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V14N01-02
人間の蚀語胜力をコンピュヌタ䞊に実珟するこずを狙った自然蚀語凊理に぀いおは近幎盛んに研究されおいるしかしかな挢字倉換方匏の日本語ワヌプロのように実甚システムずしお成功した䟋はたれで倚くは実隓システムの域にずどたっおいる実際自然蚀語の壁は厚く倚くの研究者が埓来の蚀語理論ず実際の自然蚀語ずの間にギャップがあるず感じおいる事実埓来の蚈算蚀語孊は匷化されおきたずはいえ自然蚀語の持぀論理的な䞀偎面しか説明できず珟実の蚀語に十分に察応できおいない英語に比べお語順が自由で省略の倚い日本語は句構造解析には䞍向きずされ係り受け解析が䞀般的ずなっおいるたた係り受けが亀差する入れ子砎りが起こる衚珟は係り受け解析では扱えるが句構造解析による朚構造では扱えないさらに文内で独自の統語・意味構造をも぀耇合名詞や名詞句はこれらに適した個別的な構造解析法を暡玢する必芁がある珟圚䞻流ずなっおいる文節構文論孊校文法に基づく構文解析では以䞋の䟋に瀺すように構文解析結果が意味ず敎合性が良くなく時枝文法颚の構文解析の方が解析結果に則っお意味がうたく説明できるこずが指摘されおいる\cite{æ°Žè°·1993}\begin{itemize}\item「梅の花が咲く」\\この文は「梅の花が咲く」ず文節に分割でき係り受け解析では「梅の」が「花が」に係り「花が」が「咲く」に係るが図\ref{fig:umenohana}に瀺すように「梅の」は「花」のみに係るこずが望たしい\begin{figure}[b]\centering\includegraphics[width=5.5cm]{umenohana.eps}\caption{「梅の花が咲く」の入れ子構造}\label{fig:umenohana}\end{figure}\item「山を䞋り村に着いた」\\この文は「山を䞋り村に着いた」ず文節に分割でき係り受け解析では「山を」が「䞋り」に「䞋り」が「着いた」に「村に」が「着いた」に係るが図\ref{fig:yamakudari}に瀺すように「䞋り」ず「着い」をずもに「た」が受けるこずが望たしい\begin{figure}[t]\centering\includegraphics[width=9cm]{yamakudari.eps}\caption{「山を䞋り村に着いた」の入れ子構造}\label{fig:yamakudari}\par\vspace{20pt}\includegraphics[width=6cm]{sakanaturi.eps}\caption{「魚を釣りに行く」の入れ子構造}\label{fig:sakanaturi}\end{figure}\item「魚を釣りに行く」\\この文は「魚を釣りに行く」ず分割でき係り受け解析では「魚を」が「釣りに」に係り「釣りに」が「行く」に係るが図\ref{fig:sakanaturi}に瀺すように「魚を」は「釣り」のみに係るこずが望たしいこの際「釣り」が連甚圢名詞であり名詞ず動詞の品詞の二重性をも぀こずに泚意が必芁である\end{itemize}元来構文解析は文の意味を正しく解析するために行うのであるから日本語文パヌザには意味ず芪和性のある統語構造を出力するこずが芁求される日本語文解析党䜓ずしおは圢態玠解析に始たり構文解析意味解析ず続く流れを想定しおいるここで構文解析ず意味解析は分離しおいるが構文解析は意味解析を助ける構造を出力するこずが求められるすなわち助詞・助動詞などの機胜語圢匏名詞から䜜り出される文の骚栌いわば構造が持぀意味を的確に捕らえおおくこずが必芁である構文解析そのものは意味情報を導入するこずにより倚矩が発生するこずを避け衚局的情報・統語的情報のみを甚いお解析するものずするこの方針は長尟\cite{é•·å°Ÿ1996}の「文は䜕らかの新しい情報知識を䌝えるものであるから文の構造を理解するために前もっお意味的な情報が必芁であるず仮定するこずには本質的に問題があるたずえば未知の分野の専門曞などを読む堎合その内容意味は文の構造から理解できるずいう状況が考えられる」ずの芋解ずも䞀臎する埓来から日本語構文解析の䞻流ずなっおいる係り受け解析に基づくKNP\cite{黒橋他1994}が既に䜜成されおおり句構造の流れをくむHPSGを甚いた日本語文解析に぀いおの研究\cite{倧谷他2000}なども行われおいる係り受け解析ずの察比は以降の章で詳现を述べる䞊蚘のHPSG関連の研究は䞻に日本語単文をHPSGで取り扱う䞊での問題点ずその解決策に぀いお瀺したものであり単文だけでなく耇文重文などを察象ずし語の単䜍ず機胜を敎理し盎した構文解析の䜓系を䜜り出そうずしおいる本研究の目暙ず異なるものであるさらに本論文で提案するパヌザでは構文解析ず意味解析を分離しおおりHPSGのように構文解析ず意味解析ず融合するのではないため本論文では特に比范を行わない本論文では䞊蚘のような日本語構文解析䞊の問題を解決するものずしお埓来の研究では芋逃されおいた蚀語の過皋的構造\cite{池原他1987,池原他1992,宮厎他1992}に目を向け䞉浊の蚀語モデル関係意味論に基づく䞉浊の入れ子構造ずそれらの基づく日本語文法䜓系䞉浊文法をベヌスにした意味ず芪和性のある統語構造を出力する日本語文パヌザの枠組みを提案しその有効性に぀いお論じる最埌に本論文䞭で意味ずの敎合性が良くないずしお取り䞊げたパタヌンの出珟頻床が䜎くないこずおよびパヌザが最䜎限の解析胜力を持぀こずを実隓により怜蚌する
V07N05-02
label{sec:intr}構文解析は自然蚀語凊理の基瀎技術ずしお研究されおきたものでありそれを支える枠組の䞀぀に蚀語孊䞊の理論があるず考えるのが自然であろう過去においおは蚀語に関する理論的理解の進展が解析技術の開発に貢献しおいたこずは改めお述べるたでもないしかし珟状はそうではない珟圚開発されおいる様々な解析ツヌルには文法理論ずの盎接的な関係はない圢態玠解析や係り受け解析には独自のノりハりがありたたそうしたノりハりは蚀語孊䞊の知芋ずは無関係に開発されおいるそのような事情の背景には自然蚀語凊理に文法理論を導入するこずは実甚向きではないずいう芋解があったたたそもそも自然蚀語凊理ずいう工孊的な技術が文法理論の応甚ずしお䜍眮付けられるものであるかどうかすら明確ではない工孊的なシステムは1970幎代孊校文法を発展させたものか60幎代の生成文法などにもずづいお開発されおいたそのようなアプロヌチの問題は個別的な芏則を倚甚したこずにあり様々な蚀語珟象にわたる䞀般性が捉えられないばかりか肥倧した文法は凊理効率の面でも望たしいものではなかった玠性構造(featurestructure)の抂念の圢匏化が進んだ80幎代はそれを応甚した構文解析などの研究が行われおいた研究の関心は専ら単䞀化(unification)ずいう考え方が蚀語に特城的な珟象の説明に有効かどうかを明らかにするこずであったそのため構文解析噚の開発は文法の構築ず䞊行しお行われたものの実甚面より理論的な興味が優先された90幎代になるずコヌパスから統蚈的掚定によっお孊習した確率モデルを甚いる手法が人手で明瀺的に蚘述された文法に匹敵する粟床を達成し぀぀あったしかしながらコヌパスだけに䟝存した方法も䞀぀の到達点に達しそろそろ限界が感じられおきおいるこれらの文法システムに共通する特城は自然蚀語に関する様々な知芋を䜕らかの蚈算理論にもずづいお実装しようず詊みおいるこずであるそのような知芋は蚀語に関する人間の認知過皋の䞀端を分析しお埗られたものに他ならないがそもそも人間の情報凊理ずいうものが他の認知掻動ず同様に郚分的な情報を統合しお掻動の自由床をできるだけ小さく抑えおいるようなものであるならば蚀語も人間が凊理しおいる情報である以䞊そのような性質を持぀ものず考えるこずができるその意味で構文解析が果たすべき圹割ずは文の構造ずいった蚀語に関する郚分的な情報を提䟛するこずで可胜な解析の数を抑制するこずにありたたより人間らしいあるいは高床な自然蚀語凊理に向けおの䞀぀の課題はそのような蚀語解析における郚分的な情報の統合にあるず考えるこずができる本論文ではこういう前眮きをおいた䞊で珟圚NAISTで開発䞭の文法システムを抂芳し自然蚀語凊理に文法理論を積極的に導入した構文解析に぀いお論じおみたいず思う蚀語デヌタを重芖する垰玍的な蚀語凊理ずモデルの構築を優先する挔繹的な文法理論を䞡立させた本論のアプロヌチはどちらか䞀方を指針ずするものよりも構文解析あるいは蚀語情報解析においおシステムの芋通しが良いこずを䞻匵するたたこのような詊みが自然蚀語凊理における実践的な研究に察しおどのようなパヌスペクティブを䞎えるかずいうこずも述べおみたい本論文の構成は以䞋のずおりである文法理論は蚀語の普遍的な(universal)性質を説明する原理の䜓系であるが\ref{sec:jpsg}節では蚀語固有の(language-specific)デヌタを重芖しお構築しおいながらも普遍的䜓系に包含されるような日本語文法の骚子を明瀺的に述べる\ref{sec:jl}節以䞋は日本語特有の珟象に぀いおの具䜓的分析を瀺す圢匏化が進んでいる栌助詞取り立お助詞サ倉動詞構文を䟋に蚀語珟象の芳察・基本事項の抜出を螏たえた䞊で断片的な珟象の間に朜む関連性が我々の提案する文法に組み蟌たれた䞀般的な制玄によっお捉えられるこずを瀺す\ref{sec:adn}節では本論の構文解析の問題点の䞀぀連䜓修食の曖昧性に぀いお怜蚎する䞀般にコヌパス䞊の雑倚な珟象を説明するための機構を文法に察しお単玔に組み蟌んでしたうず曖昧性は増倧するしかし栌助詞に関わる連䜓修食に぀いおは文法党䜓を修敎するこずなく䞍必芁な曖昧性を抑えるこずができるここでは各事䟋の怜蚎を亀えながらその方法に぀いお述べる\ref{sec:cncl}節は総括である本論文が瀺したこずを簡単にたずめ締めくくりずする\setcounter{section}{1}
V28N03-08
アむヌずは北海道・暺倪・千島列島に䜏む民族であり独自の文化ず蚀語を持っおいるがこれらは19䞖玀埌半から行われた同化政策の圱響で急速に倱われおいったこれに察しお20䞖玀埌半からアむヌ文化保護掻動が掻発に行われおおりその過皋で倚くの口頭䌝承の音声が収録されおきたこのような録音資料はアむヌ文化を理解するうえで重芁な圹割を果たすものであるがアむヌ語に関する専門知識を持った人材の䞍足からその倧半は未だ曞き起こされおおらず十分に掻甚されおいないずいうのが珟状であるそこでアむヌ語に察する音声認識システムを構築するこずが匷く求められおいるがこれたで本栌的な研究は行われおいない近幎音声認識技術は倧芏暡コヌパスず深局孊習の導入によっお劇的な進歩を遂げ実甚的な氎準に達しおいる\cite{conformer,sota_dnn_hmm}.その代衚的なもので珟圚最も甚いられおいるDNN-HMMハむブリッドモデル\cite{dnn_hmm}は音響モデル蚀語モデル発音蟞曞からなる階局構造を持っおいる䞀方で音響特城量列から盎接ラベル列ぞず倉換するEnd-to-Endモデル\cite{attn}がその単玔な構造ず応甚の容易さから掻発に研究されおおりハむブリッドモデルず同等以䞊の性胜を達成し぀぀あるしかしながらこれらの深局孊習を適甚するためにはかなり倧芏暡な孊習デヌタが必芁ずなるため䜎資源蚀語においお実珟するこずは難しい本研究で構成するアむヌ語音声コヌパスは40時間の音声デヌタからなるがこれは『日本語話し蚀葉コヌパス(CSJ)』\cite{csj}や英語のLibriSpeechコヌパス\cite{libri}などず比范しお10分の1以䞋でありアむヌ語もたた䜎資源蚀語に分類される䜎資源蚀語の音声認識のために衚珟孊習\cite{feature_learning1,cross_language_feature_learning2}やマルチリンガル孊習\cite{multi_3_1,multi_3_2,multi_3_3}が怜蚎されおいる衚珟孊習では䞻芁蚀語の倧芏暡コヌパスで孊習された倚局パヌセプトロンを特城抜出噚ずしお䜿甚するマルチリンガル孊習では認識察象でない蚀語のデヌタで孊習デヌタの量を補完しお音声認識モデルを孊習させるこれらの手法はアむヌ語音声認識においおも有甚であるこずが予想されるがアむヌ語音声コヌパスは話者数の少なさず話者毎のデヌタ量の偏りずいう特城を持っおおり䞊蚘の手法を単玔に適甚できないたたアむヌに関する䞀次資料は日本語ずアむヌ語が混合した音声であるが高い音声認識性胜を埗るためにはアむヌ語の発話区間をあらかじめ抜出しおおく必芁がある音声デヌタにおける蚀語識別の埓来手法ずしおフォルマントに基づくもの\cite{lid_proto1}音玠認識モデルず蚀語モデルを組み合わせたもの\cite{lid_hmm1}音響特城量列から盎接蚀語ラベルを出力するもの\cite{cai2019}などが存圚するが日本語アむヌ語混合音声には䞀人の話者が耇数の蚀語を流暢に話すずいう点で䞊蚘の研究察象より難床が高い本皿の構成を以䞋に蚘すたず我々は癜老町アむヌ民族博物通ず平取町アむヌ文化博物通から提䟛されたアむヌ語アヌカむブのデヌタを元にアむヌ語音声コヌパスを構成する次に本コヌパスを甚いたアむヌ語音声認識においお音玠・音節・ワヌドピヌス・単語の4぀の認識単䜍を比范する実隓は孊習セットず評䟡セットで話者が同䞀である話者クロヌズド条件ず話者が異なる話者オヌプン条件で行う話者オヌプン条件での認識性胜の䜎䞋を緩和するためにCycleGANを甚いた声質倉換技術による教垫なし話者適応を提案する最埌に日本語ずアむヌ語が混合した音声における蚀語識別に぀いお怜蚎を行う%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V20N05-05
『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BCCWJ)』囜立囜語研究所2011\nocite{NINJAL2011}の完成を受けお囜立囜語研究所では日本語の歎史をたどるこずのできる「通時コヌパス」の構築が進められおいる\footnote{NINJAL通時コヌパスプロゞェクトhttp://www.historicalcorpus.jp/}\cite{è¿‘è—€2012}コヌパスの高床な掻甚のために通時コヌパスに収録されるテキストにもBCCWJず同等の圢態論情報を付䞎するこずが期埅されるしかし埓来は十分な粟床で叀文\footnote{本皿では様々な時代・文䜓・ゞャンルの歎史的な日本語資料を総称しお「叀文」ず呌ぶ}の圢態玠解析を行うこずができなかった残された歎史的資料は有限であるずはいえその量は倚く䞻芁な文孊䜜品に限っおも手䜜業で敎備できる量を倧きく超えおいるたた均質なタグ付けのためには機械凊理が必須である本研究の目的は通時コヌパス構築の基盀ずしお掻甚するこずのできるような歎史的資料の圢態玠解析を実珟するこずである通時コヌパスに収録されるテキストは時代・ゞャンルが幅広いため必芁性の高い分野から解析に着手する必芁がある明治時代の文語論説文ず平安時代の仮名文孊䜜品は残されたテキスト量が倚いうえ日本語史研究の䞊でも䟡倀が高いこずからこれらを察象に96\%以䞊の粟床での圢態玠解析を実珟するこずを目指すそしお他の時代・分野の資料の解析に掻かすために各皮条件䞋での解析粟床の比范を行い歎史的資料を日本語研究甚に十分な粟床で解析するために必芁な孊習甚コヌパスの量を確認し゚ラヌの傟向を調査する本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item珟代語甚のUniDicをベヌスに芋出し語の远加を行っお叀文甚の蟞曞デヌタを䜜成した\item新たに叀文のコヌパスを䜜成し既公開のコヌパスずずもに孊習甚コヌパスずしおMeCabを甚いたパラメヌタ孊習を行い圢態玠解析甚のモデルを䜜成した\item同蟞曞を単語境界・品詞認定・語圙玠認定の各レベルで評䟡し語圙玠認定のF倀で0.96以䞊の実甚的な粟床を埗たたた同蟞曞に぀いお未知語が存圚する堎合の解析粟床を実隓により掚枬しその堎合でも実甚的な粟床が埗られるこずを確認した\item同蟞曞の孊習曲線を描き叀文を察象ずした圢態玠解析に必芁なコヌパス量が5〜10䞇語であるこず5,000語皋床の少量であっおも専甚の孊習甚コヌパスを䜜成するこずが有効であるこずを確認した\item高頻床゚ラヌの分析を行い特に係り結びに起因するものは珟状の解析噚で甚いおいる局所的な玠性では察凊できないものであるこずを確認した\end{itemize}
V14N03-08
音声蚀語凊理の研究・開発はコンピュヌタの高性胜化を背景にしここ数幎の間に飛躍的な発展を遂げ特に倧量のデヌタに基づく確率・統蚈的なモデル化のアプロヌチは音響凊理面および蚀語凊理面の双方においお倧きな成功を収めたこれらの技術的進展により音声合成・音声認識技術は䞀気に実甚レベルに達し人間ずコンピュヌタずのむンタフェヌスずしお広範囲に応甚されるに至った䞀方応甚範囲が広範になるに぀れその粟床・品質に察しおより高いレベルのものが芁求されるようになっおいる䟋えば音声合成においおはテキストを単に読み䞊げるだけのものからパラ蚀語情報や感情などを衚珟する柔軟な合成音声が望たれるこのような合成音声には音声機胜障害者を察象ずした察話支揎システム\cite{Ii2}や癒し系ロボットぞの応甚など様々なものが提案されおいる蚀語情報だけでは䌝わらないこのような衚珟豊かな音声での感情や意図の衚珟には韻埋的特城が倧きく寄䞎するこずは明らかである\cite{Rai},\cite{Fuji},\cite{Nikku}そのため埓来から感情音声の韻埋的特城に関する研究が行われおおり基本呚波数パタヌン以䞋$F_0$パタヌンず呌ぶの統蚈的な傟向を音声心理孊的な芳点からずらえた研究\cite{Naga},\cite{As},\cite{Sige}や音声蚀語コヌパスに基づく工孊的な芳点からの研究\cite{Koba},\cite{Sagi}がある日本語音声における感情衚珟に関する研究は感情の皮類に着目しお特城付けや識別を詊みおいる䟋が倚い\cite{ITI},\cite{Ii},\cite{Kita}䞀方衚珟豊かな音声合成のために特定の感情に぀いおその皋床を数段階に分けた研究も行われるようになっおきおいる\cite{Hasi},\cite{kw2},\cite{Nsima}たた韻埋的特城が文の統語構造ず関連を持぀こずも明らかずなっおおり\cite{Hir},\cite{Ume},韻埋的特城であるむントネヌションやアクセントの生起タむミングにおいおは蚀語的情報を的確に利甚するこずでよりよい決定が行われるず考えられる筆者らは衚珟豊かな音声合成の実珟を目的ずしお特に感情に着目し耇数の皋床の感情情報を含む兞型的な発話に察する韻埋制埡指什の生成に぀いお怜蚎を行っおいる本論文は感情の皮類ずしお「喜び」「悲しみ」の2぀の感情を取り䞊げそれぞれの感情を3段階の皋床で衚珟した音声に察し発話の蚀語的情報ず$F_0$パタヌン制埡指什のパラメヌタずの関係に぀いお怜蚎するこずによっお感情を衚珟する音声合成ぞの応甚を目指すものであるすなわち本論文の䞻な目的は感情の皮類の刀別・差異に着目するこずではなく同䞀感情の皋床に察する圱響に぀いお明らかにするものであるそのための足がかりずしおR.Plutchikが提案した心理孊䞊の感情の立䜓モデル\cite{PLU}の基本8感情のうち「喜び」「悲しみ」のみを察象ずしお取り䞊げるにずどめた「喜び」「悲しみ」の2感情をその皋床たで考慮し分析した先行研究\cite{MD}では4〜6モヌラの単語を発声した際の感情音声を察象ずしお韻埋的特城が分析されおいるこの先行研究では韻埋的特城のうち時間構造に関するパラメヌタず$F_0$パタヌンに関するパラメヌタを取り扱っおいるしかし孀立に発声された特定の単語発話に察する詳现な怜蚎であり任意の文章を察象ずした音声合成に盎接応甚するこずは困難であるず考えられる䞀方暡擬察話を行っお数段階の皋床で感情音声を収集した先行研究\cite{Kawana}では非垞に限られた皮類の文を察象ずしお文発話を収録しおいる収録音声の$F_0$パタヌンずモヌラ持続時間短瞮率に぀いお分析を行い感情の皋床ず韻埋的特城ずの間に䞀定の傟向を芋い出しおいるがそれは話者や感情の皮類によっお倧きく異なるものず結論づけるにずどたり䞀般化には及んでいない本論文では任意の文章ぞの感情音声合成ぞの応甚を目指しお感情ごずに異なる10文を甚意しお分析察象ずしたここで蚀語的芁因の1぀である係り受け関係を網矅するため察象を4文節からなる文に限定したたた韻埋的特城には$F_0$パタヌン・発話速床・発話匷床・声質など様々あるが日本語音声の堎合高さに関する特城である$F_0$パタヌンが韻埋情報を支配する盎接的芁因であるず考えられおいるため本論文では特に$F_0$パタヌンに着目するこずずする$F_0$パタヌンに぀いおはその生成過皋モデル\cite{Fuji3}に基づいた分析を行い韻埋的特城の定量化を行うこれは$F_0$パタヌン生成過皋モデルが音声を生成する人間の生理的・物理的な特性を捉えたものでありたた蚀語的内容ずも敎合した制埡指什が埗られるこずが確認されおいるためであるこのモデルの$F_0$パタヌン制埡指什の倉化傟向をずらえるこずでテキスト音声合成時の$F_0$パタヌン生成に盎接に結び぀けるこずが可胜であるず期埅できる以䞋\ref{mt}.では発話内容の蚀語的情報ず音声資料の収録方法に぀いお述べる\ref{ln}.においお$F_0$パタヌンの分析手法に぀いお述べ\ref{ex}.で蚀語的情報に基づき$F_0$パタヌン制埡指什のパラメヌタずの関係に぀いお怜蚎した結果に぀いお述べる\ref{sa}.で本論文をたずめる
V06N03-06
label{sec:intro}蚈算機䞊の文曞デヌタが増倧するに぀れ膚倧なデヌタの䞭からナヌザの求める文曞を効率よく玢き出す文曞怜玢の重芁性が高たっおいる文曞怜玢ではナヌザが情報芁求を怜玢芁求ずしお衚珟する怜玢システムは怜玢芁求の内容ず各文曞の内容ずの類䌌床を蚈算し倀の高い順に文曞を䞊べお衚瀺するこの類䌌床は䞀般に怜玢芁求内のタヌムずマッチするタヌムの文曞䞭の重芁床を基に蚈算される各タヌムの重芁床は「ある文曞に倚く出珟し文曞集合党䜓ではあたり出珟しないタヌムほどその文曞䞭で重芁なタヌムである」ずいう仮定に基づき文曞䞭の各タヌムの出珟頻床($tf$)およびそのタヌムの文曞集合党䜓での出珟文曞頻床の逆数($idf$)に基づいお蚈算する堎合が倚い\cite{salton:88b}䌝統的な怜玢手法では文曞党䜓を1぀のたずたりずしお考え文曞䞭の各タヌムの重芁床を文曞党䜓における重芁床ずしお蚈算するしかし実際の文曞特に長い文曞は様々な話題を含むため文曞䞭の各郚分によっお話題が異なる堎合も倚く芋られる話題の違いはその話題が述べられおいる郚分に出珟するタヌムの違いずしお珟われる䟋えばあるタヌムが文曞䞭の䞀郚分では頻出し他の郚分ではほずんど出珟しないずいう状況もあるこのような文曞に察しおは文曞党䜓を分割できない1぀の単䜍ずするのでは各タヌムの重芁床を蚈算するには充分ではなく各話題を衚わす郚分を別々に扱っお各タヌムの重芁床を蚈算するこずが必芁になるこうした点から最近の研究ではパッセヌゞを甚いた怜玢が泚目されおいる\cite{Salton:93,Callan:94,Hearst:93,Knaus:94,Moffat:94,Kaszkiel:97,Melucci:98}パッセヌゞ怜玢は文曞党䜓を1぀の単䜍ずした怜玢ずは異なりパッセヌゞずいう単䜍を䜿甚しお怜玢芁求ず文曞の類䌌床蚈算を行なう各タヌムの重芁床はパッセヌゞにおける重芁床ずしお蚈算するそのためパッセヌゞ怜玢ず文曞党䜓での怜玢では同じ怜玢芁求ず文曞に察し異なる単䜍によっお類䌌床を蚈算するこずになり統合的に甚いるこずが可胜であるパッセヌゞ怜玢ではどのようにパッセヌゞを決定するかずいう新たな問題が発生する良いパッセヌゞが決定できれば怜玢の粟床も向䞊するず考えられるのでこれは重芁な問題であるパッセヌゞずは䞀般的には文曞䞭で連続した䞀郚分のこずを蚀うがパッセヌゞ怜玢においおは単に連続した䞀郚分ずいうだけでは充分ではなく文曞䞭で怜玢芁求の内容ず匷く関連する内容を持぀意味的なたずたりを圢成する必芁があるたたナヌザによっお求める情報が異なりその芁求は怜玢芁求によっお反映されるずいう文曞怜玢の性質から文曞怜玢におけるパッセヌゞは怜玢芁求が入力された時点で怜玢芁求に応じお動的に蚈算される方が望たしいさらに怜玢芁求に関連する郚分が党おの文曞で䞀定のサむズであるずいうこずは考え難いこずからパッセヌゞのサむズが怜玢芁求や文曞に応じお柔軟に蚭定されるこずも良いパッセヌゞの決定に぀ながるず考えられる本研究では怜玢芁求が入力された時点で怜玢芁求ず各文曞に応じお意味的なたずたりを持぀パッセヌゞを動的に決定する手法を瀺す意味的なたずたりは語圙的連鎖\cite{Morris:91}の情報を䜿甚しお獲埗する語圙的連鎖(lexicalchain)ずは語圙的結束性(lexicalcohesion)\cite{Halliday:76}ず呌ばれる意味的な関連を持぀単語の連続のこずをいう語圙的連鎖は文曞䞭に耇数存圚し1぀の連鎖の範囲内ではその連鎖の抂念に関連する話題が述べられおいる\cite{okumura:94a,Barzilay:97}そのため文曞内で怜玢芁求ず関連する話題が述べられおいる郚分を語圙的連鎖の情報を䜿甚しお蚈算できるので意味的にたずたったパッセヌゞを埗るこずができる本研究では語圙的連鎖を䜿甚するこずで怜玢芁求に応じた良いパッセヌゞが抜出できそのパッセヌゞを䜿甚するこずで怜玢粟床が向䞊するこずを瀺すたた䞊蚘の䞻匵の有効性を調べるためいく぀かの実隓を行う以䞋\ref{sec:passage}節ではパッセヌゞ怜玢研究の抂芁に぀いお述べ\ref{sec:lexchain}節では語圙的連鎖の蚈算方法に぀いお述べる\ref{sec:ourpassage}節では本研究で提案する語圙的連鎖に基づくパッセヌゞ怜玢手法に぀いお述べる\ref{sec:experiment}節では実隓に関しお述べ結果の考察をする
V08N01-03
\label{sec:intro}珟圚統蚈的蚀語モデルの䞀クラスずしお確率文脈自由文法probabilisticcontext-freegrammar;以䞋PCFGが広く知られおいるPCFGは文脈自由文法context-freegrammar;以䞋CFGの生成芏則に確率パラメタが付䞎されたものず芋るこずができそれらのパラメタによっお生成される文の確率が芏定されるしかしすべおのパラメタを人手で付けるのはコストず客芳性の点で問題があるそこで蚈算機によるコヌパスからのPCFGのパラメタ掚定すなわちPCFGの蚓緎(training)が広く行なわれおいる珟圚構造぀きコヌパス䞭の芏則出珟の盞察頻床に基づきPCFGを蚓緎する方法以䞋盞察頻床法ず呌ぶが広く行なわれおいるが我々はより安䟡な蚓緎デヌタずしお分かち曞きされおいる圢態玠解析枈みの括匧なしコヌパスを甚いる括匧なしコヌパスからのPCFGの蚓緎法ずしおはInside-Outsideアルゎリズム\cite{Baker79,Lari90}が広く知られおいる以䞋,I-Oアルゎリズムず略すI-OアルゎリズムはCYK(Cocke-Younger-Kasami)パヌザで甚いられる䞉角行列の䞊に構築されたPCFG甚のEM(expectation-maximization)アルゎリズム\cite{Dempster77}ず特城づけるこずができるI-Oアルゎリズムは倚項匏オヌダのEMアルゎリズムであり効率的ずされおいるが蚓緎コヌパスの文の長さに察し3乗の蚈算時間を芁するため倧芏暡な文法・コヌパスからの蚓緎は困難であったたた基になるCFGがChomsky暙準圢でなければならないずいう制玄をもっおいる䞀方本論文ではPCFGの文法構造基になるCFGが所䞎であるずきの効率的なEM孊習法を提案する提案手法はwell-formedsubstringtable以䞋WFSTず呌ばれるデヌタ構造を利甚しおおり党䜓の蚓緎過皋を次の2段階に分離しおPCFGを蚓緎する\begin{description}\item\underline{\bf構文解析}:\\はじめにパヌザによっお䞎えられたテキストコヌパスもしくはタグ付きコヌパス䞭の各文に構文解析を斜しその文の構文朚すべおを埗るただし構文朚は実際に構築せずに途䞭で構築されるWFSTのたたでずどめおおく\item\underline{\bfEMå­Šç¿’}:\\䞊で埗られたWFSTから支持グラフず呌ばれるデヌタ構造を抜出し新たに導出されたグラフィカルEMgraphicalEM;以䞋gEMず略蚘アルゎリズムを支持グラフ䞊で走らせる\end{description}WFSTは構文解析途䞭の郚分的な解析結果郚分構文朚を栌玍するデヌタ構造の総称であり~\cite{Tanaka88,Nagata99}パヌザはWFSTを参照するこずにより再蚈算を防いでいるたた最終的にWFSTに栌玍されおいる郚分構文朚を組み合わせお構文朚を出力する衚~\ref{tab:WFST}に各構文解析手法におけるWFSTを掲げるなおFujisakiらも文法が所䞎であるずしお䞊の2段階でPCFGを蚓緎する方法を提案しおいるが\cite{Fujisaki89}その方法ではWFSTは掻甚されおいない\begin{table}[b]\caption{各パヌザにおけるWFST}\label{tab:WFST}\begin{center}\begin{tabular}{|l||l|l|}\hlineパヌザ&\multicolumn{1}{c|}{WFST}\\\hlineCYK法&䞉角行列\\Earley法&アむテム集合Earleyチャヌトの集たり\\GLR法&圧瞮共有構文森(packedsharedparseforest)\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}提案手法の特長は埓来法であるI-Oアルゎリズムの䞀般化ず高速化が同時に実珟された点すなわち\begin{description}\item{\bf特長1:}埓来のPCFGのEM孊習法の䞀般化ずなっおいる\item{\bf特長2:}珟実的な文法に察しおはI-Oアルゎリズムに比べおEM孊習が倧幅に高速化される\item{\bf特長3:}提案手法がPCFGに文脈䟝存性を導入した確率蚀語モデルPCFGの拡匵文法\footnote{Magermanらが\cite{Magerman92}で述べおいる``Context-freegrammarwithcontext-sensitiveprobability(CFGwithCSP)''を指す具䜓的にはCharniakらの疑䌌確率文脈䟝存文法\cite{Charniak94b}や北らの芏則バむグラムモデル\cite{Kita94}が挙げられる}ず呌ぶに察する倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを包含する\end{description}点にある先述したようにI-OアルゎリズムはCYK法のWFSTである䞉角行列を利甚しお効率的に蚓緎を行なう手法ず捉えるこずができ提案手法のCYK法ずgEMアルゎリズムを組み合わせた堎合がI-Oアルゎリズムに察応する䞀方提案手法でEarleyパヌザや䞀般化LR以䞋GLRパヌザず組み合わせる堎合文法構造にChomsky暙準圢を前提ずしないため本手法はI-Oアルゎリズムの䞀般化ずなっおいる{\bf特長1}加えお本論文ではStolckeの確率的Earleyパヌザ\cite{Stolcke95}やPereiraずSchabesによっお提案された括匧なしコヌパスからの孊習法\cite{Pereira92}も提案手法の枠組で扱うこずができる\footnote{より正確には文法構造が䞎えられおいる堎合のPereiraずSchabesの孊習法を扱う}こずを瀺すたた{\bf特長2}が埗られるのは提案手法ではがWFSTずいうコンパクトなデヌタ構造のみを走査するためであるそしおLR衚ぞのコンパむル・ボトムアップ解析ずいった特長により実甚的には最も効率的ずされる䞀般化LR法~\cite{Tomita91}以䞋GLR法を利甚できる点も蚓緎時間の軜枛に効果があるず考えられるそしお{\bf特長3}は提案手法の汎甚性を瀺すものであり本論文では北らの芏則バむグラムモデル\cite{Kita94}の倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを提瀺する本論文の構成は次の通りであるたず節~\ref{sec:PCFG}でPCFGCYKパヌザI-Oアルゎリズムおよびそれらの関連事項の導入を行なうI-Oアルゎリズムず察比させるため提案手法をCYKパヌザず\gEMアルゎリズムの組合せを察象にした堎合を節~\ref{sec:GEM}で蚘述した{\bf特長2}を怜蚌するためGLRパヌザずgEMアルゎリズムを組み合わせた堎合の蚓緎時間をATR察話コヌパス(SLDB)を甚いお蚈枬したその結果を節~\ref{sec:experiment}に瀺すたた{\bf特長3}を具䜓的に瀺すため節~\ref{sec:extensions}ではPCFGの拡匵文法に察する倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを提瀺する最埌に節~\ref{sec:related-work}で関連研究に぀いお述べ{\bf特長1}に぀いお考察する本論文で甚いる䟋文法䟋文およびそれらに基づく構文解析結果の倚くは\cite{Nagata99}のものもしくはそれに手を加えたものである以降では$A,B,\ldots$を非終端蚘号を衚すメタ蚘号$a,b,\ldots$を終端蚘号を衚すメタ蚘号$\rho$を䞀぀の終端たたは非終端蚘号を衚すメタ蚘号$\zeta$,$\xi$,$\nu$を空列もしくは終端蚘号たたは非終端蚘号から成る蚘号列を衚すメタ蚘号ずする空列は$\varepsilon$ず曞く䞀方䞀郚の図を陀き具䜓的な文法蚘号を$\sym{S},\sym{NP},\ldots$などタむプラむタ曞䜓で衚すたた$y_n$を第$n$芁玠ずするリストを\$\tuple{y_1,y_2,\ldots}$で衚珟するたたリスト$Y=\tuple{\ldots,y,\ldots}$であるずき$y\inY$ず曞く集合$X$の芁玠数蚘号列$\zeta$に含たれる蚘号数リスト$Y$の芁玠数をそれぞれ$|X|$,$|\zeta|$,$|Y|$で衚すこれらはどれも芋た目は同じだが文脈で違いを刀断できる
V08N01-01
近幎むンタヌネットの普及ずずもに個人でWWW(WorldWideWeb)を代衚ずするネットワヌク䞊の倧量の電子デヌタやデヌタベヌスが取り扱えるようになり膚倧なテキストデヌタの䞭から必芁な情報を取り出す機䌚が増加しおいるしかしこのようなデヌタの増加は必芁な情報の抜出を困難ずする原因ずなるこの状況を反映し情報怜玢情報フィルタリングや文曞クラスタリング等の技術に関する研究開発が盛んに進められおいる情報怜玢システムの䞭でよく䜿われおいる怜玢モデルにベクトル空間モデル\cite{salton}があるベクトル空間モデルは文曞ず怜玢芁求を倚次元空間ベクトルずしお衚珟する方法である基本的には文曞集合から玢匕語ずするタヌムを取り出しタヌムの頻床などの統蚈的な情報により文曞ベクトルを衚珟するこの際タヌムに重みを加えるこずにより文曞党䜓に察するタヌムの特城を目立たせるこずが可胜であるこの重みを蚈算するためにIDF(InverseDocumentFreqency)\cite{chisholm}などの重みづけ方法が数倚く提案されおいるたた文曞ず怜玢芁求を比范する類䌌床の尺床ずしお内積や䜙匊(cosine)がよく甚いられおいるこの類䌌床蚈算により類䌌床の高いものからランクづけを行いナヌザに衚瀺するこずができるこずもベクトル空間モデルの特城のひず぀であるベクトル空間モデルを甚いた怜玢システムを新聞蚘事などの倧量の文曞デヌタに察しお適甚した堎合文曞デヌタ党䜓に存圚するタヌムの数が非垞に倚くなるため文曞ベクトルは高い次元を持぀ようになるしかしひず぀の文曞デヌタに存圚するタヌムの数は文曞デヌタ党䜓のタヌム数に比べるず非垞に少なく文曞ベクトルは芁玠に0の倚いスパヌスなベクトルになるこのような文曞ベクトルを甚いお類䌌床を蚈算する際には怜玢時間の増加や文曞ベクトルを保存するために必芁なメモリの量が倧きな問題ずなるこのため単語の意味や共起関係などの情報を甚いたりベクトル空間の構造を利甚しおベクトルの次元を圧瞮する研究が盛んに行われおいるこのようなベクトルの次元圧瞮技術には統蚈的なパタヌン認識技術や線圢代数を甚いた手法などが甚いられおいる\cite{Kolda}\cite{Faloutsos}この䞭で最も代衚的な手法ずしおLSI(LatentSemanticIndexing)がある\cite{Deerwester}\cite{Dumais}この手法は文曞・単語行列を特異倀分解を甚いお䜎いランクの近䌌的な行列を求めるものでありこれを甚いた怜玢システムは次元圧瞮を行わない怜玢モデルず比范しお䞀般的に良い性胜を瀺すしかし特異倀分解に必芁な蚈算量が倧きいために怜玢モデルを構築する時間が非垞に長いこずが問題ずなっおいる䞊蚘の問題を解決するベクトル空間モデルの次元圧瞮手法にランダム・プロゞェクション\cite{Arriaga}が存圚するランダム・プロゞェクションはあらかじめ指定した数のベクトルずの内積を蚈算するこずで次元圧瞮を行う手法であるこれたでに報告されおいるランダム・プロゞェクションを甚いた研究にはVLSI(VeryLarge-ScaleIntegratedcircuit)の蚭蚈問題ぞの利甚\cite{Vempala}や次元圧瞮埌の行列の特性を理論的に述べたものがある\cite{Papadimitriou}\cite{Arriaga}しかしこれらの文献ではランダム・プロゞェクションの理論的な特性は瀺されおいるものの情報怜玢における具䜓的な実隓結果は報告されおいないそのため情報怜玢に察するランダム・プロゞェクションの有効性に疑問が残る我々はランダム・プロゞェクションを甚いた情報怜玢モデルを構築し評䟡甚テストコレクションであるMEDLINEを利甚した怜玢実隓を行ったこの怜玢実隓より情報怜玢における次元圧瞮手法ずしおランダム・プロゞェクションが有効であるこずを瀺すたたランダム・プロゞェクションを行う際にあらかじめ指定するベクトルずしお文曞の内容を衚す抂念ベクトル\cite{Dhillon}の利甚を提案する抂念ベクトルは文曞の内容が䌌おいるベクトル集合の重心でこの抂念ベクトルを埗る際高次元でスパヌスな文曞デヌタ集合を高速にクラスタリングするこずができる球面$k$平均アルゎリズム\cite{Dhillon}を甚いるこれにより文曞集合を自動的にクラスタリングできるだけでなくランダム・プロゞェクションに必芁な抂念ベクトルも同時に埗るこずができるこの抂念ベクトルをランダム・プロゞェクションで甚いるこずにより任意のベクトルを甚いた怜玢性胜ず比范しお怜玢性胜が改善されおいるこずを瀺し抂念ベクトルを利甚した次元圧瞮の有効性を瀺す
V28N02-03
近幎党䞖界のむンタヌネット䞊の情報量は指数関数的に増加しおおり\cite{Worldwide}2010幎から2024幎たで幎平均29\%で成長し2024幎には143ZBに達するず予想されおいるたたテキストデヌタに関しおも2018幎の党䞖界のWebサむト数は16億皋床であったのに察しお2021幎珟圚においおは18億皋床\cite{Websites}ず3幎で2億皋床増えおいるこずからこれからもどんどん増えおいくこずが予想されるこのような状況のなかでむンタヌネットの情報を取捚遞択する必芁性は高たっおおり自動芁玄の技術が必須ずなっおくるしかし実甚段階に至っおいる自動芁玄システムの倚くが元の文章から芁玄文を抜出するだけに終わっおいるこれは抜出型芁玄ずいわれおおり問題点ずしお指瀺語の指す情報の䞍明確さ䞍必芁な接続詞の存圚文同士の䞍自然な぀ながりなどがあげられるしかし抜出型芁玄システムによっおは芁玄をする元の文章だけで孊習できる堎合があり必ずしも芁玄の文章が必芁ずならないこずがあるその堎合抜出型芁玄はデヌタ敎備のコストはあたりかからない䞀方で抜出型芁玄に察しお生成型芁玄ずいうものがある生成型芁玄の倚くはEncoder-Decoderモデルを基本ずしお䜜られおいるこの方法でシステムを䜜る際孊習には芁玄をする元の文章ず芁玄の文章のペアが倚く必芁ずなるさらに䟋えば日本語の論文の芁玄システムを䜜るずすれば日本語の論文ずその芁玄文のデヌタセットが必芁ずなるこのシステムの孊習にニュヌス蚘事の芁玄デヌタセットを甚いるこずはできないなぜなら文章の䜓裁が党く違うからであるこのように特定のドメむン・蚀語で倧芏暡デヌタセットを䜜るのは困難である本研究では様々な長さの文章に察しお耇数の芁玄文を生成する芁玄システムに焊点を圓お孊習のためのデヌタセットに察しおデヌタ拡匵の効果を怜蚌したたずEncoderで入力文章を固定長のベクトルに倉換しDecoderでその固定長のベクトルから䞀単語ず぀生成しおいく生成する際には䞀単語ず぀孊習に䜿った語圙の䞭から遞んで芁玄を䜜る初期のころはDecoder偎で䜿われる語圙集合から単語を遞んでいたがのちにCopyMechanism\cite{Gu_2016}が提案されEncoder偎の単語をコピヌしお生成する機構が提案されたこれによっお特定の文章にしかでおこない単語固有名詞などを生成するこずを可胜にしたたた生成された芁玄文に同じフレヌズが繰り返される問題を解決するためにCoverageMechanism\cite{Tu_2016}が提案された本研究ではデヌタ拡匵の怜蚌ずしおこのCopyMechanismずCoverageMechanismを組み合わせたPointer-Generatorモデル\cite{See_2017}を䜿甚した孊習のためのデヌタセットずしお日本語ではLivedoorNewsを甚いた䞉行芁玄がある\cite{Kodaira_2018}が本研究では様々な長さの文章に察しお耇数の芁玄文を生成する芁玄システムでのデヌタ拡匵の怜蚌を目指しおおり採甚しなかったたた出力長制埡を考慮した芋出し生成モデルのための倧芏暡コヌパス(JNC,JAMUL)\cite{Hitomi_2019}では芋出し生成を目的ずしおおりこれも採甚しなかった英語ではCNN/DailyMailDataset\cite{Hermann_2015}やCornellNewsroom\cite{Grusky_2018}Gigaword\cite{Napoles_2012}などのデヌタセットが敎備されおいるこのデヌタセットは人手の芁玄が付いおおり様々な長さの芁玄をする文章があり耇数文芁玄にもなっおいるそこで本研究ではデヌタセットずしおCNN/DailyMailDatasetを甚い少ないデヌタでもデヌタ拡匵するこずで効果的に自動芁玄システムを䜜るこずができないかずいうこずに着目した既存の自然蚀語凊理におけるデヌタ拡匵手法を以䞋に瀺す1.同矩語・類矩語で眮き換える2.類䌌床を蚈算しお眮き換える3.反意語で眮き換える4.文章内の語ず語を入れ替える5.ランダムに削陀する6.BackTranslationを甚いお文章を氎増しする本研究においおデヌタ拡匵の比范察象ずしお甚いたEDA(EasyDataAugmentationTechniques)\cite{Wei_2019}は1ず4ず5に該圓する.2の類䌌床を蚈算するには教垫なしクラスタリングや単語埋め蟌み行列などを䜿う単語埋め蟌み行列にはword2vec\cite{Mikolov_2013}GloVe\cite{Pennington_2014}fastText\cite{Bojanowski_2017}などがある6のBackTranslation\cite{Edunov_2018}は機械翻蚳におけるデヌタ拡匵手法であるしかしいずれの手法も文曞分類システムや機械翻蚳システムで効果が確かめられおいるだけであり自動芁玄システムでは効果を怜蚌されおいない䞀方画像凊理分野では少ないデヌタでも効果的に画像凊理ができるデヌタ拡匵の方法がある具䜓的には以䞋の9぀がある1.氎平・垂盎方向に画像をシフトする2.氎平方向・垂盎方向に画像を反転させる3.回転させる回転角床はランダムの堎合あり4.明床を倉える5.ズヌムむンする・ズヌムアりトする6.画像の䞀郚をくり抜く削陀する7.背景色を倉える8.背景を眮き換える9.Mixup・CutMixここで説明するMixupずCutMixではカテゎリを衚すラベルを1ありか0なしではなく連続量で衚す䟋えば犬であるかないか1か0ではなく犬である可胜性が高い䟋えば0.8ずいう颚に衚すMixupは二枚の画像ずラベルを組み合わせお䞀぀のデヌタに合成する\cite{Zhang_2018}䟋えば犬0.4猫0.6ずいったラベルの画像は各画玠倀を犬0.4猫0.6の比率で合成した画像になるCutMixは耇数の画像の䞀郚を切り取っお぀なぎ合わせお1枚の入力画像にするデヌタ拡匵である\cite{Yun_2019}ラベルの衚し方は合成した画像䞭のそれぞれのラベルの付いた画像の面積比ずなる䟋えば犬ず猫の面積比が1:3であるならば犬0.25猫0.75ずいうラベルずなるMixupやCutMix以倖の手法では元画像だけでデヌタ拡匵が行える我々はこれらの手法の内背景を眮き換えるずいう拡匵手法に着目しデヌタ拡匵手法を提案する.具䜓的には芁玄する文章においお䞍芁文を取り陀き文章の倧意を損なわない拡匵文章を䜜るこずでデヌタ拡匵を行う%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V28N04-12
\label{sec:intro}近幎の倩気予報はある時点の気象芳枬デヌタず倧気の状態に基づいお颚や気枩などの時間倉化を数理モデルによりコンピュヌタで蚈算し将来の倧気の状態を予枬する数倀気象予報(NumericalWeatherPrediction;NWP)が䞻流ずなっおいる.りェザヌニュヌス\footnote{\url{https://weathernews.jp/}}やYahoo!倩気\footnote{\url{https://weather.yahoo.co.jp/weather/}}の倩気予報サむトでは数倀気象予報に基づき䜜成された倩気図や衚デヌタず共に気象情報をナヌザヌに分かりやすく䌝えるための倩気予報コメントが配信されおいるこれらの倩気予報コメントは数倀気象予報や過去の気象芳枬デヌタ専門知識に基づいお気象の専門家により蚘述されおいる.たた倩気予報サむトでは特定の゚リアや斜蚭呚蟺に限定しお倩気予報を䌝えるピンポむント倩気予報が䞀般的になっおいる.䞀方で党囜の倩気予報コメントを䜜成するのは手間がかかる䞊に専門的な知識を芁するため䜜業コストが高いそのため自然蚀語生成の分野では倩気予報コメントの自動生成タスクに぀いお長幎取り組たれおいる\cite{goldberg1994using,belz2007probabilistic}本論文では数倀気象予報のシミュレヌション結果から倩気予報コメントを生成するタスクに取り組むこれたで取り組たれおきた倩気予報コメント生成の研究では数倀気象予報のシミュレヌション結果から気象の専門家の知識ず経隓に基づき䜜成した構造化デヌタを甚いた研究が䞭心であったが\cite{reiter2005choosing,sripada2004sumtime-mousam,liang-jordan-klein:2009:ACLIJCNLP}本研究では数倀気象予報の生のシミュレヌション結果を甚いるこれは気象の専門家が数倀気象予報から倩気予報コメントを蚘述する実際のシナリオに近い蚭定であり倩気予報コメントの䜜成䜜業の自動化においおも有甚であるず考えるここで図\ref{fig:example_comment_tokyo}を甚いお倩気予報コメントの生成における特城的な3぀の問題に぀いお説明するたず第䞀の問題はコメントを蚘述する際に降氎量や海面曎正気圧等の耇数の物理量ずそれぞれの時間倉化を考慮しなければならないこずである.䟋えば図\ref{fig:example_comment_tokyo}では降氎量や雲量ずいった耇数の物理量の時間倉化に応じお日差しが出た埌に雲が広がり雚が降るこずに぀いお蚀及されおいる次に第二の問題は倩気予報コメントは察象ずなる地域やコメントの配信時刻日付ずいったメタ情報に基づいお蚘述されるこずである䟋えば午前䞭に配信される倩気予報コメントでは図\ref{fig:example_comment_tokyo}のように配信日圓日の日䞭から倕方にかけた倩気に蚀及するこずが倚く倕方以降に配信される倩気予報コメントでは配信日圓日の倜から翌日の日䞭の倩気に蚀及する傟向がある最埌に第䞉の問題は倩気予報サむトのナヌザヌは倩気予報コメントの情報の有甚性以降では{\bf情報性}ず呌称するを重芁芖しおいる点である特に「晎れ」「雚」「曇り」「雪」ずいった気象情報はナヌザヌの服装や予定に倧きな圱響を䞎えるこずから明瀺的に蚘茉する必芁がある.䟋えば図\ref{fig:example_comment_tokyo}では降氎量雲量気圧など蚘述すべき内容はいく぀か考えられるが雚や傘の情報はナヌザヌの行動に倧きな圱響を䞎えるため䞻に雚や傘の情報に焊点を圓おおいる.%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{28-4ia11f1.pdf}\end{center}\caption{数倀気象予報のシミュレヌション結果ず倩気予報コメントの䟋}\label{fig:example_comment_tokyo}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%これらの問題に察しお本研究では数倀気象予報のシミュレヌション結果から倩気予報コメントを生成するためのData-to-Textモデルを提案する第䞀の問題に察しおは倚局パヌセプトロン(Multi-LayerPerceptron;MLP)や畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(ConvolutionalNeuralNetwork;CNN)を甚いお様々な物理量を捉えそれらの時間倉化を双方向リカレントニュヌラルネットワヌク(BidirectionalRecurrentNeuralNetwork;Bi-RNN)を甚いお考慮する.第二の問題に぀いおは゚リア情報やコメントの配信時刻日付などのメタ情報を生成モデルぞ取り入れるこずでこれらの情報を考慮する第䞉の問題に぀いお本研究では「晎れ」「雚」「曇り」「雪」に関する気象情報をナヌザヌにずっお重芁な情報ず定矩しこれらを適切に蚀及するための機構を提案する.具䜓的には蚀及すべき重芁な情報を明瀺的に蚘述するために数倀気象予報のシミュレヌション結果から「晎れ」「雚」「曇り」「雪」の気象情報を衚す「倩気ラベル」を予枬する内容遞択モデルを導入し予枬結果をテキスト生成時に考慮するこずで生成テキストの情報性の向䞊に取り組む実隓では数倀気象予報のシミュレヌション結果気象芳枬デヌタおよび人手で曞かれた倩気予報コメントを甚いお提案手法の評䟡を行った自動評䟡では人手で曞かれた倩気予報コメントず生成テキストの単語の䞀臎床合いを評䟡するためのBLEUおよびROUGE,たた生成テキストにおいお倩気ラベルが正確に反映されおいるかを評䟡するためのF倀を䜿甚し提案手法がベヌスラむン手法に比べお性胜が改善するこずを確認した.さらに人手評䟡では提案手法はベヌスラむン手法ず比范しお倩気予報コメントの情報性が向䞊しおいるこずが瀺された%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N01-06
フレヌズベヌスの統蚈的機械翻蚳\cite{Koehn:2003:SPT:1073445.1073462}はフレヌズを翻蚳単䜍ずしお機械翻蚳を行う手法であるこの手法では局所的な文脈を考慮しお翻蚳を行うため英語ずフランス語のように語順が䌌おいる蚀語察や短い文においおは高品質な翻蚳を行えるこずが知られおいるしかし英語ず日本語のように語順が倧きく異なる蚀語察では局所的な文脈を考慮するだけでは原蚀語のフレヌズを目的蚀語のどのフレヌズに翻蚳するかを正しく遞択するこずは難しいため翻蚳粟床が䜎いこのような語順の問題に察し翻蚳噚のデコヌダで䞊び替えを考慮し぀぀翻蚳する手法\linebreak\cite{Tillmann:2004:UOM:1613984.1614010}翻蚳噚に入力する前に原蚀語文の語順を目的蚀語文の語順に近づくよう䞊び替える事前䞊び替え\cite{nakagawa2015}原蚀語文をそのたた翻蚳した目的蚀語文を䞊び替える事埌䞊び替えが提案されおいる\cite{hayashi-EtAl:2013:EMNLP}特に事前䞊び替え手法は長距離の䞊び替えを効果的か぀効率的に行える\cite{E14-1026,nakagawa2015}先行研究ずしおNakagawa\cite{nakagawa2015}はBracketingTransductionGrammar(BTG)\cite{Wu:1997:SIT:972705.972707}にしたがっお構文解析を行い぀぀事前䞊び替えを行う手法を提案しおいるこの手法は事前䞊び替えにおいお最高性胜を達成しおいるが䞊び替えの孊習のために人手による玠性テンプレヌトの蚭蚈が必芁であるそこで本皿では統蚈的機械翻蚳のためのRecursiveNeuralNetwork(RvNN)\cite{GollerandKuchler,Socher:2011:PNS:3104482.3104499}を甚いた事前䞊び替え手法を提案するニュヌラルネットワヌクによる孊習の特城ずしお人手による玠性テンプレヌトの蚭蚈が䞍芁であり蚓緎デヌタから盎接玠性ベクトルを孊習できるずいう利点があるたたRvNNは朚構造の再垰的ニュヌラルネットワヌクであり長距離の䞊び替えが容易に行える提案手法では䞎えられた構文朚にしたがっおRvNNを構築し葉ノヌドからボトムアップに蚈算を行っおいくこずで各節ノヌドにおいお䞊び替えに察しお重芁であるず考えられる郚分朚の単語や品詞・構文タグを考慮した䞊び替えを行う統蚈的機械翻蚳をベヌスにするこずで事前䞊び替えのような䞭間プロセスに泚目した手法の性胜が翻蚳党䜓に䞎える圱響に぀いお明らかにできる利点があるたた統蚈的機械翻蚳のようにホワむトボックス的なアプロヌチは商甚翻蚳においおシステムの修正やアップデヌトが容易であるずいう利点もあるさらに珟圚䞻流のニュヌラル機械翻蚳\cite{D15-1166}でも統蚈的機械翻蚳ずニュヌラル機械翻蚳を組み合わせるこずで性胜を向䞊するモデルが先行研究\cite{D17-1149}により提案されおおり統蚈的機械翻蚳の性胜を向䞊させるこずは有益である英日・英仏・英䞭の蚀語察を甚いた評䟡実隓の結果英日翻蚳においお提案手法はNakagawaの手法ず遜色ない粟床を達成したたた詳现な分析を実斜し英仏英䞭における事前䞊び替えの性胜たた事前䞊び替えに圱響を䞎える芁因を調査したさらに近幎機械翻蚳の䞻流ずなっおいるニュヌラル機械翻蚳\cite{D15-1166}においお事前䞊び替えが䞎える圱響に぀いおも実隓を行い怜蚌した
V14N03-15
近幎Webが爆発的に普及し掲瀺板等のコミュニティにおいお誰もが容易に情報亀換をするこずが可胜になったこのようなコミュニティには様々な人の倚様な評刀情報意芋が倚く存圚しおいるこれらの情報は䌁業のマヌケティングや個人が商品を賌入する際の意思決定などに利甚されおいるこのためこのような補品などに察する評刀情報をWeb䞊に存圚するレビュヌあるいはブログなどから自動的に収集・解析する技術ぞの期埅が高たっおいるこのため埓来このような評刀情報の抜出に関しお研究されおきた\cite{morinaga,iida,dave,kaji,yano,suzuki}これらの研究では補品などに関する評䟡文曞から自然蚀語凊理技術を甚いお評刀情報を抜出するたた評刀情報を含む評䟡文曞をポゞティノおすすめずネガティノおすすめしないずいう2぀の極性倀に分類しその結果をナヌザに提瀺する提瀺された情報を基にナヌザは様々な意思決定を行う評䟡文曞を2぀の極性倀に分類する手法に関しおこれたで倚くの研究が行われおきた\cite{turney}ではフレヌズの極性倀に基づく教垫なし孊習によっお評䟡文曞を分類しおいる\cite{chaovalit}では映画のレビュヌを察象に教垫なし孊習\cite{turney}ず教垫あり孊習を比范しおいるここでは教垫あり孊習ずしおN-gramを甚いおいる実隓の結果分類粟床は教垫あり孊習の方が高かったず報告しおいる教垫あり孊習を甚いたものずしお\cite{dave}ではナむヌブベむズを甚いお評刀情報の分類孊習を行っおいるこれらの研究では文曞䞭に含たれおいる単語や評刀情報をすべお同等に扱っおいるしかし評䟡文曞には党䜓評刀情報ず郚分評刀情報ずいう2぀のレベルの評刀情報が含たれおいるず考えられる党䜓評刀情報ずは評䟡文曞の察象党般に関わる評䟡衚珟のこずを指す䟋えば映画のレビュヌにおいお「この映画はおもしろい」ずいう評䟡衚珟は察象党般に関わる評䟡衚珟でありこの衚珟がある堎合はその極性倀が評䟡文曞の極倀にほが䞀臎する䞀方郚分評刀情報ずは察象の䞀属性に関わる評䟡衚珟のこずを指す䟋えば映画のレビュヌにおいお「映像がきれい」ずいう評䟡衚珟は映画の䞀属性である映像に関する評䟡衚珟でありこの衚珟があったずしおもその極性倀が評䟡文曞の極性倀ず䞀臎するわけではないしたがっおこれら2぀のレベルを考慮するこずで評䟡文曞の分類粟床の向䞊が期埅できるそこで本論文では評刀情報を党䜓評刀情報ず郚分評刀情報ずいう2぀のレベルに分けその極性倀を基に評䟡文曞を分類する手法を提案する本手法ではたず評䟡文曞から党䜓評刀情報を抜出しその極性倀を刀定するこの極性倀は評䟡文曞の極性倀ずほが䞀臎するためこの極性倀を評䟡文曞の極性倀ずする評䟡文曞に党䜓評刀情報が含たれない堎合は郚分評刀情報の極性倀の割合から評䟡文曞の極性倀を決定するさらにこの2぀のレベルの評刀情報を甚いお評刀情報の信頌性を評䟡するための䞀手法を提案する評刀情報は䞻芳的な情報のため信頌性が䜎いずいう問題点があるこのためその信頌性を評䟡できれば有益な情報ずなる信頌性を評䟡する手法は倚くのこずが考えられるがここではその1぀ずしお評䟡文曞の極倀ず異なる極性倀を持぀郚分評刀情報は信頌性の高い情報ず捉えるこずを提案する䟋えば「すごく面癜い映画だった映像も玠晎らしかった」ず「はっきりいっお最䜎の映画でしたでも映像だけは良かったです」ずいう評䟡文曞があるずする前者のように映画党䜓をポゞティブに評䟡しおいる人が映像に関しおもポゞティブに評䟡するこずはあたり情報ずしおの䟡倀はない悪意のある芋方をするず宣䌝ずもずれる䞀方埌者は映画党䜓ずしおはネガティブな評䟡であるが映像に関しおはポゞティブに評䟡しおいるこのような評䟡は客芳的でフェアである可胜性が高いため信頌性が高い評䟡情報であるずするこのような信頌性は評刀情報の2぀のレベルを甚いるこずで評䟡できる
V32N01-02
実䞖界の事物を考慮しおナヌザ話者ず共同䜜業が可胜な察話ロボット・システムの実珟はVision-and-Language研究が目暙ずする到達点の1぀であるこうした共同䜜業においおはシステムは自身が芋おいる芖芚情報ず話者が発する蚀語情報を統合・理解しお適切な応答を返す胜力を備える必芁があるこの実珟に向けお画像を亀えた質問応答(VQA:VisualQuestionAnswering)\cite{C18-1163,original_VQA,balanced_vqa_v2}や画像ず察話履歎を考慮した質問応答(VisualDialogue)\cite{visdial,agarwal-etal-2020-history}ずいったタスクがこれたで提案されおきたこれたでのVQAは基本的に質問の意図は明確でありシステムがどう応答すればよいかも䞀意に定たるずいう状況を想定しおいたしかし実際の話者ずシステムの䌚話においおは指瀺語の発生に起因した曖昧性が含たれおおり\cite{4399120,survey_language_and_robotics}これらの曖昧性をVQAでは陜に扱っおいない䟋えば「それ取っおきおもらえる」ずいう質問は「それ」ずいう指瀺語が原因で耇数の解釈を持぀可胜性があるさらに日本語のような蚀語における䌚話では指瀺語に加え䞻語・目的語ずいった話題ずなる項の省略も発生する\cite{seki-etal-2002-probabilistic,sasano-etal-2008-fully}こうした指瀺語や省略に起因する曖昧性はその質問が行われた察話の堎における実䞖界の情報を正しく参照し利甚するこずで解消可胜な堎合が倚い䟋えば話者の芖線情報\cite{EMERY2000581}や指差し\cite{nakamura2023ICCV}あるいは共同泚芖\cite{rocca2018CogSci}は指瀺語や省略の参照先を明らかにするための重芁な手がかりである本研究ではこうしたナヌザ話者ずシステムの䌚話に生じる曖昧性を芖線や指差しを介したむンタラクションにもずづいお解消する課題を考える本課題をVQAずしお定匏化し芖線や指差しを適切に利甚できるシステムを研究開発するこずを目的ずするこの目的の達成に向けお本研究では日本語で蚘述された質問を察象ずした芖線情報付きVQAデヌタセット(LookVQA)および話者の芖線情報を考慮する質問応答モデルを提案するLookVQAのタスクは話者の泚芖察象に関するVQAタスクでありモデルは芖線情報を入力ずした泚芖察象掚定タスクを前提ずするただしこれらのタスクは分離しおいるため芖線情報より明瀺的なむンタラクションである指差し情報を入力ずする堎合においおも本デヌタセットが転甚できる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\paragraph{LookVQA:芖線情報付きVQAデヌタセット}図~\ref{fig:1_1}に瀺すようにLookVQAは画像内の人物を話者ずみなし話者が発する指瀺語・省略が含たれる曖昧な質問に察し話者の芖線情報を考慮しおシステムが回答する状況を想定する芖線元ず泚芖先のアノテヌションが斜されたGazeFollow\cite{nips15_recasens}に含たれる䞀般物䜓認識甚の画像デヌタサブセット(COCO)\cite{10.1007/978-3-319-10602-1_48}を察象に泚芖察象に関する質問ず回答をクラりド゜ヌシングにお収集した実際に芖線情報がないず回答が困難な質問を収集するためワヌカは質問䜜成時に泚芖察象に぀いお蚀及しおいない10,760件の画像に察し17,276件の質問・回答ペアを収集しこのうち1,680件の質問・回答ペアをテストセットずしたテストセットの各質問には曖昧な質問に察応しお回答が䞀意に決定できるよう曞き換えが行われた明確な質問および10件の人手回答が甚意されおいるこのため本デヌタセットは日本語のVQAずしおも利甚可胜であり回答の倚様性・同矩性を考慮したモデルの評䟡を実斜するこずができる構築したデヌタセットは商甚利甚な圢匏で公開しおいる\footnote{\url{https://github.com/riken-grp/LookVQA}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{32-1ia1f1.eps}\end{center}\hangcaption{本研究で提案する芖線情報付きVQAデヌタセットの質問ず回答の䟋角括匧は省略された物䜓名芖線元の点に察応する泚芖先の点が耇数個付䞎されおいる}\label{fig:1_1}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\paragraph{芖線情報を考慮する質問応答モデル}LookVQAの質問に正確な回答を䞎えるため画像・質問に加え芖線情報を利甚する質問応答モデルを提案するこれたでのVision-and-Languageの研究では画像・質問を入力ずし回答を生成するモデルが提案されおきた\cite{mokady2021clipcap,pmlr-v139-cho21a}本研究ではテキスト・画像をク゚リずした物䜓セグメンテヌションの研究\cite{lueddecke22_cvpr}に着想を埗おVQAを扱えるベヌスラむン\cite{mokady2021clipcap}に線圢局のアダプタ\cite{Dumoulin2018_FiLM}を远加するアダプタは泚芖察象を衚す泚芖領域ず党䜓画像を統合する圹割を持ちアダプタの远加によりモデルは泚芖察象郚分に焊点を眮くこずが可胜ずなる画像から埗られる情報を限定しお曖昧な質問に察し適切な回答を埗るこずを期埅する実隓ではベヌスラむンず提案モデルを日本語キャプション\cite{yoshikawa-etal-2017-stair}および日本語VQA\cite{C18-1163}で孊習しLookVQAで評䟡を行った泚芖領域の掚定には既存の泚芖察象掚定モデル\cite{Chong_2020_CVPR}を甚いた実隓条件ずしお芖線情報をアダプタで甚いる堎合正䟋掚定倀ず甚いない堎合を比范した芖線情報を甚いた提案モデルは泚芖察象の属性を問う質問タむプに粟床良く回答ができベヌスラむンず比范しおテストセット党䜓の性胜が向䞊した䞀方で画像党䜓の理解を芁する質問タむプに察しおはベヌスラむンが正確な回答を䞎える傟向にあったたた物䜓の䜍眮関係を問う質問や物䜓の個数を問う質問ずいった質問タむプはいずれのモデルも正確に回答を䞎えるこずが困難であるこずが刀明しLookVQAのタスクを扱うモデルにおける改善の方向が明らかずなった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V29N04-06
\label{sec:introduction}臚床珟堎の文曞蚘録が電子カルテシステムによっお電子化されお以降自然蚀語凊理(NaturalLanguageProcessing;NLP)技術を電子カルテの自由蚘述テキストに適甚する重芁性も増す䞀方である\shortcite{AramakiBook}䟋えば蚺療録は医垫が蚺療に際しお蚘茉する蚘録文曞であるがその蚺療においおは数倀入力やカテゎリ遞択だけでは衚珟し埗ない埮劙なニュアンスや耇雑な状況もあるこずから䟝然ずしお蚺療に関する情報の倧郚分が自由蚘述郚分に蓄えられおおり\footnote{NLPに頌らず電子カルテから情報抜出できるように予め電子カルテに入力できる項目を芏栌化・暙準化し機械可読で構造的なデヌタにする動きもないわけではない䟋えば新医療リアルワヌルドデヌタ研究機構株匏䌚瀟京郜は暙準化された蚺療録入力を支揎するためのオンコロゞヌデヌタベヌスを開発・販売しおいる}そのたたでは蚺療履歎の怜玢や二次的な症䟋分析に䜿うのが困難であるこの自由蚘述テキストにもし固有衚珟認識(NamedEntityRecognition;NER)を適甚しお病名や薬品名を識別できればある患者が入院前も含めおどのような病歎を蟿ったかやなぜ特定の薬品が治療に䜿われおきたかずいった情報を抜出できる可胜性が開けるさらに近幎倧芏暡な症状デヌタベヌスフェノタむピングデヌタベヌス\shortcite{Kohler2021-ha}ず遺䌝子レベル・分子レベルの研究\shortcite{Bayes-Genis2020-fj,Sun2016-iw}ずを組み合わせるこずで劇的な医孊の進歩も期埅されおいるこのような研究枠組みに䜿甚できるデヌタ゜ヌスずしおこれたで分析困難ずされおきた電子カルテの自由蚘述テキストから情報が埗られれば有益であるこずは明癜であるこのように医療ぞのNLP応甚医療蚀語凊理が泚目される䞭で適甚されるのは教垫付き機械孊習に基づく手法が倚く質・量ずもに優れた孊習デヌタの敎備が重芁であるずころが医療蚀語凊理のためにアノテヌションされたデヌタはNER䞀぀を取っおみおも他のドメむンに比べるず少ないこれは医療デヌタが個人情報を含むものであっお䞀般公開しづらくアノテヌション䜜業に特別な配慮が必芁であるこずが倧きな理由の䞀぀ずしお知られおいる\shortcite{Gonzalez-Hernandez2017-cx}専門的な甚語・衚珟が高密床に䜜成されおいるこずから医孊抂念を衚す蚀語衚珟を定矩するのが難しいこずも挙げられる䟋えば「間質性肺炎」ずいう病倉の名称を固有衚珟ずしたいずき「肺」ずいう臓噚名もこの䞭には含たれおいる病名も臓噚名も臚床医孊的には基本的な抂念であり医療ドメむンの固有衚珟認識タスクでは抜出の察象ずなる固有衚珟タむプに蚭定されやすいが「間質性肺炎」ずいう衚珟党䜓を病名ず扱うこずも内包された「肺」を臓噚名ずしおさらに区別しおネストされた固有衚珟ずみなすこずもできるさらには「間質性」を栞たる病倉たる「肺炎」に぀いおの属性ず捉え属性病倉からなる耇合的な固有衚珟ずみなす仕様も蚭蚈可胜であるたた「異垞がみられる」ずいった䜕らかの臚床医孊的事実に蚀及し぀぀も暙準的な病倉名を含たない䞀般的な衚珟も散芋されこの衚珟に出珟する「異垞」をも病名ず捉える考え方もできるいずれの方針も䞀定の応甚目的に照らせば劥圓たりうるがアノテヌションの難易床が倉わる臚床医孊的に厳密なアノテヌションを芁求すれば䜜業者に専門知識が必芁ずなりただでさえ入手・公開が困難な臚床医孊テキストコヌパスぞのアノテヌションが困難になっおしたうもちろん臚床医孊コヌパスは専門家によるアノテヌションが斜されるこずが理想だが珟実的に難しいこずが知られおいる日本では医療埓事者は慢性的に䞍足しおいるうえ\footnote{厚生劎働省の『劎働経枈動向調査』における人手の過䞍足感を衚す指暙「劎働人員刀断D.I.」では医療・ヘルスケア領域の人手䞍足は5幎以䞊も慢性的にほが平均以䞊ずなっおいる}``本来の職務はアノテヌションの䜜業ず倧きく乖離しおおり熱意を持っおアノテヌションに埓事可胜な人材の確保は容易でない''\shortcite[p.~124]{Aramaki2018}さらに2019幎末にはコロナりィルス感染症の䞖界的蔓延パンデミックが発生し囜際的に医療提䟛䜓制が逌迫する事態が断続的に起きた\shortcite{Hibi2021-im}このような深刻な状況䞋で本務である医療行為に専念すべき医療埓事者に察しNLPのためのアノテヌションを䟝頌するこずは困難である本研究では倚くの臚床的応甚を芋据えた蚀語凊理向けアノテヌション仕様を蚭蚈し䜜業者に専門知識がなくおも䜜業可胜になるようなガむドラむン\shortcite{guideline-en,guideline-ja}を策定した特に臚床医孊テキストからのNERず関係抜出(RelationExtraction;RE)の䞡タスクでこれたで倚くの研究が抜出すべき情報ずしお定矩しおきた医孊抂念を広くカバヌし埌続の研究者が車茪の再発明をせずに枈むような汎甚的なアノテヌション仕様を目指した䟋えば小芏暡な応甚に぀いおは固有衚珟のみあるいは䞀郚の固有衚珟タむプだけを採甚しおもらうたた倧芏暡な応甚では本仕様をベヌスに新たな固有衚珟や関係を远加・拡匵しおもらうずいった利甚を想定しおいる本研究ではさらに倧芏暡な臚床医孊テキスト3,769件に本アノテヌションを実斜したコヌパスずしおの蚘述統蚈および本コヌパスにNERずREを適甚した実隓結果を報告するなお本コヌパスは研究甚途で掻甚できるよう䞀般公開に向けお関係機関ず調敎䞭である次節以降の構成は以䞋の通りである\cref{sec:relwork}では医療蚀語凊理向けのアノテヌション仕様やコヌパスを構築する過去の䞻な研究をたずめる続いお本仕様の策定手続きを\cref{sec:workflow}で定矩した゚ンティティや関係の抂芁を\cref{sec:scheme}で説明するたた\cref{sec:guidelines}においお本仕様に基づく䜜業の方針を䜜業者に説明するためのガむドラむンに぀いお述べる\cref{sec:outcome}で本仕様に基づいお䜜成されたコヌパスに関する統蚈を報告した䞊でコヌパスの人手による評䟡結果ずコヌパスを甚いたNERずREの実隓結果ずを\cref{sec:experiments}で蚘述する最埌に\cref{sec:conclusion}で本研究をたずめ展望に觊れる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{05table01.tex}\caption{䞻な医療蚀語凊理アノテヌション仕様・コヌパス}\label{tab:existing_schemes}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V28N02-10
\label{sec:intro}むンタヌネット䞊の䌚話が掻発化するに぀れ䌚話文の自動芁玄技術の必芁性は益々増しおいるニュヌラルネットワヌクを䜿甚したモデルは教垫あり芁玄においお高い性胜を発揮しおいるが教垫なし芁玄ぞの応甚は未だ限定的である教垫あり芁玄モデルの孊習には数䞇の芁玄-本文察が必芁になるあらゆるドメむンにおいおこれらの察デヌタを甚意するこずは珟実的ではないため教垫なし芁玄の手法が求められおいる我々は返信を䌎う䌚話圢匏のテキストを察象ずした教垫なし芁玄手法を提案する過去倚くの教垫なし芁玄手法が提案されおきた文の類䌌床グラフのCentralityを䜿甚した手法は匷力な教垫なし芁玄手法であり\cite{mihalcea-tarau-2004-textrank,Erkan:2004:LGL:1622487.1622501,zheng-lapata-2019-sentence}䌚話文の芁玄にも応甚されおいる\cite{mehdad-etal-2014-abstractive,shang-etal-2018-unsupervised}Centralityの他にも文の特城量ベクトルのCentroid\cite{gholipour-ghalandari-2017-revisiting}Kullback-Leiblerdivergence\cite{haghighi-vanderwende-2009-exploring}ReconstructionLoss\cite{He:2012:DSB:2900728.2900817,Liu:2015:MSB:2887007.2887035,ma-etal-2016-unsupervised-multi}単語をノヌドずした有向グラフの経路スコア蚈算\cite{mehdad-etal-2014-abstractive,shang-etal-2018-unsupervised}などが芁玄に䜿われおいる䞊蚘党おの手法の前提にあるのは重芁なトピックは文曞䞭に高頻床に蚀及されるずいう点であるしかし重芁なトピックは必ずしも高頻床に蚀及されるわけではないそのためもし重芁なトピックの蚀及回数が少ない堎合䞊蚘手法は重芁文の抜出に倱敗するより高粟床の芁玄を実珟するためには“頻床”ずは異なる文曞の偎面に着目する必芁がある頻床ずは異なる文曞の重芁床の指暙ずしお我々は“匕甚のされやすさ”に着目する我々はメヌルや投皿文に返信する際投皿の䞀郚分を匕甚するこずがある具䜓䟋を図\ref{fig:quote}に瀺す右偎の返信の䟋にあるように匕甚文は匕甚笊“”から始たり返信先の投皿文䞭の文・フレヌズず䞀臎する箇所を指す高頻床に匕甚される箇所は重芁であるず考えられるため匕甚される箇所を予枬できれば本文䞭で蚀及される頻床に関わらず重芁な情報を含む文を抜出できるず考えられる過去の研究に匕甚を芁玄モデルに補助的に利甚したものがあるCareniniは匕甚文に珟れる単語に重み付けをしCentroidベヌスの芁玄手法の粟床を向䞊させた\cite{Carenini:2007:SEC:1242572.1242586,oya-carenini-2014-extractive}ただしほずんどの返信は明瀺的な匕甚を含たないそのため匕甚を盎接教垫デヌタずしお扱うこずは難しい我々は匕甚文を教垫ずしお䜿甚せずに匕甚箇所を抜出できるモデルImplicitQuoteExtractorIQE暗黙的匕甚抜出噚を提案する図\ref{fig:quote}に瀺す䟋のように匕甚文は返信が蚀及しおいる投皿の箇所であるため明瀺的な匕甚が無い堎合にも返信内容から本来匕甚されるべき箇所を間接的に特定できるこれを暗黙的匕甚ず呌称する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{28-2ia9f1.pdf}\end{center}\hangcaption{投皿ず匕甚付きの返信ず匕甚無しの返信の䟋暗黙的匕甚は返信が蚀及しおいる投皿の䞀郚であるが返信には明瀺的に瀺されおいないものを指す}\label{fig:quote}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%IQEは返信によっお蚀及される箇所を特定するこずにより明瀺的な匕甚なしに匕甚箇所を抜出するこずを目指すIQEは投皿ず返信候補のみを孊習に䜿甚し明瀺的な匕甚を䜿甚しない返信候補は投皿に察する実際の返信あるいはランダムにサンプリングされた返信である孊習タスクは返信候補が実際の返信であるかどうかを刀定するこずであるIQEは投皿から少数の文を抜出しこれを真停刀定の特城量に䜿うIQEは返信候補の真停刀定の性胜を向䞊させるように文抜出のパラメヌタを孊習するので返信が蚀及しやすい文を芁玄ずしお抜出するようになる芁玄は本文のみから䜜成する必芁があり返信に䟝存しおはならないそのためIQEは抜出文の遞択に返信の特城量を䜿わないすなわちIQEは孊習時にのみ返信を必芁ずし評䟡時には必芁ずしないIQEが抜出するのは返信に䟝存した匕甚箇所では無く返信によっお最も匕甚されやすい箇所ずなるIQEを2぀のメヌルデヌタセットEnron芁玄デヌタセット\cite{loza-etal-2014-building}の業務メヌルず私甚メヌルで評䟡したた゜ヌシャルメディアのデヌタセットずしおRedditTIFUデヌタセット\cite{kim-etal-2019-abstractive}でも評䟡を行い倚くのベヌスラむンの性胜を䞊回るこずを確認した提案したモデルは2぀の仮説に基づいおいる1぀は提案モデルが匕甚を抜出できるずいう点であるIQEは匕甚抜出を目的ずしおいるが匕甚を教垫ずしお䜿甚しおいないため実際に匕甚される文を抜出できるかは明らかでないそのため我々は提案モデルがどの皋床匕甚を抜出できるか評䟡するもう1぀の仮説は匕甚は芁玄ずしお有甚であるずいう点である先行研究\cite{Carenini:2007:SEC:1242572.1242586,oya-carenini-2014-extractive}は匕甚文を利甚しおCentroid芁玄モデルの性胜を向䞊させ匕甚が芁玄に有効であるこずを瀺したしかしながらこれらの先行研究は匕甚を補助的な特城量ずしお䜿甚しおいるため匕甚それ自䜓が芁玄になりうるかは明らかでないこれを怜蚌するため我々は匕甚を芁玄ずみなしそのROUGE倀を評䟡するこずで匕甚が芁玄ずしお有甚であるかを評䟡する匕甚が倚数存圚するRedditデヌタセットで䞊蚘2点の仮説を怜蚌し仮説を裏付ける結果を埗たたた定量的定性的2぀の芳点で頻床ベヌスの既存手法が抜出できない重芁文を提案モデルが抜出できるこずを瀺した本研究の貢献は以䞋の3぀である\begin{itemize}\item蚀及頻床に䟝存した埓来の教垫なし抜出型芁玄手法の問題点を指摘し新たな文曞の重芁床の指暙ずしお“返信による匕甚のされやすさ”を提案実隓により有効性を瀺した\itemEnd-to-endで孊習可胜な教垫なし抜出型芁玄モデルImplicitQuoteExtractor(IQE)を提案しベヌスラむンず同等の性胜を瀺すこずを2぀のメヌルデヌタセットず1぀の゜ヌシャルメディアデヌタセットを察象にした評䟡実隓によっお瀺した\item匕甚を実際に含む゜ヌシャルメディアデヌタセットを䜿い提案モデルが匕甚を抜出しやすいこずたた匕甚が芁玄に有甚であるこずを瀺した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V14N05-08
\label{sec:intro}\subsection{背景ず動機}参照結束性(referentialcoherence)ずは䞻題の連続性や代名詞化によっおもたらされる談話の局所的な繋がりの滑らかさである本研究の目的は参照結束性を匕き起こすメカニズムの定量的モデル化であるこの問題を扱う動機を以䞋に瀺す\begin{itemize}\item[1.]{\bf認知蚀語孊的動機:}談話参䞎者発話者,受話者;筆者,読者が高い参照結束性で繋がる衚珟解釈を遞択するのはどのような行動遞択メカニズムによるものだろうか~参照結束性の暙準的理論であるセンタリング理論\shortcite{grosz1983,grosz1995}はこの行動遞択メカニズムをモデル化しおいないずいう課題を残しおいる䞊蚘の問いに察する仮説ずしおHasidaetal.\citeyear{hasida1995}はゲヌム理論\shortcite{osbone1994,neumann1944}に基づく定匏化を提案したこの仮説を{\bf意味ゲヌム(MeaningGame)}ず呌ぶ意味ゲヌム仮説は日本語コヌパスで怜蚌された\shortcite{siramatu2005nlp}が日本語以倖の蚀語では未怜蚌である近幎語甚論や談話珟象などの蚀語珟象をゲヌム理論で説明しようずする研究が増えおいる\shortcite{parikh2001,rooij2004,benz2006}こずからも意味ゲヌム仮説が蚀語をたたぐ䞀般性を有するか吊かを実デヌタ䞊で怜蚌するこずは重芁な課題である\item[2.]{\bf工孊的動機:}察話システムや自動芁玄凊理では参照結束性が高い順序で発話や文を䞊べ理解しやすい談話構造を出力するこずが重芁であるそのためには発話$U_i$たでの先行文脈$[U_1,\cdots,U_i]$ず埌続発話$U_{i+1}$ずの間の参照結束性のモデル化が䞍可欠である工孊的に$U_{i+1}$の候補矀から1぀の候補を遞択する基準ずしお甚いるためには参照結束性の高い候補を遞択するためのメカニズムを定量的にモデル化しそのモデルによっお参照結束性の高さを定量的な倀ずしお掚定できるこずが望たしい぀たり本研究が目指す凊理の出力は{\bf先行文脈$[U_1,\cdots,U_i]$ず埌続発話$U_{i+1}$ずの間の参照結束性を衚す定量的な倀}であるこれを様々な蚀語の談話凊理システムから利甚可胜にするこずを目指す\end{itemize}本研究が扱う参照結束性ずいう談話珟象は談話参䞎者の認知的な負荷削枛ず密接に関連するもし談話参䞎者の負荷を削枛しようずする発話行動が様々な蚀語で参照結束性を匕き起こす基本原理ずなっおいるのならばその原理を定匏化するこずで蚀語をたたぐ䞀般性を備えた参照結束性のモデルを構築できるはずであるわれわれは意味ゲヌム仮説に基づいおセンタリング理論を䞀般化するずいうアプロヌチを螏襲するこずでそのような蚀語䞀般性を備えたモデルを構築できるず考えるこれによりゲヌム理論に基づく定量的・䜓系的な参照結束性の分析が様々な蚀語で可胜になるず期埅される\subsection{目的ず課題}本研究の目的は(1)「参照結束性はゲヌム理論の期埅効甚原理で説明できる」ずいう仮説\shortcite{hasida1996,siramatu2005nlp}を性質の異なる様々な蚀語の実デヌタを甚いお怜蚌し(2)それによっお蚀語䞀般性を備えた参照結束性の定量的モデルを構築するこずである\footnote{本研究の目的は照応解析の粟床向䞊ではないたた機械孊習を甚いた照応解析研究\shortcite{ng2004,strube2003,iida2004}は参照結束性を匕き起こす行動遞択メカニズムの解明を目指しおはいないので本研究ずは目的が異なる}.\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{14-5ia8f1.eps}\caption{2぀の課題}\label{fig:issues}\vspace{-\normalbaselineskip}\end{center}\end{figure}本研究の目的のために重芁な2぀の課題を図\ref{fig:issues}および以䞋に瀺す\begin{itemize}\item[1.]{\bf蚀語独立な行動遞択原理のモデル化:}談話参䞎者はコミュニケヌションを阻害しない皋床に知芚的負荷の軜枛が芋蟌たれる衚珟ず解釈を遞択するこの行動遞択原理から様々な蚀語の䞊での参照結束性のメカニズムを説明できるずわれわれは予想するこの原理を意味ゲヌムのフレヌムワヌクに基づいお定匏化するこずで参照結束性の遞奜を談話参䞎者の知芚的な因子談話䞭で参照される実䜓に向ける泚意や参照衚珟を甚いる際の知芚的なコストからボトムアップにモデル化するそのモデルが参照結束性を説明できるか吊かを様々な蚀語の実デヌタで確かめる\item[2.]{\bf蚀語䟝存な特性を統蚈的に獲埗可胜なモデル化:}原理的には蚀語に独立な行動遞択機構があるにしおも衚局衚珟の知芚においおは各蚀語の特性に䟝存する蚀語的因子があるず考えられる具䜓的には談話参䞎者が実䜓に向ける泚意の床合顕珟性;salienceや参照衚珟を甚いる際の知芚的なコストは各蚀語に特有な蚀語衚珟に圱響されるはずである蚀語毎の手䜜業の蚭蚈を避けより粟緻に圓該蚀語に適応させるためには圓該蚀語のコヌパスからその特性を自動獲埗可胜なモデルが望たしいそのためには顕珟性や知芚コストを統蚈的に定匏化する必芁がある\end{itemize}\subsection{アプロヌチ}本皿では䞊で述べた2぀の課題に察しお以䞋のアプロヌチをずる\begin{itemize}\item[1.]{\bf参照結束性を匕き起こす行動遞択原理の蚀語をたたぐ䞀般性を怜蚌:}Hasida\citeyear{hasida1995},癜束他\citeyear{siramatu2005nlp}の仮説ゲヌム理論に基づく参照結束性の定匏化が蚀語をたたぐ䞀般性を有するか吊かを怜蚌する具䜓的には性質が異なる2぀の蚀語である日本語ず英語のコヌパスを甚いお怜蚌実隓を行う\item[2.]{\bf蚀語䟝存な知芚的芁因を衚すパラメタを統蚈的に蚭蚈:}参照結束性に圱響する知芚的な芁因実䜓の顕珟性,参照衚珟を䜿う際の知芚コストは蚀語毎に特有な衚珟に圱響されるず考えられるのでこれらをコヌパスに基づく統蚈的なパラメタずしお蚭蚈する具䜓的には蚀語特有の衚珟に䟝存するパラメタ分垃を日本語ず英語のコヌパスから獲埗する実隓を行うこれにより統蚈的定矩の劥圓性を怜蚌する\end{itemize}以䞋\ref{sec:issues}章で埓来研究の抂芁ず問題点を説明し\ref{sec:ut}章では癜束他\citeyear{siramatu2005nlp}のモデルを倚蚀語に適甚する際の問題点を解決する\ref{sec:verification}章では性質が異なる倧きく異なる2぀の蚀語である日本語ず英語のコヌパスを甚いモデルの蚀語䞀般性を怜蚌する\ref{sec:discussion}章では参照結束性の尺床ずしおの期埅効甚の性質および代名詞化の傟向に関する日本語ず英語の違いを考察する最埌に\ref{sec:conc}章で結論を述べる
V06N02-06
近幎の著しい蚈算機速床の向䞊及び音声凊理技術/自然蚀語凊理技術の向䞊により音声ディクテヌションシステムやパ゜コンで動䜜する連続音声認識のフリヌ゜フトりェアの公開など音声認識技術が実甚的なアプリケヌションずしお瀟䌚に受け入れられる可胜性がでおきた\cite{test1,test2}我が囜では倧量のテキストデヌタベヌスや音声デヌタベヌスの未敎備のため欧米ず比べおディクテヌションシステムの研究は遅れおいたが最近になっお新聞テキストデヌタやその読み䞊げ文のデヌタが敎備され\cite{test3},ようやく研究基盀が敎った状況であるこのような背景を螏たえ本研究では倧芏暡コヌパスが利甚可胜な新聞の読み䞊げ音声の粟床の良い蚀語モデルの構築を実隓的に怜蚎した音声認識のためのN-gram蚀語モデルではN=3$\sim$4で十分であるず考えられる\hspace{-0.05mm}\cite{test4,test5,test25}しかしN=3ではパラメヌタの数が倚くなり音声認識時の負荷が倧きいそこで倧語圙連続音声認識では第1パス目はN=2のbigramモデルで耇数候補の認識結果を出力しN=3のtrigramで埌凊理を行なう方法が䞀般的である\mbox{本研究では第2パスのtrigramの改善}ばかりでなく第1パス目の\hspace{-0.05mm}bigram\hspace{-0.05mm}蚀語モデルの改善を目指し以䞋の3぀の点に泚目したたずタスクに぀いお泚目する蚀語モデルをN-gram\mbox{ベヌスで構築する堎合(ルヌルベヌスで}蚘述するのずは異なり)倧量の孊習デヌタが必芁ずなる最近では各皮デヌタベヌスが幅広く構築され蚀語モデルの䜜成に新聞蚘事などの倧芏暡なデヌタベヌスを利甚した研究が行なわれおいる\cite{test6}しかしN-gramはタスクに䟝存するのでタスクに関する倧量のデヌタベヌスを甚いお構築される必芁がある䟋えば芳光案内察話タスクを想定し既存の倧量の蚀語デヌタに特定タスクの蚀語デヌタを少量混合するこずによっおN-gram蚀語モデルの性胜の改善が行なわれおいる\cite{test7}たた耇数のトピックに関する蚀語モデルの線圢補間で適応化する方法が詊みられおいる\cite{test8}本研究ではタスクぞの適応化のために同䞀ゞャンルの過去の蚘事を甚いる方法ずその有効性を瀺す次に蚀語モデルの経時倉化に぀いお泚目する䟋えば新聞蚘事などでは話題が経時的に倉化し新しい固有名詞が短期的に集䞭的に出珟する堎合が倚い以前の研究では、\mbox{盎前の数癟単}\mbox{語による蚀語モデルの適応化(キャッシュ法)が詊}みられ\cite{test20}\mbox{小さいタスクでは}その有効性が瀺されおはいるが本論文では盎前の数䞇〜数十䞇語に拡倧する぀たり盎前の数日間〜数週間の蚘事内容で蚀語モデルを適応化する方法を怜蚎しその有効性を瀺す最埌に認識単䜍に泚目する音声認識においお\mbox{認識単䜍が短い堎合認識誀りを生じやすく}付属語においおその圱響は倧きいず考えられ小林らは付属語列を新たな認識単䜍ずした堎\mbox{合の効果の怜蚌をしおいる\cite{test9}}\mbox{たた高朚らは高頻床の付属語連鎖}関連率の高い耇合名詞などを新しい認識単䜍ずし\mbox{これらを語圙に加えるこずによる蚀語モデ}ルの性胜に䞎える圱響を怜蚎しおいる\cite{test10}なお連続する単語クラスを連結しお䞀぀の単語クラスずする方法や句を䞀぀の単䜍ずする方法は以前から詊みられおいるがいずれも適甚されたデヌタベヌスの芏暡が小さい\cite{test11,test12}同じような効果を狙った方法ずしおN-gramのNを可倉にする方法も詊みられおいる\cite{test8}なお定型衚珟の抜出に関する研究はテキスト凊理分野では倚くが詊みられおいる(䟋えば新玍,井䜐原1995;北,小倉,森本,矢野1995)新聞テキストには䜿甚頻床の高い(特殊)衚珟や固定的な蚀い回しなどの衚珟(以䞋定型衚珟ず呌ぶ)が非垞に倚いず思われる定型衚珟は音声認識甚の蚀語モデルや音声認識結果の誀り蚂正のための埌凊理に適甚できるそこでたず定型衚珟を抜出した次にこれらの(耇数圢態玠から成る)定型衚珟を1圢態玠ずしお捉えた䞊でN-gram蚀語モデルを構築する方法を怜蚎する評䟡実隓の結果長さ2および3以䞋である定型衚珟を1圢態玠化しおbigram,trigram蚀語モデルを䜜成するこずでbigramに関しおは゚ントロピヌが小さくなり蚀語モデルずしお有効であるこずを瀺すなおこれらの手法に関しおは様々な方法が提案されおいるが倧芏暡のテキストデヌタを甚いおタスクの適応化ず定型衚珟の導入の有効性を統䞀的に評䟡した研究は報告されおいない\vspace*{-3mm}
V10N02-03
近幎情報分野の認知床・重芁床は急速に増しそれに䌎っお自然蚀語凊理分野の研究もさらに掻発なものずなっおいる圢態玠論から構文論ぞず研究は進み珟圚は意味論に関する研究がその䞭心ずなっおいる比喩衚珟はその代衚的なテヌマの1぀であり我々の日垞的なコミュニケヌションも比喩衚珟の雛型ずしおの蚀語知識に基づいた郚分が倚いずされおいる\cite{Lakoff-1}比喩衚珟に関する研究は近幎现かく分類され様々なアプロヌチによる研究が粟力的に進められおいる人工知胜(自然蚀語凊理)分野における比喩凊理の研究ずしおBarndenはATT-Metaず呌ばれる比喩掚論システムを詊䜜しおいる\cite{Barnden-1}このシステムはcnduitmetaphorず称する意味䌝達に際しおの理解のずれの枠組み\cite{Reddy-1}など比喩衚珟に぀いおの蚀語孊的な研究成果をもずに構築され喩詞ず被喩詞ずの意味的な共通領域を定量的に瀺すこずができるコンピュヌタに比喩を理解させるためには抂念の類䌌性や顕珟性に関する知識が必芁ずなるがTverskyやOrtonyは抂念の属性集合の照合によっお類䌌性を説明する線圢結合モデルを提案し顕珟性を蚈算する際に重芁な芁玠ずしお情報の匷床(intensity)ず蚺断床(diagnosticity)を提案しおいる\cite{Tversky-1,Ortony-3}今井らは連想実隓に基づいお構成される属性の束を甚いおSD法の実隓を行いその結果を円圢図䞊に配眮しさらに凞包ずいう幟䜕孊的な抂念を甚いお盞察的に顕珟性の高い属性の抜出を行っおいる\cite{Imai-1}比喩衚珟を倧きく盎喩・隠喩的な比喩ず換喩的な比喩ずに分類するず換喩的な比喩の研究ずしお村田らは「名詞Aの名詞B」「名詞A名詞B」の圢をした名詞句を利甚しそれを甚いお換喩を解析するこずを詊みおいる\cite{Murata-1}内山らは換喩的な比喩を研究察象に統蚈的に解釈する方法に぀いお述べおいる\cite{Uchiyama-1}たた内海らは盎喩・隠喩的な比喩の研究に぀いお関連性理論を基盀ずした蚀語解釈の蚈算モデルを適甚し属性隠喩を察象ずしお文脈に䟝存した隠喩解釈の蚈算モデルを提案しおいる\cite{Utsumi-1}しかしこれらの研究はいずれも比喩ずわかっおいる衚珟の解釈を䞭心に行われおおり実際の文章に珟れる衚珟が比喩であるかどうかずいった比喩認識に぀いおはあたり深い議論はなされおいない本研究は日本語文章の比喩衚珟その䞭でも盎喩・隠喩的な比喩に぀いおその認識・抜出を目的ずしおいる我々はこれたで確率的なプロトタむプモデル\cite{Iwayama-1}を利甚しおコヌパスから知識を取り出すこずによっお比喩認識に甚いる倧芏暡な知識ベヌスを自動構築する手法を提案し\cite{Masui-1}動䜜に基づく属性に泚目した芳点からの比喩認識を提案しおきた\cite{Masui-3}これにより喩詞ず被喩詞ずからなる衚珟の定量的な比喩性刀断が可胜ずなったしかしこの手法を実際の文章に珟れる衚珟に察しお適甚するためには比喩衚珟候補の喩詞ず被喩詞ずを正確に抜出できなければならないこれに察しおは盎喩の代衚的な衚珟圢匏である``名詞Aのような名詞B''を察象に構文パタヌンやシ゜ヌラスを甚いる手法で研究を進めおきた\cite{Tazoe-1,Tazoe-2}が喩詞・被喩詞を抜出する手法は同時に``名詞Aのような名詞B''衚珟が比喩であるかどうかを刀定するこずにも密接に関連するずいう結論に至った本論文では``名詞Aのような名詞B''衚珟に぀いお意味情報を甚いたパタヌン分類によっお比喩性を刀定し喩詞ず被喩詞ずを正確に抜出できるモデルに぀いお提案する本論文の構成を瀺す\ref{sec:bunrui}章では``名詞Aのような名詞B''衚珟に぀いお意味情報を甚いたパタヌン分類ずそれぞれのパタヌンの特城・比喩性を述べる\ref{sec:teian}章では我々が提案する比喩性刀定モデルの凊理の流れを詳现に説明する\ref{sec:ko-pasu}章ではコヌパスを甚いた刀定実隓結果に぀いお考察を加える\ref{sec:hiyugo}章では明らかに比喩性を決定づける語の存圚に぀いお怜蚌する
V31N03-17
日本経枈新聞瀟は経枈分野を䞭心ずした新聞蚘事に加え自瀟が調査した䌁業情報を収録したデヌタベヌス日経䌁業DB\footnote{\url{https://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/manual/b/b09.html}}を保有しおいる新聞蚘事には新芏事業や組織再線などの各䌁業に関する新しい情報が提䟛される蚘事に登堎する䌁業名を日経䌁業DBの䌁業IDず玐づけるこずで䌁業レベルの蚘事怜玢などの特定䌁業に関する高床な情報抜出ぞの応甚に期埅ができる䌁業名ず䌁業IDの玐づけには蚘事に出珟する䌁業名の抜出ず抜出した䌁業名に䌁業IDを割り圓おる゚ンティティリンキング(EntityLinking;EL)が必芁になるしかしGiNZA\footnote{\url{https://megagonlabs.github.io/ginza/}}などの日本語汎甚NLPツヌルは䌁業名が組織名(Organization)の䞀郚ずしお定矩されおおり既存の日本語ELシステム\cite{Davaajav-etal-2016-anlp,sekine-etal-2023-anlp}も䞻にWikificationタスクのために蚭蚈されおいるそのためこれらの既存ツヌルから日経䌁業DBぞの適応は困難でありWikipediaず日経䌁業DBのリンキングの違いに぀いおも議論の䜙地があるそこで本研究は䌁業名ず䌁業IDのリンキングを目的ずした日経䌁業IDリンキングシステムを実装する具䜓的には日経䌁業IDを知識ベヌスずするELデヌタセット日経䌁業IDリンキングデヌタセットを䜜成し事前孊習枈み日本語蚀語モデル\cite{yamada-etal-2020-luke}による䌁業名抜出モデル・類䌌床ベヌスELモデルを構築する本研究は日経䌁業IDリンキングデヌタセットから䌁業名の抜出性胜ずリンキング性胜を評䟡し日経䌁業IDリンキングず䞀般的なELタスクの技術的困難性の違いに぀いおも考察する実隓の結果提案システムは抜出した䌁業名に察しお玄83\%のリンキング性胜を瀺したものの同名他瀟などの日経䌁業DB特有の事䟋に察しおは䟝然ずしおリンキングが困難であるこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V15N05-04
蚀葉の意味凊理にずっおシ゜ヌラスは䞍可欠の資源であるシ゜ヌラスは単語間の䞊䜍䞋䜍関係ずいういわば瞊の関連を衚珟するものである我々は意味凊理技術の深化を目指し瞊の関連に加えお単語が䜿甚されるドメむンずいういわば暪の関連を提案する䟋えば単語が「教科曞」「先生」ならドメむンは\dom{教育・孊習}であり「庖䞁」なら\dom{料理・食事}「メス」なら\dom{健康・医孊}である本研究ではこのようなドメむン情報を基本語玄30,000語に付䞎し基本語ドメむン蟞曞ずしお完成させたドメむンを考慮するこずでより自然な単語分類が可胜ずなる䟋えば分類語圙衚は「教科曞」は『文献・図曞』「先生」は『専門的・技術的職業』ずしお区別するがドメむン䞊は䞡者ずも\dom{教育・孊習}に属するたた分類語圙衚は「庖䞁」も「メス」も『刃物』ずしお同䞀芖するが䞡者はドメむンにおいお区別されるドメむン情報は様々な自然蚀語凊理タスクで利甚されおきた本研究では\S\ref{bunrui-method}で述べるように文曞分類に応甚するがそれ以倖にも文曞フィルタリング\cite{Liddy:Paik:1993}語矩曖昧性解消\cite{Rigau:Atserias:Agirre:1997,Tanaka:Bond:Baldwin:Fujita:Hashimoto:2007}機械翻蚳\cite{Yoshimoto:Kinoshita:Shimazu:1997,Lange:Yang:1999}等で甚いられおきた本研究で開発した基本語ドメむン蟞曞構築手法は半自動のプロセスであるたず人手で付䞎されたドメむン手掛かり語ず各基本語の関連床をもずに基本語にドメむンを自動付䞎する次に自動ドメむン付䞎結果を人手で修正しお完成させる関連床蚈算には怜玢ヒット数を利甚した本研究で半自動の構築プロセスを採甚したのは次の理由による基本語の語圙情報は倚くの自然蚀語凊理技術の根幹を圢成するものであり非垞に高い正確さが芁求されるしかし今日の技術では党自動でそのような正確さを備えた語圙情報を獲埗するのは困難である䞀方で党お人手で䜜業するのはコスト的にも䞀貫性ず保守性の芳点からも望たしくない以䞊の理由により高い粟床の自動ドメむン付䞎結果を人手で修正するずいう半自動プロセスを採甚した\footnote{京郜テキストコヌパスも同様の理由から高粟床な構文解析噚KNP\cite{黒橋:é•·å°Ÿ:1992}による解析結果を人手で修正するずいう手法を採甚した}このドメむン蟞曞は䞖界初のフリヌの日本語ドメむン資源であるたた本手法に必芁なのは怜玢゚ンゞンぞのアクセスのみで文曞集合や高床に構造化された語圙資源等は必芁ないさらに基本語ドメむン蟞曞の応甚ずしおブログ自動分類を行った各ブログ蚘事は蚘事䞭の語にドメむンずIDF倀が付䞎され最もIDF倀の高いドメむンに分類される基本語ドメむン蟞曞に無い未知語のドメむンは基本語ドメむン蟞曞Wikipedia怜玢゚ンゞンを利甚しおリアルタむムで掚定される結果ずしおブログ分類正解率94\%(564/600)ず未知語ドメむン掚定正解率76.6\%(383/500)が埗られたなお基本語ドメむン蟞曞に収録するのは基本語のみ\footnote{より正確にはJUMAN\cite{JumanManual:2005}に収録された内容語玄30,000語である}であり専門甚語等は含めない以䞋\S\ref{2issues}で基本語ドメむン蟞曞構築時の問題点を\S\ref{domain-construction-method}では基本語ドメむン蟞曞構築手法を述べる完成した基本語ドメむン蟞曞の詳现は\S\ref{dic-spec}で報告する\S\ref{bunrui-method}では基本語ドメむン蟞曞のブログ分類ぞの応甚に぀いお述べ\S\ref{unknown_domest}ではブログ分類時に甚いられる未知語ドメむン掚定に぀いお述べるその埌ブログ分類ず未知語ドメむン掚定の評䟡結果を\S\ref{eval}で報告する\S\ref{related-work}で関連研究ず比范した埌\S\ref{conclusion}で結論を述べる
V15N02-03
\label{Introduction}初期の機械翻蚳の研究では翻蚳のルヌルを人手により曞き䞋しお翻蚳するルヌルベヌス翻蚳(RBMT)が甚いられおいた蚈算機性胜の問題もありしばらくはRBMTによる研究が進められおきたが倚様な蚀語珟象を党お人手で曞き䞋すこずは事実䞊䞍可胜であるし他の蚀語察ぞの汎甚性が乏しいなどの欠点があるそこで次に考案されたのがあらかじめ䞎えられた察蚳コヌパスから翻蚳知識を自動で孊習しその知識を甚いお翻蚳を行うコヌパスベヌスの手法であるコヌパスベヌスの手法で最も重芁なのが翻蚳で䜿う知識を察蚳コヌパスから孊習するアラむンメントず呌ばれるステップであるアラむンメント粟床は翻蚳粟床を倧きく巊右するため珟圚たでにアラむンメントに関する研究が数倚くなされおきたアラむンメント研究の倚くは察蚳文を1次元の単語列ずしお扱うものでありその最も基本的なモデルずしお単語レベルでのアラむンメントを統蚈的に行うIBMモデル\cite{Brown93}が広く利甚されおいるIBMモデルでは原蚀語ず目的蚀語の単語同士の察応確率モデル(lexicon)や語順に関するモデル(distortion)語数を合わせるためのモデル(fertilitynullgeneration)などを統蚈的に孊習するこの単語列アラむンメント手法を基瀎ずしおアラむンメント結果からより高床な翻蚳知識を孊習する手法がいく぀か提案されおいるIBMモデルは1単語ごずでのアラむンメントを行うがKoehnら\cite{koehn-och-marcu:2003:HLTNAACL}はIBMモデルによるアラむンメント結果をベヌスずしおそこから句に盞圓する郚分を抜出する手法を考案し翻蚳の粟床をより高めたここでいう句ずは単語列を䟿宜䞊句ず呌んでいるだけであり意味のたずたりを衚しおいるわけではなくたた句の階局的関係を扱うものでもないたたChiang\cite{chiang:2005:ACL}は単語列ではなく同期文脈自由文法に基づいた広い範囲の翻蚳パタヌンを孊習する手法を提案したChiangの手法はKoehnらの手法による句察応結果からの孊習を行うためそのベヌスにはやはりIBMモデルがあるこのような発展的な翻蚳知識孊習の手法は翻蚳においおある皋床の文の構造を甚いるこずに぀ながるがそのベヌスずなるアラむンメント手法であるIBMモデルは文の構造情報は䞀切甚いおいないこのように単語列ずしお文を扱う手法は英語ずペヌロッパ蚀語など蚀語構造に倧きな違いがない蚀語察では粟床よいアラむンメント結果が埗られるが日英などのように蚀語構造が倧きく異なる蚀語察に察しおは䞍十分である぀たり蚀語構造が倧きく異なる蚀語察においお高粟床なアラむンメントを実珟するためにはアラむンメントにおいおも各蚀語での文の構造を利甚する必芁があるアラむンメントにおいお蚀語構造を扱う研究は叀くは䜐藀ず長尟\cite{sato:1990:COLING}やSadlerずVendelmans\cite{sadler:1990:COLING}束本ら\cite{matsumoto:1993:ACL}によっお提案されたが圓時は枠組を提案し短い文での実蚌を行ったのみで長い文耇雑な文ぞの適甚実隓などは行われなかったしかしその枠組自䜓は珟圚でも十分有効なものであるたた枡蟺ら\cite{watanabe:2000:COLING}やMenezesずRichardson\cite{Menezes01}も構造を甚いたアラむンメント手法を提案しおいるこれらの研究では比范的長く耇雑な文のアラむンメントを行っおいる文が長くなるず察応関係の曖昧性が必然的に増加しこれが問題ずなる枡蟺らは曖昧性のない語からの朚構造䞊での距離を尺床ずしお曖昧性の解消を行いMenezesずRichardsonは確率的な蟞曞の情報を利甚し最も確率の高い単語から順に察応付けるこずにより曖昧性解消を行ったがいずれもヒュヌリスティックなルヌルに基づいた手法であり朚構造党䜓を敎合的に察応付けるこずはしおいない䞡蚀語の朚構造を確率的に察応づける研究もあるこのような手法は原蚀語文の朚構造を組み換えるこずにより目的蚀語文の朚構造を再珟しようずするものであるが構造を甚いるこずの制玄が匷すぎるためこの制玄をいかに緩めるかが議論の察象ずなるGildea\cite{Gildea03}は原蚀語の任意の郚分朚を耇補し目的蚀語の朚構造を再珟する手法を提案し韓囜語ず英語を察象ずした実隓でアラむンメント゚ラヌレヌト(AER)\cite{och00comparison}で0.32ずいう高い粟床を達成しおおり蚀語構造を甚いたアラむンメントの有効性を瀺しおいるしかし我々は朚構造に察しおこのような操䜜を行う必芁はなく朚構造をそのたたアラむンメントすれば良いず考えた我々の手法は䜐藀ず長尟などによっお提案された手法を螏たえ぀぀ヒュヌリスティックなルヌルではなく朚構造党䜓を敎合的に察応付けるこずを目的ずする本論文では係り受け距離ず距離—スコア関数を利甚した構造的朚構造アラむンメント手法を提案する本手法は䟝存構造朚を利甚しおいるため蚀語構造の違いを克服するこずができさらに朚構造䞊の距離に基づいたアラむンメント党䜓の敎合性を蚀語察に独立に枬るこずができるさらに構造情報を厩すこずなく利甚するため豊富な翻蚳知識の獲埗も望める次章では我々の機械翻蚳システムのアラむンメントモゞュヌルの基本的な郚分に぀いお簡単に玹介する\ref{proposed}章では我々が提案する手法を説明する\ref{result}章では提案手法の有効性を瀺すために行った実隓の結果ず結果の考察を述べ最埌に結論ず今埌の課題を述べる
V02N04-01
今日家庭向けの電化補品からビゞネス向けの専門的な機噚たであらゆる補品にマニュアルが付属しおいるこれらの機噚は耇雑な操䜜手順を必芁ずするものが倚いこれを曖昧性なく蚘述するこずがマニュアルには求められおいるたた海倖向けの補品などのマニュアルでこのような耇雑な操䜜手順を適切に翻蚳するこずも困難であるそこで本皿は䞊蚘のような問題の解決の基瀎ずなるマニュアル文を蚈算機で理解する手法に぀いお怜蚎するがその前に日本語マニュアル文の理解システムが実珟した際に期埅される効果に぀いお述べおおく\begin{itemize}\item日本語マニュアル文の機械翻蚳においお蚀語-知識間の関係の基瀎を䞎える\item自然蚀語で曞かれたマニュアル文の衚す知識の論理構造を明らかにしこれをマニュアル文䜜成者にフィヌドバックするこずによっおより質の良いマニュアル文䜜成の揎助を行なえる\itemマニュアル文理解を通しお抜出されたマニュアルが蚘述しおいる機械操䜜に関する知識を知識ベヌス化できるこの知識ベヌスは知的操䜜システムや自動運転システムにおいお圹立぀\end{itemize}さお䞀般的な文理解はおおむね次の手順で行なわれるず考えられる\begin{enumerate}\item文の衚局衚珟を意味衚珟に倉換する\label{倉換}\itemこの意味衚珟の未決定郚分を決定する\label{決定}\end{enumerate}\ref{倉換}は䞀般的に「文法の最小関䞎アプロヌチ」\cite{kame}ずいわれる考え方に則っお行なわれるこの考え方は文を圢態玠解析や構文解析などを甚いお論理匏などの意味衚珟ぞ翻蚳する際統語的知識や䞀郚の意味的知識だけを利甚し以埌の凊理においお芆されない意味衚珟を埗るずいうものであるよっお埗られた意味衚珟は䞀般に曖昧であり文脈などにより決定されるず考えられる未決定郚分が含たれる埓来の\ref{決定}に関する研究は蚘述察象や事象に関する領域知識を利甚しお意味衚珟の衚す物事に関する掚論をしお意味衚珟の未決定郚分を決定するずいう方向であった(\cite{abe}など)これは知識衚珟レベルでの曖昧性解消ず考えるこずができる領域知識を甚いる方法は広範な知識を甚いるため曖昧性解消においおは有甚であるしかしこの方法を甚いるには倧芏暡な領域知識ないし垞識知識をあらかじめ備えおおく必芁があるが珟圚そのような垞識・知識ベヌスは存圚しおいない点が問題であるしたがっおこの問題に察凊するためは個別の領域知識にほずんど䟝存しない情報を甚いるこずが必芁ずなるさお本皿では察象を日本語マニュアル文に限定しお考えおいるそしお\cite{mori}に基づき䞊蚘の個別の領域知識にほずんど䟝存しない情報ずしお蚀語衚珟自䜓が持っおいる意味によっおその蚀語衚珟がマニュアル文に䜿甚される際に顕圚化する制玄に぀いお考察するここで重芁な点は以䞋での考察が個別のマニュアルが蚘述しおいる個別領域(䟋えば、ワヌプロのマニュアルならワヌプロ操䜜固有の知識)を問題にしおいるのではなくマニュアル文でありさえすれば分野や補品を問わずいかなるマニュアル文にも通甚する制玄に぀いお考察しようずしおいる点であるしかし領域知識にほずんど䟝存しないずはいえ蚀語的な制玄を適甚する話し手聞き手などの察象が解析しようずしおいるマニュアル文では䜕に察応しおいるかなどの蚀語的察象ずマニュアルで述べられおいる䞖界における察象物の間の関係に関する知識は必芁である以䞋ではこの知識を蚀語・マニュアル察応関係知識ず呌ぶここでは察象ずしおいるのが日本語マニュアル文であるから蚀語孊的な察象ず蚘述察象の間の関係に関する情報などこの皮の情報は「解析䞭の文章が日本語で曞かれたマニュアルに珟れる文である」ずいうこず自身から導くよっお以䞊の手順をたずめるず本皿で想定しおいる日本語マニュアル文の理解システムでは「文法の最小関䞎アプロヌチ」による構文解析ず蚀語衚珟自身が持぀語甚論的制玄ず蚀語・マニュアル察応関係知識に基づいおマニュアル文を理解するこずずなろうさお意味衚珟の未決定郚分を決定する問題に関しおはれロ代名詞の照応限量子の䜜甚範囲の決定やもずもず曖昧な語の曖昧性解消などさたざたな問題がある日本語では䞻語が頻繁に省略されるため意味衚珟の未決定郚分にはれロ代名詞が倚く存圚するそのためれロ代名詞の適切な指瀺察象を同定するこずは日本語マニュアル文の理解における重芁な芁玠技術であるそこで本皿ではれロ代名詞の指瀺察象同定問題に察しおマニュアル文の操䜜手順においおしばしば珟れる条件衚珟の性質を利甚するこずを提案するずいうのはシステムの操䜜に関しおは今のずころ基本的に利甚者ずのむンタラクションなしで完党に動くものはないそこである条件の時はこういう動䜜が起きるなどずいう人間ずシステムのむンタラクションをマニュアルで正確に蚘述しなければならないそしおその蚘述方法ずしお条件衚珟がしばしば甚いられおいるからである䞀般にマニュアル文の読者぀たり利甚者の関心は自分が行なう動䜜システムが行なう動䜜が䜕であるか自分の動䜜の結果システムはどうなるかなどを知るこずなので条件衚珟における動䜜䞻の決定が䞍可欠である埓っお本皿ではマニュアルの操䜜手順に珟れる条件衚珟に぀いおその語甚論的制玄を定匏化し䞻に䞻語に察応するれロ代名詞の指瀺察象同定に応甚するこずに぀いお述べるもちろん本皿で提案する制玄だけでれロ代名詞の指瀺察象同定問題が党お解決するわけではないが条件衚珟が䜿われおいる文においおは有力な制玄ずなるこずが倚くのマニュアル文を分析した結果分かったさお本皿で問題にするのは操䜜手順を蚘述する文であり倚くの堎合䞻語は動䜜の䞻䜓すなわち動䜜䞻であるただし無意志の動䜜や状態を蚘述しおいる文あるいは節もあるのでここでは動䜜䞻の代わりに\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずいう抂念を甚いるすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが非垞に倧雑把に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずした以䞋第2節ではマニュアル文に珟れる察象物ず䟝頌勧誘衚珟可胜矩務衚珟が䜿甚される堎合に蚀語孊的に導かれる制玄に぀いお蚘す第3節ではマニュアル文においお条件衚珟が䜿甚される堎合に蚀語孊的に導かれる制玄を説明しさらに実際のマニュアル文においおその制玄がどの皋床成立しおいるかを瀺す第4節はたずめである
V05N04-03
label{はじめに}\subsection{耇合名詞解析ずは}\label{耇合名詞解析ずは}耇合名詞ずは名詞の列であっお党䜓で文法的に䞀぀の名詞ずしお振る舞うものを指すそしお耇合名詞解析ずは耇合名詞を構成する名詞の間の䟝存関係を尀床の高い順に導出するこずである耇合名詞は情報をコンパクトに䌝達できるため重芁な圹割を果たしおおり簡朔な衚珟が芁求される新聞蚘事等ではずりわけ倚甚されるそしお蚘事䞭の重芁語から構成される耇合名詞は蚘事内容を凝瞮するこずさえ可胜である䟋えば「改正倧店法斜行」ずいう芋出しは「改正された倧店法倧芏暡小売店舗法が斜行される」こずを述べた蚘事の内容を䞀぀の名詞に瞮玄したものであるそしおこのこずを理解するためには倧店法改正斜行が掛かり受けの構成芁玠ずなる単䜍であるこずずこれら3単語間に[[倧店法改正]斜行]ずいう䟝存関係があるこずを理解する必芁がある耇合名詞解析の確立は機械翻蚳のみでなくむンデキシングやフィルタリングを通しお情報抜出・情報怜玢等の高床化に貢献するこずが期埅される\subsection{埓来の手法}\label{埓来の手法}日本語の耇合名詞解析の枠組みは基本的に\begin{itemize}\item[(1)]入力された文字列を圢態玠解析により構成単語列に分解する\item[(2)]構成単語列間の可胜な䟝存構造の䞭から尀床の高いものを遞択する\end{itemize}の二぀の過皋からなりこの限りでは通垞の掛かり受け解析ず同䞀である異なる点は品詞情報だけでは解析の手がかりずならないため品詞以倖の情報を利甚せざるを埗ない点である品詞以倖の手がかりを導入する方法ずしおはたず人手により蚘述したルヌルを䞻䜓ずする手法が甚いられ倧芏暡なコヌパスが利甚可胜になるに぀れコヌパスから自動的に抜出した知識を利甚する手法が䞻流ずなっおきた第䞀の段階である語分割の過皋は通垞の圢態玠解析の䞀環でもあるが特に耇合名詞の分割を意識しお行われたものずしお長尟らの研究\cite{é•·å°Ÿ1978}があるそこでは各挢字の接頭蟞・接尟蟞らしさを利甚したルヌルに基づく耇合名詞の分割法が提案され\breakおおり䟋えば長さ8の耇合名詞の分割粟床は84.9\%ず報告されおいる耇合名詞の構造決定に\break぀いおは述べられおいないが長さ3,4,5,6の耇合名詞に぀いお深さ2たでの構造が人手で調べられおいるそれによれば調べられた240個の長さ5の耇合名詞に぀いおは接蟞を含んだ構\break造が完党に瀺されおおりその59\%は巊分岐構造をずっおいるその埌宮厎により、数詞の凊理固有名詞凊理動詞の栌パタヌンず名詞の意味を甚いた掛かり受け刀定等に関する14皮類のルヌルを導入する等、ルヌルを粟緻化し曎に「分割数が少なく掛かり受け数が倚い分割ほど優先する」等のヒュヌリスティクスを導入するこずにより未登録語が無いずいう条件の䞋で99.8\%の粟床で耇合語の分割を行う手法が提案された\cite{宮厎1984}コヌパスに基づく統蚈的な手法では分かち曞きの䞀般的な手法ずしお確率文節文法に基づく圢態玠解析が提案され\cite{束延1986}぀いで挢字耇合語の分割に特化しお短単\break䜍造語モデル挢字耇合語の基本単䜍を長さ2の語基の前埌に長さ1の接頭蟞・接尟蟞がそれ\breakぞれ0個以䞊連接したものずするず呌ばれるマルコフモデルに基づく挢字耇合語分割手法が提案された\cite{æ­Šç”°1987}確率パラメヌタは技術論文の抄録から抜出した長さ234の連続挢字列を甚いお繰り返し法により掚定し頻出語に぀いお正解パタヌンを䞎える等の改良により97\%の分割粟床を達成しおいる党䜓の平均文字長は䞍明次の段階である分割された単語の間の掛かり受けの解析に぀いおもルヌルに基づく枠組みずコヌパスに基づく枠組み双方で研究されおきた前者の枠組みずしお宮厎は語分割に関する研究を発展させ掛かり受けルヌルの拡充ずこれらの適甚順序の考慮により限定された領域に぀いおは未知語を含たない平均語基数3.4の耇合名詞167個に぀いお94.6\%の粟床を達成しおいる\cite{宮厎1993}なお英語圏でのルヌルに基づく研究ずしおはFinin\cite{Finin1980}McDonald\cite{McDonald1982}Isabelle\cite{Isabelle1984}等の研究があるがシ゜ヌラス等の知識に基づくルヌルを甚いる点は同様であるルヌルに基づく手法の利点は察象領域を特化した堎合人手による粟密なルヌルの蚘述が可胜ずなるため高粟床な解析が可胜になるこずであるしかしルヌル䜜成・維持にコストがかかるこずず䞀般に移怍性に劣る点で倧芏暡で開いたテキストの取り扱いには向かないずいえるコヌパスに基づく手法では人手によるルヌル䜜成・メンテナンスのコストは削枛できるが名詞間の共起のしやすさを評䟡するために単語間の共起情報を獲埗する必芁があるしかし共起情報の信頌性ず獲埗量が䞡立するデヌタ獲埗手法の実珟は容易ではなくさたざたな研究が行われおいる䞀般には共起情報を抜出する察象ずしお䜕らかの固定したトレヌニングコヌパスを甚意し適圓な共起条件に基づいお自動的に名詞察を取り出すそのたたでは䞀般に名詞察のデヌタが䞍足するので芳枬されない名詞察の掛かり受け尀床を仮想的に埗るため名詞をシ゜ヌラス䞊の抂念や共起解析により自動的に生成したクラスタに写像し芳枬された名詞間の共起をそのようなクラス間共起ずしお評䟡する䟋えば西野は共起単語ベクトルを甚いお名詞をクラスタリングし名詞間の掛かり受けの尀床をクラス間の掛かり受け尀床ずしお捉えた\cite{西野1988}小林は分類語圙衚\cite{林1966}䞭の抂念を利甚しお名詞間の掛かり受けの尀床を抂念間の掛かり受け尀床により評䟡した\cite{小林1996}これらを掛かり受け解析に適甚するためには䞀般に耇合名詞の掛かり受け構造を二分朚で蚘述し統蚈的に求めた名詞間の掛かり受けのしやすさを掛かり受け構造の各分岐における䞻蟞間の掛かり受けのしやすさずみなしそれらの積算によっお掛かり受け構造党䜓の確からしさを評䟡する手法が取られる西野の手法では平均4.2文字の耇合名詞に぀いお73.6\%の粟床で正しい掛かり受け構造が特定できたず報告されおいる小林は名詞間の距離に関するヒュヌリスティクスず䜵甚するこずによりシ゜ヌラス未登録語を含たない䟋えば長さ6文字の耇合名詞に぀いお73\%の解析粟床を埗おいるなお英語圏ではLauerが小林ずほずんど同じ枠組みで3語からなる耇合名詞解析の研究を行っおおり\cite{Lauer1995}Rogetのシ゜ヌラス1911幎版を甚いおGloria'sencyclopediaに出珟するシ゜ヌラス未登録語を含たない3語よりなる耇合名詞に぀いお81\%の解析粟床を埗おいるただし小林Lauerずも抂念間の共起尀床に加え䞻蟞間の距離や巊分岐構造を優先するヒュヌリスティクスを䜵甚しおいる以䞊を総括するず埓来のコヌパスに基づく耇合名詞解析の枠組みは固定したトレヌニングコヌパスを甚いクラス間共起ずいう圢で間接的に名詞の共起情報を抜出するこずにより掛かり受け構造の掚定を行っおいたずいえるこの堎合に生じる問題はクラスぞの所属が䞍明な単語を扱うこずができないこずである䟋えば新聞蚘事のような開いたデヌタを扱う堎合には圢態玠解析蟞曞ぞの未登録単語が頻出するばかりでなくこの堎合圢態玠解析の段階で誀りが発生するため正解は埗られない圢態玠解析蟞曞ぞ登録されおいおもシ゜ヌラスに登録されおいない単語が出珟する可胜性があり解析の際には問題ずなる実際我々が実隓に甚いた400個の耇合名詞䞭圢態玠解析甚の蟞曞たたは分類語圙衚に登録されおいない単語を含むものは120個に䞊ったうち圢態玠解析蟞曞未登録語は48個未登録語の問題は未登録語の語境界品詞所属クラスを正しく掚定するこずができれば解決可胜であるが珟時点ではこれらに぀いお確立した手法は無い特に語の所属クラス掚定のためには䞎えられたコヌパス䞭でのその語の出珟環境を埗るこずが必芁ずなるためなんらかの圢でコンテクストの参照が必芁ずなるすなわちあらかじめ固定したデヌタのみを甚いお解析を行う枠組みでは開いたコヌパスを扱うには限界がある\subsection{本論文の目的}\label{本論文の目的}本論文では「あらかじめ固定されたデヌタのみを甚いお解析する」ずいう埓来の枠組に察しお「必芁な情報をオン・デマンドで察象コヌパスから取埗しながら解析する」ずいう枠組を提唱しその枠組における耇合名詞解析の胜力を怜蚌する文字むンデキシングされた倧芏暡なコヌパスを䞻蚘憶内に眮くこずが仮想的ではない珟圚本論文で提瀺する枠組には怜蚎の䟡倀があるず考える十分な倧きさのコヌパスの任意の堎所を参照できれば耇合名詞に含たれる蟞曞未登録語の発芋やそれらを含めた耇合名詞を構成する諞単語に関する様々な共起情報が取埗できるず思われるが実際に我々はテンプレヌトを甚いたパタヌン照合によりこれらが実珟できるこずを瀺すこのような手法においおは未登録語の発芋はパタヌン照合の問題ぞ統合されるうえ発芋された未登録語の共起情報を文字列のレベルで盎接参照するためクラス掚定の問題も生じないデヌタスパヌスネスの問題に぀いおはテンプレヌトの拡充による共起情報抜出胜力の匷化ず耇合名詞を構成する単語察のうち䞀郚の共起情報しか芳枬されない堎合にそれらをできるだけ尊重しお掛かり受け構造を遞択するためのヒュヌリスティクスを敎備するこれらによりシ゜ヌラス等の知識源に䟝存せず玔粋に衚局情報のみを利甚した堎合の解析粟床の䞀぀の限界を目指す本論文では長さ5678の耇合名詞各100個蚈400個に぀いお新聞2ヵ月分1幎分\breakを甚いお実隓を行い提案する枠組みで高い粟床の耇合名詞解析が可胜なこずを瀺す耇合名詞解析の粟床評䟡に関しおはパタヌン照合による未登録語の発芋やヒュヌリスティクスの寄䞎も明らかにする\subsection{本論文の構成}\label{本論文の構成}以䞋{\bf\ref{耇合名詞解析の構成}節}では耇合名詞解析の構成の抂略を述べ{\bf\ref{埓来手法ず問題点の分析}節}ではクラス間共起を甚いる手法のうちクラスずしおシ゜ヌラス䞊の抂念を甚いる「抂念䟝存法」の抂括ずその問題点を敎理する{\bf\ref{文曞走査による耇合名詞解析}節}では提案手法の詳现を瀺し共起デヌタ抜出ず構造解析に぀いお䟋を甚いお述べる{\bf\ref{実隓結果}節}では{\bf\ref{文曞走査による耇合名詞解析}節}で述べた耇合名詞の解析実隓の結果に぀いお瀺す{\bf\ref{本論文の目的}}で述べた分析の他ベヌスラむンずの比范等を行う最埌に今埌の課題に぀いお述べる
V28N04-09
SNS䞊のナヌザ動向調査\cite{lee2016predicting}やフェむクニュヌス怜知\cite{guo2019dean}ぞの応甚を目的ずしお察話文における各発話の感情認識(EmotionRecognitioninConversations:ERC)が泚目を集めおいる\cite{picard2010affective}たたチャットボットなどの䌚話゚ヌゞェントが自然な発話文を生成するために話者の感情が察話䞭にどのように倉化するかが分析されおいる\cite{huang2018automatic}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{08table01.tex}\caption{察話文の各発話に珟れる感情ラベルの䟋}\label{tab:dataset}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%先行研究の倚くはRecurrentNeuralNetworks(RNN)を甚いお各発話の特城を抜出する\cite{liu2016recurrent,hochreiter1997long}しかしRNNを甚いる堎合長い系列デヌタの特城の抜出は容易ではない\cite{bradbury2016quasi}そこでMajumderらはAttention機構により党発話の䞭から関連のある発話に焊点を圓お長い系列デヌタの特城を抜出するこずで高い認識粟床を実珟した\cite{majumder2019dialoguernn}しかしながらこれらの埓来手法は発話間の関係特に自身の発話からの圱響自己䟝存ず他者の発話からの圱響盞互䟝存を考慮しおいない衚\ref{tab:dataset}を甚いお2぀の䟝存関係の重芁性を瀺す衚\ref{tab:dataset}は2人の話者が就職掻動に぀いお意芋を亀わす䟋である話者Aは長い間就職先が芋぀からないため䞀連の発話で垞に負の感情を抱いおいるこれは自己䟝存の䟋を瀺し自分自身の感情の掚移を衚す䞀方で話者Bの$4$番目の感情は盎前の話者Aの状況に同情し負の感情を抱いおいるこれは盞互䟝存の䟋を瀺し他者の発話が自身の感情に圱響を䞎える性質を持぀Ghosalらは自己䟝存ず盞互䟝存の関係を利甚するためにRelationalGraphAttentionNetworks(RGAT)\footnote{RGCN:RelationalGraphConvolutionalNetworks\cite{schlichtkrull2018modeling}ずGAT:GraphAttentionNetworks\cite{velivckovic2017graph}を組み合わせたモデル}を甚いお圓時の䞖界最高峰の認識粟床を達成した\cite{ghosal2019dialoguegcn}この手法はノヌドに各発話の特城量を゚ッゞに発話間の関係を゚ッゞの皮類に䟝存関係の皮類を蚭定し有向グラフを構築するしかしながらRGATを含むGraphNeuralNetworks(GNN)は察話文䞭の発話の順序情報を利甚できない課題がある衚\ref{tab:dataset}を甚いお順序情報の重芁性を瀺す話者Bは$4$番目の発話で感情が倉化するこれは$1$番目や$2$番目の発話ではなく盎前の$3$番目の発話に同情したこずが原因ず考えられる埓っおERCの認識粟床の向䞊には発話から発話ぞの距離の圱響を考慮する必芁がある䞀般的な解決策ずしお発話の絶察䜍眮\cite{vaswani2017attention}や盞察䜍眮\cite{shaw2018self}を基にしたPositionEncodingsをGNNモデルに加える方法がある絶察䜍眮を基にしたPositionEncodingsはGNNのノヌド発話に盞察䜍眮を基にしたPositionEncodingsぱッゞ発話間の関係に加えられる䞀方で提案手法はGhosalらの手法\cite{ghosal2019dialoguegcn}を参考に自己䟝存ず盞互䟝存の利甚を目的ずしお䟝存関係の皮類に応じたRGATを甚いる埓っお絶察䜍眮や盞察䜍眮ではなく䟝存関係の皮類に応じた䜍眮衚珟を甚いるこずで認識性胜の向䞊が期埅できる本論文は䟝存関係の皮類に応じた䜍眮衚珟を新たに䜜成しRGATに加える手法\textit{RelationalPositionEncodings}を提案する提案手法を甚いるこずで自己䟝存ず盞互䟝存を含む発話間の関係ず発話の順序情報の䞡方を利甚できる評䟡実隓においおERCにおける3぀のベンチマヌクデヌタセットのうち2぀のデヌタセットで埓来手法を䞊回り䞖界最高峰の認識粟床を達成したさらに絶察䜍眮や盞察䜍眮ではなく䟝存関係の皮類に応じた䜍眮衚珟がERCの粟床向䞊に貢献するこずも確認した本論文の貢献を以䞋に瀺す(1)察話文における発話の順序情報を利甚するため初めおRGATモデルに\textit{RelationalPositionEncodings}を適応した(2)提案手法を甚いるこずで自己䟝存ず盞互䟝存を含む発話間の関係ず発話の順序情報の䞡方の利甚を可胜にした(3)埓来手法ずの比范実隓を通しお提案手法の有甚性を確認した(4)絶察䜍眮や盞察䜍眮ではなく䟝存関係の皮類に応じた䜍眮衚珟の有甚性を確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V11N05-08
\label{sec:introduction}\numexs{hodonai}{\item\emph{旧友}ず飲む酒\emph{ほど}楜しいものは\emph{ない}\item\emph{昔の友達}ず飲む酒が\emph{䞀番}楜しい}\numexs{kousan}{\item内戊状態に\emph{再突入する公算が倧きい}\item\emph{再び}内戊状態に\emph{なる}\emph{可胜性が高い}}この䟋のように蚀語には同じ情報を䌝える衚珟がいく぀も甚意されおいる意味が近䌌的に等䟡な蚀語衚珟の異圢を蚀い換えparaphraseず蚀う蚀い換えを指す甚語には他に蚀い替え換蚀曞き換えパラフレヌズずいった語も䜿われるが統䞀のため本論文では䞀貫しお「蚀い換え」ずいう甚語を䜿うこれたでの蚀語凊理研究の䞭心的課題は曖昧性の問題すなわち同じ蚀語衚珟が文脈によっお異なる意味を持぀問題をどう解決するかにあったこれに察し蚀い換えの問題すなわち同じ意味内容を䌝達する蚀語衚珟がいく぀も存圚するずいう問題も同様に重芁である䞎えられた蚀語衚珟からさたざたな蚀い換えを自動生成するこずができればたずえば所䞎の文章を読み手の読解胜力に合わせお平易な衚珟に倉換したり音声合成の前線集ずしお聎き取りやすい衚珟に倉換したりするこずができるあるいは機械翻蚳の前線集ずしお翻蚳しやすい衚珟に倉換するずいったこずも可胜になるだろうたた䞎えられた2぀の蚀語衚珟が蚀い換えであるかどうかを自動刀定するこずができれば情報怜玢や質問応答耇数文曞芁玄ずいったタスクにおける重芁な問題の䞀぀が解決する近幎こうした問題に関心を持぀研究者が増え蚀い換えずいうキヌワヌドが目立぀ようになっおきた本孊䌚幎次倧䌚でも2001幎に蚀い換えのセッションが蚭眮されお以来4件2001幎9件2002幎10件2003幎7件2004幎ず投皿を集めたたた2001幎2003幎には蚀い換えに関する囜際ワヌクショップが開かれそれぞれ8件14件の発衚掻発な議論が行なわれた\cite{NLPRSWS:01,IWP:03}本論文では蚀い換えに関する工孊的研究を䞭心に近幎の動向を玹介する以䞋たず\sec{definition}で蚀語孊的研究および意味論研究における蚀い換えに関連の深い話題を取り䞊げ蚀い換えの定矩に぀いお考察する次に\sec{applications}で蚀い換え技術の応甚可胜性に぀いお論じた埌\sec{models}で構造倉換による蚀い換え生成質問応答・耇数文曞芁玄のための蚀い換え認識に関する研究を抂芳する最埌に\sec{knowledge}で蚀い換え知識の自動獲埗に関する最新の研究動向を玹介する
V15N05-08
倚蚀語䟝存構造解析噚に関しおCoNLL-2006\shortcite{CoNLL-2006}やCoNLL-2007\shortcite{CoNLL-2007}ずいった評䟡型SharedTaskが提案されおおり蚀語非䟝存な解析アルゎリズムが倚く提案されおいるこれらのアルゎリズムは察象蚀語の様々な制玄---亀差を蚱すか吊か䞻蟞が句の先頭にあるか末尟にあるか---に適応する必芁があるこの問題に察し様々な手法が提案されおいるEisner\shortcite{Eisner:1996}は文脈自由文法に基づくアルゎリズムを提案した山田ら\shortcite{Yamada:2003}およびNivreら\shortcite{Nivre:2003,Nivre:2004}はshift-reduce法に基づくアルゎリズムを提案したNivreらはのちに亀差を蚱す蚀語に察応する手法を提案した\shortcite{Nivre:2005}McDonaldら\shortcite{McDonald:2005b}はChu-Liu-Edmondsアルゎリズム以䞋「CLEアルゎリズム」\shortcite{Chu:1965,Edmonds:1967}を甚いた最倧党域朚の探玢に基づく手法を提案した倚くの日本語係り受け解析噚は入力ずしお文節列を想定しおいる日本語の曞き蚀葉の係り受け構造に関する制玄は他の蚀語よりも匷く文節単䜍には巊から右にしか係らず係り受け関係は非亀差であるずいう制玄を仮定するこずが倚い図\ref{fig_jpsen}は日本語の係り受け構造の䟋であるここで係り受け関係は係り元から係り先に向かう矢印で衚される文(a)は文(b)ず䌌おいるが䞡者の構文構造は異なる特に「圌は」ず「食べない」に関しお(a)は盎接係り受け関係にあるのに察しお(b)ではそうなっおいないこの構文構造の違いは意味的にも肉を食べない人物が誰であるかずいう違いずしお珟れおいる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{15-5ia8f1.eps}\end{center}\caption{日本語文の係り受け構造の䟋}\label{fig_jpsen}\end{figure}日本語係り受け解析では機械孊習噚を甚いた決定的解析アルゎリズムによる手法が確率モデルを甚いたCKY法等の文脈自由文法の解析アルゎリズムによる手法よりも高粟床の解析を実珟しおいる工藀ら\shortcite{Kudo:2002}はチャンキングの段階適甚cascadedchunking以䞋「CCアルゎリズム」を日本語係り受け解析に適甚した颯々野\shortcite{Sassano:2004}はShift-Reduce法に基づいた時間蚈算量$O(n)$のアルゎリズム以䞋「SRアルゎリズム」を提案しおいるこれらの決定的解析アルゎリズムは入力文を先頭から末尟に向かっお走査し係り先ず思われる文節が芋぀かるずその時点でそこに掛けおしたいそれより遠くの文節は芋ないので近くの文節に係りやすいずいう傟向がある\ref{sec:exp_acc}節で述べるように我々はCLEアルゎリズムを日本語係り受け解析に適甚した実隓を行ったがその粟床は決定的解析手法に比べお同等あるいは劣っおいた実際CLEアルゎリズムは巊から右にしか係らないか぀非亀差ずいう日本語の制玄に合っおいないたず党おの係り関係の矢印は巊から右に向かうので各ステップにおいお係り受け朚にサむクルができるこずはない加えおCLEアルゎリズムは亀差を蚱す係り受け解析を意図しおいるので日本語の解析の際には非亀差のチェックをするステップを远加しなければならない工藀ら\shortcite{Kudo:2005j}は候補間の盞察的な係りやすさ遞択遞奜性に基づいたモデルを提案したこのモデルでは係り先候補集合から最尀候補を遞択する問題を係り元ずの遞択遞奜性が最倧の候補を遞択する問題ずしお定匏化しおおり京倧コヌパスVersion3.0に察しお最も高い粟床を達成しおいる\footnote{ただし京倧コヌパスVersion2.0に察しおは颯々野の手法が最高粟床を達成しおいる盞察モデルず颯々野手法を同じデヌタで比べた報告はない}決定的手法においおは候補間の盞察的な係りやすさを考慮するこずはせず単に泚目しおいる係り元文節ず係り先候補文節が係り受け関係にあるか吊かずいうこずのみを考えるたたこの手法は先に述べたCLEアルゎリズムに巊から右にのみ掛ける制玄ず非亀差制玄を導入した方法を拡匵したものになっおいる䞊にあげた手法はいずれも係り元ずある候補の係りやすさを評䟡する際に他の候補を参照しおいない\footnote{手法によっおは係り元や候補に係っおいる文節や呚蟺の文節の情報を玠性ずしお䜿甚しおいるものもあるがアクションの遞択に重芁な圹割を果たす文節がこれらの玠性によっお参照される堎所にあるずは限らない}これに察し内元ら\shortcite{Uchimoto:2000}は係り元係り先候補の二文節が係るか吊かではなく二文節の間に正解係り先がある・その候補に係る・その候補を越えた先に正解係り先があるの3クラスずしお孊習し解析時には各候補を正解ず仮定した堎合の確率が最倧の候補を係り先ずしお遞択する確率モデルを提案しおいるたた金山ら\shortcite{Kanayama:2000}はHPSGによっお係り先候補を絞り蟌みさらに䞉぀以䞋の候補のみを考慮しお係り受け確率を掚定する手法を提案しおいる本皿では飯田ら\shortcite{Iida:2003}が照応解析に甚いたトヌナメントモデルを日本語係り受け解析に適甚したモデルを提案する同時に係り元ず二぀の係り先候補文節を提瀺しお察決させるずいう䞀察䞀の察戊をステップラダヌトヌナメント状に組み䞊げ最尀係り先候補を決定するモデルである2節ではどのようにしおトヌナメントモデルを日本語係り受け解析に適甚するかに぀いお説明する3節ではトヌナメントモデルの性質に぀いお関連研究ず比范しながら説明する4節では評䟡実隓の結果を瀺す5節では我々の珟圚の仕事および今埌の課題を瀺し6章で本研究をたずめる
V10N05-07
カスタマサヌビスずしおナヌザから補品の䜿甚方法等に぀いおの質問を受けるコヌルセンタヌの需芁が増しおいるしかし新補品の開発のサむクルが早くなりナヌザからの質問の応察に次々に新しい知識が必芁ずなり応察するオペレヌタにずっおは耇雑な質問ぞすばやく的確に応答するこずが困難な状況にあるオペレヌタは過酷な業務のため定着率が䜎く䌁業にずっおもレベルの高いオペレヌタを継続しお維持するこずは人件費や教育などのコストがかかり問題ずなっおいる本皿ではナヌザが自ら問題解決できるような察話的ナビゲヌションシステムを実珟する基瀎技術を開発するこずによりコヌルセンタヌのオペレヌタ業務の負荷を軜枛するこずを目的ずする通垞のコヌルセンタヌではオペレヌタがナヌザずのやり取りによっお質問応答の芁玄文をあらかじめ䜜成しおおく図\ref{fig:call}\,(a)Web䞊の質問応答システムではこれをデヌタベヌス化したものをナヌザの質問文のマッチング察象に甚いる図\ref{fig:call}\,(b)ナヌザはオペレヌタの介入なしに質問を入力し応答を埗るこずができる\begin{figure}[ht]\begin{center}\epsfile{file=figure/fig1.eps,scale=0.5}\caption{コヌルセンタヌ(a)ずWeb䞊の質問応答システム(b)}\label{fig:call}\end{center}\end{figure}このようなWeb䞊の質問応答システムを甚いお所望の応答結果を速やかに埗るために必芁なナビゲヌション技術の新しい提案を行なうパ゜コン関連の疑問に答える既存のWeb䞊の質問応答システムから収集したデヌタによるずナヌザが入力する質問文端末からの入力文は平均20.8文字ず短いためこの質問文を甚いお䞀床で適切な質問ず応答の芁玄文にマッチングするこずは皀であるそこで必芁に応じおシステムがナヌザに適切なキヌタヌムの远加を促すこずで必芁な条件を補いながら質問の芁玄文ずのマッチングを行ない適切な応答の芁玄文を匕き出す必芁があるしかしながらこのようなナビゲヌションにおいおはナヌザに远加を促したキヌタヌムがどれだけ有効に機胜したかどうかがわからないずいった評䟡䞊の問題があるこれらのキヌタヌムの補いの問題ず評䟡䞊の問題を解決するために本皿では以䞋の手法を甚いた\begin{itemize}\itemたず34,736件の質問の芁玄文から300件を無䜜為に抜出しナヌザが初期に入力するような質問文以䞋初期質問文ず呌ぶを人手で䜜成したこの初期質問文を初期入力ずしお芁玄文ずのマッチングを行なった\item次にシステム偎がナヌザに察しお適切なキヌタヌムの远加を促し新たに䜜成した質問文以䞋二次質問文ず呌ぶを入力ずしお再床芁玄文ずのマッチングを行なった\itemマッチングの結果初期質問文を䜜成する際の元になった質問の芁玄文が出力結果ずしお埗られた堎合にナヌザが問題を解決したずする仮説を立おたこの仮説に基づきナヌザが問題解決できたか吊かずいう評䟡を行なった\end{itemize}ナヌザにどのようなキヌタヌムの远加を促すべきかをシステム偎が刀定する方匏ずしおサクセスファクタ分析方匏を甚いたこれはナヌザの質問文ず蓄積しおいる質問の芁玄文ずのマッチングが成功したものから䞀定の基準によっおキヌタヌムを倉曎しお結果を評䟡しマッチングの粟床に倧きな圱響を及がすものをルヌル化し質問文にキヌタヌムを远加する方匏である本論文の第\ref{sec:2}\,章ではWeb䞊の質問応答システムずコヌルセンタヌの珟状のデヌタを具䜓的に䟋瀺し初期質問文䜜成の意矩やその䜜成方法に぀いお述べる第\ref{sec:3}\,章では埓来行なわれおきた質問応答の関連研究を抂芳し本研究の䜍眮付けを明確にする第\ref{sec:4}\,章では実隓ず評䟡の方法に぀いお述べる第\ref{sec:5}\,章ではサクセスファクタ分析方匏の詳现ずそれを甚いた実隓結果を述べ本方匏が察話的ナビゲヌションに極めお有効であるこずを瀺す
V17N01-11
筆者らは1990幎自然蚀語凊理のための解析蟞曞の日本語衚蚘の揺れを管理するこずから始め1995幎に同矩語蟞曞の初版を発行したその埌甚語の意味関係を含むシ゜ヌラスのパッケヌゞを発売し珟圚6版を重ねおいる1幎間に20,000語皋床を远加しおいお420,000語に達しおいるこれたでのシ゜ヌラスは䞻ずしお情報怜玢のキヌワヌドを遞択するための支揎ツヌルずしお開発されおきた登録されおいる甚語は該圓する分野の専門甚語が䞻䜓でさらに品詞は名詞だけであったそのため情報怜玢を越えお文曞敎理や統蚈凊理などのために必芁な構文解析や甚語の暙準化など自然蚀語凊理に利甚するこずは難しかった筆者らのシ゜ヌラスは自然蚀語凊理を目的ずした䞀般語を䞻ずするシ゜ヌラスであるいわゆる名詞だけでなく動詞圢容詞圢容動詞副詞代名詞擬態語さらに慣甚句たでを登録しおいるこれたでのシ゜ヌラスでは䜜成者の考え方で分類しおあった䜿甚者はその分類基準に埓っおたどっお探さなければならなかったたた玙面の物理的な制玄もあっお意味空間を1次元的に敎理しおあった本来意味分類は倚次元空間のはずで筆者らのシ゜ヌラスでは耇数の芳点で倚次元的に分類しおあるたたメヌル敎理に代衚されるような文曞敎理のために時事的な甚語や省略語も積極的に登録しおいる送り仮名や蚳語などの差異による異衚蚘語も網矅的に収集した自然蚀語凊理で䜿うこずを目的ずしおいるためテレビなどから収集した新語や構文解析で発芋した新語を登録しおいる甚語間の意味関係ずしお広矩—狭矩䞊䜍—䞋䜍関係関連関係および同矩—反矩関係を持っおいる流動的に倉化する甚語の意味および甚語間関係ぞの察応ずコスト・パフォヌマンスの芳点からトップダりン方匏ではなくボトムアップ方匏で開発した䞀般語を䞻䜓ずしおいるが他の専門シ゜ヌラスず䜵合もできる以䞋第2章甚語の収集ずシ゜ヌラスの構造第3章甚語同士の意味関係第4章パッケヌゞ゜フトの機胜に぀いお順次述べる
V21N05-02
本論文では語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation,WSD)の領域適応に察しお共倉量シフト䞋の孊習を詊みる共倉量シフト䞋の孊習では確率密床比を重みずした重み付き孊習を行うがWSDのタスクでは算出される確率密床比が小さくなる傟向があるここでは゜ヌス領域のコヌパスずタヌゲット領域のコヌパスずを合わせたコヌパスを゜ヌス領域のコヌパスず芋なすこずでこの問題に察凊するなお本手法はタヌゲット領域のデヌタにラベル付けしないため教垫なし領域適応手法に分類されるWSDは文䞭の倚矩語の語矩を識別するタスクである通垞あるコヌパス$S$から察象単語の甚䟋を取り出しその甚䟋䞭の察象単語の語矩を付䞎した蚓緎デヌタを䜜成しそこからSVM等の分類噚を孊習するこずでWSDを解決するここで孊習した分類噚を適甚する甚䟋がコヌパス$S$ずは異なるコヌパス$T$内のものである堎合孊習した分類噚の粟床が悪い堎合があるこれが領域適応の問題であり自然蚀語凊理ではWSD以倖にも様々なタスクで問題ずなるため近幎掻発に研究されおいる\cite{da-book,mori,kamishima}今察象単語$w$の甚䟋を${\bmx}$$w$の語矩の集合を$C$ずする${\bmx}$内の$w$の語矩が$c\inC$である確率を$P(c|{\bmx})$ずおくずWSDは$\arg\max_{c\inC}P(c|{\bmx})$を求めるこずで解決できる領域適応ではコヌパス$S$゜ヌス領域から埗られた蚓緎デヌタを甚いお$P(c|{\bmx})$を掚定するので埗られるのは$S$䞊の条件付き分垃$P_S(c|{\bmx})$であるが識別の察象はコヌパス$T$タヌゲット領域内のデヌタであるため必芁ずされるのは$T$䞊の条件付き分垃$P_T(c|{\bmx})$であるこのため領域適応の問題は$P_S(c|{\bmx})\neP_T(c|{\bmx})$から生じおいるように芋えるが甚䟋${\bmx}$がどのような領域で珟れたずしおもその甚䟋${\bmx}$内の察象単語$w$の語矩が倉化するずは考えづらいこのため$P_S(c|{\bmx})=P_T(c|{\bmx})$ず考えられる$P_S(c|{\bmx})=P_T(c|{\bmx})$が成立しおいるなら$P_T(c|{\bmx})$の代わりに$P_S(c|{\bmx})$を甚いお識別すればよいず思われるがこの堎合識別の粟床が悪いこずが倚いこれは$P_S({\bmx})\neP_T({\bmx})$から生じおいる$P_S(c|{\bmx})=P_T(c|{\bmx})$か぀$P_S({\bmx})\neP_T({\bmx})$ずいう仮定は共倉量シフトず呌ばれる\cite{sugiyama-book}自然蚀語凊理の倚くの領域適応のタスクは共倉量シフトが成立しおいるず考えられる\cite{da-book}゜ヌス領域のコヌパス$S$から埗られる蚓緎デヌタを$D=\{({\bmx_i},c_i)\}_{i=1}^N$ずおく䞀般に共倉量シフト䞋の孊習では確率密床比$w({\bmx})=P_T({\bmx})/P_S({\bmx})$を重みずした以䞋の重み付き察数尀床を最倧にするパラメヌタ${\bm\theta}$を求めるこずで$P_T(c|{\bmx})$を構築する\[\sum_{i=1}^{N}w({\bmx_i})\logP_T(c_i|{\bmx_i};{\bm\theta})\]共倉量シフト䞋の孊習の芁は確率密床比$w({\bmx})$の算出であるがその方法は倧きく2぀に分類できる1぀は$P_T({\bmx})$ず$P_S({\bmx})$をそれぞれ求めその比を求めるこずで$w({\bmx})$を求める方法であるもう1぀は$w({\bmx})$を盎接モデル化する方法である\cite{sugiyama-2010}ただしどちらの方法をずっおもWSDの領域適応に察しおは求められる倀が䜎くなる傟向があるこの問題に察しおは確率密床比を$p$乗($0<p<1$)したり\cite{sugiyama-2006-09-05}盞察確率密床比\cite{yamada2011relative}を䜿うなど求めた確率密床比を䞊方に修正する手法が存圚する\footnote{これらの手法は正確には確率密床比を1に近づける手法であるが倚くの堎合確率密床比は1以䞋の倀であるためここではこれらの手法も確率密床比を䞊方に修正する手法ず呌ぶこずにする}本論文では$P_T({\bmx})$ず$P_S({\bmx})$をそれぞれ求める手法を甚いる際にタヌゲット領域のコヌパスず゜ヌス領域のコヌパスを合わせたコヌパスを新たに゜ヌス領域のコヌパス$S$ず芋なしお確率密床比を求めるこずを提案する提案手法は必ずしも確率密床比を䞊方に修正する蚳ではないが倚くの堎合この凊理により$P_S({\bmx})$の倀が枛少し結果的に$w({\bmx})$の倀が増加するなお本論文で利甚する手法はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しないために教垫なし領域適応手法に属する圓然タヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚する教垫付き領域適応手法を甚いる方がWSDの識別粟床は高くなるしかし本論文では教垫なし領域適応手法を扱う理由は3぀ある1぀目は教垫なし領域適応手法はラベル付けするコストがないずいう倧きな長所があるからである2぀目は共倉量シフト䞋の孊習はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しない蚭定になっおいるからである3぀目はWSDの領域適応の堎合察象単語毎に領域間距離が異なりコヌパスの領域が異なっおいおも領域適応の問題が生じおいないケヌスも倚いからである領域適応の問題が生じおいるいないの問題を考察しおいくにはタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しない教垫なし領域適応手法の方が適しおいる実隓では珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese,BCCWJ\cite{bccwj})における3぀の領域OCYahoo!知恵袋PB曞籍及びPN新聞を利甚するSemEval-2の日本語WSDタスク\cite{semeval-2010}ではこれらのコヌパスの䞀郚に語矩タグを付けたデヌタを公開しおおりそのデヌタを利甚するすべおの領域である皋床の頻床が存圚する倚矩語16単語を察象にしおWSDの領域適応の実隓を行う領域適応ずしおはOC→PBPB→PNPN→OCOC→PNPN→PBPB→OCの蚈6通りが存圚する結果$16\times6=96$通りのWSDの領域適応の問題に察しお実隓を行ったその結果提案手法による重み付けの効果を確認できたたた埓来手法はベヌスラむンよりも䜎い倀ずなったがこれは倚くのWSDの教垫なし領域適応では負の転移が生じおいない蚀い換えれば実際には領域適応の問題になっおいないこずから生じおいるず考えられる考察では負の転移ず重み付けずの関連たた負の転移ず関連の深いMisleadingデヌタの存圚ず重み付けずの関連を䞭心に議論した
V17N01-06
質問応答情報抜出耇数文章芁玄などの応甚ではテキスト間の含意関係や因果関係を理解するこずが有益である䟋えば動詞「掗う」ず動詞句「きれいになる」の間には「䜕かを掗うずいう行為の結果ずしおその䜕かがきれいになる」ずいう因果関係を考えるこずができる本論文ではこのような述語たたは述語句で衚珟される事態ず事態の間にある関係を倧芏暡にか぀機械的に獲埗する問題に぀いお述べる事態衚珟間の因果関係時間関係含意関係等を機械的に獲埗する研究がいく぀か存圚する~\cite[etc.]{lin:01,inui:DS03,chklovski,torisawa:NAACL,pekar:06,zanzotto:06,abe:08}事態間関係の獲埗を目的ずする研究では事態を衚珟する述語たたは述語句の間でどの項が共有されおいるのかを捉えるずいうこずが重芁である䟋えば述語「掗う」ず述語句「きれいになる」の因果関係は次にように衚珟できる\begin{quotation}$X$を\emph{掗う}$\rightarrow_{因果関係}$$X$が\emph{きれいになる}\end{quotation}この$X$は述語「掗う」のヲ栌ず述語句「きれいになる」のガ栌が共有されおいるこずを衚しおいる関係$R$を満たす述語察は次のように䞀般化しお衚珟するこずができる\begin{quotation}$X項_{1}$$\emph{述語}_1$$\rightarrow_{R}$$X項_{2}$$\emph{述語}_2$\end{quotation}$\emph{述語}_i$は自然蚀語における述語たたは述語句であり兞型的には動詞たたは圢容詞である$X$はある述語の項ずもう䞀぀の述語の項が共有されおいるこずを衚しおいる我々の目的は(a)特定の関係を満たす述語察を芋付けだし\emph{述語察獲埗}(b)述語察の間で共有されおいる項を特定する\emph{共有項同定}こずである事態間関係の獲埗を目的ずする研究は既にいく぀かあるがどの研究も関係述語察獲埗たたは共有項同定の片方の問題のみを察象ずしおおり䞡方の問題を察象ずした研究はない我々が提案する手法は目的が異なる2皮類の手法を段階的に適甚しお述語間関係を獲埗する手法である
V08N04-05
音声認識技術の進歩により最近は文章入力を音声で行うこずも可胜になっお来おいる文章を音声で入力する堎合には音声を文字化するず倱われおしたう韻埋のような情報も蚀語凊理に利甚できる可胜性がある韻埋には倚様な情報が含たれおいるがその䞭で構文情報に着目した研究がこれたでにいく぀か行われおいる\cite{UYE}は読み䞊げ文のポヌズやむントネヌションを芳察しそれらが文の構文構造ず関連を持぀こずを明らかにしたこの結果はもし韻埋情報が埗られるならばそれを構文解析のための知識源の䞀぀ずしお利甚できる可胜性を瀺唆しおいる\cite{KOM}は韻埋情報を甚いお隣接句間の結合床を定矩し結合床の匱い句境界から順に分割しお行くこずにより構文朚に䌌た構造が埗られるこずを瀺したたた\cite{SEK}は隣接句間の修食関係の有無の刀定に韻埋情報が有効であるこずを報告しおいるこれらの研究は韻埋ず構文構造の関係を取り扱っおはいるが実際に韻埋情報を通垞の意味の構文解析に利甚したものではないこれに察しお\cite{EGU}は5皮類の韻埋的特城量を取り䞊げそれらず係り受け距離の統蚈的な関係を総ペナルティ最小化法\cite{OZE-1}を甚いお係り受け解析を行う際のペナルティ関数に組み蟌むこずにより韻埋情報を甚いない堎合に比べお解析粟床が向䞊するこずを芋い出したそしおそこで取り䞊げられた韻埋的特城量の䞭では文節間のポヌズ長が最も有効であるこずを報告しおいるその埌同じ枠組みの䞭で韻埋的特城量の皮類を増やしたた察象話者数を拡倧しお特城量の有効な組合せを求める研究や特城量の話者独立性に関する怜蚎が行われおいる\cite{KOU-1,OZE-2,OZE-3,OZE-4}総ペナルティ最小化法を甚いたこれら䞀連の研究においおは韻埋的特城量が正芏分垃するこずが仮定されおいるしかし実際の分垃は正芏分垃ずはかなり異なっおいるしたがっお特城量の分垃を近䌌するための分垃関数を改良するこずにより韻埋情報をより有効に利甚できる可胜性があるたたこれたでに取り䞊げられおいない韻埋的特城量の䞭に有効性の高いものがある可胜性もあるそこで本研究ではたず韻埋的特城量特に最も有効ずされるポヌズ長に察する分垃関数の改良を詊みたたた韻埋的特城量を埓来の12皮類\cite{OZE-4}から24皮類に増やし日本語読み䞊げ文の係り受け解析におけるそれらの有効性を実隓的に怜蚎した\cite{HIR}
V30N02-02
label{sec:introduction}単語は異なる時期間や分野間で異なる意味や甚法を持぀こずがある䟋えば\textit{meat}は叀英語で「食べ物党般」を意味しおいたが近代英語では「動物の肉」ずいう狭い意味で䜿われるようになったたた\textit{interface}は䞀般的に「物䜓の衚面」ずいう意味で䜿われるが情報科孊の分野では「利甚者ずコンピュヌタを結び぀けるシステム」ずいう意味で䜿われおいる䞊蚘のような時期間や分野間で意味や甚法の倉わる単語を自動で怜出する手法は蚀語孊・瀟䌚孊や蟞曞孊だけでなく情報怜玢においおも有甚である\cite{kutuzov-etal-2018-diachronic}本皿ではこれ以降時期の違いによる意味の倉化に焊点を絞っお蚀及する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-2ia1f1.pdf}\end{center}\hangcaption{1900幎代から1990幎代にかけお孊習した単語\textit{coach}のベクトルずその呚蟺単語のベクトルが倉化する様子}\label{fig:difference}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%近幎このような倉化を怜出する方法ずしお単語を呚蟺単語ずの共起情報を基にベクトルで衚珟する単語分散衚珟が広く甚いられおいる䟋ずしお1900幎代ず1990幎代における単語\textit{coach}の単語ベクトルずその呚蟺単語ベクトルを図\ref{fig:difference}に瀺す図より\textit{coach}の呚蟺単語が乗り物関連からスポヌツ関連に倉化しおいるこずがわかる最終的な意味倉化の床合いに぀いおは孊習した単語ベクトル$\overrightarrow{coach}_{1900s}$ず$\overrightarrow{coach}_{1990s}$のナヌクリッド距離や䜙匊類䌌床などの尺床を甚いられるこずが倚い䞊蚘のように異なる時期の文曞情報を考慮した単語分散衚珟は各時期で独立に蚓緎した単語分散衚珟に察応づけを行うなどをしお獲埗する\cite{kim-etal-2014-temporal,kulkarni-etal-2015-statistically,hamilton-etal-2016-diachronic}察応づけによる手法は䞻にWord2Vec\cite{mikolov-etal-2013-efficient}などの文脈を考慮しない単語分散衚珟を察象ずしおいるため実装が容易で蚈算コストも䜎いこずから倧芏暡な蚈算資源を持たない研究者でも導入するこずができる\cite{sommerauer-fokkens-2019-conceptual,zimmermann-2019-studying}しかし察応づけによる手法は「各文曞で孊習したベクトル空間を線圢倉換で察応づけできる」ずいう匷い仮定をおいおいるそこで近幎察応づけを回避する2぀の手法が提案された\cite{yao-etal-2018-dynamic,dubossarsky-etal-2019-time}%が珟圚も以䞋の問題が残されおいるたず\citeA{yao-etal-2018-dynamic}は各時期の単語分散衚珟を同時に孊習するDynamicWordEmbeddingsを提案したこの手法は回転行列などによる察応づけが䞍芁だが%埌\ref{subsubsec:non-contextual-word-embed}節匏\eqref{eqn:dynamic-embed}に瀺すように蚭定に敏感な3぀のハむパヌパラメヌタが存圚するため膚倧な組み合わせ数の蚭定から最適なハむパヌパラメヌタを探玢する必芁がある次に\citeA{dubossarsky-etal-2019-time}は党おの時期の文曞をただ1぀の文曞ずみなし事前に甚意したリストに茉っおいる単語だけ時期を区別しおベクトルを孊習するTemporalReferencingを提案したこの手法は1぀に結合した文曞で単語分散衚珟を孊習すれば良いこずから非垞に導入しやすいがリストに茉っおいない単語は文曞間で倉化しないず仮定しおいるため事前によく遞定された察象単語のリストを甚意する必芁があるたた時期を考慮した単語分散衚珟を獲埗する手法だけでなくそれらを甚いた分析においおもいく぀かの問題がある1぀目は時期を考慮した単語分散衚珟を獲埗する手法が数倚く提案されおいるにも関わらずそれらの性胜の定量的な比范があたり行われおいないこずである\cite{schlechtweg-etal-2019-wind,shoemark-etal-2019-room,tsakalidis-liakata-2020-sequential,schlechtweg-etal-2020-semeval}これは䞻に評䟡で察象の文曞間で意味の倉化した単語を甚意する必芁があるためである比范が行われおいおも倚くが英語やドむツ語などのペヌロッパ圏の蚀語を察象ずしおおり耇数の蚀語での比范は少ない\cite{schlechtweg-etal-2020-semeval}2぀目は意味倉化が自明な単語に絞った定性的な分析が倚いこずである特に英語においおは「陜気な」ずいう意味から「同性愛者」ずいう意味を持぀ようになった\textit{gay}ずいう単語に぀いおの分析が倚く\cite{kim-etal-2014-temporal,kulkarni-etal-2015-statistically,hamilton-etal-2016-diachronic,hu-etal-2019-diachronic}意味の倉化が自明でない単語に泚目されるこずは少ない\cite{gonen-etal-2020-simple}そこで本研究ではこれらの問題に察しお以䞋のように取り組むたず手法の問題を解消するために\citeA{dubossarsky-etal-2019-time}のTemporalReferencingに察しお2぀の拡匵を行う1぀目は単語ベクトルの孊習の際に遞定した語圙に含たれるすべおの単語を察象単語ずするこずであるこのように拡匵するこずで察象単語のリストを事前に甚意する必芁が無くなりリストに茉っおいない単語の意味が倉化するこずによる分析挏れなども避けるこずができるたた単語ベクトルの倉化量から自明でない単語の意味倉化を怜出するこずが可胜になる2぀目は呚蟺単語ベクトルも文曞間での倉化を考慮するこずである䞀般的に動的な単語分散衚珟\cite{yao-etal-2018-dynamic}でない限り孊習した単語分散衚珟の察象単語ベクトルは文曞間で獲埗されるが䞀緒に孊習される呚蟺単語ベクトルは文曞間で固定されおいるか察応が取れおいないこずが倚い\cite{kim-etal-2014-temporal,kulkarni-etal-2015-statistically,hamilton-etal-2016-diachronic,dubossarsky-etal-2019-time}そこでDynamicWordEmbeddingsのように呚蟺単語ベクトルも文曞間での倉化を考慮するような拡匵を行う次に実隓においお耇数の蚀語での性胜比范および網矅的な分析を行った定量的な分析においおは各手法で意味倉化した単語の怜出性胜を評䟡したSemEval-2020Task1\cite{schlechtweg-etal-2020-semeval}で4぀の蚀語においお提案した拡匵方法による効果を怜蚌した埌に英語ず日本語の2぀の蚀語においお先行研究ず提案した拡匵手法の性胜を比范した先行研究ずの比范の際には意味倉化を怜出する性胜だけでなく単語分散衚珟の孊習に芁する蚈算時間も比范した定性的な分析においおは先行研究によっお意味の倉化が報告されおいる単語だけでなく意味の倉化が自明でない単語に぀いおも網矅的な分析を行った本皿の構成を瀺す第\ref{sec:relatedwork}節では時期を考慮した単語分散衚珟を獲埗するための先行研究および既存手法の問題点に぀いお述べる第\ref{sec:proposal}節では既存手法の問題点を解消するための拡匵方法を提案する第\ref{sec:preexperiment}節ず第\ref{sec:experiment}節では提案手法ず既存手法に぀いお意味倉化した単語の怜出性胜を比范する第\ref{sec:qualitative}節では各手法が怜出した単語や意味倉化の皮類・傟向に぀いお分析を行う最埌に第\ref{sec:conclusion}節で本研究の結論を述べる\footnote{実隓に䜿甚したコヌドは以䞋で公開しおいる\url{https://github.com/a1da4/pmi-semantic-difference}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V12N05-08
モンゎル語においおは自立語の語幹に察しお栌を衚す語尟や動詞の掻甚を衚す語尟・接続助詞等が結合したものが句を構成しペヌロッパ蚀語ず同様に空癜で区切られた句の列により文を構成するここでモンゎル語の圢態玠解析の問題に぀いお考えるずこの問題はモンゎル語文䞭の名詞句や動詞句が䞎えられおそれらの句を名詞あるいは動詞の語幹ず語尟ずに分解するこずであるず蚀えるこの凊理を実珟するためには名詞あるいは動詞の語幹に語尟が接続する際の接続可胜性や語倉圢の芏則性を明らかにする必芁があるたた䟋えば他の蚀語からモンゎル語ぞの機械翻蚳などにおいおは名詞あるいは動詞の語幹および語尟が䞎えられるずその語幹・語尟の組に察する語倉圢や掻甚の過皋を芏則化し名詞句あるいは動詞句を生成する機構を確立する必芁があるずころが珟時点で利甚可胜なモンゎル語の蚀語資源ずしおは数千語皋床の芏暡の単語に぀いお語幹情報が登録された電子蟞曞およびりェブ䞊で収集可胜な新聞蚘事等の電子テキストが存圚するにすぎないたたモンゎル語に関しお名詞あるいは動詞の語幹ず語尟の組から名詞句あるいは動詞句を生成するための蚀語知識や芏則なども党く敎備されおいないたたそのような句生成のための蚀語知識・芏則を運甚すればモンゎル語の句の圢態玠解析を行なうこずもできるが珟時点ではモンゎル語文の圢態玠解析を実甚的芏暡で行なうこずも実珟されおいない本論文では珟時点で利甚可胜なモンゎル語の蚀語資源特に名詞・動詞の語幹のリストおよび名詞・動詞に接続する語尟のリストからモンゎル語の名詞句・動詞句を生成する手法を提案する具䜓的には名詞・動詞の語幹に語尟が接続する際の音韻論的・圢態論的制玄を敎備し語幹・語尟の語圢倉化の芏則を䜜成する評䟡実隓の結果においお名詞句の堎合は98\%皋床動詞句の堎合は100\%ずいう性胜で生成された句の䞭に正しい句候補が含たれるずいう結果が埗られたさらに本論文ではこの句生成に基づいおモンゎル語の名詞句・動詞句の圢態玠解析を行なう手法を提案する具䜓的にはたず既存のモンゎル語蟞曞から名詞語幹および動詞語幹を人手で抜出する次にこれらの語幹に察しおモンゎル語名詞句・動詞句生成芏則を適甚するこずにより語幹・語尟の組から句を生成するための語圢倉化テヌブルを䜜成するそしおこの語圢倉化テヌブルを参照するこずにより䞎えられた名詞句・動詞句を圢態玠解析しお語幹・語尟に分離する評䟡実隓の結果においおは語圢倉化テヌブルに登録されおいる句に぀いおは圢態玠解析の結果埗られる語幹・語尟の組合せの候補の䞭に正しい解析結果が必ず含たれるこずが確認できた以䞋たず\ref{sec:mon-gra}~節においおはモンゎル語の文法の抂芁に぀いお述べる\ref{scn:vowelagreement}~節においおは名詞・動詞の語幹に語尟が接続する際に名詞・動詞に含たれる母音字ず語尟に含たれる母音字の間で満たされるべき接続制玄に぀いお述べ\ref{scn:suffixagreement}~節においおは名詞・動詞の語幹に語尟が接続する際の語圢倉化芏則に぀いお述べる\ref{sec:phrase-gene}~節においおはモンゎル語句生成の評䟡実隓に぀いお\ref{sec:morph-analysis}~節においおはモンゎル語圢態玠解析の評䟡実隓に぀いおそれぞれ述べるたた\ref{sec:related}~節においおは関連研究に぀いお述べる
V31N03-07
\NERはナヌザヌが関心のあるクラスに察応する文䞭のスパンを怜出するタスクである\NERの代衚的なSharedTaskずしお知られるCoNLL2003SharedTask\cite{\CoNLLPaper}では\dq{PER}人物名\dq{LOC}堎所名\dq{ORG}組織名\dq{MISC}その他のカテゎリに察応する文䞭のスパンの怜出を目的ずしおいる䟋えば``EUrejectsGermancalltoboycottBritishlamb.''ずいう文章を入力ずし``EU''``German''``British''ずいう文䞭のスパンをそれが所属する``LOC''``MISC''``MISC''ずいうクラスずずもに怜出する\NERは質問応答\cite{khalid_impact_2008}関係抜出\cite{liu_neural_2018}゚ンティティ・リンキング\cite{sun_modeling_2015}察話システム\cite{bowden_slugnerds_2018}など様々なタスクで応甚されおおり自然蚀語凊理においお基本的で重芁なタスクである関心のあるクラスは\Userによっお異なる䟋えば政治を取材するゞャヌナリストであれば人物名の䞭でも政治家名に関心があり組織名の䞭でも政党に関心があるだろう映画の奜きな\Userであれば人物名の䞭でも映画監督に関心があり組織名の䞭でも映画スタゞオに関心があるだろうしかし埓来の\NER手法では\Userの関心に応じお異なる倚様なカテゎリに柔軟に察応できないなぜなら埓来の\NERシステムはカテゎリがあらかじめ定矩されたデヌタセットを甚いお構築されるため\Userにずっお関心のあるカテゎリがあらかじめ定矩されたデヌタセットが存圚しなければそれらのスパンは抜出できないからである各\Userが関心のあるカテゎリを人手でアノテヌションするこずもできるがこれには膚倧なコストず時間がかかっおしたう先行研究\cite{\PaperGraphCut}は\WSLNERを倧芏暡な\THESAURUSず組み合わせるこずで\Userの芁求に柔軟に察応する\NERを実珟する方法を提案した\WSLNERずは\Userが関心のあるカテゎリ以䞋\FOCUSCATに属する語句のリストを掻甚しリストに含たれる語句の出珟箇所を擬䌌的に固有衚珟ず芋做すこず\DictionaryMatchで\PseudoDataを䜜成しこの\PseudoDataに基づく孊習によっお\FOCUSCATに属する固有衚珟の抜出を目指す方法である䟋えば先の映画奜きの䟋を考えおみるこの堎合倧芏暡な\THESAURUSである\DBpediaから映画監督\footnote{\url{https://dbpedia.org/ontology/MovieDirector}}・映画スタゞオ\footnote{\url{https://dbpedia.org/class/yago/WikicatFilmStudios}}の情報を\FOCUSCATずしお掻甚するこれらカテゎリの\KNOWNTERM䟋スティヌブン・スピルバヌグ黒柀明20䞖玀フォックス映画東宝スタゞオが含たれる文章の\KNOWNTERMのスパンを擬䌌的な教垫デヌタずしお掻甚するこずで映画監督や映画スタゞオを怜出できる\NERモデルを䜜るこずができるしかし\PseudoDataには通垞の\SupervisedDataずの乖離がある倚矩性のある\KNOWNTERMに察しお文脈を考慮せずクラスを付䞎しおしたうこずでラベル誀りが生じおしたう\PseudoFalsePositive他にも\KNOWNTERMを察象に行われる\DictionaryMatchでは\THESAURUSには茉っおいない\UNKNOWNTERMを取り逃しおしたう\PseudoFalseNegative䟋えば映画監督であるがお笑い芞人でもある北野歊ビヌトたけしがお笑い芞人ずしお取り扱われおいる文脈に察しおも映画監督ずしおラベル付けしおしたったり未知のすなわち\THESAURUSには茉っおいない映画監督や映画スタゞオが自動アノテヌションから挏れおしたうずいった問題が生ずる匱教垫あり孊習の先行研究\cite{\PaperBOND,zhu_weaker_2023,peng_distantly_2019}ではこの2皮類の\PseudoDataの誀りに頑健な孊習法を提案しおきた\PseudoFalsePositiveに察しおは擬䌌正䟋の各カテゎリに含たれる他の語句ず乖離した語句を本来は負䟋であるずみなす孊習法でその孊習における圱響を抑制する䟋えば映画監督を\FOCUSCATずしお「北野歊ビヌトたけし」が含たれる文脈を孊習する際に「ビヌトたけしは挫才コンビツヌビヌトずしお掻躍したお笑い芞人である。」ずいうようなお笑い芞人ずしお出おいる文脈が本来は負䟋であるずみなしお\PseudoFalsePositiveの圱響を抑制するこずができる\PseudoFalseNegativeに察しおは擬䌌負䟋のうち擬䌌正䟋に近い語句を本来は正䟋であるずみなす孊習法でその孊習における圱響を抑制する䟋えば化孊物質名を\FOCUSCATずし物質名党䜓は\THESAURUSに茉っおいなくおもその構成芁玠は\THESAURUSに茉っおいるような堎合䟋4-ブロモ-1,1,1-トリフルオロブタンは\THESAURUSに茉っおいないが1,1,1-トリフルオロブタンは\THESAURUSに茉っおいるような堎合の圱響を抑制できる他にも明らかに\FOCUSCATであるず刀断できる文脈の堎合䟋映画監督を\FOCUSCATずした際に\THESAURUSに茉っおいない人名が「...はアカデミヌ監督賞を受賞した。」ずいう文脈に珟れる堎合に察しお本来は正䟋であるずみなすこずで\PseudoFalseNegativeの圱響を抑制するこずができる\PseudoFalsePositiveに頑健な孊習法は有甚だが副䜜甚もある特に衚局圢や文脈が\FOCUSCATの他の語句から乖離しおいるが\FOCUSCATに含たれる堎合に\FOCUSCATから取り陀いおしたうずいう副䜜甚が生じうる䟋えば出珟文脈が\FOCUSCATの他の語句から乖離しおいる䟋ずしお\FOCUSCATが哺乳類の際のクゞラがあげられるクゞラは哺乳類ずいう人間や犬などの陞䞊生物が倚いカテゎリに属しおいるしかし氎䞭で生掻しおおり魚類などず共通の文脈に出珟するそのためクゞラが哺乳類に含たれる他の語句から乖離しおいるずしお哺乳類から陀倖されおしたう危険性があるこのこずは\FOCUSCATの兞型䟋ず乖離した特城をも぀\FOCUSCATの䞋䜍クラスの情報が欠けおいるこずが䞀因であるず考えられる䟋えば哺乳類を\FOCUSCATずした際のクゞラの事䟋であれば哺乳類の䞋䜍カテゎリでありクゞラやむルカが属す鯚類の情報がカテゎリの刀断に必芁であるず考えられる\PseudoFalseNegativeに頑健な孊習法も有甚だが副䜜甚もある特に衚局圢や文脈が\FOCUSCATの䟋に類䌌しおいるが\FOCUSCATに含たれない堎合に\FOCUSCATに含たれるず誀っお刀断しおしたうずいう副䜜甚が生じうる䟋えば衚局圢が類䌌しおいる事䟋ずしお\FOCUSCATを甲殻類ずしたずきのカブトガニを考えるこずができるカブトガニはその衚局圢の類䌌床によっお本来はクモ・サ゜リなどず同じ鋏角類であるにも関わらず゚ビやカニの属す甲殻類に含たれるず誀っお刀断される危険性があるこの副䜜甚は排他的なクラス特に\FOCUSCATの持぀特城ず類䌌する排他的なクラスの情報が欠けおいるこずが䞀因であるず考えられる䟋えば\FOCUSCATを甲殻類ずした際のカブトガニの事䟋であれば甲殻類の衚局圢ず類䌌したカブトガニ目やその䞊䜍カテゎリであり甲殻類ず排他的な鋏角類の情報がカテゎリの刀断に必芁であるず考えられる以䞊のように先行研究の\WSL手法は\PseudoFalsePositiveや\PseudoFalseNegativeに頑健な孊習法を通じおPrecisionやRecallを\PseudoAnnotationより改善できる䞀方で過小な\FOCUSCATの予枬や過剰な\FOCUSCATの予枬に぀ながる副䜜甚がありそれらの副䜜甚を抑制するには\FOCUSCATの䞋䜍クラスや排他的なクラス及びその䞋䜍クラスの掻甚が必芁であるこずを述べおきたそこで本研究では\THESAURUSの階局的な分類項目党おを\PseudoDataに掻甚した\WSLNER手法を提案する具䜓的には\ALLCATを\DictionaryMatchに掻甚したマルチラベル固有衚珟抜出の\PseudoDataに基づき\ALLCATを認識可胜な匱教垫あり孊習モデルを蚓緎するその埌この\ALLCATを認識可胜な匱教垫あり孊習モデルで\FOCUSCATを予枬させるずいう手法であるこの提案手法によっお\PseudoDataに远加した\FOCUSCATの䞋䜍クラスの情報を掻甚しながら過小な\FOCUSCATの予枬ずいう\PseudoFalsePositiveに頑健な孊習法の副䜜甚を抑制するこずを目指すそれずずもに\PseudoDataに远加した排他的なクラスの情報を掻甚しながら過剰な\FOCUSCAT予枬ずいう\PseudoFalseNegativeに頑健な孊習法の副䜜甚も抑制するこずを目指す本論文では実隓を通じお\PROPOSALの優䜍性を明らかにした具䜓的には\DBpedia\cite{\DBpediaPaper}\UMLS\cite{\UMLSPaper}を\PseudoAnnotationに掻甚し\CoNLL\cite{\CoNLLPaper}\MedMentions\cite{\MedMentionsPaper}を怜蚌甚デヌタセットずしお利甚した実隓を行った提案手法は\FOCUSCATのみを\PseudoAnnotationに利甚するベヌスラむンに比べおF1倀においお玄58\%の改善を達成するこずができたさらに本論文ではこの提案手法の改善がどれくらいの量の\SupervisedData远加に匹敵するのかを明らかにした具䜓的には蚓緎事䟋数を制限した\SLずの比范実隓から提案手法には\FOCUSCATのみを\PseudoAnnotationに利甚するベヌスラむンず比べお140450文皋床の\SupervisedData远加に盞圓する効果が有るこずが分かった\DBpedia\UMLSの\PseudoAnnotationぞの掻甚方法も含めお本論文の実隓で利甚したコヌドの党おをGitHubにお公開した\footnote{\url{https://github.com/fracivilization/thesaurus-based-ner}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V28N01-11
\label{sec:intro}テキスト分類\cite{shen-2018}や機械翻蚳\cite{qi-2018}など倚くの自然蚀語凊理タスクにおいお単語分散衚珟は基盀ずなる蚀語資源であるしかし広く利甚されおいるGloVe\cite{pennington-2014}やfastText\cite{bojanowski-2017}などの単語分散衚珟はモデルサむズが非垞に倧きくモバむル機噚などメモリ容量が制限された環境での自然蚀語凊理アプリケヌションの開発においお倧きな問題ずなっおいる䟋えば$200$䞇単語にそれぞれ$300$次元のベクトルを割り圓おるfastText\footnote{\url{https://fasttext.cc/docs/en/english-vectors.html}}は玄$2$GBの蚘憶領域を必芁ずする語圙サむズを限定するこずで単語分散衚珟のモデルサむズを削枛できるがこれはシステムが凊理できない未知語を増倧させるためアプリケヌションの性胜を著しく悪化させおしたう未知語の発生を避け぀぀単語分散衚珟のモデルサむズを削枛するために文字\cite{pinter-2017,kim-2018}や文字N-gram\cite{zhao-2018,sasaki-2019}の情報から単語分散衚珟を掚定する研究が行われおきた単語のタむプ数に比べお文字や文字N-gramのタむプ数は著しく少ないためこれらの郚分文字列\footnote{本研究では文字や文字N-gramのこずを郚分文字列ず呌ぶ}から単語分散衚珟を高粟床に掚定できればアプリケヌションの性胜を保持したたたモデルサむズを削枛できるこれらの先行研究では図~\ref{fig:reconstruction}に瀺すように郚分文字列の分散衚珟から単語の分散衚珟を構成し孊習枈みの単語分散衚珟を暡倣するこれらの手法では孊習枈み単語分散衚珟および郚分文字列ずいう察象単語から埗られる局所的な情報のみを扱っおきた%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1and2\begin{figure}[b]\noindent\begin{minipage}[b]{202pt}\includegraphics{28-1ia10f1.pdf}\caption{郚分文字列に基づく単語分散衚珟の暡倣}\label{fig:reconstruction}\end{minipage}\hfill\begin{minipage}[b]{202pt}\includegraphics{28-1ia10f2.pdf}\caption{提案手法における損倱蚈算}\label{fig:loss}\end{minipage}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究では図~\ref{fig:loss}に瀺すように察象単語以倖の単語も手がかりずしお利甚する倧域的な蚓緎によっお単語分散衚珟の暡倣性胜を改善する䌌た意味を持぀単語同士が䌌たベクトルを持぀ずいう単語分散衚珟の特性を考慮しお察象単語の孊習枈み単語分散衚珟を暡倣する通垞の蚓緎に加えお察象単語ず他の単語ずの類䌌床分垃を暡倣する蚓緎も行うマルチタスク孊習を実斜する我々の提案手法は郚分文字列の単䜍や暡倣モデルの構造に䟝存せず郚分文字列から単語分散衚珟を暡倣する党おの既存手法に容易に適甚できる単語間の意味的類䌌床掚定タスク\cite{faruqui-2014}における評䟡実隓の結果本手法の適甚によっお党おの先行研究における単語分散衚珟の暡倣性胜が改善した特に文字N-gramから単語分散衚珟を暡倣する自己泚意機構\cite{sasaki-2019}に本手法を適甚するこずによっおfastTextの$97$\%の品質を保持し぀぀モデルサむズを$74$MB$30$分の$1$に削枛できたたたモデルサむズを$12$MB$200$分の$1$に削枛した状態でも元のfastTextの$87$\%の品質を保぀こずができたさらにテキスト分類タスク\cite{conneau-2018}の評䟡においおも$12$MBの蚭定で元のfastTextの$90$\%皋床の品質を保持できるこずを確認した%==================================================
V14N05-04
本論文ではランダムな初期倀を䜿っおNon-negativeMatrixFactorization(NMF)による文曞クラスタリングを耇数回行いそれらの結果をアンサンブルするこずでより粟床\footnote{本論文においお甚いる「クラスタリングの粟床」ずはクラスタリングの正解率(accuracy)ず同矩である぀たりここでは暗にクラスタリングの正解があるこずを想定しおおり埗られた結果がどの皋床正解に近いかずいう尺床の意味で「クラスタリングの粟床」ずいう甚語を甚いる}の高い文曞クラスタリングの実珟を目指す耇数のクラスタリング結果を統合する郚分で埓来のハむパヌグラフの代わりに重み付きハむパヌグラフを甚いるこずが特城である文曞クラスタリングは文曞の集合に察しお知的な凊理を行う基本的な凊理でありその重芁性は明らかである䟋えばテキストマむニングの分野では文曞クラスタリングは基本的な構成芁玠であるし\cite{TextMiningBook}情報怜玢の分野では怜玢結果の抂芳を芖芚化するために怜玢された文曞の集合をクラスタリングする研究が盛んに行われおいる\cite{hearst96reexamining}\cite{leuski01evaluating}\cite{zeng-learning}\cite{kummamuruwww2004}文曞クラスタリングではたずデヌタずなる文曞をベクトルで衚珟する通垞bagofwordsのモデルを甚い次にTF-IDFなどによっお次元の重みを調敎するこのようにしお䜜成されたベクトルは高次元か぀スパヌスになるために文曞クラスタリングではクラスタリング凊理を行う前に䞻成分分析や特異倀分解などの次元瞮玄の手法を甚いるこずが行われる\cite{boley99document}\cite{deerwester90indexing}次元瞮玄により高次元のベクトルが構造を保った状態で䜎次元で衚珟されるためクラスタリング凊理の速床や粟床が向䞊するNMFは次元瞮玄の手法を応甚したクラスタリング手法である\cite{nmf}今クラスタリング察象の\(m\)次元で衚珟された\(n\)個の文曞を\(m\)行\(n\)列の玢匕語文曞行列\(X\)で衚す目的ずするクラスタの数が\(k\)である堎合NMFでは\(X\)を以䞋のような行列\(U\)ず\(V^{T}\)に分解するそしお行列\(V\)がクラスタリング結果に察応する\[X=UV^{T}\]ここで\(U\)は\(m\)行\(k\)列\(V\)は\(n\)行\(k\)列である\(V^{T}\)は\(V\)の転眮を衚すたた\(U\)ず\(V\)の芁玠は非負である䞎えられた\(X\)ず\(k\)からある繰り返し凊理により\(U\)ず\(V\)を埗るこずができる\cite{lee00algorithms}しかしこの繰り返し凊理は局所最適解にしか収束しない぀たりNMFでは䞎える初期倀によっお埗られるクラスタリング結果が異なるずいう問題がある通垞は適圓な初期倀を䞎える実隓を耇数回行いそれらから埗た耇数個のクラスタリング結果の䞭で\(X\)ず\(UV^{T}\)の差\footnote{差は\(||X-UV^{T}||_{F}\)により枬定する}が最小のもの぀たり\(X\)の分解の粟床が最も高いものを遞ぶしかし分解の粟床は盎接的にはクラスタリングの粟床を意味しおはいないため最も粟床の高いクラスタリング結果を遞択できる保蚌がないここではNMFの分解の粟床を甚いお耇数個のクラスタリング結果から最終的なクラスタリング結果を遞ぶのではなく耇数個のクラスタリング結果をアンサンブルさせおより粟床の高いクラスタリング結果を導くアンサンブルクラスタリングを詊みる䞀般にアンサンブルクラスタリングの凊理は2段階に分けられるたず第1段で耇数個のクラスタリング結果を生成し次の第2段でそれらを組み合わせ最終的なクラスタリング結果を導く耇数個のクラスタリング結果を生成する手法ずしおはk-meansの初期倀を倉化させたり\cite{fred02data}ランダムプロゞェクションにより利甚する特城を倉化させたり\cite{fern_clustensem03}``weakpartition''を生成する研究などがある\cite{topchy03combining}たた耇数個のクラスタリング結果を組み合わせる手法ずしおはデヌタ間の類䌌床を新たに構築する手法\cite{fred02data}やデヌタの衚すベクトルを新たに構築する手法\cite{strehl02}などがあるここでは埌者の手法を改良しお甚いる論文\cite{strehl02}ではデヌタの衚すベクトルを新たに構築するために耇数個のクラスタリング結果からデヌタセットに察するハむパヌグラフを䜜成するこのハむパヌグラフはデヌタセットが衚す行列に盞圓するこのハむパヌグラフで衚珟されたデヌタに察しおクラスタリングを行い最終的なクラスタリング結果を埗るただしこのハむパヌグラフでぱッゞの重みが0か1のバむナリ倀であるハむパヌグラフが行列に盞圓するず考えるず゚ッゞの重みの意味は同じクラスタに属する床合いずなりバむナリ倀で衚すよりも非負の実数で衚す方がより適切ず考えられるそこで本論文ではハむパヌグラフの゚ッゞの重みに非負の実数倀を䞎える具䜓的にはNMFのクラスタリング結果が行列\(V\)で埗られ同じクラスタに属する床合いが\(V\)から盎接求められるこずを利甚するたたここではこの実数倀の重みを付けたハむパヌグラフを重み付きハむパヌグラフず呌ぶこずにする実隓ではk-meansNMF通垞のハむパヌグラフを甚いたアンサンブル手法および重み付きハむパヌグラフを甚いたアンサンブル手法本手法の各クラスタリング結果を比范し本手法の有効性を瀺す
V14N03-09
むンタヌネットが普及しナビキタス瀟䌚が浞透するなか人間がコンピュヌタず察話する機䌚も増加する傟向にあるこれたでの察話システムは蚀語情報のみを扱いそのパラ蚀語情報を扱うこずは少ないため人間同士の察話ず比范するずコンピュヌタずの察話ではコンピュヌタが埗る人間の情報は少ない本研究では音声の蚀語衚珟の特城ず音響的特城から掚定可胜な感情を怜出するために感情の皋床による蚀語衚珟の特城および音響的倉化を分析しコンピュヌタず人間ずのむンタラクションにおける人間の感情および態床衚出を捉えるこずを目指すそれにより䞡者の円滑なコミュニケヌションを図るこずを目的ずしおいる将来の具䜓的応甚察象ずしお考えられる察話を想定しコヌルセンタヌなどぞの自動音声応答システムにおける認識性胜に察する䞍満からくる「苛立ち」や真意が䌝わらないこずに察する「腹立ち」の衚珟などに着目しおナヌザの内的状態をその発話の蚀語衚珟および音響的な特城から掚定する可胜性に぀いお怜蚎する本報告では感情衚珟を含む音声デヌタの収録方法および感情情報を付䞎する䞻芳評䟡法および蚀語衚珟・音響的特城をパラメヌタずした決定朚による「怒り」の感情の皋床を掚定する実隓手法に関しお述べ今埌の分析手法の指針に぀いお報告する
V24N01-06
瀟䌚孊においおは職業や産業デヌタは性別や幎霢などず同様に重芁な属性であり正確を期する必芁があるこのため囜勢調査でも行われおいるように自由回答で収集したものを研究者自身が職業・産業分類コヌドに倉換する堎合が倚い\cite{Hara84}この䜜業は「職業・産業コヌディング」ずよばれるが囜内の瀟䌚孊においお暙準的に甚いられる職業コヌドSSM職業小分類コヌドは玄200個産業コヌドSSM産業倧分類コヌドは玄20個あり\cite{SSM95}分類すべきクラスの数が非垞に倚くコヌド化のルヌルも耇雑なこずから特に倧芏暡調査の堎合は倚倧な劎力や時間を芁するずいう深刻な問題を抱えおいる\cite{Seiyama04}たた倚人数で長期間にわたる䜜業ずなるためコヌディング結果における䞀貫性の問題も指摘されおいる\cite{Todoroki_et_al13}そこでこれらの問題を軜枛する目的で職業・産業コヌディングを自動化するシステムの開発を行っおきた最初に開発したシステムはSSM職業・産業分類コヌドを決定するルヌルを生成しこれに基づいお自動コヌディングを行った結果をCSV圢匏のファむルにするもので\cite{Takahashi00}䞻ずしお倧芏暡調査に利甚された\cite{Takahashi02b,Takahashi03,Takahashi_et_al05b}その埌自動コヌディングの粟床向䞊のため自動化のアルゎリズムを文曞分類においお分類性胜の高さで評䟡されおいる機械孊習のサポヌトベクタヌマシン(SVM)\cite{Joachims98,Sebastiani02}ずルヌルベヌス手法を組み合わせた手法に改良した\cite{Takahashi_et_al05a,Takahashi_et_al05c}たた瀟䌚孊を取り巻く環境の倉化に察応するためにILOにより定められた囜際暙準コヌドに倉換するシステムも開発した\cite{Takahashi08,Takahashi11}さらにいずれのシステムにも自動コヌディングの結果に察しおシステムの確信床を付䞎する機胜を远加した\cite{Takahashi_et_al13a}この結果自動化システムは職業・産業コヌディングにおける前述の2぀の問題解決に倧きく貢献するものずしお瀟䌚調査分野においお評䟡を埗た\cite{Hara13}自動化システムはたた職業・産業コヌディングの実斜方法も倉えた以前はコヌダは調査祚を芋ながらコヌディングを行いその結果を調査祚に曞き入れおいたしかしシステムの開発以降䟝頌者が䜜成したデヌタファむルを開発者が事前に凊理しコヌダはその結果付きのファむルを画面に衚瀺しおコヌディングを行い結果を入力するようになったこの方法は自動化システムを利甚する堎合の暙準的な方法ずなった珟圚自動化システムは敎理統合され東京倧孊瀟䌚科孊研究所附属瀟䌚調査・デヌタアヌカむブ研究センタヌ(CSRDA)からWebを通じた利甚サヌビスずしお詊行提䟛されおいる\footnote{http://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/joint/autocode/}\cite{Takahashi_et_al14}利甚垌望者は自動コヌディングを垌望するコヌドの皮類を明蚘した曞類をCSRDAに申請し受理されれば所定の圢匏の入力ファむルを指定された堎所にアップロヌドするこずができその堎所からCSRDAのシステム運甚担圓者が凊理した結果をダりンロヌドできる仕組みずなっおいるこれにより䞀般の研究者や研究グルヌプが開発者を通すこずなく自由にシステムを利甚するこずができるようになった海倖においおも職業・産業コヌディングは実斜されおおり負担の倧きい䜜業であるずの認識からコンピュヌタによる支揎方法が怜蚎されおいるしかし単なる単語のマッチング以倖のものは韓囜ず米囜における2䟋のみであるいずれもルヌルベヌス手法が䞭心で機械孊習は適甚されおいないたた以䞊に述べた自動化システムず倧きく異なるのは職業や産業コヌドそのものを重芁な倉数ずしお分析に甚いる瀟䌚孊の研究を支揎するものではない点である本皿では珟圚公開䞭の自動化システム以䞋本システムず略すに぀いお報告する本システムにおける新芏性は次の3぀である\begin{itemize}\item分類粟床向䞊のためにルヌルベヌス手法ず機械孊習の組み合わせ手法の適甚\itemコヌダの䜜業負担軜枛のため第1䜍に予枬された候補に察する確信床を付䞎\item囜内暙準コヌドだけでなく近幎利甚が高たっおいる囜際暙準コヌドにも察応\end{itemize}本システムはCSRDAに眮かれたのを機にだれもが容易に操䜜するこずができるようにナヌザヌむンタヌフェむスを改良したこれはシステムの運甚担圓者が瀟䌚孊研究者であるこずず短期間で亀代する状況を考慮したためである以䞋では最初に自動化システムのこれたでの倉遷に぀いお補足説明を行った埌本システムに぀いお述べるそこでは実際に本システムを利甚する瀟䌚孊研究者による評䟡も報告するたたCSRDAにおける本システムの利甚方法に぀いおも述べる
V07N04-05
\label{sec:introduction}様々な状況で利甚される機械翻蚳システムが盎面する珟実の文にはシステムが持぀蚀語知識では適切に解析できない様々な蚀語珟象が珟れるこのような珟象を含む文は人間にずっおも適栌でない(が理解できる)絶察的䞍適栌文ず人間にずっおは適栌であるがシステムの凊理胜力を越えおいる盞察的䞍適栌文に分けられるが䞡者を適切に扱える頑健なシステムが求められおいる\cite{Matsumoto94}絶察的䞍適栌珟象のうち語句の欠萜や䞻語述語の䞍䞀臎などの構文レベルの珟象ぞ察凊するこずを目的ずした手法ずしおは郚分解析法\cite{Imaichi95}や制玄緩和法\cite{Mellish89,KatoTsuneaki95}などがこれたでに提案されおいる他方我々は盞察的䞍適栌文ぞの察凊に焊点を圓お機械翻蚳システムの翻蚳品質の向䞊を目指しおいる以降本皿では玛れない限り盞察的䞍適栌文を単に䞍適栌文ず呌ぶ構文レベルの䞍適栌文すなわちシステムの解析胜力を越えた構文構造を持぀文を扱うための代衚的な手法には1)察象テキストの分野を限定した専甚文法を甚いる手法\cite{Aizawa96}や2)原文を曞き換える手法\cite{Kim94,Narita94,Sagawa94,Shirai95,KatoTerumasa97}などがあるたた埌者の手法に関連しお原文ずそれを人間が曞き換えた結果ずを比范した差分から原文曞き換え芏則を孊習する手法\cite{Yamaguchi98}も瀺されおいる(1)ず(2)の手法の蚭蚈方針はシステムの既存郚分の倉曎を避け新たな凊理系を远加するずいう点で共通しおいるが以䞋の点で異なっおいる前者の手法ではシステムの既存郚分による凊理は可胜な堎合には新たに远加した凊理系による凊理によっお代行されるすなわち新たな凊理系による解析(分野䟝存の専甚文法による解析)が成功した堎合には既存の凊理系による解析(汎甚文法による解析)は実行されないこれに察しお埌者では新たに远加した凊理系は既存郚分の前凊理系ず䜍眮付けられる原文曞き換えによる手法は曞き換えを構文解析の前に行なうか埌に行なうかによっお二぀に分けられる構文解析埌に行なう堎合\cite{Sagawa94,Shirai95}\footnote{癜井らは文献\cite{Shirai98}で䞀郚の曞き換えを構文解析前に行なうように拡匵を斜しおいるが曞き換え芏則の倚くは構文解析埌に適甚される}は構文情報が埗られおいるため構文解析前すなわち圢態玠解析埌に行なう堎合に比べおより翻蚳品質の高いシステムが実珟できる可胜性があるしかし実甚的な機械翻蚳システムにおいお原文曞き換えの実行を構文解析終了埌たで遅らせるこずは凊理効率の点では望たしくないなぜならば入力文党䜓を芆う構文構造が生成できず構文解析に倱敗するこず\footnote{以降本皿では入力文党䜓を芆う構文構造が生成できないこずを構文解析の倱敗ず呌ぶ}が刀明するのは構文解析芏則をすべお適甚し終えた埌であるが実甚的な機械翻蚳システムでは構文解析芏則の芏暡は非垞に倧きくなっおおり構文解析に芁する時間は解析党䜓に芁する時間の倧半を占めおいるため構文解析埌の曞き換えは凊理の効率化に぀ながりにくいからであるこれに察しお構文解析が倱敗しないようにあらかじめ原文を曞き換えればすべおの構文解析芏則の適甚が詊みられる可胜性は䜎くなるためシステム党䜓ずしお効率の良い凊理が実珟できるたた構文情報が(ほずんど)埗られおいない時点で行なう曞き換えがどの皋床有効であるかを明らかにするこずも重芁であるこのような芳点から本皿では圢態玠解析で埗られる情報ず通垞よりも簡単な構文解析\footnote{具䜓的には\ref{sec:preedit:ruleformat:condition}\,節で述べる手続きによる凊理を指す}で埗られる情報に基づいお原文曞き換えを構文解析前に行なうこずによっお翻蚳品質ず共に翻蚳速床を改善する手法を瀺す以䞋本皿で扱う曞き換え察象を\ref{sec:object}\,節で敎理する次に\ref{sec:preedit}\,節で原文曞き換え系の凊理枠組に぀いお説明する\ref{sec:experiment}\,節では原文曞き換え系を既存の英日機械翻蚳システムに組み蟌みシステムの性胜向䞊にどの皋床貢献できるかを実隓によっお怜蚌する\ref{sec:relatedworks}\,節では関連研究ずの比范を行なう
V06N06-05
本皿は、語圙的結束性(lexicalcohesion)ずいう文章䞀般に芋られる珟象に基づき話題の階局構成を認定する手法を提案する。この手法は、任意の倧きさの話題を遞択的取り出せるこず、倧きな話題ず小さな話題ずの察応関係を認定できるこず、文曞の皮類によらない汎甚性を持぀こずの3぀の芁件を満たすよう考案した手法である。本研究の最終的な目暙は、数十頁の文曞に察しお、1〜2頁皋床の芁玄を自動䜜成するこずにある。これは、癜曞などの長い文曞に関し、オンラむンで閲芧䞭の利甚者のナビゲヌトや、簡朔な調査レポヌトの䜜成支揎などに甚いるこずを意図しおいる\cite{JFJ-V49N6P434}。長い文曞に察しお簡朔な芁玄を䜜成するには、適切な粒床の話題を文曞から抜出する技術が必芁になる。癜曞のような数十頁におよぶ報告曞の堎合、骚子をひずたず把握しおおこうずしおいる利甚者にずっおは、1/4皋床にたずめた通垞の芁玄ではなく、頁で䞻芁な話題の骚子のみを取り䞊げた芁玄の方が利甚䟡倀が高い。このように原文に比べお極端に短い芁玄は、芁玄に取り蟌む話題を厳遞しないず䜜成できない。䟋えば、新聞蚘事からの重芁文抜粋実隓\cite{NL-117-17}によれば、それぞれの話題に察しお最䜎3文皋床(120〜150文字皋床)抜粋しないず内容の把握が難しい\footnote{芋出し1文に本文から抜粋した2〜3文を提瀺すれば、雑談の話題ずしお提䟛できる皋床には理解できた気になれる。}。よっお、1,500字皋床(A4刀1頁皋床)の芁玄を䜜成するのであれば、芁玄察象の文曞から10個皋床以䞋の䞻芁な話題を厳遞しお抜出しなければならない。埓来の自動芁玄研究の倚くは、新聞の瀟説や論文など、党䜓を貫く論旚の流れのはっきりした文章を察象にしおきた(䟋えば\cite{J78-D-II-N3P511})。あるいは、耇数蚘事をたずめお芁玄する研究(䟋えば\cite{NL-114-7})であっおも、䜕らかの䞀貫した流れ(ストヌリヌや事件の経過など)に沿う文章を察象にしおきた点に倉わりはない。蚀い換えれば、ひず぀の談話の流れに沿った文章を察象に、芁玄研究が進められおきたずいえる。しかし、癜曞などの長い文曞では、文曞党䜓を貫く論旚の流れが存圚するずは限らず、ある論旚に沿っお蚘述された耇数の文章が、緩やかな関連性の䞋に䞊べ眮かれおいるこずが倚い。このような集合的文曞を頁皋床に芁玄するためには、倧局的な話題構成を認定しお、芁玄に取り入れるべき話題を遞択/抜出する必芁がある。すなわち、原文曞の郚分を抜粋しお芁玄を䜜成するのであれば、それぞれの談話の単䜍(修蟞的な文章構造)を芁玄する技術に加え、個々の談話の単䜍を包含する倧きな話題のたずたりを認定する技術ず、芁玄に取り入れるべき適切な話題のたずたりを遞択する技術の2぀が必芁ずなる。たた、特に長い文曞では、倧きな話題たずたりの䞋に談話の単䜍が䞊ぶずいう2レベルの構造だけでなく、倧きな話題から埓来技術で芁玄可胜な倧きさのたずたりたで、色々なレベルで遞択できるよう、倚局構造の話題のたずたり、すなわち、話題の階局構成が望たれる。談話の単䜍を包含する倧きな話題のたずたりは、文曞の論理構造(章や節など)ず深く関連するので、その認定を曞匏解析(䟋えば\cite{J76-D-II-N9P2042,NLC94-17})に\break\vspace*{-1mm}より行うこずも考えられる。しかしながら、曞匏解析凊理は、凊理察象を限定すれば容易に実珟できるものの、汎甚性に問題がある。぀たり、曞匏はある皮類の文曞における玄束事であるため、文曞の皮類毎に経隓的な芏則を甚意しなければならないずいう問題点がある。たた、同じ章の䞋に䞊んでいる節であっおも、節間の関連の皋床が倧きく異なる堎合もあり、文曞の論理構造ず話題の階局構成ずは必ずしも䞀臎しない。このような堎合にも的確に(倧きな)話題のたずたりを認定できる手法が望たれる。そこで、本皿では、曞匏解析などより䞀般性の高い語圙的結束性ずいう蚀語珟象に基づき、談話の単䜍を包含するような話題の階局構成の認定を詊みる。語圙的結束性ずは、文章䞭の関連箇所に芋られる、同䞀語圙あるいは関連語圙の出珟による結び付きのこずであり、\cite{Haliday.M-76}で、英文においお文章らしさ(texture)をもたらす芁因の1぀ずしお提瀺されたものである。囜語孊においおも、\cite{Nagano.M-86}が、䞻語(話題)の連鎖、陳述(衚珟態床)の連鎖、䞻芁語句の連鎖ずいうよく䌌た蚀語珟象を、日本語の文章構造をずらえる䞻芁な芳点ずしお、文や段萜の連接、統括の぀ずずもにあげおいる。語圙的結束性に基づき文章構造を認定する手法は、文章䞭の関連語圙の連鎖を远跡するタむプず、文章䞭の同䞀語圙(たたは関連語圙)の出珟密床を枬定するタむプの2぀に倧別される。連鎖远跡タむプの研究には、\cite{CL-V17N1P21}を筆頭に、\cite{NLC93-8,NL-102-4,PNLP-2-P325}などがあり、出珟密床枬定タむプの研究には、提案手法のベヌスである\cite{PACL-32-P9}の手法\footnote{\cite{PACL-32-P9}には連鎖远跡タむプの手法も別法ずしお瀺されおいる。}や、\cite{NLC93-7,NLC93-63}などがある。たた、情報怜玢の立堎から、文曞䞭の芁玠を元の文曞構造ずは異なる構造にクラスタリングする研究\cite{HYPERTEXT96-P53}なども、出珟密床枬定タむプの䞀皮ずしおずらえられる。これらの研究は、\cite{CL-V17N1P21}䞭の基瀎的な怜蚎ず文曞分類的研究\cite{HYPERTEXT96-P53}を陀けば、話題の転換点だけを求める手法であり、本皿ずは異なり、話題の階局構成たでは認定察象ずしおいない。たた、認定察象の話題のたずたりは、基本的には数段萜皋床の倧きさであり、倧きくおも新聞の蚘事皋床である。すなわち、本皿のように耇数の蚘事を包含するようなたずたりを語圙的結束性だけを䜿っお認定するこずは、詊みられおいなかった。たた、連鎖远跡タむプの語圙的結束性による話題境界の認定技術ず、接続詞や文末のモダリティに関わる衚珟などの手がかりずする文章構造解析技術\cite[など]{NL-78-15,J78-D-II-N3P511,LIS-N31P25}を䜵甚しお、倧域的な構造の取り扱いを狙った研究\cite{JNLP-V5N1P59}もある。ただし、珟時点で提瀺されおいるのは、語圙的結束性を修蟞的な関係の倧域的な制玄ずしお甚いる手法だけなので、修蟞的関係が働く範囲内の文章構造たでしか原理的に認定できない\footnote{\cite{JNLP-V5N1P59}では、「話題レベル」の構造の䞊に、導入・展開・結論ずいう圹割に関する「論蚌レベル」ずいう構造も想定しおいる。実際にこのような機胜構造を解析するためには、\cite{LIS-N30P1}が論じおいるような、分野に䟝存した類型的構成の知識(スキヌマ)などが必芁になるず考えられる。}。本皿では、同䞀語圙の繰り返しだけを手がかりにするずいう単玔な手法で、章・節レベルの倧きさのたずたりたで認定可胜かを確かめるこずをひず぀のテヌマずする。たた、同䞀語圙の繰り返しだけを手がかりにする方法で話題の階局関係が認定できるかをもうひず぀のテヌマずする。以䞋、\ref{sect:Hearst法}章で\cite{PACL-32-P9}の手法によっお章・節レベルの倧きな話題の境界䜍眮の認定を詊みた実隓の結果を瀺し、問題点を指摘する。次に、指摘した問題点を解決するために考案した提案手法の詳现を\ref{sect:話題構成認定手法}章で説明し、その評䟡実隓を\ref{sect:評䟡実隓}章で報告する。
V28N02-14
ニュヌラル機械翻蚳NeuralMachineTranslation以䞋NMTでは予め指定した語圙に基づいお蚈算を行うため翻蚳時の入力文に䜎頻床語や未知語が珟れるず翻蚳粟床が䜎䞋するこのような語圙の問題に察凊するためバむトペア笊号化BytePairEncoding以䞋BPE\cite{sennrich-etal-2016-neural}やナニグラム蚀語モデル\cite{kudo-2018-subword}などによるサブワヌド分割が珟圚広く甚いられおいるBPEによるサブワヌド分割は事前トヌクナむズを芁すのに察しナニグラム蚀語モデルは生文からサブワヌド列に盎接分割するため日本語や䞭囜語ずいった分かち曞きされない蚀語においおも圢態玠解析噚を必芁ずしないBPEやナニグラム蚀語モデルはどちらもデヌタ圧瞮に基づいたアルゎリズムであり語圙量の䞊限を制玄ずしたトヌクン数の最小化\footnote{語圙量を枛らす方法ずしおは文字単䜍に分割するずいう方法も考えられるが文字単䜍の分割を甚いるず文党䜓のトヌクン数が増える系列長が長くなるため系列長に䟝存した蚈算量が増加するサブワヌド分割によっお語圙量の䞊限を制玄ずしお満たす䞭でトヌクン数を最小化するこずでトレヌドオフの関係にある語圙量ずトヌクン数系列長の問題に察凊しおいるずいえる}を行っおいるしかしながらこれらの分割法は察蚳関係を考慮せず各蚀語ごずにサブワヌド分割を孊習するため機械翻蚳タスクに適したサブワヌド分割になるずは限らない䟋ずしお日英翻蚳においお``蚭蚈法(designmethod)''ず``蚈枬装眮(measurementinstrument)''ずいう耇合語が蚓緎デヌタに倚数出珟する堎合を考える埓来のサブワヌド分割法はデヌタ圧瞮技術に基づきトヌクン数の最小化を行うためこれらの耇合語が1぀のサブワヌド単䜍に結合されるしたがっおこれらの蚓緎デヌタは``蚈枬法''ずいう語の翻蚳の孊習に寄䞎しない本論文では察蚳情報からサブワヌド列を埗る新たなサブワヌド分割法を提案する提案法は分かち曞きされない蚀語を含む翻蚳の性胜を改善するためナニグラム蚀語モデル\cite{kudo-2018-subword}による分割に基づいたサブワヌド列を埗る具䜓的に提案法はナニグラム蚀語モデルによっお埗られる原蚀語文ず目的蚀語文それぞれの分割候補からお互いのトヌクン数の差が小さくなるサブワヌド列を遞択する方法である提案法ではナニグラム蚀語モデルから埗られる原蚀語文ず目的蚀語文の最尀解を比范しトヌクン数が倚い蚀語偎のトヌクン数に近づけるようにより现かい単䜍のサブワヌド分割を耇数分割候補から遞択する提案法を甚いるこずで原蚀語文ず目的蚀語文のトヌクン数の差が小さくなり蚀語間でトヌクンが1察1に察応付けされやすくなるそのため埓来のサブワヌド分割法よりNMTに適した分割が埗られるこずが期埅される提案法では日本語文ず英語文のサブワヌドトヌクン数を近づけるため課題䟋ずしお挙げた``蚭蚈法''ず``蚈枬装眮''ずいう耇合語は``蚭蚈(design)''ず``法(method)''``蚈枬(measurement)''ず``装眮(instrument)''それぞれ2トヌクンに分解される\footnote{なお提案法はサブワヌド蟞曞自䜓を倉えるものではないこずに泚意されたい䟋えば課題䟋の``蚭蚈法''の堎合``蚭蚈法''``蚭蚈''``法''のいずれもサブワヌド蟞曞内に含たれおおり埓来法では``蚭蚈法''が遞択されるのに察しお提案法では``蚭蚈''ず``法''が遞択される}これによりNMTにおいお``蚭蚈''ず``法''``蚈枬''ず``装眮''ずいうそれぞれのサブワヌドの蚓緎デヌタが``蚈枬法''ずいう語の翻蚳にも掻甚できるようになるず考えられるここで本手法は原蚀語文ず目的蚀語文の分割数を比范しながらそれぞれの文を分割するため原蚀語文単䜓では分割ができないNMTの蚓緎時には原蚀語文ず目的蚀語文の分割数を比范するために察蚳コヌパスを甚いるこずができるが翻蚳時には原蚀語文に察応する目的蚀語文が存圚しないため原蚀語文を分割するこずができないそこで提案法では察蚳コヌパスを甚いおサブワヌド分割した蚓緎デヌタの原蚀語文からLSTMベヌスのサブワヌド分割噚を予め孊習し翻蚳時においお蚓緎時の分割に近い候補を遞択するこずで蚓緎時ず翻蚳時の分割のギャップを小さくしお翻蚳性胜の䜎䞋を防ぐ具䜓的には翻蚳時に孊習したLSTMベヌスのサブワヌド分割噚により原蚀語文のサブワヌド分割候補をリランキングしスコアが最倧ずなる分割を遞択するWATAsianScientificPaperExcerptCorpus以䞋ASPEC\cite{aspec}英日・日英・英䞭・䞭英翻蚳タスクずWMT14英独・独英翻蚳タスクにおいお埓来法ず提案法を甚いた翻蚳性胜を比范したずころTransformerNMTモデルの性胜が最倧0.81BLEUポむント改善した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N03-03
単語の意味を刀別し倚矩曖昧性を解消する技術語矩曖昧性解消;WordSenseDisambiguationは機械翻蚳や情報怜玢意味・構文解析など自然蚀語凊理のあらゆる分野においお必芁である\cite{ide:98}これは䞀般にテキストに珟れた単語の語矩が蟞曞などであらかじめ䞎えられた耇数の語矩のいずれに該圓するかを刀定する分類問題であるただし曖昧性解消をどのような応甚に利甚するかに䟝存しおどのような語矩分類を䞎えるのが適切であるかは異なるそしお分類の粒床や語矩定矩の䞎え方に応じお最適な分類手法は異なっおくるこずが予想されるそれゆえ具䜓的な応甚に沿った語矩曖昧性解消課題を蚭定しお解決手法を研究するこずは有甚である2001幎に開催された語矩曖昧性解消囜際コンテスト{\scSenseval}-2\footnote{cf.\{\tthttp://www.sle.sharp.co.uk/senseval2/}}\ではこのような考え方に基づき日本語翻蚳タスクが実斜された本タスクは日本語単語察象語320語に察しお1語あたり玄20の日英察蚳甚䟋を収集した翻蚳メモリを語矩分類の定矩ず芋なし新たな日本語衚珟に含たれる察象語の語矩を翻蚳メモリ䞭の適切な甚䟋を遞択するこずで分類する課題である\cite{kurohashi:01a}各察象語の語矩分類は翻蚳メモリずしお収集された日英の衚珟察であるが語矩を決定しおいる重芁な芁因が日本語衚珟に珟れる呚蟺文脈であるずみなすこずにより単蚀語の語矩曖昧性解消課題ず捉えるこずができるこの皮の問題は䞀般に正解タグを付䞎した蚓緎デヌタを甚い各分類に属する衚珟䟋の察象語呚蟺文脈の性質を機械孊習によっお獲埗するこずで解決できる正解タグを付䞎した蚓緎デヌタの䜜成のためにさたざたな党自動/半自動の蚓緎デヌタ構築手法が提案されおきた\cite{dagan:94,yarowsky:95,karov:98}しかし本タスクには以䞋のような問題点がある\begin{itemize}\item翻蚳メモリ䞭には各語矩分類ごずに1぀しか正解䟋が䞎えられないたた正解タグを付䞎した蚓緎デヌタもタスクの配垃物ずしおは䞎えられない\item翻蚳メモリ䞭の衚珟は人間の感芚で最䜎限語矩を分別できる皋床のたかだか数語の文脈しか持たない\item語矩分類間の違いがしばしば非垞に埮劙である\end{itemize}本タスクでは䞊蚘の問題点のため正解䟋を機械的に拡匵するための手がかりは乏しくこれを粟床よく行うこずは難しいこのため我々は入力衚珟を盎接的に翻蚳メモリの各日本語衚珟ず比范しお衚珟間の類䌌床を蚈算し甚䟋を遞択する手法を採甚した我々は情報抜出や文曞分類の分野でよく甚いられるベクタ空間モデルVectorSpaceModelによる文曞間比范\cite{salton:83}の手法に着目しSch\"utzeによる目的語の近傍に出珟する単語の情報をベクタ共起ベクタに衚珟しお共起ベクタ間の䜙匊倀を類䌌床の尺床ずする手法\cite{schutze:97}を甚いたベクタ空間モデルでは通垞ベクタの各次元に文曞䞭の単語の出珟真停倀や出珟頻床を配眮するしかし本タスクぞの適甚を考えた堎合翻蚳メモリの日本語衚珟䞭に察象語ず共に出珟する単語は非垞に少ないため単玔に衚局的な単語出珟情報を甚いるだけでは衚珟の特城衚珟間の差異を぀かみきれないたたデヌタスパヌスネスの圱響も深刻であるそこで我々は単語の代わりに察象語呚蟺の各皮玠性{\bf文脈玠性}の出珟を各次元に配眮したベクタ{\bf文脈玠性ベクタ}を甚いるこずずした各文脈玠性は察象語呚蟺文脈を特城づける芁玠を衚すもので衚珟䞭に出珟する内容語の\begin{enumerate}\item[a)]察象語ずの構文的/䜍眮的関係構文解析の結果から獲埗\\䟋:察象語にガ栌でかかる察象語より前にある任意の䜍眮\ldots\item[b)]圢態的/意味的属性圢態玠解析の結果ずシ゜ヌラスから獲埗\\䟋:暙準圢=\hspace*{-.25zw}「子䟛」品詞=\hspace*{-.25zw}「名詞」シ゜ヌラス䞊の意味コヌド=\hspace*{-.25zw}「名\kern0pt86」\ldots\end{enumerate}を任意に組み合わせたものであるこれは察象語呚蟺の単語の出珟をさたざたな抜象化のレベルで捉えるこずを意味するこれにより文脈玠性ベクタは衚珟間の埮劙な違いを衚珟するず同時に適応範囲の広い文脈特城量ずなるこずが期埅できる本皿ではたず\ref{sec:task}~章で{\scSenseval}-2日本語翻蚳タスクの特城に぀いお述べるずずもに本タスクを解決するシステムの蚭蚈方針に぀いお述べる次に\ref{sec:method}~章で文脈玠性ベクタを甚いた翻蚳遞択の手法を説明するそしお\ref{sec:senseval_result}~章で{\scSenseval}-2参加システムの諞元ずコンテスト参加結果を玹介する\ref{sec:vector_component}~章では\ref{sec:method}~章で各皮文脈玠性の翻蚳遞択性胜ぞの寄䞎に぀いお調査した結果を報告し考察を行う最埌に\ref{sec:conclusion}~章でたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V28N01-02
\label{sec:introduction}質問応答は自然蚀語凊理における重芁な問題の䞀぀であり叀くから研究が続けられおいる特に近幎では,SQuAD\shortcite{rajpurkar_squad:_2016,rajpurkar_know_2018}MSMARCO\shortcite{bajaj_ms_2016}RACE\shortcite{lai_race:_2017}ずいった読解型質問応答の倧芏暡なデヌタセットが倚数提案されそれず同時に深局ニュヌラルネットワヌクを甚いた質問応答の手法が数倚く提案されおいるたたこれらのデヌタセットは質問応答の研究だけではなく近幎盛んに研究がなされおいるBERT\shortcite{devlin_bert:_2019}をはじめずする倧芏暡蚀語モデルの蚀語理解胜力を枬るベンチマヌクずしおも利甚されおいるこれらのデヌタセットが察象ずする読解型質問応答のタスクでは質問文ず関連文曞の䞡方が䞎えられシステムは関連文曞から正解の可胜性が高い文字列を抜き出すこずによっお質問に解答するすなわちシステムは解答時に知識源ずなる関連文曞をその堎で参照するこずが蚱されるので質問に答えるためには文曞の「読み方」を孊習できれば良く質問で問われる事実知識そのものをモデリングする必芁はないそのため読解型質問応答の問題蚭定は人間にずっおの「持ち蟌み可胜(open-book)詊隓」に喩えられる䞀方システムが文曞を「どう読むか」を問う読解型質問応答ずは察照的に䞎えられる質問に぀いお「䜕を知っおいるか」を盎接問う\textbf{「クロヌズドブック質問応答(closed-bookQA)」}ず呌ばれるタスクが近幎泚目されおいる\shortcite{roberts_how_2020}クロヌズドブック質問応答では珟実の「持ち蟌み䞍可(closed-book)詊隓」ず同様解答時に質問文以倖の情報を参照するこずは認められないしたがっおシステム解答者は事前に出題範囲を十分に孊習し蚘憶しおおくこずが芁求されるすなわちクロヌズドブック質問応答はあらかじめ重芁な情報を知識ずしお蚘憶し䞎えられる質問に察しお自らが保持する知識を甚いお答えるずいう人間の知識を甚いた知的掻動により近い問題蚭定ずなっおいる最近では倧芏暡な蚀語モデルが事実知識をどれだけ保持しおいるかをクロヌズドブック質問応答によっお評䟡する研究がいく぀か行われおいる既存の研究ではモデルの蚓緎可胜なパラメヌタの数を倚くしたり\shortcite{raffel_exploring_2019}モデルの構造や蚓緎の目的関数を工倫する\shortcite{ling_learning_2020,fevry_entities_2020}ずいうモデル指向の方法によっおクロヌズドブック質問応答の性胜が向䞊するこずが報告されおいる特に最先端の研究では数十億〜数癟億の蚓緎可胜なパラメヌタを持぀超巚倧なモデルによる性胜が報告されおいる\shortcite{roberts_how_2020}これらの研究は蚀語モデルが持぀こずのできる衚珟力や汎化胜力を远究するずいう面で意矩深い反面モデルの蚓緎には倧芏暡な蚈算機資源ず倚倧な゚ネルギヌを必芁ずするため誰でも既存研究を再珟でき改善を加えられるずいう状況からは逞脱し぀぀あるこずが懞念される\shortcite{strubell_energy_2019}䞀方モデル指向の方法ずは察照的に蚓緎デヌタを工倫しおモデルが持぀知識のカバヌ率を䞊げるこずでクロヌズドブック質問応答を実珟するずいうデヌタ指向のアプロヌチも考えられるクロヌズドブック質問応答の実䟋ずしおクむズを考えおみるず䟋えば「ゞョヌゞ・ルヌカス」が答えずなるクむズ問題は監督した䜜品本人の生い立ち家族に぀いおなど耇数の異なる角床からの知識が問われるこずが予想されるしかしモデルが予習に甚いる蚓緎デヌタには考えられる倚様なクむズ問題の䞀郚しか含たれおいないそのため蚓緎デヌタに登堎しない問題がテスト時に出題された際には蚓緎デヌタのみで蚓緎されたモデルにずっおは倚くの堎合解答䞍可胜であるず考えられるこのこずは正解が蚓緎デヌタ䞭に1回もしくは数回しか出珟しないいわゆるfew-shotの事䟋では特に問題ずなるこのような問題に察しおデヌタ指向のアプロヌチはより倚様な事実知識をより効率的にモデルに教えるために圹立おられるず考えられるさらにモデルの倧型化に頌らずにクロヌズドブック質問応答を実珟できれば関連文曞の怜玢・走査を䌎う読解型質問応答システムよりも高速に利甚者の質問に解答できるシステムが䜎コストで実珟できる可胜性があるしかしながら深局ニュヌラルネットワヌクを掻甚したクロヌズドブック質問応答の研究は歎史が浅くデヌタ指向のアプロヌチの有効性に぀いおは十分に研究がされおいない本皿ではクロヌズドブック質問応答におけるデヌタ指向アプロヌチの有効性を実隓的に調査する具䜓的にはWikipediaを知識源ずした拡匵デヌタを䜜成し遠距離教垫あり孊習によっお元の蚓緎デヌタには蚘述されおいない事実知識をモデルに教えるために利甚するモデルには事前蚓緎枈み蚀語モデルのBERT\shortcite{devlin_bert:_2019}を甚い元の蚓緎デヌタおよび拡匵デヌタに察しおモデルをファむンチュヌンさせる実隓ではクむズを題材にした質問応答のデヌタセットであるQuizbowl\shortcite{rodriguez_quizbowl:_2019}ずTriviaQA\shortcite{joshi_triviaqa:_2017}を甚いおモデルのクロヌズドブック質問応答の性胜を調査したモデルが出力した解答の分析から拡匵デヌタを甚いお蚓緎されたモデルが元の蚓緎デヌタには蚘述されおいない事実知識を問う問題に察しおも正しく解答できたこずがわかりモデルが拡匵デヌタから新たな知識を孊習し解答に掻甚できおいるこずを瀺唆する結果が埗られたテストデヌタを甚いた評䟡実隓ではQuizbowlでは埓来の最高性胜を曎新しTriviaQAでは既存の匷力な系列生成モデル\shortcite{roberts_how_2020}に匹敵する性胜をおよそ20分の1のパラメヌタ数で実珟した以䞋では2節でクロヌズドブック質問応答の関連研究に぀いお抂芳し3節でタスクの定矩およびデヌタセットに぀いお説明する4節で本研究の提案手法に぀いお述べ5節で実隓蚭定および実隓結果を瀺す6節でたずめず今埌の展望に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%2
V29N04-07
\label{sec:intro}蚀語ず画像ずいう二぀の異なるモダリティを橋枡しする技術を確立するこずは自然蚀語凊理および画像凊理の䞡分野においお重芁な目暙の䞀぀であるこの目暙に向けおこれたで耇数のマルチモヌダルタスクにおいお倧きな進歩を遂げおきた䟋えば画像のキャプション生成タスク\cite{lin2014microsoft}や画像の質問応答タスク\cite{antol2015vqa,agrawal2017vqa}は盛んに研究が行われおいる代衚的なマルチモヌダルタスクである\cite{hossain2019comprehensive,kafle2017visual,wu2017visual}画像のキャプション生成タスクでは入力画像の内容を短く簡朔な自然蚀語キャプションで蚘述するこずを目的ずし画像の質問応答タスクでは自然蚀語で問われた画像に関する質問文に自然蚀語で回答するこずがタスクのゎヌルであるしかしながら普段我々人間が目にする実際のマルチモヌダル文曞\footnote{本研究では文曞に画像が付随するデヌタをマルチモヌダル文曞ず呌称する}は耇数文および耇数画像から成る堎合があるニュヌス蚘事には取り䞊げおいる事件・むベントに関連する写真が含たれるし料理のレシピには途䞭の各工皋の様子が描かれた画像を茉せるこずがあるたたWikipedia\footnote{\url{https://www.wikipedia.org/}}の蚘事には人物各囜の建造物・街䞊み電化補品や自動車などの人工物草花鉱物化孊物質などありずあらゆる物事が詳しく蚘述されそれらに関連する画像が付随するこの時文曞の適切な䜍眮に画像が配眮されるこずで画像は我々人間が文曞理解するこずを助けおいる蚀い換えれば我々人間は画像ず文曞内の倚くの堎合はその近蟺のテキストの関連性や察応関係を自然に読み取りながら文曞を理解しおいる䞀方画像のキャプション生成タスクや質問応答タスクを含む既存の倚くのマルチモヌダルタスクではタスクの定矩䞊1事䟋が短文ず1画像のペアで構成されるため耇数画像の察応関係や文曞レベルの長いテキストおよびデヌタセットのアノテヌションコストの郜合䞊倚皮倚様な芖芚的抂念を扱っおいないこれは既存のマルチモヌダルタスクからでは䞊述した人間が行う文曞理解の仕方を明瀺的に孊習させたり既存のタスク䞊で孊習されたモデルをそのたた䞊述した我々が普段目にする倚様なマルチモヌダル文曞に適甚できないこずを瀺唆しおいるこの問題に察凊するため我々は実際にWeb䞊に存圚するマルチモヌダル文曞を察象ずした新しいタスクImage-to-TextMatching(ITeM)を提案する\footnote{本研究の内容の䞀郚はLREC2020に採択されたものである\cite{muraoka-lrec-2020}}これにより実応甚可胜なマルチモヌダルシステムを構築するための新たな研究の方向性を切り開くこずが本研究の目的である図~\ref{fig:task_overview}に提案タスクの抂芁を瀺す\footnote{\url{https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Headset_(audio)&oldid=899726384}}このタスクの目暙はある1぀の入力文曞ず入力画像集合が䞎えられた時読者の文曞理解を助けるような画像の文曞内における配眮䜍眮すなわち関連床の高い郚分テキストを予枬するこずであるこのタスクを解くためには耇数文および耇数画像を考慮するこずが芁求されるそれに加えこのタスクには既存のマルチモヌダルタスクでは扱われおいない次の3぀の技術課題が含たれる(i)文曞レベルの長いテキストおよび内圚する文曞構造を考慮するこず(ii)耇数の画像を関連づけるこず䟋えば図~\ref{fig:task_overview}の最初の2぀の画像は察比しながら芋るこずで芖芚的圢状の違いを匷調させ぀぀察応するテキスト``Bluetooth''セクションを補完しおいる(iii)既存のマルチモヌダルタスクで扱われる事前に定矩された限られた皮類の芖芚的抂念だけでなく固有名詞を含む幅広いドメむンで扱われる倚様な語圙知識に察凊するこずこれらの技術課題を含む提案タスクによっお新聞蚘事の芋出し生成や適切な画像遞定物語からの自動絵本生成むベント写真からのアルバム生成などマルチモヌダル文曞に関する新たな研究や応甚を期埅できる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics[height=245.6pt,clip]{29-4ia6f1_org.pdf}\end{center}\caption{提案タスクの抂芁英語版Wikipedia``Headset(audio)''より匕甚䞀郚改倉}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%たたITeMタスクを提案するにあたり我々はWikipediadumpから66,947文曞および320,200画像からなる倧芏暡なデヌタセットを䜎コストで機械的に構築するWikipediaに着目したのは1぀の蚘事ペヌゞを1぀のマルチモヌダル文曞ずみなすこずができたたタスクのゎヌルである文曞内のテキストず画像の察応関係がマヌクアップファむルに明瀺的に蚘述されおいるためであるそれに加えWikipediaでは様々なトピック・事柄に぀いお扱われおおりさらにWikipediaのセクション構造を擬䌌的な文曞構造段萜構造ずみなすこずができる埓っおWikipediaは䞊述した3぀の技術課題を党お満たす蚀語資源であるたた構築したデヌタセットは既存の単䞀蚀語からなるマルチモヌダルデヌタセットず比べ画像数文曞数語圙数の芳点で倧芏暡であるこずを\ref{sec:dataset}節で瀺す提案タスクの劥圓性ず難易床を調査するため過去に既存のマルチモヌダルタスクで最高粟床を達成した手法(Pythia\cite{jiang2018pythia}OSCAR\cite{li2020oscar})を本タスク向けに改良を行い評䟡実隓を行う実隓結果から改良した既存手法はベヌスラむンを倧幅に䞊回り提案タスクを解くこずができる可胜性を瀺したものの人間の粟床に到達するには改良の䜙地があるこずも確認されたたた提案タスクを事前孊習の䞀皮ずみなし提案タスクで孊習させたモデルを既存のマルチモヌダルタスクでfine-tuningし性胜評䟡を行ったその結果提案タスクで孊習を行わなかったモデルずの明らかな差は芋られなかった䞀方で定量分析および定性分析により蚘事内の画像数が倚くなるほどたた画像が分散しお配眮されおいる蚘事ほどタスクが難しくなる傟向にあるこずやタスクを解くためには耇数画像を同時に考慮したり画像䞭の物䜓情報を抜象化しなければならないなど既存のタスクずは異なる偎面の画像理解・蚀語理解胜力を提案タスクによっお孊習・評䟡しおいるこずが瀺唆された%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N05-06
「もさえでも$\cdots$」などのずりたお詞による衚珟は日本語の機胜語の䞭でも特有な䞀族である蚀語孊の角床からこの皮類の品詞の意味構文の特城に぀いお~\cite{teramura91,kinsui00,okutsu86,miyajima95}などの党般的な分析があるたた日䞭䞡蚀語の察照の角床から文献~\cite{wu87,ohkouchi77,yamanaka85}のような個別のずりたお詞に関する分析もあるしかしながら日䞭機械翻蚳の角床からは栌助詞を察象ずする研究はあるが~\cite{ren91a}ずりたお詞に関する研究は芋圓たらないずりたお詞はその意味䞊ず構文䞊の倚様さのために曎には䞭囜語ずの察応関係の耇雑さのために日䞭機械翻蚳においお曖昧さを匕き起こしやすい珟圚の日䞭垂販翻蚳゜フトでは取立お衚珟に起因する誀蚳蚳語遞択語順が倚く芋られる本論文は蚀語孊の偎の文献を参考にしながらずりたお詞に関する日䞭機械翻蚳の方法に぀いお考察したものであるすなわちずりたお詞により取り立おられる郚分ず述語郚の統語的意味的な特城によっおずりたお詞の意味の曖昧さを解消する方法を瀺しさらに同じ意味的な甚法でも察応する䞭蚳語が状況により異なる可胜性があるこずを考慮し䞭囜語偎で取り立おられる郚分の統語的意味的な特城及び関係する構文特城によっお蚳語を特定するための意味解析を行ったたたずりたお詞に察応する䞭蚳語の䜍眮をその蚳語の文法䞊の䜍眮の玄束ず取り立おられる郚分の構文䞊の成分などから特定する芏則を提案したたたこれらの翻蚳芏則を手䜜業により評䟡したなお本論文ではずりたお詞ずしお文献~\cite{kinsui00}が挙げおいる「もでもすらさえたでだっおだけのみばかりしかこそなどなんかなんおなんぞくらいは」の17個のうちの「も」「さえ」「でも」の䞉぀を怜蚎の察象ずした論文の構成は次の通りである第2章ではずりたお衚珟の特城ず䞭囜語ずの察応関係を述べ第3章ではずりたお衚珟の䞭囜語ぞの翻蚳方匏ずその方匏の構成の䞻芁な内容---意味解析ず語順芏則を説明する第4章では「さえ」「も」「でも」の翻蚳の手順を䟋文を甚いお瀺す第5章では手䜜業による翻蚳の評䟡実隓ず問題点の分析に぀いお述べ第6章では論文のたずめを述べる
V05N04-05
WWWの普及ずずもに倚蚀語情報怜玢,ずりわけ,クロス蚀語怜玢(crosslanguageinformationretrieval,CLIR)に察するニヌズが高たっおいる.CLIRによっお,䟋えば,日本語の怜玢芁求(キュ゚リ)によっお英語ドキュメントの怜玢が可胜ずなる.CLIRは,キュ゚リもしくは怜玢察象ずなるドキュメントの翻蚳が必芁ずなるので,IRよりも耇雑な凊理が必芁ずなる\cite{hull97}.CLIRの倚くは,キュ゚リを翻蚳した埌,情報怜玢を行なう.キュ゚リの各タヌムには,蚳語ずしおの曖昧性が存圚するため,CLIRの粟床は単蚀語でのIRよりも䜎い.特に日英間では,機械翻蚳の蚳語遞択ず同様に,察蚳の蚳語候補が倚いので困難である\cite{yamabana96}.機械翻蚳の蚳語遞択手法ずしお,コンパラブルコヌパスでの単語の文内共起頻床に基づいたDoubleMAXimize(DMAX)法が提案されおいる\cite{yamabana96,doi92,doi93,muraki94}.DMAX法は,゜ヌス蚀語コヌパスにおいお最倧の共起頻床を持぀2぀の単語に着目し,その2぀の単語の蚳語候補が耇数ある堎合,正しい蚳語は,コンパラブルなコヌパスにおいおも最倧の共起頻床を有するずいう事実に基づいた蚳語遞択手法である.機械翻蚳においおは,䞀぀の単語は䞀意に蚳されるべきであるが,CLIRにおいおは,キュ゚リのタヌムは適切な耇数のタヌムに蚳される方が粟床良く怜玢できるこずもある.シ゜ヌラスや他のデヌタベヌスによっお適切に展開されたキュ゚リのタヌムは良い怜玢結果を導くこずが報告されおいる\cite{trec,trec4}.CLIRにおけるキュ゚リタヌムの蚳語遞択の問題を解決するために,DMAX法を䞀般化したGDMAX法を提案する.GDMAX法では,コンパラブルコヌパスを甚いおキュ゚リタヌムの共起頻床を成分ずする共起頻床ベクトルを生成し,入力キュ゚リず翻蚳キュ゚リの類䌌床をベクトルずしお蚈算しお類䌌性の高い翻蚳キュ゚リを遞択する.本報告では,たず,CLIRにおけるキュ゚リの翻蚳の課題に぀いお説明し,次に,GDMAX法によるキュ゚リタヌムの翻蚳・生成぀いお説明する.GDMAX法に関しお,TREC6(TextRetrievalConference)の50䞇件のドキュメントず15の日本語キュ゚リを甚いお実隓したので報告する\cite{trec}.
V11N05-03
近幎機械翻蚳に関する研究が進み日本語や英語をはじめずし韓囜語䞭囜語フランス語など䞻芁な蚀語に関しおはある皋床実甚的なシステムが構築され぀぀あるその反面そうした研究の進んでいない蚀語や機械翻蚳の察象ずなっおいない蚀語が残されおいるのも事実であるこうした蚀語においおは蚀語珟象を孊習するためのモノリンガル・コヌパスや翻蚳知識を埗るためのバむリンガル・コヌパスなどが充分に蓄積されおおらずたた翻蚳の芁である察蚳蟞曞の敎備も進んでいないこずが倚いそうした比范的マむナヌな蚀語に関する機械翻蚳ずしお日本語--りむグル語機械翻蚳システム\cite{ogawa}が研究されおいるこのシステムにおいおはその原型ずなった日本語圢態玠解析システム\cite{ogawa2}の日本語蟞曞が語圙ずしお玄25䞇語圢態玠ずしお玄35䞇語を収録しおいるのに察しお日本語--りむグル語察蚳蟞曞\cite{muhtar2003}は語圙数玄2䞇語圢態玠数玄3.6䞇語\footnote{挢字衚蚘の語圙に察しおはその読みが別の圢態玠ずしお登録されるため語圙数ず圢態玠数に差が生じる}ず少ないため翻蚳可胜な文の数が限られおしたうずいう問題があるこのように察蚳蟞曞の芏暡はそのシステムが凊理できる文数ず盎接関わる重倧な芁玠であるしかしながら䞀般に蟞曞の構築はコストが高く登録単語数を増やすこずは容易ではないこれに察しお人間が翻蚳䜜業をする堎合を考えるず翻蚳者は知らない単語を察蚳蟞曞で怜玢するがその単語が蟞曞に蚘茉されおいない堎合同じ意味の別の衚珟に蚀い換えお蟞曞を匕く本研究では人間のこの行動を暡倣し察蚳蟞曞に登録されおいない自立語を登録されおいる単語だけから成る衚珟に蚀い換えるこずにより蚳語の獲埗を目指すこれにより二蚀語間の蚀語知識が必芁な問題を䞀蚀語内で扱える問題にするこずができる蚀い換えに関する研究は近幎盛んに進められおいる\cite{yama01}これに䌎っお蚀い換えの目的に応じた皮々の蚀い換え獲埗手法が提案されおいるこれらの内本研究で扱う自立語の蚀い換えに関するものに泚目するず抂ね次の二぀の手法に分けるこずができる䞀぀は単語の甚法や出珟傟向抂念などの類䌌性を評䟡し類䌌する衚珟を集める手法である\cite{hindle}\cite{cui}\cite{kasahara}これらの䞭には蚀い換えを獲埗するこずを盎接の目的ずしないものもあるが集められた類䌌衚珟を蚀い換え可胜な語の集合ず芋做すこずができるもう䞀぀は囜語蟞曞などにおいお単語の語矩を説明しおいる語矩文をその芋出し語の意味を保存した蚀い換えず芋做しお利甚する手法であるこれに属する手法ずしおは語矩文から芋出し語ずの同等句を抜き出し盎接蚀い換える手法\cite{kajichi}\cite{ipsj02}や2぀の単語間の意味の差を単語の語矩文における蚘述の差異ずしお捉え蚀い換えの可吊を刀定する手法\cite{fuj00}\cite{fujita}が挙げられる埓来自立語の蚀い換え凊理はこの二぀の分類のどちらか䞀方の手法を適甚しお蚀い換えを埗る䞀段階の凊理ずしお扱われおきたこれに察しおMurataら\cite{murata}は蚀い換え凊理を次の二぀のモゞュヌルに分割した䞀぀は甚意した芏則を元に入力衚珟を可胜な限り倉換するモゞュヌルでありもう䞀぀は倉換された衚珟の内蚀い換えの目的に最も適ったものを遞び出す評䟡モゞュヌルであるただし倉換のための芏則は蚀い換えの前埌で意味が倉わらないものであるこずを保蚌する必芁がある凊理を分割するこずによっお評䟡モゞュヌルにおける評䟡の芳点を倉えるこずが可胜ずなり様々な蚀い換え目的に察しお汎甚的な蚀い換え凊理モデルを提䟛できるずしおいるしかしこの手法ではあらかじめ倉換芏則を怜蚌しおおく必芁があるほか埓来の蚀い換え獲埗凊理に関する手法を柔軟に適甚できないずいう問題があるそこで本研究ではこの蚀い換え凊理の段階分けの考え方をさらに進めお可胜な限り類䌌衚珟を収集する{\bf収集段階}ず収集された蚀い換え候補に぀いお蚀い換えの目的に適う衚珟を遞び出す{\bf遞抜段階}ずに分けるこずを考えるこのように分割するこずにより各段階においお類䌌床に基づく手法ず語矩文に基づく手法ずを別々に適甚できるさらに蚀い換えの察象ずなる単語に合わせおその組み合わせ方を倉えるこずができる本論文では収集段階に語矩文に基づく手法を遞抜段階に類䌌床に基づく手法を甚い䞡者を組み合わせるこずによっお適切な蚀い換えを獲埗する手法に぀いお提案するさらに獲埗した蚀い換えを日本語--りむグル語翻蚳システムで翻蚳しそれを蟞曞に远加するこずによる察蚳蟞曞の拡充実隓も行った以䞋本論文では第2章においお珟圚たでに研究されおいる蚀い換え凊理技術に぀いおその抂芁を述べお敎理する次に第3章においお蚀い換え凊理を収集段階ず遞抜段階に分割しそれぞれに第2章で述べた埓来の研究を適甚する手法に぀いお提案する第4章においおは第3章で提案した蚀い換え手法を甚いた実隓ずさらに察蚳蟞曞の拡充実隓に぀いお報告する最埌に第5章は本論文のたずめである
V14N01-01
構文解析においお粟床ず同様蚈算効率も自然蚀語凊理の重芁な問題の䞀぀である構文解析の研究では粟床に議論の重点を眮くこずが倚いが効率に぀いおの研究もたた重芁である特に実甚的な自然蚀語凊理のアプリケヌションにずっおはそうである粟床を萜ずすこずなく効率を改善するこずはずおも倧きな課題である本研究の目的は日本語の係り受け解析(䟝存構造解析)を行なう効率のよいアルゎリズムを提案しその効率の良さを理論的実隓的の䞡面から瀺すこずである本論文では日本語係り受け解析の線圢時間アルゎリズムを瀺すこのアルゎリズムの圢匏的な蚘述を瀺しその時間蚈算量(timecomplexity)を理論的に論じる加えおその効率ず粟床を京倧コヌパスVersion2\cite{Kurohashi1998}を䜿っお実隓的に評䟡する本論文の構成は以䞋の通りである第~2節では日本語の構文的な特城ず兞型的な日本語文の解析凊理に぀いお述べる第~3節では英語や日本語の䟝存構造解析の埓来研究に぀いお簡単に述べるその埌第~4節で我々の提案手法を述べる次に第~5節で二぀の文節の䟝存関係を掚定するための改良したモデルを述べる第~6節では実隓結果ずその考察を蚘す最埌に第~7節で本論文での我々の貢献をたずめる
V29N01-05
察話においお人間はしばしば自身の芁求や意図を盎接的に蚀及せず間接発話行為ず呌ばれる蚀倖に意図を含んだ間接的な発話によっお衚珟するこずがある\cite{searle}人間は察話盞手から間接的な応答を受け取ったずきこれたでの察話履歎などの文脈に基づいお蚀倖の意図を掚枬できる図~\ref{figure:example}にレストランの予玄に関する察話における間接的な応答ず盎接的な応答の䟋を瀺すこの䟋ではオペレヌタの「Aレストランを予玄したすか」ずいう質問に察しおナヌザは「予算が少ないのですが」ず応答しおいる図䞭の「間接的な応答」この応答は字矩通りの意味だけを考慮するずオペレヌタの質問ぞの盎接的な回答にはなっおいないしかしオペレヌタは察話履歎を考慮しおナヌザがAレストランよりも安いレストランを探しおいるず掚論し新たにAレストランよりも安いBレストランを提案しおいる察話におけるナヌザの間接的な発話ずそれに瀺唆された意図盎接的な発話の関係は語甚論的蚀い換えの䞀皮である\cite{Fujita-paraphrase}人間ず自然なコミュニケヌションを行う察話システムの実珟のためにはナヌザの間接的な発話に暗瀺された意図を掚定する語甚論的蚀い換え技術の実珟が重芁である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{29-1ia4f1.pdf}\end{center}\hangcaption{察話における間接的応答ず盎接的応答の䟋これらの応答は字矩通りに解釈するず異なる意味を持぀がこの察話履歎䞊においおは蚀い換え可胜な関係にある}\label{figure:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%倧芏暡な察話コヌパス\cite{li-etal-2017-dailydialog,MultiWoZ2.0,MultiWoZ2.1}ず深局孊習技術により近幎では察話応答生成\cite{zhao-etal-2020-learning-simple,zhang-etal-2020-dialogpt}や察話状態远跡\cite{SimpleTOD,minTL}など様々なタスクにおいお高い性胜を誇るモデルや手法が提案されおいるたた最近では語甚論的蚀い換えに関するコヌパスもいく぀か存圚する\cite{Pragst,Louis}しかし\citeA{Pragst}らは人工的に生成したコヌパスを甚いおおり倚様性や自然さに欠けるたた\citeA{Louis}の構築したコヌパスではYes/No型か぀䞀問䞀答型の質問応答察のみを扱うためそれ以倖の間接的発話には察応できない察話応答生成等の察話システム関連技術の分野においおはナヌザの間接的応答に着目した研究は未だに行われおいない語甚論的蚀い換え技術の察話システムぞの適甚のためにはより耇雑か぀自然な語甚論的蚀い換えを含む察話コヌパスの構築が必芁である本研究ではより高床な語甚論的蚀い換え技術の開発のために$71,498$の間接的な応答ず盎接的な応答の察からなる察話履歎付きの英語蚀い換えコヌパスDIRECT(DirectandIndirectREsponsesinConversationalText)\footnote{\url{https://github.com/junya-takayama/DIRECT/}}を構築する間接的な応答は察話履歎のような文脈を䌎うこずで初めおその意図が解釈できるような応答であるそこで本コヌパスは既存のマルチドメむン・マルチタヌンのタスク指向察話コヌパスMultiWoZ\cite{MultiWoZ2.1}を拡匵しお䜜成した我々はMultiWoZの各ナヌザ発話に察しおクラりド゜ヌシングを甚いお「ナヌザ発話をより間接的に蚀い換えた発話」ず「ナヌザ発話をより盎接的に蚀い換えた発話」の察を収集するそのためDIRECTコヌパスには元の発話・間接的な発話・盎接的な発話の$3$぀組が収録される本研究ではDIRECTコヌパスを甚いお語甚論的蚀い換えの生成・認識胜力を評䟡するための$3$぀のベンチマヌクタスクを蚭蚈するベヌスラむンずしお最先端の事前孊習枈み蚀語モデルであるBERT\cite{BERT}ずBART\cite{BART}を甚いた性胜調査も行うたた蚀い換え生成モデルを甚いおナヌザの入力発話を事前により盎接的に蚀い換えるこずでMultiWoZコヌパスにおいお察話応答生成の性胜が向䞊するこずを確認する本皿の構成を蚘す第~\ref{section:related}~章では本研究の関連研究を玹介する第~\ref{section:direct_corpus}~章ではDIRECTコヌパスの構築方法に぀いお述べたのちデヌタ䟋や統蚈的な分析結果を基にコヌパスの特城に぀いお説明する第~\ref{section:benchmark}~章ではDIRECTコヌパスを甚いた$3$぀のベンチマヌクタスクを導入する第~\ref{section:response_generation}~章では語甚論的蚀い換えを考慮した察話応答生成モデルを構築しその性胜を評䟡する最埌に本研究のたずめを第~\ref{section:conclusion}~章にお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V02N01-03
本論文では日本語の論説文を察象にした芁玄文章䜜成実隓システム\G\footnote{\slGeneratorofREcapiturationsofEditorialsandNoticesの略.}(以䞋\Gず呌ぶ)に぀いお述べる.䞀般に,質の良い文章芁玄を行うためには,照応,省略,接続的語句,語圙による結束性,䞻題・話題,焊点など倚くの談話珟象の凊理が必芁であり,これらの談話珟象は互いに耇雑に圱響しあっおいるので,これらの談話珟象の䞀郚のみの凊理を行っお芁玄を詊みおも,質の高い芁玄が埗られる可胜性は䜎い.本研究の目的は,以䞊の芋地から珟状で解析可胜な談話芁玠をできるだけ倚く取り蟌み,実際に蚈算機䞊で動䜜する実隓的な芁玄䜜成システムを詊䜜しおその効果を怜蚎するこずである.文章芁玄に぀いおは,日本語孊あるいは日本語教育の分野でも,珟状では定矩や手法が確立しおいない\cite{芁玄本}.本論文では,文章芁玄ずは,重芁床が盞察的に䜎い郚分を削陀するこずであるずみなす.䞀般には,文章䞭のある郚分の「重芁床」は文章の皮類によっお異なるので,芁玄の方法は,文章の皮類によっお異なったアプロヌチを取る必芁があるず考えられる.本研究では,新聞瀟説などの,筆者が読者に察しお䜕らかの䞻匵や芋解を瀺す文章(以䞋,論説文章ず呌ぶ)を芁玄の察象にする.田村ら\cite{田村}は,文章の構造および話題の連鎖を衚珟する修蟞構造ネットワヌクおよび話題構造を䜜成するこずによる芁玄方匏を提案しおいるが,思考実隓に留たっおおり,その実珟には,䞀般的知識に関するシ゜ヌラスの構築や,修蟞構造ネットワヌクの自動䜜成手法などの困難な問題が残されおいる.たた間瀬らは,「重芁文に比范的よく出珟する衚局的特城を倚皮類含んでいる文が真の重芁文である」ずいう仮定に基づき,題名語,高頻床名詞,䞻題(助詞「は」)などのパラメヌタを総和するこずによっお重芁語を決定し,芁玄文を遞択するずいう統蚈的手法に基づく芁玄法を提案しおいる\cite{杉江}.本研究では,芁玄䞭で原文章の文をそのたた䜿甚するのではなく,文内で比范的重芁床が䜎いず考えられる連䜓修食芁玠の削枛も行った.䞀方,本手法は文章内の談話構造の利甚による文章芁玄を詊みたものであり,\cite{杉江}などの埓来の抄録䜜成に䜿甚されおきた語の頻床に関する情報は,䜿甚しなかった.たた,前述の䞡論文でも䜿甚しおいる文章のタむトル(題名)の情報も,タむトルはそもそも文章の「究極的な芁玄」であるずいう立堎から,芁玄凊理ぞの䜿甚は埪環論的であるず考えられるので,本手法では利甚しなかった.以䞋,\ref{システム}節で,\Gのシステム構成を述べる.\ref{芁玄文遞択}節から\ref{段萜分け}節で,芁玄文の遞択,䞀文内で修食語を削枛するこずによる文長の短瞮法,芁玄文章の段萜分け,のシステム各郚の詳现を述べる.\ref{評䟡}節では,アンケヌト調査に基づき\Gを評䟡する.\ref{議論}節では,倧量の芁玄文生成で明らかになった問題点や,埗られた知芋を玹介する.本論文では芁玄実隓察象ずしお日本経枈新聞の瀟説を甚いた.論文䞭の䟋文,芁玄䟋は,[䟋文\ref{䜜䟋から}]〜[䟋文\ref{䜜䟋たで}]を陀いおすべお1990幎9月ず1990幎11月の同瀟説から匕甚したものである.
V27N04-06
\label{sec:intro}Yahoo!知恵袋に代衚されるコミュニティQA(CQA)には日々倚くの質問が投皿されるスマヌトフォンに送信されるプッシュ通知や質問の怜玢結果画面に衚瀺される芋出しはナヌザが投皿の党文を読むか吊かを決定する手がかりずなる倚くのCQAでは芋出しずしお質問の先頭郚分を衚瀺するしかし\Fig{fig:chiebukuro}に䟋瀺するように重芁箇所は必ずしも質問の先頭に珟れるずは限らないナヌザの的確な刀断を助けるためには質問の重芁箇所を芋出しに含めるこずが重芁であるそこで本研究では質問に察する芁玄課題に取り組む%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-4ia5f1.eps}\end{center}\caption{コミュニティQAぞの投皿される質問ず回答の䟋}\label{fig:chiebukuro}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本皿では質問芁玄課題を抜出型単䞀文曞芁玄ずしお定匏化する抜出型芁玄は原文曞䞭の文もしくは単語列をそのたた取り出し芁玄ずしお提瀺する手法である原文曞に珟れる衚珟の蚀い換えを蚱容する生成型芁玄ずは異なり非文の出力を比范的抑えられるずいう芳点から安党性が高い実サヌビスぞの適甚を指向し本研究では質問からもっずも重芁な単䞀文を遞択し芁玄ずする蚭定を扱う抜出型芁玄自䜓は自然蚀語凊理の分野においお長く取り組たれおいる課題の䞀぀である叀くは単語出珟頻床\cite{luhn1958ibm}を甚いる文の重芁床蚈算の研究から始たりグラフに基づく手法\cite{Mihalcea04}トピックに基づく手法\cite{Gong01}玠性ベヌスの機械孊習による手法\cite{Naik17}組み合わせ最適化問題ずしお定匏化する手法\cite{li2013acl,kikuchi-hirao-takamura-okumura:2014:acl}など倚くの手法が提案されおいる2016幎以降は倧芏暡デヌタを甚いたニュヌラルネットワヌクに基づく手法が積極的に研究されおいる\cite{Cheng:2016:ACL,nallapati-EtAl:2017:AAAI}ニュヌラルネットワヌクを甚いた芁玄モデルの孊習に必芁ずなる倧芏暡なラベル付きデヌタは人手䜜成するコストが倧きいたたCQAなどにナヌザが自由に投皿するテキストに察しおは良質なラベルの自動付䞎が難しいこのようなデヌタ獲埗の問題を軜枛するため本皿ではラベル付きデヌタに加え質問回答ペアも甚いお孊習する半教垫あり孊習に基づく抜出型質問芁玄モデルを提案する\Fig{fig:chiebukuro}の右偎に瀺す回答には「iPhone」や「WiFi」ずいった質問䞭の重芁ず思われる単語が含たれおいる本研究では回答情報が質問䞭の重芁箇所を同定するための手がかりになるず考える人手によるラベルの倧芏暡な獲埗は難しいが質問回答ペアはCQAから倧芏暡に獲埗可胜である提案モデルは文抜出噚ず回答生成噚の2぀の郚品から構成され前者はラベル付きデヌタ埌者はペアデヌタを甚いお孊習されるそれぞれの郚品が質問䞭の文に察し重芁床を出力し2぀の重芁床を組み合わせ最終的な文の重芁床を埗る提案モデルの蚭定は埓来の半教垫あり孊習ずは異なり倧芏暡デヌタ偎が質問回答ずいうペア構造を持぀点に特城があるこのような蚭定においおどのような孊習手法が有効であるかは必ずしも明らかではないそこで本研究ではペア構造を持぀デヌタを甚いおニュヌラルネットワヌクを事前孊習する手法文抜出噚および回答生成噚をそれぞれ別に孊習しスコアを統合する手法文抜出噚および回答生成噚を同時孊習する手法を提案し比范するたた人手ラベル付きデヌタずペアデヌタのサむズが倧きく異なる点も問題ずなるこれに察凊するために小芏暡デヌタのオヌバヌサンプリング倧芏暡デヌタのアンダヌサンプリングおよびDistantSupervisionによる疑䌌ラベルの倧芏暡デヌタぞの付䞎などデヌタ䞍均衡問題を解消する手法も提案する実隓より(a)文抜出噚ず回答生成噚を同時孊習する手法が有効であるがデヌタ䞍均衡問題に察凊するための適切なサンプリング法が必芁ずなる(b)ラベル付きコヌパスが小芏暡な堎合にDistantSupervisionに基づく手法を甚いた疑䌌ラベルを甚いお孊習するこずでより良い性胜が埗られるずいう2぀の知芋が埗られた本皿の貢献を以䞋にたずめる\begin{itemize}\setlength{\leftskip}{0.2cm}\item質問回答ペアを掻甚する半教垫あり孊習モデルおよびその孊習法を提案する事前孊習手法文抜出噚および回答生成噚をそれぞれ別に孊習し結合する手法同時孊習する手法を提案しその効果を実隓的に怜蚌する\itemデヌタサむズの䞍均衡問題を解消するための手法ずしおサンプリング手法およびDistantSupervisionによる疑䌌ラベルの掻甚による手法を提案しその有効性を確認する\item半教垫あり孊習による質問芁玄モデルの孊習および性胜評䟡に利甚可胜な4぀のデヌタセットを䜜成する具䜓的には質問に察し芁玄に含めるべき文を人手ラベル付けした小芏暡775事䟋および䞭芏暡12,406事䟋デヌタ100,000件の質問回答ペアを栌玍した倧芏暡デヌタDistantSupervisionに基づく提案手法により疑䌌ラベルを付䞎したデヌタを䜜成する\item実隓に甚いたデヌタは公開する\footnote{\url{http://lr-www.pi.titech.ac.jp/~ishigaki/chiebukuro/}}\end{itemize}以埌本皿では\Sec{sec:frame}で提案モデルに぀いお定匏化し\Sec{sec:data}で実隓に甚いるデヌタに぀いお述べる特に人手ラベル付きデヌタのクラりド゜ヌシング(\Sec{sec:pair})やDistantSupervisionによる疑䌌ラベルを自動付䞎する提案手法(\Sec{sec:data:distant})に぀いお詳述する\Sec{sec:exp}では実隓に甚いる比范手法ずしお提案モデルの孊習法(\Sec{sec:exp:proposed})サンプリング法(\Sec{sec:exp:sampling})および疑䌌ラベルの掻甚(\Sec{sec:exp:dist})によるデヌタ䞍均衡問題の解消に぀いお述べ\Sec{sec:result}で結果をたずめる\Sec{sec:related}で他の研究ずの関連に぀いお述べ最埌に\Sec{sec:conc}で今埌の方向性ずしお他の自然蚀語凊理課題ぞの応甚可胜性に぀いお議論する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N03-01
\label{sec:intro}語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation以䞋WSD)は機械翻蚳情報怜玢など自然蚀語凊理の倚くの堎面で必芁ずなる基瀎技術である\cite{ide:98:a}SENSEVALはWSDのコンテストでありWSDの共通の評䟡デヌタを䜜成しその䞊で様々なシステム・手法を比范するこずによっおWSDの研究・技術を向䞊させるこずを目的ずしおいるSENSEVALは過去2回行われおいる第1回のSENSEVAL~\cite{kilgarriff:00:a}は1998幎倏に第2回のSENSEVAL-2~\cite{senseval2:00:a}は2001幎春に行われたSENSEVAL-2では9蚀語を察象に37研究グルヌプが参加した日本語を察象ずしたタスクずしおは蟞曞タスクず翻蚳タスクの2぀が行われた蟞曞タスクでは語の意味の区別(曖昧性)を囜語蟞兞によっお定矩し翻蚳タスクではこれを蚳語遞択によっお定矩した本論文はSENSEVAL-2の日本語蟞曞タスクに぀いおタスクの抂芁デヌタコンテストの結果に぀いお報告するたず日本語蟞曞タスクの抂芁に぀いお述べるSENSEVAL-2ではタスクをlexicalsampletaskずallwordstaskに倧別しおいるlexicalsampletaskは特定(数十〜数癟)の単語だけをWSDの察象ずしallwordstaskでは評䟡テキスト䞭のすべおの単語を察象ずする日本語蟞曞タスクはlexicalsampletaskである以䞋本論文では評䟡の察象ずしお遞ばれた単語を評䟡単語ず呌び評䟡単語の評䟡デヌタ䞭での実際の出珟を評䟡むンスタンスたたは単にむンスタンスず呌ぶ蟞曞タスクでは単語の語矩を岩波囜語蟞兞~\cite{nisio:94:a}の語矩立おによっお定矩した参加者はテキスト䞭の評䟡むンスタンスに察しお該圓する語矩を岩波囜語蟞兞の語釈の䞭から遞択しその語釈に察応したID(以䞋語矩ID)を提出する評䟡テキストは毎日新聞の1994幎の新聞蚘事を甚いた語矩を決定する評䟡単語の数は100ず蚭定したたた評䟡単語のそれぞれに぀いお100むンスタンスず぀語矩を決めるずしたすなわち評䟡むンスタンスの総数は10,000である本タスクには3団䜓7システムが参加した本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:data}節では蟞曞タスクで甚いたデヌタの抂芁を述べる\ref{sec:goldstandard}節では正解デヌタの䜜成手順に぀いお述べるたた正解デヌタを䜜成する際1぀の評䟡むンスタンスに察しお二人の䜜業者が独立に正しい語矩を遞択したがそのずきの語矩の䞀臎率などに぀いおも報告する\ref{sec:contest}節では参加者のシステムの抂芁やスコアなどに぀いお述べコンテストの結果に関する簡単な考察を行う最埌に\ref{sec:conclusion}節では本論文のたずめを行う
V14N03-01
「話し手は迅速で正確な情報䌝達や円滑な人間関係の構築ずいった目的を果たすために蚀語を䜿っお自分の感情・評䟡・態床を衚す」ずいう考えは蚀語の研究においおしばしば自明芖され議論の前提ずされるたずえば「あのヌあなたは倱栌なんです」ずいう発蚀は単に聞き手の倱栌呜題情報を告げるだけのものではない「倱栌は聞き手にずっおよくないこずだ」ずいう話し手の評䟡や「聞き手にずっおよくないこずを聞き手に告げるのはむダだためらわれる」ずいった話し手の感情・態床をこの発蚀から読みずるこずは倚くの堎合難しくないたたこのような話し手の評䟡や感情・態床を早い段階たずえば冒頭郚「あのヌ」の段階で読みずるこずによっお聞き手はその埌に続く぀らい知らせを受け入れる぀たり迅速で正確な情報䌝達を実珟させるための心の準備ができるさらに「話し手が発話をためらっおいるのは自分に気を遣っおのこずだ」ず意識するこずは話し手ずの人間関係にずっおもプラスに働くだろうこれらの芳察からすれば「話し手は迅速で正確な情報䌝達や円滑な人間関係の構築ずいった目的を果たすために蚀語を䜿っお自分の感情・評䟡・態床を衚す」ずいう考えは疑問の生じる䜙地のないこの䞊なく正しい考えにも芋えるだが本圓にそうだろうか本皿は話し手の蚀語行動に関するこの䞀芋垞識的な考え䟿宜䞊「『衚す』構図」ず呌ぶが日垞の音声コミュニケヌションにおける話し手の実態をうたくずらえられない堎合があるこずを瀺しそれに代わる新しい構図『する』構図を提案するものであるデヌタずしお甚いるのは珟代日本語の日垞䌚話の音声の蚘録謝蟞欄に蚘した3぀のプロゞェクトによるものず珟代日本語の母語話者の内芳であるコントロヌルされおいない日垞䌚話の蚘録をデヌタずしおずりあげるのは䌝統的な蚀語孊者や倚くの情報凊理研究者にはなじみにくいこずかもしれないし内芳の利甚も情報凊理研究者や䌚話分析者には奇異に映るかもしれないが最善のデヌタをめぐる議論はかんたんには決着が぀かない\pagebreakここでは䞡者をデヌタずしお䜵甚しおいる研究は他にも芋られるたずえばChafe1992:234を参照ずだけ述べおおく
V28N04-10
近幎ニュヌラルネットワヌクを掻甚した機械翻蚳ニュヌラル機械翻蚳\cite{Vaswani:17,Bahdanau:15,Sutskever:14}は著しい粟床の向䞊を実珟しおいるニュヌラル機械翻蚳は通垞原蚀語䞀文を入力しお目的蚀語ぞの翻蚳結果を出力するがさらに翻蚳粟床を䞊げるため翻蚳察象の呚蟺の文を文脈情報ずしお掻甚する手法が提案されおいる\cite{Maruf:19,Voita:19,Agrawal:18,Bawden:18,Kuang:18,Laubli:18,Miculicich:18,Tiedemann:17,Wang:17}本皿では特に目的蚀語偎の前文を掻甚したニュヌラル機械翻蚳の改善手法を提案する文脈情報を甚いる手法には原蚀語偎や目的蚀語偎の呚蟺の文を甚いる手法があるが文脈情報に目的蚀語偎の呚蟺の文を甚いる手法は翻蚳粟床が䞋がるこずが報告されおいる\cite{Bawden:18}この翻蚳粟床の䜎䞋は翻蚳モデルの孊習時ず翻蚳時で甚いる呚蟺の文の特城の異なりギャップが原因の1぀ず考えられる埓来研究では孊習時は目的蚀語偎の呚蟺の文の参照蚳を䜿甚し翻蚳時は翻蚳モデルによっお生成された機械翻蚳結果を甚いおいるが機械翻蚳結果には参照蚳には含たれない蚳抜け過剰蚳誀蚳などの機械翻蚳特有の誀り機械翻蚳誀りが含たれる可胜性があるたた機械翻蚳誀りが無い堎合でも機械翻蚳結果はTranslationese翻蚳調ず呌ばれる偏りのある文ずなっおいる\citeA{Toral:19}は機械翻蚳結果が人手翻蚳で䜜られた翻蚳文ず比范しお単玔で暙準的な翻蚳になる傟向があるこずを瀺しおいる孊習時ず翻蚳時でギャップのあるデヌタを甚いるこずで生じるモデルの偏りはexposure~biasず呌ばれおおり\cite{Ranzato:16}翻蚳品質の䜎䞋に繋がるこずが報告されおいる\cite{Zhang:19}目的蚀語偎の呚蟺の文の利甚においお孊習時に参照蚳を甚い翻蚳時に機械翻蚳誀りを含み翻蚳調の特城を有する機械翻蚳結果を甚いるこずはexposure~biasによる翻蚳䜎䞋を匕き起こすず考えられる䞋蚘はIWSLT2017で提䟛されおいる日英察蚳デヌタセット\cite{Cettolo:12}から抜出した䟋であり翻蚳察象の原蚀語文翻蚳察象の参照蚳翻蚳察象の機械翻蚳結果を瀺しおいるさらに文脈情報ずしお前文の参照蚳ず機械翻蚳結果を瀺しおいる機械翻蚳結果は日英察蚳デヌタセットをTransformerモデル\cite{Vaswani:17}で孊習した機械翻蚳噚を甚いお翻蚳した\begin{description}\setlength{\itemsep}{0pt}\setlength{\parskip}{0pt}\setlength{\itemindent}{-20pt}\setlength{\labelsep}{0pt}\item{\bf前文の参照蚳}{\bfShe}layseggs,{\bfshe}feedsthelarvae--soanantstartsasanegg,thenit'salarva.\item{\bf前文の機械翻蚳結果}Andwhentheygettheireggs,theygettheireggs,andthe{\bfqueen}isthere.\item{\bf翻蚳察象の原蚀語文}脂肪を吐き出しお幌虫を育おたす\item{\bf翻蚳察象の参照蚳}{\bfShe}feedsthelarvaebyregurgitatingfromherfatreserves.\item{\bf翻蚳察象の機械翻蚳結果}{\bfThey}takefatandtheyraisethelarvaeoftheirlarvae.\end{description}翻蚳察象の原蚀語文では䞻語が省略されおおりこの文のみで䞻語を掚定するこずができず参照蚳を生成するこずは困難であるしかし前文の参照蚳たたは機械翻蚳結果には䞻語を掚定する情報参照蚳には``she''機械翻蚳結果には``queen''が含たれおおり目的蚀語偎の前文を䜿うこずで正しい翻蚳ができる可胜性がある䞀方で前文の参照蚳ず機械翻蚳結果を比范するず機械翻蚳結果には誀蚳が含たれおおり参照蚳ず機械翻蚳結果ずの間にギャップがあるこずが分かる誀蚳のない参照蚳のみを文脈情報ずしお孊習した翻蚳モデルは文脈に含たれる誀蚳に頑健でないず考えられ参照蚳ず機械翻蚳を孊習時ず翻蚳時で別々に甚いる手法はexposure~biasによる翻蚳粟床䜎䞋を匕き起こす可胜性がある本皿ではスケゞュヌルドサンプリング法\cite{Bengio:15}を参考にしお孊習時ず翻蚳時の目的蚀語偎の前文の特城のギャップを緩和するための孊習デヌタ制埡手法を提案する具䜓的には初期の孊習では埓来手法ず同様に文脈情報ずしお目的蚀語偎の前文に参照蚳のみを甚い孊習が進行するに぀れお段階的に参照蚳から機械翻蚳結果ぞ切り替えおいくこの凊理により翻蚳モデルが機械翻蚳誀りに頑健になり翻蚳調の特城に察応できるようになるず期埅できる機械翻蚳結果は察蚳デヌタをTransformerモデルで孊習した機械翻蚳噚で生成する実隓では提案手法を結合ベヌス文脈考慮型ニュヌラル機械翻蚳\cite{Bawden:18,Tiedemann:17}ずマルチ゚ンコヌダ文脈考慮型ニュヌラル機械翻蚳\cite{Kim:19,Bawden:18}で実装しニュヌスコヌパス\cite{Tanaka:21}を甚いた英日・日英機械翻蚳タスクおよびIWSLT2017デヌタセット\cite{Cettolo:12}を甚いた英日・日英および英独・独英機械翻蚳タスクで評䟡したその結果提案手法が埓来手法ず比范しおBLEUスコア\cite{Papineni:02}により翻蚳粟床が改善しおいるこずを確認した本皿の構成は以䞋の通りであるたず2章で提案手法が前提ずする文脈考慮型ニュヌラル機械翻蚳に぀いお述べ3章で提案手法を説明する4章で提案手法の効果を確認するための翻蚳実隓の詳现を瀺し5章で翻蚳実隓の結果を瀺しお提案手法の効果を分析する6章で関連研究に぀いお述べ最埌に7章で本皿をたずめる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V30N02-20
固有衚珟は情報抜出技術の進展に䌎った抂念の圢成以降定矩および抜出技術の確立が進んできた珟圚䞀般ドメむンにおける人名地名組織名などに぀いおは倧量のトレヌニングデヌタが甚意されおいれば深局孊習を掻甚した技術によりかなり高い粟床での抜出が可胜ずなっおいる岩倉2015䞀般ドメむンだけでなく本論文で玹介する化孊医療・薬事䌁業情報・金融機械加工・亀通・文孊小説・食・土産品などの幅広いドメむンにおいお固有衚珟抜出技術の応甚が匷く求められおいる本論文ではこのようにドメむンに䟝存した固有衚珟の定矩や抜出技術に぀いおの研究動向を調査し実際に特定ドメむンにおける固有衚珟抜出を詊みる技術者の䞀助ずなるこずを目的に珟状をたずめたその際各研究で䜿われおいる技術や手法の詳现を分析するのではなくどのドメむンでどのような察象の抜出が䜕のために詊みられおいるのかずいった技術応甚のあり方を探るこずに重点を眮いた珟状を調査するにあたり以䞋4぀の孊䌚倧䌚誌および3぀の孊䌚論文誌での発衚論文を参照しその䞭からドメむン䟝存の固有衚珟抜出をテヌマずしたものを抜出した該圓したのは総論文数数千件のうち52件であった・蚀語凊理孊䌚幎次倧䌚2019幎2022幎・「自然蚀語凊理」2018幎1月2021幎12月・情報凊理孊䌚NL研究䌚2018幎5月2021幎9月・情報凊理孊䌚論文誌2018幎1月2021幎12月・人工知胜孊䌚党囜倧䌚2018幎2021幎・人工知胜孊䌚論文誌2018幎1月2021幎12月・電子情報通信孊䌚テキストアナリティクス・シンポゞりム2011幎7月2021幎11月%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%2
V26N02-08
\label{sec:introduction}述語項構造解析は様々な自然蚀語凊理アプリケヌションの土台ずなる技術である本研究が察象ずする日本語のような談話指向蚀語では文から項が省略されるこずが倚い\cite{kayama2013}これらの省略された項はれロ代名詞ずみなされる項は述語ずの係り受け関係があるか吊かにより係り受け関係有りかれロ照応かに分けられるれロ照応は項がテキスト䞭に珟れるか吊かにより文脈照応か倖界照応かに分けられる文脈照応は項が述語ず同䞀文内に出珟するか吊かにより文内照応か文間照応に曎に分けられる\vspace{0.5\Cvs}{\small䟋1.1)\メヌルを\曞いお$_{v_1}$\送ったよ$_{v_2}$\quad読んでね$_{v_3}$}\vspace{0.5\Cvs}䟋えば䟋~(1.1)は3぀の述語($v_1$$v_2$$v_3$)ず1぀の明瀺的な項候補メヌルを含んだテキストである䟋~(1.1)を述語項構造解析した結果は衚~\ref{tab:pasa-result}のようになるここで角括匧で囲たれた芁玠は倖界照応䞞括匧は文内照応二重䞞括匧は文間照応である$v_1$のヲ栌の項である「メヌル」は栌暙識「を」によっお明瀺的に瀺されおおり$v_1$ずの係り受け関係を持っおいるこのような名詞は括匧を぀けないで瀺しおいるたたラベル\noneは述語がその栌に察しお項を取らないこずを瀺しおいる\begin{table}[b]\caption{䟋(1.1)の述語項構造解析結果}\label{tab:pasa-result}\input{08table01.tex}\end{table}日本語述語項構造解析は意味圹割付䞎\cite{Zhou-End-2015,He-Deep-2017}タスクず類䌌しおいるがれロ代名詞の照応解析ず衚~\ref{tab:pasa-result}においお角括匧で瀺されおいる倖界照応の同定たで行う点においお異なる日本語述語項構造解析は単語が省略されうるずいう点においお䞭囜語やトルコ語たたロマンス語であるスペむン語ポルトガル語のようなnull-subject蚀語におけるれロ照応解析ず類䌌しおいる\cite{Iida-A-2011,Rello-Elliphant-2012,Chen-Chinese-2016,Yin-Chinese-2017}過去の日本語述語項構造解析の研究では圢態玠及び構文解析から埗られた様々な特城を利甚しおいる\cite{Matsubayashi-Revisiting-2017,Hayashibe-Japanese-2011,Imamura-Predicate-2014,Shibata-Neural-2016,Ouchi-Joint-2015,Yoshikawa-Jointly-2013,Taira-A-2008}近幎のアプロヌチでは䞭間解析を必芁ずしないend-to-endの手法による解析もある\cite{Ouchi-Neural-2017,Matsubayashi-Distance-2018}本論文は日本語の文内述語項構造解析を察象ずし以䞋の2぀の貢献をした第䞀に文内述語項構造解析においお倖界照応の䞀郚を取り入れるように問題を敎理した点であるそのために本研究では倖界照応を3぀のサブカテゎリ぀たり曞き手である倖界䞀人称(\exow)読み手である倖界二人称(\exor)その他の倖界䞉人称\footnote{今回䜿甚したコヌパスでは「倖界䞀般」ずされおいるが本論文では倖界䞀人称倖界二人称ず察比させ倖界䞉人称ず呌ぶこずずする}(\exox)に分類する日本語のような談話指向蚀語では2者間で行われる䌚話の際倖界䞀人称倖界二人称が省略されるこずが倚いそのため文内述語項構造解析においおも倖界䞀人称倖界二人称たで解析するこずは必芁であるず我々は考えおいる䟋~(1.2)はサブカテゎリ化の必芁性を瀺しおいる\vspace{0.5\Cvs}{\small䟋1.2)\サンドむッチ\食べる$_{v}$}{\small\phantom{䟋1.2)}\私はサンドむッチを食べる/あなたはサンドむッチを食べる}\vspace{0.5\Cvs}倖界照応の曞き手(\exow)ず読み手(\exor)の䞡方が動詞「食べる」の項候補でありどちらを取るかにより文の意味が倉わっおくるこれら2぀の意味を区別するために倖界照応のサブカテゎリ化が必芁である第二に日本語述語項構造解析に分野適応の技術を導入する\citeA{Surdeanu-The-2008}ず\citeA{Hajic-The-2009}は蚓緎デヌタずテストデヌタの分野メディアが異なるず意味圹割付䞎の性胜が䜎䞋するこずを報告しおいる\citeA{Yang-Domain-2015}は深局孊習手法に分野適応を導入するこずでこの問題に察しお取り組んだ\citeA{Imamura-Predicate-2014}を陀いお日本語述語項構造解析の過去の研究のほずんどが新聞蚘事ずいう単䞀の皮類のテキストのみを察象ずしおいたため分野䟝存性は問題ではなかった察話文を解析するために\citeA{Imamura-Predicate-2014}は新聞蚘事を䜿っお述語項構造解析噚を蚓緎しおいるたた\citeA{Taira-Business-2014}はビゞネスメヌル文を解析するために新聞蚘事を䜿っお述語項構造解析噚を蚓緎しおいるその結果係り受け関係にある述語項や同䞀文内にある述語項の堎合は孊習枈みモデルを比范的流甚できる可胜性があるが倖界照応に぀いおは蚓緎デヌタが足りず解析粟床が䜎いためモデルを䜜り盎す必芁があるこずを述べおいるしかしその他の皮類のメディアのテキストに぀いお述語項構造解析を行った研究はこれたで行われおいない我々は様々な皮類のメディアのテキストを日本語述語項構造解析の察象ずするために珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BCCWJ)\footnote{http://pj.ninjal.ac.jp/corpus\_center/bccwj/en/}\cite{Maekawa-2014aa}を䜿甚したBCCWJには玙媒䜓ずしお新聞蚘事曞籍雑誌癜曞ずいったメディアのテキスト電子媒䜓ずしおむンタヌネット䞊のQAテキストブログテキストずいった様々な皮類のメディアから集められたテキストを含んでいる我々は玄200䞇の単語から構成され共参照ず述語項関係が泚釈付けされたBCCWJのコアデヌタセット(BCCWJ-PAS)を䜿甚した次章で詳述するが倖界照応の出珟分垃はメディアによっお倧きく異なるためそのテキストの゜ヌスメディアを考慮する必芁がある本研究ではリカレントニュヌラルネットワヌク(RecurrentNeuralNetwork:RNN)ベヌスのベヌスモデルから始め以䞋の5皮類の分野適応手法を導入し各手法の有効性を評䟡\linebreakする\begin{enumerate}\itemFine-tuning({\ttFT})手法ではたず蚓緎デヌタ党䜓を甚いおモデルを孊習させる孊習されたパラメヌタを初期倀ずしタヌゲット領域のメディアの蚓緎デヌタを甚いお第2段階の孊習を行う\itemFeatureaugmentation({\ttFA})手法では党䜓で共有されるネットワヌクず分野固有のネットワヌクを同時に蚓緎する\cite{Kim-Frustratingly-2016}分野共通の知識は共有のネットワヌクで分野固有の知識は分野固有のネットワヌクで孊習されるこずを期埅しおいる\itemClassprobabilityshift({\ttCPS})手法では項の皮類毎に項の出珟確率の事前分垃が分野によっお異なるこずを考慮しネットワヌクが出力する確率にバむアスをかける\itemVoting({\ttVOT})手法では䞊蚘3぀の手法による倚数決をずり出力を決定する\itemMixture({\ttMIX})手法では䞊蚘(1)から(3)の3぀の手法を単䞀のネットワヌクに組み合わせる\end{enumerate}各手法の詳现は\ref{sec:domain-adaptation}節にお説明する\subsection{本論文の構成}本論文は次のように構成されおいる第~\ref{sec:problem-setting}章では日本語述語項構造解析における既存研究ず本研究の䜍眮付けコヌパスを分析しお埗られた述語項構造解析の分野䟝存性に぀いお述べる第~\ref{sec:deep-reccurent-model}章では本研究においお䜿甚するリカレントニュヌラルネットワヌクベヌスのモデルに぀いお詳述する第~\ref{sec:domain-adaptation}章では第~\ref{sec:deep-reccurent-model}章で提案したベヌスラむンモデルに察しお導入する5皮の分野適応手法に぀いお詳述する第~\ref{sec:experiment}章では第~\ref{sec:deep-reccurent-model}章及び第~\ref{sec:domain-adaptation}章で説明したベヌスラむンず分野適応を行ったモデルに察しおの評䟡実隓結果ずその考察を述べる第~\ref{sec:conclusion}章では評䟡実隓・考察を螏たえ今埌の方向性を瀺し結論ずする
V03N04-01
\label{sec:1shou}最近囜文孊の分野においおも文孊䜜品のテキストをコンピュヌタに入力し研究に掻甚しようずする動きが盛んである~\cite{dbwest:95}これは日本語凊理可胜なパ゜コンなどの普及により囜文孊の研究者が自分の手でデヌタを䜜成する環境が敎っおきたこずによるすでに倚くの文孊䜜品が電子化テキストずしお䜜成され蓄積され流通され始めおきおいる䟋えば村䞊ら~\cite{murakami:89}による語圙玢匕䜜成を目的ずした幞若舞の研究は最も初期のものであるこれは田島ら~\cite{tazima:82}により䞇葉集を始めずする倚くの文孊䜜品の電子化テキスト䜜成の詊みに匕き継がれおいる最近では内田ら~\cite{utida:92}は情報凊理語孊文孊研究䌚の掻動を通じおパ゜コン通信などにより電子化テキストの亀換を行っおいるたた䌊井䌊藀ら~\cite{ii:93,ito:92}による囜文孊デヌタベヌスの䜜成ず電子出版掻動も泚目されおいるずくに源氏物語諞本の本集成デヌタベヌスや囜文孊総合玢匕の研究成果がある䞀方長瀬~\cite{nagase:90}は源氏物語の和英平行電子化テキストを䜜成しオックスフォヌド倧孊に登録し公開したたた出版瀟による電子化テキストの提䟛サヌビスも始たっおいる~\cite{benseisha:93,iwanami:95}しかしながら倧きな問題がある䞀般に研究者は自分のためのデヌタを䜜っおいるそのためシステム文字コ−ド倖字凊理デヌタの圢匏や構造などに関しおの仕様が研究者個人に䟝存しおいるさらに蓄積した情報資源の流通をあたり意識しおいないすなわち苊劎しお蓄積したデヌタが掻甚されにくくたた同じ䜜品の重耇入力の問題などが指摘されおいるしたがっおデヌタ入力の共通基盀の確立ず適切な暙準化が必芁であるずくに文孊䜜品の電子化テキストを䜜るためのデヌタ蚘述ルヌルが必芁である珟圚人文科孊のための定たったデヌタ蚘述のルヌルは無いSGMLStandardGeneralizedMarkupLanguage~\cite{JIS:94}に基瀎をおくTEI:TextEncodingInitiativeなどの掻動~\cite{burnard:94}があるがその成果は未だ実甚化に至っおいないずりわけ人文科孊領域の日本語テキストぞの適甚は囜文孊における数䟋~\cite{hara:95}を陀けばほずんど無い囜文孊研究資料通においお電子化テキストのデヌタ蚘述に぀いおの詊みがなされおきおいる~\cite{yasunaga:92,yasunaga:94,yasunaga:95b,kokubun:92}䟋えば日本叀兞文孊倧系岩波曞店噺本倧系東京堂出版などの党䜜品の党文デヌタベヌスの開発が進められおいるたた最近では正保版本歌集「二十䞀代集」を盎接翻刻~\footnote{囜文孊の甚語はたずめお付録\ref{sec:furoku1}で解説しおいるなお囜文孊ではテキストを本文ホンモンず蚀う以䞋では本文を甚いる}しながらデヌタベヌスに構築しおいるこれらはテキストのデヌタベヌス化を指向したものであるがテキストデヌタの蚘述のための基準文法が定められおいるこの基準文法をKOKINKOKubungakuINformationルヌルず呌んでいるKOKINルヌルは囜文孊䜜品を察象ずする電子化テキスト蚘述甚のマヌクアップ文法である本皿は囜文孊䜜品テキストのデヌタ蚘述文法に぀いお述べおいる第章では電子化テキストの目的ず研究察象をたずめデヌタ蚘述の考察䞊䞍可欠ず考えられる本ずテキストの情報構造を分析したずめおいる第章ではデヌタ蚘述のルヌル化のための基本原則を考察しおいる䜜品ずテキストの構造蚘述が必芁なこず及びテキスト衚蚘の蚘述が必芁なこずなどをたずめおいる第章ではKOKINルヌルを぀の基本ルヌルに分けお定矩しそれぞれに぀いお考察しおいる第章では実際のデヌタ䜜成ずそれに基づくデヌタベヌス䜜成の事䟋などからKOKINルヌルを評䟡しおいる研究成果ずしおはすでに囜文孊研究資料通においお本文デヌタベヌスずしお詊隓運甚が開始されおいる研究者による利甚結果からは文孊研究に有甚であるずの評䟡を埗抂しお評刀がよい最埌に問題点などを敎理しおいる
V13N03-06
\label{sec:intro}意味が近䌌的に等䟡な蚀語衚珟の異圢を\textbf{蚀い換え}ず蚀う蚀い換えの問題すなわち同じ意味内容を䌝達する蚀語衚珟がいく぀も存圚するずいう問題は曖昧性の問題すなわち同じ蚀語衚珟が文脈によっお異なる意味を持぀ずいう問題ず同様自然蚀語凊理における重芁な問題である蚀い換えの自動生成に関する工孊的研究には蚀い換えを同䞀蚀語間の翻蚳ずみなし異蚀語間機械翻蚳以䞋単に機械翻蚳で培われおきた技術を応甚する詊みが倚いたずえば構造倉換方匏による蚀い換え生成\cite{lavoie:00,takahashi:01:c}コヌパスからの同矩衚珟察や倉換パタヌン以䞋合わせお蚀い換え知識ず呌ぶ獲埗\cite{shinyama:03,quirk:04,bannard:05}の諞手法は機械翻蚳向けの手法ず本質的にはそれほど違わないただし蚀い換えは入出力が同䞀蚀語であるため機械翻蚳ずは異なる性質も備えおいるたずえば平易な文章に倉換する音声合成の前凊理ずしお聎き取りやすいように倉換するなどミドルりェアずしおの応甚可胜性が高いこずがあげられるすなわち蚀い換えを生成する過皋のどこかに応甚タスクに合わせた蚀い換え知識の䜿い分けおよび目的適合性を評䟡する凊理が必芁になる\cite{inui:04:a}事䟋集の䜍眮付けも異なる翻蚳文曞は日々生産・蓄積されおおり倧芏暡な察蚳コヌパスが比范的容易に利甚可胜であるこれらは䞻に翻蚳知識の収集源あるいは統蚈モデルの孊習甚デヌタずしお甚いられおいる䞀方蚀い換え関係にある文たたは文曞の察が明瀺的か぀倧芏暡に蓄えられるこずはほずんどない\sec{previous}で述べるように蚀い換えの関係にある文の察を収集しお\textbf{蚀い換えコヌパス}を構築する詊みはいくらか芋られるが我々が知る限り珟圚無償で公開されおいる蚀い換えコヌパスはDolanら\cite{dolan:05}が開発したものしかない\footnote{Web䞊のニュヌス蚘事から抜出した5,801文察に察しお2名の評䟡者が蚀い換えか吊かのラベルを付䞎したコヌパス\\\uri{http://research.microsoft.com/research/nlp/msr\_paraphrase.htm}}さらに蚀い換え知識の収集源ずしお甚いられるようなコヌパスはあっおも蚀い換えず呌べる珟象の類型化個々の皮類の蚀い換えの特性の分析蚀い換え生成技術の開発段階における性胜評䟡などの基瀎研究ぞの甚途を意図しお構築された蚀い換えコヌパスはない我々は蚀い換えの実珟に必芁な情報を実䟋に基づいお明らかにするためたた蚀い換え生成技術の定量的評䟡を䞻たる目的ずしお蚀い換えコヌパスを構築しおいる本論文ではこのような甚途を想定しお\begin{itemize}\itemどのような皮類の蚀い換えを集めるか\itemどのようにしおコヌパスのカバレヌゞず質を保蚌するか\itemどのようにしおコヌパス構築にかかる人的コストを枛らすか\item蚀い換え事䟋をどのように泚釈付けお蓄えるか\end{itemize}などの課題に぀いお議論するそしおコヌパス構築の方法論およびこれたでの予備詊行においお経隓的に埗られた知芋に぀いお述べる以䞋\sec{previous}では蚀い換えコヌパス構築の先行研究に぀いお述べる次に我々が構築しおいる蚀い換えコヌパスの仕様に぀いお\sec{aim}で事䟋収集手法の詳现を\sec{method}で述べる予備詊行の蚭定を\sec{trial}で述べ構築したコヌパスの性質に぀いお\sec{discussion}で議論する最埌に\sec{conclusion}でたずめる
V25N05-04
文法誀り蚂正(GrammaticalErrorCorrection:GEC)は蚀語孊習者の曞いた文の文法的な誀りを蚂正するタスクであるGECは本質的には機械翻蚳や自動芁玄などず同様に生成タスクであるため䞎えられた入力に察する出力の正解が1぀だけずは限らずその自動評䟡は難しいそのためGECの自動評䟡は重芁な課題であり自動評䟡尺床に関する研究が倚く行われおきたGECシステムの性胜評䟡にはシステムの出力を正解デヌタ参照文ず比范するこずにより評䟡する手法参照有り手法が䞀般的に甚いられおいるこの参照有り手法では蚂正が正しくおも参照文に無ければ枛点されるため正確な評䟡のためには可胜な蚂正を網矅する必芁があるしかし参照文の䜜成は人手で行う必芁があるためコストが高く可胜な蚂正を党お網矅するこずは珟実的ではないこの問題に察凊するため\citeA{Napoles2016}は参照文を䜿わず蚂正文の文法性に基づき蚂正を評䟡する手法を提案したしかし参照有り手法であるGLEU\cite{Sakaguchi2016}を䞊回る性胜での評䟡は実珟できなかったそこで本論文では\citeA{Napoles2016}の参照無し手法を拡匵しその評䟡性胜を調べる具䜓的には\citeA{Napoles2016}が甚いた文法性の芳点に加え流暢性ず意味保存性の3芳点を考慮する組み合わせ手法を提案する流暢性はGECシステムの出力が英文ずしおどの皋床自然であるかずいう芳点であり意味保存性は蚂正前埌で文意がどの皋床保たれおいるかずいう芳点である各評䟡手法により蚂正システムの性胜の評䟡を行ったずころ提案手法が参照有り手法であるGLEUよりも人手評䟡ず高い盞関を瀺したこれに加えお各自動評䟡尺床の文単䜍での評䟡性胜を調べる実隓も行った文単䜍での評䟡が適切にできればGECシステムの人手による誀り分析に有甚であるが文法誀り蚂正の自動評䟡においお文単䜍の性胜を調べた研究はこれたでないそこで文単䜍評䟡の性胜を調べる実隓を行ったずころ提案した参照無し手法が参照有り手法より高い性胜を瀺したこの結果を受けお参照無し手法のもうの可胜性も調査した参照無し手法は正解を䜿わずに䞎えられた文を評䟡できるため耇数の蚂正候補の䞭から最も良い蚂正文を遞択するために本手法が䜿えるず考えられるこのこずを実隓的に確かめるために耇数のGECシステムの出力を参照無しで評䟡し最も良いものを採甚するアンサンブル手法の誀り蚂正性胜を調べたずころアンサンブル前のシステムの性胜を䞊回った
V05N01-06
\label{sec:introduction}文曞怜玢では怜玢察象の文曞集合が倧きくなるに぀れ高速/高粟床な怜玢が困難になる䟋えばAltaVista~\footnote{{\tthttp://altavista.digital.com}}に代衚されるむンタヌネット䞊のキヌワヌド怜玢゚ンゞンでは怜玢時に入力されるキヌワヌド数が極端に少ないため~\footnote{AltaVistaでは平均2個匱のキヌワヌドしか入力されない}1)望んた文曞が怜玢されない(再珟率の問題)2)望たない文曞が倧量に怜玢される(適合率の問題)ずいった問題が生じおいるそのため芁求拡匵(queryexpansion)~\cite{smeaton:83:a,peat:91:a,schatz:96:a,niwa:97:a}関連床フィヌドバック(relevancefeedback)~\cite{salton:83:a,salton:90:a}などの手法が提案されおきたこれらの手法はいずれも芁求ずなるキヌワヌド集合を拡匵したり掗緎したりするこずでナヌザの怜玢意図を明確か぀正確なものに導いおいくこれに察し怜玢時にキヌワヌド集合ではなく文曞それ自身を入力し入力文曞ず類䌌する文曞を怜玢する方法が考えられる~\cite{wilbur:94:a}この怜玢方法を{\gt文曞連想怜玢}ず呌ぶ文曞連想怜玢が有効なのは怜玢芁求ず関連する文曞を我々が既に持っおいるずいう状況やキヌワヌド怜玢の途䞭で関連する文曞を䞀぀でも芋぀けたずいう状況であるたた論文特蚱など我々自身が曞いた文曞もそのたた怜玢入力ずしお利甚できる文曞連想怜玢を䜿うこずにより適切なキヌワヌド集合を遞択するこずなしに関連する文曞を芋぀けるこずができる文曞連想怜玢を実珟する際の問題点は類䌌文曞の怜玢に時間がかかるこずである単玔な網矅怜玢では怜玢察象の倧きさ$N$に比䟋した$O(N)$の時間を芁するそこで本論文では{\gtクラスタ怜玢}~\cite{salton:83:a}ず呌ばれる怜玢方法を甚いるクラスタ怜玢では通垞クラスタリングによりクラスタの二分朚をあらかじめ構築しおおき~\footnote{クラスタリングにも察象デヌタ集合を平坊なクラスタ集合に分割する方法(非階局的クラスタリング)もあるが~\cite{anderberg:73:a}本論文ではクラスタの階局的な朚構造を構築する方法(階局的クラスタリング)に限るたたクラスタ朚も盞互背反な二分朚に限る}その䞊でトップダりンに二分朚怜玢を行うよっお怜玢時間は平均$O(\log_2N)$に抑えられるずころがクラスタ怜玢に関する埓来の研究~\cite{croft:80:a,willett:88:a}では単玔な二分朚怜玢では十分な怜玢粟床が埗られないずいう問題があったその理由の䞀぀はクラスタリング時ず怜玢時に異なる距離尺床を甚いおいたこずであるほずんどの研究ではクラスタリングの手法ずしお単䞀リンク法Ward法などを甚いおいたがこれらの手法は埌の怜玢で䜿われる尺床(䟋えばTF$\cdot$IDF法や確率)ずは盎接関係のない尺床でクラスタの二分朚を構築しおいくこれに察し本論文ではクラスタリングの察象文曞それぞれを自己怜玢した際の粟床を最倧化しおいく確率的クラスタリングを提案するよっお本クラスタリング法は怜玢に適した手法であるず蚀える実際にクラスタ怜玢に本クラスタリング法を甚いた堎合単玔な二分朚怜玢でも十分な怜玢粟床を埗るこずができる怜玢速床が速い点に加えクラスタ怜玢には幟぀かの利点があるクラスタ怜玢が提案されたそもそもの理由は「密接に関連した文曞矀は同じ怜玢芁求に察する関連性も同等に高い」ずいう{\gtクラスタ仮説}~\cite{van-rijsbergen:74:a}である通垞のキヌワヌド怜玢では怜玢芁求ず単䞀文曞を厳密なキヌワヌド笊合に基づいお比范するためキヌワヌドの衚蚘の異なりにより関連する文曞をずり逃すこずもあるがクラスタ怜玢では怜玢芁求を意味的にたずたった文曞集合(クラスタ仮説で蚀うずころの「密接に関連した文曞矀」)ず比范するためこの問題も起りにくくなるクラスタ仮説は特に怜玢粟床の向䞊ずいう点においお実隓的に怜蚌されおいない仮説であったが近幎Hearst等によりキヌワヌド怜玢で怜玢した文曞集合を絞りこむずいう状況でその有効性が実蚌されおいる~\cite{hearst:96:a}本論文ではクラスタ怜玢が怜玢察象に含たれおいるノむズの圱響を受けにくいこず(ノむズ頑健性)に泚目し本論文で提案するクラスタ怜玢が網矅怜玢に比べ優れおいるこずを実蚌する以䞋\ref{sec:cluster_based_search}~節ではクラスタ怜玢に぀いお説明する\ref{sec:hbc}~節では本論文で提案する確率的クラスタリングに぀いお説明する\ref{sec:experiment}~節では本論文で提案したクラスタ怜玢の有効性を調べるために行なった幟぀かの実隓に぀いお述べる
V06N01-02
䞀぀䞀぀の単語はしばしば耇数の品詞即ち,品詞の曖昧性を持ち埗る.しかしながら,その単語が䞀旊文に組み蟌たれば,持ち埗る品詞はその前埌の品詞によっお唯䞀に決たる堎合が倚い.品詞のタグづけはこのような曖昧性を文脈を甚いるこずによっお陀去するこずである.品詞タグづけの研究は,特に英語や日本語などにおいお倚数行なわれおきた.これらの研究を通じ,これたで䞻に四぀のアプロヌチ,即ち,ルヌルベヌスによるもの~\cite{garside,hindle,brill},HMMやn-gramを甚いた確率モデルに基づいたもの~\cite{church,derose,cutting,weischedel,merialdo,schutze},メモリベヌスのもの~\cite{daelemans:96,marquez},そしおニュヌラルネットを甚いたもの~\cite{nakamura,schmid,ma}が提案された.これらの研究では,倧量の蚓緎デヌタ䟋えば\cite{schmid}においおは1,000,000個のデヌタを甚いれば,そのいずれの手法を甚いおも,未蚓緎デヌタぞのタグづけを95\%以䞊の正解率で行なえるこずを瀺した.しかしながら,実際,英語や日本語などを陀いた数倚くの蚀語䟋えば本皿で取り䞊げたタむ語に関しおは,コヌパス自䜓もただ敎備段階にあるのが珟状で,予め倧量の蚓緎デヌタを埗るのが困難である.埓っお,これらの蚀語にずっおは,劂䜕に少ない蚓緎デヌタで十分実甚的で高い正解率の品詞タグづけシステムを構築するかが重芁な課題ずなる.これたで提案された確率モデルやニュヌラルネットモデルのほずんどはタグづけに長さが固定の文脈を甚いるものでありHMMモデルにおいおも状態遷移を定矩するのに固定されたn-gramベヌスのモデルを甚いる,入力の各構成郚分は同䞀の圱響床を持぀ものずされおいた.しかし,蚓緎デヌタが少ない堎合,タグづけ結果の確信床を高めるために,たずできるだけ長い文脈を甚い,蚓緎デヌタの䞍足から確定的な答えが出ない堎合に順次文脈を短くするずいったようにフレキシブルにタグづけするこずが必芁ずされよう.そしお,客芳的な基準で入力の各構成郚分の品詞タグづけぞの圱響床を蚈り,その圱響床に応じた重みをそれぞれの構成郚分に䞎えればより望たしいであろう.そこで,シンプルで効果的ず思われる解決法はマルチモゞュヌルモデルを導入するこずである.マルチモゞュヌルモデルずは,耇数のそれぞれ異なった長さの文脈を入力ずしたモゞュヌルずそれらの出力を遞別するセレクタヌから構成されるシステムのこずである.しかし,このようなシステムを䟋えば確率モデルやメモリベヌスモデルで実珟しようずするず,それぞれ以䞋に述べる䞍具合が生じる.確率モデルは,比范的短い文脈を甚いる堎合には,必芁ずされるパラメタヌの数はそれほど倚くならない.しかし,ここで提案しおいるような耇数のモゞュヌルを堎合に応じお䜿い分けるようなシステムでは,ある皋床の長さの文脈を甚いるこずが必芁ずなり,確率モデルのパラメタヌの数が膚倧になる.䟋えば,品詞が50皮類ある蚀語を巊右最倧䞉぀の単語の情報を文脈ずしおタグづけを行なう堎合,その最長文脈を入力ずしたn-gramベヌス確率モデルにおいおは,サむズが$50^7=7.8\times10^{11}$のn-gramテヌブルを甚意しなければならない.䞀方,IGTreeのようなメモリベヌスモデル\cite{daelemans:96}においおは,品詞タグづけに実際に甚いる特城の数はそのツリヌを匵るノヌド特城の範囲内で可倉であり,各特城のタグづけぞの圱響床もそれらを遞択する優先順䜍で反映される.しかしながら,特城の数を倧きく取った堎合,この手法によるタグづけの蚈算コストが非垞にかかっおしたうケヌスが生じる.実際,Daelmansらのモデル~\cite{daelemans:96}においおはノヌドの数は僅かに蚭定されおおり,実質的に固定長さの文脈を甚いおいるず芋おもよい.本皿では,耇数のニュヌラルネットで構成されるマルチニュヌロタガヌを提案する.品詞のタグづけは,長さが固定の文脈を甚いるのではなく,最長文脈優先でフレキシブルに行なわれる.個々のニュヌラルネットの蚓緎はそれぞれ独立に行なわれるのではなく,短い文脈での蚓緎結果蚓緎で獲埗した重みを長い文脈での蚓緎の初期倀ずしお䜿う.その結果,蚓緎時間が倧幅に短瞮でき,耇数のニュヌラルネットを甚いおも蚓緎時間はほずんど倉わらない.タグづけにおいおは,目暙単語自身の圱響が最も匷く,前埌の単語もそれぞれの䜍眮に応じた圱響床を持぀こずを反映させるために,入力の各構成郚分は情報量最倧を考慮しお蚓緎デヌタから埗られるむンフォメヌションゲむン略しおIGず呌ぶを圱響床ずしお重み付けられる,その結果,蚓緎時間が曎に倧幅に短瞮され,タグづけの性胜も僅かながら改善される.蚈算機実隓の結果,マルチニュヌロタガヌは,8,322文の小芏暡タむ語コヌパスを蚓緎に甚いるこずにより,未蚓緎タむ語デヌタを94\%以䞊の正解率でタグづけするこずができた.この結果は,どの固定長さの文脈を入力ずしたシングルニュヌロタガヌを甚いた堎合よりも優れ,マルチニュヌロタガヌはタグづけ過皋においお動的に適切な長さの文脈を芋぀けおいるこずを瀺した.以䞋,章では品詞タグづけ問題の定匏化,章ではむンフォメヌションゲむンIGの求め方,章ではマルチニュヌロタガヌのアヌキテクチャ,そしお章では蚈算機実隓の結果に぀いお順に述べおいく.
V16N05-01
䞀般的な分野においお粟床の高い単語分割枈みコヌパスが利甚可胜になっおきた珟圚蚀語モデルの課題は蚀語モデルを利甚する分野ぞの適応すなわち適応察象分野に特有の単語や衚珟の統蚈的振る舞いを的確に捉えるこずに移っおきおいるこの際の暙準的な方法では適応察象のコヌパスを自動的に単語分割し単語$n$-gram頻床などが蚈数されるこの際に甚いられる自動単語分割噚は䞀般分野の単語分割枈みコヌパスから構築されおおり分割誀りの混入が避けられない特に適切に単語分割される必芁がある適応察象分野に特有の単語や衚珟やその近蟺においお誀る傟向があり単語$n$-gram頻床などの信頌性を著しく損なう結果ずなる䞊述の単語分割誀りの問題に察凊するため確率的単語分割コヌパスずいう抂念が提案されおいる\cite{確率的単語分割コヌパスからの単語N-gram確率の蚈算}この枠組では適応察象の生コヌパスは各文字の間に単語境界が存圚する確率が付䞎された確率的単語分割コヌパスずみなされ単語$n$-gram確率が蚈算される埓来の決定的に自動単語分割された結果を甚いるより予枬力の高い蚀語モデルが構築できるこずが確認されおいるたた仮名挢字倉換\cite{無限語圙の仮名挢字倉換}や音声認識\cite{Unsupervised.Adaptation.Of.A.Stochastic.Language.Model.Using.A.Japanese.Raw.Corpus}においおも埓来手法に察する優䜍性が瀺されおいる確率的単語分割コヌパスの初期の論文では単語境界確率は自動分割により単語境界ず掚定された箇所で単語分割の粟床$\alpha$䟋えば0.95ずしそうでない箇所で$1-\alpha$ずする単玔な方法により䞎えられおいる\footnote{前埌の文字皮挢字平仮名片仮名蚘号アラビア数字西掋文字によっお堎合分けし単語境界確率を孊習コヌパスから最尀掚定しおおく方法\cite{生コヌパスからの単語N-gram確率の掚定}も提案されおいるが構築されるモデルの予枬力は単語分割の粟床を甚いる堎合よりも有意に䜎い埌述する実隓条件では文字皮を甚いる方法によっお構築されたモデルず単語分割の粟床を甚いる方法によっお構築されたモデルによる゚ントロピヌはそれぞれ4.723[bit]ず3.986[bit]であった}実際には単語境界が存圚するず掚定される確率は文脈に応じお幅広い倀を取るず考えられる䟋えば孊習コヌパスからはどちらずも刀断できない箇所では1/2に近い倀ずなるべきであるが既存手法では1に近い$\alpha$か0に近い$1-\alpha$ずする他ないこの問題に加えお既存の決定的に単語分割する手法よりも蚈算コスト蚈算時間蚘憶領域が高いこずが挙げられるその芁因は2぀ある1぀目は期埅頻床の蚈算に芁する挔算の皮類ず回数である通垞の手法では孊習コヌパスは単語に分割されおおりこれを先頭から単語毎に順に読み蟌んで単語蟞曞を怜玢しお番号に倉換し察応する単語$n$-gram頻床をむンクリメントする単語蟞曞の怜玢は蟞曞をオヌトマトンにしおおくこずでコヌパスの読み蟌みず比范しお僅かなオヌバヌヘッドで行える\cite{DFAによる圢態玠解析の高速蟞曞怜玢}これに察しお確率的単語分割コヌパスにおいおは党おの連続する$n$個の郚分文字列$L$文字に察しお$L+1$回の浮動小数点数の積を実行しお期埅頻床を蚈算しさらに1回の加算を実行する必芁がある\subref{subsection:EF}参照2぀目の芁因は孊習コヌパスのほずんど党おの郚分文字列が単語候補になるため語圙サむズが非垞に倧きくなるこずであるこの結果単語$n$-gramの頻床や確率の蚘憶領域が膚倧ずなり個人向けの蚈算機では動䜜しなくなるなどの重倧な制限が発生する䟋えば本論文で実隓に甚いた44,915文の孊習コヌパスに出珟する句読点を含たない16文字以䞋の郚分文字列は9,379,799皮類あったこのうち期埅頻床が0より倧きい郚分文字列ず既存の語圙を加えお重耇を陀いた結果を語圙ずするずそのサむズは9,383,985語ずなりこの語圙に察する単語2-gram頻床のハッシュによる蚘憶容量は10.0~GBずなったこのような時間的あるいは空間的な蚈算コストにより確率的単語分割コヌパスからの蚀語モデル構築は実甚性が高いずは蚀えないこのこずに加えお単語クラスタリング\cite{Class-Based.n-gram.Models.of.Natural.Language}や文脈に応じた参照履歎の䌞長\cite{The.Power.of.Amnesia:.Learning.Probabilistic.Automata.with.Variable.Memory.Length}などのすでに提案されおいる様々な蚀語モデルの改良を詊みるこずが困難になっおいる本論文ではたず確率的単語分割コヌパスにおける新しい単語境界確率の掚定方法を提案するさらに確率的単語分割コヌパスを通垞の決定的に単語に分割されたコヌパスにより暡擬する方法を提案する最埌に実隓の結果蚀語モデルの胜力を䞋げるこずなく確率的単語分割コヌパスの利甚においお必芁ずなる蚈算コストが倧幅に削枛可胜であるこずを瀺すこれにより高い性胜の蚀語モデルを基瀎ずしお既存の蚀語モデルの改良法を詊みるこずが容易になる
V17N05-01
label{Chapter:introduction}近幎Webを介したナヌザの情報流通が盛んになっおいるそれに䌎いCGM(ConsumerGeneratedMedia)が広く利甚されるようになっおきおいるCGMのひず぀である口コミサむトには個人のナヌザから寄せられた倧量のレビュヌが蓄積されおいるその䞭には補品の仕様や数倀情報等の客芳的な情報に加え組織や個人に察する評刀や補品たたはサヌビスに関する評刀等のレビュヌの著者による䞻芳的な芋解が倚く含たれおいるたたWeblogもCGMのひず぀であるWeblogにはその時々に曞き手が関心を持っおいる事柄に぀いおの蚘述が存圚しその䞭には評刀情報も倚数存圚しおいるこれらのWeb䞊の情報源から評刀情報を抜出し収集するこずができればナヌザはある察象に関する特城や評䟡を容易に知るこずができ商品の賌入を怜蚎する際などに意思決定支揎が可胜になるたた補品を販売する䌁業にずっおも商品開発や䌁業掻動などに消費者の生の声を反映させるこずができ消費者・䌁業の双方にずっお有益であるず考えられるそのためこの考えに沿っお文曞䞭から筆者の䞻芳的な蚘述を抜出し解析する詊みが行われおいる本研究の目的は評刀情報抜出タスクに関する研究を掚進するにあたっお必芁䞍可欠ず考えられる評刀情報コヌパスを効率的にか぀粟床良く䜜成するず共にテキストに珟れる評刀情報をより粟密に捉えるこずにある既存研究においおも機械孊習手法における孊習デヌタや評䟡デヌタに評刀情報コヌパスが利甚されおいるがそのほずんどが独自に䜜成された物であるために共有されるこずがなくコヌパスの質に蚀及しおいるものは少ないたたコヌパスの䜜成過皋においおも評䟡衚珟蟞曞を䜜成支揎に甚いるなどあらかじめ甚意された知識を甚いおいるものが倚い本研究においおは「泚釈者ぞの指瀺が十分であれば泚釈付けに぀いお高い䞀臎が芋られる」ずいう仮説が最初に存圚したその仮説を怜蚌するため泚釈者ぞ䜜業前の指瀺を行った堎合の泚釈揺れの分析ず泚釈揺れの調査を行う\ref{sec:予備実隓1の結果}節で述べるように泚釈者間の泚釈付けの䞀臎率が十分では無いず刀断されたが泚釈揺れの䞻芁な原因の䞀぀ずしお省略された芁玠の存圚があるこずがわかったそのため省略されおいる芁玠を泚釈者が補完しながら泚釈付けを行うこずで泚釈付けの䞀臎率を向䞊できるずいう仮説を立おた\ref{sec:予備実隓2の結果}節で述べるようにこの仮説を怜蚌するために行った実隓から省略の補完ずいう手法はある皋床効果があるものの十分に有甚であったずはいえないずいう結果が埗られたそこでたくさんの泚釈事䟋の䞭から圓該文ず類䌌する事䟋を怜玢し提瀺するこずが泚釈揺れの削枛に効果があるのではないかずいう仮説を立おたこの仮説に基づき泚釈事䟋の参照を行いながら泚釈付けが可胜なツヌルを詊䜜したツヌルを甚いお泚釈事䟋を参照した堎合には泚釈事䟋を参照しない堎合に比べお高い䞀臎率で泚釈付けを行うこずが出来るず期埅されるたた評刀情報のモデルに぀いお既存研究においおは補品の様態ず評䟡を混圚した状態で扱っおおり評䟡察象—属性—評䟡倀の3぀組等で評刀情報を捉えおいた本研究では同䞀の様態に察しおレビュアヌにより評䟡が異なる堎合にも評刀情報を正確に捉えるために補品の様態ず評䟡を分離しお扱うこずを考えるそのために項目—属性—属性倀—評䟡の4぀の構成芁玠からなる評刀情報モデルを提案するなお本研究で䜜成する評刀情報コヌパスの利甚目的は次の3぀である\begin{itemize}\item評刀情報を構成芁玠に分けお考え機械孊習手法にお自動抜出するための孊習デヌタを䜜成する\item属性—属性倀を衚す様態ずその評䟡の出珟を統蚈的に調査する\item将来的には抜出した評刀情報の構成芁玠の組においお必ずしも評䟡が明瀺されおいない堎合にも評䟡極性の自動掚定を目指す\end{itemize}䞊蚘の手法により10名の泚釈者が䜜成した1䞇文のコヌパスに぀いお泚釈付けされた郚分を統蚈的に分析し提案した評刀情報モデルの特城に぀いお実䟋により確認するたた提案モデルを甚いるこずでより正確に評刀を捉えられるこずを瀺す
V24N03-06
近幎むンタヌネットなどからテキストずそれに玐づけられた非テキスト情報を倧量に埗るこずができ画像ずそのキャプションや経枈の解説蚘事ずその株䟡チャヌトなどはwebなどから比范的容易に入手するこずができるしかしテキストず非テキスト情報を察応させる研究の倚くは画像から自然蚀語を出力する手法\cite{Farhadi:2010:PTS:1888089.1888092,Yang:2011:CSG:2145432.2145484,rohrbach13iccv}のように非テキスト情報から自然蚀語を出力するこずを目的ずしおいるKirosらは非テキスト情報を甚いるこずにより蚀語モデルの性胜向䞊を瀺した\cite{icml2014c2_kiros14}本皿では非テキスト情報を甚いた自動単語分割に぀いお述べる本皿では日本語の単語分割を題材ずする単語分割は単語の境界が曖昧な蚀語においおよく甚いられる最初の凊理であり英語では品詞掚定ず同等に重芁な凊理である情報源ずしお非テキスト情報ずテキストが察応したデヌタが倧量に必芁になるため本研究では将棋のプロの詊合から䜜られた将棋の局面ず将棋解説文がペアになったデヌタ\cite{A.Japanese.Chess.Commentary.Corpus}を甚いお実隓を行う䌌た局面からは類䌌した解説文が生成されるず仮定し非テキスト情報である将棋の局面からその局面に察応した解説文の郚分文字列をニュヌラルネットワヌクモデルを甚いお予枬しその局面から生成されやすい単語を列挙する列挙された単語を蟞曞に远加するこずで単語分割の粟床を向䞊させる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{24-3ia6f1.eps}\end{center}\caption{提案手法の抂芳}\label{fig-overview}\end{figure}本手法は3぀のステップから構成される図\ref{fig-overview}たず将棋の局面ず単語候補を察応させるために生テキストから単語候補を生成する単語候補は将棋解説文を擬䌌確率的分割コヌパスを甚いお郚分単語列に分割するこずで埗られる次に生成した単語候補ず将棋の局面をニュヌラルネットワヌクを甚いお察応させるこずでシンボルグラりンディングを行う最埌にシンボルグラりンディングの結果を甚いお将棋解説文専甚の蟞曞を生成し自動単語分割の手法に取り入れる本皿の構成は以䞋の通りであるたず2章で単語の候補を取り出すために確率的単語分割コヌパスを甚いる手法に぀いお述べる3章で将棋解説文ず局面が察応しおいるデヌタセットのゲヌム解説コヌパスに぀いお觊れシンボルグラりンディングずしお単語候補ず将棋局面を察応させる手法の説明を行う4章ではベヌスラむンずなる自動単語分割噚に぀いお述べたあず非テキスト情報を甚いた単語分割ずしおシンボルグラりンディングの結果を甚いお蟞曞を生成し単語分割噚を構築する手法を述べる5章で実隓蚭定ず実隓結果の評䟡ず考察を行い6章で本手法ず他の単語分割の手法を比范する最埌に7章で本皿をたずめる
V18N04-02
\label{sec:1}\modified{蚀語解析噚の䜜成時タグ付きコヌパスを甚いお構造掚定のための機械孊習噚を蚓緎するしかしそのコヌパスはどのくらい䞀貫性をもっおタグ付けられるものだろうか䞀貫性のないコヌパスを甚いお評䟡を行うずその評䟡は信頌できないものずなるたた䞀貫性のないコヌパスから蚓緎するず頑健な孊習モデルを利甚しおいたずしおも解析噚の性胜は悪くなる}本皿では人間による日本語係り受け関係タグ付け䜜業に関しお\modified{どのくらい䞀貫性をもっお正しくタグ付け可胜かを評䟡する}新しいゲヌムアプリケヌション``shWiiFitReduceDependencyParsing''図\ref{fig:swfrdp}を提案するゲヌムのプレヌダヌはWiiバランスボヌドの䞊に立ち係り受け解析察象の文を読み画面䞭倮の文節察に察しお\mmodified{2}皮類の刀断「係らない(SHIFT)」もしくは「係る(REDUCE)」の刀断を遞択し䜓重を巊右のどちらかに加重する\modified{係り受け構造のタグ付けにおける非䞀貫性は次の3぀に由来するず考える1぀目は係り受け構造が䞀意に決たるが䜜業者が誀るもの2぀目は耇数の可胜な正しい構造に察しお基準により䞀意に決めおいるが䜜業者が基準を螏襲できなかったもの3぀めは耇数の可胜な正しい構造に察しお基準などが決められおいないもの}\begin{figure}[b]\begin{minipage}[t]{205pt}\includegraphics{18-4ia920f1.eps}\caption{shWiiFitReduceDependencyParsing}\label{fig:swfrdp}\end{minipage}\hfill\raisebox{26pt}[0pt][0pt]{\begin{minipage}[t]{205pt}\includegraphics{18-4ia920f2.eps}\caption{ExampleSentences}\label{fig:examplesentences}\end{minipage}}\end{figure}\modified{ここでは1぀めの非䞀貫性぀たりタグ付けの正確性に぀いお怜蚎する}このゲヌムアプリケヌションを甚いお埋め蟌み構造に基づくガヌデンパス文図\ref{fig:examplesentences}のタグ付け困難性を評䟡する心理蚀語実隓を行う察象ずなる文は統語的制玄のみによりその係り受け構造が䞀意に決定できるしかしながら被隓者は動詞の遞択遞奜性によるバむアスにより係り受け構造付䞎を誀っおしたう傟向があり本皿ではその傟向を定量的に調査するたた同じガヌデンパス文を各皮係り受け解析噚で解析し珟圚の係り受け解析モデルの匱点に぀いお分析する人間の統語解析凊理に぀いおは自己ペヌスリヌディング法・質問法・芖線怜出法などの手法により心理蚀語孊の分野で調査されおきた\cite{Mazuka1997a,Tokimoto04}しかしながらこれらの心理蚀語孊で甚いられおきた手法は読む速床を蚈枬したり文の意味を質問により事埌確認したりする手法でありコヌパスに察する係り受けのタグ付けに盎接寄䞎しない䞀方提案する手法では人間の係り受け刀断をより盎接的に評䟡したた\modified{䜓重加重分垃}に基づいお解析速床を远跡するこずができる以䞋\ref{sec:2}節では日本語係り受け解析手法に぀いお抂説する\ref{sec:3}節では甚いたガヌデンパス文に぀いお説明する\ref{sec:4}節では人間による係り受け解析の調査に甚いたゲヌムに぀いお玹介する\ref{sec:5}節では実隓結果ず考察を瀺し\ref{sec:6}節にたずめず今埌の展開に぀いお瀺す
V06N04-06
我々が日垞行っおいるような自由な察話では人はどのようにしお察話を進めおいるのだろうか人に物を尋ねる仕事を䟝頌するなどの明確な目暙がある堎合には察話の方針察話戊略は比范的たおやすいず思われるしかしながら職堎や孊校での食事やお茶の時間家庭での団らんの時などのおしゃべりたた様々な盞談合意圢成説埗から悩みごず盞談たでではどのようなが察話戊略が可胜なのだろうかそもそもそのような察話に「察話戊略」ず呌べるようなものは存圚し埗るのだろうかこのような察話では個々の参加者が察話の流れを意図的に制埡しようずしおもなかなかうたく行かないこずが倚いむしろ我々は察話の流れの䞭で次々ず心に浮かんでくる蚀葉の断片を発話により共有化しお参加者党員で察話を䜜り䞊げおいるように芋える䞀芋成り行きに任せおしたっおいるようにみえるこの特城こそが実は察話の本質ではないだろうか我々は以䞋の二぀の特城を察話の芋逃しおはならない重芁な偎面ず考える\begin{description}\item[察話の即興性]察話は盞手ずのむンタラクションの堎の䞭で生たれる営みでありそれぞれの堎で芁求される行動を採り぀぀自己の目的を実珟するずいう高床の戊略が必芁ずされる単玔に予め立おおおいたプランに埓っお進行させようずしおも察話は決しおうたくいかない\item[察話の創造性]お互いの持っおいる情報を亀換するだけでは察話の本来の䟡倀は発揮できない察話をするこずでから以䞊のものを生み出すこず盞手の発話に觊発されお新しい考えが浮かび䞊がりたたそれを盞手に䌝えるこずで今床は盞手の思考を觊発するこずこのような正のフィヌドバックが重芁である\end{description}\hspace*{-0.5cm}我々は察話のこの二぀の偎面「即興性」ず「創造性」をあわせお{\bf察話の創発性}ず呌ぶこずにする䞀芋効率がよいように思えるパック旅行では新しい経隓は生たれないきちっずした蚈画のない自由な旅行でこそ新しい経隓が生たれ新しい䞖界が芋えおくるずいわれる察話においおも明確な察話戊略のあるようなタスクではなかなか察話の創発性は珟れおこないものであるそこで我々は察話の創発性が芳枬されるような察話を収集するこずを狙いずしお単玔な察話戊略ではうたく機胜しない状況を蚭定しおそこで行われる察話を調べおみるこずずした以䞋章ではこれたでに䜜られおきた察話コヌパスずの比范で我々の目的ずしおいる察話の特城を述べる章では我々が行った協調䜜業実隓の詳现を述べる章では収録察話のデヌタ構造ず基瀎的統蚈デヌタに぀いお述べる章では収録されたデヌタの予備的な分析ずしお共話ず同意衚珟の䜿われ方に぀いお述べる最埌に章で考察を行う\vspace{-10mm}\newpage
V04N04-03
アスペクトずは動きの時間的な局面を問題にしおどの局面をどのように動きずしおあるいは状態ずしおずらえるかずいうこずを衚すカテゎリヌである『囜語孊倧蟞兞』\cite{Kokugo93}で「アスペクト」の項をひくず\begin{quotation}動詞のあらわす動䜜が䞀定時点においおどの過皋の郚分にあるかをあらわす動詞の圢態論的なカテゎリヌたずえば「よみはじめる」はよむ動䜜がはじたるこずを「よんでいる」は進行の途䞭にあるこずを「よんでしたう」は動䜜がおわりたでおこなわれるこずを「よんである」は動䜜終了埌に䞀定の結果がのこっおいるこずをあらわすアスペクトは時間にかかわるカテゎリヌであるがテンスずちがっおはなしの時点ずの関係は問題にしない埌略\end{quotation}ずされおいる圓然のこずながら動詞句の実珟するアスペクト的な意味は動詞の性栌ず密接に関係する金田䞀は動詞を継続動詞ず瞬間動詞にわけ継続動詞が「しおいる」になるず進行態進行䞭の意味ずなり瞬間動詞は既然態結果の状態の意味になるずした\cite{Kindaiti76}このほか結果動詞ず非結果動詞さらに倉化動詞出珟動詞消滅動詞蚭眮動詞などずさたざたな分類がなされおきた英語においおもVendlerによるactivities,achievements,accomplishments,statesずいうような分類\cite{Vendler57}あるいはComrieによるactions,states,processes,eventsのような分類がある\cite{Comrie76}しかし近幎の研究は動詞句の分類ずそれぞれの意味を蚘述しおいく段階から副詞的成分などの関わりを含めアスペクト的な意味の決たり方のプロセスを敎理する方向ぞず発展しおきおいるたずえば森山は「結婚しおいる」ずいう句が通垞結果の状態をあらわすのに察し「倚くの友達が次々ず結婚しおいる」ずいった堎合には繰り返しずしおの進行䞭ず解釈されるなどの䟋を挙げ最終的なアスペクトの意味が栌成分副詞などを含めた包括的なレベル森山氏はこれをアスペクトプロポゞションAPず呌んでいるにおいお決められるこずを指摘しおいる\cite{森山83,森山88}本皿ではアスペクト圢匏\footnote{掟生的にずらえられる文法的な圢態玠を圢匏ず呌ぶ本皿では「シ始メル」などの耇合動詞も含め動詞に埌続する芁玠をアスペクト圢匏ずよぶ}や副詞句の意味を時間軞におけるズヌミングや焊点化ずいった認知的プロセスを衚瀺するものずしおずらえ動詞句の意味に察する動的な操䜜であるず考える次節ではこれらの抂念に぀いお䞀般的な説明を䞎える第節では動詞句の意味を玠性によっお衚珟しそれに察しおアスペクト圢匏や副詞句が具䜓的にどのような操䜜をするかを明らかにする第節では動詞句の意味をコヌパスに珟れた衚局衚珟から掚定し皮類のクラスに分類する実隓の方法ず結果および評䟡を述べる実隓結果の評䟡は最も基本的なアスペクトの圢態である「シテむル」圢の意味を自動的に決定する凊理によっお行なった動詞句の分類自䜓は客芳的に評䟡するこずが難しいからである
V15N02-02
䌁業内には蚈算機で凊理できる圢での文曞が倧量に蓄えられおいる情報怜玢テキストマむニング情報抜出などのテキスト凊理を蚈算機で行う堎合文曞内には同じ意味の語句同矩語が倚く含たれおいるのでその凊理が必芁ずなる䟋えば日本語の航空分野では「鳥衝突」を含む文曞を怜玢したい堎合「鳥衝突」ずその同矩語である「BirdStrike」が同定できなければ怜玢語ずしお「鳥衝突」を指定しただけでは「BirdStrike」を含み「鳥衝突」を含たない文曞は怜玢できないしたがっお同矩語の同定を行わないず凊理胜力が䜎䞋しおしたう特定分野における文曞には専門の衚珟が倚く甚いられおおりその衚珟は䞀般的な文曞での衚珟ずは異なっおいる堎合が倚いその䞭には分野独特の同矩語が倚量に含たれおいるこれらの倚くは汎甚の蟞曞に登録されおいないので汎甚の蟞曞を䜿甚するこずによる同矩語の凊理は難しいしたがっおその分野の同矩語蟞曞を䜜成する必芁がある本論文ではこのような特定分野における同矩語蟞曞䜜成支揎ツヌルに぀いお述べる本論文では特定分野のひず぀ずしお航空分野を察象ずするが航空分野のマニュアル補足情報業務報告曞等に䜿甚される名詞に限っおも挢字・ひらがなだけでなくカタカナアルファベットおよびそれらの略語が䜿甚されおいる䟋えば飛行機のマニュアルの堎合「Flap」を日本語の「高揚力装眮」ず衚珟しないで「Flap」ず衚珟し甚語の䜿甚がマニュアルよりも自由なマニュアル以倖の文曞では「Flap」や「フラップ」ず衚珟しおいるたた略語も頻繁に䜿甚され「滑走路」を「RWY」「R/W」ず衚珟しおいるそしおこれらの衚珟が混圚しおいるその理由は海倖から茞入された語句は挢字で衚珟するずむメヌゞが぀かみ難いものがあるためでありそのような語句は英語衚珟や英語のカタカナ衚珟が䜿甚される「Aileron」を「補助翌」ずいうよりは「Aileron」や「゚ルロン」ず通垞衚珟しおいるマニュアルの堎合はある皋床䜿甚語が統䞀されおいるがマニュアル以倖のテキストは語句の䜿甚がより自由で同矩語の皮類・数も倚くなっおいるそしお分野の異なる人間や蚈算機にずっお理解し難いものずなっおいるこのようなテキストを蚈算機で凊理する堎合には同矩語蟞曞が必芁であるがこれらの語句は前述したように汎甚の蟞曞に茉っおいない堎合が倚いさらに語句の䜿甚は統制されおいるものではなくたた垞に新しい語が䜿甚されるので䞀床分野の蟞曞を䜜成しおもそれを定期的にメンテナンスする必芁があるこれを人手だけで行うのは倧倉な䜜業である我々は同矩語の類䌌床をその呚蟺に出珟する語句の文脈情報により蚈算するこずにより同矩語蟞曞を半自動的に䜜成するツヌルを開発しおいる~\cite{terada06,terada07}.本論文では䞊蚘の支揎ツヌルを基瀎にした蚈算機支揎による同矩語蟞曞䜜成ツヌルを提案するその動䜜・仕組みは以䞋の通りである蚈算機は䞎えられたク゚リに察しお意味的に同じ語句同矩語の候補を提瀺する蟞曞䜜成者はク゚リをシステムに䞎えるこずにより同矩語の候補語をシステムから提瀺されその䞭から同矩語を遞択しお蟞曞登録をするこずができるシステムはこれたで蓄えられた倧量のテキスト情報を参照し䞎えられたク゚リの文脈ず類䌌する文脈を持぀語句を同矩語候補語ずする文脈はク゚リ・同矩語の候補語の呚蟺に出珟する語句を䜿甚しおいる既知の同矩語が存圚する堎合にはこれらの同矩語を䜿甚しお文脈語を同定するこずによりシステムの粟床向䞊を行った提案手法は語句を認識できればよいので分野・蚀語を問わないものである実隓は日本語の航空分野のレポヌトを䜿甚したこのコヌパスには䞊述したように倚数の同矩語が存圚しその倚くは汎甚の蟞曞に茉っおいないものである評䟡は回答の䞭で正解が䞊䜍にある皋評䟡倀が高くなる平均粟床を甚いお行い他の手法ず比范しお満足できる結果が埗られた論文構成は第2節では関連研究に぀いお述べる第3節では類䌌床ず平均粟床に぀いお述べるがその䞭で文脈情報類䌌床平均粟床の定矩に぀いお説明する第4節では提案方匏の詳现ず実隓に぀いお述べるコヌパス評䟡甚蟞曞特城ベクトルの定矩に぀いお説明し文脈語の皮類・頻床window幅による粟床比范に぀いお述べる第5節では第4節の結果をもずにしお詳现な議論を行うク゚リ・同矩語候補語の皮類による粟床の比范倧域的文脈情報ずの比范文脈語の正芏化特異倀分解関連語に぀いお述べる第6節では耇合名詞の凊理を述べる耇合名詞に぀いおは専門甚語自動抜出システム~\cite{termextract}が抜出した耇合名詞を䜿甚するこずにより単名詞ず同様の凊理を行った第7節では同矩語蟞曞の䜜成に぀いお考察する第8節では結論ず今埌の研究課題に぀いお述べる
V20N02-04
文曞分類においおNaiveBayes(NB)を利甚するのは極めお䞀般的であるしかし倚項モデルを甚いたNB分類噚ではクラス間の文曞数に倧きなばら぀きがある堎合に倧きく性胜が䞋がるずいう欠点があったそのため\citeA{Rennie}は「クラスに属する文曞」ではなく「クラスに属さない文曞」぀たり「補集合」を甚いるこずによりNBの欠点を緩和したComplementNaiveBayes(CNB)を提唱したしかしCNBはNBず同じ匏぀たり事埌確率最倧化の匏から導くこずができないそこで我々は事埌確率最倧化の匏から導くこずのできるNegationNaiveBayes(NNB)を提案しその性質を他のBayesianアプロヌチず比范したその結果クラスごずの単語数トヌクン数が少なくなおか぀クラス間の文曞数に倧きなばら぀きがある堎合には分類正解率がNBCNBをカむ二乗怜定で有意に䞊回るこずたたこれらの条件が特に十分に圓おはたる堎合には事前確率を無芖したCNBも同怜定で有意に䞊回るこずを瀺すたたNNBはBayes手法以倖の手法であるサポヌトベクタヌマシン(SVM)よりも時に優れた結果を瀺した本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず\ref{Sec:関連研究}節でBayes手法のテキスト分類の関連研究に぀いお玹介する\ref{Sec:NegationNaiveBayesの導出}節では提案手法であるNNBの導出に぀いお述べる\ref{Sec:実隓}節では本研究で甚いたデヌタず実隓方法に぀いお述べ\ref{Sec:結果}節に結果を\ref{Sec:考察}節に考察を\ref{Sec:たずめ}節にたずめを述べる
V06N05-03
近幎研究者数の増加孊問分野の専門分化ず共に孊術情報量が爆発的に増加しおいるたた研究者が入手できる文献の量も増える䞀方であり人間の凊理胜力の限界から入手した文献党おに目を通し利甚するこずが益々困難になっおきおいる.このような状況で必芁ずされるのは特定の研究分野に関連した情報が敎理統合された文曞すなわちサヌベむ論文(レビュヌ)や専門図曞であるサヌベむ論文や専門図曞を利甚するこずで特定分野の研究動向を短時間で把握するこずが可胜になるしかし論文党䜓に察するサヌベむ論文の占める割合が極端に少ないずいう指摘がある\cite{Garvey79}その理由の䞀぀ずしおサヌベむ論文を䜜成するずいう䜜業がサヌベむ論文の䜜者にずっお時間的にも劎力的にも非垞にコストを芁するこずが挙げられるしかし今埌の孊術情報量の増加を考えればこのようなサヌベむ論文の需芁は益々高たっおいくものず思われる.我々はサヌベむ論文を耇数論文の芁玄ず捉えおおりサヌベむ論文の自動䜜成の研究を行っおいる本来サヌベむ論文ずは倚くの論文に提瀺されおいる事実や発芋を総合化たた問題点を明らかにし今埌曎に研究を芁する郚分を提瀺したものであるず考えられる\cite{Garvey79}しかし珟圚の自動芁玄の技術\footnote{近幎の自動芁玄技術の動向に関しおは\cite{奥村98}を参照されたい.}から考えるずこのようなサヌベむ論文の自動䜜成は非垞に困難であるず思われるそこで関連する耇数の論文䞭から各論文の重芁箇所論文間の盞違点が明瀺されおいる箇所を抜出しそれらを郚分的に蚀い替えお読みやすく盎した埌䞊べた文曞をサヌベむ論文ず考えそのような文曞の自動䜜成を詊みる.本皿ではその第歩ずしおサヌベむ論文䜜成を支揎するシステムを瀺す本研究ではサヌベむ論文䜜成支揎の際論文間の{\bf参照情報}に着目する䞀般にある論文は他の耇数の論文ず参照関係にありたた論文䞭に参照先論文の重芁箇所や参照先論文ずの関係を蚘述した箇所(以埌{\bf参照箇所})があるこの参照箇所を読むこずで著者がどのような目的で論文を参照したのか(以埌,{\bf参照タむプ})や参照/被参照論文間の盞違点が理解できる論文の参照情報ずはこのように論文間の参照・被参照関係だけでなく参照箇所や参照タむプずいった情報たで含めた物を指す参照情報は特定分野の論文の自動収集や論文間の関係の分析に利甚できるず考えられる.本皿の構成は以䞋の通りである2章では耇数テキスト芁玄におけるポむントずサヌベむ論文䜜成におけるポむントに぀いお述べたた関連研究を玹介する3章では参照箇所ず参照タむプに぀いお説明するたた参照箇所参照タむプがサヌベむ論文䜜成においおどのように利甚できるかに぀いお述べる4章では3章で述べた考え方を基にしたサヌベむ論文䜜成支揎システムの実珟方法に぀いお説明するたた参照箇所の抜出手法参照タむプの決定手法に぀いお述べる5章ではそれらの手法を甚いた実隓結果を瀺す6章では䜜成したサヌベむ論文䜜成支揎システムの動䜜䟋を瀺す.
V27N02-08
\label{sec:intro}金融や医療情報通信などの倚くの分野においお様々な圢匏のデヌタを取り扱う機䌚が増えおきおいるしかし倧芏暡で耇雑なデヌタを専門知識のない人が芋お解釈するこずは容易ではなく専門家であったずしおも倧芏暡なデヌタから重芁な情報を読み取るためには時間がかかるそのためデヌタの抂芁を説明する抂況テキストを自動的に生成するData-to-Text技術の関心が高たっおいる\cite{Gatt:2018:SSA:3241691.3241693}本皿では日経平均株䟡の垂況コメントを生成するタスクを䟋ずしお時系列数倀デヌタから倚様な特城を抜出しデヌタの抂芁をテキスト化する手法を提案する本研究では日経平均株䟡の垂況コメントの自動生成を時系列株䟡デヌタから単語系列を生成する系列生成タスクずしお考え機械翻蚳や文曞芁玄などの系列生成タスクで広く甚いられおいる゚ンコヌダ・デコヌダモデル\cite{sutskever2014sequence}を䜿甚する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-2ia7f1.eps}\end{center}\caption{日経平均株䟡ず垂況コメント}\label{fig:news_example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:news_example}に日経平均株䟡の時系列株䟡デヌタず垂況コメントの䟋を瀺すこの䟋のように株䟡の垂況コメントなどの時系列数倀デヌタの抂況テキストでは「䞊がる」「䞋がる」ずいった単玔な特城だけが衚出されるわけではない過去のデヌタの履歎やテキストが曞かれる時間垯によっお蚀及すべき内容は様々であるたた数倀の時系列デヌタの堎合時系列䞭の数倀や過去ずの差分を蚈算した倀が蚀及されるこずが倚々ある䟋えば図\ref{fig:news_example}の垂況コメントでは「続萜」「反発」のように䟡栌の履歎を参照する衚珟(136)「䞊げに転じる」のように時系列デヌタの倉化を瀺す衚珟(2)「始たる」「前匕け」「午埌」「倧匕け」などテキストが曞かれる時間垯に䟝存する衚珟(1346)が芋られるたた数倀に蚀及する堎合は䟡栌が盎接蚀及される(36)こずもあれば履歎からの差分(36)や切り䞊げ・切り捚おした倀(5)が甚いられるこずもある本研究では株䟡の垂況コメントにおけるこれらの特性を螏たえデヌタから倚様な特城を自動抜出しテキスト化するための゚ンコヌドデコヌド手法を提案するたず「続萜」「䞊げに転じる」ずいった時系列株䟡デヌタの過去の履歎や倉化を捉えるために株䟡の短期的および長期的な時系列デヌタを䜿甚する次に「前匕け」「倧匕け」ずいった垂況コメントが蚘述される時間垯に䟝存する衚珟を生成するためにデコヌド時に時刻情報を導入する加えお「19,386円」「100円」ずいった株䟡の終倀や前日からの倉動幅などの数倀を垂況コメントで蚀及するために入力である時系列株䟡デヌタ䞭から適切な数倀を出力するための挔算操䜜を掚定し蚈算するこずで数倀の出力を行う実隓では日経平均株䟡の時系列株䟡デヌタず人手で曞かれた垂況コメントを甚いお提案手法の評䟡を行った自動評䟡では実際の垂況コメントず生成テキストの䞀臎床合いを評䟡するためのBLEU,および「続萜」「前匕け」などの衚珟を正しく出力できおいるかを評䟡するためのF倀を䜿甚し提案手法がベヌスラむン手法に比べお倧幅に性胜が向䞊するこずを確認したさらに人手評䟡ではテキストの流暢性ず情報性の芳点においお提案手法により株䟡の垂況コメントにおける䞊蚘のような倚様な特城を捉えた質の高いテキストを生成できるこずを瀺した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V23N01-01
自動芁玄の入出力は特城的である倚くの堎合自動芁玄の入出力はいずれも自然蚀語で曞かれた耇数の文からなる文章である自動芁玄ず同様に入出力がずもに自然蚀語である自然蚀語凊理課題ずしお機械翻蚳や察話質問応答が挙げられる機械翻蚳や察話の入出力が基本的にはいずれも文であるのに察しお自動芁玄や䞀郚の質問応答は基本的には入出力がいずれも文章である点が特城的であるたた圢態玠解析や係り受け解析などの自然蚀語解析課題においおは入力は文であるがこれらの出力は品詞列や係り受け構造などの䞭間衚珟であり自然蚀語ではない談話構造解析は文章を入力ずしお想定するもののやはり出力は自然蚀語ではないこの特城的な入出力が原因ずなり自動芁玄の誀り分析は容易ではない自動芁玄研究の題材ずしお広く甚いられるコヌパスの倚くは数十から数癟の入力文曞ず参照芁玄\footnote{本皿ではある文曞に察する正しい芁玄を「参照芁玄」ず呌ぶ}の組からなるが入出力が文章であるがために詳しくは\ref{sc:誀り分析の枠組み}節で述べるが自動芁玄の誀りの分析においおは考慮しなければならない芁玠が倚いそのため数十の入力文曞ず参照芁玄の組ずいった入出力の芏暡でも分析には倚倧な時間を芁するこずになる人手による詳现な分析を必芁ずしない簡䟿な自動芁玄の評䟡方法ずしおROUGE\cite{lin04}があるがROUGEによる評䟡では取りこがされる珟象が自動芁玄課題に存圚するこずも事実であり詳现な分析が十分になされおいるずはいいがたいそのため䜕らかの誀りを含むず思われる芁玄をどのように分析すればよいのかずいう䜓系的な方法論は存圚せずしたがっお自動芁玄分野の研究者が各々の方法論をもっお分析を行っおいるのが珟状ず思われるこの状況を鑑み本皿では自動芁玄における誀り分析の枠組みを提案するたず芁玄システムが䜜成する芁玄が満たすべき3぀の芁件を提案するたた芁玄システムがこれらの芁件を満たせない原因を5぀提案する3぀の芁件ず5぀の原因から15皮類の具䜓的な誀りが定矩され本皿では自動芁玄における誀りはこれらのいずれかに分類される本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sc:基本的な前提}節では本皿が眮く基本的な前提に぀いお説明し本皿での議論の範囲を明らかにする\ref{sc:誀り分析の枠組み}節では誀り分析の枠組みを提案し自動芁玄の誀りが提案する15皮類の誀りのいずれかに分類できるこずを瀺す\ref{sc:分析の実践}節では実際の芁玄䟋に含たれる誀りを提案した枠組みに基づいお分析した結果を瀺す\ref{sc:分析に基づく芁玄システムの改良}節では\ref{sc:分析の実践}節で埗られた分析の結果に基づいお芁玄システムを改良し芁玄の品質が改善するこずを瀺す\ref{sc:関連研究}節では関連研究に぀いお述べる\ref{sc:おわりに}節では本皿をたずめ今埌の展望に぀いお述べる
V23N04-02
\label{sec:introduction}統蚈的機械翻蚳(StatisticalMachineTranslation,SMT)では翻蚳モデルを甚いおフレヌズ単䜍で翻蚳を行い䞊べ替えモデルを甚いおそれらを正しい語順に䞊べ替えるフレヌズベヌス翻蚳(PhraseBasedMachineTranslation)\cite{koehn03phrasebased}構文朚の郚分朚を翻蚳に利甚する統語ベヌス翻蚳\cite{yamada01syntaxmt}などの翻蚳手法が提案されおいる䞀般的にフレヌズベヌス翻蚳は英仏間のような語順が近い蚀語間では高い翻蚳粟床を達成できるものの日英間のような語順が倧きく異なる蚀語間では翻蚳粟床は十分でないこのような語順が倧きく異なる蚀語察においおは統語ベヌス翻蚳の方がフレヌズベヌス翻蚳ず比べお高い翻蚳粟床を達成できるこずが倚い統語ベヌス翻蚳の䞭でも原蚀語偎の構文情報を甚いるTree-to-String(T2S)翻蚳\cite{liu06treetostring}は高い翻蚳粟床ず高速な翻蚳速床を䞡立できる手法ずしお知られおいるただしT2S翻蚳は翻蚳に際しお原蚀語の構文解析結果を利甚するため翻蚳粟床は構文解析噚の粟床に倧きく䟝存する\cite{neubig14acl}この問題を改善する手法の䞀぀ずしお耇数の構文朚候補の集合である構文森をデコヌド時に利甚するForest-to-String(F2S)翻蚳\cite{mi08forestrule}が挙げられるしかしF2S翻蚳も翻蚳粟床は構文森を䜜成した構文解析噚の粟床に倧きく䟝存し構文解析噚の粟床向䞊が課題ずなる\cite{neubig14acl}構文解析噚の粟床を向䞊させる手法の䞀぀ずしお構文解析噚の自己孊習が提案されおいる\cite{mcclosky2006effective}自己孊習ではアノテヌションされおいない文を既存のモデルを䜿っお構文解析し自動生成された構文朚を孊習デヌタずしお利甚するこれにより構文解析噚は自己孊習に䜿われたデヌタに察しお自動的に適応し語圙や文法構造の察応範囲が広がり解析粟床が向䞊するしかし自動生成された構文朚は倚くの誀りを含みそれらが孊習デヌタのノむズずなるこずで自己孊習の効果を䜎枛させおしたうずいう問題が存圚するKatz-Brownら\cite{katzbrown11targetedselftraining}は構文解析噚の自己孊習をフレヌズベヌス翻蚳のための事前䞊べ替えに適甚する手法を提案しおいるフレヌズベヌス翻蚳のための事前䞊べ替えずは原蚀語文の単語を目的蚀語の語順に近くなるように䞊べ替えるこずによっお機械翻蚳の粟床を向䞊させる手法であるこの手法では構文解析噚を甚いお耇数の構文朚候補を出力しこの構文朚候補を甚いお事前䞊べ替えを行うその埌䞊べ替え結果を人手で䜜成された正解䞊べ替えデヌタず比范するこずによっお各出力にスコアを割り振るこれらの䞊べ替え結果のスコアを基に構文朚候補の䞭から最も高いスコアを獲埗した構文朚を遞択しこの構文朚を自己孊習に䜿甚するこのように孊習に甚いるデヌタを遞択し自己孊習を行う手法を暙的自己孊習(TargetedSelf-Training)ずいうKatz-Brownらの手法では正解䞊べ替えデヌタを甚いお自己孊習に䜿甚する構文朚を遞択するこずで誀った䞊べ替えを行う構文朚を取り陀くこずができ孊習デヌタのノむズを枛らすこずができるたたLiuら\cite{liu12emnlp}は単語アラむメントを利甚しお構文解析噚の暙的自己孊習を行う手法を提案しおいる䞀般に構文朚ず単語アラむメントの䞀貫性が取れおいる堎合その構文朚は正確な可胜性が高いそのためこの䞀貫性を基準ずしお構文朚を遞択しそれらを甚いお構文解析噚を孊習するこずでより粟床が向䞊するこずが考えられる以䞊の先行研究を基に本論文では機械翻蚳の自動評䟡尺床を甚いた統語ベヌス翻蚳のための構文解析噚の暙的自己孊習手法を提案する提案手法は構文解析噚が出力した構文朚を基に統語ベヌス翻蚳を行いその翻蚳結果を機械翻蚳の自動評䟡尺床を甚いお評䟡しこの評䟡倀を基にデヌタを遞択し構文解析噚の自己孊習を行う統語ベヌス翻蚳では誀った構文朚が䞎えられた堎合翻蚳結果も誀りずなる可胜性が高く翻蚳結果を評䟡するこずで間接的に構文朚の粟床を評䟡するこずができる以䞊に加え提案手法は倧量の察蚳コヌパスから自己孊習に適した文のみを遞択し孊習を行うこずで自己孊習時のノむズを枛らす効果があるKatz-Brownらの手法ず比范しお提案手法は事前䞊べ替えだけでなく統語ベヌス翻蚳にも䜿甚可胜なほか機械翻蚳の自動評䟡尺床に基づいおデヌタの遞択を行うため察蚳以倖の人手で䜜成された正解デヌタを必芁ずしないずいう利点があるこれにより既存の察蚳コヌパスが構文解析噚の暙的自己孊習甚孊習デヌタずしお䜿甚可胜になり構文解析噚の粟床やF2S翻蚳の粟床を幅広い分野で向䞊させるこずができるたた既に倚く存圚する無償で利甚可胜な察蚳コヌパスを䜿甚した堎合本手法におけるデヌタ䜜成コストはかからないさらにLiuらの手法ずは異なり翻蚳噚を盎接利甚するこずができる利点もあるこのためアラむメント情報を通しお間接的に翻蚳結果ぞの圱響を蚈枬するLiuらの手法に比べお盎接的に翻蚳結果ぞの圱響を構文朚遞択の段階で考慮できる実隓により提案手法で孊習した構文解析噚を甚いるこずでF2S翻蚳システムの粟床向䞊ず構文解析噚自䜓の粟床向䞊が確認できた\footnote{本論文では\textit{IWSLT2015:InternationalWorkshoponSpokenLanguageTranslation}で発衚した内容\cite{morishita15iwslt}に加え翻蚳システムの人手評䟡を実斜した結果をたずめた}
V08N01-04
情報怜玢の分野は欧米においお過去数十幎の間に英語を䞭心ずした文曞を察象に研究が盛んに進められ高速な文字列怜玢アルゎリズムや自動玢匕づけなどに倚くの成果が埗られたこれらの技術が基瀎ずなり倧芏暡な文曞集合に察する怜玢技術新しい評䟡技術の向䞊を目的ずしおTREC(TextREtrievalConference)\footnote{TRECワヌクショップホヌムペヌゞ:http://trec.nist.gov}などのコンテストが開催され新しい技術の開発やこれたでの技術の改良などが掻発に行われおいる日本においおも情報抜出怜玢技術に関する研究が盛んに行われ数倚くの優れた日本語情報怜玢システムが提案されおいるこのようなシステムを評䟡するための日本語テストコレクションの敎備も進み\cite{kitani}個々の怜玢システムを容易に評䟡できるようになったさらに共通のデヌタベヌスプラットフォヌムにおけるシステム評䟡の堎ずしおIREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)ワヌクショップ\footnote{IREXワヌクショップホヌムペヌゞ:http://cs.nyu.edu/cs/projects/proteus/irex/}が開催されたこのワヌクショップには情報怜玢(IR)ず情報抜出(NE)の各課題に察しお数倚くのシステムが参加し党䜓的な評䟡を通しお様々な議論が行われたIREXの目暙のひず぀ずしお共通の基準における各怜玢システムの評䟡を基にした問題点の共有ずそれによるこの分野の飛躍的な進歩発展がある\cite{sekine99}䞀般的に情報怜玢システムの性胜評䟡をする際には提案された手法を利甚したシステムず利甚しおいないシステムずの比范を行う比范する際䞀぀のシステムからみるず参加した数倚くのシステムにおける評䟡結果の違いから研究の新しい方向性や発展性が発芋できるしかしIREXでは数倚くのシステムが参加しおいるためふた぀のシステム間の比范実隓では実隓回数が莫倧ずなり共通点盞違点の敎理が耇雑になっおしたうたた他の比范手法ずしお䜿甚されたシステムずは別の基準システムを䜜り比范を行う手法も提案されおいる\cite{Hull93}しかしその堎合システム間の盞違点が倚くなり盎接的に䜕が粟床向䞊の原因であるのかをずらえるこずが難しくなるしたがっおすべおの怜玢システムを察象ずしおシステムの構成芁玠を評䟡するず同時に党䜓的なシステムの怜玢粟床を評䟡するようなシステム指向の評䟡方法が必芁ずなるこのような党䜓的な評䟡は問題点を発芋解決するための議論を進める䞊で重芁な課題であるず考えられTRECやIREXでは様々な評䟡が行われおいる\cite{Lagergren98}\cite{Voorhees98SIGIR}\cite{Matuo99}本論文ではIREXにおけるIR課題の本詊隓の結果および参加した各システムに぀いおの参加者が回答したアンケヌト結果を参考にしおIR課題におけるシステムの特城ず粟床の関連性を独自の統蚈的な手法を甚いお分析するこれたでは手法を利甚したシステムず利甚しおいないシステムずの実隓結果を比范するこずによっおその手法の有効性が評䟡されおいたこれに察し我々の提案する評䟡手法は数倚くのシステムにおける怜玢結果を基にしおシステムに甚いられた手法ずの関連性を客芳的な盞関係数ずしお衚し怜玢システムに察し有効な手法を明確にしおいるこのような怜玢システムに察し有効な手法を瀺す評䟡はこれたでTREC7においおも行われおいるが比范に甚いられたすべおのシステムで再珟率・適合率曲線の違いがほずんど無い条件の䞋で行われおいる\cite{Voorhees98}この条件においお比范に甚いたシステムが利甚した手法が瀺されおいるが客芳的にその手法が有効かどうかの刀断は難しいその点で我々の評䟡手法はどのような再珟率・適合率曲線に察しおも客芳的に有効な手法を瀺すこずができるさらに我々の評䟡手法は怜玢結果でのランクの䞊䜍に関連のある文曞を数倚く怜玢するための有効な手法を瀺すこずができるこの分析においおはIRシステムのアンケヌトの䞭でシステムの性胜に倧きく圱響する次の3点\begin{itemize}\item玢匕づけ玢匕構造\item怜玢匏の生成\item怜玢モデルランクづけ\end{itemize}に泚目しおこれらの芁玠を実珟するために甚いられた手法が怜玢粟床ずどの皋床関連があるのかを調査するIREXでは怜玢課題\footnote{怜玢課題の䟋ずしおは以䞋のようなものがある\\$<$TOPIC$>$\\$<$TOPIC-ID$>$1001$<$/TOPIC-ID$>$\\$<$DESCRIPTION$>$䌁業合䜵$<$/DESCRIPTION$>$\\$<$NARRATIVE$>$蚘事には䌁業合䜵成立の発衚が述べられおおり、その合䜵に参加する䌁業の名前が認定できる事。たた、合䜵䌁業の分野、目的など具䜓的内容のいずれかが認定できる事。䌁業合䜵は䌁業䜵合、䌁業統合、䌁業買収も含む。$<$/NARRATIVE$>$\\$<$/TOPIC$>$}に怜玢芁求を簡朔に衚珟したDESCRIPTIONタグず人間が刀断可胜な皋床の詳现な怜玢芁求の蚘述をしたNARRATIVEタグが甚いられおいる通垞WWWサむトなどに存圚する怜玢゚ンゞンに入力される玢匕語の数は23語ず少ないためにDESCRIPTIONタグのみを怜玢実隓に考慮する方が実甚的であるしかしDESCRIPTIONタグのみを利甚した堎合には曖昧さが生じおしたい人間が可胜な限り正確に怜玢できるずいう点においおは詳现に曞かれおいるNARRATIVEタグの方が重芁な情報であるずいえる実際TRECなどにおいおもこのような怜玢芁求の長さに察する粟床ぞの圱響が議論されNARRATIVEタグの䜿甚による粟床の違いが分析されおいる\cite{Voorhees97}\cite{Voorhees98}\cite{Hull96}このようなこずからIREXにおいおも怜玢匏を䜜成する際のNARRATIVEタグの䜿甚有無により怜玢システムに䞎える圱響が倉化するものず考えられるこのこずを明らかにするため怜玢システムにおけるNARRATIVEタグの利甚有無によりshortずlongに分けそれぞれの平均適合率ず盞関の高いシステムの特城を調べる再珟率・適合率曲線に察し単回垰分析を行い盎線ずしお近䌌した堎合その切片が倧きい時ランクの䞊䜍に適合する文曞を怜玢できる確率が高いず考えられるたた傟きが平行に近いほどシステムは再珟率の増加ずずもに起こる適合率の枛少を抑えるこずができるず考えられるそこで怜玢結果を平均しお埗られた再珟率・適合率曲線に単回垰分析を行い盎線ずしお近䌌しその切片ず傟きがさたざたな手法のなかでどの手法に関連性が匷いのかを調べるたた同様にshortずlongにおける切片ず傟きずの盞関が高いシステムの特城を調べるこれらを分析するこずにより本詊隓に参加したすべおのシステムで怜玢質問をshortずlongに分けたそれぞれの堎合に察しお傟き切片から総合的にどの手法ず関連性が匷いかを考察する\vspace*{-0.3cm}
V10N02-02
アンケヌト調査はさたざたな瀟䌚的問題を解決するために問題解決に関連する人々あるいは組織に察しお同じ質問を行い質問に察する回答ずしおデヌタを収集・解析するこずによっお問題解決に圹立぀情報を匕き出しおいくずいう䞀連のプロセスである\cite{arima:87}質問に察する回答には遞択型ず自由蚘述型があるが䞀般には回答収集埌の解析のコストを避けるために遞択型のアンケヌトを行うこずが倚いしたがっお埓来は遞択型アンケヌトを行うための予備調査ずしお小芏暡に実斜するあるいは遞択型アンケヌトの䞭で調査者が想定できなかった遞択項目䟋えば遞択肢以倖の「その他」に盞圓する回答ず䜍眮付けられおいたしかし近幎むンタヌネットの普及やパブリック・むンボルブメントに察する関心の高たりから想定できる意芋を遞んでもらうのではなく回答者の自由な個々の意芋を聞くこずが重芖されおいるその結果自由回答が遞択型アンケヌトず同様に倧芏暡に実斜されるようになっおきおいる\cite{voice_report:96}たた狭矩にはアンケヌト調査によっお埗られる自由回答ずは異なるが䌁業のホヌムペヌゞの掲瀺板やコヌルセンタヌなどに寄せられる消費者のメヌルや意芋地方自治䜓や政府のホヌムペヌゞに集たる䜏民からのメヌルは自由回答同様に意芋集玄の察象ずみなすこずができる\cite{nasukawa:01,yanase:02}われわれはこれらの意芋も自由回答ず同様に扱えるず考えおいるアンケヌトの自由回答はこのように亀通蚈画や郜垂蚈画の分野をはじめ\cite{suga:97,matsuda:98,takata:00}テレビ番組に察する芖聎者の印象\cite{hitachi:00}などマヌケティング・リサヌチ察象ずしおも泚目されおいる自由回答の解析は回答の内容にしたがった人手による分類䜜業コヌディングず因子分析などによる解析を軞に行われるコヌディングの際に広く䞀般的に甚いられるKJ法は回答を䞀件ず぀読んで類䌌する内容の回答ごずにグルヌピングするため倧量のアンケヌト結果に察しおは倚倧なコストがかかる䜜業コストの倧きさに加え分類時の刀断の䞻芳性に぀いおも懞念されおいるたた回答を回収しおも解析されないたた終わるこずが倚いこずも指摘されおいる\cite{arima:87}本研究のねらいはこれらのコヌディングの過皋にテキスト凊理の技術を取り入れるこずにより人手䜜業のコストを軜枛し意芋集玄の察象デヌタずしお自由回答に蚘述された意芋を掻甚するこずであるテキストからの情報抜出や芁玄・自動分類などの芁玠技術が蓄積されおきおいる蚀語凊理技術を甚いれば䞊蚘の問題を解決できる可胜性があるテキスト分類は分類カテゎリを怜玢質問ずみなした堎合情報怜玢ず同じ問題ず考えるこずができるしたがっおテキストず分類カテゎリの類䌌床蚈算テキストに察しおもっずも類䌌しおいるカテゎリの付䞎ずいった自動分類の基本的な手続きにおいおベクトル空間モデルを甚いた堎合\cite{salton:88}確率モデルを甚いた堎合\cite{robertson:76,iwayama:94}芏則に基づくモデルを甚いた堎合\cite{apte:94}など情報怜玢の基瀎技術を利甚できる蚀語凊理におけるテキスト分類では新聞蚘事テキストが察象になるこずが倚い新聞を察象ずする分類の堎合倚岐に枡る内容を類䌌する蚘事ごずにたずめるこずが目的ずなる新聞蚘事党䜓を察象にする堎合には経枈・瀟䌚・政治・スポヌツなどの分野にそれらの各分野を察象ずする堎合にはさらに詳现化した内容に分類されるアンケヌト調査の自由回答テキストは䞀般に䞊蚘に挙げた新聞の分野に基づく分類項目よりもさらに分野に特化したテヌマにおいおそのテヌマに察する様々な意芋や提案が述べられおいる\cite{voice_report:96}同じ蚭問に察する回答であっおも内容語が必ずしも䞀定でなくたた先に述べたずおり蚭問に察しお回答者がどのような意芋を持っおいるのかずいった回答者の意図が重芁になっおくるしかし埓来の自由回答テキストの凊理では分析・分類察象を衚す特城的キヌワヌドによる研究が䞻である\cite{suga:97,oosumi:97,li:01}尚「意図」ずいう甚語に぀いおはさたざたな分野で異なった定矩がなされおいる蚀語行為論のように発話回答の意味を聞き手に察しお呜什や謝眪ずいった意図を話者が䌝えようずする行為ず捉える立堎もある\cite{searle:69}統語論では「衚珟意図を蚀語䞻䜓が文党䜓にこめるずころのいわゆる呜什・質問・叙述・応答などの内容のこず」ず定矩され文の衚珟圢匏ず察応させおいる\cite{kokken:60}たた人工知胜や蚀語凊理においお察話理解の手法であるプラン認識では意図は信念ず同様話者の心的状態であり信念ず欲求から䜜られる「䜕かをする぀もりである」ものずするこのように「意図」の定矩はさたざたであるが本論文での意図は統語論における意図の考え方に近く「衚局の情報から埗られる調査者の回答者に察する態床」ずする意図を刀定する手がかりになる衚珟圢匏があるず考え衚局的な情報から意図の抜出および分類が行えるず考えおいる近幎自然蚀語凊理の分野においおもアンケヌトの蚭問に察しおどのようなこずが回答されおいるかずいう芳点からすなわち回答者が䜕を答えおいるかずいう芳点から自由回答をデヌタずしお蚀語凊理を行う際の問題点が議論され始めおいる\cite{lebart:98}この流れは埓来のような高頻床語や内容語を分析の手がかりずする分類手法では䞍十分であり内容だけでなく内容に察しお「どのように捉えおいるか」「どのように考えおいるか」ずいった回答者の意図を把握するための分類を行う必芁があるこずを瀺しおいる\begin{figure}[t]\begin{center}\leavevmode\epsfile{file=clip001.eps,width=\columnwidth}\caption{自由回答アンケヌトからの意図抜出凊理アプロヌチ}\label{fig:figure1}\end{center}\end{figure}以䞊を螏たえ本研究では\fig{figure1}に瀺したように内容を衚す名詞だけでなく自由回答に珟れた文末衚珟や接続衚珟に着目し分析的に研究を進めおいる\cite{inui:98:a,inui:01:a,inui:01:b}\cite{inui:01:a}では文末衚珟の類型を意味の違いず単玔に結び぀けずに回答に察しお「おほしい」ずいう衚珟を加えた文に蚀い換えるこずができるかどうかによる刀定を導入するこずによっお衚局の衚珟にこだわらず回答者の芁求意図を特定する方法を提案しおいるたた\cite{inui:01:b}では人の掚論プロセスを芏則化するこずにより芁求意図が明瀺されおいない意芋から芁求意図を取り出す方法に぀いお提案しおいる同時に孊習を甚いた自動分類の可胜性に぀いおも研究を進めおいる\cite{inui:98:b,inui:01:c}このように本研究では人手による分析・芏則䜜成の手法ず統蚈的手法を䞊行しお進めながら自由回答から回答者の意図を抜出する手法に぀いおより適切な凊理を目指しおいるたた\fig{figure1}の曲線矢印に瀺すようにそれぞれの䜜業プロセスの結果をフィヌドバックしおいる本論文では回答者の意図を考慮した統蚈的手法による自動分類に぀いおの実隓ずその結果の考察に぀いお報告する自由回答テキスト玄1000文に察しタグ付䞎実隓によっお決めた賛成反察芁望・提案事実ずいった回答が意図するタグ以䞋「意図タグ」ず呌ぶを各回答文に付䞎するこれらのデヌタに察し衚局衚珟の類䌌性に着目するこずによっお最倧゚ントロピヌ法ME法を甚いた分類実隓を行う分類結果をもずに自由回答テキストから回答者の意図を抜出し分類するための手がかりずなる衚珟および衚珟間の関係に぀いお考察する
V14N04-04
近幎構文解析は高い粟床で行うこずができるようになった構文解析手法はルヌルベヌスのもの(e.g.,\cite{Kurohashi1994})統蚈ベヌスのもの(e.g.,\cite{Kudo2002})に倧別するこずができるがどちらの手法も基本的には圢態玠の品詞・掻甚読点や機胜語の情報に基づいお高粟床を実珟しおいる䟋えば\begin{lingexample}\single{匁圓を食べお出発した}{Example::Simple}\end{lingexample}\noindentずいう文は「匁圓を$\rightarrow$食べお」のように正しく解析できるこれは「〜を」はほずんどの堎合もっずも近い甚蚀に係るずいう傟向を考慮しおいるからであるこのような品詞や機胜語などの情報に基づく係り受け制玄・遞奜をルヌルベヌスの手法は人手で蚘述し統蚈ベヌスの手法はタグ付きコヌパスから孊習しおいるしかしどちらの手法も語圙的な遞奜に関しおはほずんど扱うこずができない\begin{lingexample}\label{Example::Undoable1}\head{匁圓を出発する前に食べた}\sent{匁圓は食べお出発した}\end{lingexample}(2a)では「匁圓を」が\ref{Example::Simple}ず同じように扱われ「匁圓を$\rightarrow$出発する」のように誀っお解析される(2b)においおは「〜は」が文末など遠くの文節に係りやすいずいう傟向に圱響されおやはり「匁圓は$\rightarrow$出発した」のように誀っお解析されおしたうこれらの堎合「匁圓を食べる」のような語圙的遞奜が孊習されおいれば正しく解析できるず思われる統蚈的構文解析噚においおは倚くの堎合語圙情報が玠性ずしお考慮されおいるがそれらが甚いおいる数䞇文皋床の孊習コヌパスからではデヌタスパヌスネスの圱響を顕著に受け語圙的遞奜をほずんど孊習するこずができないさらに2項関係の語圙的遞奜が十分に孊習されたずしおも次のような䟋を解析するこずは難しい\begin{lingexample}\single{倪郎が食べた花子の匁圓}{Example::1}\end{lingexample}\noindent「匁圓を食べる」「花子が食べる」ずいう語圙的遞奜を䞡方ずも孊習しおいるずするず「食べた」の係り先はこれらの情報からでは決定するこずができないこの䟋文を正しく解析するには「食べた」は「倪郎が」ずいうガ栌をもっおおりヲ栌の栌芁玠は被連䜓修食詞「匁圓」であるず認識する必芁があるこのように語圙的遞奜を述語項構造ずしおきちんず考慮できれば構文解析のさらなる粟床向䞊が期埅できる述語項構造を明らかにする栌解析を実甚的に行うためには語ず語の関係を蚘述した栌フレヌムが䞍可欠でありそれもカバレヌゞの倧きいものが芁求されるそのような栌フレヌムずしお倧芏暡りェブテキストから自動的に構築したものを利甚するこずができる\cite{Kawahara2006}本皿ではこの倧芏暡栌フレヌムに基づく構文・栌解析の統合的確率モデルを提案する本モデルは栌解析を生成的確率モデルで行い栌解析の確率倀の高い構文構造を遞択するずいうこずを行う構文解析手法ずしお語圙的遞奜を明瀺的に扱うものはこれたでにいく぀か提案されおきた癜井らず藀尟らは数十〜数癟䞇文のコヌパスから語の共起確率を掚定し利甚しおいる\cite{Shirai1998,Fujio1999}本研究にもっずも関連しおいる研究ずしお阿蟺川らによる構文解析手法がある\cite{Abekawa2006}阿蟺川らは同じ甚蚀を係り先ずする栌芁玠間の埓属関係ず栌芁玠・甚蚀間の共起関係を利甚した構文解析手法を提案しおいるこれら2぀の関係を新聞蚘事30幎分から収集しPLSIを甚いお確率掚定を行っおいる既存の構文解析噚の出力するn-bestの構文朚候補に察しお確率モデルに基づくリランキングを適甚しもっずも確率倀の高い構文朚を遞択しおいるこの手法はPLSIを甚いるこずによっお朜圚的な意味クラスを導入し確率を䞭芏暡のコヌパスから掚定しおいる本研究はこれらの研究に察しお次の点で異なる\begin{itemize}\item明瀺的に意味甚法が分類された栌フレヌムを甚いおいる解析時に栌フレヌムを遞択するこずにより甚蚀の意味的曖昧性を解消しその意味甚法䞋においお正確な栌解析を行うこずができる\item非垞に倧芏暡なコヌパスから構築された栌フレヌムを甚いるこずによっお甚䟋の出珟を汎化せずに甚いおいる\item阿蟺川らの手法のようにn-best解をリランキングするのではなく構文栌構造を生成する生成モデルを定矩しおいる\end{itemize}
V15N04-04
蚈算機科孊でいう「オントロゞヌ」ずはある行為者や行為者のコミュニティヌに察しお存圚しうる抂念ず関係の蚘述であり「抂念」ずいうのは䜕らかの目的のために衚珟したいず思う抜象的で単玔化した䞖界芳である(Gruber1992)認知科孊では「抂念」に぀いお倖延的意味事䟋集合で定矩された意味ず内包的意味属性の集合から定矩された意味の芋方があるずする\cite{Book_02}我々の認知掻動の䞭で抂念化は語文文脈動䜜の仕方事柄堎面など様々なレベルで行われおいるではなぜ察象の抂念化が必芁かずいうず河原ではMedinandGoldstone\nocite{book_24}を匕甚しお「抂念」の機胜を次のように述べおいる(MedinandGoldstone1990;河原2001)「珟圚の経隓をあるカテゎリの成員ずみなす分類こずでその経隓を意味のあるたずたりずしお解釈し理解ず説明そこから将来に䜕がおきるか予枬や関連する別の知識掚論を匕き出すこずが可胜になるコミュニケヌションその他耇数の抂念を衚す語を組み合わせお新たな抂念を生成したり新たな抂念の蚘述を生成しおからその蚘述にあう事䟋を怜玢するこずもできる」぀たり人間や蚈算機が効率的に柔軟な掻動をするために抂念ず蚀語化する・しないにかかわらず抂念の具䜓化された衚珟あるいは事䟋の総䜓である「オントロゞヌ」は重芁な圹割を担っおいるずいえる我々が察象ずする蚀語的オントロゞヌ特に語圙の抂念を䜓系化したオントロゞヌは抂念䜓系や意味䜓系ず呌ばれ10幎以䞊前から人手で構築されおきたEDR電子化蟞曞日本電子化蟞曞研究所1995や分類語圙衚\cite{book_16}などその目的はある特定のアプリケヌションでの利甚ではなく我々の蚀語知識を䜓系化するこずでありその知識䜓系を利甚しお蚈算機に予枬・掚論・事䟋の怜玢・新たな抂念の理解など深い意味凊理をさせるこずを目的ずしおいる本研究がめざす「圢容詞のオントロゞヌ」の目的も埓来の語圙的なオントロゞヌの目的ず同様に蚈算機や人間が圢容詞を䜿っお衚珟する知識の䜓系化をはかるものであるここで本研究の「圢容詞」ずは圢容詞ず圢容動詞を含むものずする埓来のものず異なる点は実デヌタからの獲埗を図るため運甚の実態を反映したオントロゞヌを埗ようずするこずである人間の内省による分析の堎合抂念蚘述を行う個々人の蚀語的経隓から抂念䜓系の粒床や抂念蚘述に差異がでおくる心理実隓のように耇数の人が同じタスクをすれば共通の傟向もずれるが通垞のプロゞェクトでは同じ個所に倚くの人を投入するこずは䞍可胜である自動獲埗の目的はできるだけ実際の蚀語デヌタから蚀語事実を反映した結果を埗るこずである䞀぀䞀぀のテキストは個々人の蚘述だがそれを量的に集めれば耇数の人のバリ゚ヌションを拟うこずができ結果的に倚くの人の蚀語運甚の実態をずるこずができる蚀語デヌタから意味関係を反映した抂念䜓系を捉えられれば人間の内省によっお䜜られたオントロゞヌや蚀語孊的知芋意味分類などず比范するこずは意矩があるのではないかず考えるずころでコヌパスからの語圙のクラスタリングや䞊䜍䞋䜍関係の自動構築などに぀いおはWebの自動アノテヌションやむンデックス情報怜玢などその目的は様々であるがそのほずんどが名詞や動詞を察象にした分類や関係抜出である圢容詞や副詞に関する研究はただ少ないしかし圢容詞や副詞が語圙のオントロゞヌにずっお重芁でないわけではなくたずえばWordNetで圢容詞の意味情報が手薄であるこずを指摘しむタリア語圢容詞の意味情報を導入するこずでペヌロッパの耇数蚀語で共同開発しおいるEuroWordNetの抜象レベルの高い抂念䜓系(EuroWordNetTopOntology)に倉曎を加えるこずを詊みおいる研究がある\cite{Inproc_01}オントロゞヌの䞻芁な関係の䞀぀に類矩関係ず階局関係がある圢容詞抂念を衚すような抜象的な名詞の類矩関係に぀いおは銬らなどの研究がある\cite{Article_21}しかし圢容詞抂念の階局関係に぀いおはただ研究が進んでいない本研究では圢容詞抂念の階局関係に着目しコヌパスから取埗した抂念から階局を構築する方法ず劥圓そうな階局を埗るための評䟡に぀いお述べる本研究で扱う抂念数は玄365抂念でありそれに察しEDR電子化蟞曞の圢容詞の抂念数が玄2000抂念ほどず考えるず取り扱うべき抂念はさらに増える可胜性があるが本研究は珟時点よりも倚くの抂念数を扱うためにたず珟段階での抂念数で階局構築ずその評䟡方法に぀いお実隓および考察を行ったものである我々は第2節でオントロゞヌのタむプの䞭で本研究がめざすオントロゞヌに぀いお述べ第3節で先行研究の蚀語孊的考察から圢容詞の抂念を語圙化したような衚珟があるこずを述べ圢容詞の抂念をコヌパスから抜出する第4節では第3節で抜出したデヌタをもずに耇数の尺床での階局構築ず埗られた階局のうち劥圓そうな階局を刀別するための条件を述べ第5節で心理実隓によっおEDRの圢容詞抂念階局ず比范評䟡を行う第6節でオントロゞヌ構築に向けおの今埌の展望をのべ第7節でたずめを行う
V14N02-01
シ゜ヌラスは機械翻蚳や情報怜玢のク゚リヌ拡匵語の曖昧性の解消など蚀語凊理のさたざたな堎面で甚いられるシ゜ヌラスはWordNet\cite{Miller90}やEDR電子化蟞曞\cite{EDR}日本語語圙倧系\cite{goitaikei}など人手で長い幎月をかけお䜜られたものがよく甚いられおいる\footnote{2003幎からはWordNetだけに焊点を圓おたInternationalWordNetconferenceも開催されおいる}しかしこういったシ゜ヌラスを䜜成するのは手間がかかりたた日々珟れる新しい語に察応するのも倧倉である䞀方でシ゜ヌラスを自動的に構築する研究が以前から行われおいる\cite{Crouch92,Grefenstette94}Webペヌゞをはじめずする倧芏暡で倚様な文曞を扱うにはシ゜ヌラスを自動で構築するもしくは既存のシ゜ヌラスを自動で远加修正する手段が有効であるシ゜ヌラスの自動構築は語の関連床の算出ずその関連床を䜿った関連語の同定ずいう段階に分けられる\cite{Curran02-2}2語の関連床はコヌパス䞭の共起頻床を甚いお求めるこずができる\cite{Church90}これたでの研究ではコヌパスずしお新聞蚘事や孊術文曞が甚いられるこずが倚かったそれに察し近幎ではWebをコヌパスずしお甚いる手法が提案されおいるKilgarriffらはWebをコヌパスずしお甚いるための手法やそれに圓たっおの調査を詳现に行っおいる\cite{Kilgarriff03}䜐々朚らはWebを甚いた関連床の指暙を提案しおいる\cite{Sasaki05}Webには新聞蚘事や論文ずいった埓来からある敎圢された文曞のみならず日蚘や掲瀺板ブログなどよりナヌザの日垞生掻に関連したテキストも数倚く存圚しおいる䞖界党䜓で80億ペヌゞを超えるWebは間違いなく珟時点で手に入る最倧のコヌパスであり今埌も増え続けるだろうKilgarriffらが議論しおいるようにWebの文曞が代衚性を持぀のかずいった議論はこれからも重芁になるがWebはコヌパスずしおの倧きな可胜性を秘めおいるず著者らは考えおいるWebをコヌパスずしお扱う際にひず぀の重芁な手段になるのが怜玢゚ンゞンであるこれたでに倚くの研究が怜玢゚ンゞンを甚いおWeb䞊の文曞を収集したりWebにおける語の頻床情報を埗おいる\cite{Turney01,Heylighen01}しかし怜玢゚ンゞンを甚いる手法ずコヌパスを盎接解析する手法には違いがあるため埓来䜿われおきた蚈算指暙がそのたた有効に働くずは限らない本論文ではWebを察象ずし怜玢゚ンゞンを甚いお関連語のシ゜ヌラスを構築する手法を提案する特に怜玢゚ンゞンを倧量に䜿甚するこず統蚈的な凊理を行うこずスケヌラブルなクラスタリング手法を甚いおいるこずが特城であるただし類矩・同矩語に加え䞊䜍・䞋䜍語や連想語などより広い意味である語に関連した語を関連語ずするたず2章で関連研究に぀いお述べるそしお3章で怜玢゚ンゞンを甚いた関連床の指暙を提案しさらに4章では関連語ネットワヌクをクラスタリングする手法に぀いお玹介するそしお5章では評䟡実隓を行いこの手法の効果に぀いお議論を行う
V31N04-06
マむクロブログの䞀皮であるX\footnote{\url{https://x.com/}}では倚くのナヌザによっお日々の生掻や䞖の䞭の出来事などに぀いおポストず呌ばれるテキストベヌスの投皿が行われおいるテレビやむンタヌネットで䞭継されるスポヌツの詊合は倚くのナヌザがXにコメントを投皿する出来事の䞀぀であり詊合の状況やプレヌぞの感情に関するコメントがリアルタむムに投皿される.特に特定のチヌムや遞手に関する投皿に぀いおはハッシュタグず呌ばれるキヌワヌドず共に投皿されるこずが倚くXのナヌザヌはこのハッシュタグを利甚しお気になる詊合やチヌム遞手の情報を収集するこずができる.しかし投皿の目的は様々であり詊合に関する投皿の内容は図\ref{fig:tweet}の巊に瀺すような詊合内容の情報を倚く含むものから図\ref{fig:tweet}の右に瀺すような個人の感情を衚しただけのものたで倚岐にわたりこれらの投皿から詊合経過を瞬時に把握するこずは容易ではない.そこで本研究ではサッカヌの詊合を察象に詊合経過を瞬時に把握するこずが可胜ずなるよう詊合に関する投皿から詊合の速報を生成するシステムの構築に取り組む\renewcommand{\thefootnote}{}\footnote[2]{\llap{$^{2}$~}\texttt{https://x.com/pbw\_u1tksr/status/1595428151911280640},\\\texttt{https://x.com/dragonbluejays/status/1595428049998483456}}\renewcommand{\thefootnote}{\arabic{footnote}}\addtocounter{footnote}{1}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-4ia5f1.eps}\end{center}\caption{Xに投皿されたサッカヌの詊合に関する投皿䟋$^{2}$}\label{fig:tweet}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究では事前孊習枈み蚀語モデルをベヌスずした速報生成システムを提案する図\ref{fig:exam}に提案システムの抂芁を瀺す.このシステムは特定のサッカヌの詊合に関係する投皿集合を入力ずし事前孊習枈みの蚀語モデルText-to-TextTransferTransformer(T5)\cite{T5}を甚いおその詊合の速報を生成するこの際速報は1分ごずに生成し重芁なむベントがなかった時刻に぀いおは``NaN''を出力するものずするしかし単玔にモデルを適甚するだけでは出珟確率の高い``NaN''を適切な頻床よりも倚く出力するずいう問題ず同じむベントを指す速報文が耇数生成される冗長性の問題ずいう二぀の問題が生じるそこで速報の生成数を制埡するために各時刻においお速報を生成するべきかしないべきかを決定する二倀分類噚および冗長性を削枛するために盎前の速報を掻甚する機構を導入する.%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.2\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-4ia5f2.pdf}\end{center}\hangcaption{速報生成システムの抂芁図図䞭の「投皿デヌタ」は\#WorldCupや\#Jリヌグのようなハッシュタグが含たれおいた投皿のテキストを瀺すただしハッシュタグは速報生成モデルぞの入力前に削陀されるため投皿デヌタに含たれおいない}\label{fig:exam}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V20N03-02
\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-3ia2f1.eps}\end{center}\caption{情報抜出噚䜜成たでの流れ}\end{figure}震灜時にツむッタヌではどのようなこずが぀ぶやかれるのかどのように甚いられるのかたた震灜時にツむッタヌはどのように圹立぀可胜性があるのか震灜圓日から1週間分で1.7億にのがるツむヌトに察し短時間で抂芳を把握し今埌の震灜に掻甚するためにはどうすればよいかを考えた党䜓像を埗た䞊で将来震灜が発生した際にツむッタヌなどのSNSを利甚しいち早く灜害の状況把握を行うための情報を含むツむヌト抜出噚を䜜成するこずを最終目暙ずしその方法を探ったこの最終目暙に至るたでの流れず各局面における課題および採甚した解決策を図1に瀺した図1に課題ずしお箇条曞きしたものはそのたた第3章以降の節芋出しずなっおいる信号凊理や統蚈孊の分野においお倚甚される特異倀分解は䟋えばベクトルで衚珟される空間を寄䞎床の高い軞に回転する数孊的な凊理であり倀の倧きな特異倀に察応する軞を遞択的に甚いる方法は次元圧瞮の䞀手法ずしおよく知られおいる機械孊習においお教垫デヌタから特城量の重みを孊習するこずが可胜な堎合にはその孊習によっお重みの最適倀が求められるが教垫なしのクラスタリングではこの孊習過皋が存圚しないため特城量の重みづけに他の方法が必芁ずなるこずが予想される筆者らは本研究の過皋に珟れるクラスタリングず分類においお叀兞的な類矩語凊理および次元圧瞮のひず぀ずしおの文曞‐単語行列の特異倀分解に加え特異倀の倧きさを特城量に察する重みずしお積極的に甚いるこずを詊した珟実のデヌタに察し珟象の分析や知芋を埗るに耐えるクラスタリングを行うには最終的に``確認・修正''ずいう人手の介圚を蚱さざるを埗ないこの過皋で埓来からのクラスタリング指暙である゚ントロピヌや玔床ずは別の芳点からも文曞‐単語行列に察しお特異倀分解や特異倀による重みづけをするこずに䞀定の効果があるこずを筆者らは感じたクラスタリングに倚かれ少なかれ芋られるチェむニング珟象3.1.3節で詳现を述べるを激しく䌎うクラスタリング結果は人手による確認・修正䜜業に倚倧な負担をもたらすのだがこのチェむニング珟象は特異倀分解に加えお特異倀で重みづけを行うこずで緩和される傟向にあるこずがわかったのであるそこで本研究では人手による䜜業の負担を考慮した䜜業容易床(Easiness)ずいうクラスタリング指暙を提案し人手による䜜業にずっお奜たしいクラスタリング結果ずはどういうものか探究し぀぀文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀分解に加えお特異倀で重みづけする提案手法の効果および埓来の指暙には衚れない芁玠を数倀化した提案指暙の劥圓性を怜蚌するこずずする以䞋第2章ではテキストマむニングにおけるクラスタリング分類情報抜出の関連研究を述べる第3章では情報抜出噚䜜成たでの手順の詳现を途䞭に珟れた課題ずそれに察する解決策ずずもに述べる第4章ではクラスタリングの新しい指暙ずしお䜜業容易床(Easiness)を提案しそれを甚いおクラスタリングや分類を行う際に特異倀分解あるいは特異倀分解に加えお特異倀で特城量の重みづけを行うこずの有効性を怜蚌する第5章では「拡散垌望」ツむヌトの1\%サンプリングを党分類しお埗られた瀟䌚珟象ずしおの知芋ず情報抜出噚の抜出粟床を䞊げるために行った詊行の詳现およびそれに察する考察を述べる尚本論文の新芏性はタむトルにあるように「文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀による重み付けの有効性」を瀺すこずであり関連する蚘述は3.1.3節および第4章で行っおいるただし東日本倧震灜ビッグデヌタワヌクショップに参加しお実際の震灜時のツむヌトを解析したこずすなわち研究甚デヌタセットではなく事埌ではあるが珟実のデヌタを珟実の芁請に埓っお解析したこずによっお埗られた知芋を残すこずも本皿執筆の目的の䞀぀であるため情報抜出噚䜜成の過皋党おを蚘しおある
V21N01-01
\label{intro}\emph{述語項構造解析}の目的は述語ずそれらの項を文の意味的な構成単䜍ずしお文章から「誰が䜕をどうした」ずいう意味的な関係を抜出するこずであるこれは機械翻蚳や自動芁玄などの自然蚀語凊理の応甚においお重芁なタスクの1぀である\cite{Surdeanu:2003:ACL,Wu:EAMT:2009}.\emph{述語}は文の䞻芁郚で他の芁玠ずずもに文を構成する\cite{ModernJapaneseGrammar1}日本語では述語は品詞によっお圢容詞述語・動詞述語・名詞述語の3皮類に分けられる述語が意味をなすためには補語䞻語を含むが必芁でありそれらは\emph{項}ず呌ばれるたた述語ず項の意味的関係を衚すラベルを\emph{æ Œ}ず呌ぶ項は前埌文脈から掚枬できるずき省略\footnote{本皿では省略を項が述語ず盎接係り受け関係にないこずず定矩する}されるこずがあり省略された項を\emph{れロ代名詞}れロ代名詞が指瀺する芁玠を\emph{先行詞}ず呌ぶこの蚀語珟象は\emph{れロ照応}ず呌ばれ日本語では項の省略がたびたび起きるこずから述語項構造解析はれロ照応解析ずしおも扱われおきた\cite{Kawahara:2004:JNLP,Sasano:IPSJ:2011}本皿では項ず述語の\textbf{䜍眮関係}の皮類を次の4皮類に分類する述語ず同䞀文内にあり係り受け関係にある項\footnote{ここでの関係は向きを持たない耇数の項が同䞀の述語ず関係を持぀こずもありうる}れロ代名詞の先行詞ずしお同䞀文䞭に存圚する文内れロれロ代名詞の先行詞ずしお述語ずは異なる文䞭に存圚する文間れロおよび文章䞭には存圚しない倖界項である本皿ではそれぞれ\emph{INTRA\_D,INTRA\_Z},\emph{INTER},\emph{EXO}ず呌ぶある述語がある栌にお項を持たないずきはその述語の項は\emph{\rm{ARG}$_{\rm{NULL}}$}だずしその述語ず\emph{\rm{ARG}$_{\rm{NULL}}$}は\emph{NULL}ずいう䜍眮関係にあるずしお考える本皿ではEXOずNULLを総称しおNO-ARGず呌ぶ䟋えば\exref{exs-atype}においお「受け取った」ず「食べた」のヲ栌項「コロッケ」はそれぞれINTRA\_D・INTRA\_Z「飲んだ」のガ栌項「圌女」はINTERでニ栌項は\emph{\rm{ARG}$_{\rm{NULL}}$}である\enumsentence{コロッケを受け取った圌女は急いで食べた\\$\phi$がゞュヌスも飲んだ}{exs-atype}䞀般に項は述語に近いずころにあるずいう特性近距離特性を持぀そのためこれたでの述語項構造解析の研究ではこの特性の利甚を様々な圢で詊みおきた\newcite{Kawahara:2004:JNLP}や\fullciteA{Taira:2008:EMNLP}は項候補ず述語の係り受け関係の皮類ごずに項ぞのなりやすさの順序を定矩しその順序に埓っお項の探玢を行ったたた\fullciteA{Iida:2007:TALIP}は述語ず同䞀文内の候補を優先的に探玢したこれらの先行研究ではあらかじめ定めおおいた項の䜍眮関係に基づく順序に埓った探玢を行い項らしいものが芋぀かれば以降の探玢はしないそのため異なる䜍眮関係にある候補ずの「どちらがより項らしいか」ずいう盞察的な比范は行えず述語ず項候補の情報から「どのくらい項ずしおふさわしいか」ずいう絶察的な刀断を行わなければならないずいう問題点があるそこで本皿では項の䜍眮関係ごずに独立に最尀候補を遞出した埌それらの䞭から最尀候補を1぀遞出するずいうモデルを提案する䜍眮関係ごずに解析モデルを分けるこずで柔軟に玠性やモデルを蚭蚈できるようになるたた䜍眮関係の優先順序だけでなくその他の情報玠性も甚いお総合的にどちらがより``項らしい''かが刀断できるようになる本皿の実隓ではたず党おの候補を参照しおから解析するモデルず特定の候補を優先しお探玢するモデルを比范しお決定的な解析の良し悪しを分析するたた陜に項の䜍眮関係ごずの比范を行わないモデルや優先順序に則った決定的な解析モデルず提案モデルを比范しおガ栌・ヲ栌ではより高い性胜を達成できたこずも瀺す本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず2章で述語項構造解析の先行研究での䜍眮関係ず項ぞのなりやすさの優先順序の扱いに぀いお玹介する3章では提案手法に぀いお詳述し4章では評䟡実隓の蚭定に぀いお述べる5章・6章では実隓結果の分析を行い7章でたずめを行う
V26N03-02
䞖界的に高霢化が進む䞭高霢者の瀟䌚からの孀立は特に深刻な課題である内閣府の調査では65歳以䞊の高霢者のうち倫婊たたは単身で生掻しおいる高霢者の割合は56.9\%で子ども䞖代ず同居しおいる高霢者の割合の39\%に比べお高くなっおいる\cite{naikakufu1}たた60歳以䞊を察象にした「察面だけではなくメヌルや電話も含めおどのぐらいの頻床で他者ず察話するか」ずいう調査では䞀人暮らしの高霢者のうち男性では7.5\%女性では4.9\%が週に1床以䞋しか他人ず䌚話しないずいう結果が出おいる\cite{naikakufu2}このような瀟䌚的な背景から高霢者の話し盞手ずなる察話システムの研究が盛んにおこなわれおおり高霢者の話を聎く傟聎察話システム\cite{lala2017attentive,sitaoka2017}や高霢者の孀独を和らげるシステム\cite{sidner2013always}など話題を限定せずに高霢者ず自然に察話できるシステムが提案されおいるこのような察話システムが人の代わりに高霢者ず察話するこずで高霢者の孀独を玛らわせるこずができるかもしれないが高霢者ず他者ずのコミュニケヌションが䞍足しおいるずいう本質的な課題は解決できない䞀方老幎孊や老幎医孊では高霢者の健康状態の理解やケアのあるべき姿が研究されおおりQualityofLife(QOL)ずいう抂念が泚目されおいるQOLずは高霢者の健康状態を肉䜓的・粟神的・瀟䌚的な偎面から倚面的に評䟡するための尺床である高霢者の健康状態をQOLでずらえるこずにより肉䜓的な状態だけでなく高霢者の感情や状況などを評䟡するこずで高霢者に合ったケアが実珟できるず報告されおいる\cite{Marja2009QOL,Ylva2001QOL}たたICTを掻甚しお高霢者の心身状況を家族や介護士などず共有する仕組みに関する実蚌も進められおいる\cite{uchiyama2006}この研究の䞭で内山らは介護における関係者間のコミュニケヌションモデルのあり方に぀いお「関係者間にピラルキがあるず気埌れや遠慮などのために自由な意思に基づくコミュニケヌションが阻害される医療における医者−患者モデルはその兞型ずされおいるが介護にもコンシュヌマ利甚者−サヌビス提䟛者間たた家庭内でも家族−本人間で必ずしも察等でない関係が存圚しさらに立堎の盞違からくる芋解の盞違が存圚するそうした䞭で玍埗や信頌を醞成するには立堎の䞊䞋のない氎平型のコミュニケヌションが必芁ずなる」ず述べおいるこのこずから高霢者ず家族ずができるだけ察等な立堎で高霢者のQOLを共有するこずは重芁な芁玠である高霢者のQOLを共有する方法ずしお家族から高霢者に察しQOLに関する質問を投げかけるずいう方法も考えられるが家族の質問の仕方によっおは内山らの指摘する「䞊䞋関係」を発生させる可胜性があるそこで我々は高霢者ず離れお䜏む家族ずの日垞的なコミュニケヌションを通じお自然に高霢者のQOLを家族ぞ䌝えるこずで高霢者ず家族ずのコミュニケヌションの質の向䞊ず掻性化を実珟するようなシステムの構築をすすめおいる\cite{tokuhisa}図\ref{dialog1}に我々が目暙ずする高霢者ず家族ずの察話䟋を瀺す図\ref{dialog1}(A)の「かわいいね」は応答ずしおは適切であるが高霢者のQOLは嚘ぞ䌝わらない䞀方で図\ref{dialog1}(B)の「でも私は最近肩こりで頭痛がするから無理だわ」は高霢者のQOLを衚出する応答でありこれにより高霢者のQOLここでは健康状態が良くないこずが嚘に䌝わったこずで「倧䞈倫連䌑には垰るから肩もみするね」ずいうQOLに配慮した嚘の発話が誘発されおいる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics[scale=1.1]{26-3ia2f1.eps}\end{center}\caption{(A)通垞の察話ず(B)本研究の目暙の察話}\label{dialog1}\end{figure}\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{26-3ia2f2.eps}\end{center}\hangcaption{QOL衚出発話を誘発するための返信補助システム「返信候補」から返信を遞択するず「返信メッセヌゞ」に遞択した内容が入力される返信候補の䞭に高霢者の所望する候補がない堎合は高霢者が自分で返信を蚘述したり返信候補を線集するこずもできる䞊蚘は「かわいいね」ず「折り玙を芋぀けたら買っお送るね」ずいう返信候補が遞択された様子を瀺しおいる}\label{system}\end{figure}我々は以前の研究で家族ず高霢者ずのメヌルのやりずりを察象ずしお\begin{enumerate}\itemQOL衚出発話高霢者のQOLを掚定するのに有甚な手がかりを含んだ発話ずはどのような特城を持぀発話か\itemシステムの支揎のない状態でQOL衚出発話がどのようにやりずりされおいおシステムはどんな支揎をすべきか\end{enumerate}を分析した\cite{tokuhisa}その結果䞊蚘の(1)に぀いおは高霢者が䞻䜓ずなり高霢者の行動や状態を衚す発話が高霢者のQOL衚出発話になりやすいこずが明らかずなったたた䞊蚘の(2)に぀いおは家族からのメヌルに察する高霢者の返信のうち85.7\%3,574発話䞭3,064発話が家族が䞻䜓ずなる発話e.g.かわいいねで高霢者が䞻䜓ずなる発話e.g.私は最近肩こりで頭痛がするから無理だわはわずか6.4\%3,574発話䞭229発話であるこずが明らかずなった\footnote{なお家族ず高霢者の䞡方が䞻䜓ずなる発話e.g.今床䞀緒にやろうは3,574発話䞭69発話であった本論文では「家族ず高霢者の䞡方が䞻䜓ずなる発話」は「家族が䞻䜓ずなる発話」や「高霢者が䞻䜓ずなる発話」には含たずに割合を算出しおいる}この結果を受けお高霢者が䞻䜓ずなり自らのQOLを䌝達するような返信を生成するこずをシステムにより補助するこずを考える具䜓的には図\ref{system}のように「私もやっおみようかな」「折り玙を芋぀けたら買っお送るね」「でも私は最近肩こりで頭痛がするから無理だわ」ずいった高霢者が䞻䜓ずなるQOL衚出発話を応答のヒントずしお高霢者に提瀺するこずで高霢者を刺激しシステムの支揎のない状態では蚘述されない高霢者のQOL衚出発話を誘発するような返信補助システムを目指しおいる本システムは高霢者ず家族ずの過去のコミュニケヌションで家族に䌝達されおいないQOLカテゎリおよび家族が特に知りたがっおいるQOLカテゎリに関するQOL衚出発話を優先的に返信候補ずしお提瀺するこずで高霢者のQOLを家族ぞの䌝達を補助する圹割を果たすものず想定しおいるたずえば過去のコミュニケヌションで経枈的な情報がやりずりされおいない堎合は高霢者の経枈的な䜙裕の有無がわかるようなQOL衚出発話を返信候補ずしお提瀺し家族が高霢者の健康状態を知りたがっおいる堎合には健康状態に関するQOL衚出発話を提瀺するできるだけ文脈にあった候補を提瀺するこずはシステムの支揎がない状態では家族に䌝えられない高霢者のQOL衚出発話を誘発できる可胜性が高くなるず考える本研究ではこのようなシステムの構築に向けおQOL衚出発話候補の生成を詊みる本論文で述べる貢献は以䞋の2点である\begin{enumerate}\item倧芏暡なQOLラベル぀き察話コヌパスの構築に向けお高霢者が䞻䜓ずなる高霢者のQOL衚出発話を倧芏暡に収集するためのコヌパス収集方法を提案する提案するコヌパス収集に関しおふた぀の予備実隓を実斜しa)本論文で提案するコヌパス収集の方法の有甚性を瀺すずずもにb)本論文で提案するコヌパス収集の方法でも40代・50代のクラりドワヌカから暡擬的に高霢者の発話を収集できるこずを瀺す\item構築したQOLラベル぀き察話コヌパスを甚いおQOLラベルにより特定のQOL情報を䌝達するように制埡しながら高霢者のQOLを䌝達する応答を生成するこれにより近幎提案されおいる条件付き文生成技術がどの皋床適切なQOL衚出発話が生成できるかたた返信補助システムの実珟に向けお残る技術的な課題は䜕かを明らかにする\end{enumerate}
V09N04-01
近幎Internet䞊の怜玢゚ンゞンなど情報怜玢システムが広く利甚されるようになっおきたシステムが提瀺する怜玢結果には文曞の衚題やURIだけではなく察応する文曞の内容を瀺す短い芁玄文曞が䜵せお提瀺されおいるこずが倚いこれは利甚者に察しお芁玄文曞を提瀺するこずが原文曞が実際に利甚者の欲するものかを刀断する際に有力な手掛かりずなるためであるこの際情報怜玢結果文曞に察する芁玄の質の良さは芁玄文曞-怜玢質問間の関連性刀定ず原文曞-怜玢質問間の関連性刀定の䞀臎の良さで枬るこずができようしかしながら珟圚実甚に䟛されおいる倚くの怜玢゚ンゞンでは原文曞の最初の数バむトを出力したり怜玢芁求文に含たれる語の呚囲を提瀺するずいった単玔な方法が採甚されおいるこのような単玔な戊略により生成された芁玄の品質は関連性刀定の芳点からみるず十分な品質であるずは蚀い難いそのため倚くの堎合利甚者はシステムの提瀺した怜玢結果が適切なものであるかどうかを原文曞を芋お刀断せざるを埗ないこのような状況を改善するためには関連性刀定を重芖したより質の高い自動芁玄技術が必芁ずなる自動芁玄の手法ずしおはLuhn\cite{Luhn:TheAutomaticCreationOfLiteratureAbstracts}の研究に端を発する重芁文抜出法が基本か぀䞻芁な技術であり䟝然ずしお様々なシステムで利甚されおいるこれは文曞の䞭から重芁な文を所望の芁玄文曞の長さになるたで順に遞びそれら抜出された文を文曞䞭での出珟順に䞊べお出力するこずで芁玄ずする手法であるこのずき文の重芁床は語の重芁床文曞䞭での䜍眮タむトルや手がかり衚珟などに基づいお蚈算しおいる\cite{奥村:テキスト自動芁玄に関する研究動向,奥村:テキスト自動芁玄に関する最近の話題}その䞭でも重芁文は䞻芁キヌワヌドを倚く含むずいう経隓則により語の重芁床に基づく重芁文抜出が最も基本的な手法ずなっおいる特に語の出珟頻床は簡単に求められ語の重芁性ず比范的高い盞関にあるために語の重みずしお広く利甚されおいる語の出珟頻床は個別文曞によっお決たる性質であるが䞀方で怜玢文曞の芁玄においおは原文曞が怜玢芁求の結果ずしお埗られた耇数の文曞であるこずを考慮するこずが芁玄の品質向䞊に぀ながる䟋えば埓来提案されおいる基本的な考え方ずしお怜玢芁求䞭の語の重芁床を高くするずいう「怜玢質問によるバむアス方匏」がある\cite{Tombros:AdvantagesOfQueryBiasedSummariesInInformationRetrieval}この手法は盎芳的でありか぀比范的良奜に機胜するが怜玢された文曞自身の情報を考慮しないなど幟぀かの欠点が存圚する以䞊の点を螏たえお本皿では怜玢文曞集合から埗られる情報を語の重みづけに利甚し怜玢文曞の芁玄に圹立おる新しい手法を提案する怜玢質問によるバむアス方匏ずは異なり我々の手法では語の重みづけにおいお怜玢質問の情報を陜に利甚しないその代わりに耇数の怜玢文曞の間に存圚する類䌌性の構造を階局的クラスタリングにより抜出しその構造を適切に説明するか吊かに応じお語に重みを぀ける文曞間の類䌌性構造を語の重みに写像する方法ずしお我々は各クラスタ内での語の確率分垃に泚目し情報利埗比(InformationGainRatio,IGR)\cite{C4.5-E}ず呌ばれる尺床を甚いるそしおこの重みず埓来提案されおいる他の重みづけを組み合わせるこずにより最終的な語の重みずしこれを甚いお各文の重芁床を蚈算する特に情報利埗比に基づく語の重みづけに぀いおは次のように考えるこずができるあるクラスタにおける語の情報量に泚目した堎合そのクラスタを郚分クラスタに分割した埌のその語の持぀情報量の増分(情報利埗)がクラスタの分割自身により埗られる情報量に比しお倧きければその語は郚分クラスタの構造を決定する際に圹立っおいるず考えられるその床合を定量化した倀が情報利埗比である情報利埗比自身は機械孊習においお属性の品質の尺床ずしおすでに提案されおいるものであるたた皮々のクラスタリングアルゎリズムの過皋からすれば文曞のクラスタ構造の決定に際しお各々の語の確率分垃が郚分的な芁因ずなっおいるこずは自明であるしかしながらあるクラスタ構造が確定した時にある語がそのクラスタ構造の決定に際しお最終的に寄䞎したか吊かに泚目し定量化するずいう研究は我々の知る限り埓来存圚しないそしお本皿はその定量化においお情報利埗比が利甚できるこずを瀺すものである
V19N02-01
\subsection{片仮名語ず耇合名詞分割}倖囜語からの借甚(borrowing)は日本語における代衚的な語圢成の1぀ずしお知られおいる\cite{Tsujimura06}特に英語からの借甚によっお新造語や専門甚語など倚くの蚀葉が日々日本語に取り蟌たれおいるそうした借甚語は䞻に片仮名を䜿っお衚蚘されるこずから片仮名語ずも呌ばれる日本語におけるもう1぀の代衚的な語圢成ずしお単語の耇合(compounding)を挙げるこずができる\cite{Tsujimura06}日本語は耇合語が豊富な蚀語ずしお知られおおりずりわけ耇合名詞にその数が倚いこれら2぀の語圢成は日本語における片仮名耇合語を非垞に生産性の高いものずしおいる日本語を含めたアゞアおよびペヌロッパ系蚀語においおは耇合語を分かち曞きせずに衚蚘するものが倚数存圚するドむツ語オランダ語韓囜語などそのような蚀語で蚘述されたテキストを凊理察象ずする堎合耇合語を単語に分割する凊理は統蚈的機械翻蚳情報怜玢略語認識などを実珟する䞊で重芁な基瀎技術ずなる䟋えば統蚈的機械翻蚳システムにおいおは耇合語が構成語に分割されおいればその耇合語自䜓が翻蚳衚に登録されおいなかったずしおも逐語的に翻蚳を生成するこずが可胜ずなる\cite{Koehn03}情報怜玢においおは耇合語を適切に分割するこずによっお怜玢粟床が向䞊するこずがBraschlerらの実隓によっお瀺されおいる\cite{Braschler04}たた耇合語内郚の単語境界の情報はその耇合語の省略衚珟を生成たたは認識するための手がかりずしお広く甚いられおいる\cite{Schwartz03,Okazaki08}高い粟床での耇合語分割凊理を実珟するためには蚀語資源を有効的に掻甚するこずが重芁ずなる䟋えばAlfonsecaら\citeyear{AlfonsecaCICLing08}は単語蟞曞を孊習噚の玠性ずしお利甚しおいるがこれが分割粟床の向䞊に寄䞎するこずは盎感的に明癜であるこれに加えお察蚳コヌパスや察蚳蟞曞ずいった察蚳資源の有甚性もこれたでの研究においお指摘されおいる\cite{Brown02,Koehn03,Nakazawa05}英語衚蚘においお耇合語は分かち曞きされるため耇合語に察応する英蚳衚珟を察蚳資源から発芋するこずができればその察応関係に基づいお耇合語の分割芏則を孊習するこずが可胜になる耇合語分割凊理の粟床䜎䞋を匕き起こす倧きな芁因は蚀語資源に登録されおいない未知語の存圚である特に日本語の堎合においおは片仮名語が未知語の䞭の倧きな割合を占めおいるこずがこれたでにも倚くの研究者によっお指摘されおいる\cite{Brill01,Nakazawa05,Breen09}冒頭でも述べたように片仮名語は生産性が非垞に高いため既存の蚀語資源に登録されおいないものが倚い䟋えばBreen\citeyear{Breen09}らによるず新聞蚘事から抜出した片仮名語のうちおよそ20\%は既存の蚀語資源に登録されおいなかったこずが報告されおいるこうした片仮名語から構成される耇合名詞は分割凊理を行うこずがずりわけ困難ずなっおいる\cite{Nakazawa05}分割が難しい片仮名耇合名詞ずしお䟋えば「モンスタヌペアレント」があるこの耇合名詞を「モンスタヌ」ず「ペアレント」に分割するこずは䞀芋容易なタスクに芋えるが䞀般的な圢態玠解析蟞曞\footnote{ここではJUMAN蟞曞ver.~6.0ずNAIST-jdicver.~0.6.0を調べた}には「ペアレント」が登録されおいないこずから既存の圢態玠解析噚にずっおは困難な凊理ずなっおいる実際にMeCabver.~0.98を甚いお解析を行ったずころ解析蟞曞はNAIST-jdicver.~0.6.0を甚いた正しく分割するこずはできなかった\subsection{蚀い換えず逆翻字の利甚}こうした未知語の問題に察凊するため本論文では倧芏暡なラベルなしテキストを甚いるこずによっお片仮名耇合名詞の分割粟床を向䞊させる方法を提案する近幎では特にりェブの発達によっお極めお倧量のラベルなしテキストが容易に入手可胜ずなっおいるそうしたラベルなしテキストを有効掻甚するこずが可胜になれば蟞曞や察蚳コヌパスなどの高䟡で小芏暡な蚀語資源に䟝存した手法ず比べ未知語の問題が倧幅に緩和されるこずが期埅できるこれたでにもラベルなしテキストを耇合名詞分割のために利甚する方法はいく぀か提案されおいるがいずれも十分な粟床は実珟されおいないこうした関連研究に぀いおは\ref{sec:prev}節においお改めお議論を行う提案手法の基本的な考え方は片仮名耇合名詞の蚀い換えを利甚するずいうものである䞀般的に耇合名詞は様々な圢態・統語構造ぞず蚀い換えるこずが可胜であるがそれらの䞭には元の耇合名詞内の単語境界の堎所を匷く瀺唆するものが存圚するそのためそうした蚀い換え衚珟をラベルなしテキストから抜出しその情報を機械孊習の玠性ずしお利甚するこずによっお分割粟床の向䞊が可胜ずなるこれず同様のこずは片仮名語から英語ぞの蚀い換えすなわち逆翻字に察しおも蚀うこずができる基本的に片仮名語は英語を翻字したものであるため単語境界が自明な元の英語衚珟を埩元するこずができればその情報を分割凊理に利甚するこずが可胜ずなる提案手法の有効性を怜蚌するための実隓を行ったずころ蚀い換えず逆翻字のいずれを甚いた堎合においおもそれらを甚いなかった堎合ず比范しおF倀においお統蚈的に有意な改善が芋られたたたこれたでに提案されおいる耇合語分割手法ずの比范を行ったずころ提案手法の粟床はそれらを倧幅に䞊回っおいるこずも確認するこずができたこれらの実隓結果から片仮名耇合名詞の分割凊理における蚀い換えず逆翻字の有効性を実蚌的に確認するこずができた本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{sec:prev}節においお耇合名詞分割に関する埓来研究およびその呚蟺分野における研究状況を抂芳する次に\ref{sec:approach}節では教垫あり孊習を甚いお片仮名耇合名詞の分割凊理を行う枠組みを説明する続いお\ref{sec:para}節ず\ref{sec:trans}節においおは蚀い換えず逆翻字を孊習玠性ずしお䜿う手法に぀いお説明する\ref{sec:exp}節では分割実隓の結果を報告しそれに関する議論を行う最埌に\ref{sec:conclude}節においおたずめを行う
V02N04-03
圢態玠解析凊理は自然蚀語凊理の基本技術の䞀぀であり日本語の圢態玠解析システムも数倚く報告されおいる\cite{yosimura83}\cite{hisamitu90}\cite{nakamura}\cite{miyazaki}\cite{kitani}\cite{hisamitu94a}\cite{maruyama94}\cite{juman}\cite{nagata}しかし䜿甚しおいる圢態玠文法に぀いお詳しく説明しおいる文献は少ない文献\cite{miyazaki}では䞉浊文法\cite{miura}に基づいた日本語圢態玠凊理甚文法を提案しおいるが品詞の䜓系化ず品詞間の接続ルヌルの蚘述圢匏の提案のみに留たり具䜓的な文法蚘述や実際の解析システムぞの適甚にたでは至っおいない公開されおいる圢態玠解析システムJUMAN\cite{juman}では圢態玠文法は文献\cite{masuoka}に基づくものであったその他の文献は解析のアルゎリズムや固有名詞や未知語の特定機胜に関する報告で䜿甚された圢態玠文法に぀いおは述べられおいない蚀語孊の分野で提案されおいる文法を圢態玠解析に適甚する堎合の問題点は品詞分類が现か過ぎる点ずほずんどの堎合動詞の語尟の倉化に぀いお党おの䜓系が䞎えられおいない点である蚀語孊の分野では文の過剰な受理を避けるように文法を構築するこずによっお日本語の詳现な文法䜓系を解明しようずするので品詞分類が现かくなるのは圓然であるしかしそのために文法芏則も非垞に现かくなり圢態玠の統䞀的な扱いも難しくなるそこで本文法では「圢態玠解析䞊差し支えない」こずを品詞の遞定基準ずする぀たりある品詞を蚭定しないが為にある文節に関しお構文䞊の性質に曖昧性が生じる堎合にその品詞を蚭定するそしお過剰な受理を蚱容するこずず匕き替えにできる限り圢態玠を統䞀的に扱う埓来の倚くの文法では掻甚ずいう考え方で動詞の語尟倉化を説明するがそれらの掻甚圢に぀いおの芏則は個々の接尟蟞に぀いお接尟可胜な掻甚圢を列挙するずいう圢になっおいる䟋えばいわゆる孊校文法では「曞か」はカ行五段掻甚動詞「曞く」の未然圢であり吊定の接尟蟞の「ない」や䜿圹の接尟蟞の「せる」が接尟する等の芏則が䞎えられるさらに䞀段掻甚動詞には「せる」ではなく「させる」が接尟する等の芏則があり芏則が耇雑になっおいるそのためそれらの耇雑な芏則を吞収するために掻甚圢を拡匵し「曞こう」を意志圢ずしたり「曞いた」を完了圢ずするような工倫がなされるしかしこのように堎圓たり的に掻甚圢を拡匵するず掻甚圢の皮類が非垞に倚くなり敎合性を保぀ための劎力が倧きくなる日本語圢態玠凊理における動詞の掻甚の凊理に぀いおは文献\cite{hisamitu94b,hisamitu94c}に詳しいそこでは音韻論的手法\cite{bloch,teramura}掻甚圢展開方匏掻甚語尟分離方匏が玹介され新たに掻甚語尟展開方匏\footnote{文献\cite{hisamitu94b,hisamitu94c}では提案方匏ず呌ばれおいる}が提案されおいる音韻論的手法は子音動詞の語幹ず屈折接蟞を音韻単䜍に分解し屈折接蟞の音韻倉化の芏則を甚いお掻甚を単なる動詞語幹ず屈折接蟞の接続ずしお捕らえるしかしこれたでの音韻論的手法では子音動詞に぀いおの知芋しか埗られおいなかったために子音動詞に接尟する接尟蟞ず母音動詞に接尟する接尟蟞を別々に扱わなければならなかったたた音韻単䜍で凊理する必芁があるず考えられおいるため文献\cite{hisamitu94b,hisamitu94c}でも凊理の効率が萜ちるずされおいる䞀方掻甚圢展開方匏掻甚語尟分離方匏掻甚語尟展開方匏は䜕れも䌝統的な孊校文法に基づいおいる掻甚圢展開方匏は各動詞に぀いおその掻甚圢を党お展開しお蟞曞に登録しそれぞれ接尟蟞ずの接続芏則を䞎えるもので凊理速床の点で有利であるが登録語数が非垞に倚くなる䞊に接続芏則の䞎え方によっおは効率の点でも䞍利になる可胜性がある掻甚語尟分離方匏は掻甚語尟を別の圢態玠ずし動詞語幹ず掻甚語尟の接続芏則および掻甚語尟ず接尟蟞の接続芏則を䞎えるもので動詞の屈折圢の解析の際に分割数が倚くなり効率の点で䞍利であるたた接続芏則が非垞に耇雑になる掻甚語尟展開方匏は掻甚語尟ず接尟蟞の組み合わせを圢態玠ずしこれらず動詞語幹ずの接続芏則だけを䞎えるもので掻甚語尟分離方匏よりも分割数が少なくなり効率的に有利であるずされおいるしかし掻甚圢展開方匏掻甚語尟分離方匏掻甚語尟展開方匏の共通の問題点は掻甚語尟ず接尟蟞の接続芏則が䜓系的でない点である特に掻甚語尟展開方匏では新しい接尟蟞を远加する床に10以䞊ある動詞の掻甚の型それぞれに察する圢態玠の展開圢を远加しなければならないたた「られ」「させ」ずいったいわゆる掟生的な接尟蟞に察しおはさらに倚くの展開圢を別々の圢態玠ずしお登録する必芁があるはずである\footnote{この点に぀いおは文献䞭には觊れられおいない}そこで本文法では動詞の語尟倉化に぀いお䜓系的に扱うこずに成功しおいる掟生文法\cite{kiyose}を基にした\footnote{掟生文法を基にしたシステムずしおは文献\cite{nisino}で䜕らかの方法で分解した動詞の語尟の構造を掟生文法に基づいお解析するシステムに぀いお報告されおいるが圢態玠解析システムぞの適甚は報告されおいない}掟生文法も音韻論的アプロヌチの文法であるが埓来のものに察しお連続母音ず連続子音の瞮退および内的連声\footnote{䞊蚘の屈折接蟞の音韻倉化ず同じもの}ずいう考え方を甚いお母音動詞も子音動詞も同様に扱うこずができるしかし掟生文法は音韻論的手法であるため圢態玠解析に適甚するには凊理を音韻単䜍で行う必芁があるずいう問題がある日本語のテキストを凊理するような圢態玠解析システムでは文字を子音ず母音に分けずに日本語の文字でそのたた凊理できた方が郜合がよい本研究では掟生文法における動詞語尟の扱いを日本語の文字単䜍で凊理できるように倉曎する方法を芋い出すこずができたするず図らずも埓来の掻甚ずいう考え方に適合する圢になるこずが刀明し\footnote{掟生文法では日本語における掻甚の考え方を完党に吊定しおいる}これによっお掻甚の考えを甚いお䜜られおいる既存の圢態玠解析システムに適甚するこずができたしかも語尟倉化に぀いおの完党な䜓系を背埌に持぀ため新たに認識された語尟倉化に察しおも掻甚圢を順次増やす必芁がなく察応する圢態玠を䞀぀だけ蟞曞に登録すれば枈むようになった事実「食べれる」ずいったいわゆる「ら抜き衚珟」や「曞かす」ずいった口語的な䜿圹衚珟などもそれぞれ䞀぀の圢態玠を远加するこずで察応できおいるこのように新しい語尟を簡単に远加できるこずから口語的な語尟の圢態玠を充実させるこずができ口語的な文章に察しおも高い粟床で解析できるようになったたた「食べさせられたすたい」ずいった耇雑な語尟倉化も正確に解析できる本研究で開発された圢態玠解析文法は文字衚蚘された日本語のテキストから蚀語デヌタを抜出するこずを䞻な目的ずしお開発されたものである埓っお日本語の挢字仮名混じりの正しい文\footnote{䞀般の日本人が蚱容できる範囲で正しいずいう意味で正匏な日本語ずいう意味ではない}を文節に区切りその文節の係り受けの性質を識別するこずを最優先した解析甚の文法ずなっおいるたた圢態玠の意味的な面を捚象し過剰な受理を蚱容するこずで圢態玠の統䞀的な扱いをするこずに重点を眮いおいるこれはあくたで蚈算機䞊ぞのシステムの構築を容易にするためでありなんらかの蚀語孊的な䞻匵をする意図はないさらに過剰な受理を蚱容する意味でこの文法は解析甚の文法ずいえる生成等に利甚するにはこの過剰な受理が障害になる可胜性があるたた誀りを含む文の識別に甚いるのにも問題がある本圢態玠文法はあくたで正しい文の解析に特化した文法ずしお䜍眮付ける必芁がある本皿では\ref{system}節で圢態玠の皮類ずそれらが満たすべき制玄の䜓系を説明し\ref{verb}節で動詞の語尟の扱いに぀いお述べる\ref{apply}節ではそれを日本語文字単䜍の圢態玠解析向きに倉曎する方法を瀺すさらに\ref{detail}節では個別の問題がある語尟に぀いお述べ最埌にこの圢態玠文法を圢態玠解析プログラムJUMANに適甚した堎合の解析性胜を評䟡するなおわれわれが䜜成した圢態玠文法の圢態玠解析プログラムJUMANぞの適甚事䟋は以䞋のanonymousftpで入手可胜である䜆し評䟡の際に䜿甚した蟞曞の䞀郚に぀いお配垃に制限のあるものは含たれおいない\\camille.is.s.u-tokyo.ac.jp/pub/member/fuchi/juman-fuchi
V12N05-07
\label{sec:hajime}最近、皮々の応甚を睚んで蚀い換えの研究がさかんになっおいる\cite{inui02,acl03}。䟋えば、語圙的蚀い換えの研究\cite{yamamoto02}は皮々の応甚に圹立぀。たた、機械翻蚳の前凊理や評䟡\cite{kanayama03}、情報怜玢、質問応答、情報抜出の柔軟性を䞊げるこず\cite{Fabio03,Shinyama03}、幎少者や初心者向けの教科曞やマニュアルを読みやすくする、などは盎接的に圹立぀応甚である。䌌た研究ずしおは聟唖者に理解し易いテキスト蚀い換えもある\cite{inui-acl03}。たた、非母囜語話者が理解しやすいように簡易な蚀い方に蚀い換えるこずも有意矩である。こういった目的のためには、囜語蟞兞を甚いた甚蚀の蚀い換え\cite{kaji03}や普通名詞の蚀い換え\cite{fujita00}などが圹立぀。䞀方、芁玄も蚀い換えの応甚分野ずしお有力である。埓来の文曞芁玄は重芁文の抜出が䞻䜓であった\cite{mani01}。しかし、抜出した文をさらに短瞮するこずを目指す堎合には蚀い換えが圹立぀。䟋えば、\begin{description}\item[䟋文1:]\hspace{2em}本法案が衆議院本䌚議で審議が始たった。\\を\item[䟋文2:]\hspace{2em}本法案、衆議院本䌚議で審議。\end{description}ずいうような蚀い換えが考えられる。実際にこの䟋文2のような短瞮された衚珟はテレビの字幕あるいは列車の字幕ニュヌスなどでよく芋かける。このような応甚は文曞衚瀺を行う端末の倚様化からみおも有甚さが増しおくる。Webペヌゞは埓来からパ゜コンの倧画面ぞの衚瀺を想定しお䜜られおいた。しかし、携垯電話やPDAの普及により100文字皋床の小画面ぞの衚瀺を念頭におくテキストも増加しおいる。このような画面ぞ衚瀺するコンパクトなテキストは倚くの堎合短瞮された衚珟である。このような短瞮を自動的に行うために蚀い換え衚珟を収集するこずは意矩深い。新聞蚘事の堎合、重芁な文は蚘事の先頭に珟れるこずが倚いずいう性質を利甚しお抜出できるが、画面が小さく衚瀺文字数に限りがあるこず、短い時間で読むこずができるこずなどを考慮するず、さらに瞮玄が芁請される。埌に詳しく述べるが、よく䜿われるのは、䞊蚘の䟋文2に芋られる䜓蚀止めのような文末の短瞮衚珟である。たた、「囜䌚で審議ぞ」ずいう文末の助詞止めも倚く䜿われる。このような瞮玄した文末衚珟は埓来から字幕攟送で甚いられおいる。しかし、通垞の曞き蚀葉の文末である終止圢を䜓蚀止めや助詞止めに倉換する芏則は、これたでほずんど手䜜りであった\cite{ando01}。このような文短瞮を目的ずした蚀い換え衚珟を蚀語の実際の䜿甚䟋から自動収集するための蚀語資源ずしおWebに配信されおいる新聞蚘事ず、これに察応した内容を携垯電話向けに発信しおいる新聞蚘事に泚目する。これらは毎日数十蚘事発信され、長期間にわたっお蓄積すれば倧量の蚀語資源ずなる。すなわち、同じ内容が数十文字皋床で構成された携垯端末向けの新聞蚘事ず数癟文字皋床で構成されおいるWeb新聞蚘事が察応付けられれば、ある蚀語衚珟ずその短瞮衚珟の察応デヌタずしお䜿える。この察応付けコヌパスを甚いれば、倚様な文末衚珟の瞮玄のための蚀い換え衚珟を機械的な手法で抜出するこずが可胜になる。ここで留意しなければならないのは、この研究で目的ずしおいる蚀い換えは「Web蚘事の文$\rightarrow$携垯端末向け蚘事の文」ずいう方向性を持぀点である。実際には、曞き手がこの方向で䜜業しおいるかどうかは䞍明である。しかし、瞮玄のような蚀い換えによっお短瞮された蚘事を䜜るこずは技術的に可胜であっおも、その逆方向の蚀い換えは困難である。よっお、この方向性を前提ずしお研究を進める。なお、以䞋では必芁に応じお、蚀い換え操䜜の察象になるWeb蚘事の文からの抜出衚珟を「蚀い換え元衚珟」、察応する携垯端末向け蚘事の文からの抜出衚珟を「蚀い換え先衚珟」ず呌ぶ。さお\cite{inui02}は蚀い換えの研究にいく぀かの問題を提起しおいる。それらに察しお、この研究ではいかなる解決策を採っおいるかをたずめるこずによっお、本論文の構成を述べる。\\\noindent\textbf{蚀い換え事䟋をどのように集めるか}\\この問題に察しおは、1)Web䞊から埗られる蚀い換え衚珟獲埗のための蚀語資源ずしおWeb新聞蚘事ず携垯端末向けの新聞蚘事を甚いるこず、2)この䞡蚘事コヌパスを文単䜍で察応付ける方法の提案ず実隓的評䟡、を行っお察凊しおいる。具䜓的には\ref{sec:taiou}節においお、研究で䜿甚した蚘事デヌタに぀いお、およびWeb蚘事ず携垯蚘事の察応付け、さらにそこから文単䜍での察応付けを行う方法に぀いお述べる。このような察応付けコヌパスを甚いる蚀い換え事䟋収集は倚くの研究\cite{braz01,sekine01}があるが、本研究での新芏性のひず぀は察象ずしおいる蚀語資源にある。\\\noindent\textbf{どの衚珟を蚀い換えるか}\\この問題は、これたでの蚀い換え研究の䞭心課題のひず぀であった。特に類䌌した衚珟の察をコヌパスから探し出すこずは重芁なテヌマで、倚くの研究\cite{murata01,torisawa01,terada01}がなされた。我々の堎合、\ref{sec:chushutu}節においお述べるように、察応付けられた文からなるコヌパスを利甚しおWeb蚘事文の文末を瞮玄する携垯端末向け文の文末の蚀い換え衚珟を獲埗するこずに的を絞っおいる。よっお、蚀い換えるべき堎所はWeb蚘事文の文末のうち、本論文で述べる方法で抜出した蚀い換えにおける蚀い換え元の衚珟が出珟した堎合ず限定できる。\\\noindent\textbf{可胜な蚀い換えの網矅的生成ず、生成された候補の評䟡}\\\cite{inui02}では、この問題は䞊の問題の䞀郚ず䜍眮付けられおいるが、本研究では網矅性の確保はその困難さから諊めた。代わりに文末衚珟に限定し、どのような範囲の圢態玠列を切り出せば正しい蚀い換え衚珟を抜出できるかずいう問題に絞っお扱う。\ref{sub:webbunmatsu}節で蚀い換え衚珟の抜出に぀いお説明し、その抜出結果に\ref{sub:junni}節で説明する埗点付けを行うこずによっお正しい蚀い換え衚珟を取埗する。\ref{sub:filter}節では、その結果の蚀い換え衚珟のうち必芁な名詞を削りすぎた䞍適切な蚀い換えを陀去するフィルタリングに぀いお述べる。これらの\ref{sec:chushutu}節に提案する手法の実隓評䟡を\ref{sec:hyouka}節で述べる。\\\noindent\textbf{意味の差、およびその蚈算法}\\この問題はこの論文では人手での評䟡に頌った。今埌の課題である。\\\noindent\textbf{蚀い換え知識の共有}\\本論文で述べた蚀い換え知識は文末衚珟の瞮玄に圹立぀が、これを倧きくの研究者、技術者に共有する枠組みに぀いおも今埌の課題である。
V04N01-03
label{sec:Intro}近幎の音声認識技術の進歩によっお話し蚀葉の解析は自然蚀語凊理の䞭心的なテヌマの1぀になり぀぀ある音声翻蚳音声察話システムマルチモヌダル・むンタヌフェヌスなどの領域で自然な発話を扱うための手法が研究され出しおいるしかし話し蚀葉の特城である蚀い淀み蚀い盎し省略などのさたざたな{\bf䞍適栌性}\,(ill-formedness)のために埓来の適栌文の解析手法はそのたたでは話し蚀葉の解析には適甚できない我々は適栌文ず䞍適栌文を統䞀的に扱う{\bf統䞀モデル}\,(uniformmodel)に基づく話し蚀葉の解析手法を提案した\cite{䌝:蚀凊-投皿䞭}そこではテキスト(挢字仮名混じり文)に曞き起こされた日本語の話し蚀葉の文からその文の栌構造を取り出す構文・意味解析凊理の䞭で蚀い淀み蚀い盎しなどの䞍適栌性を適切に扱う手法に぀いお述べた統䞀モデルを採甚するこずにより適栌文におけるさたざたな問題(構造の決定や文法・意味関係の付䞎ずいった問題)を解決するための手法を拡匵するこずで䞍適栌性の問題も同じ枠組の䞭で扱えるより具䜓的には蚀い淀み蚀い盎しなどを語ず語の間のある皮の䟝存関係ず考えるこずにより{\bf係り受け解析}の拡匵ずしお適栌性ず䞍適栌性を統䞀的に扱う手法が実珟される我々の手法においおは適栌文の最適な解釈を求める凊理ず䞍適栌性を怜出・修正する凊理がいずれも最も{\bf優先床}\,(preference)の倧きい䟝存関係解釈を求めるずいう圢で実珟されるそこで䞍適栌性による䟝存関係たで考慮した優先床の蚈算方法を開発するこずがキヌずなる本皿ではこの統䞀モデルに基づく話し蚀葉の解析手法で甚いるための優先床蚈算法に぀いお述べる優先床の抂念はこれたでにも適栌文の曖昧性を解消し最適な解釈を求める手法の䞭に取り入れられおいるこれらは以䞋の3぀のアプロヌチに倧別できる\begin{description}\item[心理蚀語孊的な知芋に基づく手法]人間の構文・意味解析においお芳察される優先床決定の偏向を利甚する{\bf右結合原理}\cite{Kimball:Cog-2-1-15}{\bf最小結合原理}\cite{Frazier:Cog-6-291}{\bf語圙的遞奜}\cite{Ford:MRO-82-727}などが利甚されおいる\item[意味知識・䞖界知識に基づく手法]意味知識や䞖界知識を利甚する知識を人手で構築するもの\cite{Wilks:AI-6-53,Hirst:SIA-87,Hobbs:AI-63-69}ず既存の蟞曞などを知識源ずするもの\cite{Jensen:CL-13-3-251}がある\item[コヌパスに基づく(corpus-based)手法]優先床蚈算に必芁な情報をコヌパスから獲埗する{\bf統蚈}に基づく手法\cite{Jelinek:IBM-RC16374,Pereira:ACL92-128,Hindle:CL-19-1-103,Resnik:ARPA93}や{\bf甚䟋}に基づく手法\cite{䜐藀:人知-6-4-592,Sumita:IEICE-E75-D-4-585,Furuse:COLING92-645}がある\end{description}本皿では以䞋にあげる理由によりコヌパスに基づく手法を甚いる\begin{enumerate}\renewcommand{\theenumi}{}\renewcommand{\labelenumi}{}\item心理蚀語孊的な知芋ずしお埗られおいるのは構造的な遞奜など䞀郚のものに限られ特に話し蚀葉の䞍適栌性に関しおはヒュヌリスティクスずしお利甚できる知芋は埗られおいない\item広範囲な意味知識や䞖界知識を人手で構築するのは困難であるたた䞖界知識の利甚は構文・意味解析の範囲を越える\itemこれに察しコヌパスからの優先床情報の獲埗は加工されたコヌパスからであれば容易に行なえか぀情報の皮類も限定されないコヌパスの加工を自ら行なう必芁がある堎合でも知識自身を人手で構築するよりは負担が少ない\end{enumerate}コヌパスに基づく我々の優先床蚈算法では䟝存関係解釈の優先床はその解釈が孊習デヌタ䞭でどのくらいの頻床で生じおいるかに応じお䞎えられるこの際孊習デヌタの垌薄性(data-sparseness)の問題を回避するために解釈の候補ず完党に䞀臎する事䟋だけでなく類䌌した事䟋も考慮される類䌌性を適圓に定矩するこずにより適栌な文法・意味関係の優先床だけでなく䞍適栌性による䟝存関係の優先床も同じ方法で蚈算できる以䞋たず\ref{sec:Uniform}\,節では統䞀モデルに基づく話し蚀葉の解析手法の抂略を説明する次に\ref{sec:Corpus-based}\,節で本皿で提案するコヌパスに基づく優先床蚈算法を説明する\ref{sec:Evaluation}\,節では本手法を話し蚀葉の構文・意味解析システム䞊に実装しその性胜を評䟡するこずで本手法の有効性を怜蚎する最埌に\ref{sec:Conclude}\,節でたずめを述べる
V31N04-09
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%近幎雑談察話システムの需芁は研究および商業の䞡分野で高たっおいる\cite{onishi2014casual,adiwardana2020towards,shuster2022blenderbot}雑談察話システムはその堎限りの話し盞手になるだけでなくナヌザに合わせおパヌ゜ナラむズしおいくこずで長期的なパヌトナヌずしおの圹割も期埅されおいるさらに長期的に利甚される雑談察話システムは䜓調管理\cite{bickmore2005establishing}や認知症怜出\cite{luz2018method}カりンセリング\cite{chawla2023social}など継続的な利甚が必芁なシステムやサヌビスにも掻甚できる可胜性が高いナヌザに長く利甚される雑談察話システムを構築するためにはナヌザずシステムの良奜な関係を築くこずが重芁である\cite{bickmore2005establishing,richards2014forgetmenot}人間同士の察話では察話盞手ずの過去の察話特に盞手から開瀺された嗜奜や経隓などの情報を蚘憶し察話に掻甚するこずが良奜か぀芪密な関係構築に有効である\cite{hall2019how}このこずからナヌザずシステムの察話ではナヌザの発話に含たれるナヌザ自身に関する情報\textbf{ナヌザ情報}ず呌ぶをシステムが蚘憶し察話に掻甚する手法がいく぀か提案されおいる\citeA{tsunomori2019chat}は過去の察話から埗られたナヌザ情報を蚘憶し察話に掻甚する雑談察話システムを構築したシステム発話にナヌザ情報を組み蟌むこずでナヌザの雑談察話システムぞの芪しみやすさが向䞊するこずを長期的な実隓においお確認したしかしながらこの手法では固定的なテンプレヌトにナヌザ情報を埋め蟌むこずでシステム発話を生成しおいるため文脈に察しお䞍適切な発話がしばしば生じおいた\citeA{xu2022long}はより自然な応答を生成するために察話文脈ずナヌザ情報を入力ずするニュヌラルベヌスの発話生成モデルを提案したこの手法では察話文脈のトピックがナヌザ情報ず近い類䌌しおいる堎合においおナヌザ情報を発話に取り入れるしかしながら実䞖界で利甚する䞊では珟圚のトピックに近いナヌザ情報が垞に利甚可胜であるずは限らないためシステムがナヌザ情報を利甚できる機䌚が制限されおしたうずいう問題がある我々は珟圚の察話文脈ずの近さに関係なく任意のナヌザ情報を自然に察話に掻甚するこずでナヌザず良奜な関係を構築するパヌ゜ナラむズ可胜な雑談察話システムの実珟を目指す図\ref{fig:dialogue_sample}は我々が目指す雑談察話システムの察話䟋であるシステムはナヌザずの過去の察話から抜出した任意のナヌザ情報を参照しナヌザ情報ずは異なるトピックの察話文脈においお自然に発話に取り蟌んでいるこれを実珟するためには察話文脈ずの近さが倚様なナヌザ情報を螏たえた発話からなるコヌパスが必芁である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-4ia8f1.pdf}\end{center}\caption{任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえたシステム発話の䟋}\label{fig:dialogue_sample}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究ではパヌ゜ナラむズ可胜な雑談察話システムの実珟に向けお任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえた発話からなるSUIコヌパス(\textbf{S}ystemutterancebasedon\textbf{U}ser\textbf{I}nformationcorpus)を構築するSUIコヌパスは$\langle$ナヌザ情報察話文脈ナヌザ情報ず察話文脈を螏たえたシステム発話\textbf{拡匵システム発話}ず呌ぶ$\rangle$の䞉぀組からなるSUIコヌパスを甚いお事前孊習枈み発話生成モデルをFine-tuningするこずでベヌスラむンモデルを構築し任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえたシステム発話を生成できるかどうかを評䟡するさらにSUIコヌパスを䜿甚しお汎甚的な倧芏暡蚀語モデル(LLM)にIn-ContextLearning文脈内孊習ICLを行いICLにおけるSUIコヌパスの有甚性を評䟡する最埌に発話生成ベヌスラむンモデルをもずに雑談察話システムを構築しナヌザずのむンタラクティブな察話における任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえた発話の有甚性を評䟡する本研究の䞻な貢献を以䞋に列挙する\begin{itemize}\setlength{\itemsep}{1mm}%項目の隙間\setlength{\parskip}{1mm}%段萜の隙間\item珟圚の察話文脈に関係なく任意のナヌザ情報を螏たえたシステム発話からなるSUIコヌパスを構築した本コヌパスはGitHub䞊で公開しおいる\footnote{\Turl{https://github.com/nu-dialogue/sui-corpus}}\itemSUIコヌパスを甚いお(a)事前孊習枈み発話生成モデルに察するFine-tuning(b)LLMに察するICLを行った䞻芳評䟡の結果SUIコヌパスを甚いるこずでモデルが珟圚のトピックに関係なく文脈ぞの適切性を保持したたた任意のナヌザ情報をシステム発話に取り蟌むこずができるこずを確認した\item発話生成ベヌスラむンモデルをもずに雑談察話システムを構築しナヌザずのむンタラクティブな察話における任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえた発話の有甚性を実隓により確認した\end{itemize}本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sec:related_work}章では関連研究を玹介する\ref{sec:sui_corpus}章ではSUIコヌパスの構築方法に぀いお述べたのち品質評䟡や分析結果をもずにコヌパスの特城に぀いお述べる\ref{sec:utterance_generation}章ではSUIコヌパスを甚いた発話生成ベヌスラむンモデルの構築および評䟡を行う\ref{sec:apply_llm}章ではSUIコヌパスを甚いたICLによるLLMの孊習および評䟡を行う\ref{sec:dialogue_system}章では発話生成ベヌスラむンモデルを甚いた雑談察話システムの構築および評䟡を行う最埌に本研究のたずめず今埌の課題を\ref{sec:conclusion}章にお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V30N02-10
固有衚珟抜出(NamedEntityRecognition;NER)はテキストから固有衚珟(NamedEntity;NE)や専門甚語を抜出する自然蚀語凊理技術の䞀぀であり様々な堎面で甚いられおいるたずえば新材料や新薬の開発材料を甚いた補品開発には化孊物質に関する知識が必芁䞍可欠でありNERは論文や特蚱で日々報告される化孊物質間の盞互関係や化孊物質の物性倀ずいった情報を構造化し蓄積するための芁玠技術の䞀぀ずしお甚いられおいるNERに関する研究は叀くから盛んに行われおいる近幎ではニュヌラルネットワヌク(NeuralNetwork;NN)による手法が䞻流ずなっおおり再垰的ニュヌラルネットワヌク(RecurrentNeuralNetwork;RNN)ず条件付確率堎(ConditionalRandomFields;CRF)を組み合わせたBidirectionalLSTM-CRFモデルBiLSTM-CRFモデルによる手法\cite{huang2015bidirectional}やTransformerによる手法\cite{10.1093/bioinformatics/btz682}がNERにおいお高い性胜を実珟しおいるたた近幎では察象タスクの教垫デヌタメむン教垫デヌタずは別の教垫デヌタも甚いるマルチタスク孊習により耇数の教垫デヌタから特城量を同時に孊習するこずでモデルの性胜が改善するこずが報告されおいる\cite{wang2019multitask,crichton2017neural,khan2020mt,mehmood2020combining,wang2019cross}特にバむオ分野のNER(BioNER)においおは耇数のタスクを同時に孊習する{\multitask}ず比范し察象タスク以倖のタスクを補助タスクずしお甚いる{\auxlearning}を行うこずで察象タスクにおいお高い性胜を瀺すこずが報告されおいる\cite{wang2019multitask}{\auxlearning}では察象タスクから䜜成したメむンバッチずそれ以倖の教垫デヌタから䜜成した補助バッチを甚いお孊習を行う孊習時に補助バッチでパラメヌタを曎新しその埌メむンバッチでパラメヌタを曎新するこの操䜜を察象タスクのデヌタに察する損倱が収束するたで繰り返し行う本研究では先行研究の{\auxlearning}が1皮類の補助教垫デヌタしか甚いなかったのに察し耇数の教垫デヌタを補助教垫デヌタずしお甚いる手法({\itM}ultiple{\itU}tilizationof{\itN}ER{\itC}orpora{\itH}elpfulfor{\itA}uxiliary{\itBLES}sing;{\bf{\proposed}})を提案する提案手法では耇数の補助教垫デヌタを甚いるこずでより倚くの単語や文のパタンを孊習するたた耇数の補助教垫デヌタを扱う際の孊習方法や補助教垫デヌタの組み合わせ孊習順に぀いお性胜向䞊の芳点で怜蚎する具䜓的には補助教垫デヌタ毎の補助孊習を順次行うこずで察象タスクのモデルを補助教垫デヌタの皮類の数だけ再孊習する方法{\proposed}-スタック手法ず党皮類の補助教垫デヌタを䞀぀の補助孊習で甚いる方法の2皮類の孊習手法を提案する埌者の孊習方法ずしおは補助教垫デヌタを党お結合させた教垫デヌタからランダムにデヌタ遞択しお䜜成したバッチに基づき孊習を行う方法{\proposed}-結合手法ず゚ポック毎に補助教垫デヌタの皮類を倉えお孊習を行う方法{\proposed}-反埩手法を提案する本研究では提案手法によるモデルの有効性を蚈8皮類の化孊バむオ科孊技術分野のNERタスクで評䟡した評䟡実隓より各タスクにおいお7皮類の補助教垫デヌタを甚いる提案手法によるモデルは埓来手法によるモデルず比べおF1倀の平均が向䞊するこずを確認したそしお提案手法によるモ出るは埓来手法ず比范しお最も高いF1倀を達成した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V12N01-04
省略補完や代甚衚珟の解釈ずいった察話理解のための察話構造のモデル化ず解析は音声察話を察象にした機械翻蚳の分野で特に重芁ずされおいるこれに察しチャット察話を察象ずした察話構造のモデル化ず解析は情報抜出やコミュニケヌション支揎ずいったチャット察話を蚀語資源ずしお利甚する研究分野においおも重芁ずされおいる\cite{Khan:02,Kurabayashi:02,Ogura:03}このような分野では「珟圚話されおいる話題は䜕か」「誰がどの話題に぀いお情報をもっおいるか」ずいった情報を獲埗するこずが必芁であり各発蚀の盞互の関係を瀺す察話構造を同定する必芁があるチャット察話では衚\ref{tbl:chat}のようにメッセヌゞを送受信するこずで察話が進む察話は文字デヌタずしお蚘録されるためそのたた蚀語資源ずしお利甚できるしかしチャット察話はその独特の特城のため音声察話を察象ずした既存の察話構造モデルをそのたた適甚するこずは難しいたず衚\ref{tbl:chat}の25ず27の発蚀のように質問ず応答のような意味的に぀ながりを持぀発蚀が隣接しない堎合があるたた質問や応答を構成する発蚀自䜓も31ず3233の発蚀のように区切っお送信({\bf区切り送信})される堎合がある\cite{Werry:96}このようにチャット察話の基本単䜍は音声察話のそれずは異なる本論文の目的はチャット察話の発蚀間の二項関係である継続関係ず応答関係を同定する凊理を自動化しお察話構造を解析する手法を提案しその実珟可胜性に぀いお論じるこずである2節で詳述するように同䞀話者による発蚀のたずたりを{\bfムヌブ}ず呌ぶこのずきチャット察話の察話構造を解析する䜜業は次の぀の凊理に分解できる\begin{description}\item{\boldmath$継続関係の同定$}\.同\.侀\.話\.者の発蚀間の継続関係を同定するこずによっおそれらをムヌブにたずめる凊理\item{\boldmath$応答関係の同定$}質問ず応答のような\.異\.な\.る\.話\.者のムヌブ間の応答関係を同定しチャット察話党䜓の察話構造を抜出する凊理\end{description}具䜓的には衚\ref{tbl:chat}の発蚀31から33たでからなるムヌブを構成する発蚀間の二項関係(䟋えば発蚀31ず32及び発蚀32ず33)を継続関係質問ず応答のような異なる話者のムヌブ間の二項関係(䟋えば発蚀31から33たでからなるムヌブず発蚀34からなるムヌブ)を応答関係ず定矩しこれらの関係に基づいお発蚀をたずめあげるこずで察話構造を解析する本研究ではこの問題をある発蚀ずそれに先行する発蚀ずの間に継続関係があるか吊かたたは応答関係があるか吊かの2倀分類問題に分解しコヌパスベヌスの教垫あり機械孊習を詊みた解析察象はオフラむンのチャット察話ログである
V03N04-05
自然蚀語凊理のための蚀語リ゜ヌスずしお語圙蟞曞が最も基本ずなるが構文構造の基本ずなる構成芁玠は文節間あるいは単語間の係り受け構造である係り受け関係はCFG芏則の最も単玔な圢匏であるチョムスキ暙準圢ず芋なすこずができる通垞この関係は共起関係ず呌ばれおいる本論文は文法芏則ずいうよりは蚀語デヌタの䞀皮ず芋なせる共起関係を甚いお日本語の係り受け解析を行いか぀曎新孊習機胜を取り入れるこずによりカナ挢字倉換に芋られるような操䜜性の良さを有する簡䟿な日本語係り受け解析゚ンゞンを提瀺するこずを目的ずするこれたで共起関係による自然蚀語解析には\cite[など]{Yoshida1972,Shirai1986,TsutsumiAndTsutsumi1988,Matsumoto1992}の研究がある\cite{Yoshida1972}は本論文に最も関係するもので係り受けによる日本語解析の基瀎を䞎えるものである\cite{Shirai1986}は日本語の共起関係の蚘述単䜍ずしお品詞ず個別単語ずの䞭間に䜍眮するず芋なせるクラスタヌ分類で䞎えるずずもに半自動的にむンクリメンタルに共起蟞曞を拡倧するこずを述べおいる\cite{TsutsumiAndTsutsumi1988}は英語に関しお動詞の栌ペアヌずしお共起関係を捉えおいる\cite{Matsumoto1992}は英語構文解析の芏則に共起関係を抜出する補匷項を付け加ぞ項以䞊の倚項関係を解析時に自動的に抜出しおいるしかしいずれのシステムも共起関係だけから実甚芏暡の係り受け解析を構築したものはない䞀般に共起関係は\cite{Yoshida1972}を陀き係り偎の自立語ず付属語機胜語列および受け偎の自立語終止圢で論じられるこずが倚いその際係り偎の付属語は䞡方の自立語の衚局栌関係子ずしお考えられおいる\cite{Yoshida1972}は二文節間の関係に着目しお受け偎も自立語ず付属語列ずしお考察したさらに機械凊理の芳点から付属語・補助甚蚀・副詞などの語は個々の単語で蚘述し他の語は品詞氎準で扱ったこれを準品詞氎準ず称しおいる本論文では副詞も含めおすべお自立語は品詞で蚘述し付属語列はリテラルで衚珟するこずにする品詞に瞮退させおいるためこれを瞮退型共起関係あるいは省略しお単に共起関係ず呌ぶ本論文では実際の文章から機械的に抜出した係り受け関係を共起デヌタずしいわゆる文法芏則の類を䞀切䜿甚せずに係り受け解析システムを構築するその際共起関係の構文情報の䞭に連続性の抂念を導入しおこれたで文法的には曖昧であるずされおいた構造も本質的に曖昧性が解消出来おいるのではないが実際の文章では出珟頻床が少ないずか分野を限定すれば同䞀文䜓が続く傟向があるために係り受けパタヌンを絞り蟌めるのではないかず予想しお開発したこれは最近研究の盛んなコヌパスに基づく統蚈的蚀語凊理の䞀぀の詊みにもなるたた単玔な圢匏の共起関係のみを甚いお解析を行うため日本語の係り受け解析で䞀文ごずに芏則に盞圓する共起関係を孊習する機胜を持たせるこずができ共起関係の曎新機胜ず䜵甚するこずで埓来のものず比范しお柔軟性拡匵性に富んだシステムが埗られる以䞋\ref{data-str}章では構文構造ず共起関係のデヌタ構造を定矩する\ref{new-ana}章では本共起関係を甚いた孊習機胜付き日本語係り受け解析システムを説明する\ref{eval}章では解析システムの実隓結果を瀺し評䟡を行う
V28N02-11
珟圚ニュヌラルネットワヌクを甚いた機械翻蚳ニュヌラル機械翻蚳が機械翻蚳の䞻流ずなっおいる泚意機構を甚いた再垰型ニュヌラルネットワヌク(RecurrentNeuralNetwork;RNN)に基づくニュヌラル機械翻蚳モデルは初期のころから広く䜿甚されおきたモデルであり原蚀語文内の単語ず目的蚀語文内の単語間の関係を捉える蚀語間泚意機構を甚いるこずで埓来のRNNベヌスのニュヌラル機械翻蚳よりも高い粟床を実珟した\cite{Bahdanau-attention,luong-attention}たた埓来の蚀語間泚意機構に加えお同じ文䞭の単語間の関係を捉える自己泚意機構を導入したTransformerモデル\cite{transformer}が提案されRNNや畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(ConvolutionalNeuralNetwork;CNN)を甚いた手法ず比べお高い粟床を実珟するこずから近幎泚目されおいるニュヌラル機械翻蚳の性胜を改善する手法に぀いおは様々な研究がなされおいるがその内の䞀぀に䞊述の蚀語間泚意機構に制玄を䞎える研究がある\cite{supervised-attention,mi-etal-2016-supervised,garg-jointly}これらの研究ではアラむメントツヌルを甚いお原蚀語文ず目的蚀語文間の単語の察応関係を予め取埗しその察応関係を教垫デヌタずしお䞎えお蚀語間泚意機構を孊習させるこずで翻蚳性胜の向䞊を実珟しおいる機械翻蚳手法の䞀぀ずしお原蚀語文ずそれに察応する内容の画像を入力するこずで翻蚳性胜の改善を目指すマルチモヌダルニュヌラル機械翻蚳\cite{multimodal-shared-task}が提案されおいる翻蚳時に䞎えられる画像は翻蚳の曖昧性解消や省略補完の手がかりずしお圹立぀ず考えられ画像を参照するこずでより質の高い翻蚳が実珟されるこずが期埅されおいるマルチモヌダルニュヌラル機械翻蚳のモデルずしおHelclら\cite{helcl-cuni-system}はCNNによっお抜出した画像の特城量を翻蚳に掻甚するために文䞭の単語ず画像の領域ずの察応関係を捉える芖芚的泚意機構をTransformerモデルのデコヌダ内に導入したモデルを提案しおいるたたDelbrouckら\cite{enc-visual-attention}はRNNベヌスのマルチモヌダルニュヌラル機械翻蚳モデルの゚ンコヌダに芖芚的泚意機構を導入したモデルを提案しおいるしかしこれらの芖芚的泚意機構はマルチモヌダルニュヌラル機械翻蚳の蚓緎時に教垫なしで自動的に孊習が行われおいるそのため本来捉えるべき察応関係を垞に捉えられおいるずは限らない本皿ではマルチモヌダルニュヌラル機械翻蚳の性胜改善のために人手により䞎えられた文䞭の単語ず画像領域ずの察応関係に基づいお教垫付き孊習を行う制玄付き芖芚的泚意機構を提案する具䜓的には原蚀語文䞭の単語ず画像内のオブゞェクトずの察応関係が付䞎されたデヌタを教垫デヌタずしお甚いるこずでTransformerモデル゚ンコヌダ内の芖芚的泚意機構を盎接孊習させるこずを行うMulti30kデヌタセット\cite{multi30k}を甚いた英独翻蚳および独英翻蚳ずFlickr30kEntitiesJPデヌタセット\cite{nakayama-tamura-ninomiya:2020:LREC}を甚いた英日翻蚳および日英翻蚳の評䟡実隓を行い提案する教垫付き芖芚的泚意機構によっおTransformerベヌスのマルチモヌダル機械翻蚳モデルの翻蚳性胜が改善するこずが確認できたたた教垫付きの蚀語間泚意機構ず組み合わせるこずによりさらに翻蚳性胜が改善されるこずを確認した本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sect:Background}節で本研究の背景に぀いお述べ\ref{sect:proposal_method}節で提案手法に぀いお説明する\ref{sect:exp}節では実隓に぀いお述べ\ref{sect:analysis}節で実隓結果の考察を行う\ref{sect:related_work}節で関連研究に぀いお述べ最埌に\ref{sect:Conclusion}節でたずめず今埌の課題に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V19N05-01
オノマトペずは「ハラハラ」「ハキハキ」のような擬音語や擬態語の総称である文章で物事を衚珟する際により印象深く豊かで臚堎感のあるものにするために利甚される日本語特有の衚珟方法ではなく様々な蚀語で同じような衚珟方法が存圚しおいる\addtext{{\cite{Book_03}}}このようなオノマトペによる衚珟はその蚀語を\addtext{母語}ずしおいる人であれば非垞に容易に理解するこずができるたたオノマトペは音的な情報から印象を䌝えるためある皋床固定した衚珟もあるが音の組み合わせにより様々なオノマトペを䜜るこずも可胜であり実際様々なオノマトペが日々創出されおいる\addtext{{\cite{Book_05,Book_06}}}そのため囜語蟞曞などにあえお蚘茉されるこずは皀なケヌスでありたた蚘茉があったずしおも䜿甚されおいるオノマトペをすべお網矅しお蚘茉しおいるこずはない\addtext{{\cite{Book_04}}}そのためその蚀語を\addtext{母語}ずしない人にずっおは孊習し難い蚀語衚珟である特にオノマトペを構成する文字が少し異なるだけでたったく異なる印象を䞎えるこずも孊習・理解の難しさを助長しおいるず考えられる䟋えば先の䟋の「ハラハラ」ずいう危惧を感じる様子を衚珟するオノマトペの堎合「ハ」を濁音にするず「バラバラ」ずなり統䞀䜓が郚分に分解される様子を衚珟したた半濁音の「パ」にするず「パラパラ」ずなり少量しか存圚しない様子を衚珟するさらに「ハラハラ」の「ラ」を「キ」にした「ハキハキ」では物の蚀い方が明快である様子を衚珟するオノマトペになるこれらのオノマトペの特城は人が孊習するずきだけでなくコンピュヌタで扱う際にも困難を生じさせるそこで本皿ではオノマトペが衚珟する印象を掚定する手法を提案する日本語を察象にオノマトペを構成する文字の皮類やパタヌン音的な特城などを手がかりにそのオノマトペが衚珟しおいる印象を自動掚定する\addtext{䟋えば「チラチラ」ずいうオノマトペの印象を知りたい堎合本手法を甚いたシステムに入力するず「少ない」や「軜い」などずいう圢容詞でその印象を衚珟し出力するこずができる}これにより日本語を\addtext{{母語}}ずしない人に察しお日本語で衚珟されたオノマトペの理解の支揎に繋がるず考えられるたた機械翻蚳や情報怜玢・掚薊の分野でも掻甚するこずができるず考えられる
V18N02-03
本皿は文曞あるいはある芳点で集められた文曞矀が䞎えられたずきそれに぀いお文曞量に䟝存しない定数—これを本皿では文曞定数ず定矩する—を蚈算する方匏に関する報告である文曞定数は叀くは文曞の著者刀定を䞻たる目的ずしお探究された最も叀い代衚的なものずしお1940幎代に提案されたYuleの$K$がある珟圚では著者刀定に察しおは蚀語モデルや機械孊習に基づく方法など代替ずなる手法が数倚く提案されおいるこのため䜕も文曞や文曞矀をあえお定数ずいう䞀぀の数倀に還元しお刀定を行う必芁はないしかし文曞あるいは文曞矀がある䞀貫した特質を持぀のであればその特質を定数に還元しようずするこず自䜓は工孊䞊の個別の応甚を超えおより広く蚈算蚀語孊䞊の興味深いテヌマであるず筆者らは考える文曞あるいは文曞矀に通底する䞀貫性の皮類には内容や難易床などさたざたなものが考えられ蚀語凊理分野では文曞分類や難易床刀定ずしおそれを捉える工孊的方法が考案されおきた文曞定数の堎合にはもずもずの研究の発端が著者刀定にあったために著者の語圙量語圙の偏り床合あるいは個別文曞の耇雑さなど語圙の耇雑さを蚈枬し数倀化する問題ずしお考えられおきた䞀般に文曞の倧きさが増すほど文曞の耇雑さは増倧するが䞀方で挱石の「坊っちゃん」の䞀郚分にはその党䜓にも通底する固有の特質があるず捉えるこずもできようこれを定数ずしお衚そうずするこずは蚘号列ずしおの文曞に䞀貫する耇雑さのある偎面を考えるこずに぀ながるず考えられるそしお察象ずしうる文曞は個別䜜品だけではない特定の内容の文曞矀や特定の蚀語の文曞矀でこれらの定数を考えるこずは自然蚀語の蚘号列の有する特質に光を圓おるこずにはならないか文曞定数を考えるこずは本皿でも報告するように易しい問題ではないその䞀぀の理由は自然蚀語の文曞においおhapaxlegomena—頻床が1回きりの単語—が語圙に察しお占める割合が比范的倧きいこずにあろうたずえばサむコロであれば各目の出る確率を掚定するのに必芁な斜行回数は掚定するこずができる䞀方で文曞の堎合にはさたざたな統蚈的掚定には文曞量が垞に䞍十分な状態のたたである~\cite{kyo,Baayen}すなわち文曞定数を考えるこずは確かな蚀語モデルが䞍圚のたた量が垞に足りおいない状態のたたで定数を考えるずいう問題ずしお䜍眮付けられよう次節でたずめるが文曞定数に関する研究はすでにさたざたなものがあり単語に泚目するものず文字列に泚目するものに倧別される近幎の研究ではそれらのほずんどが文曞長に応じお単調倉化しおしたうこずが報告されその䞭で文曞定数ずなる指暙は筆者らの知る範囲では珟圚のずころ2぀しかないこの珟状の䞭で本皿の意矩は以䞋の4点にたずめるこずができる第䞀に過去の研究で定数ずされおいるものうちの䞀぀が定数ではないず実隓的に瀺したこずである第二に過去の提案に加え近幎研究されおいる蚀語の倧域的特性を捉える耇雑系ネットワヌクや蚀語゚ントロピヌずいった数理的枠組みから文曞の特性を倧域的に捉える指暙を新たに吟味しこれらがやはり文曞定数ずならないこずを瀺すこずである以䞊の意味で本皿では新しい文曞定数を提案するものではなく文曞定数ずしおは䟝然ずしお既に提案されおいたもののうち2぀のみであるずいう結論ずなる第䞉に文曞定数に関する研究は英語を䞭心ずしお展開しやや広くおも印欧語族に぀いおのみの報告しかない本皿では日本語や䞭囜語に関しおも実隓を行い過去に提案されおきた文曞定数が非印欧語族に察しおも定数ずしお成り立぀かどうかを論じる第四に過去の研究の倧半では短い個別文曞に関しお定数ずなるかどうかが調べられおきた本皿では数癟MBにわたる文曞矀での実隓結果も報告する
V10N04-02
label{sec:INTRO}音声察話は人間にずっお機械ずの間のむンタヌフェヌスずしお最も望たしいものであるしかし音声察話システムが日垞にありふれた存圚ずなるためには人間の䜿甚する曖昧で誀りの倚い蚀葉いわゆる話し蚀葉に察応できなければいけないそのためには繰り返し蚀い淀み蚀い盎し助詞萜ち倒眮などの䞍適栌性ずよばれる珟象に察凊できる必芁がある\cite{YM1992,DY1997}これらの䞍適栌性の䞭で特に問題ずなるのは蚀い盎しあるいは自己修埩ず呌ばれおいる珟象であるナヌザの発話䞭に自己修埩が存圚した堎合システムはその発話の䞭から䞍必芁な語を取り陀き受理可胜な発話を回埩する必芁があるこの自己修埩に関する研究は英語に関するものでは\cite{HD1983,BJ1992,OD1992,NC1993,HP1997,CM1999}などがあり日本語に関するものでは\cite{SY1994,KG1994,IM1996,DY1997,NM1998,HP1999}などがあるしかしながらこれらの論文で提案されおいる手法では自己修埩を捉えるモデルに䞍十分な点があり゜フトりェアロボットずの疑䌌察話コヌパス\cite{QDC}に芋られるような衚珟をカバヌできないたた自己修埩を怜出した埌の䞍芁語の陀去凊理に関しおも十分な手法を䞎えおいない本論文では日本語の䞍適栌性特に自己修埩に察凊するための新しい手法を提案するこの手法では埓来の手法では捉えられなかった自己修埩を捉える事ができるように自己修埩のモデルを拡匵するそしお衚局及び意味レベルでのマッチングを甚いた自己修埩の解消法を提案するたず\ref{sec:ILL_FORMEDNESS}節では䞍適栌性ずその䞭での自己修埩の䜍眮づけに぀いお述べる\ref{sec:PARSER}節では本論文で甚いるパヌザず文法に぀いお述べる\ref{sec:SC}節では本論文で提案する自己修埩の凊理手法に぀いお述べるそしお\ref{sec:EVAL}節では提案手法をコヌパスに察しお適甚した結果に基づいお考察する
V28N02-09
単䞀蚀語内フレヌズアラむンメントは自然蚀語理解における基瀎タスクである本タスクは䞎えられた同䞀蚀語の$2$文に含たれる蚀い換えフレヌズに぀いおそれらの察応付けを行うこずを目的ずする単䞀蚀語内フレヌズアラむンメントの応甚は倚岐に枡るが特に関連の深いタスクは蚀い換え認識\cite{dolan-2005}や含意関係認識\cite{dagan-2005}意味的類䌌床掚定\cite{agirre-2012}などの文察モデリングタスク\cite{lan-2018}である先行研究\cite{maccartney-2008,yao-2013-b,maharjan-2016,arase-2017,ouyang-2019}では倧芏暡な蚀い換え蟞曞あるいは高品質な構文解析噚やチャンカヌを利甚できるこずが前提ずなっおおり英語以倖の蚀語ぞの適甚は容易ではない既存手法であるJacana-phrase\cite{yao-2013-b}やSemAligner\cite{maharjan-2016}はWordNet\cite{miller-1995}やPPDB\cite{ganitkevitch-2013}ずいった倧芏暡な蚀い換え蟞曞を䜿甚しお玠性を抜出しおいるたた\citeA{arase-2017}や\citeA{ouyang-2019}は句構造解析噚などの高品質な構文解析噚を甚いおフレヌズの構造を獲埗しおいる䞀方統蚈的機械翻蚳の分野で研究されおきた察蚳フレヌズアラむンメント手法\cite{marcu-2002,koehn-2003,deng-2005,bansal-2011}の倚くはパラレルコヌパスにのみ䟝存しおいる察蚳フレヌズアラむンメントの䞀般的なアプロヌチでは最初に単語アラむンメントを獲埗し次にヒュヌリスティクスに基づいおそれらをフレヌズ察ぞ拡匵するただし察蚳フレヌズアラむンメントの䞻な目的はフレヌズベヌス機械翻蚳のためのフレヌズテヌブルの䜜成であり抜出したフレヌズ察からどの郚分集合をアラむンメントずしお遞択するべきかを掚定するのは目的の範囲倖であるたた倧芏暡な単䞀蚀語のパラレル蚀い換えコヌパスが充実しおいる蚀語は限定されおいるため単䞀蚀語内フレヌズアラむンメントぞの適甚は難しい本研究では察蚳フレヌズアラむンメント手法の利点を掻甚したシンプルな単䞀蚀語内フレヌズアラむンメント手法\footnote{提案手法は単䞀蚀語内フレヌズアラむンメントツヌルSAPPHIREずしお䞀般公開しおいる\\\url{https://github.com/m-yoshinaka/sapphire}}を提案する提案手法ではたず蚓緎枈みの単語分散衚珟を甚いお単語アラむンメントを獲埗し続いお察蚳フレヌズアラむンメントのヒュヌリスティクスに基づき単語アラむンメントをフレヌズ察ぞ拡匵するそしお獲埗したフレヌズアラむンメントの候補の䞭から入力文察においお尀もらしいフレヌズアラむンメントを探玢する既存手法ずは異なり提案手法が必芁ずする蚀語資源は単語分散衚珟を蚓緎するための生コヌパスのみであり\footnote{日本語や䞭囜語のような単語境界が非自明な蚀語では単語分割が必芁であるが単蚀語コヌパスのみで蚓緎可胜なSentencePiece\cite{kudo-2018}のようなサブワヌド分割で構わない}生コヌパスは倚くの蚀語で倧芏暡に利甚可胜である英語におけるフレヌズアラむンメントのベンチマヌク\cite{brockett-2007}を甚いた実隓では提案手法は既存のフレヌズアラむンメント手法\cite{ouyang-2019}を䞊回るF倀を達成しおおり高粟床なフレヌズアラむンメント手法を実珟したたた日本語のデヌタセットを構築しお行った分析では英語以倖の蚀語ぞ容易に適甚できるこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V25N05-02
label{introduction}ニュヌラル機械翻蚳\cite{bahdanau2014neural,sutskever2014sequence,cho2014learning}は゜ヌス蚀語を数倀ベクトルによる分散衚珟で衚しそれをニュヌラルネットワヌクを甚いお倉換しお求めた数倀ベクトルからタヌゲット蚀語の単語列を求めるこずで翻蚳を行う手法である埓来の統蚈的機械翻蚳\cite{koehn2003statistical}では察蚳コヌパスから求めた倉換芏則の確率を甚いお゜ヌス蚀語の単語やフレヌズをタヌゲット蚀語ぞの単語やフレヌズに倉換しおいたためフレヌズ同士の長い区間での぀ながりが十分に反映されおいなかったこれに察しおニュヌラル機械翻蚳ではリカレントニュヌラルネットワヌクおよびLSTM(LongShortTermMemory)の利甚により長い区間での単語の぀ながりが考慮されおいるそのためニュヌラル機械翻蚳を甚いるず埓来の統蚈的機械翻蚳ず比べお流暢な文を生成できるが蚳抜けや繰り返しがあるこずや出力結果に未知語(UNK)が含たれる\cite{luong2015addressing,jean2015using}ずいう問題が指摘されおいる未知語が含たれる問題に察凊するこれたでに提案されおいる䞻な手法には以䞋のものがあるたずコヌパスに前凊理を行う方法ずしおはコヌパス䞭の未知語をすべお未知語トヌクンに眮き換え䜍眮情報を付け加えお孊習を行うPosUNK\cite{luong2015addressing}がある通垞の手法では語圙制限のために未知語が生じた堎合は゜ヌス蚀語およびタヌゲット蚀語内の未知語を䞀埋に特殊な未知語トヌクンUNKで眮き換える䞀方PosUNKにおいおは゜ヌス蚀語内の未知語はすべおUNKに眮き換えるのは同じだがタヌゲット蚀語の未知語は䜍眮情報を利甚しお区別する具䜓的には゜ヌス蚀語を{$f_1$,\ldots,$f_n$}ずしタヌゲット蚀語を{$e_1$,\ldots,$e_m$}ずしお゜ヌス蚀語に未知語{$f_i$}が存圚したずする{$f_i$}に察応する未知語{$e_j$}がタヌゲット蚀語内に存圚した堎合は盞察䜍眮{$d=j-i$}を利甚しお{$e_j$}を䜍眮情報付き未知語トヌクンPosUNK{$_d$}に眮き換えるただし゜ヌス蚀語に察応する未知語を持たないタヌゲット蚀語の未知語は空集合{$\phi$}に察応するPosUNK{$_\phi$}に眮き換えるこれにより孊習した翻蚳機は未知語を䞀埋にUNKずしおではなくPosUNK{$_d$}ずしお盞察䜍眮付きで掚定するためdを利甚しお察応する゜ヌス蚀語内の単語を掚定するこずができるしかしながらこの手法を日英の蚀語察で実隓を行ったずころ効果が䜎かった4.3節参照この手法はタヌゲット蚀語ず゜ヌス蚀語においお単語間の盞察䜍眮は同䞀であるず仮定しおいるため日英のような文法構造が倧幅に異なる蚀語間では適甚が困難であるためず考えられるたたコヌパス䞭の単語を分割しお党䜓の単語の皮類を少なくするBPE(BytePairEncoding)\cite{sennrich2016neural}があるBPEは頻床の䜎い単語を耇数の文字列に分割するこずで単語の頻床を増やし孊習しやすくする方法であるこの手法も日英の蚀語察で実隓を行ったずころ効果が䜎かった4.3節参照ペヌロッパ蚀語などの文字の皮類が少なく単語の成り立ちが類䌌する蚀語間に比べ日本語ず英語では単語の構成が倧きく異なり日本語は文字の皮類が倚いこずが原因だず考えられるニュヌラル機械翻蚳のモデルを倉曎する方法ずしおはアテンションの蚈算で単語翻蚳確率を考慮する方法\cite{arthur2016incorporating}coverageを導入する方法\cite{tu2016modeling,tu2017context}統蚈的機械翻蚳で䜜成したフレヌズテヌブルを組み入れる方法{\cite{stahlberg2016syntactically,khayrallah2017neural,zhang2018guiding}}入力文䞭の単語が既知語の堎合はそのたた凊理し未知語の堎合は単語を文字に分解しお凊理する方法\cite{luong2016achieving}などがあるがいずれもニュヌラルネットワヌクの性胜を改善させるこずが䞻県であり未知語そのものを完党に消去するこずを目的ずしおいないニュヌラル機械翻蚳の出力結果の単語列を統蚈的機械翻蚳を甚いお䞊べ替える手法\cite{skadina2016towards}もあるがこの手法では単語の蟞曞を䜜るためだけにニュヌラル機械翻蚳を䜿っおおり最終的な翻蚳は統蚈的機械翻蚳で行っおいるよっおニュヌラル機械翻蚳の利点である単語間の長区間での぀ながりを考慮した流暢性が倱われおしたう以䞊のように埓来の手法の倚くは未知語を枛少させるこずはできおいるが日英翻蚳では翻蚳粟床の向䞊が期埅できないそこで本論文ではニュヌラルネットワヌクのモデルや探玢方法を倉曎するこずなく未知語を枛少させか぀翻蚳粟床を向䞊させる手法を提案するそのためにアテンションに基づいたニュヌラル機械翻蚳を゜ヌス蚀語に察しお適甚するこずで生成されたアテンションを利甚するアテンションは翻蚳における゜ヌス蚀語の単語ずタヌゲット蚀語の単語の察応を数倀化したもの{\cite{bahdanau2014neural}}で統蚈的機械翻蚳における2蚀語間の単語の察応を衚す単語アラむメント衚\cite{koehn2003statistical}ず類䌌したものである{\cite{hashimoto2016domain}}及び{\cite{freitag2016fast}}ではこの性質を利甚しアテンションを元に察応する未知語を掚定する手法を提案しおいるずもに未知語が察応する単語はアテンションが最も高い倀を持぀単語だずしおいるしかしながら類䌌しおいるずはいえアテンションは単語アラむメント衚そのものではなく数倀の倧小ず実際のアラむメントが䞀臎しない堎合も倚いたた蚀語孊的な性質を満たしおいるずも限らない本研究では隣接関係等の単語間の察応関係の蚀語孊的性質に関するヒュヌリスティックを利甚しおアテンションから単語アラむメント衚を掚定する手法を提案するそしおその単語アラむメント衚を利甚しお未知語を眮き換えるこれによりニュヌラル翻蚳の利点を生かしたアテンションず蚀語孊的な性質の双方を組み合わせた未知語問題の解決を行う本論文はアテンションを甚いた未知語解決に関する論文\cite{ibe2018}の内容を発展させたものであるASPECず{\ntcir}の2぀のコヌパスに提案手法を適甚したずころ未知語を完党に陀くこずができBLEU倀も䞊昇させるこずができた
V17N05-02
日垞の自然蚀語文には構成性(compositionality)に基づいお意味を扱う事が難しいむディオムや盞圓数のむディオム的な耇数単語からなる衚珟たた語の匷い結合によっお成り立぀決たり文句や決たり文句的な衚珟が数倚く䜿われおいるしかし珟圚の自然蚀語凊理(NaturalLanguageProcessing:NLP)ではこれらには必ずしも十分な察応が出来おいない\footnote{むディオム「目を回す」「氎に流す」決たり文句的衚珟「匕くに匕けない」「䜕ずは無しに」を垂販の良く知られた日英翻蚳゜フト2皮に翻蚳させた結果を以䞋に瀺す結果からいずれもこれらの衚珟を正しく認識しおいないこずが掚定される\begin{tabbing}\hspace{30pt}\=123456789012345678901234567890\=\kill\>圌はそれを聞いお目を回した\>A瀟Heturnedhiseyeshearingit.\\\>\>B瀟Hehearditandturnedeyes.\\\>私は過去を氎に流す\>A瀟Ithrowthepastintowater.\\\>\>B瀟Ipassthepastinwater.\\\>圌は匕くに匕けない\>A瀟He..pull..isnotclosed.\\\>\>B瀟Hecannotpulltopull.\\\>私は䜕ずは無しにそれを芋た\>A瀟Iregardeditaswhatnothing.\\\>\>B瀟..itwas.wasseenverymuch..me..\\\end{tabbing}}近幎このような特異性のある耇数単語からなる衚珟を耇単語衚珟(Multi-WordExpression:MWE)ず名付け英語の機械凊理の立堎からその党䜓像を俯瞰し察応を考察した論文(Sagetal.2002)が端緒ずなっおNLPにおけるMWE凊理の重芁性が広く認識されるようになったこれを受け囜際蚈算蚀語孊䌚(AssociationforComputationalLinguistics:ACL)は2003幎以降MWEに関するワヌクショップをほが毎幎開催しおおり掻発な議論が行われおいるしかしこれたでの研究にはなお以䞋の様な基本的な問題点が残っおいる\begin{enumerate}[1.]\item耇合名詞(NounCompound:NC)動詞・䞍倉化詞構文(Verb-ParticleConstruction:VPC),動詞・名詞構文(VerbNounConstruction:VNC)むディオム(Idiom)など限られた構文意味の衚珟だけを察象ずする研究が倚い\item兞型的なむディオム兞型的な決たり文句などを察象ずする研究が倚く意味的非構成性や芁玠語の共起に特異性を持぀ず認められるそれ以倖の衚珟が顧みられおいない\itemコヌパスからMWEを自動抜出する研究においお基準ずなる衚珟集合が䞍備なために再珟率を的確に怜蚌するこずが難しい\end{enumerate}筆者らは機械翻蚳研究(銖藀1973)の経隓からフレヌズベヌスの蚳出が必芁であるこず䞀般のNLPにも耇数単語からなる特異的な衚珟を総括的に資源化しおおくこずが䞍可欠であるこずを認識し珟代日本語におけるそれらの候補を収録した蟞曞の構築を目指しおきた本論文ではその初版の抂芁を報告する以埌この蟞曞をJDMWE(JapaneseDictionaryofMulti-WordExpressions)ず呌ぶ本蟞曞は䞊蚘の問題を解消し日本語の特異的耇単語衚珟の基準レキシコンを䞎えるこずを目暙に䞻ずしお人の内省によっお線纂されおいる線纂においおは以䞋の点に留意した\begin{enumerate}\itemNLPに有効ず思われる出来るだけ広範なMWE候補を䜓系的に敎理・提瀺するこず\footnote{ただし固有衚珟(namedentity)頭字語(acronym)混成語(blend)䌚話調衚珟尊敬・䞁寧・謙譲衚珟には珟時点では原則ずしお察応しおいない他の蟞曞類やルヌルによる自動生成等でカバヌされるこずを想定しおいる}具䜓的にはむディオム慣甚句決たり文句垞套句慣甚的な比喩衚珟機胜動詞結合䞀郚支揎動詞構文䞀郚クランベリヌ衚珟四字熟語栌蚀諺擬音・擬声・擬態語衚珟耇合語䞀郚呌びかけ衚珟応答衚珟等を察象ずする以埌これらの衚珟および倖囜語でこれらに盞圓する衚珟をMWE(Multi-WordExpression)ず総称する\item異衚蚘掟生圢をできるだけ網矅するこず\item各MWEに機胜情報のほか構文構造情報を䞎えるこずによりMWEを単語ず芋なした凊理だけではなく構文的柔軟性内郚修食可胜性にも察応できるようにするこず\end{enumerate}珟圚の収録MWEは基本圢で玄104,000衚珟蚘茉した異衚蚘掟生圢情報をすべお適甚しお芋出しを生成すれば750,000衚珟皋床をカバヌしおいるこずになる本蟞曞はMWEごずにスロット付きの䟝存朚構造を䞎えた䞀皮のツリヌバンクあるいは語の組み合わせに特異性があるず同時に纏たった意味・談話䞊の機胜を持぀構造付きn-グラム$(2\leqq\mathrm{n}\leqq18)$デヌタセット(syntacticallyannotatedn-gramdataset)ず芋なすこずが出来る以䞋2.で関連研究を抂芳し本研究の䜍眮付けを明らかにする3.で本蟞曞に収録した衚珟に぀いお詳しく述べる4.で蟞曞圢匏を簡単に説明し蟞曞内容ずしお異衚蚘に関する情報機胜に関する情報構造に関する情報に぀いお順に述べ䟋を甚いお構造情報ず内郚修食句ずの関係を説明する5.では既存の倧芏暡日本語n-グラム頻床デヌタずの比范等によっお収録衚珟の統蚈的性質に基づいた考察を行う6.で総括ず今埌の課題を述べおむすびずする
V09N03-01
決定リストずは統蚈的なクラス分類噚である自然蚀語凊理の倚くはクラス分類問題ずしお捉えるこずが可胜であり近幎様々な自然蚀語凊理においお決定リストによる手法の有効性が瀺されおいる\cite{Yarowsky:unsupervised,新玍:日本語圢態玠解析,宇接呂:コヌパス,癜朚:耇数決定リスト}特に語矩曖昧性解消問題に察しおは語矩曖昧性解消システムの性胜を競う競技䌚であるSenseval-1においお決定リストを階局的に拡匵した手法が最も良い成瞟をあげおいる\cite{Yarowsky:Hierarchical}クラス分類噚ずしおは分類粟床の点だけでいえば最近ではサポヌトベクタマシン\cite{vapnik95nature}やアダブヌスト\cite{freund99short}ずいった手法がその性胜の高さから泚目を集めおいる\cite{nagata01text}しかしそれらの手法は孊習結果が人間にずっおブラックボックスなのに察しお決定リストによる手法では䜜成された分類噚がif-then圢匏のルヌルの䞊びであるために人間が容易に理解可胜であるずいうメリットがある孊習した決定リストに人間の手を入れるこずで性胜を向䞊させるこずができるずの報告もある\cite{Li:Text}決定リストを䜜成する䞊で最も重芁な問題はルヌルの信頌床の算出法である信頌床を蚈算するためには限られた事䟋からルヌルに関する条件付き確率を蚈算する必芁がある事䟋の数が倚ければ確率倀を最尀掚定法によっお頻床の比ずしお掚定するこずにほずんど問題はないしかし事䟋の数が少ない堎合最尀掚定法による掚定倀の誀差は非垞に倧きくなっおしたうこのような問題に察し決定リストを甚いた倚くの研究では事䟋の数が少ないルヌルを間匕いたり簡単なスムヌゞングを行なうこずによっお察凊しおいるしかしルヌルを間匕く手法では重芁なルヌルを取りこがしおしたう危険があり蚈算匏に適圓な数倀を足しおスムヌゞングを行なう手法では加算する倀の蚭定の理論的な指針がないずいう問題がある他方決定リスト手法の改良ずしお特城の皮類ごずに異なった信頌床の重み付けを䞎える手法が提案され日本語の同音異矩語解消の実隓によっおその有効性が瀺されおいる\cite{新玍:耇合語}このこずは特城の皮類によっおルヌルの信頌床に最尀掚定法では考慮するこずのできない違いが存圚するこずを瀺唆しおいるそこで本論文ではルヌルの確率倀の掚定にベむズ統蚈の手法を利甚するベむズ統蚈では確率倉数に関する掚定を行なう際に孊習者の持っおいる事前知識を掻甚するこずができるそのため適切な事前知識を利甚するこずができれば最尀掚定よりも正確な掚定を行なうこずができるたた䞊蚘の蚌拠の皮類による信頌床の違いも事前分垃の違いずしお自然に導入するこずができる本論文では語矩曖昧性解消の問題を䟋にずりベむズ孊習による信頌床の算出が決定リストの性胜を向䞊させるこずを瀺す本論文の構成は以䞋の通りである2章で決定リストによるクラス分類の手法を説明する3章でベむズ孊習による確率倀の算出法を瀺す4章で他のルヌルの確率倀を利甚しお事前分垃を構成する方法を瀺す5章で決定リストを語矩曖昧性解消問題に適甚した実隓結果を瀺す6章でたずめを行なう
V25N03-02
\label{introduction}ある二぀の文に぀いおそれぞれの文がどのような意味を持ち䞀方の文ず他方の文ずがどのような意味的関係にあるかずいう文間の関連性の評䟡は情報怜玢や文曞分類質問応答などの自然蚀語凊理の基盀を築く重芁な技術であるこれたでの自然蚀語凊理における文の意味衚珟の方法はベクトル空間モデルが䞻流である情報怜玢においおは単語や文字の出珟頻床ずいった衚局的な情報を甚いお統蚈的機械孊習に基づいお文ベクトルを導出する手法が甚いられおきたたたさらに正確な文の意味衚珟を目指しお単語やフレヌズずいった構成芁玠を組み合わせお文の意味を蚈算するベクトル空間モデル~\cite{Find-similar,mitchell2010composition,DBLP:conf/icml/LeM14}が提案されおきた近幎では深局孊習を甚いお高粟床で文の意味衚珟を獲埗する手法~\cite{MuellerAAAI2016,hill-cho-korhonen:2016:N16-1}が倚く提案されおいるこれらの手法では単語ベクトルや文字ベクトルを入力ずしお孊習を行い文ベクトルを獲埗しおいるが獲埗した文ベクトルが吊定衚珟や数量衚珟などを含む文の意味を正確に衚珟しおいるかは自明ではないたずえば\textit{Tomdidnotmeetsomeoftheplayers}ず\textit{Tomdidnotmeetanyoftheplayers}ずいう文はほずんど単語が共通しおおり\textit{some}や\textit{any}ずいった機胜語は通垞捚象されるかほが同じ単語ベクトルずしお扱われるしかし前者は「\textit{Tom}は遞手の䜕人かずは䌚わなかった別の䜕人かの遞手ずは䌚った」埌者は「\textit{Tom}はどの遞手ずも䌚わなかった」ずいう意味を衚しおおりこれらの文の意味の違いを単語や文字からの情報を甚いおどのようにしお捉えるかが課題ずなっおいるそこで統語構造を考慮したモデルなどより高床な意味解析を取り入れたモデルの構築が期埅されおいる䞀方で文の意味を論理匏で衚珟し論理掚論によっお高床な意味解析を行う手法~\cite{D16-1242,mineshima2016building,abzianidze:2015:EMNLP,abzianidze:2016:*SEM}は論理匏による意味衚珟ず敎合性の高い組合せ範疇文法(CombinatoryCategorialGrammar,CCG)~\cite{Steedman00}による頑健な統語解析の発展に䌎い近幎研究が進められおいる論理掚論を甚いた手法は文ペアに察しお䞀方の文を他方の文が内容的に含意しおいるかどうかを刀定する含意関係認識のタスクで高粟床を達成しおおり様々な自然蚀語凊理タスクぞの応甚が期埅されおいる䞀方で論理掚論を甚いた手法は元来厳密な手法であり郚分的・段階的な含意関係や類䌌関係を扱うこずが困難であるそこで本研究では機械孊習ず論理掚論ずを組み合わせるこずで柔軟か぀正確に文の関連性を孊習する方法を怜蚎する具䜓的には文の意味を論理匏で衚珟し2文間の双方向の含意関係に぀いお自然挔繹による掚論を詊み掚論の過皋ず結果を抜出するこのずき必芁に応じお文間の意味的関係を正しく刀定するために必芁な語圙知識を公理ずしお远加しお掚論を詊みる語圙知識の利甚によっお文間の意味的関係が刀定できれば玔粋な論理掚論だけでは意味的関係を刀定できない文ペアにおいおも郚分的な掚論過皋から文の関連性を瀺す情報を抜出するこずが可胜ずなる抜出した掚論の過皋ず結果に関する情報を甚いお文の関連性を孊習する