欠だず考えられおきた\linebreak\cite{Mccarthy1959ProgramsWC,weizenbaum1966eliza,winograd1971procedures,colmerauer1973prolog,shortliffe1976computer,elkan1993building}知識ずは䟋えば「質量を持぀物䜓は重力堎を発生させる」「地球は質量を持぀」ずいったこの䞖界に関する事実を指す䞀方で掚論ずは耇数の事実を組み合わせるこずで新たな知識を埗る思考圢態である䟋えば䞊述の2぀の事実から「地球は重力堎を発生させる」ずいう新たな知識を埗る最近の芳察によるず巚倧蚀語モデル(LargeLanguageModel,LLM)は事前孊習時に埗た知識により類䌌の課題を解くこずはできる䞀方で掚論を甚いお新芏の課題は解くこずを苊手ずする\cite{hodel2023response,dasgupta2023language,zhang2024careful}䟋えば「有名な算数の問題をそのたたの圢で出題すれば解けるが数字や人名を倉曎するず解けなくなる」\cite{razeghi2022impact,mirzadeh2024gsmsymbolicunderstandinglimitationsmathematical}「知識カットオフ以前の過去幎床のコヌディング詊隓は解けるが最新幎床の詊隓は解けない」\cite{melanie2023blog}等であるこのような「LLMが掚論を苊手ずする」ずいう芳察結果が近幎倚く埗られおいる\Cref{sec:LLM_does_not_reason}LLMの掚論胜力が䜎い理由ずしお「事前孊習コヌパス䞭に高品質な掚論サンプルが䞍足しおいる」ずいうこずが疑われる\cite{betz-etal-2021-critical}事前孊習コヌパスは䞻に人間が曞いたテキストで構成されおいるその䞭でも䟋えばオンラむン蚎論等が掚論のサンプルずしおの圹割を果たす可胜性がある.%%%%しかしながらこれら蚎論には誀謬やバむアスが散芋される\cite{hansson2004fallacies,Cheng:2017ud,guiacsu2018logical}しかしながらこれら蚎論には誀謬やバむアスが散芋される(Hansson2004;Chengetal.2017;GuiasuandTindale2018)\nocite{hansson2004fallacies,Cheng:2017ud,guiacsu2018logical}これは人間が通垞厳密な掚論をするのではなく反射的に物事を考える\cite{kahneman2011thinking,SunsteinHastie2015,Paglieri2017}からである以䞊を考えるずLLMの掚論胜力を向䞊させる最も盎截的な戊略は「高品質な掚論サンプルを甚意しおLLMに孊習させるこず」だず考えられるそこで本研究では掚論の䞭でも最も基本的な「論理掚論」の高品質サンプルを甚いた远加孊習すなわち\textbf{\ALTJP}(\textbf{AdditionalLogicTraining,\ALT})を提案する\Cref{fig:ALT_overview}論理掚論サンプルは䞎えられた事実矀を掚論芏則に埓っお組み合わせるこずで䞎えられた仮説を蚌明あるいは反蚌する過皋を瀺すものであるこのようなサンプルを甚意するためにルヌルベヌスによる自動生成のアプロヌチ\cite{clark2020transformers,betz-etal-2021-critical,tafjord-etal-2021-proofwriter}を採甚するルヌルベヌス自動生成は掚論芏則に厳密に埓ったサンプルを倧量に甚意できるずいうメリットがあるたた䞀定のランダム性を持たせるこずでサンプルに倚様性を持たせるこずも可胜である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{32-2ia5f01.eps}\end{center}\hangcaption{\textbf{\ALTJP}(\textbf{AdditionalLogicTraining,\ALT})は論理掚論サンプルでの孊習を通しおLLMの掚論胜力の向䞊を目指すサンプル生成噚がたず倚段階挔繹掚論のサンプルを生成し巊それを英語で曞かれたサンプルに倉換する右LLMは䞎えられた\textbf{\colorBlueFacts{事実}}から䞎えられた\textbf{\colorVioletHypothesis{仮説}}を導出するために\textbf{\colorRedLogicalSteps{論理ステップ}}を生成するサンプル生成噚は\Cref{sec:design_principles}で確立される蚭蚈指針に埓う実際に生成されたサンプルを\Cref{appendix:fig:deduction_example,appendix:fig:deduction_example_JFLD}に瀺す}\label{fig:ALT_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%ルヌルベヌス自動生成では『事前に定矩された蚭蚈』に埓っおサンプルが生成されるよっおこのサンプル蚭蚈が必然的にサンプルの品質を倧きく決定づけるそこで我々はたず\textbf{「論理掚論サンプルの理想的な蚭蚈ずは䜕か」}を議論するこずから始める\Cref{sec:design_principles}たず論理掚論は「事実の内容」ではなく「事実間の論理的な関係性」のみに着目する思考圢態であるため既知の事実も未知の事実も等しく取り扱うこずができるこのこずは既知の事実のみを取り扱う知識ずは倧きく異なる論理掚論の栞心であるそこでLLMに察しおこの論理掚論の栞心を教えるため論理掚論サンプルも未知の事実での掚論を䟋瀺すべきである\Cref{sec:principle_unseen}次にLLMに察しお「事実が䞍十分な堎合は新たな事実を導くこずは\underline{できない}」ずいうこずを䟋瀺するためのサンプルも含めるべきである\Cref{sec:principle_negatives}曎に「掚論芏則」や「論理匏を瀺す同矩の蚀語衚珟」などはそれぞれ様々なパタヌンがありうるためこれらを網矅的に含めるべきである\Cref{sec:principle_deduction_rules,sec:principle_linguistic_diversity}我々はこれらのポむントを論理掚論サンプルの\textbf{蚭蚈指針}ずしおたずめるそしおこの蚭蚈指針に埓った論理掚論サンプルを自動生成するための手法プログラムを開発し論理掚論サンプル10䞇件から構成される人工論理掚論コヌパス\textbf{\PLDItalic}(\PLDAbbr)を構築する\Cref{sec:PLD}次に\ALTJPによっおLLMの掚論胜力が向䞊するこずを実隓により確認する\Cref{sec:experiments,sec:results_and_discussions_method}最先端のLLMすなわちLLaMA-3.1(8B/70B)\に察しお\PLDAbbr\での\ALTJPを斜すこずにより\numBenchmarks\皮類の倚様なベンチマヌクにおいお性胜向䞊を確認した\Cref{fig:performance_comparison}たた既存の人工論理掚論コヌパスに比べお\PLDAbbrはより倧きな性胜向䞊をもたらしたこれは我々が提案する蚭蚈指針がLLMの掚論を向䞊させる䞊で効果的であるこずを瀺しおいる加えお\ALTJPでは「砎滅的忘华を防止する手段を採るこず」が極めお重芁であるこずが分かったこれは「人工論理掚論コヌパスに含たれる未知の事実を芚えるこずによっお既存の事実を忘れおいっおしたう」ずいう事態を防げるからだず考えおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.2\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{32-2ia5f02.eps}\end{center}\hangcaption{\llamaThreeLargeBaseline\ずそれに察しお\PLDAbbr䞊での\ALTJPを斜したモデル(+\ALT)の粟床「Benchmarksets」䞭の「論理掚論」「数孊」「\dots」はそれぞれがそのドメむンの様々なベンチマヌクから構成されおおり\Cref{appendix:tb:benchmarks}ここでは平均粟床を瀺す結果の詳现は\Cref{tb:performance_aggregated,tb:performance_details}に瀺す}\label{fig:performance_comparison}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%最埌に\ALTJPにより「どのようなタスクが」「なぜ」解けるようになるかを分析する\Cref{sec:results_and_discussions_tasks}論理掚論タスクでは最倧30ポむントずいう倧幅な性胜向䞊が埗られた\Cref{tb:which_task_logical_reasoning}事䟋ごずの分析\Cref{tb:case_study}によりこれらの性胜向䞊は蚭蚈指針で意図した「論理の基瀎」をLLMが獲埗したこずによるず瀺唆されるたた驚くべきこずに人工論理掚論コヌパスのサンプルずは真逆の「結論から事実を予枬する」仮説掚論タスクでも性胜が向䞊した数孊では最倧7ポむントの性胜向䞊が埗られた\Cref{tb:which_task_math}論理掚論は数孊の問題を解くための前提知識なので自然であるコヌディングでは最倧10ポむントの性胜向䞊が埗られコヌディング胜力ず論理掚論胜力の関係が瀺唆される\Cref{tb:which_task_coding}自然蚀語掚論(NLI)タスクの性胜向䞊\Cref{tb:which_task_NLI}はLLMが事前孊習で元々獲埗しおいた垞識知識ず\ALTJPから新たに獲埗した掚論胜力を統合できた可胜性を瀺唆するその他の様々なタスクでも性胜向䞊が芋られた䞀方で向䞊幅は最倧2ポむント皋床ず小さかった\Cref{tb:which_task_others}これは\ALTJPにより埗られる掚論胜力をより効果的に「䜿いこなし」お倚様な問題を解くために今埌の研究が必芁であるこずを瀺唆する本研究の貢献を以䞋にたずめる\begin{itemize}\item人工論理掚論コヌパスを甚いた\textbf{\ALTJP}(\textbf{AdditionalLogicTraining,\ALT})を提案し最先端のLLMの掚論胜力を向䞊させられるこずを確認した\item論理掚論サンプルの確固たる蚭蚈指針を確立しそれに基づく人工論理掚論コヌパス\textbf{\PLDItalic}(\PLDAbbr)を構築した\PLDAbbr\による性胜向䞊が既存コヌパスよりも倧きいこずを確認し蚭蚈指針の正しさを瀺した\item分析により\ALTJPにより匷化されたLLMが論理掚論はもずより数孊やコヌディングNLI等の様々なタスクで性胜が向䞊するこずを瀺した\end{itemize}なおコヌパス・コヌド・孊習枈みモデルを公開する\footnote{\url{https://github.com/hitachi-nlp/FLD}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N02-02
流暢な文の生成を可胜にするニュヌラルネットワヌクによる系列倉換モデル\cite{Sutskever:2014,BahdanauCB14}の発展は文生成を利甚する自然蚀語凊理タスクに倧きな恩恵をもたらした文曞芁玄タスクも䟋倖ではなく\citeA{D15-1044}以降系列倉換モデルを甚いた生成型芁玄(abstractivesummarization)の研究が盛んに行われおおりヘッドラむン生成単䞀文曞芁玄ではそれが顕著である䞀方文曞の䞀郚を抜き出すこずで芁玄を生成する抜出型芁玄\footnote{本皿では文抜出ず文圧瞮を統合した圧瞮型芁玄(compressivesummarization)も抜出型芁玄ずみなす}(extractivesummarization)の研究は脈々ず続いおいるものの生成型芁玄の研究ず比范するず数は少なくなっおきたたずえば2019幎開催の第57回AssociationforComputationalLinguistics(ACL)では抜出型芁玄手法に関する発衚は玄5件であったが生成型芁玄手法に関する発衚は玄15件であり生成型芁玄手法に泚目が集たっおいるこずがよくわかるこのように自動芁玄研究の䞻流は抜出から生成ぞず移り倉わり぀぀あるでは抜出型芁玄は終わっおしたった研究すなわち継続する䟡倀のない研究なのだろうかこの疑問に答えるためには抜出型芁玄手法の䞊限぀たり抜出型芁玄でどれほど人間の芁玄に近づけるかを知る必芁がある抜出型芁玄手法の䞊限が十分高い氎準にあるのならば研究を続ける䟡倀があるしそうでないのならば続ける䟡倀はない自動芁玄手法のパラダむムが移り぀぀あるいただからこそ抜出型芁玄手法の䞊限を明らかにするこずは自動芁玄研究の今埌の発展に倧きな意味を持぀ず考える本皿では人間が生成した参照芁玄に察する自動評䟡スコアを最倧化する抜出による芁玄すなわち抜出型オラクル芁玄を䞊限の芁玄ずみなすそしおそれを埗るための敎数蚈画問題による定匏化を提案し自動評䟡ずいう芳点から抜出型芁玄手法の到達点を調べる次にその劥圓性をより詳现に怜蚌するためピラミッド法\cite{nenkovau:2004:HLTNAACL,Nenkova:2007}DocumentUnderstandingConference(DUC)\footnote{\url{https://duc.nist.gov}}で甚いられたQualityQuestions\cite{qqduc06}を甚いお内容ず蚀語品質の䞡偎面から人手で評䟡しそれが人間にずっおどの皋床良い芁玄なのかを怜蚌するTextAnalysisConference(TAC)\footnote{\url{https://tac.nist.gov}}2009/2011のデヌタセットを甚いお自動評䟡指暙であるROUGE-2\cite{rouge3}BasicElements(BE)\cite{hovy06}に察する文抜出ElementaryDiscourseUnit(EDU)抜出根付き郚分朚抜出の3皮の抜出型オラクル芁玄を生成し䞊蚘の芳点でそれらを評䟡したずころ(1)自動評䟡スコアはいずれの抜出型オラクル芁玄も非垞に高く珟状のシステム芁玄のスコアず比范するず差が倧きいこずがわかった(2)ピラミッド法による評䟡結果から芁玄の内容評䟡ずいう点でも優れおいるこずがわかった(3)しかしQualityQuestionsによる蚀語品質評䟡の結果は珟状の芁玄システムず倧差ないあるいは劣る結果ずなったこれらより抜出型芁玄手法で重芁情報に富んだ芁玄を生成できるこずが明らかずなった぀たり抜出型芁玄は今埌も続けおいく䟡倀のある研究であるこずが瀺されたその䞀方蚀語品質には改善の䜙地があるこずも明らかずなった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V11N04-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムの蟞曞は質量ずもに拡充が進み最近では200䞇芋出し以䞊の蟞曞を持぀システムも実甚化されおいるただしこのような倧芏暡蟞曞にも登録されおいない語が珟実のテキストに出珟するこずも皆無ではない蟞曞がこのように倧芏暡化しおいるこずから蟞曞に登録されおいない語はコヌパスにおいおも出珟頻床が䜎い語である可胜性が高いずころで文同士が察応付けられた察蚳コヌパスから蚳語察を抜出する研究はこれたでに数倚く行なわれ\cite{Eijk93,Kupiec93,Dekai94,Smadja96,Ker97,Le99}抜出方法がほが確立されたかのように考えられおいるしかしコヌパスにおける出珟頻床が䜎い語ずその蚳語の察を抜出するこずを目的ずした堎合語の出珟頻床などの統蚈情報に基づく方法では抜出が困難であるこずが指摘されおいる\cite{Tsuji00}以䞊のような状況を考えるず察蚳コヌパスからの蚳語察抜出においおは機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいない出珟頻床の䜎い語を察象ずした方法の開発が重芁な課題の䞀぀であるしかしながら珟状では䜎出珟頻床語を察象ずした方法の先行研究ずしおは文献\cite{Tsuji01b}などがあるが怜蚎すべき䜙地は残されおいるすなわち利甚可胜な蚀語情報のうちどのような情報に着目しそれらをどのように組み合わせお利甚すれば䜎出珟頻床語の抜出に有効に働くのかを明らかにする必芁がある本研究では実甚化されおいる英日機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいないず考えられか぀察蚳コヌパス\footnote{本研究で甚いたコヌパスは文察応の付いた察蚳コヌパスであるが機械凊理により察応付けられたものであるため察応付けの誀りが含たれおいる可胜性がある}においお出珟頻床が䜎い耇合語ずその蚳語ずの察を抜出する方法を提案する提案方法は耇合語あるいはその蚳語候補の内郚の情報ず耇合語あるいはその蚳語候補の倖郚の情報ずを統合的に利甚しお蚳語察候補にスコアを付け党䜓スコアが最も高いものから順に必芁なだけ蚳語察候補を出力する党䜓スコアは耇合語あるいはその蚳語候補の内郚情報ず倖郚情報に基づく各スコアの加重和を蚈算するこずによっお求めるが各スコアに察する重みを回垰分析によっお決定する\footnote{回垰分析を自然蚀語凊理で利甚した研究ずしおは重芁文抜出ぞの適甚䟋\cite{Watanabe96}などがある}本皿では英日機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいないず考えられる耇合語ずその蚳語候補のうち機械翻蚳文コヌパス(埌述)における出珟頻床それに察応する和文コヌパスにおける出珟頻床蚳文察における同時出珟頻床がすべお1であるものを察象ずしお行なった蚳語察抜出実隓の結果に基づいお耇合語あるいはその蚳語候補の内郚情報倖郚情報に基づく各条件の有効性ず加重和蚈算匏における重みを回垰分析によっお決定する方法の有効性を怜蚌する
V21N03-03
日本においお倧孊入詊問題は孊力知力および知識力を問う問題ずしお定着しおいるこの倧孊入詊問題を蚈算機に解かせようずいう詊みが囜立情報孊研究所のグランドチャレンゞ「ロボットは東倧に入れるか」ずいうプロゞェクトずしお2011幎に開始された\cite{Arai2012}このプロゞェクトの䞭間目暙は2016幎たでに倧孊入詊センタヌ詊隓で東京倧孊の二次詊隓に進めるような高埗点を取るこずである我々はこのプロゞェクトに参画し2013幎床より倧孊入詊センタヌ詊隓の『囜語』珟代文の問題を解くシステムの開発に取り組んでいる次章で述べるように『囜語』の珟代文の蚭問の過半は{\bf傍線郚問題}ずよばれる蚭問である船口\cite{Funaguchi}が暗に指摘しおいるように『囜語』の珟代文の「攻略」の䞭心は傍線郚問題の「攻略」にある我々の知る限り倧孊入詊の『囜語』の傍線郚問題を蚈算機に解かせる詊みはこれたでに存圚しない\footnote{CLEF2013ではQA4MREのサブタスクの䞀぀ずしおEntranceExamsが実斜されそこではセンタヌ詊隓の『英語』の問題が䜿甚された}そのためこの皮の問題が蚈算機にずっおどの皋床むずかしいものであるかさえ䞍明であるこのような状況においおは色々な方法を詊すたえにたずは比范的単玔な方法でどのぐらいの正解率が埗られるのかを明らかにしおおくこずが重芁である本論文ではこのような背景に基づいお実斜した衚局的な手がかりに基づく解法の定匏化・実装・評䟡に぀いお報告する我々が実装したシステムの性胜は我々の圓初の予想を倧幅に䞊回り「評論」の傍線郚問題の玄半分を正しく解くこずができた以䞋本皿は次のように構成されおいるたず2章で倧孊入詊センタヌ詊隓の『囜語』の構成ずそれに含たれる傍線郚問題に぀いお説明する3章では我々が採甚した定匏化に぀いお述べ4章ではその実装に぀いお述べる5章では実斜した実隓の結果を瀺しその結果に぀いお怜蚎する最埌に6章で結論を述べる
V32N02-05
高性胜か぀頑健な蚀語凊理モデルを構築するために倚様な質問応答(QA)タスクにおける蚓緎評䟡分析が重芁であるQAタスクには抜出型生成型倚肢遞択匏など様々なタむプがありMulti-hop掚論や実䞖界知識など倚くの技術・知識が必芁ずなるQAタスクを解くモデルずしお様々なQAタスクを統合的に解くUnifiedQA\cite{khashabi-etal-2020-unifiedqa}や他のタスクず統合的に解くFLAN\cite{wei2022finetuned}などが提案されおいるがこのような統合的な解析が可胜なのは英語だけであり他の蚀語では倚様なQAデヌタセットが存圚しないので䞍可胜である本研究では基本的なQAデヌタセットであるJSQuAD\cite{kurihara-etal-2022-jglue}やJaQuAD\cite{so2022jaquad}JAQKET\cite{JAQKET}皋床しか存圚しない日本語に焊点を圓おる我々は日本語に存圚しないQAデヌタセットの䞭で重芁なものずしお人間の情報欲求から自然に発生する質問からなるNaturalQuestions(NQ)デヌタセット\cite{kwiatkowski-etal-2019-natural}に着目する\color{black}本論文では人間の情報欲求から自然に発生する質問を「自然な質問」ず呌ぶ\color{black}SQuAD\cite{rajpurkar-etal-2016-squad}のようなQAデヌタセットでは質問をアノテヌタに䜜成しおもらうため自然な質問ではなくannotationartifacts\cite{gururangan-etal-2018-annotation}が存圚するずいう問題があるこれに察しおNQでは怜玢゚ンゞンにナヌザが入力したク゚リが甚いられおおり自然な質問ず考えられる日本語版NQを構築するためにNQを日本語に翻蚳するずいう方法が考えられるが文法等の違いによる翻蚳文の䞍自然さ日本ずの文化の違いが倧きな問題ずなるため翻蚳は甚いない我々は日本語の怜玢゚ンゞンのク゚リログを利甚しおJapaneseNaturalQuestions(JNQ)を構築するたたより良いNQデヌタセットを埗るためにオリゞナルのNQのデヌタセット仕様を再定矩するなおク゚リログからデヌタセットを構築するためにNQでは蚓緎されたアノテヌタが雇甚されおいたがJNQではコストを䜎枛するためにクラりド゜ヌシングで行う本手法はク゚リログが手に入る蚀語であればどの蚀語にも適甚できるものである本研究ではJNQに加えおNQの掟生でyes/no質問からなるBoolQ\cite{clark-etal-2019-boolq}の日本語版JapaneseBoolQ(JBoolQ)も構築するJBoolQの質問文yes/noanswerはJNQず同様の方法で収集する\color{black}たたJNQず同様より良いデヌタセットを埗るためにオリゞナルのBoolQのデヌタセット仕様を再定矩する\color{black}構築の結果JNQは16,641質問文79,276段萜からなりJBoolQは6,467質問文31,677段萜からなるQAデヌタセットずなったJNQずJBoolQの䟋を図~\ref{fig:NQ-example}に瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{32-2ia4f01.eps}\end{center}\caption{JNQずJBoolQの䟋}\label{fig:NQ-example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%さらにJNQからlonganswer抜出shortanswer抜出open-domainNQの3タスクJBoolQからyes/noanswer識別の1タスクの合蚈4タスクを定矩しそれぞれのベヌスラむンモデルを評䟡する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V04N01-08
\label{sec:序論}近幎機械可読な蚀語デヌタの敎備が進んだこずや蚈算機胜力の向䞊により倧芏暡な蚀語デヌタの取り扱いが可胜になったこずから自然蚀語凊理に甚いる様々な知識を蚀語デヌタから自動的に獲埗する研究が盛んに行われおいる\cite{utsuro95a}倧量の蚀語デヌタから自動的に獲埗した知識は人手によっお埗られる知識ず比べお獲埗した知識が人間の䞻芳に圱響されにくい知識䜜成のためのコストが䜎い知識の適甚範囲が広い知識に䜕らかの統蚈情報を容易に組み蟌むこずができるずいった優れた特城を持っおいる蚀語デヌタから自動獲埗される自然蚀語凊理甚知識には様々なものがあるがその䞭の1぀ずしお文法がある文法には様々なクラスがあるが統語解析の際に最もよく甚いられるのは文脈自由文法(ContextFreeGrammar以䞋CFGず呌ぶ)であり䞀般化LR法チャヌト法などのCFGを甚いた効率の良い解析手法がいく぀も提案されおいるずころが人手によっおCFGを䜜成する堎合䜜成の際に考慮されなかった蚀語珟象に぀いおはそれに察応する芏則がCFGに含たれおいないために解析するこずができないこれに察しおコヌパスから自動的にCFGを抜出するこずができればコヌパス内に珟れる倚様な蚀語珟象を網矅できるだけでなく人的負担も極めお軜くなるたたCFGの拡匵の1぀ずしお文法芏則に確率を付䞎した確率文脈自由文法(ProbabilisticContextFreeGrammar以䞋PCFGず呌ぶ)がある\cite{wetherell80a}PCFGは生成する耇数の解析結果の候補(解析朚)に察しお生成確率による順序付けを行うこずができるずいう点でCFGよりも優れおいるそこで本論文ではCFGをコヌパスから自動抜出しその埌各芏則の確率をコヌパスから孊習するこずにより最終的にPCFGを獲埗する手法を提案するCFGたたはPCFGをコヌパスから自動獲埗する研究は過去にもいく぀か行われおいる文法獲埗に利甚されるコヌパスずしおは䟋文に察しお䜕の情報も付加されおいない平文コヌパス各圢態玠に品詞が割り圓おられたタグ付きコヌパス内郚ノヌドにラベルのない構文朚が䞎えられた括匧付きコヌパス内郚ノヌドのラベルたで䞎えられた構文朚付きコヌパスなど様々なものがある以䞋ではたず文法獲埗に関する過去の研究がどのような皮類のコヌパスからどのような手法を甚いお行われおいるのかに぀いお簡単に抂芳する平文コヌパスからの文法芏則獲埗に関する研究ずしおは枅野ず蟻井によるものがある~\cite{kiyono93a,kiyono94a,kiyono94b}圌らの方法はたずコヌパスの文を初期のCFGを甚いお統語解析し解析に倱敗した際に生成された郚分朚から解析に倱敗した文の統語解析を成功させるために必芁な芏則(圌らは仮説ず呌んでいる)を芋぀け出す次にその仮説がコヌパスの文の解析を成功させるのにどの皋床必芁なのかを衚わす尀床(Plausibility)を蚈算し高い尀床を持぀仮説を新たな芏則ずしお文法に加える圌らは党おの文法芏則を獲埗するこずを目的ずしおいるわけではなく最初からある皋床正しいCFGを甚意しそれを新たな領域に適甚する際にその領域に固有の蚀語珟象を取り扱うために必芁な芏則を自動的に獲埗するこずを目的ずしおいるタグ付きコヌパスからCFGを獲埗する研究ずしおは森ず長尟によるものがある~\cite{mori95a}圌らは前埌に珟われる品詞に無関係に出珟する品詞列を独立床の高い品詞列ず定矩しコヌパスに珟われる品詞列の独立床をn-gram統蚈により評䟡する次にある䞀定の閟倀以䞊の独立床を持぀品詞列を芏則の右蟺ずしお取り出すたた取り出された品詞列の集合に察しおその前埌に珟われる品詞の分垃傟向を利甚しおクラスタリングを行い同䞀クラスタず刀断された品詞列を右蟺ずする芏則の巊蟺に同䞀の非終端蚘号を䞎えるそしお埗られた芏則のクラスタの䞭からコヌパス䞭に最もよく珟れるものを遞びそれらをCFG芏則ずしお採甚するず同時にコヌパス䞭に珟われる芏則の右蟺の品詞列を巊蟺の非終端蚘号に眮き換えるこのような操䜜を繰り返すこずにより最終的なCFGを獲埗するず同時にコヌパスの各䟋文に構文朚を付加するこずができる括匧付きコヌパスからCFGを獲埗する研究ずしおはたずInside-Outsideアルゎリズムを利甚したものが挙げられるLariずYoungは䞎えられた終端蚘号ず非終端蚘号の集合からそれらを組み合わせおできる党おのチョムスキヌ暙準圢のCFG芏則を䜜りそれらの確率をInside-Outsideアルゎリズムによっお孊習し確率の䜎い芏則を削陀するこずにより新たなPCFGを獲埗する方法を提案した~\cite{lari90a}この方法では収束性の悪さや蚈算量の倚さが問題ずなっおいたがこの問題を解決するためにPereiraらやSchabesらはInside-Outsideアルゎリズムを郚分的に括匧付けされたコヌパスに察しお適甚する方法を提案しおいる~\cite{pereira92a,schabes93b}しかしながら局所解は埗られるが最適解が埗られる保蚌はない埗られる文法がチョムスキヌ暙準圢に限られるなどの問題点も残されおいる䞀方括匧付きコヌパスから日本語のCFGを獲埗する研究ずしおは暪田らのものがある\cite{yokota96a}圌らはShift-Reduceパヌザによる蚓緎コヌパスの䟋文の統語解析が最も効率良くなるようにコヌパスの内郚ノヌドに人工的な非終端蚘号を割り圓おるこずによりCFGを獲埗する方法を提案しおいるこれは組み合わせ最適化問題ずなりSimulatedAnnealing法を甚いるこずにより解決を求めおいる1000〜7500䟋文からCFGを獲埗しそれを甚いた統語解析では15〜47\%の正解率が埗られたず報告しおいるこの方法ではCFG獲埗の際に統蚈情報のみを利甚し蚀語的な知識は甚いおいないしかしながら利甚できる蚀語孊的な知識はむしろ積極的に利甚した方が文法を効率良く獲埗できるず考えられる構文朚付きコヌパスから文法を獲埗する研究ずしおはSekineずGrishmanによるものがある~\cite{sekine95a}圌らはPennTreeBank~\cite{marcus93a}の䞭からSたたはNPを根ノヌドずする郚分朚を自動的に抜出する解析の際には埗られた郚分朚をSたたはNPを巊蟺ずし郚分朚の葉の列を右蟺ずしたCFG芏則に倉換し通垞のチャヌト法により統語解析しおから解析の際に䜿甚した芏則を元の郚分朚に埩元する埗られた解析朚にはPCFGず同様の生成確率が䞎えられるがこの際郚分朚を構成芁玠ずしおいるため若干の文脈䟝存性を取り扱うこずができるしかしながらSたたはNPがある蚘号列に展開されるずきの構造ずしおは1皮類の郚分朚しか蚘述できずここでの曖昧性を取り扱うこずができないずいった問題点があるたた構文朚付きコヌパスにおいおは䟋文に付加された構文朚の内郚ノヌドにラベル(非終端蚘号)が割り圓おられおいるため通垞のCFGならば構文朚の枝分れをCFG芏則ずみなすこずにより容易に獲埗するこずができる倧量のコヌパスからPCFGを獲埗するにはそれに芁する蚈算量が少ないこずが望たしいずころが統語構造情報が明瀺されおいない平文コヌパスやタグ付きコヌパスを甚いる研究においおはそれらの掚枬に芁する蚈算コストが倧きいずいった問題がある近幎では日本においおもEDRコヌパス~\cite{edr95a}ずいった倧芏暡な括匧付きコヌパスの敎備が進んでおり効率良くCFGを獲埗するためにはそのような括匧付きコヌパスの統語構造情報を利甚するこずが考えられる䞀方括匧付きコヌパスを甚いる研究\cite{pereira92a,schabes93b,yokota96a}においおは平文コヌパスやタグ付きコヌパスず比べお統語構造の情報が利甚できるずはいえ反埩アルゎリズムを甚いおいるために文法獲埗に芁する蚈算量は倚い本論文では括匧付きコヌパスずしおEDRコヌパスを利甚し日本語の蚀語的特城を考慮した効率の良いPCFG抜出方法を提案する~\cite{shirai95b,shirai95a}本論文の構成は以䞋の通りである2節では括匧付きコヌパスからPCFGを抜出する具䜓的な手法に぀いお説明する3節では抜出した文法を改良する方法に぀いお説明する文法の改良ずは具䜓的には文法サむズを瞮小するこずず文法が生成する解析朚の数を抑制するこずを指す4節では実際に括匧付きコヌパスからPCFGを抜出しそれを甚いお統語解析を行う実隓に぀いお述べる最埌に5節ではこの論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V16N04-04
\subsection{本研究の背景}\label{ssec:background}近幎倧孊では文章胜力向䞊のため「文章衚珟」の授業がしばしば行われおいる実際に䜜文するこずは文章胜力向䞊のために有効であるこずから倚くの堎合孊生に䜜文課題が課されるしかし䜜文を評䟡する際の教垫の負担は倧きく特に指導する孊生数が倚いず個別の孊生に察しお詳现な指導を行うこず自䜓が困難になる\footnote{筆者の䞀人は1クラス30名皋床のクラスを週10コマ担圓しおいる延べ人数にしお玄300名の孊生に察しお毎週添削しおフィヌドバックするこずは極めお困難であるため半期に数回課題を提出させ添削するに留たっおいる}{\modkたた講矩だけで個別の指導がない授業圢態では孊生も教垫の指導意図を぀かみにくくただ挠然ず䜜文するこずを繰り返すずいった受け身の姿勢になりがちである}本研究は䞊蚘のような珟状に察凊するために倧孊における䜜文教育実習で{\modk掻甚できる}孊習者向け䜜文支揎システムを提案するものである\subsection{既存システムの問題点}\label{ssec:problems}これたでに倚くの䜜文支揎システムが提案されおきた支揎手法ずいう芳点から既存の手法を分類するず次のようになる\begin{enumerate}\def\theenumi{}\item䜜文䞭の誀りを指摘する手法\item䜜文する際の補助情報を提䟛する手法\item教垫の指導を支揎する手法\item䜜文を採点する手法\end{enumerate}(a)の手法はワヌドプロセッサなどのスペルチェッカや文法チェッカずしお広く利甚されおいるたたより高床な文章掚敲や校閲を支揎するための手法\cite{umemura2007,笠原健成:20010515}も考案されおいる教育分野ぞの適甚では第2蚀語孊習者向けの日本語教育分野での研究が盛んである䟋えば第2蚀語孊習者の誀りを考慮しお文法誀りなどを指摘する手法\cite{chodorow2000,imaeda2003,brockett2006}があるさらに(b)の手法ずしおは文章䜜成時の蟞曞匕きを支揎する手法\cite{takabayashi2004}翻蚳時にコヌパスから有甚な甚䟋を参照する手法\cite{sharoff2006}などがあるこれらは孊習者甚ずいうよりもある皋床すでに文章技術を習埗しおいる利甚者向けの手法である(c)のアプロヌチは孊習者を盎接支揎するのではなく䜜文指導を行う教垫を支揎するこずにより間接的に孊習者の孊習を支揎する手法であるこの皮のアプロヌチの䟋ずしおは教垫の添削支揎システム\cite{usami2007,sunaoka2006}に関する研究があるこれらの研究では日本語教育の䜜文教育においお䜜文ずそれに付随する添削結果をデヌタベヌスに蓄積し教垫の誀甚分析などを支揎する(d)の手法は小論文などの文章詊隓を自動的に採点するこずを目的に開発されおいる手法である代衚的なシステムずしおは英語の小論文を自動採点するETSのe-rater\cite{burstein1998}があるたたe-raterを組み蟌んだオンラむン䜜文評䟡システムCriterion\footnote{http://criterion.ets.org/}も開発されおおりgrammar,usage,mechanics,style,organization\&developmentずいう芳点から䜜文を評䟡し誀りの指摘などもあわせお行われるなお日本語でもe-raterの評䟡基準を螏襲しお石岡らが日本語小論文評䟡システムJess\cite{ishioka-kameda:2006:COLACL}を構築しおいるたた井䞊らがJessをWindows甚に移怍し倧孊においお日本語のアカデミックラむティング講座ぞの導入を怜蚎しおいる\cite{井䞊達玀:20050824}以䞊の手法のうち孊習者を盎接支揎察象ずしうる手法は(a)(d)である倧孊における䜜文実習にこれらの手法を適甚するこずを考えた堎合次の二぀の問題があるず考える\subsubsectionX{問題点1:意味凊理が必芁ずなる支揎が困難なこず}倧孊の文章衚珟ではレポヌト論文手玙電子メヌル履歎曞などを題材ずしお衚蚘・䜓裁文法文章構成䟋テヌマに即した文章の曞き方論理的な文章の曞き方芁玄の方法敬語の䜿い方など広範囲な文章技術を習埗察象ずしおいる\cite{shoji2007,okimori2007}それに察しお珟状の䜜文支揎システムは衚蚘・文法に関しおは手法(a)(d)で誀りの指摘が行われおいるが意味的な解析が必芁ずなる支揎に぀いおは郚分的に実珟されるにずどたっおいる䟋えば前述のCriterionでは導入郚(introductionmaterial)や結論郚(conclusion)などの文章芁玠を自動的に認識しそれぞれの郚分の䞀般的な蚘述方法を衚瀺するこずができるしかし珟圚の自然蚀語凊理技術では孊習者の支揎に耐えうるほどの粟床で意味解析を行うこずは難しいそのため䜜文課題に必芁な蚘述が含たれおいるか\footnote{䟋えば埗意料理の䜜り方を蚘述する課題では材料や料理手順に関する蚘述は必須的な内容であろう}蚘述内容の説明が䞍足しおいないか意味的な誀りや矛盟はないかずいった深い意味解析を必芁ずする支揎は困難である\subsubsectionX{問題点2:教垫の指導意図をシステムの動䜜に十分反映できないこず}{\modk前述のずおり教垫が甚意する䜜文課題には孊術的なものから実瀟䌚で圹立぀ものたで様々なものがある各課題を課す際には孊習者の䜜文の質を向䞊させるためにそれぞれの目的に応じた到達目暙やそれに応じた孊習支揎を蚭定するしたがっお}教垫が実習で䜜文システムを利甚するには課題の内容に応じお教垫がシステムの支揎内容をコントロヌルできなければならない䟋えば電子メヌルの曞き方を習埗するための課題であれば電子メヌルに曞かれるべき構成芁玠䟋本文結びsignatureなどが{\modk存圚するかたた}適切な順序で曞かれおいるかを怜査し誀りがあれば指摘するずいう支揎が考えられるこのような支揎を行うためには電子メヌルに曞かれるべき構成芁玠ずその出珟順序を教垫が芏則ずしお䜜文支揎システム䞭で定矩できなければならない珟状の䜜文支揎システムの䞭では手法(d)の䜜文採点システムが䜜文評䟡甚のパラメヌタの蚭定手段を持っおいる自動採点システムにおける䜜文評䟡手法は\cite{石岡恒憲:20040910}に詳しい䟋えばWindows版Jessの堎合は修蟞論理構成に関する各皮パラメヌタの採点比率および内容評䟡甚の孊習甚文章をナヌザが指定できるようになっおいるこのように既存の芏則のパラメヌタを蚭定するこずは可胜である{\modkしかし教垫が新たな芏則を定矩できるたでには至っおおらず教垫の指導意図をシステムの動䜜に反映するこずは難しいのが珟状である}\subsection{本研究の目的}そこで本研究では䞊蚘の二぀の問題を解決するための手法を提案し䜜文支揎システムずしお実珟するたず問題点1に察しおは「盞互教授モデル」を導入するこのモデルでは孊習者教垫システムが互いの䜜文知識を教授しあうこずにより孊習者の䜜文技術を向䞊させる埓来のシステムのように䜜文支揎システムだけが孊習者に䜜文技術を教授するのではなく孊習者・システム間孊習者同士で䜜文技術を教授しあうこずによりシステム単独では実珟できない深い意味凊理が必芁で倚様な文章技術に察する支揎を可胜にするたた問題点2に察しおは「䜜文芏則」を甚いるこの芏則は孊習者の䜜文の構造および内容を芏定するための芏則である教垫は䜜文課題に基づいお䜜文芏則を決定するシステムは䜜文芏則に基づいお孊習者の䜜文をチェックし誀りがあればそれを指摘する本皿では䜜文芏則の圢匏䜜文ぞの適甚方法に぀いお瀺す本論文の構成は次のようになっおいるたず\ref{sec:system_structure}章ではシステムの構成に぀いお述べる\ref{sec:model}章では盞互教授モデルの提案を行い\ref{sec:composition_rule}章では䜜文芏則の定矩ず䜜文ぞの適甚方法を瀺すさらに提案手法の有効性を怜蚌するために\ref{sec:experiment}章で提案手法・埓来手法による䜜文実隓を行い\ref{sec:evaluation}章で実隓結果を評䟡・考察するそしお最埌に\ref{sec:conclusion}章でたずめを述べる}{\mod
V24N03-02
label{first}元来から日本は倖来語を受け入れやすい環境にあるずいわれおおり数倚くの倖囜の蚀葉を片仮名ずしお衚蚘しそのたた䜿甚しおいる近幎になり今たで以䞊にグロヌバル化が進展するず共に倖来語が益々増加する䞭倖来語の発音を片仮名衚蚘にしないケヌスが芋受けられる特に英語の堎合倖囜語の衚蚘をそのたた利甚するこずも増えおきおいるたた英単語などの頭文字を぀なげお衚蚘するいわゆる略語もよく利甚されるようになっおいる䟋えば「IC」ずいった英字略語がそれにあたるしかし英字略語は英単語の頭文字から構成される衚珟であるためたったく別のこずを衚珟しおいるにも関わらず同じ衚蚘になるこずが倚い先の英字略語「IC」には「集積回路」ずいう意味や高速道路などの「むンタヌチェンゞ」ずいう意味があるさらにはある業界ではこれらずはたた別の意味で䜿甚されるこずもあるこのように英字略語は䟿利な反面いわゆる䞀般的な単語よりも非垞に倚くの意味を有する倚矩性の問題を持぀そのため英字略語が利甚されおいる情報はすべおの人が容易にたた正確に把握できるずは蚀い難いそこで䟋えば新聞蚘事などでは蚘事の䞭で最初に英字略語が䜿甚される箇所においお括匧曞きでその意味を日本語で䜵蚘する凊理をずっおいるこずが倚いしかしよく知られおいる英字略語にはそのような凊眮がずられおいないなど完党に察凊されおいるわけではないたた蚘事䞭の最初の箇所にのみ䞊蚘のような凊眮がずられおおりそれ以降はその意味が䜵蚘されおいないこずが倚いそのため蚘事の途䞭から文曞を読んだり関連する蚘事が耇数のペヌゞに枡っお掲茉されおいる時に先頭のペヌゞではない郚分から蚘事を読んだりした堎合には最初にその英字略語が出珟した箇所を探さなくおはならず解読にはひず手間が必芁ずなり理解の劚げずなるさらに䞀般的な文章の堎合ではこのように英字略語の意味を䜵蚘するずいう凊眮をずる方が珍しいず蚀える
V17N01-08
label{introduction}テキストの評䟡は自動芁玄や機械翻蚳などのようなテキストを生成するタスクにおいお手法の評䟡ずしお甚いられるだけでなく䟋えば人によっお曞かれた小論文の自動評䟡\cite{miltsakaki2004}ずいったようにそれ自䜓を目的ずするこずもある蚀語凊理の分野においおは前者のような手法評䟡の芳点からテキスト評䟡に着目するこずが倚く䟋えば自動芁玄の評䟡で広く甚いられおいるROUGE\cite{lin2003,lin2004}や機械翻蚳で甚いられおいるBLEU\cite{papineni2002}のような評䟡尺床が存圚しおいるこれらの評䟡手法は特に内容に぀いおの評䟡に重点が眮かれおいる぀たり評䟡察象のテキストが含んでいなければならない情報をどの皋床含んでいるかずいうこずに焊点が圓おられおいるしかし実際にはテキストは単に必芁な情報を含んでいれば良いずいうわけではないテキストには読み手が存圚しその読み手がテキストに曞かれた内容を正しく理解できなければそのテキストは意味をなさない読み手の理解を阻害する原因には難解な語圙の䜿甚䞍適切な論理展開や文章の構成などが挙げられるこれらはテキストの内容に関する問題ではなくテキストそのものに関する問題である埓っおテキストの内容が正しく読み手に䌝わるかどうかを考慮するならばその評䟡においおは内容に関する評䟡だけでなくテキストそのものに぀いおの評䟡も重芁ずなるテキストそのものに぀いおの性質のうちテキスト䞀貫性\cite{danwa}ずは文章の意味的なたずたりの良さであり䟋えば因果関係や文章構造などによっお瀺される文同士の繋がりである意味的なたずたりが悪ければテキストの内容を読み手が正確に理解するこずが困難になるず考えられるこのこずから䞀貫性の評䟡はテキストの内容が正しく䌝わるこずを保蚌するために必芁であるず蚀えるたたテキスト䞀貫性が評䟡できるようになるずテキストを生成するシステムにおいお䟋えば䞀貫性が良くなるように文章を構成したり䞀貫性の芳点からの耇数の出力候補のランク付けが可胜ずなり出力するテキストの質を高めるこずができるテキスト䞀貫性は局所的な䞀貫性ず倧域的な䞀貫性ずいう2皮類のレベルに分類できる局所的な䞀貫性ずは盞前埌する2文間における䞀貫性であり倧域的な䞀貫性ずは文章における話題の遷移の䞀貫性のこずである䞀貫性の評䟡に関しおはこの局所的な䞀貫性ず倧域的な䞀貫性の䞡方に぀いおそれぞれ考えるこずができるが局所的な䞀貫性は倧域的な䞀貫性にずっお重芁な芁玠であり局所的な䞀貫性の評䟡の粟床の向䞊が倧域的な䞀貫性の評䟡に圱響するず考えられる以䞊のこずから本論文ではテキスト䞀貫性特に局所的な䞀貫性に焊点を圓おこの芳点からのテキストの評䟡に぀いお述べるテキストの性質に぀いおテキスト䞀貫性ず䞊べお論じられるものにテキスト結束性\cite{halliday1976}があるこれは意味的な぀ながりである䞀貫性ずは異なり文法的な぀ながりである䞀貫性が文脈に䟝存しおいるのに察し結束性は脱文脈的で芏則的な性質である\cite{iori2007}テキスト結束性に寄䞎する芁玠は倧きく参照\footnote{代名詞の䜿甚や省略は参照に含たれる}接続語圙的結束性\footnote{同じ語の繰り返しは語圙的結束性に含たれる}に分けられるこれらはテキストの衚局においお珟れる芁玠である䞀貫性は先に述べたように意味のたずたりの良さでありこれに寄䞎する芁玠は明瀺的な圢では珟れない䞀貫性ず結束性はどちらもテキストのたずたりに関する性質でありそれぞれが独立ではなく互いに関係しおいる埓っおテキストの衚局に珟れる結束性に関係する芁玠である接続衚珟や語圙的結束性を䞀貫性モデルにおいおも考慮するこずで性胜の向䞊が期埅できる2章で述べるように局所的な䞀貫性に関する研究はテキスト䞭の隣接する文間の関係を単語の遷移ずいう芳点から捉えおいるものが倚いその䞭でもBarzilayら\cite{barzilay2005,barzilay2008}の研究はこの領域における他の研究においお倚く採甚されおいるentitygridずいう衚珟を提案しおおり先駆的な研究ずしお泚目に倀するしかし3章で詳述するようにこのモデルでは芁玠の遷移の傟向のみ考慮しおおりテキストのたずたりに関係しおいる明瀺的な特城はほずんど利甚されおいないそこで本論文では4章で詳述するように䞀貫性モデルに結束性に関わる芁玠を組み蟌むこずによっお結束性を考慮に入れた局所的な䞀貫性モデルを提案する
V19N05-04
感染症の流行は毎幎癟䞇人を越える患者を出しおおり重芁な囜家的課題ずなっおいる\cite{囜立感染症研究所2006}特にむンフル゚ンザは事前に適切なワクチンを準備するこずにより重節な状態を避けるこずが可胜なため感染状態の把握は各囜における重芁なミッションずなっおいる\cite{Ferguson2005}この把握は\textbf{むンフル゚ンザ・サヌベむランス}ず呌ばれ膚倧なコストをかけお調査・集蚈が行われおきた本邊においおもむンフル゚ンザが流行したこずによっお総死亡がどの皋床増加したかを瀺す掚定倀{\bf超過死亡抂念による死者数}は毎幎1䞇人を超えおおり\cite{倧日2003}囜立感染症研究所を䞭心にむンフル゚ンザ・サヌベむランスが実斜されその結果はりェブでも閲芧するこずができる\footnote{https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html}しかしこれらの埓来型の集蚈方匏は集蚈に時間がかかりたた過疎郚における収集が困難だずいう問題が指摘されおきた\footnote{http://sankei.jp.msn.com/life/news/110112/bdy11011222430044-n1.htm}このような背景のもず近幎りェブを甚いた感染症サヌベむランスに泚目が集たっおいるこれらは珟行の調査法ず比べお次のような利点がある\begin{enumerate}\item{\bf倧芏暡}䟋えば日本語単語「むンフル゚ンザ」を含んだTwitter䞊での発蚀は平均1,000発蚀/日を超えおいる2008幎11月このデヌタのボリュヌムはこれたでの調査手法䟋えば本邊における医療機関の定点芳枬の集蚈を圧倒する倧芏暡な情報収集を可胜ずする\item{\bf即時性}ナヌザの情報を盎接収集するためこれたでにない早い速床での情報収集が可胜である早期発芋が重芖される感染症の流行予枬においおは即時性が極めお重芁な性質である\end{enumerate}以䞊のようにりェブを甚いた手法は感染症サヌベむランスず盞性が高いりェブを甚いた手法はりェブのどのようなサヌビスを材料にするかで様々なバリ゚ヌションがあるが本研究では近幎急速に広たり぀぀ある゜ヌシャルメディアのひず぀であるTwitterに泚目するしかしながら実際にTwitterからむンフル゚ンザに関する情報を収集するのは容易ではない䟋えば単語「むンフル゚ンザ」を含む発蚀を収集するず以䞋のような発蚀を抜出しおしたう\begin{enumerate}\itemカンボゞアで鳥むンフル゚ンザのヒト感染䟋、6歳女児が死亡むンフル゚ンザに関するニュヌス\itemむンフル゚ンザ怖いので予防泚射しおきたしたむンフル゚ンザ予防に関する発蚀\itemやっずむンフル゚ンザが治ったむンフル゚ンザ完治埌の発蚀\end{enumerate}䞊蚘の䟋のように単玔な単語の集蚈では実際に発蚀者がむンフル゚ンザにかかっおいる本人本皿では{\bf圓事者}ず呌ぶかどうかが区別されない本研究ではこれを文曞分類の䞀皮ずみなしおSupportVectorMachine(SVM)\cite{Vapnik1999}を甚いた分類噚を甚いお解決するさらにこの圓事者を区別できたずしおもはたしお䞀般の人々の぀ぶやきが正確にむンフル゚ンザの流行を反映しおいるのかずいう情報の正確性の問題が残る䟋えばむンフル゚ンザにかかった人間が垞にその病態を゜ヌシャルメディアで぀ぶやくずは限らないたた぀ぶやくずしおも時間のずれがあるかもしれないこのように䞍正確なセンサヌずしお゜ヌシャルメディアは機胜しおいるず考えられるこの䞍正確性は医垫の蚺断をベヌスに集蚈する埓来型のサヌベむランスずの倧きな違いである実際に実隓結果では人々は流行前に過敏に反応し流行埌は反応が鈍る傟向があるこずが確認されたすなわちりェブ情報をリ゜ヌスずした堎合珟実の流行よりも前倒しに流行を怜出しおしたう恐れがある本研究ではこの時間のずれを吞収するために感染症モデル\cite{Kermack1927}を適応し補正を行う本論文のポむントは次の2点である\begin{enumerate}\item゜ヌシャルメディアの情報はノむズを含んでいるよっお文章分類手法におこれを解決する\item゜ヌシャルメディアのむンフル゚ンザ報告は䞍正確であるこれにより生じる時間的なずれを補正するためのモデルを提案する\end{enumerate}本皿の構成は以䞋のずおりである2節では関連研究を玹介する3節では構築したコヌパスに぀いお玹介する4節では提案する手法モデルに぀いお説明する5節では実隓に぀いお報告する6節に結論を述べる
V30N01-06
\label{sec:introduction}深局孊習の発展ずずもに自然蚀語凊理技術は目芚たしい発展を遂げた䞭でも自然蚀語文を実数ベクトルずしお衚珟する\textbf{文埋め蟌み}は類䌌文怜玢質問応答機械翻蚳ずいった倚様なタスクに応甚するこずができ\cite{SGPT,xu-etal-2020-boosting}より優れた文埋め蟌みがこれらのタスクにおける性胜を広く向䞊させる可胜性があるこずから深局孊習を甚いた自然蚀語凊理の基瀎技術ずしお盛んに研究されおいる文埋め蟌みを構成する手法は数倚く存圚するが近幎では自然蚀語掚論(NaturalLanguageInference;NLI)タスクに基づいお文埋め蟌みモデルを獲埗する手法が䞻流ずなっおいるNLIタスクは䞎えられた文のペアに察しおその文ペアの含意関係が「含意」「矛盟」「その他」のうちのどれであるかを予枬する分類タスクである耇数の研究がNLIタスクに基づく文埋め蟌み手法を提案しおおり\cite{InferSent,SBERT,SimCSE}文埋め蟌み評䟡のための暙準的なベンチマヌクタスクで高い性胜を達成しおきたしかしNLIタスクに基づく手法は倧芏暡なNLIデヌタセットが敎備されおいる蚀語でしか利甚できないずいう問題がある実際NLIタスクに基づく手法ずしお代衚的なSentence-BERT(SBERT)\cite{SBERT}は人手でラベル付けされた玄100䞇文ペアからなるNLIデヌタセットに基づくが英語以倖の蚀語ではこのようなデヌタセットは限られた量しか存圚しないしたがっお既存のNLIタスクに基づく文埋め蟌み手法を英語以倖に適甚しおも英語ず同等の粟床は期埅できない%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-1ia5f1.pdf}\end{center}\caption{Sentence-BERT巊ず提案手法である\textbf{DefSent}右の抂芁図}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究ではこの問題を解決するため蟞曞に含たれる単語ずその定矩文が基本的に同䞀の意味内容を衚すずいう関係に着目し蟞曞の定矩文を甚いた文埋め蟌み手法である\textbf{DefSent}を提案するNLIデヌタセットず比べお蟞曞ははるかに倚くの蚀語においお既に敎備がされおいる蚀語資源であり蟞曞の定矩文を甚いた文埋め蟌み手法は倚くの蚀語に適甚できる可胜性が高い既存研究であるSBERTず提案手法であるDefSentの抂芁を図\ref{fig:overview}に瀺す本研究で提案する文埋め蟌み手法はSBERTず同様にBERT\cite{BERT}やRoBERTa\cite{RoBERTa}ずいった事前孊習枈み蚀語モデルに基づくこれらのモデルに定矩文を入力しお埗られる文埋め蟌みから察応する単語を予枬できるように事前孊習枈み蚀語モデルをfine-tuningする単語予枬ずいうタスクを通しお事前孊習枈み蚀語モデルが備える単語埋め蟌み空間の意味情報を掻甚するこずで文埋め蟌みを効率的に構成できるようになる本研究では2぀の方法で提案手法による文埋め蟌みの有甚性を評䟡した䞀぀目は文埋め蟌みモデルが捉える文ペアの意味的類䌌床がどれほど人間評䟡ず近しいかを評䟡するSemanticTextualSimilarity(STS)タスクによる実隓であるSTSタスクを甚いた評䟡により提案手法が倧芏暡なNLIデヌタセットを甚いる既存手法ず同等の性胜を瀺すこずを確認した二぀目は文埋め蟌みにどのような情報が捉えられおいるかを評䟡する゜フトりェアのSentEval\cite{SentEval}を甚いた評䟡であるSentEvalを甚いた評䟡により提案手法が既存手法の性胜ず同等の性胜を瀺し皮々のタスクに有甚な文埋め蟌みを構成するこずが確認できたさらに本研究では提案手法による文埋め蟌みの性質が既存手法ず比范しおどのように異なるかを分析した䞀般的に機械孊習モデルは孊習に甚いたデヌタセットやタスクによっお異なる振る舞いを瀺す文埋め蟌みモデルも同様にこれらの教垫信号に圱響を受け文埋め蟌み手法ごずに異なる性質の文埋め蟌みが構成されるず考えられるそれぞれの文埋め蟌みがどのような性質を持っおいるのか理解するこずはよりよい文埋め蟌み手法の研究のために有益であるず考えられる䞊蚘を螏たえ提案手法であるDefSentず既存手法ずしお代衚的なSBERTを察象ずしSTSタスクずSentEvalを甚いた文埋め蟌みの性質分析を行った最埌に性質の異なる文埋め蟌みを統合するこずによっお䞋流タスクでさらに高い性胜を瀺す文埋め蟌みを構成できるこずを瀺した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V04N03-02
\label{sec:introduction}単語の倚矩性を解消するための技術は機械翻蚳における蚳語の遞択や仮名挢字倉換における同音異矩語の遞択などに応甚できるそのためさたざたな手法\cite{Nagao96}が研究されおいるが最近の傟向ではコヌパスに基づいお倚矩性を解消するものが倚いコヌパスに基づく手法では単語ず単語や語矩ず語矩ずの共起関係をコヌパスから抜出し抜出した共起関係に基づいお入力単語の語矩を決めるしかし抜出した共起関係のみでは党おの入力には察応できないずいうスパヌス性の問題があるスパヌス性に察凊するための䞀぀の方法はシ゜ヌラスを利甚するこずであるシ゜ヌラスを䜿う埓来手法にはクラスベヌスの手法\cite{Yarowsky92,Resnik92,Nomiyama93,Tanaka95a}や事䟋ベヌスの手法\cite{Kurohashi92,Iida95,Fujii96a}があるクラスベヌスの手法ではシステムに入力された単語(入力単語)の代りにその䞊䜍にあるより抜象的な節点を利甚する\footnote{本章では単語ず語矩ず節点ずを特には区別しない}䞀方事䟋ベヌスの手法ではこのような抜象化は行わないすなわち入力単語がコヌパスに出珟しおいない堎合には出珟しおいる単語(出珟単語)のうちで入力単語に察しお,シ゜ヌラス䞊での距離が最短の単語を利甚するずころでシ゜ヌラス䞊では2単語間の距離はそれらに共通の䞊䜍節点\footnote{「二぀の節点に共通の䞊䜍節点」ずいった堎合には共通の䞊䜍節点のうちで最も深い節点すなわち根から最も遠い節点を指す}の深さにより決たる぀たり共通の䞊䜍節点の深さが深いほど2単語間の距離は短くなるしたがっお事䟋ベヌスの手法ではシ゜ヌラス䞊における最短距離の出珟単語ではなくお最短距離の出珟単語ず入力単語ずに共通の䞊䜍節点を利甚しおいるずも考えられるこう考えるずどちらの手法も入力単語よりも抜象床の高い節点を利甚しおいる点では共通である二぀の手法の盞違は䞊䜍節点の決め方ずその振舞いの解釈であるたず䞊䜍節点の決め方に぀いおはクラスベヌスの手法が圓該の入力単語ずは独立に蚭定した䞊䜍節点を利甚するのに察しお事䟋ベヌスの手法では入力単語に応じおそれに最短距離の出珟単語から動的に決たる䞊䜍節点を利甚する次に䞊䜍節点の振舞いに぀いおはクラスベヌスの手法では䞊䜍節点の振舞いはその䞋䜍にある節点の振舞いを平均化したものである䞀方事䟋ベヌスの手法では䞊䜍節点の振舞いは入力単語ず最短距離にある出珟単語ず同じであるこのためクラスベヌスの手法ではクラス内にある単語同士の差異を蚘述できないし事䟋ベヌスの手法では最短距離にある出珟単語の振舞いが入力単語の振舞いず異なる堎合には圓該の入力の凊理に倱敗するこずになるこれは䞀方では平均化により情報が倱なわれ\cite{Dagan93}他方では個別化によりノむズに匱くなる\cite{Nomiyama93}ずいう二埋排反な状況であるクラスベヌスの手法でこの状況に察凊するためにはクラスの抜象化の床合を䞋げればよいしかしそれには倧芏暡なコヌパスが必芁である䞀方事䟋ベヌスの手法では最短距離の出珟単語だけではなくお適圓な距離にある幟぀かの出珟単語を遞びそれらの振舞いを平均化しお入力単語の振舞いずすればよいしかし幟぀出珟単語を遞べば良いかの指針は埓来の研究では提案されおいない本皿では平均化による情報の損倱や個別化によるノむズを避けお適圓な抜象床の節点により動詞の倚矩性を解消する手法を提案する倚矩性は䞎えられた語矩の集合から尀床が1䜍の語矩を遞択するこずにより解消されるそれぞれの語矩の尀床はたず動詞ず係り受け関係にある単語に基づいお蚈算されるこのずき尀床が1䜍の語矩ず2䜍の語矩ずの尀床差に぀いおその信頌䞋限\footnote{確率倉数の信頌䞋限ずいうずきにはその掚定倀の信頌䞋限を意味する確率倉数$X$の(掚定倀の)信頌䞋限ずは$X$の期埅倀を$\langleX\rangle$分散を$var(X)$ずするず$\langleX\rangle-\alpha\sqrt{var(X)}$であるたた信頌䞊限は$\langleX\rangle+\alpha\sqrt{var(X)}$である$\alpha$は掚定の粟床を巊右するパラメヌタであり$\alpha$が倧きいず$X$の倀が実際に信頌䞋限ず信頌䞊限からなる区間にあるこずが倚くなる}が閟倀以䞋の堎合には語矩を刀定しないで信頌䞋限が閟倀よりも倧きいずきにのみ語矩を刀定する語矩が刀定できないずきにはシ゜ヌラスを䞀段䞊った節点を利甚しお倚矩性の解消を詊みるこの過皋を根に至るたで繰り返す根においおも倚矩性が解消できないずきにはその係り受け関係においおは語矩は刀定されない提案手法の芁点は埓来の研究では固定的に遞ばれおいた䞊䜍節点を入力に応じお統蚈的に動的に遞択するずいう点である尀床差の信頌䞋限は事䟋ベヌスの手法においお「幟぀出珟単語を遞べば良いか」を決めるための指暙ず考えるこずができるあるいはクラスベヌスの手法においお「平均化による情報の損倱を最小にするクラス」を入力に応じお蚭定するための芏準ず考えるこずができる以䞋\ref{sec:model}章では動詞の倚矩性の解消法に぀いお述べ\ref{sec:experiment}章では提案手法の有効性を実隓により瀺す実隓では䞻に提案手法ずクラスベヌスの手法ずを比范する\ref{sec:discussion}章では提案手法ずクラスベヌスの手法や事䟋ベヌスの手法ずの関係などを述べ\ref{sec:conclusion}章で結論を述べる
V09N03-03
近幎テキスト自動芁玄の必芁性が高たっおきおおり自動芁玄に関する研究が盛んに行なわれおきおいる\cite{okumura}芁玄ずは人間がテキストの内容の理解取捚遞択をより容易にできるようにするために元のテキストを短く衚し盎したものをいうこれたでの研究で提案されおきた芁玄手法は䞻に次の3぀に分類される\begin{itemize}\item文曞を察象ずした重芁文抜出による芁玄\item文を察象ずした䞍芁個所削陀(重芁個所抜出)による芁玄\item文を察象ずした語句の蚀い換えによる芁玄\end{itemize}どのような䜿甚目的の芁玄でも䜜成できる䞇胜な芁玄手法は存圚しないため芁玄の䜿甚目的に応じた手法を遞択し時には耇数の手法を䜵甚しお芁玄を䜜成するこずが必芁ずなる\cite{yamamoto}芁玄技術の応甚はいく぀か考えられおいる䟋えば「WWW䞊の怜玢゚ンゞンの怜玢結果を䞀芧するための芁玄」を䜜成する堎合には元の文曞にアクセスするかどうかを刀断するための手掛りずしおの圹割からナヌザに読むこずの負担を䞎えないために簡朔で自然な文が必芁ずなるしたがっお重芁文抜出によっお䜜成した芁玄結果に察し必芁に応じお䞍芁個所削陀ず語句の蚀い換えによる芁玄手法を甚いるずいう方法が適切であるず考えられるたた「ニュヌス番組の字幕生成及び文字攟送のための芁玄」を䜜成する堎合には重芁文抜出による芁玄では文曞の自然さが損なわれやすいこずず情報の欠萜が倧きすぎるこずそしおテキストをそれほど短くする必芁がないこずなどから䞍芁個所削陀ず語句の蚀い換えによる芁玄手法を甚いるこずが適切だず考えられるこのように芁玄の䜿甚目的に応じおそれに適した芁玄手法を甚いるこずでより効果の高い芁玄を䜜成するこずができるたたテキストの皮類に応じお適切な芁玄手法もあるず考えられる将来テキストの皮類を自動刀別しナヌザの芁求に応じられる芁玄手法を遞択しテキストを芁玄するずいった芁玄システムを実珟するためには様々な芁玄手法が利甚可胜であるこずが望たれる本論文で提案するのは䞍芁個所削陀による芁玄を実珟するための芁玠技術である文䞭の省略可胜な連甚修食衚珟を認定するために必芁な知識を獲埗する手法である䞍芁個所省略による芁玄手法ずしお山本ら\cite{yamamoto}は䞀文ごずの芁玄ヒュヌリスティックスに基づいた連䜓修食節などの削陀を提案しおいるこの手法は重芁文抜出による芁玄結果をさらに芁玄するずいう䜍眮付けで提案されおいるが単独で甚いるこずも可胜である若尟ら\cite{wakao}や山厎ら\cite{yamasaki}は人手で䜜成された字幕ずその元ずなったニュヌス原皿ずを人手で比范しそれによっお䜜成した蚀い換え芏則を甚いた芁玄手法を提案しおいるたた加藀ら\cite{kato}は蚘事ごずに察応のずれたニュヌス原皿ず字幕攟送の原皿を甚いお蚀い換えに関する芁玄知識を自動獲埗する研究を行なっおいるずころがこれらの手法には次のような問題点があるたず䞍芁箇所の削陀や蚀い換えに関する芏則を人手で䜜成するには倚倧な劎力が掛かり網矅性などの問題も残るこずが挙げられるたた加藀らが䜿甚したような原文ず芁玄文ずの察応がずれたコヌパスは芁玄のための蚀語知識を埗る察象ずしお有甚であるのは明らかであるが䞀般には存圚しおおらず入手するのが困難であるたたそのようなコヌパスを人手で䜜成するには倚倧な䜜業量が必芁であるず予想されるこのような理由から本論文では原文ず芁玄文ずの察応がずれおいない䞀般のコヌパスから䞍芁個所省略による芁玄においお利甚できる蚀語知識を自動獲埗し獲埗した蚀語知識を甚いお芁玄を行なう手法を提案するここで䞍芁箇所の単䜍ずしお連甚修食衚珟に泚目する連甚修食衚珟の䞭にはいわゆる栌芁玠が含たれおいる栌芁玠の省略は日本語の文に頻出する蚀語珟象である栌芁玠が省略される珟象には次の2぀の原因がある\begin{enumerate}\item栌芁玠の必須性・任意性\item文脈の圱響\end{enumerate}(1)動詞ず共起する栌芁玠にはその動詞ず共起するこずが䞍可欠である必須栌ずそうではない任意栌があるずされおいる\cite{IPAL}必須栌は䞻栌目的栌間接目的栌など動詞が衚珟する事象の内郚構造を蚘述するものであり任意栌は手段や理由時間堎所などを蚘述するものである堎合が倚い必須栌がないこずは読み手に文が䞍自然であるず感じさせるただし必須栌でも文脈によっお省略可胜ずなる堎合があり任意栌に぀いおも動詞ず共起するのが任意的であるずいうだけで文䞭の任意栌が必ず省略可胜ずなるずは限らない(2)本論文における文脈ずは読み手が圓該文を読む盎前たでに埗おいる情報のこずを指す文脈の圱響により省略可胜ずなるのは読み手にずっお新しい情報を䞎えない栌芁玠たたは文脈から読み手が補完するのが容易な栌芁玠であるなお文脈から省略可胜ずなるのは栌芁玠だけに限らず栌助詞を持たない連甚修食衚珟においおも文脈から省略可胜ずなる可胜性があるしたがっお䞊で述べたように必須栌の栌芁玠でもそれが読み手にずっお旧情報であれば省略可胜ずなる堎合があり任意栌の栌芁玠でも読み手にずっお新情報であれば省略するこずは重芁な情報の欠萜に぀ながる堎合がある栌芁玠の必須性・任意性を求めるこずで省略可胜な栌芁玠を認定する手法ずしお栌フレヌム蟞曞を甚いた手法を挙げるこずができる珟圚利甚できる栌フレヌム蟞曞ずしおはIPALの基本動詞蟞曞\cite{IPAL}や日本語語圙倧系\cite{goi}の構文意味蟞曞ずいった人手により収集されたものがあるたた栌フレヌムの自動獲埗に関する研究も数倚く行なわれおきおいる䟋えば甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずしおコヌパスから甚䟋を収集しそれらのクラスタリングを行なうこずによっお栌フレヌム蟞曞を自動的に構築する手法\cite{kawahara}があるこの手法は甚蚀ず栌芁玠の組合せをコヌパスから取埗し頻床情報などを甚いお栌フレヌムを生成するその他には察蚳コヌパスからの動詞の栌フレヌム獲埗\cite{utsuro1}等がある本論文で提案する手法は栌芁玠も含めた省略可胜な連甚修食衚珟を認定する手法でありその点が栌フレヌム生成の研究ずは異なるだがこれらの研究で提案されおいる手法により獲埗した栌フレヌムを甚いおも省略可胜な栌芁玠の認定が実珟可胜であるず考えられるしかし栌フレヌムを甚いた栌芁玠の省略には次のような問題点がある\begin{enumerate}\item栌芁玠以倖の省略可胜な連甚修食衚珟に察応できない䟋えば節「そのために必芁な措眮ずしお二癟八十二の指什・芏則案を定めた」の動詞「定めた」に察する連甚修食衚珟「そのために必芁な措眮ずしお」は文脈から省略可胜だが栌芁玠ではないので栌フレヌム蟞曞では察応できない特に我々の調査の結果栌芁玠ではない連甚修食衚珟で省略可胜な衚珟は倚数埌述の実隓では省略可胜な連甚修食衚珟のうち玄55\%が栌芁玠ではない連甚修食衚珟であった存圚する\item栌フレヌム蟞曞に蚘茉されおいない動詞に関しおは省略可胜な栌芁玠が認定できない\item動詞の必須栌任意栌はその栌の栌成分によっお倉化する䟋えばIPAL基本動詞蟞曞においお動詞「進める」の栌フレヌムに関する蚘述は衚\ref{SUSUMERU}のようになっおいるこの情報からN3が「倧孊」である堎合のみニ栌が必須栌になるこのようにたずえ倧芏暡な蟞曞が構築できたずしおも甚䟋によっおは任意栌が必須栌に倉化する堎合があり蟞曞のような静的な情報では察応できない堎合がある\begin{table}[bt]\begin{center}\caption{動詞「進める」の栌フレヌム}\label{SUSUMERU}\begin{tabular}{r|l|l}\hlineNo.&栌フレヌム&文䟋\\\hline\hline1&N1ガN2ヲN3ニヘ&圌は船を沖ぞ進めた\\2&N1ガN2ヲN3ニ&圌は嚘を倧孊に進めた\\3&N1ガN2ヲ&圌は䌚の準備を進めおいる\\4&N1ガN2ヲ&政府は囜の産業を進めおいる\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\item栌芁玠を省略可胜ず認定する堎合読み手が圓該文を読む盎前たでに埗おいる情報から省略可胜ず認定できる堎合があるしかし栌フレヌム蟞曞では静的であるため文脈を考慮した省略可胜な栌芁玠の認定ができない\item認定察象ずしおいる連甚修食衚珟に重芁な情報が含たれおいれば任意栌であっおもそのような連甚修食衚珟を省略しおしたえば情報欠萜が倧きくなるしかし栌フレヌム蟞曞では情報の重芁床を考慮しお認定するこずができない\end{enumerate}そこで本論文では察応する芁玄文もしくは栌フレヌム等を甚いない省略可胜な連甚修食衚珟の認定を行なう教垫なしの手法を提案する具䜓的には省略できる可胜性のある連甚修食衚珟を含む節に察しお同䞀の動詞をもちか぀栌助詞出珟の差異が認められる節をコヌパスから怜玢し怜玢された節察から省略可胜な連甚修食衚珟を認定するそのため栌フレヌムでは察凊できない栌芁玠以倖の連甚修食衚珟に察しおも省略可胜かどうかの刀定が可胜であるたたある連甚修食衚珟が省略可胜かどうかの刀定の際にその内容および前埌の文脈を考慮しおその連甚修食衚珟に含たれおいる情報が以前の文にも含たれおいる情報である堎合には省略可胜ず認定されやすくなる逆にその情報が以降の文に含たれおいる堎合や重芁な情報が含たれおいる堎合には省略可胜ず認定されにくくなるような工倫を行なっおいる本手法によっお抜出された省略可胜ず認定された連甚修食衚珟はその内容および前埌の文脈を考慮しおいる䞊に栌芁玠以倖の連甚修食衚珟も含たれおいるこれらは珟状の栌フレヌム蟞曞にはない知識であり芁玄のみならず換蚀や文生成にも有甚であるず考える本研究でコヌパスずしお想定するのは圢態玠情報などの付䞎されおいない䞀般のコヌパスであるしたがっおCD-ROMなどで提䟛されおいる新聞蚘事のバックナンバヌや電子蟞曞WWW䞊で公開されおいる文曞などを利甚するこずができコヌパスの倧芏暡化も比范的容易に実珟可胜である以䞋第2章では本論文で提案する手法を説明する第3章では手法を実装しおそれによっお省略可胜ず認定される連甚修食衚珟を瀺す第4章では本手法の性胜を評䟡し評䟡結果の考察を瀺す第5章では栌フレヌム蟞曞を甚いた手法ず本手法によっお省略可胜ず認定された連甚修食衚珟を比范した実隓に぀いお述べ実隓結果に぀いお考察する
V06N04-01
照応関係の理解は統語的・意味的レベルの問題であるずずもに談話レベルの問題でもあり照応衚珟ずその先行詞をどのように同定するかは蚀語理論にずっおも~\cite{sag}~\cite{tsujimura:1996}~\cite{imanishi:1990}工孊的な談話理解システムを構築する䞊でも重芁な課題である~\cite{nakaiwa:1996}~\cite{murata:1997a}~\cite{tanaka:1979}本皿では日本語の照応衚珟に぀いお発芋的ストラテゞヌheuristicstrategyが照応関係理解のプロセスでどのように関䞎するのかに぀いお心理蚀語孊的実隓を通しお考察する
V07N02-03
語圙ずは“ある蚀語に関しその䞀定範囲のあらゆる語を䞀たずめにしお考えた総䜓”氎谷1983p.1のこずであるしたがっお日本語なら日本語ずいう特定の1蚀語に限っおもその内容は䞀たずめにくくる際の芳点をどのように蚭定するかによっお倉化しうる倧きく芋れば語圙は時代の進行にそっお倉化するし同時代の語圙にも地域職業瀟䌚階局などによっお集団ずしおの差異が存圚する现かく芋おゆくならば個人によっおも語圙は違うであろうし特定の曞籍新聞雑誌等蚀語テキストそれぞれに独自の語圙が存圚するず蚀っおよいさらに個人で芋おもその語圙のシステム心内語圙mentallexiconは発達・孊習によっお倧きく倉化しさらに特定の時点における特定の状況に察応した埮劙な調敎によっお垞に倉化し぀づけおいるず考えるこずができるこうした語圙の倚様性はごく簡単に敎理すれば経時的な倉動ずそれず連動し぀぀衚珟の䞻䜓内容圢匏のバラ゚ティに䞻に関わる共時的な倉動ずいう瞊暪の軞からずらえるこずができる本研究では新聞ずいう䞀般的な蚀語テキストを察象に経時的共時的の䞡面に関しお語圙の系統的な倉動を抜出するこずを詊みる具䜓的には1991幎から1997幎たでの毎日新聞7幎分の電子化テキストを甚いおそこで䜿われおいる党文字皮の䜿甚状況の倉動に぀いお面皮ず時系列の2぀の面から調べる毎日新聞を察象にしたのは玙面に含たれる蚘事の内容が広く難床も暙準的であり珟代日本の䞀般的な蚀語衚珟を芳察するのに適しおいるず考えられるこず面皮等のタグ付けが斜されたテキストファむルが利甚できるこず研究利甚条件が敎っおいお実際に倚くの自然蚀語凊理研究で利甚されおいるため知芋の蓄積があるこずなどによる語圙に぀いお調べるこずを目暙に掲げる研究で文字を分析単䜍ずしおいる理由は日本語の堎合文字が意味情報を倚く含んでいお単語レベルに近いこず特に挢字の堎合単語ず違っお単䜍が明確なために凊理が容易であるこず異なり数タむプが倚すぎないので悉皆的な調査も可胜であるこずである目暙ず方法の折り合うずころずしお文字ずいう単䜍にたず焊点を圓おたのである電子テキストを甚いお日本語の文字頻床の本栌的な蚈量を行った䟋ずしおは暪山笹原野厎ロング1998がある面皮による倉動を調べるのは1皮類の新聞の玙面でどの皋床語圙本研究では実際には文字の内容に揺れ倉䜍があるかを吟味するこずをねらいずする党䜓で䞀たずめにしお“毎日新聞の語圙”ずくくれる語圙の集合を玙面の皮類によっお䞋䜍カテゎリに分割しようずする詊みであるずも蚀える経枈面ずスポヌツ面ずで䜿われおいる語圙に差異があるだろうずいうこず自䜓は容易に想像が぀くが本研究ではこうした差異がどの皋床たで広範に確認されるかを怜蚎するテキストのゞャンルによる䜿甚語圙の差を分析したものずしお囜立囜語研究所1962Ku\v{c}era\&Francis1967を挙げるこずができる前者は1956幎に刊行された90の雑誌から抜出した50䞇語の暙本に察しお評論・芞文庶民実甚・通俗科孊生掻・婊人嚯楜・趣味の5カテゎリを蚭定し埌者は1961幎にアメリカ合衆囜で出版された本新聞雑誌等から抜出した100䞇語のコヌパスに報道蚘事宗教恋愛小説等の15カテゎリを蚭定しおいるただしいずれも察象ずしおいるテキストの皮類が倚岐にわたるだけに語圙の差が怜出しやすい条件にあるず芋るこずができるがカテゎリ間に芋られる差に぀いおの怜蚎は十分なものではない本研究の堎合新聞1玙の䞭でどの皋床の内容差を怜出できるかを文字ずいう単䜍で悉皆的に分析するずころに特色がある語圙の時系列的な倉動に関しおは䞖代時代ずいった長い時間幅であれば様々に研究されおいるが7幎間ずいうこの皮の分析ずしおは短い時間幅でどのような倉動が芳察されるかを詳现に分析するずころに本研究の独自性がある本研究では7幎党䜓での倉動ずしおのトレンドに加えお埪環性のある倉動ずしお月次倉動季節倉動も調べる時系列的な埮现な分析は経枈自然の分野では倚くの実䟋があるものの蚀語珟象ぞの適甚は未開拓である実際蚀語テキストの月単䜍幎単䜍でのミクロな分析は近幎の倧芏暡電子コヌパスの敎備によっおようやく珟実的なものずなったずいう段階にあるにすぎない新聞での甚字パタンに時系列な倉動が存圚するこず自䜓は予想できるたずえば“春”ずいう文字は春に“倏”ずいう文字は倏に倚甚されそうであるしかしそもそも“春”なら“春”の字がある時期に倚甚されるずいっおも実際のパタンがどうであるのかたたこうした季節倉動が他の文字皮を含めおどの皋床䞀般的な珟象であるのかずいうのは調べおみなければわからない時系列倉動の䞭でも月次倉動に関しおは筆者らは既に新聞のカタカナ綎りを察象ずした分析久野野厎暪山1998野厎久野暪山1998新聞の文字を察象ずした分析久野暪山野厎1998を報告しおいるそこでは月ごずの頻床プロフィヌルの盞関をベヌスに隣接月次の単語・文字の䜿甚パタンが類䌌したものずなり12ヵ月がほが四季ず察応する圢でグルヌピングできるこずを瀺したが本報告では個々の文字をタヌゲットずしお時系列的倉動の怜出を詊みるこの時系列倉動の調査はトレンドに関しおは近幎における日本語の倉化の倧きさに぀いお考えるための基瀎資料ずなるずいう点からも意味が倧きいたた月次倉動季節倉動に぀いおは日本の堎合颚土的に四季の倉化が明確でありその倉化をめでる文化をもち様々な生掻の営みが1幎の特定時期ず結び぀いおいるずいう点から分析の芳点ずしお有効性が高いこずが期埅される以䞋では面皮倉動時系列倉動ずいう順序で分析結果を報告する実際の分析は䞡方を行き来し重ね合せながら進めたが面皮倉動の方が結果が単玔でありたた時系列倉動の分析では面皮芁因を考慮に入れる操䜜をしおいるずいう事情による
V24N04-02
投資家は資産運甚や資金調達のために数倚くの資産䟡栌分析を行っおいるずりわけファむナンス理論の発展ず共に過去の資産䟡栌情報や決算情報などの数倀情報を甚いた分析方法は数倚く報告されおいるしかしながら投資家にずっお数倀情報だけでなくテキスト情報も重芁な意思決定材料であるテキスト情報には数倀情報に反映されおいない情報が含たれおいる可胜性がありテキスト情報の分析を通じ有甚な情報を獲埗できる可胜性があるそのため近幎これたで数倀情報だけでは蚈枬が困難であった情報ず資産䟡栌ずの関連性の解明ぞの期埅から経枈ニュヌスや有䟡蚌刞報告曞アナリストレポヌトむンタヌネットぞの投皿内容などのテキスト情報を甚いた様々な資産䟡栌分析がなされおいる\cite{Kearney2014,Loughran2016}本研究ではこれらファむナンス分野及び䌚蚈分野の研究に甚いるための金融分野に特化した極性蟞曞の䜜成を詊みるテキスト情報の分析を行う際にはテキスト内容の極性ポゞティブorネガティブを刀断する必芁がある極性蟞曞を甚いた手法はこの課題を解くための䞻流の方法の䞀぀である極性蟞曞によるテキスト分析はキヌワヌドの極性情報を事前に定矩しテキスト内容の極性を刀断するこずで分析が行われるファむナンス分野及び䌚蚈分野の研究では極性蟞曞による分析が暙準的な手法ずなっおいる極性蟞曞が暙準的な手法ずなっおいる理由の䞀぀ずしおどの語句や文が重芁であるかが明確であり先行研究ずの比范が容易である点が挙げられるたた金融実務の芳点からするずテキスト情報を利甚しお資産運甚や資金調達をする際には株䞻や顧客ぞの説明責任が必芁であるずいう事情があるそのため内郚の仕組みがブラックボックス化しおしたう機械孊習よりも重芁な語句や文が明確である極性蟞曞の方が説明が容易であるこずから奜たれる傟向がある極性蟞曞にはGeneralInquirer\footnote{http://www.wjh.harvard.edu/{\textasciitilde}inquirer/}やDICTION\footnote{http://www.dictionsoftware.com/}などの心理孊者によっお定矩された䞀般的な極性蟞曞や金融分野に特化したオリゞナルの極性蟞曞\footnote{金融分野に特化した極性蟞曞ずしおLoughranandMcDonaldSentimentWordLists(http://www3.nd.edu/\linebreak[2]{\textasciitilde}mcdonald/Word\_Lists.html)がある}が甚いられる金融分野では独自の語圙が甚いられる傟向があるこずから\citeA{Henry2008}や\citeA{Loughran2011}では金融分野に特化した極性蟞曞を甚いるこずで分析粟床が䞊がるずの報告がなされおいるしかしながら金融分野に特化した極性蟞曞を䜜成するためには人手によるキヌワヌドの遞択ず極性の刀断が必芁であり評䟡者の䞻芳が結果に倧きく圱響するずいう問題点が存圚するたた䟡栌ずの関連性の高いキヌワヌドも幎々倉化するこずが想定される䟋えば新たな経枈むベントの発生や資産運甚の新手法などがあればその郜床キヌワヌドの極性情報を曎新する必芁があり専門家による極性刀断を芁するこずずなる自然蚀語凊理におけるブヌトストラップ法をはじめずする半教垫あり孊習を甚いる方法はあるもののこれも最初に遞択するキヌワヌドによっお分析結果に倧きな圱響を䞎えおしたうこずなるそこでこれら問題点に察する解決策の䞀぀ずしお本研究では人手による極性刀断を介さずにニュヌスデヌタず株匏䟡栌デヌタのみを甚いお極性蟞曞を䜜成する方法論を提瀺する株匏䟡栌デヌタを甚いお日本語新聞蚘事を察象に重芁語の抜出を詊みた研究報告ずしお\citeA{Ogawa2001}や\citeA{Chou2008}\citeA{Hirokawa2010}などがあるもののこれらは株匏䟡栌情報からマヌケット倉動を十分に調節できおいない具䜓的には株匏固有のリスクを調節できおいない䟋えば同じ銘柄であっおも時期によっお株匏が有するリスクプレミアムに違いがありリスクに䌎う株匏䟡栌倉動が荒い時期ず穏やかな時期があり株匏リタヌンが䞀芋同じであっおもそこから埗られる情報は異なるこずが広く知られおいる\cite{Campbell2003}たた異なる銘柄に぀いお同様であるリスクに䌎う株匏䟡栌倉動が荒い銘柄ず穏やかな銘柄があり株匏リタヌンが䞀芋同じであっおもそこから埗られる情報は異なるこずも広く知られおいる\cite{Campbell2003}加えお新聞蚘事には必ずしも資産䟡栌倉動ず関連性の高い新鮮な内容のみが蚘述されおいるだけではない本研究ではこれら問題点も考慮しなおか぀金融垂堎における資産䟡栌圢成ず関連性の高いメディアである日経QUICKニュヌスを甚いお重み付き属性倀付きキヌワヌドリスト以䞋本皿では「重み付き属性倀付きキヌワヌドリスト」のこずを単に「キヌワヌドリスト」ず蚘述するの䜜成を行うさらに䜜成したキヌワヌドリストによっおどの時点でのニュヌス蚘事を分類できるかをキヌワヌドリストの䜜成に甚いた日経QUICKニュヌスず他メディアであるロむタヌニュヌスの分類を通じお怜蚌する次章は本分析で甚いるデヌタに觊れ3章ではキヌワヌドリストの䜜成方法4章ではキヌワヌドリストを甚いた分類怜蚌を蚘す5章はたずめである
V03N04-02
label{intro}機械翻蚳システムには少し埮劙だが重芁な問題ずしお冠詞の問題がある䟋えば\vspace*{5mm}\begin{equation}\mbox{\underline{本}\.ず\.い\.う\.の\.は人間の成長に欠かせたせん}\label{eqn:book_hito}\end{equation}の「本」は総称的な䜿われ方で英語では``abook''にも``books''にも``thebook''にも蚳されるこれに察しお\begin{equation}\mbox{\.昚\.日\.僕\.が\.貞\.し\.た\underline{本}は読みたしたか}\label{eqn:book_boku}\end{equation}の「本」は英語では``thebook''ず蚳される冠詞の問題は倚くの堎合名詞句の{\bf指瀺性}ず{\bf数}を明らかにするこずによっお解決できる文(\ref{eqn:book_hito})の「本」は総称名詞句で数は未定であり``abook''にも``books''にも``thebook''にも蚳されるたた文(\ref{eqn:book_boku})の「本」は定名詞句でほずんどの堎合単数ず解釈しおよいよっお英語では``thebook''ずなる名詞句の指瀺性ず数は日本語の衚局衚珟から埗られるこずが倚い䟋えば文(\ref{eqn:book_hito})では「\.ず\.い\.う\.の\.は」ずいう衚珟から「本」が総称名詞句ずわかる文(\ref{eqn:book_boku})では修食節「昚日僕が貞した」が限定しおいるこずから「本」が定名詞句ずわかるそこで本研究では名詞句の指瀺性ず数を日本語文䞭にあるこのような衚局衚珟を手がかりずしお掚定するこずを詊みた名詞句の指瀺性ず数の掚定は文脈䟝存性の高い問題であり本来文脈凊理などを行なっお解決すべき問題であるしかし珟時点での自然蚀語凊理の技術では文脈凊理を他の解析に圹立おるずころたでは来おいないたた近幎コヌパスベヌスの研究が盛んであるが指瀺性ず数の正解の情報が付䞎されおいるコヌパスがなくタグなしコヌパスから指瀺性ず数の問題を解決するこずはほずんど䞍可胜であるのでコヌパスベヌスでこの問題を解決するこずはできないそういう状況の䞭で本論文は衚局の手がかりを利甚するだけでも指瀺性や数の問題をかなりの皋床解決するこずができるこずを瀺すものである本論文は文献\cite{Murata1993B}を詳しくしたものである近幎本研究は文献\cite{Bond1994,Murata1995}などにおいお匕甚され具䜓的に重芁性が明らかになり぀぀ある\cite{Bond1994}においおは日本語から英語ぞの翻蚳における数の決定に利甚されたた\cite{Murata1995}においおは同䞀名詞の指瀺察象の掚定に利甚されおいるそこで本論文は本研究を論文ずしおたずめるこずにしたものである以前の文献ではあげられなかった芏則も若干付け加えおいる
V02N04-04
本論文では,話者の察象認識過皋に基づく日本語助詞「が」ず「は」の意味分類を行ない,これを,䞀般化LR法に基づいお構文解析するSGLRパヌザ(沌厎,田侭1991)の䞊に実装する.さらに,助詞「を」ず「に」に぀いおも意味分類を行ない,パヌザに実装する.そしお,これらの意味分類の有甚性を実隓により確認した結果に぀いお述べる.話者の察象認識過皋ずは,話者が察象を認識し,それを蚀語ずしお衚珟する際に,察象を抂念化し,察象に察する話者の芋方や捉え方,刀断等を加える過皋のこずをいう.本研究の新芏性は,次の3点である.1.䞉浊文法に基づいお,日本語の助詞「が」ず「は」の意味芏則,及び,「を」ず「に」に぀いおの意味分類を考案したこず.2.この芏則の動䜜機構をPrologの述語ずしお蚘述し,日本語DCGの補匷項に組み蟌んだこず.3.その芏則をSGLRパヌザに茉せ,構文解析ず意味解析の融合を図り,それにより,構文的曖昧性を著しく削枛できるこずを瀺したこずである.関連する研究ずしおは,(野口,鈎朚1990)がある.そこでは,「が」ず「は」の甚法の分類を,その語甚論的機胜ず,聎者の解釈過皋の特城ずによっお敎理しおいる.本研究ずの盞違は,(野口,鈎朚1990)が聎者の解釈過皋を考慮した分類であるのに察し,本研究では,話者の察象認識過皋を考慮した分類である点,および,本研究がパヌザぞの実装を行なっおいるのに察し,(野口,鈎朚1990)は,これを行なっおいない点である.以埌,2章では蚀語の過皋的構造,3章では助詞「が」ず「は」の意味分析,4章では助詞「が」ず「は」のコア抂念に぀いお述べる.5章では,助詞「が」ず「は」の意味芏則,および,助詞「を」ず「に」の意味芏則に぀いお述べる.6章ではパヌザの基本的枠組,7章では詊䜜した文法ず蟞曞に぀いお述べる.8章ではSGLRパヌザの実装に぀いお述べ,実隓結果を瀺す.そしお,9章では結論を述べる.
V10N04-09
日本語のテンス・アスペクトは助動詞「タ/テむル/テアル/シツツアル/シテむク/ 」などを付属させるこずによっお衚珟される䞭囜語では「了/着/\kanji{001}(過)/圚」などの助字がテンス・アスペクトの暙識ずしお甚いられるがテンス・アスペクトを明瀺的に衚瀺しない堎合も倚い蚀語孊の偎からの䞡蚀語のテンス・アスペクトに関する比范察照の先行研究においおは次のような文献がある\begin{enumerater}\renewcommand{\labelenumi}{}\renewcommand{\theenumi}{}\item\cite{Ryu1987}は䞡蚀語の動詞を完成ず未完成に分類しながら「タ」ず「了」の意味甚法を察比した\item\cite{Cho1985}は「了」ず「た」の察応関係を描きその埮劙に䌌通ったり食い違ったりする原因理由を探しおいる\item\cite{Shu1989}は「タ」ず「了」のテンス・アスペクトの性栌に぀いお論じおいる\item\cite{Oh1996}は「シテむル」圢の意味甚法を基本にしお日本語動詞の皮別に察する䞭囜語の察応方法を考察しおいる\item\cite{Ryu2000}は䞭囜語の動詞分類によっお意味甚法䞊で日本語のテンス・アスペクトず䞭囜語のアスペクト助字ずの察照関係を述べおいる\\\end{enumerater}これらの蚀語孊偎の先行研究では日䞭䞡蚀語間のテンス・アスペクト衚珟の察応の倚様性すなわち曖昧性を瀺すず同時に動詞の時間的な性栌や文法特城の角床から曖昧性を解消する方法も論じおいるしかしながらこれらの先行研究では䟋えば「回想を衚す堎合」や「動䜜が完了或いは実珟したこずを衚す堎合」などずいった衚珟での刀断基準を甚いおおりそのたた蚈算機に導入するこずは難しいすなわちこれらの刀断基準は人間には了解できおも機械にずっおは「どのような堎合が回想を衚す堎合であるのか」「どのような堎合が完了あるいは実珟したこずを衚す堎合であるのか」は分からない本論文では機械翻蚳の立堎から日本語のテンス・アスペクト助蟞である「タ/ル/テむル/テむタ」に察しお䞭囜語偎で䞭囜語のテンス・アスペクト甚助字である「了/着/\kanji{001}(過)/圚」を付属させるか吊かに぀いおのアルゎリズムを考案したその際\maru{4}では日本語述語の時間的性栌を分析しお䞭囜語ぞの察応を論じおいるが我々は日䞭機械翻蚳においおは察応する䞭囜語の述語はすでに埗られおいるず考えおよいから䞭囜語の述語の時間的性栌も同時に刀断の材料ずしおアルゎリズムに組み蟌んだそのほか䞡蚀語における述語のいく぀かの文法特城や共起情報も甚いた以䞋第2章で䞡蚀語におけるテンス・アスペクト衚珟の意味甚法およびその間の察応関係に぀いおたずめ第3章で「タ/ル/テむル/テむタ」ず䞭囜語アスペクト助字の察応関係を定めるアルゎリズムに぀いお述べたさらに第4章で䜜成した翻蚳アルゎリズムの評䟡を手䜜業で行った結果を説明し誀った箇所に぀いお分析も行った評䟡の結果は玄8割の正解率であった
V07N05-04
label{sec:introduction}本皿では、人手で蚘述された文法及び統蚈情報を甚いお日本語の係り受け関係を求める手法に぀いお述べる。特に、文法ずヒュヌリスティクスにより文節の係り先の候補を絞った時に構成するこずができる新しいモデルを提案し、それにより高い係り受けの粟床文節正解率88.6$\%$が埗られるこずを瀺す。我々のグルヌプでは、䜕らかの意味衚珟を構成できるような高機胜な構文解析噚を実珟するこずを最終目暙ずし、HPSG\cite{PollardSag94}の枠組みに基づいた文法を䜜成しおいる。珟状では意味衚珟の構成こそできおいないが、新聞や雑誌などの実䞖界の文章の殆どに察しお構文朚を出力できる、被芆率の高い日本語文法SLUNG\cite{Mitsuishi98}を開発した。しかしながら、文法的に可胜な構造を列挙するだけでは、曖昧性が倧きいため、実甚に耐えない。たた、今埌の課題である意味構造の自動孊習のためにも、曖昧性の解消が芁求される。本研究では、文法を甚いた構文解析の結果の曖昧性解消を目的ずしお、文節単䜍の係り受け解析によっお、最も可胜性の高い統語構造を遞択できるようにする。たた、係り受け解析を行う際に文法を甚いるこずが粟床の向䞊に寄䞎しおいる。係り受け解析は以䞋のような手順でなされる。\begin{itemize}\itemたず、文法SLUNGで構文解析し、各文節の係り先の候補を、文法が蚱す文節に絞る。\item文法により絞った係り先候補が぀以䞊存圚する堎合、それを係り元から芋お(1)最も近い文節、(2)二番目に近い文節、(3)最も遠い文節の぀に制限する。これは、䞊蚘の䞉文節のいずれかが正解ずなる堎合が98.6$\%$を占めるずいう芳察に基づいおいる。この制限により、以䞋で考える統蚈モデルにおいお、係り先の候補は垞に぀以䞋であるずみなせる\footnote{候補が぀の堎合は、係り先をその文節に決定できるため、候補が぀たたは぀の時にのみ確率を蚈算する。}。\item係り元文節がそれぞれの候補に係る確率を、{\bf぀組぀組モデル}を甚いお求める。このモデルは、係り元の文節ず、぀たたは぀の係り先候補の党おを同時に考慮するずいう特城があり、最倧゚ントロピヌ法\cite{Berger96}を甚いお掚定される。\item文法が出力するそれぞれの郚分朚文節間の係り受けに盞圓するに䞊蚘の統蚈倀を割り圓おお、最も高い優先床が割り圓おられた文党䜓の構文朚が遞択される。\end{itemize}本研究で甚いるモデルず他の研究でのモデルの違いに぀いおであるが、埓来の統蚈モデル\cite{Uchimoto99}\cite{Haruno98}\cite{Fujio99}では、係り元文節$i$・係り先文節$j$に察しお、係り元文節の属性$\Phi_i$及び係り先文節の属性$\Psi_{i,j}$係り元ず係り先の文節間の属性を含むを前件ずしお、係り受けが成立するTが出力される条件付き確率\begin{equation}P(i\rightarrowj)=P(\mbox{T}\mid\Phi_i,\Psi_{i,j})\label{equ:naive0}\end{equation}\refstepcounter{enums}を求めおいた。これに察し、本研究で甚いる぀組぀組モデルでは、係り元文節$i$の候補$t_n$に関しお、$i$の属性を$\Phi_i$、$t_k$及び$i$ず$t_k$の文節間の属性を$\Psi_{i,t_k}$ずするずき、$\Phi_i$ず党おの$t_k$に察する$\Psi_{i,t_k}$を前件ずしお、$n$番目の候補が遞ばれる条件付き確率\begin{eqnarray}P(i\rightarrowt_n)=&P(n\mid\Phi_i,\Psi_{i,t_1},\Psi_{i,t_2})&候補が぀のずき:n=1,2\label{equ:triplet0}\refstepcounter{enums}\\P(i\rightarrowt_n)=&P(n\mid\Phi_i,\Psi_{i,t_1},\Psi_{i,t_2},\Psi_{i,t_3})&候補が぀のずき:n=1,2,3\label{equ:quadruplet0}\end{eqnarray}\refstepcounter{enums}を求める。䞊蚘の(\ref{equ:triplet0}),~(\ref{equ:quadruplet0})匏をそれぞれ぀組モデル・぀組モデルず呌ぶ。なお、ここでの$n$番目の候補ずは、衚局文䞭で係り元から数えお$n$番目の文節ではなく、文法的に蚱される係り先のうち぀たたは぀に絞ったものの䞭で、係り元から$n$番目に近い文節である。\ref{sec:related}~節では、埓来の統蚈方匏の日本語係り受け解析に関する関連研究、本研究で甚いる日本語文法、及び最倧゚ントロピヌ法を玹介する。\ref{sec:ourmodel}~節では、䞊蚘で抂芳した我々の手法を順に詳しく述べる。\ref{sec:result}~節の実隓結果で、察照実隓の結果ずずもに぀組぀組モデルの有効性を瀺す。そしお、\ref{sec:observations}~節で、具䜓的なパラメヌタの芳察や他研究ずの比范を行う。
V06N07-03
GeorgeA.Millerは1956幎に人間の短期蚘憶の容量は±皋床のチャンク\footnote{チャンクずはある皋床たずたった情報を蚈る情報の認知単䜍のこず}(スロット)しかないこず぀たり人間は短期的には±皋床のものしか芚えられないこずを提唱した\cite{miller56}本研究では京倧コヌパス\cite{kurohashi_nlp97}を甚いお日本語文の各郚分においお係り先が未決定な文節の個数を数えあげその個数がおおよそ±皋床でおさえられおいたこずを報告するこの結果は人間の文の理解過皋においお係り先が未決定な文節を短期蚘憶に栌玍するものであるず仮定した堎合京倧コヌパスではその栌玍される量がちょうどMillerのいう±の䞊限の9皋床でおさえられおおりMillerの±の提唱ず矛盟しないものずなっおいるたたYngveによっお提案されおいる方法\cite{yngve60}により英語文でも同様な調査を行ないNP皋床のものをたずめお認識するず仮定した堎合必芁ずなる短期蚘憶の容量が±の䞊限の9皋床でおさえられおいたこずを確認した近幎タグ぀きコヌパスの増加によりコヌパスに基づく機械孊習の研究が盛んになっおいるが\cite{murata:nlken98}タグ぀きコヌパスずいうものは機械孊習の研究のためだけにあるのではなく本研究のような蚀語の数量的な調査にも圹に立぀ものである珟圚の日本の蚀語凊理研究ではコヌパスを機械孊習の研究に甚いるものがほずんどであるが本論文のようにコヌパスの様々な䜿い道を考慮するべき時代がきおいるず思っおいる
V20N03-06
2011幎3月に発生した東日本倧震灜では゜ヌシャルメディアは有益な情報源ずしお倧掻躍した~\cite{nomura201103}震灜に関する情報源ずしお゜ヌシャルメディアを挙げたネットナヌザヌは18.3\%でむンタヌネットの新聞瀟(18.6\%)むンタヌネットの政府・自治䜓のサむト(23.1\%)ず同皋床であるニヌルセン瀟の調査~\cite{netrating201103}によるず2011幎3月のmixiの利甚者は前月比124\%Twitterは同137\%Facebook同127\%であり利甚者の倧幅な䌞びを瀺した東日本倧震灜埌のTwitterの利甚動向亀換された情報の内容情報の䌝搬・拡散状況などの分析・研究も進められおいる~\cite{Acar:11,Doan:11,Sakaki:11,Miyabe:11}Doanら~\cite{Doan:11}は倧震灜埌のツむヌトの䞭で地震接波攟射胜心配に関するキヌワヌドが倚く぀ぶやかれたず報告しおいる宮郚ら~\cite{Miyabe:11}は震灜発生埌のTwitterの地域別の利甚動向情報の䌝搬・拡散状況を分析したSakakiら~\cite{Sakaki:11}は地震や蚈画停電などの緊急事態が発生したずきのツむッタヌの地域別の利甚状況を分析・報告しおいるAcarずMurakiは~\cite{Acar:11}震灜埌にツむッタヌで亀換された情報の内容を分類譊告救助芁請状況の報告自身の安吊情報呚りの状況心配しおいる䞀方で3月11日の「コスモ石油のコンビナヌト火灜に䌎う有害物質の雚」に代衚されるようにむンタヌネットや゜ヌシャルメディアがいわゆるデマ情報の流通を加速させたずいう指摘もある東日本倧震灜ずそれに関連する犏島第䞀原子力発電所の事故では倚くの囜民の生呜が脅かされる事態ずなったため人間の安党・危険に関する誀情報䟋えば「攟射性物質から甲状腺を守るにはむ゜ゞンを飲め」が拡散した東日本倧震灜に関するデマをたずめたツむヌト\footnote{https://twitter.com/\#!/jishin\_dema}では2012幎1月時点でも月に十数件のペヌスでデマ情報が掲茉されおいるこのようにTwitter䞊の情報の信憑性の確保は灜害発生時だけではなく平時においおも急務である我々は誀情報䟋えば「攟射性物質から甲状腺を守るためにむ゜ゞンを飲め」に察しおその蚂正情報䟋えば「攟射性物質から甲状腺を守るためにむ゜ゞンを飲め\ulinej{ずいうのはデマ}」を提瀺するこずで人間に察しおある皮のアラヌトを䞎え情報の信憑性刀断を支揎できるのではないかず考えおいる蚂正情報に基づく信憑性刀断支揎に向けお本論文では以䞋に挙げる3぀の課題に取り組む\begin{description}\item[東日本倧震灜時に拡散した誀情報の網矅的な収集]「○○ずいうのはデマ」「○○ずいう事実は無い」など誀情報を蚂正する衚珟以䞋蚂正パタヌンに着目し誀情報を自動的に収集する手法を提案する震灜時に拡散した誀情報を人手でたずめたりェブサむトはいく぀か存圚するが東日本倧震灜発生埌の倧量のツむヌトデヌタから誀情報を自動的か぀網矅的に掘り起こすのは今回が初めおの詊みである評䟡実隓ではたずめサむトから取り出した誀情報のリストを正解デヌタず芋なし提案手法の粟床や網矅性に関しお議論する\item[東日本倧震灜時に拡散した誀情報の発生から収束たでの過皋の分析]東日本倧震灜時の倧量のツむヌトデヌタから自動抜出された誀情報に察し誀情報の出珟ずその拡散状況その蚂正情報の出珟ずその拡散状況を時系列で可芖化するこずで誀情報の発生から収束たでの過皋をモデル化する\item[誀情報ず蚂正情報の識別の自動化]誀情報を蚂正しおいる情報を自然蚀語凊理技術で自動的に認識する手法を提案しその認識粟床を報告する提案手法の倱敗解析などを通じお誀情報ず蚂正情報を察応づける際の技術的課題を明らかにするたた本研究の評䟡に甚いたデヌタはツむヌトIDず\{誀情報拡散蚂正その他\}のラベルの組ずしお公開を予定しおおり誀情報ずその蚂正情報の拡散に関する研究の基瀎デヌタずしお貎重な蚀語資源になるず考えおいる\end{description}なおツむヌトのデヌタずしおは東日本倧震灜ワヌクショップ\footnote{https://sites.google.com/site/prj311/}においおTwitterJapan株匏䌚瀟から提䟛されおいた震灜埌1週間の党ツむヌトデヌタ179,286,297ツむヌトを甚いる本論文の構成は以䞋の通りであるたず第2節では誀情報の怜出に関する関連研究を抂芳し本研究ずの差異を述べる第3節では誀情報を網矅的に収集する手法を提案する第4節では提案手法の評䟡実隓結果及びその考察を行う第5節では収集した誀情報の䞀郚に぀いお誀情報ずその蚂正情報の拡散状況の分析を行い自動凊理による蚂正情報ず誀情報の察応付けの可胜性に぀いお議論する最埌に第6節で党䜓のたずめず今埌の課題を述べる
V30N03-03
察話においお察話の参加者の間で共有される知識や信念の情報を共通基盀たたは盞互信念ず呌ぶ\cite{CLARK1989259,traum94,kopp21}耇雑な内容を䌎う察話はその内容の理解を積み䞊げおいく必芁があるためナヌザずの高床な察話䟋えば教育議論亀枉などを目的ずする察話が可胜なシステムを実珟するためには察話を通じおナヌザずずもに共通基盀を構築しおいきそれに基いお察話を行うモデルを確立するこずが望たしい察話をモデル化する䞊で共通基盀は重芁な抂念の䞀぀ずされおきたが共通基盀が構築される過皋を分析した研究は少なくその過皋は明らかではない\cite{nakano19}共通基盀を扱った埓来の研究では話者が察話を通じお共同䜜業を行う課題を蚭定し察話や課題に関する情報を蚘録分析するずいうアプロヌチが取られおきた\cite{benotti21,chandu21}課題の達成には䜜業者間で共通基盀を構築する必芁があるこずから課題の最終的な結果を共通基盀ず関連付けお分析するこずで察話ず共通基盀の関係性が分析されおいる\cite{anderson91,foster08,he17}そのため察話を通じおどのように共通基盀が構築されるかずいう過皋そのものに関する研究はいく぀かの䟋倖を陀き行われおきおいない䟋倖ずしお\citeA{udagawa19}は共通基盀の構築過皋を分析するために課題に関するオブゞェクトおよび察話䞭に出珟する参照衚珟を人手で結び付けたデヌタを䜜成し参照衚珟からオブゞェクトを掚定する研究を行ったたた\citeA{bara21}は仮想空間䞊で話者が察話を通じお共同䜜業を行う課題においお察話盞手の信念や行動に぀いおどの皋床理解しおいるかを問う質問をリアルタむムに話者に回答させるこずで察話䞭の共通基盀を蚘録しおいるこれらの研究では察話䞭の共通基盀を手䜜業で蚘録する必芁があり高いコストがかかるたた分析可胜な情報はあらかじめ定矩された参照衚珟や質問の内容に限定される本論文では\hl{共同䜜業を行う察話を察象ずし}課題の䞭間結果を構築䞭の共通基盀に盞圓するものずしお自動的に蚘録するこずで共通基盀構築の過皋を分析する手法を提案する課題の䞭間結果をその時点における共通基盀に盞圓するものずしお蚘録するこずで共通基盀が蚘録された察話を䜎いコストで収集でき察話の各段階における各話者の信念やその共通郚分である共通基盀を分析するこずが可胜になるこのために2名の䜜業者がテキストチャットを甚いおランダムに配眮されたオブゞェクトを共通のレむアりトに配眮する課題{\bf\taskname}\fig{diagram}を蚭定した本課題においお2名の䜜業者が䜜成したレむアりトを各䜜業者の信念ずみなしそれらの類䌌床を利甚するこずで察話を通じお構築される共通基盀を定量化するこずが可胜である{\taskname}を甚いお984察話を収集し共通基盀構築の過皋を調査した結果\hl{共通基盀の構築過皋にいく぀かのパタンが芋られたた察話盞手の発話を肯定したり話者自信の理解を盞手に䌝えたりする衚珟が出珟しおいる堎合共通基盀が構築できおいる傟向にあるず考えられる}さらに共通基盀を構築可胜な察話システム\hl{の実珟}に向けお察話の各段階における共通基盀構築の床合いを掚定する実隓を実斜した結果察話ずレむアりトの双方の情報が掚定に有甚であるこずが明らかになった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-3ia2f1.pdf}\end{center}\hangcaption{本研究で提案する{\taskname}各䜜業者は自身の図圢配眮しか参照するこずができず盞手の図圢配眮は参照するこずはできない}\label{fig:diagram}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本論文の貢献は以䞋の3点である\begin{enumerate}\item察話䞭の共通基盀を自動的に蚘録する手法を提案した提案手法を利甚するこずで人手によるアノテヌションやアンケヌトぞの回答を経るこずなく共通基盀が構築される過皋を蚘録するこずが可胜ずなるたた提案する共同図圢配眮課題の察話を984察話収集した共同図圢配眮コヌパスを構築した\item共通基盀構築の過皋を初めお定量的に明らかにした具䜓的には共通基盀構築の過皋が耇数の兞型的なクラスタに分けるこずができたた\hl{察話䞭に肯定的な評䟡や共感を瀺す発話が出珟しおいる堎合共通基盀が構築できおいる傟向にあるず考えられる}\item共通基盀を構築可胜な察話システムの実珟に向けお共通基盀構築の床合いを察話ず課題の内容から掚定する実隓を行いその双方の内容が掚定に有甚であるこずを瀺した\end{enumerate}%本研究で提案する共同図圢配眮課題は共通基盀を蚘録するこずを目的ずしお蚭蚈されおおりその察話の内容は䞀般的な察話ず比范しお限定的であるしかしながら我々の知る限り共通基盀構築の過皋を定量化した詊みは本研究が初めおである共通基盀の構築過皋は盞互理解を必芁ずするあらゆる察話に珟れうるため本研究の知芋は共通基盀を扱う察話システムの研究䞀般においお有甚だず考えおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V02N01-04
文章(文献)の執筆者の掚定問題(authorshipproblem),あるいは執筆順序の掚定や執筆時期の掚定などの問題(Chronology)に察しお,文章の内容や成立に関する歎史的事実の考蚌ずは別に,文章から著者の文䜓の蚈量的な特城を抜出し,その統蚈分析によっお問題の解決を詊みる研究が倚くの人々に泚目をあ぀め぀぀ある.統蚈分析の手法を甚いた文章の著者の掚定や執筆の時期の掚定などの研究は今䞖玀の初頭から行なわれおいたが,本栌的な研究が珟れたのは今䞖玀の䞭ごろである.研究の党䜓像を把握するため今䞖玀の䞻な研究を衚\ref{rri}に瀺した.\begin{table}[htb]\caption{{\dg著者の掚定などの研究のリスト}\label{rri}}\begin{center}\renewcommand{\arraystretch}{}\footnotesize{\begin{tabular}{llll}\hline分析の察象ずなった文章&甚いた情報&甚いた情報,手法&研究者\\\hlineShakespeare,Bacon&単語の長さ&モヌド&Mendenhall,T.C.(1887)\\TheImitationofChrist&文の長さ&平均倀,䞭倮倀など&Yule,G.U.(1939)\\TheImitationofChrist&語圙量&K特性倀&Yule,G.U.(1944)\\Shakespeareetal.&単語の音節数&Shannon゚ントロピヌ&Fucks,W.(1952)\\Shakespeareetal.&音節数の接続関係&分散共分散の固有倀,&\\&&Shannon゚ントロピヌ&Fucks,W.(1954)\\Shakespeareetal.&単語の長さの分垃&平均倀など&Williams,C.B.(1956)\\プラトンの第䞃曞簡&文の長さ&平均倀,䞭倮倀など&Wake,W.C(1957)\\WorkofPlato&文末の単語のタむプ&刀別分析&Cox,D.R.etal.(1958)\\QuintusCurtiusSnodgrass&&&\\letter&語の長さの分垃&$\chi^2$の怜定,$t$怜定&Brinegar,C.S.(1963)\\新玄聖曞の䞭のパりロの曞簡&語の䜿甚頻床&$\chi^2$怜定&Morton,A.Q.(1965)\\源氏物語の宇治十垖&頁数,和歌数など&U怜定,$\chi^2$怜定&安本矎兞(1960)\\Federalistpaper&単語の䜿甚頻床&線圢刀別分析,確率比&Mosteller,F.etal.(1963)\\由良物語&単語の䜿甚頻床&線圢刀別分析,確率比&韮沢正(1965)\\ShakespeareandBacon&単語の長さの分垃&分垃の比范&Williams,C.B.(1975)\\Shakespeare&語圙量&ポア゜ン分垃&Thisted,R.etal.(1976)\\源氏物語&頁数,和歌数等&因子分析&安本矎兞(1977)\\Shakespeare&単語の出珟頻床&ポア゜ン分垃,怜定&Thisted,R.etal.(1987)\\玅楌倢&虚詞の䜿甚頻床&䞻成分,&\\&&クラスタヌリングなど&Li,X.P.(1987,1989)\\日蓮遺文&品詞の䜿甚率など&$t$怜定,䞻成分,&\\&&クラスタヌリング&村䞊埁勝他(1992,1994)\\\hline\end{tabular}}\end{center}\end{table}文章の著者の掚定や文章の分類などを行なう際,文章に関するどのような著者の特城を衚す情報(特城情報)を甚いるかが問題解決の鍵である.今たでの文章の著者の掚定や文䜓の研究では著者の特城を衚す情報ずしおは,単語の長さ,単語の䜿甚頻床,文の長さなどがよく甚いられおいる.日本文に関しお,少し詳现に芋るず,安本は盎喩,声喩,色圩語,文の長さ,䌚話文,句読点,人栌語などの項目を甚いお100人の䜜家の100線の文章を䜓蚀型—甚蚀型,修食型—非修食型,䌚話型—文章型に分類するこずを詊み(安本1981,1994),たた長線床(頁数),和歌の䜿甚床,盎喩の䜿甚床,声喩の䜿甚床,心理描写の数,文の長さ,色圩語の䜿甚床,名詞の䜿甚床,甚蚀の䜿甚床,助詞の䜿甚床,助動詞の䜿甚床,品詞数の12項目の情報を甚いお源氏物語の宇治十垖の著者の掚定を詊みた(安本1958).韮沢は,「にお」,「ぞ」,「しお」,「ど」,「ばかり」,「しも」,「のみ」,「ころ」,「なむ」,「じ」,「ざる」,「぀」,「む」,「あるは」,「されど」,「しかれども」,「いず」,「いかに」などの単語の䜿甚率を甚いお,「由良物語」の著者の刀定(韮沢1965,1973)を行い,村䞊らは品詞の接続関係,接尟語などを甚いお日蓮遺文の真停に぀いお蚈量分析を行なっおいる(村䞊1985,1988,1994).このように,日本文に関しお,文章の著者の掚定を詊みる研究はいく぀かあるが,著者の掚定などのための文章に関するどのような情報が有効ずなるかに関する基瀎的な研究はほずんどない状況である.文章に関するどのような芁玠に著者の特城が珟れるかに関しお,倖囜での研究ではいく぀かあるが,それは蚀語によっお異なるず考えられるため,倖囜語での研究成果が日本語の堎合もあおはたるのか,もしあおはたらないずすれば日本語の文章ではどのような芁玠に著者の特城が珟れるかずいうようなこずが文䜓研究の重芁な課題である.筆者は日本語の文章の著者の掚定あるいは著者別に文章を分類する基瀎的な研究ずしお,文章の䞭のどのような芁玠が著者の文䜓の特城になるかに぀いお研究を進めおいる.コンピュヌタのハヌドり゚アず゜フトり゚アの発展に䌎い,コンピュヌタを利甚するこずによっお文章の䞭から膚倧な情報が抜出できるようになった.しかし,今床はそのような膚倧な情報の䞭からどの情報を甚いるべきかずいう新しい問題が生じた.筆者らは文章の䞭に䜿甚された読点に぀いお蚈量分析を行ない,読点の前の文字に関する情報で文章を著者別に分類する方法を提案し,この方法は文孊䜜品だけではなく研究論文に぀いおも有効であるこずを実蚌した(金1993a,b,1994c,d,e).このような日本文に適応した著者の文䜓の特城情報の抜出に関する研究は始たったばかりで決しお十分ずはいえない.ずころで,コンピュヌタで著者の文䜓の特城を抜出するためには蚈算機凊理可胜な文章のデヌタベヌスが必芁であるが,そのようなデヌタベヌスが入手できなかったため,䜜成するこずにした.デヌタベヌス化したのは井䞊靖,䞉島由玀倫,䞭島敊の短篇小説である.分析に甚いた情報の安定性の考察及び甚いた短い文章ずのバランスをずるため,比范的長い文章はいく぀かに分割しお甚いた.䟋えば,井䞊の「恋ず死ず波ず」は二぀に,䞭島の「匟子」は䞉぀に,「李陵」は四぀に分割しお甚いるこずにした.衚\ref{list}に,甚いた文章ず発衚幎などを瀺した.\begin{table}[htb]\caption{{\dg分析に甚いた文章のリスト}\label{list}}\begin{center}\small{\begin{tabular}{llccccc}\hline著者&文章名&蚘号&単語数&出版瀟&発衚の幎\\\hline井䞊靖&結婚蚘念日&I1&4749&角川文庫&1951\\&石庭&I2&4796&同䞊&1950\\&死ず恋ず波ず(前半)&I3&4683&同䞊&1950\\&死ず恋ず波ず(埌半)&I4&4386&同䞊&同䞊\\&垜子&I5&3724&新朮文庫&1973\\&魔法壜&I6&3624&同䞊&同䞊\\&滝ぞ降りる道&I7&3727&同䞊&1952\\&晩倏&I8&4269&同䞊&同䞊\\䞉島由玀倫&遠乗䌚&M1&4984&新朮文庫&1951\\&卵&M2&4004&同䞊&1955\\&詩を曞く少幎&M3&4502&同䞊&1955\\&海ず倕焌&M4&3359&同䞊&1955\\䞭島敊&山月蚘&L1&3226&新朮文庫&1942\\&名人䌝&L2&3202&同䞊&1942\\&匟子(前の1/3)&L3&4078&同䞊&1943\\&匟子(䞭の1/3)&L4&4092&同䞊&同䞊\\&匟子(埌の1/3)&L5&3727&同䞊&同䞊\\&李陵(前の1/4)&L6&4563&同䞊&1944\\&李陵(䞭の1/4)&L7&4561&同䞊&同䞊\\&李陵(䞭の1/4)&L8&4638&同䞊&同䞊\\&李陵(埌の1/4)&L9&4458&同䞊&同䞊\\\hline\end{tabular}}\end{center}\end{table}この3人を遞んだのは,OCR(光孊読み取り装眮)で文章を入力する堎合に挢字の認識率が問題になるため,珟代文の䞭で挢字の䜿甚率がわりに高い䞭島の文章を甚いおOCRでの入力テストを行なったのがきっかけであった.䞭島ず同時期の䜜家ずしお井䞊,䞉島を遞んだ.デヌタベヌスは分析に甚いる文章をOCRで入力し,読み取りの誀りを蚂正し,品詞コヌドなどを入力しお䜜成した.衚\ref{datas}に䜜成したデヌタベヌスの䞀郚分を瀺した.単語の認定は「広蟞苑」に埓った.ただし,広蟞苑にない耇合動詞に぀いおは耇合された党䜓を1語ずした.\begin{table}[htb]\caption{\dgデヌタベヌスの䟋}\label{datas}\begin{center}\footnotesize\renewcommand{\arraystretch}{}\begin{tabular}{l}\hline\\(2)父は(27)軍医で,(4)圓時(5)聯隊の\\(6)ある(6)地方の(9)小郜垂を(9)転々ず\\(10)しお(27)おり,(11)子䟛を(13)自分の\\(14)手蚱に(27)眮くず,(16)䜕回も\\(17)転校させなければ(23)ならなかったので,\\(19)そう(20)した(23)こずから(23)私を\\(23)郷里に(24)眮く(25)気に(26)なった\\(27)ものらしかった.\\\\(3)たずえ(3)田舎の(11)小孊校でも,(7)ただ\\(6)同じ(7)小孊校に(14)萜着いお(9)通わせ\\た(11)方が(11)教育䞊(11)いいず(13)考え\\たので(14)ある.\\\\\hline\end{tabular}\end{center}\hspace*{0.8cm}{\footnotesize蚘号は文節の境界線で,(数字)は(数字)の盎埌の文節が係る文節の番号で,ロヌマ字は品詞コヌドである.}\end{table}
V22N03-03
抜出型芁玄は珟圚の文曞芁玄研究においお最も広く甚いられるアプロヌチであるこのアプロヌチは文曞をある蚀語単䜍文節単語などの集合ずみなしその郚分集合を遞択するこずで芁玄文曞を生成する芁玄システムに必芁ずされる偎面はいく぀かあるが特に重芁なのが䞀貫性(coherence)\cite{hobbs85,mann:88}ず情報の網矅性が高い芁玄を生成するこずず芁玄長に察し柔軟に察応できるこずである䞀貫性の高い芁玄ずは原文曞の談話構造あるいは論理構造を保持した芁玄を指す芁玄が原文曞の談話構造を保持しおいない堎合原文曞の意図ず異なる解釈を誘発する文曞が生成されおしたうおそれがあるすなわち原文曞ず䌌た談話構造を持぀ように芁玄文曞を生成するこずは芁玄を生成するために重芁な芁玠である\footnote{原文曞は垞に䞀貫性を持った文曞であるこずを仮定しおいる}芁玄文曞においお談話構造を考慮するために修蟞構造理論(RhetoricalStructureTheory;RST)\cite{mann:88}が利甚可胜であるRSTは文曞の倧域的な談話構造を朚ずしお衚珟するためRSTの朚構造を損なわぬように原文曞䞭の抜出単䜍を遞択するこずで原文曞の談話構造を保持した芁玄文曞が生成できる\cite{marcu:98,daume:02,hirao:13}埓来のRSTを抜出型芁玄に組み蟌む埓来の手法の問題点はその抜出粒床にあるRSTで扱う文曞䞭の最小単䜍はElementaryDiscourseUnit(EDU)ず呌ばれおおよそ節に察応するテキストスパンである埓来手法は抜出の単䜍をEDUずしお芁玄の生成を行っおきたがそれが芁玄においお必ずしも最適な単䜍であるずは限らない\footnote{これに぀いおは\ref{sec:unit}節で考察する}たた本節で埌に説明するようにそれなりの長さを持ったテキストスパンを抜出単䜍ずする堎合芁玄長に察する柔軟性の面でも問題が生じる情報の網矅性は文曞芁玄の目的そのものでもある非垞に重芁な芁玠である芁玄文曞は原文曞の内容を簡朔にたずめおいる必芁があり原文曞の重芁な内容を網矅しおいるこずが芁求される近幎抜出型芁玄においお原文曞から重芁な抜出単䜍の郚分集合を遞択する問題を敎数蚈画問題(IntegerLinearProgramming;ILP)ずしお定匏化するアプロヌチが盛んに研究されおいる抜出された郚分集合が原文曞の情報をなるべく被芆するような目的関数を蚭定し最適化問題ずしお解くこずで原文曞の情報を網矅した芁玄文曞の生成が可胜ずなる実際にこれらの手法は芁玄文曞の情報の網矅性の指暙ずなる自動評䟡手法であるROUGE(Recall-OrientedUnderstudyforGistingEvaluation)\cite{lin:04}倀の向䞊に倧いに貢献しおきた\cite{mcdonald:07,filatova:04,takamura:09}RSTを芁玄に組み蟌む研究の倚くはRSTで定矩される修蟞構造の構造朚をそのたた利甚したものが倚かった\cite{marcu:98,daume:02}がHiraoら\cite{hirao:13}はRSTの談話構造朚をそのたた甚いるこずの問題点を指摘しEDUの䟝存構造朚(DEP-DT)に倉換し䟝存構造朚の刈り蟌みにより芁玄を生成する朚制玄付きナップサック問題\cite{johnson:83}ずしお芁玄を定匏化したILPの導入によっお高い網矅性を持った芁玄の生成が可胜ずなった䞀方で芁玄手法が持぀芁玄長に察する柔軟性は情報の網矅性ず密接な関係をも぀ようになった文曞芁玄では芁玄文曞が満たすべき䞊限の長さを指定するこずが䞀般的である抜出型芁玄においおよく甚いられる抜出単䜍は文であり生成された芁玄の文法性が保蚌されるずいう利点があるしかし高い圧瞮率すなわち原文曞の長さず比范しお非垞に短い長さの芁玄文曞が求められおいる堎合文を抜出単䜍ずするず十分な量の情報を芁玄文曞に含めるこずが出来ず情報の網矅性が䜎くなっおしたうずいう問題\footnote{これは䞊述の通りRSTに基づくEDUを抜出単䜍ずした手法も同様であるEDUは文よりは现かいずはいえ固定された抜出単䜍ずしおはかなり粗いテキストスパンである}があったこの問題に察し文抜出ず文圧瞮を組み合わせるアプロヌチが存圚する文圧瞮ずは䞻に単語や句の削陀により察象ずなる文からより短い文を抜出する手法である近幎こうした文圧瞮技術ず文抜出技術を逐次適甚するのではなくそれらを同時に行うアプロヌチ以降これらを同時モデルずよぶが盛んに研究されおおり高い情報の網矅性ず芁玄長ぞの柔軟性を持った芁玄文曞の生成が可胜ずなっおいる本研究の目的は文曞の談話構造に基づく情報の網矅性ず芁玄長ぞの高い柔軟性を持った芁玄手法を開発するこずであるこれたで文曞芁玄に談話構造を加える詊みず文抜出ず文圧瞮の同時モデルはどちらも文曞芁玄においお重芁な芁玠であるにもかかわらず独立に研究されおきたその倧きな芁因の䞀぀は䞡者の扱う抜出粒床の違いである前者はEDUであり埌者の抜出粒床は文圧瞮され短くなった文も含むである抜出単䜍を文やEDUずいうそれなりの長さのテキストスパンにするずある芁玄長制玄に察し遞択可胜なテキストスパンの組合せは自ずず限られ情報の網矅性を向䞊させるこずが困難な堎合がある我々は文間の䟝存関係に基づく朚構造ず単語間の䟝存関係に基づく朚構造が入れ子ずなった{\bf入れ子䟝存朚}を提案しその朚構造に基いお芁玄を生成するこずでこの問題に取り組む提案手法に぀いお図\ref{fig:nested_tree}に瀺す䟋で説明する本研究で提案する入れ子䟝存朚は文曞を文間の䟝存関係で衚した{\bf文間䟝存朚}で衚珟する文間䟝存朚のノヌドは文であり文同士の䟝存関係をノヌド間の゚ッゞずしお衚珟する各文内では文が単語間の䟝存関係に基づいた{\bf単語間䟝存朚}で衚珟されおいる単語間䟝存朚のノヌドは単語であり単語同士の䟝存関係をノヌド間の゚ッゞずしお衚珟するこのように文間䟝存朚の各ノヌドを単語間䟝存朚ずするこずで入れ子䟝存朚を構築するそしおこの入れ子䟝存朚を刈り蟌む぀たり単語の削陀による芁玄生成をILPずしお定匏化する生成された芁玄は文間䟝存朚ずいう芳点では必ず文の根付き郚分朚ずなっおおりその郚分朚内の各文内すなわち単語間䟝存朚の芳点では単語の郚分朚ずなっおいるここで文間䟝存朚からは必ず朚党䜓の根ノヌドを含んだ根付き郚分朚が抜出されおいるのに察し単語間䟝存朚はそうでないものも存圚するこずに泚意されたい埓来文圧瞮を文曞芁玄に組み蟌む研究では単語間䟝存朚の堎合も必ず根付き郚分朚が遞択されおいたが限られた長さで重芁な情報のみを芁玄に含めるこずを考えるず単語の根付き郚分朚ずいう制玄が情報の網矅性の向䞊の劚げずなる可胜性があるそこで提案手法では根付きに限らない任意の郚分朚を抜出するために郚分朚の芪を文䞭の任意の単語に蚭定できるよう拡匵を加えた\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{22-3ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{提案手法の抂芁原文曞は二皮類の䟝存朚に基づく入れ子䟝存朚ずしお衚珟される提案手法は文間䟝存朚からは根付き郚分朚その各ノヌドは単語間䟝存朚の郚分朚ずなっおいるように単語を遞択するこずで芁玄を生成する}\label{fig:nested_tree}\end{figure}提案手法をRSTDiscourseTreebank\cite{carlson:01}における芁玄システムの評䟡セットで埓来の同時モデルや朚制玄付きナップサック問題による芁玄手法ず比范評䟡したずころ文曞芁玄の自動評䟡指暙であるROUGEにおいお最高粟床が埗られるこずを確認した
V06N02-05
自然で自発的な発話を察象ずする音声翻蚳ないし音声察話システムの構築を目指しおいる読み䞊げ文を察象ずする音声認識研究においおは文が凊理単䜍ずなっおいるたた埓来の音声翻蚳ないし音声察話システムぞの入力は文節区切りのようなゆっくり䞁寧に発話された文を単䜍ずする音声であった\cite{Morimoto96}ここで音声翻蚳システムや音声察話システム等の音声認識応甚システムぞの入力ずなる機械的に自動凊理可胜な単䜍を「発話単䜍」ず呌ぶこずにするず自然で自発的な発話を察象ずする音声翻蚳ないし音声察話システムぞの入力ずしおの発話単䜍は文に限定できない䞀方蚀語翻蚳凊理における凊理単䜍は文である曞き蚀葉を察象ずする自然蚀語凊理システムにおける凊理単䜍も䞀般に文である話し蚀葉を察象ずする蚀語翻蚳凊理における凊理単䜍も文である\cite{Furuse97}音声察話システムにおける問題解決噚のための解釈の凊理単䜍も暗黙の内に文ないし文盞圓のものを想定しおいるず考えられるずころで本皿では文の定矩の議論はしない䟋えば文献\cite{Masuoka92}等に文に関する説明があるたた話し蚀葉における文は無音ず韻埋に代衚される衚局のレベル構造のレベル意味のレベルで特城付けられるず蚀われるが蚈算機凊理から芋お十分な知芋は埗られおいない\cite{Ishizaki96}そこで本皿では文ずいう術語は䜿わず翻蚳や解釈のための自然蚀語凊理単䜍ずいう芳点から「蚀語凊理単䜍」ず呌ぶこずにするたず{\bf2}で䞀぀の発話を耇数の蚀語凊理単䜍に分割したり耇数の発話をたずめお䞀぀の蚀語凊理単䜍に接合する必芁があるこずを通蚳者を介した䌚話音声デヌタを䜿っお瀺す次に{\bf3}でポヌズず现分化された品詞の$N$-gramを䜿っお発話単䜍から蚀語凊理単䜍に倉換できるこずを実隓により瀺す最埌に{\bf4}で党䜓をたずめ今埌の展望を述べる
V10N03-07
われわれは2001幎に行なわれたSENSEVAL2\cite{senseval2}の日本語蟞曞タスクのコンテストに参加したこのコンテストでは日本語倚矩性の解消の問題を扱っおおり高い粟床で日本語倚矩性の解消を実珟するほどよいずされるわれわれは機械孊習手法を甚いるアプロヌチを採甚した機械孊習手法ずしおは倚くのものを調査した方がよいず考え予備調査ずしお先行研究\cite{murata_nlc2001_wsd}においおシンプルベむズ法決定リスト法サポヌトベクトルマシン法などの手法を比范怜蚎したその結果シンプルベむズ法ずサポヌトベクトルマシン法が比范的よい粟床を出したのでその二぀の機械孊習手法を基本ずするこずにしたたた孊習に甚いる玠性は豊富なほどよいず考え文字列玠性圢態玠玠性構文玠性共起玠性UDC玠性(図曞通などで甚いられる囜際十進分類を利甚した玠性)ず非垞に倚くの玠性を利甚したコンテストにはシンプルベむズ法サポヌトベクトルマシン法たたそれらの組み合わせのシステム二぀の合蚈四぀のシステムをコンテストに提出したその結果組合わせシステムが参加システム䞭もっずも高い粟床(0.786)を埗たコンテストの埌シンプルベむズ法で甚いおいたパラメヌタを調節したずころさらに高い粟床を埗たたた解析に甚いる情報(玠性)を倉曎する远加実隓も行ない各玠性の有効性特城を調査した本皿ではこれらのシステムの説明ず結果を述べる以降\ref{sec:imp}節で倚矩解消の重芁性を述べ\ref{sec:mondai_settei}節で本コンテストの問題蚭定を述べる\ref{sec:ml_method}節でわれわれが利甚した機械孊習手法に぀いお述べ\ref{sec:sosei}節でその機械孊習手法で甚いる玠性に぀いお述べ\ref{sec:experiment}節でその機械孊習手法ず玠性を甚いた実隓ずその考察に぀いお述べる\ref{ref:kanren}節では関連文献に぀いお述べる
V26N03-03
\label{sec:intro}本皿では参照文を甚いた文単䜍での機械翻蚳自動評䟡手法に぀いお述べる文単䜍での信頌性の高い自動評䟡によっお機械翻蚳システムの现かい改善が可胜になる文単䜍での機械翻蚳の評䟡手法にはある機械翻蚳システムの翻蚳文に察しお他のシステムの翻蚳文ず比范しお盞察的に評䟡する手法ず翻蚳文の品質を絶察的に評䟡する手法がある本研究では機械翻蚳システムの文単䜍での定性的な分析぀たり評䟡察象の機械翻蚳システムがどのような文に察しおどの皋床の品質で翻蚳できるのかに぀いおの分析を可胜にするため各翻蚳文に察しお絶察的な自動評䟡を行う本研究では人手評䟡に近い絶察評䟡ができる手法を信頌性の高い自動評䟡であるず捉えその信頌性に基づいお各評䟡手法の性胜比范や分析を行う機械翻蚳に関する囜際䌚議ConferenceonMachineTranslation(WMT)\footnote{https://aclanthology.info/venues/wmt}では機械翻蚳自動評䟡手法の人手評䟡ずの盞関を競うMetricsSharedTaskが開催されおおりこれたでに倚くの手法が提案されおきたしかし珟圚のデファクトスタンダヌドであるBLEU\cite{papineni-2002}をはじめずしおほずんどの機械翻蚳自動評䟡手法は文字$N$-gramや単語$N$-gramなどの局所的な玠性を利甚しおおり文単䜍での評䟡にずっおは限定的な情報しか扱えおいないたた倧域的な情報を考慮するために文の分散衚珟を甚いた手法も存圚するが人手評䟡倀付きのデヌタセットなどの比范的少量の教垫ありデヌタのみを甚いおモデル党䜓を孊習するため十分な性胜を瀺せおいないそこで本研究では局所的な玠性に基づく埓来手法では扱えない倧域的な情報を考慮するために倧芏暡コヌパスによっお事前孊習された文の分散衚珟を甚いる機械翻蚳自動評䟡手法を提案する我々の提案手法は(a)~翻蚳文ず参照文を独立に笊号化する手法ず(b)~翻蚳文ず参照文を同時に笊号化する手法に倧別できるこれらの2぀の提案手法は倧芏暡コヌパスによっお事前孊習された文の分散衚珟を玠性ずしお利甚し人手評䟡倀付きのデヌタセット䞊で蚓緎された回垰モデルによっお機械翻蚳の自動評䟡を行うずいう点で共通しおいる我々はたず事前孊習された文の分散衚珟を甚いた機械翻蚳自動評䟡のための回垰モデルRUSE\footnote{https://github.com/Shi-ma/RUSE}(RegressorUsingSentenceEmbeddings)図~\ref{fig:ruse_bert}(a)を提案するWMT-2017MetricsSharedTask\cite{bojar-2017}のデヌタセットにおける実隓の結果RUSEは文単䜍の党おのto-English蚀語察で埓来手法よりも高い性胜を瀺したこの結果は事前孊習された文の分散衚珟が機械翻蚳の自動評䟡にずっお有甚な玠性であるこずを瀺す\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics[scale=1.1]{26-3ia3f1.eps}\end{center}\caption{各手法の抂芁散点郚は蚓緎し暪線郚は固定する}\label{fig:ruse_bert}\end{figure}我々は続いお文および文察の笊号化噚であるBERTによる機械翻蚳自動評䟡手法図~\ref{fig:ruse_bert}(b)を提案するBERT(BidirectionalEncoderRepresentationsfromTransformers)\cite{devlin-2019}は倧芏暡な生コヌパスを甚いお双方向蚀語モデルおよび隣接文掚定の事前孊習を行った䞊でタスクに応じた再蚓緎を行い倚くの自然蚀語凊理タスクで最高性胜を曎新しおいる我々はWMTMetricsSharedTaskの人手評䟡倀付きデヌタセットを甚いお再蚓緎するこずでBERTによる機械翻蚳自動評䟡を可胜にしたWMT-2017MetricsSharedTaskのデヌタセットにおける実隓の結果BERTによる機械翻蚳自動評䟡は文単䜍の党おのto-English蚀語察でRUSEを凌ぎ最高性胜を曎新した詳现な分析の結果RUSEずの䞻な盞違点である事前孊習の方法文察モデリング笊号化噚の再蚓緎の3点がそれぞれBERTによる機械翻蚳自動評䟡における性胜改善に貢献しおいるこずが明らかになった本研究の䞻な貢献は以䞋の3぀である\begin{itemize}\item事前孊習された文の分散衚珟に基づく機械翻蚳自動評䟡手法RUSEを提案し事前孊習された文の分散衚珟が機械翻蚳の自動評䟡においお有甚な玠性であるこずを瀺した\item同じく事前孊習された文の分散衚珟に基づくBERTによる機械翻蚳の自動評䟡を行いWMT-2017MetricsSharedTaskのデヌタセットを甚いる実隓においお文単䜍の党おのto-English蚀語察で最高性胜を曎新した\itemRUSEずBERTによる機械翻蚳自動評䟡の比范に基づく詳现な分析によりBERTの事前孊習の方法文察モデリング笊号化噚の再蚓緎の3点がそれぞれ機械翻蚳の自動評䟡における性胜改善に貢献しおいるこずを明らかにした\end{itemize}本皿の構成を瀺す2節ではたず機械翻蚳の人手評䟡に぀いお説明し続いお機械翻蚳自動評䟡手法の関連研究に぀いお抂説する3節では事前孊習された文の分散衚珟に基づくRUSEおよびBERTによる機械翻蚳の自動評䟡手法を提案する4節ではWMTMetricsSharedTaskの人手評䟡倀付きデヌタセットを甚いお提案手法の評䟡実隓を行う5節では蚓緎デヌタの文察数ず性胜の関係やfrom-English蚀語察における性胜に぀いお分析する最埌に6節で本研究のたずめを述べる
V09N01-01
\label{はじめに}日本語には語順の入れ替わり栌芁玠の省略衚局栌の非衚瀺などの問題があり単玔な係り受け解析を行っただけでは文の解析ずしお十分ずはいえない䟋えば「ドむツ語も話す先生」ずいう文の堎合係り受け構造を解析しただけでは「ドむツ語」ず「話す」「先生」ず「話す」の関係はわからないこのような問題を解決するためには甚蚀ず栌芁玠の関係䟋えば「話す」のガ栌やヲ栌にどのような単語がくるかを蚘述した栌フレヌムが必芁であるこのような栌フレヌムは文脈凊理(照応凊理省略凊理)においおも必須の知識源ずなるこれたで重芁な甚蚀の兞型的な栌フレヌムに぀いおは人手で蟞曞を぀くるずいうこずも詊みられおきたしかし栌ず同じ振る舞いをする「によっお」「ずしお」などの耇合蟞があるこず「〜が〜に人気だ」のように名詞+刀定詞にも栌フレヌムが必芁なこず専門分野ごずに甚蚀に特別な甚法があるこずなどからカバレヌゞの倧きな実甚的な蟞曞を぀くるずいうこずは倧倉なこずであり人手による方法には限界があるそこで栌フレヌム蟞曞をコヌパスから自動孊習する方法を考える必芁があるしかし栌フレヌムの孊習には膚倧なデヌタが必芁ずなり珟存するタグ付きコヌパスはこのような目的からは量的に䞍十分であるそこで本論文では栌フレヌム蟞曞をタグ情報が付䞎されおいない倧芏暡コヌパス(生コヌパス)から自動的に構築する手法を提案する栌フレヌム蟞曞を生コヌパスから孊習するためにはたず生コヌパスを構文解析しなければならないがここで解析誀りが問題ずなるしかしこの問題はある皋床確信床が高い係り受けだけを孊習に甚いるこずでほが察凊するこずができるむしろ問題ずなるのは甚蚀の甚法の倚様性である(これはタグ付きコヌパスから孊習する堎合にも問題ずなる)぀たり同じ衚蚘の甚蚀でも耇数の意味栌芁玠のパタヌン(甚法)をずりずりうる栌や䜓蚀が違うこずがあるので甚蚀の甚法ごずに栌フレヌムを䜜成するこずが必芁である本論文ではこれに察凊するために甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずしお甚䟋を収集しそれらのクラスタリングを行うずいう方法を考案した甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずするずいうのは「なる」や「積む」ではなく「友達になる」「病気になる」「荷物を積む」「経隓を積む」を単䜍ずしお収集するずいうこずである甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずしお考えるず甚蚀の甚法はほずんど䞀意に決定されるこの組み合わせは膚倧になるので充分な量のコヌパスが必芁であるが本研究では生コヌパスから収集するので問題にならないクラスタリングは甚法に違いはないが甚蚀の盎前の単語が異なるために別の栌フレヌムになっおしたう甚䟋をマヌゞする凊理である
V29N01-06
\label{sec:intro}自然蚀語で蚘述された文を単語の系列に倉換する単語分割はさたざたな自然蚀語凊理タスクにおいおその性胜に圱響を䞎える重芁な凊理である\cite{peng2015named,peng2016improving,sennrich2016neural,he2017f,pranav20202kenize,bollegala2020language}埓来の自然蚀語凊理ではルヌルを甚いた単語分割手法\cite{koehn2007moses}や蟞曞を甚いた単語分割手法\cite{kudo2006mecab,morita2015morphological,tolmachev2018juman,takaoka18sudachi}ニュヌラルネットワヌクを甚いた教垫あり孊習による単語分割手法\cite{yang2017neural,cai2017fast,yang2018subword}教垫なし単語分割手法\cite{goldwater2006contextual,goldwater2009bayesian,mochihashi2009bayesian,sennrich2016neural,kudo2018sentencepiece}などのさたざたな方法で単語分割が行われおいるたた埌段モデルの性胜が向䞊するような適切な単語分割は埌段タスクによっお異なるこずがこれたでの研究から分かっおいる\cite{xu2008bayesian,chang2008optimizing,nguyen2010nonparametric,domingo2018much,hiraoka2019stochastic,gowda2020finding}さらに\citeA{hiraoka2020optimizing}の実隓結果から適切な単語分割が埌段モデルの構造にも䟝存するこずが瀺唆されおいるこれらの研究から埌段タスクや埌段モデルに応じお適切な単語分割を遞択するこずが埌段モデルの性胜の向䞊に繋がるず期埅されるしかしながら埓来の自然蚀語凊理においお単語分割凊理は埌段モデルずは独立しおいる堎合が倚く\footnote{固有衚珟抜出タスクにおいおは単語分割ず固有衚珟抜出をマルチタスク孊習ずしお同時に孊習するこずで性胜向䞊が埗られるず報告されおいる\cite{peng2016improving}}さたざたな単語分割を甚いお埌段モデルを孊習しその性胜を評䟡しなければ埌段モデルに適切な単語分割を決定するこずができない可胜な単語分割の候補ごずに新たに埌段モデルを孊習し評䟡するずいう探玢方法には倚くの時間や蚈算資源が必芁ずなるため珟実的ずは蚀えない近幎の研究では埌段タスクや埌段モデルに基づいお単語分割を最適化する手法\cite{xuanli2020dynamic,hiraoka2020optimizing}が提案されおいるが既存手法はいずれも䜿甚甚途が特定のタスクに限定されおいる\citeA{xuanli2020dynamic}は機械翻蚳などのSequence-to-Sequenceタスクにおいお孊習デヌタを甚いお単語分割を最適化するDynamicProgrammingEncoding(DPE)を提案したしかしDPEによる単語分割の最適化には孊習デヌタのみを利甚しおおり機械翻蚳タスクのための埌段モデルである゚ンコヌダヌ・デコヌダヌのパラメヌタを単語分割の最適化に甚いおいないそのためDPEは埌段モデルに応じお単語分割を最適化するこずはできない\citeA{hiraoka2020optimizing}は単語分割を埌段タスクに最適化する際に埌段モデルのパラメヌタを甚いるOpTokを提案したしかしながらOpTokは入力文の文ベクトルを甚いお単語分割の最適化を行うため文曞分類タスクにしか適甚するこずができず機械翻蚳タスクなどの倚くの自然蚀語凊理のタスクに応甚するこずはできないこのように珟圚の自然蚀語凊理においおさたざたな埌段タスクや埌段モデルに適甚可胜な単語分割の最適化手法は存圚しおいない本皿ではさたざたな自然蚀語凊理タスクに利甚可胜な単語分割\footnote{本皿で取り扱う単語分割は厳密にはTokenizationトヌクン化であり分割埌のトヌクンは単語やサブワヌドになるずは限らないしかしながら日本語の自然蚀語凊理の文脈でトヌクン化ずいうこずばが広く浞透しおいるずは蚀えないためわかりやすさのために本皿では文を郚分文字列に分割するこずを単語分割ず呌ぶ}ず埌段モデルの同時最適化の新たな手法を提案する提案手法は耇数の単語分割を甚いお埌段モデルの損倱倀を蚈算しその損倱倀をもずに埌段モデルに適切な単語分割を優先的に遞択できるように単語分割噚を曎新する提案手法による単語分割噚の曎新には埌段モデルの損倱倀のみを甚いるため提案手法はさたざたな自然蚀語凊理のタスクやモデルに適甚するこずができるさらに提案手法によっお単語分割を孊習枈みの埌段モデルに察しお最適化するこずで埌段モデルが孊習枈みであっおもその性胜を向䞊させるこずが可胜である本皿では孊習枈みの埌段モデルに察しお単語分割を最適化する凊理を埌凊理ずしおの単語分割の最適化ず呌ぶこのように提案手法は埌段モデルが未孊習の堎合であっおも孊習枈みの堎合であっおも甚いるこずができるため自然蚀語凊理のさたざたな堎面で利甚可胜な手法である本研究では耇数蚀語を察象ずした文曞分類タスクず機械翻蚳タスクを甚いお実隓を行った実隓結果から文曞分類タスクず機械翻蚳タスクの双方においお提案手法が既存の単語分割の最適化手法の性胜を䞊回るこずを確認したたたサブワヌド正則化\cite{kudo2018subword,provilkov2019bpe}を甚いお孊習を行った埌段モデルに察しお埌凊理ずしお単語分割を最適化するこずでその性胜の向䞊を実珟できるこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V22N04-03
\label{sect:intro}察蚳文䞭の単語の察応関係を解析する単語アラむンメントは統蚈的機械翻蚳に欠かせない重芁な凊理の䞀぀であり研究が盛んに行われおいるその䞭で生成モデルであるIBMモデル1-5\cite{brown93}やHMMに基づくモデル\cite{vogel96}は最も有名な手法でありそれらを拡匵した手法が数倚く提案されおいる\cite{och03,taylor10}近幎ではYangらがフィヌドフォワヌドニュヌラルネットワヌク(FFNN)の䞀皮である「Context-DependentDeepNeuralNetworkforHMM(CD-DNN-HMM)」\cite{dahl12}をHMMに基づくモデルに適甚した手法を提案し䞭英アラむンメントタスクにおいおIBMモデル4やHMMに基づくモデルよりも高い粟床を達成しおいる\cite{yang13}このFFNN-HMMアラむンメントモデルは単語アラむンメントに単玔マルコフ性を仮定したモデルでありアラむンメント履歎ずしお䞀぀前の単語アラむンメント結果を考慮する䞀方でニュヌラルネットワヌク(NN)の䞀皮にフィヌドバック結合を持぀リカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)があるRNNの隠れ局は再垰的な構造を持ち自身の信号を次のステップの隠れ局ぞず䌝達するこの再垰的な構造により過去の入力デヌタの情報を隠れ局で保持できるため入力デヌタに内圚する長距離の䟝存関係を捉えるこずができるこのような特長を持぀RNNに基づくモデルは近幎倚くのタスクで成果をあげおおりFFNNに基づくモデルの性胜を凌駕しおいる䟋えば蚀語モデル\cite{mikolov10,mikolov12,sundermeyer13}や翻蚳モデル\cite{auli13,nal13}の構築で効果を発揮しおいる䞀方で単語アラむンメントタスクにおいおRNNを掻甚したモデルは提案されおいない本論文では単語アラむンメントにおいお過去のアラむンメントの情報を保持しお掻甚するこずは有効であるず考えRNNに基づく単語アラむンメントモデルを提案する前述の通り埓来のFFNNに基づくモデルは盎前のアラむンメント履歎しか考慮しない䞀方でRNNに基づくモデルは隠れ局の再垰的な構造ずしおアラむンメントの情報を埋め蟌むこずでFFNNに基づくモデルよりも長い文頭から盎前の単語アラむンメントの情報぀たり過去のアラむンメント履歎党䜓を考慮できるNNに基づくモデルの孊習には通垞教垫デヌタが必芁であるしかし単語単䜍の察応関係が付䞎された察蚳文を倧量に甚意するこずは容易ではないこの状況に察しおYangらは埓来の教垫なし単語アラむンメントモデルIBMモデルHMMに基づくモデルにより生成した単語アラむンメントを疑䌌の正解デヌタずしお䜿いモデルを孊習した\cite{yang13}しかしこの方法では疑䌌正解デヌタの䜜成段階で生み出された誀った単語アラむンメントが正しいアラむンメントずしお孊習されおしたう可胜性があるこれらの状況を螏たえお本論文では正解の単語アラむンメントや疑䌌の正解デヌタを甚意せずにRNNに基づくモデルを孊習する教垫なし孊習法を提案する本孊習法ではDyerらの教垫なし単語アラむンメント\cite{dyer11}を拡匵し正しい察蚳文における単語察ず語圙空間党䜓における単語察を識別するようにモデルを孊習する具䜓的にはたず語圙空間党䜓からのサンプリングにより停の察蚳文を人工的に生成するその埌正しい察蚳文におけるアラむンメントスコアの期埅倀が停の察蚳文におけるアラむンメントスコアの期埅倀より高くなるようにモデルを孊習するRNNに基づくモデルは倚くのアラむンメントモデルず同様に方向性「原蚀語$\boldsymbol{f}\rightarrow$目的蚀語$\boldsymbol{e}$」又は「$\boldsymbol{e}\rightarrow\boldsymbol{f}$」を持ち各方向のモデルは独立に孊習䜿甚されるここで孊習される特城は方向毎に異なりそれらは盞補的であるずの考えに基づき各方向の合意を取るようにモデルを孊習するこずによりアラむンメント粟床が向䞊するこずが瀺されおいる(Matusov,Zens,andNey2004;Liang,Taskar,andKlein2006;Gra\c{c}a,Ganchev,andTaskar2008;Ganchev,Gra\c{c}a,andTaskar2008)\nocite{matusov04,liang06,graca08,gancev08}そこで提案手法においおも「$\boldsymbol{f}\rightarrow\boldsymbol{e}$」ず「$\boldsymbol{e}\rightarrow\boldsymbol{f}$」の2぀のRNNに基づくモデルの合意を取るようにそれらのモデルを同時に孊習する䞡方向の合意は各方向のモデルのwordembeddingが䞀臎するようにモデルを孊習するこずで実珟する具䜓的には各方向のwordembeddingの差を衚すペナルティ項を目的関数に導入しその目的関数にしたがっおモデルを孊習するこの制玄によりそれぞれのモデルの特定方向ぞの過孊習を防ぎ双方で倧域的な最適化が可胜ずなる提案手法の評䟡は日英及び仏英単語アラむンメント実隓ず日英及び䞭英翻蚳実隓で行う評䟡実隓を通じお前蚘提案党おを含む「合意制玄付き教垫なし孊習法で孊習したRNNに基づくモデル」はFFNNに基づくモデルやIBMモデル4よりも単語アラむンメント粟床が高いこずを瀺すたた機械翻蚳実隓を通じお孊習デヌタ量が同じ堎合にはFFNNに基づくモデルやIBMモデル4を甚いた堎合よりも高い翻蚳粟床を実珟できるこずを瀺す\footnote{実隓ではNNに基づくモデルの孊習時の蚈算量を削枛するため孊習デヌタの䞀郚を甚いた党孊習デヌタから孊習したIBMモデル4を甚いた堎合ずは同等の翻蚳胜であった}具䜓的にはアラむンメント粟床はFFNNに基づくモデルより最倧0.0792F1倀IBMモデル4より最倧0.0703F1倀翻蚳粟床はFFNNに基づくモデルより最倧0.74\%(BLEU)IBMモデル4より最倧0.58\%(BLEU)䞊回ったたた各提案RNNの利甚教垫なし孊習法合意制玄個別の有効性も怜蚌し機械翻蚳においおは䞀郚の蚭定における粟床改善にずどたるが単語アラむンメントにおいおは各提案により粟床が改善できるこずを瀺す以降\ref{sect:related}節で埓来の単語アラむンメントモデルを説明し\ref{sect:RNN}節でRNNに基づく単語アラむンメントモデルを提案するそしお\ref{sect:learning}節でRNNに基づくモデルの孊習法を提案する\ref{sect:experiment}節では提案手法の評䟡実隓を行い\ref{sect:discuss}節で提案手法の効果や性質に぀いおの考察を行う最埌に\ref{sect:conclusion}節で本論文のたずめを行う
V13N01-01
\label{はじめに}高粟床の機械翻蚳システムや蚀語暪断怜玢システムを構築するためには倧芏暡な察蚳蟞曞が必芁である特に専門性の高い文曞や時事性の高い文曞を扱う堎合には専門甚語や新語・造語に関する察蚳蟞曞の有無が翻蚳や怜玢の粟床を倧きく巊右する人手による察蚳蟞曞の䜜成はコスト及び時間がかかる䜜業でありできるだけ自動化されるこずが望たしいこのような課題に察凊するため察蚳文曞から察蚳衚珟を自動的に抜出する手法が数倚く提案されおいるこの䞭でも文察応枈みの察蚳文曞から共起頻床に基づいお統蚈的に察蚳衚珟を自動抜出する手法は粟床が高く察蚳蟞曞を自動的に䜜成する方法ずしお有効である\cite[など]{北村97,山本2001,䜐藀2002,䜐藀2003}本皿ではその䞭の䞀぀である\cite{北村97}の手法をベヌスにし埓来手法の利点である高い抜出粟床を保ち぀぀抜出できる察蚳衚珟のカバレッゞを向䞊させるために行った皮々の工倫に぀いお論じその有効性を実隓で瀺す\begin{description}\item[(A)]文節区切り情報や品詞情報の利甚\item[(B)]察蚳蟞曞の利甚\item[(C)]耇数候補の察蚳衚珟が埗られた堎合の人手による確認・遞択\item[(D)]倚察倚の察応数を考慮に入れた察応床評䟡匏\item[(E)]察蚳文曞の分割による挞進的な抜出\end{description}\noindentの5点であるこれらを甚いるこずで実甚的な察蚳衚珟抜出を行うこずができる(A)は文節区切り情報や品詞情報を利甚するこずにより構文的に有り埗ない衚珟が抜出候補にならないようにする文節区切り情報の有効性は既存の研究\cite{Yamamoto-Matsumoto:2003}においお確かめられおいるが圌らは抜出の察象を自立語に限定しおいる提案手法では各単語における文節内の䜍眮情報ず品詞情報を甚いお抜出の察象を制限するこずで自立語以倖の語も抜出の察象ずする(B)(C)では共起頻床に基づいた統蚈的な倀のみでは察蚳かどうかが刀断できない堎合察蚳蟞曞や人手を利甚しお察蚳か吊かを刀断する手法である過去の研究\cite{䜐藀2003}では察蚳蟞曞は察蚳文曞から察蚳関係にある単語ペアを芋぀けるための手がかりずしお利甚されるこずが倚いが本提案では手がかりずするのではなく統蚈的に抜出された察蚳衚珟から適切な察蚳衚珟だけを遞り出すための材料ずしお利甚する(D)では原蚀語ず目的蚀語の単語列間の察応関係の匷さを瀺す尺床である{\bf察応床}の評䟡匏を改良する察応床の蚈算には䞀般に重み付きDice係数やLog-Likelihoodなどの評䟡匏が甚いられるが我々は埓来手法\cite{北村97}の実隓結果を分析した結果Dice係数やLog-Likelihoodの評䟡匏に察しお倚察倚の察応数を考慮した負の重み付けを行うこずが効果的であるず刀断し評䟡匏を改良した(E)は抜出時間に関する課題を解決する埓来手法では10,000文以䞊からなる察蚳文曞を抜出察象ずする堎合原蚀語ず目的蚀語単語列の組み合わせが倚数生成されるずいう課題があった提案手法ではその組み合わせ数を削枛するために察蚳文曞を䞀定の単䜍に分割し抜出察象ずする文曞の単䜍を埐々に増やしおいきながら抜出するずいう方法を採甚する察象ずする察蚳文を1,000文2,000文 10,000文ず埐々に増やす床に抜出された察蚳衚珟に関わる単語列を陀去しおいくその結果察象の文が10,000文に達した時の単語列の組み合わせ数は盎接10,000文を察象にした堎合の組み合わせ数より少なくなり抜出時間を短瞮させるこずができる以䞋\ref{埓来}章では埓来手法\cite{北村97}における原蚀語単語列ず目的蚀語単語列間の察応床の蚈算方法ず抜出アルゎリズムを説明する\ref{提案}章では本皿が提案する皮々の工倫を採甚した改良手法に぀いお述べる\ref{実隓}章では\ref{提案}章に述べた各手法の評䟡実隓を報告しその結果を考察する\ref{関連研究}章では関連研究ず比范し\ref{たずめ}章でたずめる
V12N05-05
我々は人間ず自然な䌚話を行うこずができる知的ロボットの開発を目暙に研究を行っおいるここで述べおいる「知的」ずは人間ず同じように垞識的に物事を理解・刀断し応答・行動できるこずであるずしおいる人間は䌚話をする際に意識的たたは無意識のうちに様々な垞識的な抂念堎所感芚知芚感情などを䌚話文章から刀断し適切な応答を実珟しコミュニケヌションをずっおいる本論文ではそれらの垞識的な刀断のうち時間の衚珟に着目し研究を行っおいる䟋えば「もうすっかり葉が散っおしたいたしたね」ずいう衚珟に察しお人間であれば「秋も終わっお冬になろうずしおいる」こずを理解し「もう少ししたら雪が降りたすね」などのように自然なコミュニケヌションずなる返答をするしかしこれたでの䌚話・察話の研究においおは「おうむ返し」が䞀般的でありこの堎合「どうしお葉が散っおしたったのですか」や「どのように葉が散っおしたったのですか」などのように自然な䌚話が成立しおいるずはいえない返答をするこのように人間ず同じように自然な䌚話を実珟するためには語や語句から時間を連想する機胜・システムは必芁䞍可欠であるず考えるこのようなこずを実珟するためにはある語から抂念を想起しさらにその抂念に関係のある様々な抂念を連想できる胜力が重芁な圹割を果たすこれたである抂念から様々な抂念を連想できるメカニズムを抂念ベヌス\cite{hirose:02,kojima:02}ず関連床蚈算法\cite{watabe:01}により構成し実珟する方法が提案されおいるたたこの連想メカニズムを利甚しある名詞から人間が想起する感芚を垞識的に刀断するシステム\cite{horiguchi:02,watabe:04}に぀いお提案されおいるそこで本皿では連想メカニズムを基に人間が日垞生掻で䜿甚する時間に関する衚珟を理解し適切な刀断を実珟する方法に぀いお提案するこれたでにもコンピュヌタに時間を理解させる方法が研究されおいる\cite{allen:84}や\cite{mcdermott:82}の時間論理を基に時間的な関係や因果関係などに぀いおの掚論プランニングなどが行われおいるたた\cite{tamano:96}では事象の時間的構造に関する蚘述圢匏に぀いお提案がなされおいる\cite{mizobuchi:99}では時間衚珟を意味解釈するために意味解釈を時点時点区間などの抂念に分類しこれらの分類に察しお時間衚珟に察応する圢匏衚珟が定矩されおいるさらに圢態玠列からなる時間衚珟を圢匏衚珟に倉換するアルゎリズムが提案されおいるこのようにこれたでの研究は時間衚珟の蚘述圢匏に着目したものであり様々な時間衚珟をある定矩に沿っお倉換し敎理するものである本研究では時間衚珟の倉換ではなく語句からある時間を衚珟する語を連想するこずを特城ずしおいる具䜓的には日垞的な時間衚珟に着目し知識ずしお持っおいない未知の衚珟にも察応できる柔軟なメカニズムの構築を実珟しおいるさらに䜓蚀ず甚蚀の組合せパタヌンを䞀切持たずに語句から時間を掚枬するなど時間の芳点から少ない知識を劂䜕に倚様に䜿甚するかが本研究の特城である
V04N01-06
日本語文章における代名詞などの代甚衚珟を含む名詞の指す察象が䜕であるかを把握するこずは察話システムや高品質の機械翻蚳システムを実珟するために必芁であるそこで我々は甚䟋衚局衚珟䞻題・焊点などの情報を甚いお名詞の指瀺察象を掚定する研究を行なった普通の名詞の指瀺察象の掚定方法はすでに文献\cite{murata_noun_nlp}で述べた本皿では指瀺詞・代名詞・れロ代名詞の指瀺察象の掚定方法に぀いお説明する代名詞などの指瀺察象を掚定する研究ずしお過去にさたざたなものがあるが\cite{Tanaka1}\cite{kameyama1}\cite{yamamura92_ieice}\cite{takada1}\cite{nakaiwa}これらの研究に察しお本研究の新しさは䞻に次のようなものである\begin{itemize}\item埓来の研究では代名詞などの指瀺察象の掚定の際に意味的制玄ずしお意味玠性が甚いられおきたが本研究では察照実隓を通じお甚䟋を意味玠性ず同様に甚いるこずができるこずを瀺す䞀般に意味玠性぀きの栌フレヌムの方が甚䟋぀きの栌フレヌムよりも䜜成コストがかかるので甚䟋を意味玠性ず同様に甚いるこずができるこずがわかるだけでも有益である\item連䜓詞圢態指瀺詞の掚定には意味的制玄ずしお「AのB」の甚䟋を甚いる\item「この」が代行指瀺になりにくいずいう性質を利甚しお解析を行なう\item指瀺詞による埌方照応を扱っおいる\item物語文䞭の䌚話文章の話し手ず聞き手を掚定するこずでその䌚話文章䞭の代名詞の指瀺察象を掚定する\end{itemize}論文の構成は以䞋の通りである\ref{wakugumi}節では本研究の指瀺察象を掚定する枠組に぀いお説明する次にその枠組で甚いる芏則に぀いお\ref{sec:sijisi_ana}節\ref{sec:pro_ana}節\ref{sec:zero_ana}節で指瀺詞代名詞れロ代名詞の順に説明する\ref{sec:jikken}節ではこれらの芏則を実際に甚いお行なった実隓ずその考察を述べる\ref{sec:owari}節で本研究の結論を述べる
V20N02-07
\label{sec:introduction}文字による蚘述だけでなく画像も付䞎された蟞曞は教育分野\cite{Popescu:Millet:etc:2006}や蚀語\linebreak暪断怜玢\cite{Hayashi:Bora:Nagata:2012j}での利甚子䟛や異なる蚀語の話者\cite{Suwa:Miyabe:Yoshino:2012j}文字の認識に困難を\linebreak䌎うような人ずのコミュニケヌションを助けるツヌル\cite{Mihalcea:Leong:2008,Goldberg:Rosin:Zhu:Dyer:2009}の構築に䜿うこずができるなど様々な朜圚的な可胜性を持っおいるそのため本皿ではできるだけ広範な語矩に察しお画像が付䞎された蟞曞を構築するこずを第䞀目暙ずする蟞曞やシ゜ヌラスに画像を付䞎する研究はこれたでにもいく぀か存圚する特に芋出し語を含む怜玢語を甚いお画像怜玢を行ないむンタヌネットから画像を獲埗する研究は耇数存圚する\PN\cite{PicNet}や\IN\cite{ImageNet}ずいったプロゞェクトでは\WN{}\cite{_Fellbaum:1998}のsynsetに察し画像怜玢で獲埗した候補画像の䞭から適切な画像を人手で遞択しお付䞎しおいる\PN{}や\IN{}では近幎発達しおきたAmazonMechanicalTurkサヌビス\footnote{http://www.mturk.com/}を始めずするデヌタ䜜成を行なう参加者をむンタヌネット䞊で募り倧量のデヌタに察しお人手でタグを付䞎する仕組みを甚いお倧量の画像の収集ずタグ付けを行なっおいるこれらの手法は倧量のデヌタを粟床良く集めるこずができるため有望であるしかし珟圚は察象synsetが限定されおいるため蟞曞党䜓に察するカバヌ率や倚矩語の耇数語矩に察する網矅性には疑問が残る\footnote{\IN{}の堎合HP(http://www.image-net.org/)によるず2010幎4月30日時点で\WN{}の玄100,000synsetsのうち21,841synsetには画像が付䞎されおいるずしおいる倚矩性に関する報告はない}たた\PN{}や\IN{}では䞊䜍語や同矩語にあたる語で怜玢語を拡匵しお甚いおいるがどのような語による拡匵がより有効かずいった調査は報告されおいないたた\IO{}\cite{Popescu:Millet:etc:2006,Popescu:Millet:etc:2007,Zinger:Millet:etc:2006}でも\WN{}のsynsetに察しおむンタヌネットから獲埗した画像を付䞎しおいる\IO{}では䞍適切な画像を取り陀くために人の顔が含たれるかどうかによる自動的フィルタリングや画玠情報による分類などを甚いおいるこの手法は自動的に倧量のデヌタを集めるこずができるため有望であるしかし\PN{}や\IN{}ず同様珟圚は察象synsetが具䜓物などに限定されおいるため蟞曞党䜓に察するカバヌ率や倚矩語の耇数語矩に察する網矅性には疑問が残る\footnote{\cite{Popescu:Millet:etc:2007}は実隓察象を\WN{}の\textit{placental}配䞋の1,113synsetsに限定しおおり倚矩性に関する報告はない}䞀方語の倚矩性に着目し倚矩のある語に察しおも語矩毎に適切な画像を付䞎する研究ずしお\cite{Bond:Isahara:Fujita:Uchimoto:Kuribayashi:Kanzaki:2009}や\cite{Fujii:Ishikawa:2005a}がある\cite{Bond:Isahara:Fujita:Uchimoto:Kuribayashi:Kanzaki:2009}では日本語\WN\footnote{http://nlpwww.nict.go.jp/wn-ja/}のsynsetに察しOpenClipArtLibrary(\OCAL)\footnote{http://openclipart.org/}から獲埗した画像を付䞎しおいる圌らは\OCAL{}ず\WN{}の階局構造を比范し䞡方の䞊䜍階局で同じ語が出珟する画像のみを候補ずしお残すこずで倚矩性に察応しおいるさらに候補の画像の䞭から各synsetの画像ずしお適切な画像を人手で遞択しおいる\OCAL{}は著䜜暩フリヌで再配垃可胜ずいう利点があるが含たれる画像が限られるため画像を付䞎できる語矩も限られおいる\cite{Fujii:Ishikawa:2005a}ではむンタヌネットから収集した画像を事兞怜玢システム\CL\footnote{http://cyclone.cl.cs.titech.ac.jp/}における語矩ず察応付ける実隓を行なっおいる圌らは蟞曞の芋出し語を怜玢語ずしお甚いむンタヌネットから候補ずなる画像ずそのリンク元テキストを収集しテキストの曖昧性解消をおこなうこずによっお画像の意味を掚定しおいるこれは倚矩性に察応できる手法であるが出珟頻床の䜎い語矩の画像収集は困難だずいう問題があるなぜなら芋出し語のみを怜玢語ずしおむンタヌネット怜玢を行なった堎合埗られる画像のほずんどは最も出珟頻床の高い語矩に関連する画像になるからである䟋えば「アヌチ」ずいう語には“䞊郚を匓の圢にしお支えやすくした建物”や“野球で本塁打”などの語矩があるが芋出し語である「アヌチ」を怜玢語ずした堎合に埗られた画像のうち䞊䜍500画像には埌者の語矩に察応する画像はない\footnote{Google画像怜玢の結果2009幎12月実斜}本皿の第䞀目暙はできるだけ広範な語矩に察しお画像が付䞎された蟞曞を構築するこずである本皿では基本語デヌタベヌス\lxd{}\cite{Amano:Kobayashi:2008j}の内容語䞀般名詞サ倉名詞動詞圢容詞類副詞類を察象に画像付䞎を詊みる幅広い語矩に画像を付䞎するためむンタヌネットから画像怜玢によっお画像を獲埗するたた倚矩性のある語にも語矩毎に適切な画像を付䞎するため語矩毎に怜玢語セットを甚意する第二の目暙は画像怜玢を行なう時に重芁な問題である怜玢語の蚭定方法に぀いおの知芋を埗るこずである本皿では䜜業者が察象語矩に画像が付䞎できるかどうかずいう刀断を行なった埌甚意した怜玢語セットの䞭から適切な怜玢語セットを遞択・修正しお画像怜玢に甚いる最終的に利甚された怜玢語セットを分析するこずで知芋を埗たい第䞉の目暙は提案する怜玢語セットの優先順䜍特に最も優先順䜍が高い怜玢語セットをデフォルトの怜玢語セットずしお利甚するこずの劥圓性を瀺すこずである今埌の䜜成・維持コストや新しい蟞曞ぞの適甚を考えるず人手による画像付䞎ができない堎合でも優先順䜍の高い怜玢語セットによる怜玢結果が利甚できれば有甚だず考えられるからである以降\ref{sec:resource}章では画像付䞎の察象である\lxd{}に぀いお玹介する\ref{sec:make-query}章ではたず200語矩を察象ずしお行なった予備実隓\cite{Fujita:Nagata:2010}を玹介する\refsec{sec:pre-exp}その結果を螏たえた䞊で画像怜玢に甚いる怜玢語セットの䜜成方法を玹介し\refsec{sec:queryset}怜玢語セットの優先順䜍の決定方法を提案する\refsec{sec:query-order}\ref{sec:all-lxd-exp}章では䜜成した怜玢語セットを甚いた画像獲埗方法および評䟡方法に぀いお述べる\ref{sec:ana-rand-best}章では第䞉の目暙である提案した優先順䜍の決定方法の劥圓性を瀺す\ref{sec:all-lxd-analysis}章では第二の目暙である最終的に利甚された怜玢語に関する分析ず改良点の調査を行なうここたでの実隓で第䞀の目暙である\lxd{}の広範な語矩に察する画像付䞎を行ない\ref{sec:ana-cannot}章では構築した蟞曞を甚いお画像付䞎可胜䞍可胜な語矩に぀いお意味クラスや品詞などの特城から分析を行なう最埌に\ref{sec:conclusion}章で本皿の実隓ず分析をたずめる
V15N05-05
\label{hajime}共参照解析ずはある衚珟が他の衚珟ず同䞀の察象を指しおいるこずを同定する解析のこずであり蚈算機による自然蚀語の意味理解を目指す䞊で重芁な技術である本研究では日本語文における同䞀文章内の衚珟間の共参照である文章内共参照を解析の察象ずする文章内共参照ではある衚珟照応詞が文章䞭の先行する衚珟先行詞ず同䞀の察象を指しおいる堎合にそれを認識するこずが目的ずなる共参照における照応詞ずしおは普通名詞固有名詞代名詞の3぀が考えられる英語などの蚀語では照応詞ずしお代名詞が頻繁に䜿甚されるが日本語では代名詞の倚くはれロ代名詞ずしお省略されるため照応詞の倚くは普通名詞固有名詞が占めおいるれロ代名詞の怜出・解析れロ照応解析も意味理解を目指すためには欠かすこずのできない解析であり倚くの研究が行われおいる\cite{Seki2002,Kawahara2004a,Iida2006}れロ照応解析は先行する文䞭から先行詞を同定するずいう点では共参照解析ず同じであるがれロ代名詞の認識が必芁である点省略されおいるため照応詞自䜓に関する情報がない点で異なっおおりより応甚的なタスクであるず蚀える本研究では高粟床な照応解析システムを実珟するためにはたず基瀎的な照応解析である共参照解析の粟床向䞊が重芁であるず考え共参照解析の粟床向䞊を目指す共参照解析の手法ずしおは倧きく分けお人手で䜜成した芏則に基づく手法ずタグ付きコヌパスを甚いた機械孊習に基づく手法がある英語を察象ずした共参照解析ではこれらの2手法によりほが同皋床の粟床が埗られおいる\cite{Soon2001,Ng2002a,Zhou2004}䞀方日本語の堎合は芏則に基づく手法で高い粟床が埗られる傟向がある\cite{Iida2003,Murata1996b}\footnote{これらの研究では䜿甚しおいるコヌパスが異なるため単玔には比范できないものの新聞蚘事を察象ずした予備実隓の結果芏則に基づく手法でより高い粟床が埗られた}日本語においお芏則に基づく手法で高い粟床が埗られるのは普通名詞固有名詞間の共参照関係が倧郚分であり語圙的情報が非垞に倧きな圹割を占めるため機械孊習によっお埗られる性向が人手で䜜成した芏則でも十分に反映できおいるためであるず考えられるそこで本研究では基本的に人手で蚭定した芏則に基づく共参照解析システムを構築する照応詞が普通名詞固有名詞ずなる堎合照応詞ず先行詞の関係は倧きく以䞋のように分類できる\begin{enumerate}\item照応詞の衚蚘が先行詞の衚蚘に含たれおいるものEx.倧統領官邞=官邞\label{most1}\item同矩衚珟による蚀い換えEx.北倧西掋条玄機構=NATO\label{most2}\itemその他クラスずむンスタンス䞊䜍語ず䞋䜍語などEx.1995幎=前幎\label{most3}\end{enumerate}このうち\ref{most1}は基本的に照応詞が先行詞ず䞀臎する堎合や末尟に含たれおいる堎合で特別な知識がなくおも認識が可胜であるただし末尟が䞀臎する堎合すべおが共参照関係にあるわけではなく粟床の高い解析のためには照応詞先行詞が指すものを解析する必芁がある䟋えば次のような2文があった堎合いずれの文にも「結果」ずいう語が耇数回出珟するがaではそれらが同䞀の内容を指しおいるのに察しbでは異なる内容を指しおいる\exs{a.&2006FIFAワヌルドカップ優勝囜予想アンケヌトを行った\underline{結果}はブラゞルがトップだったアンケヌト\underline{結果}の詳现はWebで芋られる\label{kekka}\\&b.&先月行なわれた韓囜ずの芪善詊合の\underline{結果}を受けアンケヌトを行ったアンケヌト\underline{結果}から以䞋のようなこずが刀明した}\\これらの違いを正しく解析するためにはa䞭の「結果」はずもに「アンケヌトの結果」を意味しおいるのに察しb䞭の「結果」は順に「詊合の結果」「アンケヌトの結果」を意味しおいるこずを認識する必芁があるそこで本研究では係り受け解析および自動構築した名詞栌フレヌムに基づく橋枡し指瀺(bridgingreference)解析により名詞句の関係を解析しその結果を共参照解析の手掛りずしお甚いる2は「北倧西掋条玄機構」ず「NATO」のように同矩衚珟を甚いた蚀い換えずなっおいる堎合である同矩衚珟を甚いた蚀い換えずなっおいる堎合人間が同䞀性を理解する堎合も事前の知識がないず困難な堎合も倚いそこで同矩衚珟に関する知識を事前にコヌパスや囜語蟞兞から自動的に獲埗し獲埗した同矩衚珟知識を共参照解析に䜿甚する\ref{most3}に぀いおはシ゜ヌラスを甚いたり文脈的な手がかりを甚いるこずによっお解決できる堎合があるず考えられるが本研究では解析を行なわず今埌の課題ずする
V08N04-04
\label{sec:intro}英語ず日本語は英語が名詞文䜓であり日本語が動詞文䜓であるず蚀われるように蚀語的特城が著しく異なる蚀語であるこのため英語の名詞句をそのたた日本語の名詞句に盎蚳するず違和感を感じるこずが少なくない䟋えば文(E\ref{SENT:buying})を実甚に䟛されおいるある英日機械翻蚳システムで凊理するず文(J\ref{SENT:buying})のような翻蚳が出力される\begin{SENT}\sentETheBOJ'sbuyingofnewgovernmentbondsisbannedunderfiscallaw.\sentJ新しい囜債のBOJの賌入は䌚蚈法の䞋で犁止される\label{SENT:buying}\end{SENT}文(E\ref{SENT:buying})においお名詞句``TheBOJ'sbuyingofnewgovernmentbonds''が䌝える呜題的な内容は「BOJが新しい囜債を賌入するこず」であるが日本語の名詞句「新しい囜債のBOJの賌入」をこの意味に理解するこずは蚳文を泚意深く読たなければ難しいこのような問題を解決するためには英語ず日本語の蚀語的特城の違いを考慮に入れ日本語ずしお自然な衚珟が埗られる凊理を実珟するこずが重芁ずなるしかしながら埓来の機械翻蚳研究では䞻に原文解析の正しさに焊点が圓おられおおり\cite{Narita00}蚳文の自然さに぀いおはあたり議論されおこなかった\cite{Yoshimura95,Yamamoto99}蚳文の自然さに関する研究ずしおは文献\cite{Nagao85,Somers88,Matsuo95}などがあるこれらの文献に瀺されおいる方法では盎蚳するず日本語ずしお䞍自然になる英語の名詞句を適切に翻蚳するための凊理が原蚀語から目的蚀語ぞの倉換過皋で行なわれるずころで人間による翻蚳では文が衚わす呜題内容を含む名詞句を日本語に盎蚳した堎合の違和感を解消するために英語の名詞句を日本語に翻蚳する前に文たたはそれに近い圢匏に蚀い換えるずいう凊眮がずられるこずがある\cite{Nida73,Anzai83}本研究では人間のこの翻蚳技法を機械的に暡倣しこのような名詞句を前線集の段階で文に近い圢匏に自動的に曞き換えるこずによっお自然な蚳文を生成するこずを詊みる日本語ずしお自然な衚珟を埗るための凊理を倉換過皋で行なう方法に比べお前線集の段階で行なう方法の利点は前線集系は特定のシステムの内郚に組み蟌たれおいないためシステムぞの䟝存性が䜎く実践䞊の適甚範囲が広いこずである実際察象名詞句が珟れる英文を提案手法によっお曞き換えお既存システムで翻蚳し元の英文の翻蚳ず比范する実隓を行なったずころ我々のシステムだけでなく垂販されおいる他のシステムにおいおもより自然な翻蚳が埗られるこずが確認されたこのこずは提案手法が様々なシステムの前線集系ずしお利甚可胜であるこずを瀺しおいる
V32N01-05
倧芏暡蚀語モデルの生成の質は近幎著しく向䞊し人間によるものず区別の぀かない文章の生成が可胜ずなっおいる\cite{devlin-etal-2019-bert,brown2020language,touvron2023llama}䞀方で事実ず異なる誀りを含む内容も自然な文章ずしお生成しおしたう問題が顕圚化し\cite{huang2023survey}誀情報の拡散や意思決定ぞの圱響ずいったリスクが増しおいる蚀語モデルによる誀情報生成ぞの察策の䞀぀にモデルが生成した内容に察する確信床掚定がある確信床スコアが高いほど実際に生成内容が正しい確率が高くなるような確信床指暙を蚭蚈するこずでナヌザが出力を信頌するかの刀断材料ずしたりアプリケヌションにおける生成内容の出力制埡に甚いるずいうものである確信床指暙ずしおは単に出力トヌクンに察する予枬尀床を甚いるのが玠朎な方法であるが予枬尀床ず生成内容の正確性は必ずしも察応しないそのため生成時に利甚可胜な他の情報を甚いるこずで生成内容の正確性をより粟床良く掚定できる指暙が研究されおいる生成時に確信床掚定に利甚できる情報はナヌザ開発者ずいった立堎やモデルの公開レベルによっお異なるモデルの出力テキストのみを参照可胜なブラックボックス条件䞋では確信床を瀺す衚珟を出力テキストに含めさせる\cite{mielke-etal-2022-reducing}耇数の生成間の䞀貫性を芋る\cite{manakul-etal-2023-selfcheckgpt}などの方法があるモデルの内郚状態を参照可胜な蚭定ではテキストの埋め蟌み衚珟や泚意機構の倀などを甚いる方法や\cite{ren2023outofdistribution,li2023inferencetime}少量の蚓緎デヌタを甚い孊習に基づいお確信床スコアが実際の正答率に近づくよう調敎する方法がある\cite{mielke-etal-2022-reducing}䞀方これらの既存研究では蚀語モデルの蚓緎デヌタの利甚は想定されおいないこれは倧芏暡蚀語モデルの倚くがAPIアクセスやモデルパラメヌタの公開のみに留たっおおり蚓緎デヌタそのものにアクセスできるケヌスが少ない珟状を反映しおいるず考えられるしかしながら著䜜暩や透明性担保の芳点から蚀語モデルの蚓緎に䜿われたデヌタの開瀺ぞの芁請は高たり぀぀あり蚓緎に甚いられたコヌパスを怜玢できる仕組みが提䟛される䟋も珟れおいる\cite{piktus2023roots}たたテキスト生成の質改善においおは蚓緎デヌタの利甚が有甚であるこずが既に知られおいる\cite{Khandelwal-etal-2020-knnlm}以䞊のような背景から本研究では蚀語モデルの蚓緎デヌタにアクセス可胜な状況を想定し確信床指暙の改善に蚓緎デヌタの利甚が有甚であるかを怜蚎する具䜓的には蚀語モデルの出力に関連のある蚓緎デヌタ䞭の事䟋に基づきモデル出力の確信床を蚈算する耇数の確信床指暙を蚭蚈し蚀語モデルの知識評䟡ベンチマヌクであるLAMA(Petronietal.2019)を甚いお評䟡した関連事䟋の怜玢には蚓緎デヌタを文脈衚珟および文分散衚珟に基づき怜玢可胜なデヌタストアを構築しお甚いる方法ず文䞭の゚ンティティに基づくテキスト䞀臎怜玢ずを比范怜蚎した蚀語モデルずしおはデヌタストアが数TB芏暡に盞圓する蚓緎デヌタで孊習可胜な䞭芏暡モデルのうちLAMAベンチマヌクで高い性胜を瀺すBERTモデル\cite{devlin-etal-2019-bert}を䜿甚し英語Wikipediaを蚓緎デヌタずしお事前孊習を行ったなお本研究においお倖郚の知識源ではなくモデルの蚓緎デヌタを甚いるのは確信床掚定の䞻目的が蚀語モデルが孊習した知識に基づいお正確に出力を行えおいるかを刀定するこずにあるためである倖郚の情報源を参照しお蚀語モデルの知識の範囲倖の事柄に぀いお真停を刀定するこずは本研究の盎接的な目的ではない点に泚意する実隓から蚀語モデルの予枬尀床ず蚓緎デヌタ䞭の関連事䟋の情報を組み合わせお甚いるこずで蚓緎デヌタを甚いない堎合ず比范しお確信床指暙の性胜が向䞊するこずを確認したこのこずからモデル出力の確信床掚定の芳点からも蚀語モデル孊習に甚いた蚓緎デヌタぞのアクセスは有甚であるこずが瀺唆される%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V31N02-13
自然蚀語凊理の分野では叀くから機械翻蚳の研究が盛んに行われおおりこれたで様々な機械翻蚳手法が提案されおいる近幎では翻蚳性胜の高さからニュヌラルネットワヌクに基づく機械翻蚳(NeuralMachineTranslation:NMT)が䞻流になっおいるNMTの性胜改善を行う研究の流れの䞀぀ずしお原蚀語文や目的蚀語文䞭の単語の品詞や文構造などの蚀語孊的玠性を掻甚する詊みが行われおいるその䞭で蚀語孊的玠性ずしお人名や地名組織名ずいった特定の衚珟を衚す固有衚珟(NamedEntity:NE)に着目しNMTにおいおNE情報を掻甚する研究が行われおいる\cite{tag,embed1,replace,embed2,embed3}NEには耇合語が倚く存圚するためNEの情報をNMTに䞎えるこずで単語のチャンク情報を翻蚳に掻甚できるたたNEの皮類の情報は倚矩語を翻蚳する際の語矩曖昧性解消に圹立぀こずが報告されおいる\cite{embed1}NE情報を掻甚する代衚的な方法ずしおNEの皮類ず開始終了情報を含むNEタグを文䞭のNEの前埌に挿入する「タグ付けモデル」\cite{tag}やNE埋め蟌みを単語埋め蟌みに組み蟌む「埋め蟌みモデル」\cite{embed1}が提案されおいるNE情報を掻甚するNMTの初期の研究では原蚀語文䞭のNEのみが掻甚されおいたが近幎では原蚀語文䞭のNEに加えお目的蚀語文䞭のNEの情報も掻甚するこずで翻蚳性胜が改善されおおり埋め蟌みモデルにおいおも目的蚀語文のNE情報が有効であるこずが報告されおいる\cite{embed3}しかしタグ付けモデルではこれたで目的蚀語文のNEは掻甚されおいないそこで本研究では原蚀語文のNE情報に加えお目的蚀語文のNE情報も掻甚するタグ付けモデルを提案する提案のタグ付けモデルの抂芁を図\ref{fig:tag-model}に瀺す図\ref{fig:tag-model}のように提案モデルではNEの皮類ず開始終了情報を含むNEタグをNEの前埌に挿入した原蚀語文ず目的蚀語文に基づいお翻蚳を行う%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-2ia12f1.pdf}\end{center}\caption{提案タグ付けモデルの抂芁図}\label{fig:tag-model}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%たた機械孊習の分野では掚論時に耇数のモデルの出力を統合するアンサンブル\cite{Hansen}により性胜改善が行われおおり機械翻蚳においおもアンサンブルの有効性が瀺されおいる䟋えば\citeA{ensemble}では原蚀語偎のNE情報を掻甚する3぀の埋め蟌みモデル単語埋め蟌みずNE埋め蟌みを加算するモデル単語埋め蟌みずNE埋め蟌みを結合するモデルドキュメント単䜍で翻蚳を行うモデルをアンサンブルするモデルを提案し翻蚳性胜を改善しおいるそこで本研究では提案のタグ付けモデルの性胜を改善させるため提案タグ付けモデルず埋め蟌みモデルのアンサンブルにより翻蚳を行うNMTモデルも提案する提案のアンサンブルモデルの抂芁を図\ref{fig:ensemble-model}に瀺す提案アンサンブルモデルではタグ付けモデル及び埋め蟌みモデルを独立に孊習するそしお掚論時に図\ref{fig:ensemble-model}のように孊習した二぀のモデルによる出力確率を平均した確率に基づき目的蚀語文を生成する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.2\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-2ia12f2.pdf}\end{center}\caption{提案アンサンブルモデルの抂芁図}\label{fig:ensemble-model}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%WMT2014の英語ずドむツ語間の翻蚳タスク\cite{wmt2014}及びWMT2020の英語ず日本語間の翻蚳タスク\cite{wmt2020}においお提案モデルを評䟡した結果日英翻蚳を陀き提案タグ付けモデルの翻蚳性胜が埓来タグ付けモデルの翻蚳性胜を䞊回りタグ付けモデルにおいお目的蚀語文のNE情報を掻甚するこずで翻蚳性胜が改善するこずを確認したたた党おの蚀語察においお埋め蟌みモデルずアンサンブルするこずで提案タグ付けモデルの翻蚳性胜が向䞊し提案アンサンブルモデルは埓来タグ付けモデルず比范しお英独翻蚳では最倧0.76ポむント独英翻蚳では最倧1.59ポむント英日翻蚳では最倧0.96ポむント日英翻蚳では最倧0.65ポむントBLEUが䞊回るこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V29N03-04
\label{sec:introduction}\textbf{意志性(volitionality)}はむベントの基本的な属性でありむベントに䜕者かの意志的な関䞎があるかどうかを衚す本研究では特にむベントの䞻語が衚す゚ンティティがむベントに意志的に関䞎しおいるか吊かに着目する䟋えば䞻語の゚ンティティの芳点から芋お「食べる」や「曞く」ずいったむベントはふ぀う意志的(volitional)であり「泣く」や「怪我をする」「怒られる」ずいったむベントは非意志的(non-volitional)であるむベントの意志性分類は因果関係知識の類型化\cite{lee-jun-2008-constructing,inui2003kinds,abe-etal-2008-acquiring,abe-etal-2008-two}に甚いられおきたほか条件付きむベント予枬\cite{du-etal-2019-modeling}スクリプト抜出\cite{chambers-jurafsky-2008-unsupervised}顧客フィヌドバック分析\cite{liu-etal-2017-ijcnlp}などぞの応甚がある䞀方有生性(animacy)は名詞の属性であり名詞が衚す゚ンティティに人間のような意志的な行為が可胜かどうかを衚す本研究ではむベントの䞻語が衚す゚ンティティがむベントに意志的に関䞎しおいるか吊かに着目するためむベントの䞻語が有生名詞であるこずはむベントが意志的であるこずの必芁条件ずなるこの密接な関係に着目し本研究では\textbf{䞻語有生性}ずいうむベントの属性を考える意志性の孊習では䞻語有生性の同時孊習が助けになるず期埅される意志性を認識する難しさは蚀語資源の䞍足ず文脈理解が必芁なこずにある意志性は倚くの堎合むベントの述語によっお同定できる冒頭の「食べる」や「泣く」などがそうであるしかし意志的あるいは非意志的な行為を衚す述語を網矅したリストは存圚しないたたたずえそうした蚀語資源があったずしおも述語だけではなくその文脈も考慮しなければ意志性を同定できない堎合が存圚する䟋えば䟋~\ref{ex:shawa-o-abiru}ず䟋~\ref{ex:hinan-o-abiru}の述語はどちらも同じ「济びる」であるが前者は意志的埌者は非意志的である\footnote{意志的なむベントの䟋は「Vvolitionalの略」非意志的なむベントの䟋は「NVnon-volitionalの略」を付蚘しお瀺す}\ex.\a.\label{ex:shawa-o-abiru}シャワヌを济びる$_\text{{(V)}}$\b.\label{ex:hinan-o-abiru}非難を济びる$_\text{{(NV)}}$たた䟋~\ref{ex:iki-o-suru}は非意志的であるが䟋~\ref{ex:fukaku-iki-o-suru}は「深く」ずいう副詞を䌎うこずで意志的ずなる\ex.\a.\label{ex:iki-o-suru}息をする$_\text{{(NV)}}$\b.\label{ex:fukaku-iki-o-suru}深く息をする$_\text{{(V)}}$文脈理解の問題は蚀語資源の敎備によっお解決するのは困難であるあらゆる文脈―述語の項項ぞの連䜓修食述語ぞの修食副詞句の組み合わせ―に察しお意志性のラベルをアノテヌションするこずは非珟実的だからであるこの問題に察する有望な解決策はむベントを構成する語句の意味ずそれらの関係性を柔軟に捉えお意志性を認識する分類噚を構築するこずであるそうした柔軟な分類噚は深局孊習モデルを蚓緎するこずで埗られるず期埅されるがその蚓緎には通垞倧量のラベル付きデヌタが必芁ずなる䞻語有生性の認識に぀いおも意志性の認識ず同様の難しさがあるたず蚀語資源の䞍足の問題がある䞻語有生性はたいおいの堎合䞻語の名詞が通垞有生名詞(animatenoun)か無生名詞(inanimatenoun)かによっお同定できる有生名詞・無生名詞はConceptNet\cite{10.5555/3298023.3298212}などの知識ベヌスから䞀定量のリストが埗られるが網矅的ずは蚀い難いたた䞻語有生性の認識においおも文脈理解が必芁ずなる堎合がある䟋えば䟋~\ref{ex:shirobai-ga-tometearu}の䞻語「癜バむ」は通垞無生名詞であるが䟋~\ref{ex:shirobai-ga-oikaketekuru}の䞻語「癜バむ」は譊察官の換喩でありこの文脈においおは有生名詞である\footnote{䞻語が有生名詞であるむベントの䟋は「Aanimateの略」䞻語が無生名詞であるむベントの䟋は「IAinanimateの略」を付蚘しお瀺す}\ex.\a.\label{ex:shirobai-ga-tometearu}癜バむが停たっおいる$_\text{{(IA)}}$\b.\label{ex:shirobai-ga-oikaketekuru}癜バむが远いかけおくる$_\text{{(A)}}$こうした珟象に察凊するにはやはり柔軟な文脈理解が可胜な分類噚を構築するのが有望でありその蚓緎には倧量のラベル付きデヌタが必芁ずなる本研究ではむベントの意志性ず䞻語有生性を同時孊習する匱教垫あり孊習手法を提案する提案手法の抂芁を図~\ref{fig:overview}に瀺す提案手法ではたずヒュヌリスティクスを甚いお生コヌパス䞭のむベントにラベルを付䞎する意志性のラベルは「わざず」などの意志的な行為を衚す副詞意志的副詞ず「うっかり」などの非意志的な行為を衚す副詞非意志的副詞を手がかりに付䞎する䟋えば䟋~\ref{ex:aete-shijitsu-o-hanasu}は意志的副詞「あえお」が述語に係っおいるため意志的であるずみなす䟋~\ref{ex:ukkari-keitai-o-otosu}は非意志的副詞「うっかり」が述語に係っおいるため非意志的であるずみなす\ex.\label{ex:aete-shijitsu-o-hanasu}あえお真実を話す$_\text{(V)}$\ex.\label{ex:ukkari-keitai-o-otosu}うっかり携垯を萜ずす$_\text{(NV)}$䞻語有生性のラベルは既存の蚀語資源に登録されおいる有生名詞・無生名詞を手がかりに付䞎する生コヌパスの量は際限なく増やすこずが可胜であるためこの方法で倧量のラベル付きデヌタを䜎コストで収集するこずができる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{29-3ia3f1.pdf}\end{center}\hangcaption{提案手法の抂芁生コヌパス䞭のむベントにヒュヌリスティクスを甚いお意志性・䞻語有生性のラベルを付䞎し意志性・䞻語有生性それぞれのラベル付きデヌタセット$\mathcal{D}^l_\text{vol}$・$\mathcal{D}^l_\text{ani}$ずラベルなしデヌタセット$\mathcal{D}^u_\text{vol}$・$\mathcal{D}^u_\text{ani}$を埗るその䞊で意志性ず䞻語有生性の分類を同時孊習するその際手がかり語だけに着目した分類に陥るこずを防ぐための正則化を導入する}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%䟋~\ref{ex:aete-shijitsu-o-hanasu}䟋~\ref{ex:ukkari-keitai-o-otosu}が瀺唆するように意志的副詞・非意志的副詞を陀いたずしおも倚くの堎合むベントの意志性は保持されるこれは䞻語有生性に関しおも同様であるしかしそうでない堎合もある䟋えば䟋~\ref{ex:wazato-kokeru}は意志的であるがそこから「あえお」を陀いた䟋~\ref{ex:kokeru}は非意志的である\ex.\a.\label{ex:wazato-kokeru}あえおこける$_\text{(V)}$\b.\label{ex:kokeru}こける$_\text{(NV)}$このように意志的副詞ず共起するむベントが必ずしも意志的なむベントであるずは限らない䞻語有生性に関しおもこうした䟋が存圚する䟋えば䟋~\ref{ex:shogekiga-hashiru}の䞻語である「衝撃」は無生名詞であるが「衝撃」を陀いた䟋~\ref{ex:hashiru}の䞻語は有生名詞ずしお捉えるのが劥圓である\ex.\a.\label{ex:shogekiga-hashiru}衝撃が走る$_\text{(IA)}$\b.\label{ex:hashiru}走る$_\text{(A)}$手がかり語を垞に含むラベル付きデヌタから手がかり語を含たないラベルなしむベントに汎化する分類噚を埗るには原則ずしお手がかり語に頌らずそれず共起するテキストからラベルを予枬するこずを孊習し぀぀手がかり語を陀くこずでラベルが倉化する䟋に関しおは手がかり語ず共起するテキストからラベルを予枬するこずを孊習しないこずが重芁である本研究では分類噚を孊習する際にラベル付けの手がかり語だけに着目しお分類するこずを抑制する正則化を導入するこずで前者の原則を孊習し぀぀汎甚蚀語モデル\cite{devlin-etal-2019-bert}が䜜り出すむベントの汎化ベクトル衚珟の䞊で分類噚を構築するこずで予枬のために手がかり語に着目せざるを埗ないケヌスがデヌタから孊習されるこずを期埅する本研究は手がかり語に着目した分類を抑制する問題をバむアス削枛あるいは教垫なしドメむン適応の問題ず捉えその手法を掻甚するバむアス削枛はデヌタセット䞭に存圚する特定のバむアスが予枬に濫甚されるこずを防ぐ手法である\cite{NIPS2016_a486cd07,zhao-etal-2017-men,zhao-etal-2019-gender,kennedy-etal-2020-contextualizing}本研究ではヘむトスピヌチ認識噚の孊習においお利甚されおいるバむアス削枛手法を転甚する\cite{kennedy-etal-2020-contextualizing,Jin2020Towards}ここで提案されおいるバむアス削枛手法は分類噚が「gay」ずいったヘむトスピヌチに特城的な単語バむアスだけに着目した分類に陥るこずを抑制し文脈を考慮した分類を促すものである本研究ではラベル付けに甚いる手がかり語をバむアスずみなしお単玔なバむアス削枛手法であるwordremoval(WR)より高床なバむアス削枛手法で有効性が知られおいるsamplingandocclusion(SOC)の2぀を利甚する教垫なしドメむン適応は゜ヌスドメむンのラベル付きデヌタずタヌゲットドメむンのラベルなしデヌタを甚いおタヌゲットドメむンに汎化するモデルを構築する手法である本研究の蚭定は手がかり語を含むラベル付きデヌタを゜ヌスドメむンのデヌタ手がかり語を含たないラベルなしデヌタをタヌゲットドメむンのデヌタずみなすこずで教垫なしドメむン適応の問題ずしお定匏化できる本研究では深局孊習モデルを利甚したテキスト分類噚の孊習においお有効性が確認されおいる教垫なしドメむン適応手法adversarialdomainadaptation(ADA)を利甚する\cite{JMLR:v17:15-239,pmlr-v37-ganin15,shah-etal-2018-adversarial,Shen_Qu_Zhang_Yu_2018}ADAではラベル付きデヌタのもずで分類を孊習し぀぀敵察的孊習の枠組みでラベル付きデヌタずラベルなしデヌタが刀別できなくなるようにむベントのベクトル衚珟を孊習するこの孊習によりラベル付きデヌタにだけ珟れる手がかり語になるべく頌らない分類が孊習されるず期埅される提案手法の有効性を確認するため日本語ず英語で実隓を行った分類噚の性胜を評䟡するため各蚀語に぀いおクラりド゜ヌシングで評䟡デヌタを新たに構築した実隓を通しお提案手法により人手でラベル付きデヌタを構築するこずなくむベントの意志性・䞻語有生性の高粟床な分類噚を構築できるこずを瀺した\footnote{本研究で構築した評䟡デヌタおよびモデルの実装は公開予定である}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V03N04-04
\label{sec:はじめに}照応や省略の問題は蚀語孊および蚀語工孊の問題ずしお広く研究されおいる特に日本語では䞻語が省略される堎合が倚く䞀方英語では䞻語が必須であるため日英機械翻蚳においお省略された䞻語れロ䞻語の照応先を同定し補完するこずが問題ずなる䞻語を補完せず受動文に翻蚳するこずも考えられるが受動文よりは胜動文のたたの方が望たしいたた日英機械翻蚳の別の問題ずしお文が長すぎるずいう問題がある長い文は翻蚳に倱敗するこずが倚く人手による前凊理でも長文の分割は倧きな郚分を占めおいるこの問題に察凊する手段ずしお長文を耇数の短文に自動的に分割する自動短文分割があるしかし分割された短文には䞻語が含たれないこずが倚くここでもれロ䞻語の補完の問題が発生するこのような背景の䞋で筆者らは自動短文分割を利甚した攟送ニュヌス文の日英機械翻蚳システムの䞭でれロ䞻語の補完の問題を研究しおいるその基本的な考え方は確率モデルを甚いるものであるここで述べるれロ䞻語の補完の問題は埓来から行われおきたれロ䞻語の補完の問題ずは完党には䞀臎しおいない぀たり埓来手法は初めから異なる文の間で発生するれロ䞻語を取り扱っおおりここでの問題は短文分割によっお人工的に生ずるれロ䞻語を扱うものである\footnote{䟋えば埓来手法は「倪郎は食べようずした」「しかし食べられなかった」のように文からなる衚珟に察しお埌方の文のれロ䞻語を考察するものが倚いしかしここでは「倪郎は食べようずしたが食べられなかった」のように元は文から成る文を文に自動的に分割した埌の衚珟を扱うので埓来手法の考察範囲ずはずれがあるそこで本皿の手法が埓来の問題にそのたた適甚できるこずはない}しかし共通する郚分も倚いのでたず埓来手法に怜蚎を加えるれロ䞻語の補完に察する埓来のアプロヌチは倧きく皮類に分類できる第の方法は「焊点」「Centering」など蚀語孊における談話理論から埗られる知芋を利甚するものである\cite{Yoshimoto88,Nakagawa92,Nomoto93,Walker94,Takada95,æž…æ°Ž95}この方法は理論的な基瀎づけがあるものの比范的単玔な文が察象であり攟送ニュヌス文のような耇雑な文に適甚した䟋は芋あたらないニュヌス文に察するれロ䞻語の補完には埓来の談話理論から埗られる情報だけでなく意味的なものなどさたざたな情報を広く考慮する必芁がある第の方法は埅遇衚珟など䞻ずしお文末に珟われる情報を利甚するものである\cite{Yoshimoto88,堂坂89,鈎朚92}しかし本方法は察話文には有効であるもののニュヌス文には䞍適圓である第の方法はれロ䞻語のたわりの文脈から埗られた各皮情報をヒュヌリスティック芏則にたずめるものである\cite{Carbonell88,村田95}この方法は確率モデルによる方法ず同様様々な情報が利甚できる利点があるがヒュヌリスティック芏則の䜜成や芏則適甚の優先床の付䞎を人手で行っおおり恣意性があるこれらの埓来手法に察しお確率モデルによる方法は以䞋のような特城を持぀\begin{itemize}\itemれロ䞻語の補完に有効な様々な情報を統䞀的に取り扱うこずができる\itemいったん孊習デヌタを䜜成した埌は自動的にモデルが構築できるので客芳的であり恣意性がない\item確率モデルは蚀語工孊のみでなく倚くの分野で利甚されおおりそこで埗られた理論的知芋や適甚事䟋が利甚できる\end{itemize}確率モデルを甚いたれロ䞻語補完の方法ずしおは埓来倚次元正芏分垃が甚いられおいた\cite{金94}本皿ではこれをいく぀かの分垃に拡匵するそしおそれらの分垃を甚いたモデルに぀いお䞻語補完の粟床を評䟡するずずもに誀った事䟋に぀いお考察を加え今埌の課題を明らかにする以䞋\ref{sec:䞻語補完の方法}章では䞻語補完の基本的な手順の説明を行う\ref{sec:確率モデル}章では本皿で考察する皮の確率モデルに぀いお述べる\ref{sec:補完実隓}章ではれロ䞻語の補完実隓の方法ず結果に぀いお述べ誀事䟋に぀いお考察する
V10N05-03
\thispagestyle{empty}蚈算機の高性胜化や蚘憶容量の倧容量化および䜎䟡栌化にずもない情報のマルチメディア化が急速に進行しおおりこのような背景のもずマルチメディア・コンテンツに察する情報怜玢技術の必芁性がたすたす倧きくなっおきおいるマルチメディア・コンテンツ怜玢ではマルチメディア情報そのものから埗られる特城量に基づき類䌌怜玢を行なうずいう内容型怜玢(content-basedretrieval)が近幎の䞻流であるが倚くの堎合耇数の特城量を倚次元ベクトルで衚珟しベクトル間の距離によりコンテンツ間の類䌌性を刀定しおいるたずえば文曞怜玢の堎合には玢匕語の重みベクトルで文曞や怜玢質問を衚珟するこずができるし\cite{Salton75,Sasaki01}画像の類䌌怜玢の堎合にはカラヌヒストグラムテクスチャ特城量圢状特城量などから成る特城量ベクトルにより画像コンテンツを衚珟する\cite{Flickner95,Pentland96}特城量ベクトルに基づくコンテンツの類䌌怜玢は怜玢質問ずしお䞎えられたベクトルず距離的に近いコンテンツ・デヌタベヌス䞭のベクトルを芋぀けるずいう最近傍怜玢(nearestneighborsearch)の問題に垰着するこずができるデヌタベヌス䞭のベクトルず逐次的に比范する線圢探玢ではデヌタベヌスの芏暡に比䟋した蚈算量が必芁ずなるためデヌタベヌスが倧芏暡化した際の怜玢システムの凊理効率に深刻な圱響を及がすこずになるしたがっお最近傍怜玢を効率的に行なうための倚次元むンデキシング技術の開発が重芁な課題ずしお埓来より掻発に研究されおきた\cite{Katayama01,Gaede98}ナヌクリッド空間における倚次元むンデキシング手法にはR-tree\cite{Guttman84},SS-tree\cite{White96},SR-tree\cite{Katayama97}などが提案されおおりたたより䞀般の距離空間を察象にしたむンデキシング手法ずしおはVP-tree\cite{Yianilos93},MVP-tree\cite{Bozkaya99},M-tree\cite{Ciaccia97}などが提案されおいるこれらのむンデキシング手法は倚次元空間を階局的に分割するこずにより探玢範囲を限定するこずを基本ずしおいるしかし高次元空間ではある点の最近点ず最遠点ずの間に距離的な差が生じなくなるずいう珟象が起こるため\cite{Aggarwal01,Beyer99}探玢する領域を限定するこずができず線圢探玢に近い蚈算量が必芁になっおしたうずいう問題点がある高次元空間における䞊蚘の問題点に察凊するために近䌌的な最近傍怜玢に぀いおも研究が進められおいるたずえばハッシュ法に基づく近䌌怜玢手法\cite{Gionis99}や空間充填曲線(space-fillingcurve)を甚いお高次元空間の点を玢匕付けする手法\cite{Liao00,Shepherd99}などが提案されおいる我々は珟圚テキストず画像のクロスメディア情報怜玢に関する研究の䞀環ずしお類䌌画像怜玢システムを開発しおいるが\cite{Koizumi02a,Koizumi02b}クロスメディア情報怜玢ではナヌザずのむンタラクションを通じお所望の怜玢結果を埗るこずが倚々あるため特城量ベクトルに基づく最近傍怜玢の実行回数が必然的に倚くなっおしたうこのような堎合完党な最近傍怜玢は必芁ではなくむしろ高速な近䌌的最近傍怜玢のほうが望たしい本皿では1次元自己組織化マップを甚いた高速な近䌌的最近傍怜玢の手法を提案し提案した手法の有効性を類䌌画像怜玢ず文曞怜玢ずいう2皮類の実隓により評䟡する最近傍怜玢を行なう際の䞀番のボトルネックは2次蚘憶䞊のデヌタぞのアクセスであるが提案する手法は次元数がきわめお倚い堎合でも効率的にディスク・アクセスを行なうこずができるずいう利点を持っおいる
V10N01-02
自動甚語抜出は専門分野のコヌパスから専門甚語を自動的に抜出する技術ずしお䜍眮付けられる埓来専門甚語の抜出は専門家の人手によらねばならず倧倉な人手ず時間がかかるためup-to-dateな甚語蟞曞が䜜れないずいう問題があったそれを自動化するこずは意矩深いこずである専門甚語の倚くは耇合語ずりわけ耇合名詞であるこずが倚いよっお本論文では名詞(単名詞ず耇合名詞)を察象ずしお専門甚語抜出に぀いお怜蚎する筆者らが専門分野の技術マニュアル文曞を解析した経隓では倚数を占める耇合名詞の専門甚語は少数の基本的か぀これ以䞊分割䞍可胜な名詞(これを以埌単名詞ず呌ぶ)を組み合わせお圢成されおいるこの状況では圓然耇合名詞ずその芁玠である単名詞の関係に着目するこずになる専門甚語のもうひず぀の重芁な性質ずしお\cite{KageuraUmino96}によればタヌム性があげられるタヌム性ずはある蚀語的単䜍の持぀分野固有の抂念ぞの関連性の匷さである圓然タヌム性は専門文曞を曞いた専門家の抂念に盎結しおいるず考えられるしたがっおタヌム性をできるだけ盎接的に反映する甚語抜出法が望たれるこれらの状況を考慮するず以䞋のような理由により耇合名詞の構造はタヌム性ず深く関係しおくるこずが分かる第䞀にタヌム性は通垞tf$\times$idfのような統蚈量で近䌌されるがtf$\times$idfずいえども衚局衚珟のコヌパスでの珟われ方を利甚した近䌌衚珟に過ぎないやはり曞き手の持っおいる抂念を盎接には衚しおいない第二に単名詞Nが察象分野の重芁な抂念を衚しおいるなら曞き手はNを頻繁に単独で䜿うのみならず新芏な抂念を衚す衚珟ずしおNを含む耇合名詞を䜜りだすこずも倚いこのような理由により耇合名詞ず単名詞の関係を利甚する甚語抜出法の怜蚎が重芁であるこずが理解できるこの方向での初期の研究に\cite{Enguehard95}があり英語フランス語のコヌパスから甚語抜出を詊みおいるがテストコレクションを甚いた粟密な評䟡は報告されおいない䞭川ら\cite{NakagawaMori98}はこの関係に぀いおのより圢匏的な扱いを詊みおいるそこでは単名詞の前あるいは埌に連接しお耇合名詞を圢成する単名詞の皮類数を䜿った耇合名詞の重芁床スコア付けを提案しおいたこの考え方自䜓は\cite{Fung95}が非䞊行2蚀語コヌパスから察蚳を抜出するずき甚いたcontextheterogeneityにも共通するその埌䞭川らはこのスコア付け方法による甚語抜出システムによっおNTCIR1のTMREC(甚語抜出)タスクに参加し良奜な結果を出しおいる圌らの方法はある単名詞に連接しお耇合名詞を構成する単名詞の統蚈的分垃を利甚する方法の䞀実珟䟋であるしかし圌らの方法では頻床情報を利甚しおいない䞊蚘のように耇合名詞ずそれを構成する単名詞の関係がタヌム性を捉えるずきに重芁な芁因であるずしおも\cite{NakagawaMori98}が焊点を圓おた単名詞に連接する単名詞の皮類数だけではなく圌らが無芖したある単名詞に連接する単名詞の頻床の点からも甚語抜出の性胜を解析しおみる必芁があるず考える本論文ではこの点を䞭心に論じたた耇合名詞が独立にすなわち他の耇合名詞の䞀郚ずしおではない圢で出珟する堎合の頻床も考慮した堎合の甚語抜出に぀いお論ずるさらに有力な甚語抜出法であるC-valueによる方法\cite{FrantziAnaniadou96}や語頻床(tf)に基づく方法ずの比范を通じお提案する方法により抜出される甚語の性質などを調べる以䞋2節では甚語抜出技術の背景3節では単名詞の連接統蚈情報を䞀般化した枠組4節ではNTCIR1TMRECのテストコレクションを甚いおの実隓ず評䟡に぀いお述べる
V12N06-02
自由に閲芧するこずができる電子化文曞の数が膚倧になるに぀れその䞭からナヌザが必芁ずする情報を効率的に探し出すこずが困難になっおきおいるこのためナヌザからの質問に察しお明確な回答を自動的に提瀺する質問応答(QA)技術が泚目されおいる質問応答に甚いる知識を人工蚀語で蚘述したUC\cite{thesis:wilensky84}などの質問応答システムでは十分な蚘述力をも぀人工蚀語の蚭蚈のむずかしさ知識ベヌスの高い䜜成コストずいった問題があったそこで倧量の電子化文曞が利甚可胜になった1990幎代からは自然蚀語で蚘述された文曞を質問応答システムの知識ずしお利甚しようずする研究が行われおいる\cite{proc:hammond95}近幎ではTREC\cite{web:TREC}やNTCIR\cite{web:NTCIR}ずいった評䟡型ワヌクショップも行われ新聞蚘事やWWW文曞などを知識ずしお甚いる質問応答システムの研究もさかんであるしかしこれらの研究の倚くは事実を問う質問(what型の質問)を察象ずしおいお方法や察凊法を問う質問(how型の質問)を扱うものは\cite{proc:higasa99}\cite{proc:kiyota02}などただ少ないこれは事実を問う質問に答えるための知識に比べ方法や察凊法を問う質問に答えるための知識(「こんな堎合にはこうする」など)を獲埗するこずがむずかしいからである日笠らや枅田らは方法や察凊法を問う質問に答えるための知識ずしおFAQ文曞やサポヌト文曞が利甚できるこずを瀺した\cite{proc:higasa99}\cite{proc:kiyota02}しかしこれらの研究ではFAQ文曞やサポヌト文曞がも぀文曞構造を利甚するこずを前提ずしおいたFAQ文曞やサポヌト文曞以倖のより倚くの文曞を知識ずしお利甚するためには文曞構造以倖の手がかりを利甚する方法に぀いお研究しなければならないそこで本研究では最初に方法や察凊法を問う質問(how型の質問)に質問応答システムが答えるための知識をメヌリングリストに投皿されたメヌルからその質問や説明の䞭心になる文(重芁文)を取り出すこずによっお獲埗する方法に぀いお述べる次にメヌリングリストに投皿されたメヌルから獲埗した知識を甚いる質問応答システムに぀いお報告する䜜成したシステムは自然な文で衚珟されたナヌザの質問を受け぀けその構文的な構造ず単語の重芁床を手がかりに質問文ずメヌルから取り出した重芁文ずを照合しおナヌザの質問に答える最埌に䜜成したシステムの回答ず党文怜玢システムの怜玢結果を比范しメヌリングリストに投皿されたメヌルから方法や察凊法を問う質問に答えるための知識を獲埗できるこずを瀺す
V14N05-02
我々人間は日垞生掻においお様々な䌚話の䞭から必芁に応じお情報を取捚遞択しおいるさらに䌚話の流れに即しお語の意味を適宜解釈し適切な応答を行っおいる人間は語の情報から適切な応答を行うために様々な連想を行っおいる\cite{yoshimura2006}䟋えば「車」ずいう語から「タむダ」「゚ンゞン」「事故」 ずいった語を自然に連想する連想によっお䌚話の内容を柔軟に拡倧させおいるこのように柔軟な䌚話ができる背景には語の意味や語ず語の関係に぀いおの膚倧な知識を有しおいるため皮々の知識から語ず語の関連性を刀断し新たな語を連想するこずができるこずが挙げられる実生掻における䌚話では「車ず自動車」「自動車ず自転車」のように同矩性や類䌌性の高い語ず語の関係のみならず「車ず運転」「赀ちゃんず玩具」「雚ず傘」のように広い意味での語ず語の関連性の評䟡が必芁ずなる堎合が倚い人間ずコンピュヌタあるいはコンピュヌタ同士の䌚話においおも人間のような柔軟で垞識的な応答を行うためには連想機胜が重芁ずなるそのためにはコンピュヌタに語ず語に関する知識を付䞎し同矩性や類矩性のみならず倚様な芳点においお語ず語の関連の匷さを定量的に評䟡する手法が必芁ずなるこれたでコンピュヌタにおける䌚話凊理の重芁な芁玠の䞀぀ずしお語ず語の類䌌床に関する研究がなされおきた類䌌床の研究ではシ゜ヌラスなどの知識を甚いお語ず語が意味的にどの皋床䌌おいるかを評䟡するこずを目的ずしおいる\cite{kasahara1997}そのため䌚話においお未知の語が出珟した堎合には既知の知識ずの類䌌床を算出し同矩語や類矩語に眮換するこずによっお語の意味を理解するこずが可胜ずなる䞀方本論文ではコンピュヌタずの䌚話においお「雚が降っおいたすよ」ずいう文に察し「雪」「霧」 などの「雚」に察する同矩語や類矩語だけではなく「雚」や「降る」ずいう語から人間が自然に想起するような「傘」「濡れる」「倩気予報」 などの語を幅広く想起させ自然な䌚話を行うための連想機胜を実珟するこずを目的ずしおいるコンピュヌタがこのような連想をできるならば「雚が降っおいたすよ」ずいう文に察しお「それでは傘を持っおいきたす」ずいう応答を生成するこずが可胜ずなるコンピュヌタの連想機胜を実珟するために抂念ベヌスずそれを甚いた関連床蚈算方匏が提案されおいる\cite{kojima2004,watabe2001,watabe2006}抂念ベヌスでは語の意味抂念が電子化囜語蟞曞から抜出した特城語盎接意味語・間接意味語ず重みの集合で定矩されおいる各特城語属性の重みは抂念ず抂念の関連の匷さを定量的に評䟡するための基本量ずしお定矩しおいるすなわち抂念ベヌスの構築においおは抂念に察する属性をどのように抜出し各属性に付䞎する重みをどのように決定するかが重芁ずなる本論文では電子化蟞曞から構築された4䞇語芏暡の抂念ベヌスを電子化された新聞蚘事等を甚いお12䞇語芏暡の抂念ベヌスぞ拡匵する手法に぀いお述べおいる抂念ベヌスの構築手法に぀いおは電子化蟞曞から芋出し語に察する語矩説明文から属性を抜出し属性信頌床に基づく粟錬を行う手法が提案されおいるしかしながらこの手法には倧きく2぀の問題点が存圚する第䞀には蟞曞の語矩説明文から取埗される倧郚分の属性は語の狭矩の意味を説明する語盎接意味語であり間接的に芋出し語ず関連を持぀広矩の意味語間接意味語を獲埗するこずが困難である点であるこれはコンピュヌタに柔軟な連想機胜を実珟する䞊で同矩や類矩の語以倖の連想語を取埗する際に倧きく圱響する盎接意味語ず間接意味語に぀いお「自動車」の䟋を挙げる\noindent䟋自動車\begin{description}\item[盎接意味語]車車茪原動機回転装眮ブレヌキ \item[間接意味語]枋滞免蚱蚌事故䟿利亀通信号保険レヌス \end{description}第二には4䞇語芏暡の抂念ベヌスでは幅広い連想を行い語ず語の関連性を定量化する䞊で語圙が䞍十分である点である抂念を定矩するための属性は党お抂念ベヌスに定矩されおいる語でなければならないずいう制玄があるため4䞇語芏暡の抂念ベヌスに定矩されおいない語を新たな属性ずしお抂念に付䞎するためには抂念ベヌスの拡匵が必須ずなる抂念ベヌスの拡匵においおは抂念に付䞎すべき属性の抜出手法䞊びに獲埗した属性に察する重みの付䞎手法が必芁ずなるたず囜語蟞曞からの抂念ベヌス構築の際に適切に属性を取埗するこずができなかった抂念を抜出し䞍適切な抂念を削陀する属性の抜出手法ずしお電子化された新聞蚘事等における共起に基づく手法を提案するたた重みの付䞎手法ずしお属性関連床ず抂念䟡倀に基づく手法を提案するこのように拡匵した抂念ベヌスの有甚性を関連床蚈算方匏を甚いた評䟡実隓によっお瀺しおいる
V25N02-03
\label{sec:introduction}難解なテキストの意味を保持したたた平易に曞き換えるテキスト平易化は蚀語孊習者や子どもをはじめずする倚くの読者の文章読解を支揎する近幎テキスト平易化を同䞀蚀語内の翻蚳問題ず考え統蚈的機械翻蚳を甚いお入力文から平易な同矩文を生成する研究\cite{specia-2010,zhu-2010,coster-2011b,coster-2011a,wubben-2012,stajner-2015a,stajner-2015b,goto-2015}が盛んであるしかし異蚀語間の機械翻蚳モデルの孊習に必芁な異蚀語パラレルコヌパスずは異なりテキスト平易化モデルの孊習に必芁な単蚀語パラレルコヌパスの構築はコストが高いこれは日々の生掻の䞭で察蚳異蚀語パラレルデヌタが倧量に生産および蓄積されるのずは異なり難解なテキストを平易に曞き換えるこずは自然には行われないためであるそのため公開されおおりテキスト平易化のために自由に利甚できるのはEnglishWikipedia\footnote{http://en.wikipedia.org}ずSimpleEnglishWikipedia\footnote{http://simple.wikipedia.org}から構築された英語のパラレルコヌパス\cite{zhu-2010,coster-2011a,hwang-2015}のみであるがSimpleEnglishWikipediaのように平易に曞かれた倧芏暡なコヌパスは英語以倖の倚くの蚀語では利甚できないそこで本研究では任意の蚀語でのテキスト平易化を実珟するこずを目指し生コヌパスから難解な文ず平易な文の同矩な察テキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを抜出する教垫なし手法を提案し獲埗した疑䌌パラレルコヌパスず統蚈的機械翻蚳モデルを甚いお英語および日本語でのテキスト平易化を行う図~\ref{fig:abstract}に瀺すように我々が提案するフレヌムワヌクではリヌダビリティ掚定ず文アラむメントの2぀のステップによっお生コヌパスからテキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを構築する倧芏暡な生コヌパスには同䞀のあるいは類䌌したむベントや事物に察する耇数の蚀及や説明が含たれるず期埅できそれらからは同矩や類矩の関係にある文察を埗るこずができるだろうさらに我々はリヌダビリティ掚定によっお難解な文ず平易な文を分類するので生コヌパスから難解な文ず平易な文の同矩な察を抜出するこずができる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{25-2ia3f1.eps}\end{center}\caption{疑䌌パラレルコヌパスず統蚈的機械翻蚳モデルを甚いたテキスト平易化}\label{fig:abstract}\end{figure}我々は2぀の蚭定で提案手法の効果を怜蚌したたず先行研究ず同様に難解なテキストず平易なテキストのコンパラブルコヌパスからテキスト平易化のためのパラレルコヌパスを構築した我々の提案する文アラむメント手法は難解な文ず平易な文のアラむメント性胜を改善し高品質にテキスト平易化コヌパスを構築できたさらに我々のコヌパスで孊習したモデルは埓来のコヌパスで孊習したモデルよりもテキスト平易化の性胜も改善できた次にコンパラブルコヌパスを利甚しない蚭定で生コヌパスのみからテキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを構築しフレヌズベヌスの統蚈的機械翻蚳モデルを甚いおテキスト平易化を行った平易に曞かれた倧芏暡コヌパスを䜿甚しないにも関わらず疑䌌パラレルコヌパスで孊習したモデルは埓来のコヌパスで孊習したモデルず同等の性胜で平易な同矩文を生成するこずができた本研究の貢献は次の2぀である\begin{itemize}\item単語分散衚珟のアラむメントに基づく文間類䌌床を甚いお難解な文ず平易な文の文アラむメントを改善した\item生コヌパスのみから教垫なしで擬䌌パラレルコヌパスを自動構築しこれがコンパラブルコヌパスから埗られる埓来のパラレルコヌパスず同等に有甚であるこずを確認した\end{itemize}これたでは人手で構築された難解な文ず平易な文のパラレルコヌパス\footnote{https://newsela.com/data/}\cite{xu-2015}平易に曞かれた倧芏暡なコヌパス(SimpleEnglishWikipedia)文間類䌌床のラベル付きデヌタ\footnote{http://ixa2.si.ehu.es/stswiki/index.php/Main\_Page}\cite{agirre-2012,agirre-2013,agirre-2014,agirre-2015}蚀い換え知識\footnote{https://www.seas.upenn.edu/{\textasciitilde}epavlick/data.html}\cite{ganitkevitch-2013,pavlick-2015,pavlick-2016}などの蚀語資源が豊富に存圚する英語を䞭心にテキスト平易化の研究が進められおきたが本研究ではこれらの倖郚知識を利甚するこずなく生コヌパスのみからテキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを自動構築し統蚈的機械翻蚳を甚いたテキスト平易化における有甚性を確認した生コヌパスは倚くの蚀語で倧芏暡に利甚できるので今埌は本研究の成果をもずに倚くの蚀語でテキスト平易化を実珟できるだろう本皿の構成を瀺す2節では関連研究を玹介する3節では生コヌパスから擬䌌パラレルコヌパスを構築する提案手法を抂説する4節ではテキスト平易化のための文アラむメントずしお単語分散衚珟のアラむメントに基づく文間類䌌床掚定手法を提案する続いお5節から7節で実隓を行うたず5節では4節の提案手法を評䟡しテキスト平易化のための最良の文アラむメント手法を決定する6節では3節から5節に基づき英語の疑䌌パラレルコヌパスを構築しテキスト平易化を行う7節では同様に日本語の疑䌌パラレルコヌパスを構築しテキスト平易化を行う最埌に8節で本研究のたずめを述べる
V12N04-06
\label{sec:background}倚蚀語コヌパスが敎備されおいく過皋である蚀語ぞの翻蚳が耇数の蚀語に基づいお行われる堎合があるたずえば聖曞の翻蚳における日本語蚳を考える際にその原蚀語ずしお様々な蚀語が存圚する状況に類䌌しおいる原蚀語が英語ずフランス語のような堎合それらからの日本語蚳には原蚀語の圱響はほずんどないかもしれない䞀方で原蚀語ずしお韓囜語ず英語のような察を考える堎合それらの原蚀語の違いは翻蚳に倚倧な圱響を及がすず予想できる䞀般にある蚀語ぞの翻蚳が存圚する堎合同䞀内容のものを別の蚀語から翻蚳するこずは経枈的理由から非垞に少ないたずえば英語から日本語に翻蚳された文曞が存圚する堎合同䞀内容の文曞を韓囜語から日本語に翻蚳するこずは極めお皀であるたずたった量の文曞を翻蚳する堎合その可胜性はさらに䜎くなるそのため原蚀語が異なる同䞀内容の倧芏暡文曞の翻蚳は人為的に䜜成されない限り入手は困難である䞀方で原蚀語が翻蚳に䞎える圱響は確実に存圚し認識されおいるずころがこれたで原蚀語が翻蚳に䞎える圱響に関しおどのような珟象がどの皋床生じるのかに぀いお詳现に調査した研究は存圚しない原蚀語によっお生じる違いを詳现に研究するこずによっお人間ず機械の双方にずっおよりよい翻蚳を埗るための知芋知識が埗られるず考えるそこで本研究では日本語ず英語の察蚳コヌパスから日本語ず英語を原蚀語ずしお韓囜語コヌパスを䜜成し翻蚳における原蚀語の圱響を考察する各コヌパスは162,308文から構成される2぀の韓囜語コヌパスず日英の察蚳コヌパスの関係を図\ref{fig_relation}に瀺す\begin{figure}[tb]\begin{center}\epsfile{file=Relations1.eps,width=7.5cm}\caption{原蚀語が異なる韓囜語コヌパス}\label{fig_relation}\end{center}\end{figure}これら2぀の韓囜語翻蚳コヌパスは原蚀語が日本語ならびに英語ず倧きく異なるこずからそれぞれ原蚀語の圱響を受けたいく぀かの特城があり䞡者は倧きく異なる本論文では敬語衚珟語圙遞択統語的差異同矩衚珟衚蚘のゆれ正曞法の5぀の蚀語珟象の芳点からそれらの違いを分析する呚知のように英語は比范的固定された語順SVOを持ち䞻語目的語などが省略されない反面日本語は述郚が文末にくるがそれ以倖の芁玠は述郚に察する関係を助詞などによっお瀺すため語順が柔軟であるさらに日本語では文脈䞊明らかな䞻語目的語などは明瀺されないこれらの点では韓囜語は英語より日本語に非垞に近い蚀語であるこのように日本語ず英語はその構文構造が倧きく異なる蚀語であり語圙論的な芳点からも単語が䞎える意味やその抂念なども盞圓異なる\begin{exe}\ex\label{k:angry}\gll韓囜語:\hg{gyga}\hg{murieihaise}~\hg{hoaga}\hg{naSda.}\\盎蚳:圌が無瀌で腹が立った\\\trans英語:``Hisrudenessannoyed/bothered/upsetme.''\end{exe}たずえば䟋(\ref{k:angry})に瀺した韓囜語ず英語の2぀の文\cite{Lee:1999}は同じ内容を衚しおいるが韓囜語は耇文構造を英語は単文構造をずっおいるこれは英語ず日本語の間の翻蚳に぀いおも蚀えるこずであるが䞀方の蚀語においお自然な衚珟を翻蚳する堎合目的蚀語における自然な構文構造が原蚀語のそれずは倧きく異なる堎合があるしかしながら翻蚳が理想的な状況で行われるずは限らず原蚀語の構文構造をそのたたに単語や句を目的蚀語の該圓衚珟ぞ倉換するこずによっお翻蚳する堎合もあるしたがっお原蚀語が日本語ず英語のように倧きく異なる蚀語からの韓囜語翻蚳文はその原蚀語に倧きく圱響されるず予想する構文構造が倧きく異なる蚀語間の翻蚳においお目的蚀語における自然な構文ぞ翻蚳するこずは人間にずっおも機械にずっおも圓然負担がかかる以䞋に瀺す日本語ず英語から韓囜語ぞの翻蚳は原蚀語の違いが翻蚳に䞎える圱響をよく瀺しおいる\begin{exe}\ex\begin{xlist}\ex\label{sj_1}このケヌブルカヌに乗ればホテルに行くこずができたす。(原文)\trans\gllèš³:``\hg{qi}\hg{keiqibyrkaryr}\hg{tamien}\hg{hoteirqei}\hg{gar}\hg{su}\hg{'iSsybnida.}''\\この~ケヌブルカヌに~乗れば~ホテルに~行く~こずが~できたす。\\\ex\label{se_1}Thiscablecarwilltakeyoutothehotel.(原文)\trans\gllèš³:``\hg{keiqibyrkaga}\hg{hoteirqei}\hg{deirieda}\hg{jur}\hg{gebnida.}''\\ケヌブルカヌが~ホテルに~連れお~あげる~でしょう。\\\end{xlist}\end{exe}䟋(\ref{sj_1})の韓囜語蚳は和文の構造をそのたた甚いお翻蚳されおいる反面(\ref{se_1})の韓囜語蚳は英文の構造に圱響されおいる蚳の自然さに関しおは日本語の構造の圱響を受けおいる(\ref{sj_1})が(\ref{se_1})に比べお非垞に良いこの䟋からより自然な文ぞ翻蚳するために構文構造の倧きな倉曎が必芁な堎合そのような倉曎が行われず原蚀語に倧きく圱響された翻蚳が数倚く存圚しおいるず予想する原蚀語の違いが翻蚳に差をもたらす事実は認識されおはいおもこれたで詳现に怜蚎されたこずはなかった本研究では䞡コヌパスの分析を通しお翻蚳における原蚀語の圱響を蚈量的に瀺しこのような異質なコヌパスを機械翻蚳および他の自然蚀語凊理の分野にどのように応甚できるかに぀いお考察する
V06N03-03
label{intro}テキストは単なる文の集たりではなくテキスト䞭の各文は互いに䜕らかの意味的関係を持぀特に意味的関係の匷い文が集たっお談話セグメントず呌ばれる単䜍を圢成する文が互いに意味的関係を持぀ようにこれらの談話セグメント間にも意味的な関係が存圚するテキストの党䜓的な談話構造はこの談話セグメント間の関係によっお圢成されるそのためテキストのセグメント境界を怜出するテキストセグメンテヌションの研究は談話構造解析の第䞀ステップであるず考えられる\cite{Grosz:86}たた最近ではテキストセグメンテヌションの研究は情報怜玢の分野においおも応甚されおいる長いテキスト䞭には耇数のサブトピックが存圚しおいるためテキスト党䜓を扱うよりもテキストをセグメントに分けた方が怜玢察象ずしお良いず考えられるためである\cite{Callan:94,Salton:93,Hearst:93}セグメント境界の怜出ではテキスト䞭の衚局的な情報が利甚されるこずが倚い衚局的な情報は比范的容易に抜出可胜であり特別な領域知識を必芁ずしないので䞀般的な利甚が可胜だからである倚様な衚局的情報の䞭で意味的に類䌌した単語間の衚局的関係である語圙的結束性\cite{Halliday:76}がこれたで倚くのテキストセグメンテヌションの研究に䜿甚されおいる\cite{Morris:91,Kozima:93,hearst:94b,okumura:94a,reynar:94}OkumuraずHonda\cite{okumura:94a}は語圙的結束性の情報だけでは充分ではなく他の衚局的情報を取り入れるこずによっおテキストセグメンテヌションの粟床が向䞊するこずを報告しおいる本皿では耇数の衚局的手がかりずしお接続詞照応衚珟省略文のタむプ語圙的結束性などを䜿甚しお日本語テキストのセグメント境界を怜出する手法に぀いお述べるセグメント境界の怜出では手がかりから埗られるスコアを基に各文間の境界ぞのなりやすさ(あるいはなり難さ)を衚す文間のスコアを䞎えるこずが倚いこの手がかりを耇数蚭定し組み合わせお䜿甚する手法は数倚く存圚する\cite{McRoy:92}が各手がかりの出珟がセグメント境界の怜出に圱響する床合が異なるため各手がかりのスコアをそのたた䜿甚せず各手がかりの重芁床に応じた重みをかけ重み付きスコアの総和を文間のスコアずする手法が比范的良く甚いられる重み付きスコアの総和を文間のスコアずしお䜿甚する手法においおは各手がかりに最適な重み付けを行うこずが怜出粟床向䞊にずっお重芁になる耇数の衚局的手がかりを甚いおセグメント境界の怜出を行う過去の研究\cite{Kurohashi:94,Sumita:92,Cohen:87,Fukumoto1}では各手がかりの重みは盎芳あるいは人手による詊行錯誀によっお決定される傟向があるしかし人手による重みの決定はコストが高く決定された重みを䜿甚するこずで必ずしも最適あるいは最適に近い粟床が埗られるずいう保蚌がないそのため人手による重み付けを避け少なくずも最適に近い倀を埗るために自動的に重みを決定する方が望たしいず考えられるそこで本研究では正しいセグメント境界䜍眮の情報が付いた蚓緎テキストを甚意し統蚈的手法である重回垰分析を䜿甚するこずで各衚局的手がかりの重芁床の重みを自動的に孊習するしかし重みの自動孊習手法では蚓緎デヌタの数が少ない堎合に孊習粟床が良くならないずいう問題がある\cite{Akiba:98}たた蚓緎デヌタに察しおパラメヌタ(手がかり)の数が倚い堎合には孊習された倀が過適合を起す傟向があるずいう問題が知られおいる孊習された重みが蚓緎デヌタに察し過適合するず蚓緎デヌタ以倖のテキストに適甚した堎合には良い粟床が埗られないたた考えられる党おの衚局的手がかりが垞にセグメンテヌションにずっお良い手がかりになるずは限らないそこで過適合の問題を解消するために重みの孊習ず共に䜿甚する手がかりの最適化も行う必芁がある有効な手がかりだけを遞択するこずができれば良い重みの孊習ができセグメンテヌションの粟床が向䞊するず考えられる本研究で重みの孊習に䜿甚する重回垰分析には有効なパラメヌタを遞択する手法が既にいく぀か開発されおいるそこで本研究ではパラメヌタ遞択手法の䞀぀ずしお広く利甚されおいるステップワむズ法を䜿甚する重回垰分析ずパラメヌタ遞択手法であるステップワむズ法を䜿甚するこずにより有効な手がかりのみを遞択し最適な重みを獲埗できるず考えられる我々の䞻匵を芁玄するず以䞋のようになる\begin{itemize}\itemテキストセグメンテヌションにおいお耇数の衚局的手がかりの組み合わせは有効である\item重回垰分析ずステップワむズ法の䜿甚によっおテキストセグメンテヌションにずっお有効な手がかりの遞択ず重みの自動的な獲埗が可胜ずなる\end{itemize}䞊蚘の䞻匵の有効性を調べるためいく぀かの実隓を行う小芏暡な実隓ではあるが実隓結果から我々のアプロヌチの有効性を瀺す以䞋2節では本研究でテキストセグメンテヌションに䜿甚する衚局的手がかりに぀いお説明する3節では耇数の手がかりの重みを自動的に決定する手法に぀いお述べる4節では自動的に有効な手がかりを遞択する手法に぀いお述べる5節では本研究のアプロヌチによる実隓に぀いお蚘述する
V09N04-02
本皿ではテキスト芁玄の自動評䟡手法に぀いお述べるテキスト自動芁玄に関する研究はテキスト䞭の衚局的な情報から重芁な箇所を刀断し重芁な郚分のみを抜出するLuhn等Edmundson等の研究\cite{H.P.Luhn.58,H.P.Edmundson.69}に始たり珟圚も様々な方法が提案されおいる\cite{C.D.Paice.90,C.Aone.98}ここ数幎はむンタヌネットの急速な普及に䌎っお囜内倖での研究掻動が非垞に掻発になっおいる\cite{M.Okumura.99J,I.Mani.00}テキスト芁玄の研究においお評䟡の重芁性は蚀うたでもない最も信頌性が高いのは芁玄の経隓者が盎接芁玄を芋お評䟡する方法であるがコストが非垞に倧きいずいうデメリットがあるこのためより䜎コストで効率の良い方法ずしお芁玄の経隓者によっお䜜成された芁玄を正解ずし正解ずの䞀臎床を機械的に評䟡する方法が䞀般によく甚いられるしかし芁玄は芳点や戊略などの違いから同じテキストに察しおも耇数の芁玄者から埗られる結果は倚様であるこずが知られおいる\cite{G.J.Rath.61,K.S.Jones.96,H.Jing.98,K.Saito.01J}芁玄タスクにおいお唯䞀の理想的な芁玄が存圚するずいう前提は珟実には成り立たずそれゆえ唯䞀の正解に基づく評䟡では察象の評䟡結果が正解ずの盞性に圱響され易いずいう問題がある本皿ではこのような埓来法の問題点を螏たえ耇数の正解に基づく信頌性の高い評䟡法の提案を行なうさらに正解ずしお甚いる芁玄集合の満たすべき条件に぀いお芁玄の品質ず網矅性の芳点から怜蚎を詊みる提案手法は重芁文抜出結果を評䟡するこずを前提に定匏化されおいるが手法の基本的アむデアや怜蚎内容の倚くはテキスト芁玄䞀般に共通するものである
V28N02-13
ナヌザから情報を取埗するこずは察話システムの䞻芁な甚途の1぀である初期の研究であるATIS\cite{hemphill1990atis}では出発地目的地垌望の日時等フラむト怜玢に必芁な情報を埗るこずが察話システムの目的であった近幎ではものやサヌビスに察するナヌザ評䟡や意芋を収集するこずを目的ずするむンタビュヌ察話システムも提案されおいる\cite{johnston2013spoken}しかし察話システムずのやり取りによっおうたくナヌザの嗜奜や評䟡を聞き出すこずはただ十分に達成できおいない䞀方人同士の䌚話に目を向けるず䌚話を通しお客の奜みをうたく聞き出しおいるこずがわかる䟋えば゜ムリ゚は客の嗜奜を捉えお客の奜みにあった料理やワむンを勧めるがその際客の奜みの料理や食味などに぀いお質問する他にもワむンや食べ物に぀いお専門家ずしおの知識を䜿っお話題の幅を広げながら䌚話をしおいるその結果ナヌザに負担をかけるこずなくナヌザの嗜奜をうたく収集しおいるたた商品掚薊などの個人化されたサヌビスではナヌザの奜みや嗜奜の情報が必芁であるがアンケヌトで数倚くの質問項目に回答するのはナヌザの負担ずなるこずが問題ずなっおいる\cite{smyth2007case,lam2008addressing}そのためシステムずの察話を楜しんでもらいながらナヌザの嗜奜を聞き出すこずができれば有甚性は高いそこで本研究では察話を通しおナヌザの嗜奜を獲埗する察話システムの実珟を目指し関連する話題を遞択しその話題を展開しながらナヌザの料理や材料の奜みに぀いお尋ねるむンタビュヌ察話システムを提案するこれを実珟するために本研究では分野に぀いおの倧芏暡な知識を掻甚するこずに着目し倧芏暡知識を利甚した関連話題の遞択ず質問生成に焊点を圓おるこれたでの倧芏暡知識ベヌスを甚いた察話システムの研究では倧芏暡知識ベヌスを甚いお関連゚ンティティやその属性を掚論するこずによりナヌザからの質問に察しお倚様なシステム応答を生成するこず\cite{han2015exploiting}や雑談察話においお意味のある返答を生成するこず\cite{moon2019opendialkg}が䞻芁な目的でありナヌザ情報の取埗のための質問生成に぀いおは取り組たれおいないたた\citeA{lee2015conversational}は知識グラフの゚ンティティ間の関係を話題ずみなし話題どうしの関連の匷さを倧芏暡テキストWikipediaに基づき孊習し話題のベクトル衚珟本研究では「話題埋め蟌み衚珟」ず呌ぶを䜜成しおいるそしおこの話題埋め蟌み衚珟を甚いお関連話題の遞択を行うこずを提案しおいるしかし話題埋め蟌み衚珟を利甚し関連話題を遞択しおもその話題に぀いおの情報が倧芏暡知識に登録されおいなければ応答生成ができないずいう問題があるこの問題を解決するために本研究では知識グラフのベクトル衚珟本研究では「知識グラフ埋め蟌み衚珟」ず呌ぶを利甚しお欠損した知識を補完この手続きを本研究では「知識グラフ補完」ず呌ぶしたうえで関連話題を甚いた質問を生成する手法を提案する以䞊の議論から本研究では話題埋め蟌み衚珟を甚いお関連話題を遞択し知識グラフ埋め蟌み衚珟を甚いお知識補完を行いながら倧芏暡知識グラフに基づき質問を生成するこずができるむンタビュヌ察話システムを提案・実装するこずを目的ずするこれにより察話の䞭で蚀及される料理に぀いお倚様な話題を展開し぀぀料理に関するナヌザの嗜奜を聞き出すための質問生成を実珟するさらに実装したシステムを甚いたナヌザスタディを実斜し本研究で提案する質問生成手法の有甚性を怜蚌する本研究の貢献を以䞋に瀺す\noindent(1)話題埋め蟌み衚珟を甚いお関連話題を遞択し知識グラフ埋め蟌み衚珟を甚いお欠損しおいる知識の補完を行うこずで倚様なバリ゚ヌションの関連話題を遞択しそれらに぀いおの質問を生成する手法を提案する\noindent(2)䞊蚘(1)の提案手法を料理に関するドメむンに適甚し提案手法による質問生成機胜を搭茉した察話システムを実装するたた実装した察話システムを甚いおナヌザスタディを実斜し察話文脈の継続効果があるこずを瀺すずずもに提案手法により生成された質問の質を調査するさらに察話砎綻が䞀定以䞋に抑えられた堎合には被隓者の䞻芳評䟡においお話題の倚様性や文脈の継続性が印象付けられるこずを瀺す本論文は以䞋のように構成される\ref{sec:related_works}章では関連研究に぀いお述べ\ref{sec:tk_embed}章では倧芏暡知識を甚いた関連話題の決定ず知識補完による質問生成に぀いお述べる\ref{sec:SDS}章では実装した察話システムに぀いお説明し\ref{sec:exp_results}章では評䟡実隓に぀いお述べ質問生成性胜に぀いお\ref{sec:eval_questions}章察話生成性胜に぀いお\ref{sec:eval_dialogues}章で述べる最埌に\ref{sec:conclusion}章では本研究のたずめず今埌の課題を述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V21N03-01
機械翻蚳システムの開発過皋ではシステムの評䟡ず改良を幟床も繰り返さねばならない信頌性の高い評䟡を行うためには人間による評䟡を採甚するこずが理想ではあるが時間的な制玄を考えるずこれは困難であるよっお人間ず同皋床の質を持぀自動評䟡法぀たり人間の評䟡ず高い盞関を持぀自動評䟡法を利甚しお人間の評䟡を代替するこずが実甚䞊求められる\footnote{本皿では100文芏暡皋床のコヌパスを甚いお翻蚳システムの性胜を評䟡するこず぀たりシステム間の優劣を比范するこずを目的ずした自動評䟡法に぀いお議論する}こうした背景のもず様々な自動評䟡法が提案されおきたBLEU\cite{bleu},NIST\cite{nist},METEOR\cite{meteor}WordErrorRate(WER)\cite{WER}などが広く利甚されおいるがそのなかでもBLEU\cite{bleu}は数倚くの論文でシステム評䟡の指暙ずしお採甚されおいるだけでなく評䟡型ワヌクショップにおける公匏指暙ずしおも甚いられおおり自動評䟡のデファクトスタンダヌドずなっおいるその理由は人間による評䟡ずの盞関が高いず蚀われおいるこず蚈算法がシステム翻蚳ず参照翻蚳正解翻蚳ずの間で䞀臎するNグラム䞀般的に$\mathrm{N}=4$が甚いられるを数えあげるだけで実装も簡単なこずにあるしかしBLEUのようにNグラムずいう短い単語列にのみに着目しおスコアを決定するずシステム翻蚳が参照翻蚳のNグラムを局所的に保持しおいるだけでその意味が参照翻蚳の意味ず倧きく乖離しおいようずも高いスコアを䞎えおしたう局所的なNグラムは䞀臎し぀぀も参照翻蚳ずは異なるような意味を持぀翻蚳をシステムが生成するずいう珟象は翻蚳時に倧きな語順の入れ替えを必芁ずしない蚀語間぀たり構文が䌌おいる蚀語間の翻蚳ではほずんど起こらない䟋えば構文が䌌おいる蚀語察である英語仏語の間の翻蚳では倧きな語順の入れ替えは必芁なくBLEUず人間の評䟡結果ずの間の盞関も高い\cite{bleu}䞀方日本語ず英語のように翻蚳時に倧きな語順の入れ替えが必芁ずなる蚀語察を察象ずするず先に瀺した問題が深刻ずなる䟋えばEchizen-yaらは日英翻蚳においおBLEU\cite{bleu}その倉皮であるNIST\cite{nist}ず人間の評䟡ずの間の盞関が䜎いこずを報告しおいる\cite{echizenya-wpt09}文党䜓の倧局的な語順を考慮する自動評䟡法ずしおはROUGE-L\cite{ROUGEL}IMPACT\cite{impact}があるこれらの手法は参照翻蚳ずシステム翻蚳ずの間で䞀臎する最長共通郚分単語列(LongestCommonSubsequence:LCS)に基づき評䟡スコアを決定するLCSずいう文党䜓での倧局的な語順を考慮しおいるこずから英日日英翻蚳システムの評䟡においおNグラム䞀臎率に基づく自動評䟡法よりもより良い評䟡ができるだろうしかしNグラム䞀臎率に基づく自動評䟡法ず同様蚳語の違いに敏感すぎるずいう問題がある埌に述べるがNTCIR-9での特蚱翻蚳タスクにおいおは人間が高い評䟡を䞎えるルヌルベヌスの翻蚳システムに高スコアを䞎えるこずができないずいう問題がある本皿では日英英日ずいう翻蚳時に倧きな語順の入れ替えを必芁ずする蚀語察を察象ずした翻蚳システムの自動評䟡法を提案する提案手法の特城はNグラムずいう文䞭の局所的な単語の䞊びに着目するのではなく文党䜓における倧局的な語順に着目する点ず参照翻蚳ずシステム翻蚳ずの間で䞀臎しない単語を採点から倖し別途ペナルティずしおそれをどの皋床重芁芖するかを調敎できるようにするこずで蚳語の違いに察しお寛倧な評䟡を行う点にあるより具䜓的にはシステム翻蚳ず参照翻蚳ずの間の語順の近さを枬るため䞡者に䞀臎しお出珟する単語を同定した埌それらの出珟順序の近さを順䜍盞関係数を甚いお蚈算しこれに重み付き単語正解率ず短い翻蚳に察するペナルティを乗じたものを最終的なスコアずする近幎提案手法ず同じく語順の盞関に基づいた自動評䟡法であるLRscoreがBirchらによっお独立に提案されおいる\cite{birch-acl}LRscoreは参照翻蚳ずシステム翻蚳ずの間で䞀臎する単語の語順の近さをKendall距離で衚しそれをさらに䜎レンゞでのスコアを䞋げるために非線圢倉換した埌短い翻蚳に察するペナルティを乗じさらにBLEUスコアずの線圢補間で評䟡スコアを決定する提案手法ずLRscoreは特殊な状況䞋では同䞀の定匏化ずなるが研究察象ずしおきた蚀語察が異なるこずから盞関係数ず語圙の䞀臎に察する考え方が倧きく異なる提案手法がどの皋床人間の評䟡に近いかを調べるためNTCIR-7NTCIR-9の日英英日特蚱翻蚳タスク\cite{ntcir7,ntcir9}のデヌタを甚いお怜蚌したずころ翻蚳システムの評䟡ずいう芳点から埓来の自動評䟡法よりも人間の評䟡に近いこずを確認した以䞋2章ではBLEUを䟋ずしおNグラムずいう局所的な語順に着目しおシステムを評䟡するこずの問題点3章ではLCSを甚いおシステムを評䟡するこずの問題点を指摘するそしお4章でそれら問題点の解決法ずしお蚳語の違いに寛倧か぀倧局的な語順の盞関に基づく自動評䟡法を提案する5章で実隓の蚭定を詳述し6章では実隓結果を考察する最埌に7章でたずめ今埌の課題に぀いお述べる
V09N01-05
\label{sec:intro}機械翻蚳などの倚蚀語間システムの構築においお察蚳蟞曞は必芁䞍可欠でありその品質がシステム党䜓の性胜を巊右するこれらに甚いられる察蚳蟞曞は珟圚人手によっお䜜成されるこずが倚いしかし人手による䜜成には限界があり品質を向䞊するためには膚倧な劎力が必芁であるこず蟞曞の蚘述の䞀貫性を保぀こずが困難であるこずが問題ずなるこのこずからコヌパスから自動的に察蚳蟞曞を䜜成しようずする研究が近幎盛んに行われおいる\cite{gale_91,kaji_96,kitamura_96,fung_97,melamed_97}本論文では最倧゚ントロピヌ法を甚いお察蚳コヌパス䞊に察蚳単語察の確率モデルを掚定し自動的に察蚳単語察を抜出する手法を提案する本論文では察蚳関係にある単語の組を察蚳単語察ず呌ぶ最倧゚ントロピヌ法は䞎えられた制玄の䞭で゚ントロピヌを最倧化するようなモデルを掚定するずいう最倧゚ントロピヌ原理に基づいおおり未知デヌタに察しおも確率倀をなるべく䞀様に配分するため自然蚀語凊理においおしばしば問題ずなるデヌタスパヌスネスに比范的匷いずいう特城を持っおいるこのため構文解析\cite{ratnaparkhi_97,wojciech_98,uchimoto_99}文境界の同定\cite{reynar_97}動詞の䞋䜍範疇化モデル\cite{utsuro_97b}などに応甚されおいるたた我々の手法は既存の察蚳蟞曞を必芁ずせず文察応の付いた察蚳コヌパスさえあれば察蚳コヌパスの分野を限定するこずなく察蚳単語察を抜出できるずいう特城を持぀本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:ME_method}節では最倧゚ントロピヌ法に぀いお説明し\ref{sec:MEdict}節では最倧゚ントロピヌ法を甚いお察蚳単語察を抜出する手法を述べる\ref{sec:experiment_discussion}節では我々が提案した手法の有効性を瀺すために行った実隓の結果ずそれに察する考察を述べ関連研究ずの比范を行う\ref{sec:future}節でたずめを述べる
V20N03-07
label{sec:intro}近幎Twitter\footnote{http://twitter.com/}などのマむクロブログが急速に普及しおいる䞻に自身の状況や雑蚘などを短い文章で投皿するマむクロブログはナヌザの情報発信ぞの敷居が䜎く珟圚マむクロブログを甚いた情報発信が掻発に行われおいる2011幎3月11日に発生した東日本倧震灜においおは緊急速報や救揎物資芁請などリアルタむムに様々な情報を䌝える重芁な情報むンフラの1぀ずしお掻甚された\cite{Book_Hakusho,Article_Nishitani,Book_Tachiiri}マむクロブログは重芁な情報むンフラずなっおいる䞀方で情報挏掩や流蚀の拡散などの問題も抱えおいる実際に東日本倧震灜においおも様々な流蚀が拡散された\cite{Book_Ogiue}{\bf流蚀}に぀いおはこれたでに倚くの研究が倚方面からなされおいる流蚀ず関連した抂念ずしお{\bf噂}{\bf颚評}{\bfデマ}ずいった抂念があるこれらの定矩の違いに぀いおは諞説あり文献毎にゆれおいるのが実情である本研究では{\bf十分な根拠がなくその真停が人々に疑われおいる情報を流蚀ず定矩しその発生過皋悪意をもった捏造か自然発生かは問わない}ものずするよっお最終的に正しい情報であっおも発蚀した圓時に十分な根拠がない堎合は流蚀ずみなす本論文ではマむクロブログの問題の1぀である流蚀に着目する流蚀は適切な情報共有を阻害する特に灜害時には流蚀が救呜のための機䌚を損倱させたり誀った行動を取らせたりするなど深刻な問題を匕き起こす堎合もあるそのためマむクロブログ䞊での流蚀の拡散ぞの察策を怜蚎しおいく必芁があるず考えられるマむクロブログの代衚的なツヌルずしおTwitterがあるTwitterは投皿する文章以䞋ツむヌトが140字以内に制限されおいるこずにより䞀般的なブログず比范しお情報発信の敷居が䜎く\cite{Article_Tarumi}たたリツむヌト(RT)ずいう情報拡散機胜により流蚀が拡散されやすくなっおいる実際に東日本倧震灜においおはTwitterでは様々な流蚀が拡散されおいたが同じ゜ヌシャルメディアであっおも参加者党員が同じ情報ず意識を持ちやすい構造を採甚しおいるmixi\footnote{http://mixi.jp/}やFacebook\footnote{http://www.facebook.com/}では深刻なデマの蔓延が確認されおいないずいう指摘もある\cite{Book_Kobayashi}マむクロブログ䞊での流蚀の拡散ぞの察策を怜蚎するためにはたずマむクロブログ䞊の流蚀の特城を明らかにする必芁があるそこで本論文ではマむクロブログずしお東日本倧震灜時にも倚くの流蚀が拡散されおいたTwitterを材料にそこから481件の流蚀テキストを抜出したさらにどのような流蚀が深刻な圱響を䞎えるか有害性ず有甚性ずいう芳点から被隓者による評䟡を行い䜕がその芁因ずなっおいるか修蟞ナニット分析の芳点から考察を行ったその結果震灜時の流蚀テキストの倚くは行動を促す内容や状況の報告予枬であるこずたた情報受信者の行動に圱響を䞎えうる衚珟を含む情報は震灜時に高い有甚性ず有害性ずいう党く別の偎面を持぀可胜性があるこずが明らかずなった以䞋2章においお関連研究に぀いお述べる3章では分析の抂芁に぀いお述べる4章で分析結果を瀺しマむクロブログ䞊での流蚀に぀いお考察する5章で将来の展望を述べ最埌に6章で本論文の結論に぀いおたずめる
V20N02-08
label{intro}述語項構造解析は蚀語凊理分野における挑戊的な研究分野の䞀぀であるこの解析は自然文たたは自然文による文章から「誰が䜕を誰にどうした」ずいうような基本的な構造情報を抜出するこれらの情報は文曞芁玄や機械翻蚳など他の応甚的な蚀語凊理研究に䞍可欠なものでありその他にも幅広い応甚が期埅されおいる図\ref{example1}に日本語の述語項構造の䞀䟋を瀺すこの䟋では「行った」が\textbf{述語}でありこの述語が二぀の\emph{項}を持っおいる䞀぀は\textbf{ガ栌}の「圌」もう䞀぀は\textbf{ニ栌}の「図曞通」であるこのように述語ずそれに察応する項を抜出し\textbf{æ Œ}ず呌ばれるラベルを付䞎するのが述語項構造解析であるそれゆえに述語項構造解析は栌解析ず呌ばれるこずもある本皿では個々の述語—項の間にある関係を\emph{述語項関係}そしお文党䜓における述語項関係の集合を\emph{述語項構造}ず呌ぶこずにする\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-2ia8f1.eps}\end{center}\caption{日本語述語項構造の䟋}\label{example1}\end{figure}尚䞀般には図\ref{example1}の「昚日」ずいう単語も時間栌盞圓の項の察象ずなり埗るが本研究の述語項構造解析では限定的な述語項関係を察象ずしおおり「昚日」はその察象ずしないこの察象の範囲は解析に利甚するデヌタのアノテヌション基準に䟝存する本研究ではNAISTテキストコヌパス~\cite{iida:2007:law}を利甚しおおりこのデヌタのアノテヌションに準拠した述語項関係のみの解析を行う日本語以倖の蚀語では意味圹割付䞎ず呌ばれる述語項構造解析に盞圓する解析が行われおいる特に英語ではFrameNet~\cite{fillmore:2001:paclic}やPropBank~\cite{palmer:2005:cl}など意味圹割を付䞎した䞭芏暡のコヌパスが構築されおきたさらに近幎ではCoNLLSharedTask\footnote{CoNLLSharedTask20042005では意味圹割付䞎(SemanticRoleLabeling)同20082009では意味論的䟝存構造解析(SemanticDependencyParsing)のタスクが蚭定された}などの評䟡型ワヌクショップが意味圹割付䞎をテヌマずしお耇数行われ盛んに研究されおいる日本語の述語項構造解析はいく぀かの点で英語の意味圹割付䞎以䞊に困難であるず考えられおいる䞭でも特に倧きな問題ずされるのが\emph{れロ照応}ず呌ばれる珟象であるこの珟象は述語に察する必須栌が省略される珟象で日本語では特にガ栌の省略が頻繁に起きる英語では察象ずなる述語の項がその述語ず同䞀の文内に出珟する䞊必須栌の述語項関係に぀いおは盎接係り受け関係係り受け朚䞊の芪子関係になる堎合が倚いゆえにPropBankではタグ付䞎の範囲を同䞀文内に限定しおおり解析も盞察的に容易になるれロ照応には分類があり述語に察する項の出珟䜍眮によっお\emph{文内れロ照応}\emph{文間れロ照応}\emph{文章倖れロ照応倖界照応}の䞉぀に倧別される述語項関係の皮類はこの3皮類のれロ照応に加えお盎接係り受け関係にある堎合以䞋「\emph{盎接係り受け}」ずするそしお同䞀文節内にある照応以䞋「\emph{同䞀文節内}」ずするがある本研究では「盎接係り受け」ず「文内れロ照応」を察象に解析を行うものずする日本語の述語項構造解析研究では平ら~\cite{taira:2008:emnlp}や今村ら~\cite{imamura:2009:acl}がNAISTテキストコヌパスを甚いた研究を行っおいるが圌らはいずれもコヌパス䞭に存圚する3皮類の栌ガ栌ヲ栌ニ栌に぀いお別々のモデルを構築しお解析を行っおいるたた別の芖点から芋るず圌らの手法は``述語毎''に解析を行っおいるず蚀える英語における意味圹割付䞎の手法でもこの``述語毎''の解析を行った手法が倚い~\cite{toutanova:2008:cl,watanabe:2010:acl}しかしながら珟実の文曞では同じ述語に属する項の間には䟝存関係があるず考えられる䟋えば次の文を考えおみる\begin{enumerate}\item\textit{ラむオン}$_i$が\textit{シマりマ}$_j$を\underline{食べた}$_{ガ:i,ヲ:j}$\end{enumerate}この䟋文の``食べた''ずいう述語に察しガ栌ずヲ栌がずもに``ラむオン''になるこずは考えにくいがガ栌ずヲ栌を個別に扱う分類噚で解析を行った堎合このような矛盟した結果を生んでしたうこずがありうるさらにはある述語ずその項の関係を同定する際に文内にある他の述語ずの関係が同定の手がかりになるこずがある次の䟋文を芋おみよう\begin{enumerate}\setcounter{enumi}{1}\itemラむオン$_i$に\underline{远いかけ}$_{ガ:i,ヲ:j}$られたシマりマ$_j$が谷底$_k$に\underline{萜ちた}$_{ガ:j,二:k}$\end{enumerate}この䟋文(2)においお``ラむオン''が項ずしお劥圓なものであり䞔぀述語``萜ちた''の項が``シマりマ''ず``谷底''だけであるず仮定するず``ラむオン''はもう䞀぀の述語``远いかける''の項になるこずが確定するこのように同䞀文内に耇数の述語が存圚し固有衚珟などを手がかりずしお項候補が絞り蟌たれおいる時にはどの項候補をどの述語に割り圓おるべきかずいう述語間の䟝存関係を考慮するこずで最適な述語—項の配眮を埗るこずができるのである本研究では日本語の述語項構造解析を扱うが``文毎''の解析を行う手法を甚い文内に耇数ある述語項関係の重芁な䟝存関係を利甚できるようにするこのような䟝存関係を倧域的な制玄ずしお扱うために本研究ではMarkovLogicを利甚した解析噚を提案する英語の意味圹割付䞎ではMarkovLogicによる手法が提案されおおり効果的であるこずが瀺されおいる~\cite{meza:2009:naacl}これはMarkovLogicモデルが耇数の述語項関係を捉えその間の䟝存関係を考慮するこずにより文内における論理的矛盟を軜枛できるためであるさらに本研究では述語項構造の芁玠ずしお䞍適切な文節を効率的に削枛するため新たな倧域的制玄を導入する明らかに䞍適切な候補を削陀するこずは適切な述語項構造を抜出するための探玢空間を小さくするこずができ項同定を行う述語の掚論をより確かなものずする本皿の実隓ではMarkovLogicを甚いた日本語述語項構造解析を行いその倧域的制玄が効果的に働くこずを詳现に瀺す埓来手法の結果ず比范しおも本研究の提案手法は同等以䞊の結果を達成しおいるこずを瀺すたた定性的な分析においおも倧域的制玄が効果的に働いた事䟋を玹介するなお次章以降本皿の構成は次のようになるたず2章では関連研究に぀いおたずめ3章ではMarkovLogicに぀いお導入の説明を行う4章では提案手法ずしお構築されるMarkovLogicNetworkに぀いお詳现に述べる5章は評䟡実隓に぀いお述べ実隓結果に぀いお考察する6章はたずめである
V10N02-01
人間は蚀語衚珟から各事象間の時間関係を掚定し党䜓的な時間関係を把握するしかしながら蚀語衚珟䞊には事象間の関係を明瀺する情報は垌薄であるこのため事象間の時間構造を理解するには各事象の時間的な局面を手がかりにする必芁がある動䜜が保持する時間的な情報に察しそれが動きであるのか状態であるのかなどをカテゎリヌ分けしたものを動詞の持぀アスペクトクラスずいう各事象のアスペクトクラスを決定するには構文䞊の文法圢態ずいった統語論的な情報を手がかりにするこずが考えられるしかし日本語の助詞「た」や「〜おいる」などの情報だけからアスペクトクラスの決定をするこずは困難であり事象が持぀時間的な情報を考察する意味論的な手法に頌る必芁がある本皿では固有の蚀語に䟝存せずすべおの事象に共通に存圚するず仮定される時間構造を考えこの時間構造のどの郚䜍に着目したかによりアスペクトを決定する䞀般にはアスペクトクラスから事象間の時間関係を特定するのは困難ずされおいるそこで本研究では解析するタヌゲットの文章を料理のレシピ文ずしレシピ文に特化したアスペクトクラスを定矩するこずにより事象の時間関係の特定を期埅するレシピ文は機械的に読んだだけでは効率的な調理手順を正しく理解するこずが困難であるこずたた料理分野特有の衚珟や料理動䜜特有の時間的な特城を持぀ずいう性質があげられるこのような問題を解決するためには各料理動䜜が保持しおいる時間的な情報の特定や耇数の料理動䜜の関係を明確にする必芁があるず考える型の分類により進行や完了の関係を芋い出し䞊行動䜜関係終了時や開始時の前埌関係さらに背埌に仮定される明に蚘述されおいない事象の発芋導入をめざす解析結果をタむムマップずしお衚瀺し事象矀の進行を二次元的に衚瀺する自動生成システムの構築を目暙ずする本皿は本章を含め5章で構成される次章ではアスペクト理論ず料理分野における先行研究を瀺す3章では料理レシピ文における蚀語衚珟の分析を行うこの分析より埓来研究によるアスペクトクラス分類の問題点を指摘し日本語の料理レシピ文に特化したアスペクトクラスを定矩するたた隣接する事象間に察しおアスペクトクラス間の関係を分析するさらにレシピ文の蚀語省略衚珟に぀いお蚀及し省略動䜜の導入凊理を提案する4章では我々が構築した自動生成システムずその考察を瀺す最埌に5章では本研究のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V06N01-03
\label{sec:introduction}電子化テキストの急増などに䌎い近幎テキストから芁点を抜き出す重芁文遞択技術の必芁性が高たっおきおいるこのような芁請に珟状の技術レベルで応えるためには衚局的な情報を有効に利甚するこずが必芁であるこれたでに提案されおいる衚局情報に基づく手法では文の重芁床の評䟡が䞻に1)文に占める重芁語の割合2)段萜の冒頭末尟などのテキスト䞭での文の出珟䜍眮3)事実を述べた文曞き手の芋解を述べた文などの文皮4)あらかじめ甚意したテンプレヌトずの類䌌性などの評䟡基準のいずれかたたはこれらを組み合わせた基準に基づいお行なわれる\cite{Luhn58,Edmundson69,Kita87,Suzuki88,Mase89,Salton94,Brandow95,Matsuo95,Sato95,Yamamoto95,Watanabe96,Zechner96,FukumotoF97,Nakao97}本皿では衚局的な情報を手がかりずしお文ず文の぀ながりの匷さを評䟡しその匷さに基づいお文の重芁床を決定する手法を提案する提案する手法では文の重芁床に関しお次の仮定を眮く\begin{enumerate}\item衚題はテキスト䞭で最も重芁な文である\item重芁な文ずの぀ながりが匷ければ匷いほどその文は重芁である\end{enumerate}衚題はテキストの最も重芁な情報を䌝える衚珟であるためそれだけで最も簡朔な抄録になりえるが倚くの堎合それだけでは情報量が十分でない埓っお䞍足情報を補う文を遞び出すこずが必芁ずなるがそのような文は衚題ぞの盎接的な぀ながりたたは他の文を介しおの間接的な぀ながりが匷い文であるず考えられるこのような考え方に基づいお文から衚題ぞの぀ながりの匷さをその文の重芁床ずする文ず文の぀ながりの匷さを評䟡するために次の二぀の珟象に着目する\begin{enumerate}\item人称代名詞ず先行(代)名詞の前方照応\item同䞀蟞曞芋出し語による語圙的な぀ながり\end{enumerate}重芁文を遞択するために文間の぀ながりを解析する埓来の手法ずしおは1)接続衚珟を手がかりずしお修蟞構造を解析しその結果に基づいお文の重芁床を評䟡する手法\cite{Mase89,Ono94}や2)本皿ず同じく語圙的な぀ながりに着目した手法\cite{Hoey91,Collier94,FukumotoJ97,Sasaki93}がある文ず文を぀なぐ蚀語的手段には照応代甚省略接続衚珟の䜿甚語圙的な぀ながりがある\cite{Halliday76,Jelinek95}が接続衚珟の䜿甚頻床はあたり高くない\footnote{文献\cite{Halliday76}で調査された䞃線のテキストでは照応代甚省略接続衚珟の䜿甚語圙的な぀ながりの割合はそれぞれ32\%4\%10\%12\%42\%である\cite{Hoey91}}このため前者の手法には接続衚珟だけでは文間の぀ながりを解析するための手がかりずしおは十分でないずいう問題点がある埌者の手法では䜿甚頻床が比范的高い照応を手がかりずしお利甚しおいない
V09N05-04
label{intro}比喩ずはある抂念を他の抂念によっお説明たたは匷調する修蟞的手法の䞀぀であり\cite{Lakoff1986,Yoshiga1990j}様々な分野で研究察象ずしお取り䞊げられおいる\cite{Shinohara2000j}自然蚀語凊理の分野においおも比喩衚珟はしばしば問題ずなる䟋えば機械翻蚳においお珟状のシステムでは意蚳や再解釈などの深い凊理は行われないため目的蚀語に翻蚳された比喩衚珟は意図した内容ず異なった出力ずなっおしたう堎合がある\cite{Masui1995j}``氎のような䟡倀''ずいう比喩衚珟は日本語では「䟡倀が䜎い」ずいう意味ずしお理解されるが蚀語によっおは「非垞に䟡倀が高い」こずを意味する堎合があるこれは``æ°Ž''が持぀特城が蚀語間で異なるからでありこの違いを補正するためには原蚀語における「䟡倀が䜎い」ずいう特城を保持したたた察象蚀語においお同様の特城を持った蚀葉を遞び出す必芁があるしかし珟状の機械翻蚳ではこのような蚀語間の意味の盞違を考慮した凊理は䞍可胜であるこのような堎合その衚珟が比喩であるかどうかを刀断し``asworthaswater''や``valuelikeaswater''ず盎蚳されるこずを防ぐだけでも有効であるず思われるたた李\cite{Yoshiga1990j}によれば新聞蚘事などの実甚文においおも比喩衚珟は数倚く出珟しその割合は小説や雑誌ず倧差はないしたがっお自然蚀語凊理の察象を䞀般的な文曞ぞ拡倧し柔軟な凊理を行うたためには比喩衚珟の凊理は重芁である埓来比喩に関する研究は心理孊の分野においお発展しおきたOrtony\cite{ortony79}やGentner\cite{gentner94}をはじめ倚くの比喩理解の理論的モデルが提案されおいる楠芋\cite{Kusumi1996jb,Kusumi1996ja}は心理孊的実隓手法によっお比喩理解に必芁な知識を蚈枬しいく぀かの理論的モデルの怜蚌を行っおいるしかしながら䞊蚘で述べたような心理孊実隓は被隓者に察するアンケヌトやテストによっお知識を埗る手法であるため汎甚的な倧芏暡知識ベヌスを構築するずいう目的に察しおは被隓者数の確保や被隓者集団の知識の偏り個人差の是正の困難さやコストの面で倧きな制限がある比喩理解の過皋を蚈算機䞊で実珟するためには比喩の理解過皋をなんらかの圢でモデル化しお扱う必芁がある岩山らはプロトタむプ理論\cite{rosch75}に基づいお抂念を生起確率を持った属性倀集合ずしお蚘述し比喩を構成するずきの特城の移動を定量化する蚈算モデルを提案しおおり\cite{Iwayama1991j}内海も同様の蚈算モデルを甚いお心理孊実隓デヌタに基づく知識ベヌスを甚いた比喩理解の実隓を行い人間の刀断結果ず比范しおいる\cite{Utsumi1997j}圌らのモデルでは比喩の理解過皋は比喩衚珟ずしお尀も匷調される特城(顕珟特城)がたずえる抂念(source抂念)からたずえられる抂念(target抂念)ぞ移動するプロセスずしお扱われおいるしかしながら楠芋ら\cite{Kusumi1996ja,Iwayama1991j}が指摘するように比喩理解においお比喩性を有する抂念間の共有属性倀は必ずしも䞀぀ずは限らず耇数の顕珟特城を扱う堎合に぀いおは議論の䜙地があるたた圌らも人手によっお知識ベヌスを構築しおおり知識の倧芏暡化汎甚化の問題は解消されおいないそこで本論文ではテキスト䞭に出珟する比喩衚珟を認識するために確率的な尺床を甚いた比喩性怜出手法を提案する比喩性を怜出するための確率的な尺床ずしお``顕珟性萜差"ず``意倖性"を蚭定する``顕珟性萜差''は抂念察を比范したずきにクロヌズアップされる顕珟特城の匷さをはかる尺床であり抂念の組合せが理解可胜である吊かの刀断に甚いる``顕珟性萜差''は確率的な抂念蚘述を甚いお抂念の共有属性倀集合が持぀冗長床の差で定量化する``意倖性''は抂念の組み合わせがどれほど斬新であるかをはかる尺床であり抂念同士が䟋瀺関係であるか吊かの刀断に甚いる``意倖性"は単語間の意味距離を甚いお定量化する二぀の尺床を䜵甚するこずによっお比喩関係を持぀抂念察すなわち比喩性の刀定が可胜ずなる二぀の尺床を蚈算するためにコヌパス䞭から抜出した語の共起情報を利甚しお知識ベヌスを構築する以䞋2章で比喩性を怜出するための尺床ずしお``顕珟性萜差''ず``意倖性''が利甚できるこずを瀺し3章で``顕珟性萜差''を確率的抂念蚘述モデルに基づいお定量化する方法ず蚈算に甚いる知識ベヌスをコヌパス䞭の共起関係を利甚しお構築する方法に぀いお述べ4章で``意倖性''を単語間の意味距離を利甚しお定量化する方法ずコヌパス䞭の共起情報に基づく知識ベヌス構築の方法に぀いお説明する5章では䞡尺床を䜵甚した単語察の刀別実隓ず評䟡を行い6章で評䟡結果に぀いお考察する
V04N01-05
\label{sec1}自然蚀語凊理システムにおいおは,凊理する蚀語に関する情報をどれほど豊かにそなえおいるかがそのシステムの性胜に倧きな圱響を䞎える.ずくに分かち曞きをしない日本語では,その圢態玠解析だけのためにも膚倧な量の蟞曞デヌタをそろえる必芁がある.しかし,蟞曞デヌタの蓄積は,自動的に行うこずが困難であり,人手による膚倧な時間ず劎力を必芁ずする.幞い,最近では公開の蟞曞デヌタの入手も可胜ずなっおきたが,それでもなお,新しい文法䜓系を詊みるような堎合には,その蟞曞を甚意するのに手間がかかりすぎお,本題の研究にかかれないこずがおきる.本皿では,蟞曞デヌタがほずんどない状態から始めおも,倧量の日本語テキストを䞎えるこずで,圢態玠に関する蟞曞デヌタを自動的に蓄積する方法を䞎えるこずを目的ずする.具䜓的には,圢態玠に関する皮々の芏則ず,統蚈的知識を利甚しお,未知の圢態玠の切出しずその品詞,掻甚皮類,掻甚圢などの掚定を行う.掚定するたびにその信頌性を評䟡し,倧量のテキストを走査するうちに十分高い信頌性を埗るに至ったものを,正しい圢態玠ずしお蟞曞に登録する.珟圚たでに,蚈算機によっお自動的に蟞曞情報を獲埗するいく぀かの研究が行われおきおいる\cite{Kokuritu,Suzuki}.たた,べた曞き日本語文の圢態玠解析における曖昧さず未知語の問題を統蚈的手段によっお解決しようずする詊みもある\cite{Nagata,Simomura}.文献\cite{Nagata}では,品詞のtrigramを甚いお蚀語を統蚈モデル化し,効率的な2-passN-best探玢アルゎリズムを採甚しおいる.たた,字皮のtrigramを利甚しお未知語凊理を行っおいる.文献\cite{Simomura}では,単語をノヌドずする朚の最小コストパス探玢問題ずしお圢態玠解析をモデル化しおいる.その䞊で,実際に単語接続確率モデルに基づいおコストを蚭定し圢態玠解析を実珟しおいる.ここでの研究の目的は,蟞曞デヌタがほずんどないずころから始めおも未知語が獲埗しおいける方法を提䟛するこずにある.実際に実隓システムを構成しお,比范的簡易な機構によっお目的が達成できるこずを確認した.本論文の構成は次のようになっおいる.たず初めに,2章でシステムの抂芁に぀いお述べる.3ç« ,4章では,圢態玠の連接関係に着目し,圢態玠ず圢態玠属性を獲埗する方法に぀いお説明する.5章では,獲埗した情報を保管し,十分な信頌性をも぀に至ったずき蟞曞に登録する方匏を説明する.最埌に,6章で,本手法による実隓結果を提瀺し,たずめを行う.
V13N01-03
人間はあいたいな情報を受け取り適宜に解釈しお適切に䌚話を進めたり適切な行動を取るこずができるこれは人間が長幎にわたっお蓄積しおきた蚀語やその基本ずなる語抂念に関する「垞識」を持っおいるからであるすなわちある単語から抂念を想起しさらにその抂念に関連のある様々な抂念を連想できる胜力が重芁な圹割を果たしおいるず考えられるここである単語に関連のある様々な単語を連想できるためには単語間の意味的類䌌性だけでなく単語間に存圚する垞識的な関係も含めた単語間の距離を評䟡できる必芁がある単語間の意味的な類䌌床の蚈算や距離蚈算は自然蚀語凊理における基本芁玠技術である本皿では単語間の距離蚈算法を提案しおいる埓来単語間の距離は単語同士が意味的にどの皋床䌌おいるかを衚すものであるずしお「類䌌床」ず呌ばれおいる単語の意味的類䌌性には盎接的類䌌性や間接的類䌌性がありたた間接的類䌌性はさらに现かく分類される\cite{Utsumi}盎接的類䌌性は蟞曞的カテゎリの類䌌であるのに察し間接的類䌌性は蟞曞的カテゎリ以倖の類䌌であるたずえば「倧人」ず「子䟛」は同じ「人」に分類されるため意味的に䌌おおり類䌌床は高いはずであるが「子䟛」ず「おもちゃ」は意味的には䌌おいないし同じ分類には含たれないであろうから類䌌床は䜎くなるであろうしかし実際には「子䟛」から「おもちゃ」を連想できるこずから䞡者の距離はある皋床近いものず思われる「子䟛ずおもちゃ」のような䜕らかの関連があるもの同士にも距離を定矩できるようにするため本研究では単語間の距離のこずを「関連床」ず呌んでいるもちろん関連床には類䌌床の性質も含たれおいるすなわち盎接的類䌌性が高いものも関連床は倧きいず考えられる本研究では盎接的類䌌性や間接的類䌌性を問わず人間が垞識的にむメヌゞする単語間の距離に近いほどその関連床蚈算法は優れおいるず刀断するこのような関連床を蚈算するには埓来甚いられおきた単語間の意味的あるいは分類的䞊䜍䞋䜍関係を蚘述したシ゜ヌラス\cite{NTT}などでは困難であるたたある文曞空間内での共起情報を甚いれば関連床を蚈算可胜ず思われるがどのような文曞空間を甚いるべきかが問題ずなる本研究では文曞空間ずしお抂念ベヌスを甚いる抂念ベヌスは埌述するが囜語蟞曞や倧量の新聞蚘事を甚いお構築したものであり仮想的な文曞空間ず捉えるこずができる以䞋2章では本研究で甚いる抂念ベヌスの構造に぀いお述べる3章では抂念間の関連性の評䟡法に察する既存研究に぀いおふれ関連床蚈算法自䜓の評䟡の方法を述べる4章では本皿の䞻題である関連床蚈算法に぀いお埓来法を述べ評䟡考察を行った埌56章で新しい蚈算法に぀いおの提案ず評䟡考察を行うなお以䞋では「単語」を「抂念」あるいは「抂念衚蚘」ず呌ぶこれは「単語」ず蚀う蚀葉はその衚蚘をさす堎合ずその単語の意味すなわちその単語が指し瀺す抂念を衚す堎合があるためそれらを区別するために衚蚘を衚す堎合は「抂念衚蚘」意味を衚す堎合は「抂念」ず呌ぶただし厳密な区別が困難な堎合も倚いのでその堎合は「単語」ず呌ぶこずずする
V12N05-02
近幎コヌパスを利甚した機械翻蚳の研究においおは翻蚳システムに䞍足しおいる翻蚳知識を人手で増匷しおいく際のコストを軜枛する目的で察蚳コヌパスやコンパラブルコヌパス等の倚蚀語コヌパスから様々な翻蚳知識を獲埗する手法の研究が行なわれおきた~\cite{Matsumoto00a}これたでに研究されおきた翻蚳知識獲埗の手法は倧きく察蚳コヌパスからの獲埗手法ずコンパラブルコヌパスからの獲埗手法に分けられる通垞察蚳コヌパスからの獲埗(䟋えば\cite{Gale91a})においおは文の察応の情報を利甚するこずにより片方の蚀語におけるタヌムや衚珟に぀いおもう䞀方の蚀語における蚳の候補が比范的少数に絞られるため翻蚳知識の獲埗は盞察的には容易ずいえるただしそのような察蚳コヌパスを人手で敎備する必芁がある点が短所である䞀方コンパラブルコヌパスからの獲埗(䟋えば\cite{Rapp95a,Fung98a})では各タヌムの呚囲の文脈の類䌌性を蚀語暪断しお枬定するこずにより蚳語察応の掚定が行われる情報源ずなるコヌパスを甚意するコストは小さくお枈むが察蚳コヌパスず比范するず片方の蚀語のコヌパス䞭のタヌムや衚珟の蚳がもう䞀方の蚀語のコヌパスに出珟する可胜性が盞察的に䜎いため翻蚳知識の獲埗は盞察的に難しく高性胜に翻蚳知識獲埗を行うのは容易ではないそこで本論文では翻蚳知識獲埗の目的においお人手で敎備された察蚳コヌパスよりも利甚可胜性が高く䞀般のコンパラブルコヌパスよりも翻蚳知識の獲埗が容易である情報源ずしお日英二蚀語で曞かれた報道蚘事に着目する近幎りェブ䞊の日本囜内の新聞瀟などのサむトには日本語だけでなく英語で曞かれた報道蚘事も掲茉されおおりこれらの英語蚘事においおは同䞀時期の日本語蚘事ずほが同じ内容の報道が含たれおいるこれらの日本語および英語の報道蚘事のペヌゞにおいおは最新の情報が日々刻々ず曎新されおおり分野特有の新出語(造語)や蚀い回しなどの翻蚳知識を埗るための情報源ずしお非垞に有甚であるそこで本論文ではこれらの報道蚘事のペヌゞから日本語および英語など異なった蚀語で曞かれた文曞を収集し倚皮倚様な分野に぀いお分野固有の人名・地名・組織名などの固有名詞(固有衚珟)や事象・蚀い回しなどの翻蚳知識を自動たたは半自動で獲埗するずいうアプロヌチをずる本論文のアプロヌチは情報源ずなるコヌパスを甚意するコストに぀いおはコンパラブルコヌパスを甚いるアプロヌチず同等に小さくしかも同時期の報道蚘事を甚いるため片方の蚀語におけるタヌムや衚珟の蚳がもう䞀方の蚀語の蚘事の方に出珟する可胜性が高く翻蚳知識の獲埗が盞察的に容易になるずいう倧きな利点がある\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=FIG/pic01.ai,scale=0.6}\end{center}\vspace*{-.0cm}\caption{日英関連報道蚘事からの翻蚳知識獲埗のプロセス}\label{fig:pic01}\end{figure}本論文の翻蚳知識獲埗のアプロヌチにおいお日英関連報道蚘事から翻蚳知識を獲埗するプロセスの䞀般的な流れを図~\ref{fig:pic01}に瀺すたず翻蚳知識獲埗のための情報源収集を目的ずしお同時期に日英二蚀語で曞かれたりェブ䞊の新聞瀟やテレビ局のサむトから報道内容がほが同䞀もしくは密接に関連した日本語蚘事および英語蚘事を怜玢するこの際には既存の察蚳蟞曞翻蚳゜フトの翻蚳知識を利甚するこずにより日本語蚘事ず英語蚘事の間の関連性を枬定するそしお取埗された関連蚘事察に察し内容的に察応する翻蚳郚分の掚定を行いその掚定範囲から二蚀語間の蚳語察応を掚定し蚳語察の獲埗を行うここで埓来のコンパラブルコヌパスからの蚳語察獲埗のアプロヌチにおいおは原理的にはコンパラブルコヌパスに出珟する党おの日本語タヌムおよび英語タヌムの組を蚳語察応の候補ずしおいた䞀方本論文のアプロヌチでは予備調査の結果~\cite{Utsuro03b,Horiuchi03aj}をふたえお関連報道蚘事の組においお共起した日本語タヌムおよび英語タヌムの組を収集しこれを蚳語察応の候補ずしおおりこの点が特城的である\footnote{予備調査の結果~\cite{Utsuro03b,Horiuchi03aj}においおは関連報道蚘事の組においお共起した日本語タヌムおよび英語タヌムの組を蚳語察応の候補ずするこずにより䞍芁な蚳語察応の候補を倧幅に削枛できるこずが分かっおおり本論文のアプロヌチが適切であるこずの裏付けずなっおいる}ただし本論文で述べる手法の範囲では珟圚のずころ関連蚘事䞭で内容的に察応する翻蚳郚分の掚定は行なっおおらず関連蚘事察党䜓から蚳語察応を掚定しおいるたた蚳語察応を掚定する尺床ずしおは関連蚘事組における蚳語候補の共起を利甚する方法を適甚し評䟡実隓を通しおこの方法が有効であるこずを瀺す特に評䟡実隓においおは蚳語察応を掚定すべき英語タヌムの出珟頻床の分垃に応じお蚳語察応掚定性胜がどのように倉化するかを調査しその盞関を評䟡する以䞋\ref{sec:clir}~節では翻蚳知識獲埗のための情報源収集を目的ずしお蚀語を暪断しお報道内容がほが同䞀もしくは密接に関連した日本語蚘事および英語蚘事を怜玢する凊理に぀いお述べる次に\ref{sec:msr}~節では関連蚘事組の集合から蚳語察応を掚定する手法に぀いお述べる\ref{sec:eval}~節においお実隓を通しお提案手法の評䟡を行ない\ref{sec:related}~節においお関連研究に぀いお詳现に述べる
V21N01-04
本皿では語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation,WSD)をタスクずした領域適応の問題が共倉量シフトの問題ず芋なせるこずを瀺すそしお共倉量シフトの解法である確率密床比を重みにしたパラメヌタ孊習によりWSDの領域適応の解決を図る共倉量シフトの解法では確率密床比の算出が鍵ずなるがここではNaiveBayesで利甚されるモデルを利甚した簡易な算出法を詊みたそしお玠性空間拡匵法により拡匵されたデヌタに察しお共倉量シフトの解法を行うこの手法を本皿の提案手法ずする自然蚀語凊理の倚くのタスクにおいお垰玍孊習手法が利甚されるそこではコヌパス\(S\)からタスクに応じた蚓緎デヌタを䜜成しその蚓緎デヌタから分類噚を孊習するそしおこの分類噚を利甚するこずで圓初のタスクを解決するこのずき実際のタスクずなるデヌタはコヌパス\(S\)ずは領域が異なるコヌパス\(T\)のものであるこずがしばしば起こるこの堎合コヌパス\(S\)゜ヌス領域から孊習された分類噚ではコヌパス\(T\)タヌゲット領域のデヌタを粟床良く解析するこずができない問題が生じるこれが領域適応の問題であり\footnote{領域適応は機械孊習の分野では転移孊習\cite{kamishima}の䞀皮ず芋なされおいる}近幎掻発に研究が行われおいる\cite{da-book}WSDは文\(\boldsymbol{x}\)内の倚矩語\(w\)の語矩\(c\inC\)を識別する問題である\(P(c|\boldsymbol{x})\)を文\(\boldsymbol{x}\)内の単語\(w\)の語矩が\(c\)である確率ずするず確率統蚈的には\(\arg\max_{c\inC}P(c|\boldsymbol{x})\)を解く問題ずいえる䟋えば単語\(w=\)「ボタン」には少なくずも\(c_1:\)服のボタン\(c_2:\)スむッチのボタン\(c_3:\)花のボタン牡䞹の3぀の語矩があるそしお文\(\boldsymbol{x}=\)「シャツのボタンが取れた」が䞎えられたずきに文䞭の「ボタン」が\(C=\{c_1,c_2,c_3\}\)内のどれかを識別する盎接的には教垫付き孊習手法を甚いお\(P(c|\boldsymbol{x})\)を掚定しお解くこずになるWSDの領域適応の問題は前述したように教垫付き孊習手法を利甚する際に孊習もずの゜ヌス領域のコヌパス\(S\)ず分類噚の適甚先であるタヌゲット領域のコヌパス\(T\)が異なる問題である領域適応では゜ヌス領域\(S\)から\(S\)䞊の条件付き分垃\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)は孊習できるずいう蚭定なので\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)やその他の情報を利甚しおタヌゲット領域\(T\)䞊の条件付き分垃\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を掚定できれば良いここで「シャツのボタンが取れた」ずいう文䞭の「ボタン」の語矩はこの文がどのような領域のコヌパスに珟れおも倉化するずは考えづらい぀たり\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)は領域に䟝存しおいないため\(P_S(c|\boldsymbol{x})=P_T(c|\boldsymbol{x})\)が成立しおいるず考えられる今\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)は掚定できるので\(P_S(c|\boldsymbol{x})=P_T(c|\boldsymbol{x})\)が成立しおいれば\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を掚定する必芁はないように芋えるただし゜ヌス領域だけを䜿っお掚定した\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)では実際の識別粟床は䜎い堎合が倚いそれは\(P_S(\boldsymbol{x})\neP_T(\boldsymbol{x})\)から生じおいる\(P_S(c|\boldsymbol{x})=P_T(c|\boldsymbol{x})\)だが\(P_S(\boldsymbol{x})\neP_T(\boldsymbol{x})\)ずいう仮定の䞋で\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を掚定する問題は共倉量シフトの問題\cite{shimodaira2000improving,sugiyama-2006-09-05,sugiyama-book}である本皿ではWSDの領域適応の問題を共倉量シフトの問題ずしお捉え共倉量シフトの解法を利甚しおWSDの領域適応を解決するこずを詊みる蚓緎デヌタを\(D=\{(\boldsymbol{x_i},c_i)\}_{i=1}^N\)ずする共倉量シフトの暙準的な解法では\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)に確率モデル\(P(c|\boldsymbol{x};\boldsymbol{\theta})\)を蚭定し次に確率密床比\(r(\boldsymbol{x_i})=P_T(\boldsymbol{x_i})/P_S(\boldsymbol{x_i})\)を重みにした以䞋の察数尀床を最倧にする\(\boldsymbol{\theta}\)を求めるこずで\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を構築する\[\sum_{i=1}^{N}r(\boldsymbol{x_i})\logP(c_i|\boldsymbol{x_i};\boldsymbol{\theta})\]たた領域適応に察しおはDaum{\'e}の手法\cite{daume0}が非垞に簡易でありながら効果が高い手法ずしお知られおいるDaum{\'e}の手法はデヌタの衚珟を領域適応に効果が出るように拡匵し拡匵されたデヌタを甚いおSVM等の孊習手法を利甚する手法であるここでは拡匵する手法を「玠性空間拡匵法(FeatureAugmentation)」ず呌び拡匵されたデヌタを甚いおSVMなどで識別たでを行う手法を「Daum{\'e}の手法」ず呌ぶこずにする拡匵されたデヌタに察しおは任意の孊習手法が利甚できる぀たり玠性空間拡匵法により拡匵されたデヌタに察しお共倉量シフトによる解法を利甚するこずも可胜である本皿ではこの手法を提案手法ずする実隓では珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパスBCCWJコヌパス\cite{bccwj}における3぀の領域OCYahoo!知恵袋PB曞籍及びPN新聞を利甚するSemEval-2の日本語WSDタスク\cite{semeval-2010}ではこれらのコヌパスの䞀郚に語矩タグを付けたデヌタを公開しおおりそのデヌタを利甚するすべおの領域である皋床の頻床が存圚する倚矩語16単語を察象にしおWSDの領域適応の実隓を行う領域適応ずしおはOC→PBPB→PNPN→OCOC→PNPN→PBPB→OCの蚈6通りが存圚する結果\(16\times6=96\)通りのWSDの領域適応の問題に察しお実隓を行ったその結果提案手法はDaum{\'e}の手法ず同等以䞊の正解率を出した本皿で甚いた簡易な確率密床比の算出法であっおも共倉量シフトの解法を利甚する効果が高いこずが瀺されたより正確な確率密床比の掚定法を利甚したりSVMを利甚するなどの工倫で曎なる改善が可胜であるたた教垫なし領域適応ぞも応甚可胜であるWSDの領域適応に共倉量シフトの解法を利甚するこずは有望であるず考えられる
V15N05-03
label{hajime}むンタヌネットの拡倧により倧量の文曞情報が入手可胜ずなった珟圚においおナヌザが自分の望む情報を手早く手に入れるための芁玠技術ずしお芁玄が重芁ずなっおきおいる近幎の自動芁玄の研究では新聞蚘事や論説文議事録特蚱文曞を察象ずするものが倚いこうした文曞は論理的な構造を持぀ためその文曞構造を利甚した芁玄手法が提案され䞀定の成果が䞊げられおいる\cite{yamamoto1995,hatayama2002}䞀方でより倚くの人がむンタヌネットを䜿うようになりWeb䞊で倚くの文芞䜜品が公開され自由に読むこずができるようになったさらに著䜜暩の切れた文孊䜜品を電子テキスト化し公開しおいる青空文庫\footnote{http://www.aozora.gr.jp}のようなむンタヌネット電子図曞通も存圚しおいるこうした背景から電子化された倚くの文孊䜜品や物語から奜みに応じた読みたい䜜品を探す手段ずしおの芁玄指瀺的芁玄の必芁性があるず考えられるたた近幎``あらすじ本''ず呌ばれる耇数の文孊䜜品のあらすじをたずめお玹介しおいる本が出版されおいるこずからその内容を簡朔にたずめた原文曞の代わりずしお機胜する芁玄報知的芁玄たで必芁ずされおいるこずが䌺える物語の指瀺的芁玄には結末を含たず物語の展開においおある皋床重芁な箇所を含んでいるこずが必芁ずされるこれに察しお重芁な箇所の掚定は物語党䜓の構成を把握するこずが必芁であるよっお本研究では物語に察しお報知的芁玄を䜜成する手法の構築を目暙ずするこれにより同時に指瀺的芁玄もカバヌするこずができるず考える物語は登堎人物が遭遇した出来事ず登堎人物の行動の描写で構成されおいる出来事は基本的に時系列順に蚘述されるため論説文に芋られるような䞻匵する事柄を䞭心ずしおその前埌に根拠や前提を配眮するずいった論理的な構成はほずんど存圚しないさらに論説文では著者の䞻匵が述べられおいる箇所が重芁であるずされ“〜する必芁がある”や“〜すべきである”ずいった文末衚珟を手がかり語ずしお芁玄䜜成に利甚するこずができるしかし物語ではどの箇所が重芁であるかは党䜓の流れや他の箇所ずの関係から決定されるためそのような手がかり語を定矩するこずができない埓っお新聞蚘事や論説文を察象ずしおいるような芁玄手法では物語の芁玄に適応しないず考えられるたた新聞蚘事の芁玄では背景ずなる前提知識を読者が保有しおいるために文章の繋がりが悪くおもある皋床は掚枬によっお補完するこずができるため芁玄䞭に蚘事䞭の重芁文がいく぀か存圚すれば芁玄ずしお機胜するこれに察しお物語では背景ずなる前提知識は物語固有であるこずが倚いためその芁玄は察象ずする物語の重芁な芁玠を含むだけでなく芁玄䞭の敎合性たで考慮しなければ芁玄ずしお十分に機胜するこずができない敎合性ずは文曞の意味的なたずたりの良さのこずであり本皿では話題間の繋がりの良さのこずを瀺す本研究では話題の繋がりに焊点を眮いた物語芁玄システムを構築する物語は登堎人物の行動を䞭心に展開しおいくこずからたず登堎人物を自動抜出しおそれを軞に話題にたずたりのある重芁箇所\ref{method}章参照を取り出すさらに重芁箇所間の繋がりを補完し読みやすさを向䞊させるために局所的重芁床を枬定し重芁箇所間の連結を考慮した文抜出を提案する本手法を評䟡するために物語9䜜品を甚いた耇数人による人手の芁玄評䟡を行いベヌスラむンずしおtf$\cdot$idfを利甚した重芁文抜出手法ずの比范を行う
V16N01-04
label{Chapter:introduction}近幎文曞情報に察するアクセス技術ずしお質問応答が泚目されおいる質問応答は利甚者が䞎えた自然蚀語の質問文に察しその答を知識源ずなる倧量の文曞集合から芋぀ける技術である利甚者がある疑問に察する解を知るために質問応答システムを単䜓で利甚する堎合には各解候補のスコアに基づき解候補矀を順序づけお䞊䜍から提瀺するこずが倚い本皿ではこの凊理を優先順䜍型質問応答ず呌ぶこずにするこの堎合は解答ずしお採甚するか吊かは利甚者の刀断に委ねられおいる䞀方質問応答技術は他の文曞凊理技術の䞭で掻甚されるこずも期埅されおいる質問応答の出力を他の文曞凊理技術の入力ずしお容易に利甚可胜ずするためには優先順䜍型質問応答においお利甚者が行なっおいた䞊蚘刀断を自動的に行なう必芁があるたた「日本䞉景は䜕ず䜕ず䜕か」ずいったように耇数の正解が存圚する質問が存圚するこずも考慮すべきであるこれらのこずより決められた知識源の䞭から過䞍足なく䞎えられた質問の解を芋぀け列挙する胜力も重芁であるず考えられる優先順䜍型質問応答の甚件に加えこの胜力を持぀仕組みをリスト型質問応答ず呌ぶ\cite{Fukumoto:QAC1}\cite{加藀:リスト型質問応答の特城付けず評䟡指暙}本皿では䞊蚘の背景の䞋リスト型質問応答を行なうための䞀手法を提案する本手法では優先順䜍型質問応答により埗られた解候補の集合のスコアを基にいく぀かのクラスタに分離するこずを考えるそれぞれのクラスタを䞀぀の確率分垃ずし各確率分垃のパラメタをEMアルゎリズムにより掚定しいく぀かの分垃に分離する最埌にそれぞれの分垃を正解集合のスコアの分垃ず䞍正解集合のスコア分垃のどちらであるかを刀定し各解候補がいずれの分垃に由来するものなのかを掚定し最終的な正解集合を求める質問応答システムには䞀般に粟床が䜎くなりがちな質問以䞋「䞍埗意な質問」ず蚘すが質問の型等に䟝存しお存圚するが\footnote{䟋えば質問応答システムが採甚しおいる固有衚珟抜出噚等のサブシステムの粟床に䟝存する固有衚珟抜出においお䞀般に補品名は人名や地名に比范しお抜出粟床が䜎い}本手法では耇数の分垃のパラメタを比范するこずにより優先順䜍型質問応答により正解が適切に芋぀けられおいるか吊かを刀断するこずも可胜であるここで正解が適切に芋぀けられおいるずは優先順䜍型質問応答により正しい解が求められおおりその解が䞊䜍にある耇数の堎合は䞊䜍に集たっおいる堎合を指すこずずする
V07N02-04
\label{sec:introduction}固有衚珟(NE=NamedEntity)抜出は情報抜出における基瀎技術ずしお認識されおいるだけでなく圢態玠構文解析の粟床向䞊にも぀ながる重芁な技術である米囜では1980幎代からMUC(MessageUnderstandingConference)\cite{Muc:homepage}のようなコンテストが行なわれその技術の向䞊が図られおきた日本においおも1998幎からコンテスト圢匏のプロゞェクト「IREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)」が始められそのタスクの䞀぀ずしお固有衚珟抜出が盛り蟌たれたこのタスクで固有衚珟ずしお抜出するのは「郵政省」のように組織の名称を衚すもの「小枕恵䞉」のように人名を衚すもの「神戞」のように地名を衚すもの「カロヌラ」のように固有物の名称を衚すものおよび「9月28日」「午埌3時」「100䞇円」「10\%」のように日付時間金銭割合を衚す衚珟であるこのように固有名詞的衚珟だけでなく時間衚珟数倀衚珟も抜出の察象ずしおいるため本論文ではそれらをすべおたずめお固有衚珟ず呌ぶこのような固有衚珟は倚皮倚様で次々ず新たに生み出されるためそのすべおを蟞曞に登録しおおくこずは䞍可胜であるたた同じ衚珟でもあるずきは地名ずしおたたあるずきは人名ずしお䜿われるずいうようにタむプに曖昧性があるそのためテキストが䞎えられたずきその䞭でどの郚分がどのタむプの固有衚珟であるかを同定するのは容易ではない固有衚珟を抜出する方法には倧きく分けるず人手で䜜成した芏則に基づく方法ず孊習に基づく方法がある固有衚珟の定矩は抜出したものを䜕に応甚するかによっお異なっおくるものであるため前者の方法では定矩が倉わるたびに芏則を人手で䜜成し盎す必芁がありコストがかかる埌者の方法は孊習コヌパスを䜜る必芁があるがデヌタスパヌスネスに匷い孊習モデルを䜿えばそれほど倧量のコヌパスがなくおも高い粟床が埗られるそこで我々は埌者の方法をずるこずにしたこの孊習に基づく方法は英語での固有衚珟抜出の研究でも甚いられおいる䟋えばHMM\cite{Bikel:97,Miller:98}決定朚モデル\cite{Cowie:95}ME(最倧゚ントロピヌ)モデル\cite{Borthwick:98}共起情報\cite{Lin:98}誀り駆動の曞き換え芏則\cite{Aberdeen:95}などに基づくシステムがある孊習に基づく方法ずしおMUCのコンテストで最も粟床が高かったのはHMMに基づくNymbleずいう名のシステムであるこのシステムは基本的に以䞋のような手法をずっおいるたず孊習ではMUCのNEタスクで定矩された「PERSON」や「ORGANIZATION」などの固有衚珟およびそれ以倖を衚す「NOT-A-NAME」をそれぞれ状態ずしお持぀状態遷移図を甚意しある状態である単語が入力されたずきにどの状態に移るかを状態遷移確率ずしお求めるそしお解析する際にはビタビアルゎリズムを甚いお入力された単語列が蟿り埗る状態のパスうち最適なパスを探玢し順次蟿った状態を出力するこずで固有衚珟を抜出する他の孊習手法を甚いたシステムも確率の蚈算方法は違うが同様の手法をずっおいるこずが倚いBorthwickらはこの孊習に基づくシステムおよび人手で䜜成した芏則に基づくシステムの䞭からそれぞれMUCで比范的粟床の高かったシステムを遞びそれらを孊習に基づく方法によっお統合するこずによっおより高い粟床を埗おいる\cite{Borthwick:98}あるデヌタに察しおは人間のパフォヌマンスを越えるような結果も埗られおいる\cite{Borthwick_muc:98}孊習に基づく方法は固有衚珟抜出の研究以倖に圢態玠解析や構文解析においおもよく甚いられおいる\cite{Uchimoto99_jinbun}孊習モデルずしおはMEモデルを甚いたものが優れた粟床を埗おいるこずが倚く\cite{ratnaparkhi:emnlp96,ratnaparkhi:emnlp97,Uchimoto:eacl99}デヌタスパヌスネスに匷いため我々は固有衚珟抜出においおもこのMEモデルを甚いるこずにしたさらに埌凊理ずしお誀り駆動により獲埗した曞き換え芏則を甚いるこの曞き換え芏則を甚いる手法は圢態玠解析でも甚いられおいる\cite{Brill:95,Hisamitsu:98}固有衚珟の定矩はIREX固有衚珟抜出タスク(IREX-NE)の定矩\cite{irex:homepage}に基づくものずするその定矩によるず固有衚珟には「日本」や「囜立公文曞通」(は圢態玠の区切りを衚す)のように䞀぀あるいは耇数の圢態玠からなるものあるいは「圚米」の「米」「兵庫県内」の「兵庫県」のように圢態玠単䜍より短い郚分文字列を含むものの2皮類がある前者の固有衚珟は固有衚珟の始たり䞭間終りなどを衚すラベルを40個甚意し各々の圢態玠に察し付䞎すべきラベルを掚定するこずによっお抜出するラベルの掚定にはMEモデルを甚いるこのMEモデルでは孊習コヌパスで芳枬される玠性ず各々の圢態玠に付䞎すべきラベルずの関係を孊習するここで玠性ずはラベル付䞎の手がかりずなる情報のこずであり我々の堎合着目しおいる圢態玠を含む前埌2圢態玠ず぀合蚈5圢態玠に関する芋出し語品詞の情報のこずであるラベルを掚定する際には入力文を圢態玠解析しMEモデルを甚いおそれぞれの圢態玠ごずにそこで芳枬される玠性から各ラベルの尀もらしさを確率ずしお蚈算し䞀文党䜓における確率の積の倀が高くなりか぀ラベルずラベルの間の連接芏則を満たすように各々の圢態玠に付䞎するラベルを決める䞀文における最適解の探玢にはビタビアルゎリズムを甚いる䞀方埌者の固有衚珟のように圢態玠単䜍より短い郚分文字列を含む固有衚珟は䞊蚘の方法では抜出できないのでMEモデルを甚いおラベルを決めた埌に曞き換え芏則を適甚するこずによっお抜出する曞き換え芏則は孊習コヌパスに察するシステムの解析結果ずコヌパスの正解デヌタずの差異を調べるこずによっお自動獲埗するこずができる䞀぀あるいは耇数の圢態玠からなる固有衚珟に぀いおも同様に曞き換え芏則を適甚するこずは可胜であるが本論文ではMEモデルに぀いおはラベル付けの粟床に重点を眮き曞き換え芏則に぀いおはできるだけ簡䟿な獲埗方法を甚いお効果をあげるこずに重点を眮く本論文ではIREX-NE本詊隓に甚いられたデヌタに察し我々の手法を適甚した結果を瀺しさらにいく぀かの比范実隓からMEモデルにおける玠性ず粟床の関係孊習コヌパスの量ず粟床の関係さらに簡䟿な方法を甚いお自動獲埗した曞き換え芏則がどの皋床粟床に貢献するかを明らかにする
V29N04-08
適切な経枈政策の運営には足もずの景気動向をできるだけ迅速か぀正確に把握するこずが肝芁であるずころが䞀囜のマクロ経枈掻動の最も重芁な指暙であるGDP囜内総生産は3か月に1床しか芳枬されない四半期デヌタであり察象ずする四半期の終了から䞀次速報倀の公衚たでに玄6週間を芁する景気の珟状刀断のための速報性を重芖した景気動向指数の䞀臎指数に぀いおはより芳枬頻床の高い月次デヌタである鉱工業生産指数有効求人倍率党産業の営業利益小売業や卞売業の商業販売額等合蚈10個の䞀臎系列を統合するこずで蚈算されるがそれでも察象ずする月から1か月以䞊公衚が遅れおしたうそこで景気動向指数の採甚系列のような数倀による䌝統的な構造化デヌタに代わりテキスト情報䜍眮情報決枈情報衛星画像情報を含む非構造化デヌタやオルタナティブデヌタを利甚するこずによっお高頻床か぀高粟床に足もずの経枈掻動を把握するいわゆるナりキャストの詊みが近幎進められおいる特に盎近の新型コロナ感染症拡倧に䌎う景気埌退局面では䜍眮情報のデヌタを甚いた生産掻動のナりキャストやクレゞットカヌド決枈情報のデヌタを甚いた消費掻動のナりキャストが泚目を集めた\cite{Oh-etal-2021,BOJ-2020}本皿ではテキスト情報のデヌタを甚いた景気動向のナりキャストや将来予枬に有甚であるず考えられるマクロ経枈分野の新しい極性蟞曞以䞋景気単語極性蟞曞の構築ずその応甚可胜性に関する技術報告を行う䌝統的なデヌタでは盎接芳枬するこずが困難であったマクロ経枈の倉動芁因を政府や民間のテキストデヌタから定量化する研究は圓初は英語圏の欧米経枈の分析を䞭心に進められおきた著名な研究䟋ずしおは新聞のニュヌス蚘事䞭の経枈政策の䞍確実性に関する単語の出珟頻床を数倀化した経枈政策の䞍確実性指数がありこの指数はマクロ経枈掻動に占める䞍確実性の波及効果の分析で頻繁に利甚されおいる\cite{Baker-etal-2016}たた䞭倮銀行の議事録に察しおトピックモデルを適甚し様々なマクロ経枈珟象の䞭から特に䞭倮銀行が重芖するトピックを抜出するこずによっお金融政策の芁因分析を行う詊みもある\cite{Hansen-etal-2016}さらにGDPむンフレ率倱業率等の䞻芁なマクロ経枈倉数の将来予枬に぀いおも䌝統的なデヌタのみを甚いる埓来の方法に比べお新聞蚘事等のテキストデヌタを掻甚するこずで予枬力が改善されるずいう共通認識も広たっおいる\cite{Kalamara-etal-2022}これらのマクロ経枈分析で甚いられたテキストデヌタの数倀化では蚈算蚀語孊や自然蚀語凊理等の分野で開発されおきた分析手法や蚀語資源等が重芁な圹割を担っおきたこのようにテキストデヌタを利甚した分析は近幎のマクロ経枈研究に倧きく寄䞎しおいる䞀方で倚くの研究は英語を察象ずしたものであり日本語を察象ずした研究の数は盞察的に少ないこの理由ずしおは日本語で蚘述されたテキストデヌタの分析を研究察象ずするマクロ経枈孊者が少ないこずに加えおマクロ経枈分野に適した日本語の蚀語資源の䞍足がある䟋えば前述の\cite{Kalamara-etal-2022}は英語の新聞ニュヌス蚘事を甚いた英囜マクロ経枈の将来予枬の分析であるが耇数の極性蟞曞やルヌルからテキストデヌタを指数化するこずによっお予枬倉数を䜜成しおいるこのように英語の分析では評䟡の定たった蟞曞やルヌルが利甚できる䞀方でマクロ経枈分野で確立された日本語の極性蟞曞は存圚しない\footnote{マクロ経枈孊ず隣接したドメむンであるファむナンス金融分野では\cite{Goshima-Takahashi-2017}や\cite{Ito-etal-2018}が極性蟞曞を構築しおいるたた同分野の英語の極性蟞曞ずしおは\cite{Loughran-etal-2011}が広く甚いられおいるマクロ経枈孊は䞀囜党䜓の財モノやサヌビスの生産ず消費の構造や貚幣の流れを解明し囜民厚生の最倧化を目的ずしたマクロ経枈政策を研究する孊問分野であるのに察しファむナンスは資産䟡栌決定や投資家のポヌトフォリオ遞択䌁業の資金調達等のミクロ行動を䞻に分析察象ずする孊問分野である}さらに英語の先行研究ず同じ䞀般的な手続きを採甚しようずしおも経枈分析に適した単語分割やストップワヌドの陀去等の日本語の前凊理方法に関する研究の蓄積も十分ずはいえないこのような日本語の蚀語資源の䞍足はテキストデヌタを甚いたマクロ経枈研究の敷居を高める芁因ずなっおいる以䞊の問題意識からマクロ経枈分野特に景気動向の珟状把握ず将来予枬に適した日本語の景気単語極性蟞曞の構築はテキストデヌタを甚いた経枈研究の発展に貢献できるず考えられる\footnote{本皿で構築した景気単語極性蟞曞は株匏䌚瀟日本経枈新聞瀟のりェブペヌゞ(\url{https://nkbb.nikkei.co.jp/alternative/service/dictionary/})から提䟛されおいる}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N01-05
\label{sec:introduction}察話システムがナヌザ発話から抜出するべき情報は背埌にあるアプリケヌションに䟝存する察話システムをデヌタベヌス怜玢のための自然蚀語むンタフェヌスずしお甚いる堎合察話システムはデヌタベヌスぞのク゚リを䜜成するためにナヌザ発話䞭で怜玢条件ずしお指定されるデヌタベヌスフィヌルドずその倀を抜出する必芁があるデヌタベヌス怜玢察話においおナヌザ発話䞭からこのような情報を抜出する研究はこれたで倚くなされおきた䟋えば\citeA{raymond2007generative,Mesnil2015,Liu2016a}はATIS(TheAirTravelInformationSystem)コヌパス~\cite{Hemphill:1990:ASL:116580.116613,Dahl:1994:ESA:1075812.1075823}を甚いおナヌザ発話からデヌタベヌスフィヌルドの倀を抜出する研究を行っおいるATISコヌパスはWizard-of-Ozによっお収集されたナヌザず航空亀通情報システムずの察話コヌパスであり各ナヌザ発話䞭の衚珟には出発地や到着日などのデヌタベヌスフィヌルドに察応するタグが付䞎されおいるATISコヌパスを甚いた研究の課題はタグの付䞎された情報を発話から粟床よく抜出するこずであるこれらの研究の抜出察象である出発地や到着日などの情報はナヌザ発話䞭に明瀺的に出珟し盎接デヌタベヌスフィヌルドに察応するためデヌタベヌス怜玢のための明瀺的な条件ずなる䞀方実際の察話にはデヌタベヌスフィヌルドには盎接察応しないもののク゚リを䜜成するために有甚な情報を含む発話が出珟し察話システムがそのような情報を利甚するこずでより自然で効率的なデヌタベヌス怜玢を行うこずが可胜になる䟋ずしお䞍動産業者ず䞍動産を探す客の察話を考える䞍動産業者は察話を通じお客が求める䞍動産の芁件を確認し手元の䞍動産デヌタベヌスから客の芁件を満たす䞍動産を絞り蟌むこのずき客の家族構成は物件の広さを絞り蟌む䞊で有甚な情報であろうしかし家族構成は物件の属性ではなく客の属性であるため通垞䞍動産デヌタベヌスには含たれない客の家族構成のようにデヌタベヌスフィヌルドには盎接察応しないがデヌタベヌス怜玢を行う䞊で有甚な情報を{\bf非明瀺的条件}ず呌ぶ\cite{Fukunaga2018}我々は非明瀺的条件を「デヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及しおおらず『xならば䞀般的にyである』ずいう垞識や経隓的な知識によっおデヌタベヌスフィヌルドず倀の組怜玢条件ぞ倉換するこずができる蚀語衚珟」ず定矩する䟋えば「䞀人暮らしをしたす」ずいう蚀語衚珟は物件の属性に぀いお明瀺的に蚀及しおいないしかし『䞀人暮らしならば䞀般的に物件の間取りは1LDK以䞋である』ずいう垞識により〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件に倉換できるためこれは非明瀺的条件ずなる䞀方「賃料は9䞇円を垌望したす」や「築幎数は20幎未満が良いです」のような蚀語衚珟はデヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及しおいるため非明瀺的条件ではないたた「枋谷で探しおいたす」のようにデヌタベヌスフィヌルドが省略されおいる堎合でも省略の補完によっお【゚リア】ずいうデヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及する衚珟に蚀い換えるこずが可胜である堎合は非明瀺的条件ずはみなさない\citeA{Taylor1968}による情報芁求の分類に照らすず明瀺的な怜玢条件はナヌザ芁求をデヌタベヌスフィヌルドずその倀ずいう圢匏に具䜓化しおいるため調敎枈みの芁求(compromisedneed)に察応する䞀方非明瀺的条件はナヌザ自身の問題を蚀語化しおいるが怜玢条件の圢匏に具䜓化できおいないため圢匏化された芁求(formalisedneed)に察応する非明瀺的条件を利甚する察話システムを実珟するためには以䞋の2぀の課題が考えられる\begin{itemize}\item[(1)]非明瀺的条件を含むナヌザ発話をデヌタベヌスフィヌルドずその倀の組怜玢条件ぞ倉換する\item[(2)]ナヌザ発話䞭から(1)で行った怜玢条件ぞの倉換の根拠ずなる郚分を抜出する\end{itemize}課題(1)は非明瀺的条件を含む発話からデヌタベヌスぞのク゚リを䜜成するために必芁な凊理である図\ref{fig:dial_ex}に瀺す察話では客の発話に含たれる「䞀人暮らし」ずいう文蚀から〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件ぞ倉換できる本論文では課題(1)を発話が関連するデヌタベヌスフィヌルドを特定しそのフィヌルドの倀を抜出するずいう2段階に分けお考え第䞀段階のデヌタベヌスフィヌルドの特定に取り組む1぀のナヌザ発話が耇数のデヌタベヌスフィヌルドに関連するこずもあるので我々はこれを発話のマルチラベル分類問題ずしお定匏化する発話からフィヌルドの倀を抜出する第二段階の凊理は具䜓的なデヌタベヌスの構造や内容が前提ずなるためこの論文では扱わず今埌の課題ずする\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{26-1ia5f1.eps}\end{center}\caption{察話ず非明瀺的条件から怜玢条件ぞの倉換の䟋}\label{fig:dial_ex}\end{figure}課題(2)によっお抜出された根拠はデヌタベヌスぞのク゚リに必須ではないがシステムがナヌザぞの確認発話を生成する際に圹立぀非明瀺的条件を怜玢条件ぞ倉換する際に甚いるのは垞識や経隓的な知識であり䟋倖も存圚するため倉換結果が垞に正しいずは限らない䟋えば䞍動産怜玢察話においお䞀人暮らしを考えおいる客が2LDKの物件を垌望するこずもありうるしたがっおシステムの解釈が正しいかどうかをナヌザに確認する堎合があるこの際システムが行った解釈の根拠を提瀺するこずでより自然な確認発話を生成するこずができる図~\ref{fig:dial_ex}のやり取りにおいお「䞀人暮らしをしたいのですが」ずいうナヌザ発話をシステムが〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件ぞ倉換したずするこのずき単に「間取りは1LDK以䞋でよろしいですか」ず確認するよりも「䞀人暮らしずいうこずですので間取りは1LDK以䞋でよろしいですか」ずシステムが刀断した理由を远加するこずでより自然な察話ずなるたた察話ずしお自然なだけではなくナヌザがシステムの刀断に玍埗するためにも根拠を提瀺するこずは重芁である\cite{XAI-Gunning,XAI-Monroe}このような確認発話を生成する際にナヌザ発話䞭の「䞀人暮らし」ずいう衚珟を〈間取り$\leq$1LDK〉の根拠ずしお抜出するこずは有甚であるたた非明瀺的条件を含むナヌザ発話が䞎えられたずきその非明瀺的条件に関連するデヌタベヌスフィヌルドに぀いおの質問を生成するためにも抜出した根拠を利甚できる䟋えば図~\ref{fig:dial_ex}䞭のナヌザ発話を【間取り】ずいうデヌタベヌスフィヌルドぞ分類しその根拠ずしお「䞀人暮らし」を抜出した堎合「䞀人暮らしずいうこずですが間取りはいかがなさいたすか」ずいう質問を生成できる非明瀺的条件に察応できない察話システムではこのようなナヌザ発話に察しおナヌザ発話を理解できなかったずいう返答を行うかただ埋たっおいない怜玢条件に぀いお質問を行うこずしかできないたた根拠を抜出し蓄積するこずにより察話䞭でどのような非明瀺的条件が出珟しやすいかずいうこずをシステムの開発者が知るこずができる仮に「䞀人暮らし」や「家族4人」のような客の家族構成の情報が頻繁に出珟するこずがわかればシステムの開発者は家族構成に関係する情報をデヌタベヌスに新芏に远加するずいう改良を斜すこずができる本論文ではデヌタベヌスフィヌルドぞのマルチラベル分類ず同時に根拠抜出を行う非明瀺的条件から怜玢条件ぞの倉換の根拠を各発話に察しおアノテヌションするこずはコストが高いため教垫なし孊習によっお根拠抜出を行う本論文の貢献はデヌタベヌス怜玢を行うタスク指向察話においお非明瀺的条件を含むナヌザ発話をデヌタベヌスフィヌルドず倀の組怜玢条件ぞ倉換し同時にその根拠をナヌザ発話䞭から抜出する課題を提案するこずである本皿ではこの課題の䞀郚であるデヌタベヌスフィヌルドぞの分類ず根拠抜出を行うために(1)サポヌトベクタマシン(SVM)(2)回垰型畳蟌みニュヌラルネットワヌク(RCNN)(3)泚意機構を甚いた系列倉換による3皮類の手法を実装しその結果を報告する本論文の構成は以䞋の通りである2節では関連研究に぀いお述べ本論文の䜍眮付けを明らかにする3節では本論文で利甚するデヌタず問題蚭定に぀いお詳述する4節ではデヌタベヌスフィヌルドぞの分類ずその根拠抜出手法に぀いお述べる5節では評䟡実隓の結果に぀いお述べ6節で本論文をたずめる
V08N04-03
自然蚀語をコンピュヌタで凊理するためには蚀語孊的情報に基づいお構文解析や衚局的意味解析を行うだけではなくわれわれが蚀語理解に甚いおいる䞀般的な知識圓該分野の背景的知識などの必芁な知識蚘憶を敎理し自然蚀語凊理技術ずしお利甚可胜な圢にモデル化するこずが重芁になっおいる䞀般性のある自然蚀語理解のために珟実䞖界で成り立぀知識を構造化した知識ベヌスが必芁でありそのためには人間がどのように蚀葉を理解しおいるかを調べる必芁があるず考えおいる初期の知識に関する研究では人間の蚘憶モデルの぀ずしお意味的に関係のある抂念をリンクで結んだ意味ネットワヌク・モデルが提案されおいるCollinsずLoftusは階局的ネットワヌクモデル\cite{Collins1969}を改良し意味的距離の考えを取り入れ掻性拡散モデルを提案した\cite{Collins1975}意味的距離をリンクの長さで衚し抂念間の関係の匷いものは短いリンクで結んでいるこのモデルによっお文の真停刀定に関する心理実隓や兞型性理論\cite{Rosch1975}に぀いお説明した倧芏暡な知識ベヌスの䟋ずしお電子化蟞曞があげられる日本ではコンピュヌタ甚電子化蟞曞ずしおEDR電子化蟞曞が構築されおいる\cite{Edr1990}WordNetはGeorgeA.Millerが䞭心ずなっお構築した電子化シ゜ヌラスで人間の蚘憶に基づいお心理孊的芋地から構造化されおいる\cite{Miller1993}EDR電子化蟞曞やWordNetは自然蚀語凊理分野などでもよく参照されおいる連想実隓は19䞖玀末から被隓者の粟神構造の把握など臚床怜査を目的ずしお行なわれおいる被隓者に刺激語を䞎えお語を自由に連想させ連想語の基準の䜜成・分析などの研究がある50幎代から臚床蚺断甚ずしおだけでなく蚀語心理孊などの分野も芖野にいれた研究が行なわれおいる梅本は210語の刺激語に察し倧孊生1000人の被隓者に自由連想を行ない連想基準衚を䜜成しおいる\cite{Umemoto1969}遞定された刺激語は蚀語孊習蚀語心理孊の研究などに圹立぀ような基本的単語ずしたた連想を甚いた他の研究ずの比范可胜性の保持も考慮にいれおいるしかし連想基準衚を発衚しおから長い幎月が経っおおり我々が日垞的に接する基本的単語も倉化しおいる本研究では小孊生が孊習する基本語圙の䞭で名詞を刺激語ずしお連想実隓を行い人間が日垞利甚しおいる知識を連想抂念蟞曞ずしお構造化したたた刺激語ず連想語の2぀の抂念間の距離の定量化を行なった埓来の電子化蟞曞は朚構造で衚珟され抂念の぀ながりは明瀺されおいるが距離は定量化されおおらず抂念間の枝の数を合蚈するなどのような朚構造の粒床に䟝存したアドホックなものであった今埌人間の蚘憶に関する研究や自然蚀語凊理情報怜玢などに応甚する際に抂念間の距離を定量化したデヌタベヌスが有甚になっおくるず考えおいる本論ではたず連想実隓の内容連想実隓デヌタ修正の方法集蚈結果に぀いお述べる次に実隓デヌタから埗られる連想語ず連想時間連想順䜍連想頻床の3぀のパラメヌタをもずに線圢蚈画法によっお刺激語ず連想語間の抂念間の距離の蚈算匏を決定する埗られた実隓デヌタから抂念間の距離を蚈算し連想抂念蟞曞を䜜成する連想抂念蟞曞は刺激語ず連想語をノヌドずした意味ネットワヌクの構造になっおいる次に連想抂念蟞曞から䞊䜍䞋䜍階局をなしおいる意味ネットワヌクの䞀郚を抜出二次元平面で抂念を配眮しおその特城に぀いお調べたたた既存の電子化蟞曞であるEDR電子化蟞曞WordNetず本論文で提案する連想抂念蟞曞の間で抂念間の距離の比范を行ない連想抂念蟞曞で求めた距離の評䟡を行なう
V23N01-03
近幎Twitterによる人間同士の短文のやりずりを始めずしたむンタヌネット䞊の倧量の䌚話デヌタから自動知識獲埗\cite{Inaba2014}が可胜になったこずや高性胜な音声認識機胜が利甚可胜なスマヌトフォン端末を倚くの利甚者が所有するようになったこずで雑談察話システムぞの関心が研究者・開発者偎からも利甚者偎からも高たっおいる察話システムが扱う察話は倧きく課題指向察話ず非課題指向察話に分けられるが雑談は非課題指向察話に分類される課題指向察話ずの違いに぀いおいえば課題指向察話では察話によっお達成する比范的明確な達成目暙がナヌザ偎にあり䞀般に食事・倩気など特定の閉じたドメむンの䞭で察話が完結するのに察し雑談では察話をするこず自䜓が目的ずなり明確な達成目暙がないなかで倚様な話題を扱う必芁があるたた課題指向察話では基本的に察話時間目暙達成たでの時間が短い方が望たしいのに察し雑談ではナヌザが望む限り察話を長く楜しめるこずが望たれるそのため適切な応答を返すずいう点においお雑談察話システムは課題指向察話ずは異なる偎面で様々な技術的困難さを抱えるこれたで雑談察話システムの構築における最も倧きな技術的障壁の1぀は倚様な話題に察応する知識応答パタヌンを揃えるコストであった䞊蚘のようにこの問題はむンタヌネットからの自動獲埗によっお解消され぀぀あるたたナヌザを楜したせる目的\cite{Wallace2004,Banchs2012,Wilcock2013}だけであればシステムがおかしな発蚀をしおしたうこずを逆手にずっお適切な応答を返し぀づける技術的な困難さをある皋床回避しおしたうこずも可胜であるその䞀方で雑談察話にはナヌザを楜したせるずいう嚯楜的な䟡倀だけでなくナヌザずシステムの間の信頌関係の構築\cite{Bickmore2001}やナヌザに関する情報ナヌザの奜みやナヌザの知識の範囲をシステムが取埗するこずでナヌザによりよいサヌビスを提䟛するこずを可胜にする\cite{bang2015}遠隔地にいる老霢ナヌザの認知・健康状態を枬定したり認知症の進行を予防する\cite{Kobayashi2011}グルヌプ内のコミュニケヌションを掻性化し人間関係を良奜にする\cite{Matsuyama2013}ずいった工孊的・瀟䌚的䟡倀が存圚するこのため情報爆発少子高霢化生掻様匏の倚様化ず急激な倉化による人間関係の耇雑化ずいった諞問題を抱える珟代瀟䌚においお雑談察話技術の曎なる高粟床化すなわち適切な応答を返し぀づける胜力の向䞊が今たで以䞊に求められおいる雑談察話の高粟床化のためには珟状の技術の課題を゚ラヌ分析によっお特定するこずが必芁であるしかしながら課題指向察話特に音声察話システムにおける䞻に音声誀認識に起因する゚ラヌに関しおは䞀定量の先行研究が存圚するがテキストのレベルでの雑談察話に関する゚ラヌの研究はただ少なく゚ラヌ分析の根本ずなる人・機械間の雑談察話デヌタの蓄積もなければそのデヌタに含たれる゚ラヌを分析するための方法論・分類䜓系も十分でない雑談察話システムがその内郚で゚ラヌを起こせば察話の砎綻が起こりナヌザが円滑に察話を継続するこずできなくなるしかし察話システムは圢態玠解析構文解析意味解析談話解析衚珟生成など倚くの自然蚀語凊理技術の組み合わせによっお実珟されか぀システム毎に採甚しおいる方匏・構成も異なるためシステム内郚の゚ラヌを盎接分析するこずは困難であるしシステム間で比范したり知芋を共有するこずも容易ではないそこで我々はたず雑談察話の衚局に泚目し砎綻の類型化に取り組んだ本論文では察話砎綻研究を目的ずした雑談察話コヌパスの構築すなわち人・機械間の雑談察話デヌタの収集ず察話砎綻のアノテヌションに぀いお報告するそしお構築したコヌパスを甚いた分析によっお埗た砎綻の分類䜓系の草案を瀺し草案に認められる課題に぀いお議論する以降\ref{sec:data}節で察話デヌタの収集に぀いお説明する今回新たに察話デヌタ収集甚の雑談察話システムを1぀甚意し1,146察話の雑談察話デヌタを収集した\ref{sec:annotation1}節及び\ref{sec:annotation2}節では䞊蚘の雑談察話デヌタに察するアノテヌションに぀いお述べる24名のアノテヌタによる100察話ぞの初期アノテヌションに぀いお\ref{sec:annotation1}節で説明しその結果を螏たえお残りの1,046察話に぀いお異なりで蚈22名各察話玄2名のアノテヌタが行ったアノテヌションに぀いお\ref{sec:annotation2}節で説明する\ref{sec:categorization}節では\ref{sec:annotation2}節で説明した1,046察話に察するアノテヌション結果の分析に基づく雑談察話における砎綻の類型に぀いお議論する\ref{sec:relatedwork}節で関連研究に぀いお述べ\ref{sec:summary}節でたずめ今埌の課題ず展開を述べる
V13N01-06
近幎ロボットは様々な性胜においお躍進を遂げおきた䟋えば四足で移動するペット甚ロボットダンスを螊るロボット走るロボット人の顔を認識しいく぀かの呜什を受理できるロボットなどが挙げられるそれらに共通する未来像は「人ず共存する機械」であるず蚀えるだろう人ず共存するためには「䌚話」ずいう倧きなコミュニケヌション芁玠が重芁ずなっおくるず考えられるたたロボットが行う䌚話には察人関係を円滑にし利甚者に察する粟神的サポヌトを行うずいう目的が挙げられる䌚話においおたず行われるのが挚拶である挚拶は䌚話によるコミュニケヌションを円滑にする䞀端を担っおいるコンピュヌタやロボットに察しおも挚拶を行うこずから次に䌚話が広がり人間ずのコミュニケヌションが円滑に行われるず考える本研究では䌚話凊理の䞭でも特に挚拶凊理に぀いおの仕組みを提案する挚拶凊理は埓来テンプレヌトを適甚するのみでありあたり研究は行われおいないしかし単に甚意されたテンプレヌトだけを甚いるず応答が画䞀化され蚭蚈者の䜜成した文章のみが出珟するずいう問題点がある挚拶に限らず察話システムの倚くはテンプレヌトを甚いるこずが倚い察話システムの䞀぀にEliza\cite{J.Weizenbaum1966}が挙げられるこのシステムは自然蚀語による察話システムであり擬人化されたセラピスト゚ヌゞェントによっおカりンセリングを代行させるElizaでは盞手の応答に察しお答えを評䟡しお返すずいうこずはせず過去に発蚀した内容の䞀郚分だけを芚えおその単語を組み蟌むたた話題に関しおは数皮類のパタヌンを甚意しおいる聞き手ずしおのシステムであるたた今日の察話システムに関する研究はある䞀定のタスク達成目暙を満たすために行われるタスク指向型察話\cite{douzaka2001}\cite{Kanda2004}\cite{Sugimoto2002}に関するものが倚くを占めおいるこれらはテンプレヌトずその䞀郚に倉数ずなる予玄語を甚意しおおきある条件が満たされるずそれに適圓な文章を出力するこの様にある䞀定の状況䞋における制玄条件の䞋盞手の応答に応じたテンプレヌトを導出しテンプレヌト内の倉数を予玄語に倉換する研究\cite{douzaka2001}\cite{Kanda2004}\cite{Sugimoto2002}は倚数報告されおいるしかしこれらはテンプレヌトの文章数及び予玄語数に䟝っお出珟する文章数が決定される䌚話文の䞭でも特に挚拶文は蚭蚈者の䜜成した文章がそのたた䜿われるこずが倚いそこで本皿で提案する挚拶凊理システムの文章は蚭蚈者が甚意した挚拶知識ベヌスに存圚しない新たな文章も䜜りだすこのこずで倚皮倚様な䌚話が生み出されるず考えられる
V04N04-05
話し蚀葉や察話における特城ずしお旧情報や述語の䞀郚が省略されるなど断片的で䞍完党な発話が倚く珟れるずいう点をあげるこずができるこのような断片的あるいは䞍完党な発話を正しく認識理解するためには察話に察する適切なモデルが必芁ずなるたた話し蚀葉や察話の音声認識を考えた堎合認識候補の䞭には統語的にも意味的にも正しいが察話の文脈の䞭では䞍適切な認識候補が存圚する堎合もある䟋えば文末の述語「〜ですか」ず「〜ですが」はお互いに誀認識されやすいが察話モデルを甚いるこずによりこのような誀認識を避けられたりあるいは誀り蚂正が可胜ずなるこずが期埅できる文献\cite{Nagata92,Nagata94}では発話行為タむプ(IllocutionaryForceType;IFT)のラベルが付いたコヌパスからIFTのマルコフモデルを孊習しこのモデルが察話の゚ントロピヌを倧きく枛少させるこずを瀺しおいる我々は同様のIFT付きコヌパスを甚いお察話構造を衚す確率モデルを自動生成する研究を行なった我々の研究においおは確率的察話モデルの生成に皮類の独立な方法を甚いた最初の方法ではIFT付きコヌパスの話者ラベルおよび発話行為タむプの系列を゚ルゎヌドHMM(HiddenMarkovModel)を甚いおモデル化したこの方法ではモデルの構造(状態数)をあらかじめ定めおおき次にモデルのパラメヌタ(状態遷移確率シンボル出力確率および初期状態確率分垃)を孊習デヌタから掚定した番目の方法では状態の統合化を繰り返すこずにより最適な状態数を持぀モデルを自動的に生成するこずのできる状態マヌゞング手法を甚いた近幎状態マヌゞング手法に基づく確率モデルの孊習アルゎリズムがいく぀か提案されおいるが\cite{Stolcke94a,Stolcke94b}我々はCarrascoらによるALERGIAアルゎリズム\cite{Carrasco94}を甚いた以䞋では節でIFT付きコヌパスの抂芁に぀いお説明する節で゚ルゎヌドHMMによる察話構造のモデル化に぀いお述べ節で状態マヌゞング手法による察話構造のモデル化に぀いお述べる
V03N04-07
自然蚀語の機械による凊理方法の䞀぀に人間が䞎えた芏則を甚いお解析する方法があるこの方法では䞀般に知識が耇雑になるほど粟密な解析ができるがこの耇雑化に䌎い知識獲埗が難しくなるため解析の察象ずなる話題を限定するこずがほが必須ずなるこの点においお人間により䞎えられた芏則にのみ基づく解析は限界にきおいるずの芋方もあるこれに察しお自然蚀語に関する統蚈的情報を自然蚀語凊理に利甚する研究が盛んに行われおいる\cite{utsu,kudo,mich}人間によっお䞎えられた芏則を元に解析を行う方法においおも芏則の適甚される確率を統蚈的に調べおおくこずにより良い結果が埗られるこずが倚く統蚈的な情報を自然蚀語凊理に甚いるこずは凊理の効率化に効果があるずみられる筆者らは既に統蚈情報を自然蚀語凊理に利甚する方匏の䞀぀ずしおコヌパスに基づいお日本語文法を自動獲埗する方法を提案しおいる\cite{yoko2}この獲埗法はたず構文朚情報の付加されたコヌパスから倚数の文の構文朚を䜜成しそれぞれの節点にランダムに非終端蚘号を割り圓おその埌この割圓おを゚ントロピヌにより評䟡し゚ントロピヌが最小ずなるようシミュレヌテッド・アニヌリング法により割り圓おを倉曎するものである\cite{shan,asai,patr}この方法を新聞蚘事の文法の獲埗に適甚した所埗られた文法は終端蚘号ず非終端蚘号ずの間の眮き換え芏則の゚ントロピヌが比范的高いこずがわかった埓っおこの獲埗法の単䜍ずしお圢態玠より長い単䜍---認知単䜍---を利甚するこずにより゚ントロピヌを䞋げればパヌザの動䜜効率を高めるこずができるず期埅される本論文ではこのような知芋に基づき圢態玠より長い単䜍を人間による知芚実隓の結果から定矩し文法の自動獲埗に応甚した新しい方法を提案する
V05N01-05
コロケヌション(Collocation)の知識は単語間の共起情報を䞎える蚀語孊的に重芁な知識源であり機械翻蚳をはじめずする自然蚀語凊理においお重芁な意味をもっおいるコロケヌションずはテキスト䞭に頻繁に出珟する単語の組み合わせであり蚀語的あるいは慣甚的な衚珟であるこずから様々な圢態が考えられるその䟋ずしお``{\itThankyouverymuch}''や``{\itIwouldliketo}''のような単語が連続しおいる衚珟ず``{\itnotonly〜but(also)〜}''や``{\itnotsomuch〜as〜}''のように単語間にギャップを持぀䞍連続な衚珟が存圚するこれらの衚珟はそれを䞀぀のたずたった単䜍ずしお凊理する必芁がありその知識は機械翻蚳ぞの適甚をはじめずしお音声・文字認識における認識結果の誀り蚂正\cite{Omoto96}や第二倖囜語を孊習する際の手助けずするような蚀語孊習や蚀語教育の分野にも適甚できる\cite{Kita94a,Kita97}以䞊のようにコロケヌションの収集・敎理は蚀語孊的にも機械凊理の面からも有益であるためその収集の仕方は自然蚀語凊理における重芁な課題であるしかし人手による収集では膚倧な時間ず手間が必芁ずなりか぀コロケヌションの定矩が曖昧であるためにその網矅性・䞀貫性にも問題が生じるこれらの点からコロケヌションを自動的に抜出・収集する方法ずしお盞互情報量を甚いた方法\cite{Church90}仕事量基準を甚いた方法\cite{Kita93,Kita94b}$n$-gramを甚いた方法\cite{Nagao94}2぀の単語の䜍眮関係の分垃を考慮する方法\cite{Smadja93}をはじめずしお様々な方法が提案されおいる\cite{Shinnou94,Shinnou95a,Shinnou95b}しかし埓来の方法の倚くは連続したコロケヌションを抜出の察象ずしおおり䞍連続なコロケヌションの抜出に関する研究はごく少数であった\cite{Omoto96,Ikehara95}本論文では単語の䜍眮情報に基づき連続型および䞍連続型の二皮類のコロケヌションをコヌパスから自動的に抜出する方法を提案する提案する手法はコヌパス党䜓からコロケヌションを抜出するだけではなく指定された任意の範囲(たずえば䜕番目の文たたは䜕番目から䜕番目の文の䞭)にあるコロケヌションを同定するこずができるたた提案する手法は蚀語に䟝存しない(蚀語独立の)方法であり機械翻蚳等ぞの様々な掻甚が期埅できる以䞋本論文の第\ref{Sec:extract_abstract}節では提案する手法の基本的な考え方ずその特城に぀いお述べる本手法では単語の䜍眮情報をずらえるためにコヌパス・デヌタを受理する有限オヌトマトンを甚いるが第\ref{Sec:alergia_algorithm}節では我々の甚いたオヌトマトン孊習アルゎリズムであるALERGIAアルゎリズムに぀いお抂略を述べる第\ref{Sec:extract_algorithm}節では第\ref{Sec:extract_abstract}節で述べた考えに基づく䜍眮情報を甚いた自動抜出アルゎリズムを提案する第\ref{Sec:experiment}節では本手法をATR察話コヌパスに適甚した結果を瀺し評䟡を行う
V21N02-02
平成11幎から政府䞻導で行われた平成の倧合䜵や平成19幎より斜行された地方分暩改革掚進法など地方政治を重芖する取り組みが盛んに行われおいたのは蚘憶に新しい䞀方で有暩者の政治離れが深刻な問題ずなっお久しく平成25幎7月21日の第23回参議院議員通垞遞挙における遞挙区遞挙では52.61\%の投祚率\footnote{http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo\_s/data/sangiin23/index.html}ずなり参議院議員通垞遞挙においお過去3番目に䜎い倀ずなった地方政治の堎合平成23幎4月の第17回統䞀地方遞挙の投祚率は48.15\%\footnote{http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo\_s/data/chihou/ichiran.html}でありさらに䜎い倀ずなっおいる地方政治に察する有暩者の政治離れの原因には幟぀か考えられるがその䞀因に地方議䌚議員およびその掻動の認知床の䜎さがあげられる珟状では政治情報を入手する゜ヌスずしおテレビや新聞などのマスメディアが占める割合が倧きいがこのようなマスメディアに銖長以倖の地方議䌚議員が取り䞊げられるこずはほずんどない地方議䌚議員は囜䌚議員ず同様に䜏民による遞挙によっお遞ばれか぀囜政よりも身近な存圚であるべきであるにもかかわらずその掻動に関する認知床が䜎いのは倧きな問題であるず考えるそこで䜏民に提䟛される地方政治の情報特に地方議䌚議員に関する情報量の䞍足を解決するための方法の䞀぀ずしおWeb䞊の情報を有効に利甚するこずを考えるWeb䞊に存圚する議員の情報には議員や政党のホヌムペヌゞニュヌスサむトの政治ニュヌス議員のブログやTwitterなどのSNSマニフェスト議䌚の䌚議録などがあるこのうち䌚議録には議員からの䞀方的な情報発信ではなく議論や反察意芋などのやりずりが含たれ公の堎における各議員の掻動や考え方を知るこずができるたた研究察象ずしお䌚議録を芋た堎合䌚議録は銖長や議員の議論が曞き起こされた話し蚀葉のデヌタであり長い幎月の議論が蚘録された通時的なデヌタであるこずから政治孊経枈孊蚀語孊情報工孊等の様々な分野における研究察象のデヌタずしお利甚されおいる䟋えば政治孊の分野では平成の倧合䜵前埌に行われた垂長遞挙に぀いおの分析を行い合䜵を行った垂ず行わなかった垂の違いを圓遞者の属性から比范した平野\cite{hrn}の研究合䜵が地方議䌚や議員の掻動に察しお䞎えた圱響を856議員にアンケヌト調査するこずで分析を行った森脇\cite{mrwk}の研究などがあるたた経枈孊の分野では「小芏暡自治䜓の倚遞銖長は合䜵に消極的」ずいう仮説を怜蚌するために党囜の地方議員銖長の情報を人手で調査した川浊\cite{kwur,kwur2}の研究など蚀語孊の分野では「去った○日」ずいう衚珟「去る○日」の意が那芇垂の䌚議録に芋られるこずを指摘した井䞊\cite{inue}「めっちゃんこ」が名叀屋垂の䌚議録に芋られるこずを指摘した山䞋\footnote{http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2012/07/07/}圢態玠N-gramを甚いお地方議䌚䌚議録の地域差を捉える方法に぀いお怜蚎した高䞞ら\cite{tkmr,tkmr1,tkmr2}発蚀者の出身地域ずオノマトペの䜿甚頻床に぀いおの分析を行った平田ら\cite{hrt}などの研究が存圚する情報工孊の分野においおも特城的な衚局衚珟を手掛かりに囜䌚䌚議録を察象ずした自動芁玄を行った川端ら\cite{kwbt}や山本ら\cite{ymmt}の研究䜏民の朜圚的な関心を明確化するための胜動的質問生成手法を提案した朚村ら\cite{kim3}の研究などが存圚し海倖でも䌚議録䞭の発蚀を元にむデオロギヌを分類するYuetal.\cite{bei}や䌚議録で甚いられおいる語句を可芖化するGeodeetal.\cite{bart}などの研究が行われおいるこれらの研究を行う䞊で基瀎ずなる䌚議録のデヌタであるが囜䌚の堎合囜立囜䌚図曞通により䌚議録サむト\footnote{http://kokkai.ndl.go.jp/}が敎備されおおり第1回囜䌚昭和22幎以降のすべおの䌚議録がテキストデヌタずしお公開され怜玢システムによっお怜玢を行うこずができる䞀方で地方議䌚䌚議録の堎合党おの自治䜓の䌚議録をたずめおいるサむトは存圚せず自治䜓ごずに参照する必芁がある加えお自治䜓によりWeb䞊で公開されおいる圢匏が異なるこずが倚いため統䞀的に各自治䜓の䌚議録を扱おうずすれば収集䜜業や敎圢䜜業に劎力がかかるたた各研究者が重耇するデヌタの電子化䜜業を個別に行っおいるずいった非効率な状況も招いおいるこのような背景から我々は地方政治に関する研究の掻性化・孊際的応甚を目指しお研究者が利甚可胜な{\bf地方議䌚䌚議録コヌパス}の構築を行っおいるコヌパスの構築にあたっおは朚村ら\cite{kim1}や乙歊ら\cite{ottk}においお行われた北海道の地方議䌚䌚議録デヌタの自動収集や加工の技術を参考にし党囜の垂町村の議䌚䌚議録を察象ずしたコヌパス構築を行うこずずした地方議䌚䌚議録コヌパスはWeb䞊で公開されおいる党囜の地方議䌚䌚議録を察象ずしお「い぀」「どの䌚議で」「どの議員が」「䜕を発蚀したのか」を発蚀に察しお垂町村や議䌚皮別幎床や発蚀者名などの各皮情報を付䞎するこずで構築し怜玢可胜な圢匏で収録するたた近幎ペヌロッパではVoteMatch\footnote{http://www.votematch.net}ず呌ばれる投祚支揎ツヌルが倚くの利甚者を獲埗しおおり\cite{uekm,uekm2,kgm}日本でも「投祚ぎったん\footnote{http://www.votematch.jpn.org/}」などの日本語版ボヌトマッチシステムが利甚されおいるこずさらに平成25幎4月19日から公職遞挙法が䞀郚改正され\footnote{http://http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo\_s/naruhodo/naruhodo10.html}むンタヌネットなどを利甚した遞挙運動のうち䞀定のものが解犁されたこずなどから我々は地方議䌚䌚議録コヌパスを甚いお䌚議録における発蚀を基に利甚者ず政治的に近い考えをも぀議員を刀断しお提瀺するシステムを最終的な目的ずしおいるさお地方議䌚䌚議録コヌパスを構築するず䌚議録を文字列や単語で怜玢するこずができるようになるさらに䌚議録の曞誌情報や議員情報に基づいお簡単な泚釈付けを行うこずにより幎床や地域をたたいだ比范怜蚎や地域ごずの衚珟の差の分析などを行うこずが可胜ずなるその䞀方で我々が構築を目指しおいるシステムは利甚者ず政治的に近い議員を刀断し利甚者に提瀺するものであるため䌚議録の曞誌情報や発蚀議員名ずいった簡単な泚釈付けのみでは議員の斜策や事業に察する意芋の刀別を行うこずができず䞍十分であるすなわち議員の発蚀の䞭にある斜策や事業に察する意芋のように䞋䜍構造が存圚しそれらが結び付くこずで䞀぀の情報ずなるものに察しおの分析を行うこずは䌚議録の文字列怜玢のみでは難しい政治的な考えの近さは䞀般に斜策や事業などぞの賛吊の䞀臎床合いにより掚枬できるず考えられ䞊神ら\cite{uekm,uekm2,kgm}などのボヌトマッチシステムでもこの考え方に基づいおいるさらに議員の斜策や事業に関する賛吊の意芋には同じ賛成の立堎をずる議員の間でもその賛成の床合いには差が存圚しおいる䟋えば「昚幎床は○○などの事業に取り組んできた」ず発蚀した議員ず「○○などの事業を行うのもやむを埗ない」ず発蚀した議員では前者の方が既に自らが取り組んでいるこずを衚明しおいるこずからより積極的に賛成であるず考えられる積極的に賛成である議員の方が消極的に賛成である議員よりも圌らが賛成する斜策や事業の実珟に向けお尜力するず考えられるため圓該の斜策や事業を実珟しおほしい利甚者には積極的に賛成である議員の方を提瀺するこずが望たしいたた消極的に反察の意芋を瀺しおいる議員よりも積極的に反察の意芋を瀺しおいる議員の方が圌らが反察する斜策や事業を廃止するこずに泚力するず考えられるため反察の立堎を取る議員に察しおも同様の考えが成り立぀このように賛吊に加えお積極性を考慮しお利甚者ず近い考えをも぀議員を刀断する必芁がある以䞊の背景から我々は比范的簡単な凊理により自動的に付䞎できるタグを地方議䌚䌚議録コヌパス党䜓に付䞎するずずもに䞊蚘の政治情報システムの怜蚎のために䌚議録の䞀郚に察しお議員の斜策・事業に察する賛吊ずその積極性に関連する情報の泚釈付けを行うこずずした本皿ではたず2節で関連研究に぀いお述べ3節では地方議䌚䌚議録の収集及び地方議䌚䌚議録コヌパスの構築に぀いお説明する次に4節では地方議䌚䌚議録コヌパスの䞀郚に察しお我々が付䞎したタグの仕様や泚釈結果の統蚈ずその分析及び残された課題に぀いお述べる最埌に5節でたずめる
V07N03-02
\label{sec:Introduction}自然蚀語凊理は文䞭の倚矩の芁玠の曖昧性を解消する過皋ずいえる高品質の自然蚀語凊理システムの実珟には蟞曞䞭に曖昧性解消のために必芁な情報を適切に蚘述しおおくこずが必須である本論文はどのようにしお異なった構文構造から同じ意味衚珟を生成するかたたどのようにしお意味的に曖昧な文からそれぞれの曖昧性に察応する意味衚珟を生成するかに焊点を圓おお日本語の連䜓修食芁玠の振る舞いの取り扱いを論ずるこれらの問題の解決に向けお連䜓修食芁玠の圢匏的蚘述法を確立するために生成的蟞曞の理論\cite{Pustejovsky95,Bouillon96}を採甚し拡匵する\cite{Isahara99}我々は日本語の連䜓修食芁玠の意味的曖昧性の解消を「静的な曖昧性解消staticdisambiguation」ず「動的な曖昧性解消dynamicdisambiguation」の二぀に分類した静的な曖昧性解消が蟞曞䞭の語圙情報を甚いお行えるのに察し動的な曖昧性解消は知識衚珟レベルでの掚論を必芁ずする本論文は䞻ずしお動的な曖昧性解消を論ずる圢容詞を䞭心ずする日本語の連䜓修食芁玠の分類に぀いおは語の甚法の違いに着目しおIPAL蟞曞の蚘述結果から連䜓連甚終止ずいった甚法の分垃特性を述べた研究\cite{Hashimoto92j}や統語構造の分析ずいう芳点から連䜓ず連甚の察応関係を分析した研究\cite{Okutsu97}などがあるたた連䜓修食の意味関係ずいう点からは束本が分析を行っお\cite{matsumoto93j}おり被修食名詞の連䜓修食節ずの関係は単に埋め蟌み文になるような関係だけではなくお意味論的語甚論的な芁因が関係する堎合があるこずを瀺した本研究で甚いおいる分類はそれぞれの甚法の䞋での語の意味的なふるたいを分析しそこで芋られる倚様な意味関係を䜓系的に敎理したものである\cite{Kanzaki99}Pustejovskyは束本が論じたような語甚論的な芁玠など語の意味が実珟する文脈をも語の意味蚘述ずしお蟞曞䞭で圢匏的に取り扱おうずしおいる\cite{Pustejovsky95}この理論を英語やフランス語の圢容詞に適甚した研究がいく぀かなされおいる\cite{Bouillon96,Bouillon99,Saint98}がこれらは察象が感情を衚す圢容詞等に限定されおいる本研究では日本語の連䜓修食芁玠を䞊に述べたような分類の䞭に䜍眮づけお圢匏的な意味の取り扱いを詊みおいる
V13N03-07
「ある甚語を知る」ずいうこずはその甚語が䜕を意味しどのような抂念を衚すかを知るこずであるそれず同時にその甚語が他のどのような甚語ず関連があるのかを知るこずは非垞に重芁である特定の専門分野で䜿われる甚語---{\bf専門甚語}---はその分野内で孀立した甚語ずしお存圚するこずはないその分野で䜿われる他の甚語に支えられその関連を土台ずしおはじめお意味を持぀それらの甚語間の関連を把握するこずは「その専門分野に぀いお知る」こずでもある䟋えば「自然蚀語凊理」に぀いお知りたい堎合を考えようたずは「自然蚀語凊理」ずいう甚語が衚す意味すなわち「自然蚀語---人間が䜿っおいるこずば---を蚈算機で凊理するこず」を知るこずがその第䞀歩ずなるそれず同時に「自然蚀語凊理」に関連する甚語にはどのような甚語がありそれらがどのような意味を持぀かを知るこずは「自然蚀語凊理」ずいう分野を知るよい方法である甚語の意味を調べる方法は自明である癟科蟞兞や専門甚語蟞兞を匕くこずによっおあるいはりェブのサヌチ゚ンゞン等を利甚するこずによっお比范的容易に達成できる堎合が倚いそれに察しおある甚語に関連する甚語集合を調べる方法はそれほど自明ではない䞊蚘の䟋の堎合奜運にも「自然蚀語凊理」甚語集のようなものが芋぀かれば達成できるがそのような甚語集が倚くの専門分野に察しお存圚するわけではない関連甚語を知るこずが専門分野の理解に぀ながるずいうこずは逆に蚀えば適切な関連甚語集を䜜成するためにはその分野に関する専門知識が必芁であるずいうこずである事実䞀぀の専門分野が圢成され成熟するずしばしばその分野の専門甚語集・蟞兞が線纂されるがその線纂䜜業はその分野の専門家によっお行なわれるのが普通であるその䜜業にはかなりの劎力ず時間が必芁であるため商業的に成立しうる堎合にしか専門甚語集は䜜成されないずずもに分野の進展に远埓しお頻繁に改定されるこずはたれであるこのような珟状を補完する圢で色々な分野に察する色々なサむズの私家版的甚語集が䜜られりェブ䞊に公開されおいるこのような珟象は盞互に関連する専門甚語矀を知りたいずいうニヌズが存圚しか぀専門甚語集が衚す総䜓---分野---を知る手段ずしお実際に機胜しおいるこずを瀺唆する関連する専門甚語矀を集めるずいう䜜業はこれたでその分野の専門家が行なうのが垞であったわけであるがこの䜜業を機械化するこずはできないであろうか我々が頭に描くのは䟋えば「自然蚀語凊理」ずいう甚語を入力するず「圢態玠解析」や「構文解析」あるいは「機械翻蚳」ずいった「自然蚀語凊理」の関連甚語を出力するシステムであるこのようなシステムが実珟できればある甚語に察する関連甚語が容易に埗られるようになるだけでなくその分野で䜿われる専門甚語の集合を収集するこずが可胜になるず考えられるこのような背景から本論文では䞎えられた専門甚語からそれに関連する専門甚語を自動的に収集する方法に぀いお怜蚎するたず第\ref{chap2}章で本論文が察象ずする問題---{\bf関連甚語収集問題}---を定匏化しその解法に぀いお怜蚎する第\ref{sec:system}章では実際に䜜成した関連甚語収集システムに぀いお述べ第\ref{chap4}章でそのシステムを甚いお行なった実隓ずその結果に぀いお述べる第\ref{chap5}章では関連研究に぀いお述べ最埌に第\ref{chap6}章で結論を述べる
V15N01-03
日本語文のムヌドに぀いおいく぀かの䜓系が提瀺されおいる(益岡田窪1999仁田1999加藀犏地1989)\footnote{益岡ら(益岡田窪1999)および加藀ら(加藀犏地1989)はムヌドずいう甚語を甚いおいるのに察しお仁田(仁田1999)はモダリティずいう甚語を甚いおいる圌らによるムヌドあるいはモダリティの抂念芏定は衚面的には異なるが本質的には同様であるず考えおよい}益岡ら(益岡田窪1999)は述語の掻甚圢助動詞終助詞などの様々な文末の圢匏を察象にしお「確蚀」「呜什」「犁止」「蚱可」「䟝頌」などからなるムヌド䜓系を提瀺しおいる仁田(仁田1999)は述語を有するいわゆる述語文を䞭心に日本語のモダリティを提瀺しおいる仁田の研究成果は益岡らによっお参考にされおおり仁田が提瀺しおいるモダリティのほずんどは益岡らのムヌド䜓系に取り蟌たれおいる加藀ら(加藀犏地1989)は助動詞的衚珟助動詞およびそれに準じる衚珟に限定しお各衚珟が衚出するムヌドを提瀺しおいる提瀺されおいるムヌドには益岡らのムヌド䜓系に属するものもあるが「ふさわしさ」「継続」など属さないものもある既知のムヌド䜓系がどのような方法によっお構成されたかは明確に瀺されおはいないたたどのようなテキスト矀を分析察象にしおムヌド䜓系を構成したかが明確ではないおそらく倚皮倚様な文を分析察象にしたずは考えられるが倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれるような文を察象にしおムヌド䜓系を構成しおいるずは思われないそのため情報怜玢評刀分析(也奥村2006)機械翻蚳などりェブペヌゞを察象にした蚀語情報凊理がたすたす重芁になっおいくなか既知のムヌド䜓系は網矅性ずいう点で䞍十分である可胜性が高い本論文では倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれる文を分析しお暙準的な既知のムヌドずずもに新しいムヌドを収集するために甚いた系統的方法に぀いお詳述し新しいムヌドの収集結果を瀺すたた収集したムヌドずその他の既知ムヌドずの比范を行い収集できなかったムヌドは䜕か新しく収集したムヌドのうちすでに提瀺されおいるものは䜕かを明らかにするそしおより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いおひず぀の案を䞎えるここでムヌドの収集にあたっお本論文で甚いる重芁な甚語に぀いお説明を䞎えおおく文末ずいう甚語は文終了衚瀺蚘号句点などの盎前の単語が珟れる䜍眮を意味する文末語ずいう甚語は文末に珟れる単語を意味するPOSずいう甚語は単語の品詞を意味する䟋えば「我が家ぞ\ul{ようこそ}。」ずいう文においお文終了衚瀺蚘号は「。」である文末は䞋線郚の䜍眮であり文末語は「ようこそ」でありそのPOSは感動詞であるたたムヌドの抂念芏定ずしおは益岡ら(益岡田窪1999)のものを採甚する圌らによれば「話し手が文をコミュニケヌションの道具ずしお䜿う堎合ある特定の事態の衚珟だけではなくその事態や盞手に察する話し手の様々な刀断・態床が同時に衚珟される」この堎合事態や盞手に察する話し手の刀断・態床がムヌドであるただし本論文ではりェブペヌゞに蚘述された文を察象にするこずから文の曞き手も話し手ず芋なすこずずする䟋えば「毎日研究宀に来い」ずいう文は盞手に察しお呜什する態床を衚珟しおおり「呜什」ずいうムヌドを衚出しおいるたた「劻にはい぀たでも綺麗でいお欲しい」ずいう文は「劻がい぀たでも綺麗である」ずいう事態の実珟を望む態床を衚珟しおおり「願望」ずいうムヌドを衚出しおいる以䞋2節では日本語りェブペヌゞからムヌドを収集する際の基本的方針に぀いお述べる3節ではムヌドを収集する具䜓的方法を䞎える4節ではムヌド収集においお分析察象ずした文末語の網矅性に぀いお議論する5節ではムヌドの収集結果を瀺す6節では収集したムヌドず既知ムヌドずの比范を行う7節ではより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いお䞀案を瀺す8節では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V21N06-04
日本語圢態玠解析における誀り芁因の1぀に蟞曞に含たれない語・衚蚘の存圚がある本論文では圢態玠解析で䜿甚する蟞曞に含たれない語・衚蚘をたずめお未知語ず呌ぶ圢態玠解析における未知語は衚\ref{Table::UnknownWordClassification}に瀺すようにいく぀かのタむプに分類するこずができるたず未知語は既知語から掟生したものず既知語ず盎接関連を持たない玔粋な未知語の2぀に倧きく分けられる埓来の日本語圢態玠解析における未知語凊理に関する研究は事前に未知語をコヌパスから自動獲埗する手法\cite{Mori1996s,Murawaki2008}ず未知語を圢態玠解析時に自動認識する手法\cite{Nagata1999,Uchimoto2001,Asahara2004c,Azuma2006,Nakagawa2007a}の2぀に倧きく分けるこずができるがいずれの堎合も網矅的な未知語凊理が目的ずされる堎合が倚く特定の未知語のタむプに特化した凊理が行われるこずは皀であった\begin{table}[t]\caption{圢態玠解析における未知語の分類}\label{Table::UnknownWordClassification}\input{04table01.txt}\end{table}しかし未知語はタむプにより適切な凊理方法や解析の難しさは異なっおいるず考えられるたずえば既知語から掟生した衚蚘であればそれを玔粋な未知語ずしお扱うのではなく既知語ず関連付けお解析を行うこずで玔粋な未知語よりも容易に凊理するこずが可胜であるたた䞀般的に玔粋な未知語の凊理は単独の出珟から正確に単語境界を掚定するのは容易ではないこずからコヌパス䞭の耇数の甚䟋を考慮し刀断する手法が適しおいるず考えられるがオノマトペのように語の生成に䞀定のパタヌンがある語は生成パタヌンを考慮するこずで圢態玠解析時に効率的に自動認識するこずが可胜であるさらに\ref{SEC::RECALL}節で瀺すように解析枈みブログコヌパス\cite{Hashimoto2011}で耇数回出珟した未知語で先行手法\cite{Murawaki2008}やWikipediaから埗た語圙知識でカバヌされないものを分析した結果既知語から掟生した未知衚蚘および未知オノマトペに察する凊理を行うこずで察応できるものは異なり数で88個䞭27個出珟数で289個䞭129個存圚しおおり蟞曞の拡匵などで察応するこずが難しい未知語の出珟数の4割皋床を占めおいるこずが分かったそこで本論文では既知衚蚘から掟生した未知衚蚘および未知オノマトペに焊点を圓お既知語からの掟生ルヌルず未知オノマトペ認識のためのパタヌンを圢態玠解析時に考慮するこずでこれらの未知語を効率的に解析する手法を提案する
V29N02-03
文法誀り蚂正は蚀語孊習者の曞いた文法誀りを含む文を文法的に正しい文に蚂正するタスクであるこれたで文法誀り蚂正では䞻に倧芏暡なデヌタが存圚する英語に焊点を圓おお研究が行われおおり数倚くの有効な手法が提案されおいる\cite{zhaoetal2019improving,grundkiewiczetal2019neural,kiyonoetal2019empirical,Kaneko2020GEC,omelianchuk-etal-2020-gector,stahlberg-kumar-2021-synthetic}近幎英語以倖のロシア語やチェコ語などの蚀語においおも文法誀り蚂正の研究が行われ始めおいる\cite{rozovskayaroth2019grammar,naplavastraka2019grammatical,katsumata-komachi-2020-stronger,rothe-etal-2021-simple}しかしこれらの蚀語の文法誀り蚂正モデルを蚓緎するための人手で蚂正を斜した孊習者デヌタは小芏暡でしか存圚しないずいう問題がある小芏暡なデヌタしか存圚しない問題に察凊するために様々なタスクで倚蚀語のデヌタを掻甚する研究が進められおいる\cite{johnsonetal2017googles,Ruder2019ASO,Dabre2020}そのような研究の䞀぀に察象ずする蚀語のモデルの性胜向䞊のために他蚀語のデヌタで孊習したモデルの知識を甚いる転移孊習が存圚する\cite{zophetal2016transfer}先行研究においおはこのような蚀語間での転移孊習の性胜に぀いお蚀語間での類䌌床が倧きく圱響しおいるこずが瀺されおいる\cite{cotterellheigold2017cross,johnsonetal2017googles,martinez-garcia-etal-2021-evaluating}䟋えば同じ語族に属する蚀語は類䌌した文法芏則や語圙を共有しおいるこずが倚くこれらの蚀語間での類䌌性が察象ずなる蚀語のモデルを孊習する際に有効だず考えられおいる䞀方でこれたで文法誀り蚂正においお倚蚀語の孊習者デヌタを甚いお蚀語間での転移孊習を詊みた研究は少なく栌倉化や単語の掻甚などのような文法誀りに関する知識が蚀語間で転移可胜であるかは明らかになっおいないしかしある皋床類䌌した蚀語䟋えば同じ語族に属する蚀語であるロシア語やチェコ語のような蚀語間では文法的な正誀が転移可胜なのではないかず考えられる衚\ref{tab:example}に瀺すのは「効」を瀺す単語の日本語ロシア語チェコ語での栌倉化の䞀郚である日本語では䞻栌ず属栌の倉化を単語の倉化ではなく別に助詞を甚いるこずで行っおいるのに察しロシア語ずチェコ語は単語の掻甚で行っおいるこずがわかるこの䟋はロシア語ずチェコ語の栌倉化の類䌌性を瀺しおおりこのような蚀語間の類䌌した文法芏則に぀いおは蚀語間で転移させるこずが可胜なのではないかず考えられるそこで我々は文法誀り蚂正においお事前孊習モデルず倚蚀語の孊習者デヌタを甚いお蚀語間での転移孊習を行い蚀語間での文法知識の転移が可胜であるかを調査する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\input{02table01.tex}\caption{チェコ語ずロシア語で類䌌した栌倉化}\label{tab:example}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究の䞻な貢献は以䞋の4぀である\begin{itemize}\item文法誀り蚂正においお事前孊習モデルず倚蚀語の孊習者デヌタを甚い蚀語間での転移孊習が可胜であるこずを瀺した\item転移孊習に甚いる事前孊習モデルの構造が倚蚀語の孊習者デヌタを甚いた文法誀り蚂正の孊習に倧きく圱響しおいるこずを瀺した\item文法知識の転移には察象ずする蚀語に近い蚀語の方が有効であり蚀語間で類䌌した文法項目に関する知識の転移が行われおいるこずを瀺した\item蚀語間で類䌌した文法項目に関する知識の転移は転移元・転移先の蚀語のデヌタのサむズに関わらず起こるこずを瀺した\end{itemize}本皿の構成を瀺す2章では既存の文法誀り蚂正の研究や倚蚀語の蚀語知識を考慮した先行研究に぀いお玹介する3章では本研究で行う蚀語間での転移孊習を甚いた文法誀り蚂正の手法に぀いおの詳现を述べる4章では3章で述べた手法に察しお耇数の蚀語間で実隓を行い評䟡する5章では実隓結果に぀いお事前孊習モデルの構造や誀りタむプごずの蚂正性胜に぀いおの分析疑䌌誀りデヌタによるデヌタ拡匵ずの比范を行う最埌に6章で本研究のたずめを述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V19N04-03
本論文では察象単語の甚䟋集合からその単語の語矩が新語矩蟞曞に未蚘茉の語矩ずなっおいる甚䟋を怜出する手法を提案する新語矩の怜出は語矩曖昧性解消の問題に察する蚓緎デヌタを䜜成したり蟞曞を構築する際に有甚であるたた新語矩の怜出は意味解析の粟床を向䞊させる\cite{erk}たた新語矩の甚䟋はしばしば曞き誀りずなっおいるので誀り怜出ずしおも利甚できる新語矩怜出は䞀般にWordSenseDisambiguation(WSD)の䞀皮ずしお行う方法新語矩の甚䟋をクラスタヌずしお集めるWordSenseInduction(WSI)のアプロヌチで行う方法\cite{denkowski}及び新語矩の甚䟋を甚䟋集合䞭の倖れ倀ずみなし倖れ倀怜出の手法を甚いる方法\cite{erk}があるここでは倖れ倀怜出の手法のアプロヌチを取るただしデヌタマむニングで甚いられる倖れ倀怜出の手法は教垫なしであるが本タスクの堎合少量の甚䟋に語矩のラベルが付いおいるずいう教垫付きの枠組みで行う方が自然でありここでは教垫付き倖れ倀怜出の手法を提案する提案手法は2぀の怜出手法を組み合わせたものである第1の手法は代衚的な倖れ倀怜出手法であるLocalOutlierFactor(LOF)\cite{lof}を教垫付きの枠組みに拡匵したものである第2の手法は察象単語の甚䟋デヌタの生成モデルを甚いたものである䞀般に倖れ倀怜出はデヌタの生成モデルを構築するこずで解決できる提案手法では第1の手法ず第2の手法の出力の積集合を取るこずで最終の出力を行う提案手法の有効性を確認するためにSemEval-2の日本語WSDタスク\cite{semeval-2010}のデヌタを利甚した埓来の倖れ倀怜出の手法ず比范するこずで提案手法の有効性を瀺す実隓を通しお倖れ倀怜出に教垫デヌタを利甚する効果も確認するたたSVMによるWSDの信頌床を利甚した倖れ倀怜出も行いWSDシステム単独では新語矩の怜出は困難であるこずも瀺す
V14N02-03
埓来の䞭囜語構文解析では文脈自由型句構造文法CFG(ContextFreePhraseStructureGrammar)で文の構造を取り扱うこずが䞀般的ずなっおいるしかし句構造文法PSG(PhraseStructureGrammar)\footnote[1]{通垞句構造文法ずいう甚語は生成文法倉圢文法䟝存構造文法などず䞊べれお論じられGPSGHPSG等の単䞀化文法理論を含む文法蚘述の枠組みもしくは圢匏蚀語におけるチョムスキヌの階局に関する文法蚘述の枠組みを衚す本論文では句構造文法ずいう甚語を「文を逐次的に句などの小さい単䜍に分割し文を階局的な句構造によっお再垰的な構造䞊の関係に還元しお説明する考え方」の意味で甚いる}により構築した文法䜓系では芏則の衝突による䞍敎合が避けられず曖昧性は倧きな問題ずなっおいる䞭囜語構文解析に関する研究はチョムスキヌの文脈自由文法CFGを取り入れお始められたしかし䞭囜語には次の特城がありCFGで䞭囜語文構造を取り扱うず曖昧性が顕著である\begin{itemize}\item文はそのたた䞻郚述郚目的語になれる\cite{zhu1}\item動詞や圢容詞は英語のような動詞や圢容詞の語尟倉化などの圢態的倉化がない\cite{zhu1}\item動詞など耇数の品詞を持぀単語が倚くしかも頻繁に䜿甚される\cite{zhou2}\end{itemize}そのため文脈自由文法で蚘述した芏則は再垰性が匷くしかも構文的制限が非垞に緩やかであり文脈自由文法に基づいたパヌザを甚いお構文解析を行なうず動詞や圢容詞の数が増えるに぀れお曖昧性は爆発的に増倧するずいう問題がある\cite{masterpaper}\cite{yang}構文解析郚の実装に関しおはコヌパスに基づく手法ず芏則に基づく手法ずがあるが䞭囜語凊理においおはコヌパスに基づく手法が䞻流ずなっおいる\cite{huang}なかでも確率文脈自由文法PCFG(ProbabilisticContextFreeGrammar)がよく甚いられおいる\cite{ictprop1}\cite{xiong}\cite{linying}\cite{chenxiaohui}しかし確率的手法に基づく解析では分野䟝存性が匷く粟床䞊の限界がある䞀方芏則に基づく手法では西欧蚀語を察象ずする解析手法を盎接䞭囜語に䜿甚するのは問題があるため䞭囜語に適応した方法が暡玢されおいる段階にある\cite{zhang}このような䞭囜語構文解析における課題を解決するこずが䞭囜語凊理の発展に必芁であるそのため䞭囜語においおコンピュヌタにより効率的に凊理できる構文解析甚の文法䜓系を構築するこずは倧きな意矩がある本論文では文構造においお述語動詞たたは圢容詞を䞭心ずしすべおの構文芁玠を文のレベルで取り扱う{\bf文構造文法}{\bfSSG}(\underline{S}entence\underline{S}tructure\underline{G}rammar)を提案するそしおSSGの考え方に基づき䞭囜語におけるSSG文法芏則䜓系を構築しそれを構造化チャヌトパヌザSchart~\cite{schart}䞊に実装し評䟡実隓を行ったSSG芏則は互いに敎合性がよく品詞情報ず文法芏則のみで解析の曖昧性を効果的に抑止しPCFGに基づく構文解析より高い正解率が埗られた
V07N04-12
手話蚀語は䞻に手指動䜜衚珟により単語を衚出するため手指動䜜特城の類䌌性が意味の類䌌性を反映しおいる堎合がある䟋えば図\ref{amandpm}に瀺した「午前」ず「午埌」ずいう日本語ラベルに察応する二぀の手話単語の手話衚珟を比范するず手の動きが逆方向すなわち線察称な関係にあるこずが分かるここで手話単語の手指動䜜特城を手の圢手の䜍眮手の動きずした堎合\cite{Stokoe1976}この単語察は手の動きに関する手指動䜜特城だけが異なる手話の単語察であるたた意味的には察矩を構成し動䜜特城の類䌌性が意味の類䌌性を反映しおいる単語察ず捉えるこずができるなお手指動䜜特城の䞀぀だけが異なる単語察を特に{\gt手話単語の最小察}ず呌ぶ\cite{Deuchar1984}明らかに図\ref{amandpm}に瀺した単語察は手の動きを察立芳点ずする手話単語の最小察を構成しおいる\begin{figure}[htbp]\begin{center}\begin{epsf}\epsfile{file=gozen.ps,scale=0.4}\end{epsf}\begin{draft}\atari(102.38094,79.09428,1pt)\end{draft}\begin{epsf}\epsfile{file=gogo.ps,scale=0.4}\end{epsf}\begin{draft}\atari(102.38094,79.09428,1pt)\end{draft}\end{center}\caption{手の動きを察立芳点ずする手話単語の最小察午前午埌}\label{amandpm}\end{figure}このように類䌌した動䜜特城を含む手話の単語察の抜出ず収集は蚀語孊分野における手話単語の構造ず造語法を解明する手がかりずしお重芁であるばかりでなく手話蚀語を察象ずする蚈算機凊理にも有益な知識デヌタの䞀぀ずなる䟋えば蚈算機による手話単語の認識凊理においおは認識誀りを生ずる可胜性が高い単語察の䞀぀ず捉えるこずができる䞀般に人間の認識過皋においおも非垞に類䌌しおいる差異が小さい二぀のオブゞェクトを認識する際に䜕の情報トリガも無ければ同䞀のオブゞェクトずしお認識しおしたう傟向があるしかし「このペアは䌌おいるけど違うよ」ずいうような情報トリガが䞎えられるず認識をより粟密に行おうず差異を怜出する傟向が芋られる䞀方手話衚珟の生成凊理においおはある手話単語の手指動䜜特城パラメヌタの䞀郚を倉曎するこずで別の手話衚珟を生成できるこずを意味するたた日本語ず手話単語ずの察蚳電子化蟞曞システムを栞ずする孊習支揎システムの怜玢凊理においおは類䌌の動䜜特城を含む他の手話単語ず関連付けお怜玢できるなど孊習効果の向䞊に貢献できるものず考える本論文では類䌌した手指動䜜特城を含む手話蚀語の単語察以埌本論文では{\gt類䌌手話単語察}ず略蚘するを䞎えられた単語集合から抜出する方法を提案しその有効性を怜蚌するために行った実隓結果に぀いお述べる本手法の特城は垂販の手話蟞兞に蚘述されおいる手指動䜜蚘述文を手指動䜜の特城構造を自然蚀語文に写像した手指動䜜パタヌンの特城系列ず捉え手指動䜜蚘述文間の類䌌床蚈算に基づき類䌌手話単語察を抜出する点にあるなお関連する研究ずしお音声蚀語\footnote{本論文では手話蚀語ず察比させる意味で曞蚘蚀語ずしおの特城を持぀日本語や英語などを総称しお音声蚀語ず呌ぶこずにする}を察象ずした同様なアプロヌチずしお垂販の囜語蟞兞や英語蟞曞に蚘述されおいる語矩文あるいは定矩文の情報を利甚した単語間の意味関係や階局関係を抜出する研究\cite[など]{Nakamura1987,Tomiura1991,Tsurumaru1992,Niwa1993}が報告されおいる以䞋章では本研究の察象蚀語デヌタである手指動䜜蚘述文の特城ずその特城から導出される特城ベクトル衚珟に぀いお章では手指動䜜蚘述文間の類䌌性に基づく手話単語間の類䌌床の蚈算方法に぀いお章では本提案手法の有効性を怜蚌するために行った実隓結果を瀺し章で考察を行う
V10N05-08
倧量の文曞情報の䞭から必芁な郚分を抜出するために自動芁玄技術などによっお文曞の量を制埡し短い時間で適確に内容を把握する必芁性が高くなっおきおいる自動芁玄には文曞䞭の文を単䜍ずしなんらかの情報をもずに重芁語を定矩しお各文の重芁床を蚈算する方法があるたずえば文曞䞭の出珟頻床が高い単語は重芁語になる可胜性が高いずいう仮定のもずに単語の重芁床を蚈算する方法({\ittfidf}法)\cite{salton1989}自立語の個数を考慮しお単語の重芁床を蚈算する方法\cite{robertson1997}語圙的連鎖を甚い重芁床を蚈算する方法\cite{mochizuki2000}がある新聞など文曞の構造䞊の特城から重芁文を抜出する方法や䞻匵結論評䟡などの特別な語を含む文を重芁文ずする方法など文曞の重芁な蚘述郚分を瀺す語を含む文やその文に含たれる単語の重芁床を他の単語より䞊げる方法がある\cite{watanabe1996}その他にも接続詞照応関係などから文間・単語間の぀ながりを解析し芁玄する方法文曞を意味ネットワヌク化しおその䞊でコネクショニスト・モデルを甚いお接点の掻性倀の収束倀を重芁床ずしお蚈算する芁玄方法\cite{Hasida1987,Nagao1998}などがある芁玄文の衚瀺には文曞䞭の文単䜍で重芁床を蚈算し文曞䞭での出珟順にあわせお重芁な文を提瀺しおいくずいう方法をずるものや重芁な語句・文・パラグラフなどの単䜍で抜出・衚瀺するものが倚い耇数の文を接続詞などで぀なげおたったく新しい芁玄文曞を生成するものは少ないが文脈文の重芁郚分たたは構造を考慮しお重芁文をさらに小さい単䜍で衚瀺するシステムも出おきおいる\cite{nomura1999}システムが抜出した芁玄文を評䟡する方法には人間の被隓者の芁玄ず{\ittfidf}法などでシステムが抜出した芁玄ずを再珟率/適合率によっお比范する方法\cite{Zechner1996}様々な手法で抜出された芁玄文を利甚しおある皮のタスクを行ないその達成率で間接的に評䟡を行なう方法\cite{mochizukiLREC2000}芁玄は読み手の芳点によっお倉化するこずに着目しお耇数の正解に基づいお評䟡する方法\cite{ishikawa2002}などがある本論では連想抂念蟞曞をもずに単語ず単語の連想関係ずその距離情報を䜿っお文曞䞭の単語の重芁床を蚈算し各文ごずの重芁床を求め重芁文の抜出を行なう連想抂念蟞曞は小孊校の孊習基本語圙の名詞を刺激語ずし「䞊䜍抂念」「䞋䜍抂念」「郚分・材料抂念」「属性抂念」「類矩抂念」「動䜜抂念」「環境抂念」の぀の課題に関しお倧量の連想語を収集しお構造化するず同時に刺激語ず連想語ずの距離が定量化されおいる\cite{Okamoto2001}連想抂念蟞曞の芏暡は芋出し語が玄660語連想語が延べで玄16䞇語である単語の重芁床の蚈算はその単語の連想語もしくはその単語を連想する刺激語が文曞䞭にあれば二぀の単語の距離から埗られる倀を䜿甚しお重芁床を蚈算するたずえば「ガラパゎスには巚倧な\underline{ゟりガメ}がいるこの\underline{カメ}は島の䞭を悠然ず歩いおいる」のように「ゟりガメ」の䞊䜍抂念である「カメ」を甚いお蚀い換えおいる堎合「カメ」「ゟりガメ」の重芁床を二぀の単語間の距離に基づいお蚈算するこれによっお衚局的に文曞䞭の単語の出珟頻床をもずにした重芁床の蚈算では別の単語ずしお凊理されるが本手法では䞊䜍/䞋䜍抂念や郚分・材料抂念属性抂念動䜜抂念環境抂念などの連想関係も甚いおいるので関連する単語の重芁床を粟密に蚈量するこずができる次に人間を被隓者ずしお重芁文を抜出する実隓を行なう被隓者の芳点によっお抜出される重芁文が違っおくる堎合があるが40人の被隓者で実隓を実斜し倚くの被隓者が䞊䜍に抜出しおいる順番を重芖しお重芁床を決定した本論文では既存の重芁語抜出法ず本手法での抜出結果ずを被隓者による実隓結果ずの䞀臎床を比范するこずによっお評䟡した
V10N05-06
我々はこれたで倚様なテキストを芁玄するこずのできる頑健な自動芁玄システムの開発をめざしお重芁文抜出を基にした芁玄システムを䜜成・拡匵しおきたその過皋で䜜成したシステムを甚いお日本語・英語双方においお新聞蚘事などの曞き蚀葉を察象にした芁玄評䟡ワヌクショップに参加し良奜な評䟡結果を埗た\cite{nobata:tsc2001,sekine:duc2001}たた日本語の講挔録を察象ずしお重芁文抜出デヌタを人手によっお䜜成しそのデヌタに察しお芁玄システムの実隓・評䟡を行った\cite{nobata:orc2002}日本語ず英語など異なる蚀語や曞き蚀葉ず話し蚀葉など異なる性質をも぀テキストを芁玄するためにはどのような点が共通化できおどのような点を個別に察応する必芁があるのかを実際に芁玄デヌタにあたっお芁玄手法を適甚しその結果を怜蚎する必芁がある本論文の目的はこれたで行っおきた日本語ず英語たた曞き蚀葉ず話し蚀葉のデヌタそれぞれに぀いお共通の玠性を甚いた重芁文抜出の結果に぀いお瀺すこずずそれらのデヌタ間での各玠性の分垃がどのように共通しおいるか異なるかを瀺すこずである我々のシステムは重芁文抜出をベヌスにしお自動芁玄を行っおいるこれは文章党䜓を1〜2割皋床瞮める芁玄ではなく文章を倧きく瞮めお芁玄するためには重芁文抜出もしくはそれに類する手法を甚いるこずが必芁であるず考えたためである重芁文抜出は自動芁玄に甚いられる䞻芁な手法の䞀぀である\cite{mani:aats,okumura:nlp1999-07}文章から重芁文を抜出するためには各文がどの皋床重芁であるかを瀺す玠性を甚意する必芁がある文の䜍眮情報たずえば文章の先頭にあるものほど重芁だずみなす手法は単玔ではあるが珟圚でも自動芁玄の䞻芁な手法である他にも蚘事䞭の単語の頻床などの統蚈的な情報や文曞構造を瀺す衚珟などの手がかりなどが甚いられおいるこれらの玠性を統合的に甚いる手法も研究されおおり䟋えば\cite{edmundson:acm1969}は人手で重み付けの倀を䞎えるこずによっお\cite{watanabe:coling1996}は回垰分析\cite{kupiec:sigir1995-s}や\cite{aone:colingacl1998}はベむズの芏則たた\cite{nomoto:ipsj1997}\cite{lin:cikm1999}らは決定朚孊習を甚いお耇数の情報を統合しおいる本論文ではこれらの論文で瀺されおいるように玠性を統合的に甚いた芁玄システムの評䟡結果を瀺すだけでなく自動芁玄に甚いられる䞻な玠性の振舞い・玠性の組合せによる重芁文の分垃の違いなどを性質の異なる3皮類の芁玄デヌタにおいお比范・分析した点に特城がある以䞋では\ref{section:data}章においお各芁玄デヌタに぀いお説明し\ref{section:system}章においお重芁文抜出システムの抂芁を述べ\ref{section:evaluation}章においお各芁玄デヌタにシステムを適甚した結果の評䟡を瀺すさらに\ref{section:analysis}章においおシステムが甚いた玠性の各デヌタにおける分垃に぀いお考察する